JP2021123109A - 積層フィルム、蓋材および容器 - Google Patents

積層フィルム、蓋材および容器 Download PDF

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Mariko Shibata
真里子 柴田
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Abstract

【課題】易剥離性、透明性および防曇性を備える積層フィルムを提供すること。【解決手段】積層フィルムは、ポリエステル系樹脂および非イオン性界面活性剤を含有するシール層と、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体および非イオン性界面活性剤を含有する中間層と、オレフィン系樹脂を含有する基材層とが、この順で積層されてなり、シール層および中間層のうちの少なくとも1つの層が有機スルホン酸塩を含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、積層フィルム、蓋材および容器に関する。
食品包装において、カップ状の容器本体に内容物を収容し、容器本体の開口部を蓋で覆う包装形態が多く用いられている。このような包装形態の1つとして、容器本体の開口部周縁のフランジ部に、支持材とシーラントとを備えたイージーピールフィルムを蓋材として容器に熱融着させる、いわゆるトップシールが知られている。
例えば、特許文献1には、食品包装等においてイージーピールフィルムとして使用し得る、ラミネート層、中間層、接着層およびヒートシール層を備える4層構成の積層フィルムが開示されている。
国際公開第2015/046132号
トップシール型包装容器は、密封性に優れるため、食品の賞味期限の延長に寄与する。また、一定の強度を得るためにある程度の厚みを要する勘合蓋に比べて、トップシール型包装容器の蓋材は、薄膜化が可能であり、少ない樹脂量で形成し得るため、環境への負荷を低減し得るという利点を有する。そのため、近年では、様々な食品、例えば、サラダ、カットフルーツ、惣菜、漬物、ヨーグルト、ゼリー等の包装において、トップシール型包装容器が利用されている。
食品のトップシール型包装容器では、蓋材の少なくとも一部を透明にすることにより、内容物の状態を視認し得るようにしておくことが行われている。しかしながら、このような透明性の蓋材のシーラントとして、従来のイージーピールフィルムを適用すると、内容物が水分を含む場合に、蓋材の内側に水滴が付着して曇るという問題が生じる。このような商品は、内容物をクリアに視認することができないため、商品価値が低下する場合がある。
これに対し、特許文献1に記載の積層フィルムは、防曇剤としてノニオン系界面活性剤を添加することにより水滴の付着防止が試みられている。しかしながら、さらなる透明性および防曇性の改良、並びに、これらの性質と易剥離性との両立が求められている。
本発明は上述の問題を鑑みなされたものであり、易剥離性と共に、透明性および防曇性を兼ね備える積層フィルム、およびその関連技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、特定の樹脂からなる3層構成の積層フィルムであって、シール層および中間層のうちの少なくとも1つの層において、有機スルホン酸塩を含有する積層フィルムが、易剥離性と共に優れた透明性および防曇性を示すことを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の一態様に係る積層フィルムは、シール層と、中間層と、基材層とが、この順で積層されてなる積層フィルムであって、前記シール層が、ポリエステル系樹脂および非イオン性界面活性剤を含有し、前記中間層が、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体および非イオン性界面活性剤を含有し、前記基材層が、オレフィン系樹脂を含有し、前記シール層および前記中間層のうちの少なくとも1つの層が、有機スルホン酸塩をさらに含有する。
本発明の一態様によれば、易剥離性と共に、透明性および防曇性を兼ね備える積層フィルム、およびその関連技術を提供することができる。
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態や実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態や実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書においては特記しない限り、数値範囲を表す「A〜B」は、「A以上、B以下」を意図する。
以下、本発明に包含される各態様について、詳細に説明する。
<積層フィルム>
本発明の一態様に係る積層フィルムは、容器を封緘した後に、当該容器から首尾よく剥離できる易剥離性フィルムである。積層フィルムは、少なくとも、シール層、中間層、および基材層の3層を備えている。易剥離性フィルムは、イージーピールフィルムとも称される。
シール層は、積層フィルムを加熱することで積層フィルムを被着体に熱融着する層である。中間層は、基材層とシール層との間に位置する層であり、基材層は、シール層と中間層とを支持する層である。なお、積層フィルムの基材層側の面には、包装用途等に応じて、樹脂フィルム、金属箔、紙等の任意の層を積層することができる。
積層フィルムは、そのシール層側の面により、例えば、容器の開口部を覆い、かつ当該開口部周縁のフランジ部にシール層を当接し、シール層を熱融着することによって当該容器を封緘する。
積層フィルムを剥離して容器を開封するときに、容器に熱融着したシール層は、当該容器のフランジ部に熱融着した部分が容器側に残留し、残りのシール層は中間層および基材層側に残留するようにせん断される。このとき、積層フィルムは、シール層が容器のフランジ部に熱融着した部分において中間層とシール層とが層間剥離を起こす。この層間剥離が積層フィルムの易剥離性に寄与する。
当該積層フィルムは、シール層用の樹脂組成物、中間層は中間層用の樹脂組成物、基材層用の樹脂組成物から成形される。シール層用の樹脂組成物、中間層は中間層用の樹脂組成物は、いずれも非イオン性界面活性剤を含んでいる。また、シール層用の樹脂組成物、中間層用の樹脂組成物のうちの少なくとも一方の樹脂組成物には、有機スルホン酸塩が含まれ、シール層用の樹脂組成物、中間層用の樹脂組成物のうちの少なくとも一方の樹脂組成物には、無機塩が含まれる。これによって、積層フィルムは、易剥離性と共に、透明性および防曇性を兼ね備える。
〔非イオン性界面活性剤〕
シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物は、いずれも非イオン性界面活性剤を含んでいる。
シール層用の樹脂組成物において、非イオン性界面活性剤の含有量は、シール層用の樹脂組成物を100質量%として、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。非イオン性界面活性剤は、シール層および/または中間層に配合された有機スルホン酸塩の、層外への移行(ブリードともいう)に寄与し、有機スルホン酸塩の防曇作用を安定して発揮させる。シール層用の樹脂組成物における非イオン性界面活性剤の含有量が0.05質量%以上であることによって、製膜直後(初期)および経時における、シール層/中間層間およびシール層表面への有機スルホン酸塩の移行が好適に生じ、積層フィルムにより高い防曇性を付与できる。また、容器本体との適切なシール強度を確保するという観点から、シール層用の樹脂組成物における非イオン性界面活性剤の含有量は、5.0質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
中間層用の樹脂組成物における非イオン性界面活性剤の含有量は、中間層用の樹脂組成物を100質量%として、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。中間層用の樹脂組成物において、非イオン性界面活性剤の含有量が0.05質量%以上であることによって、製膜直後(初期)および経時における、シール層/中間層間の有機スルホン酸塩の移行が好適に生じ、積層フィルムにより高い防曇性を付与できる。また、シール層との層間接着強度を確保するという観点から、中間層用の樹脂組成物における非イオン性界面活性剤の含有量は、5.0質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
シール層および中間層に含有される非イオン性界面活性剤には、炭素数6〜22の脂肪酸、炭素数6〜22の脂肪族アルコール、および炭素数6〜22の脂肪族アミドなどに由来する疎水性基と、ポリオールなどに由来する親水性基とを有する化合物が挙げられる。非イオン性界面活性剤においては、疎水性基を有する化合物と親水性基を有する化合物とがエーテル結合、またはエステル結合などの結合によって互いに結合している。
疎水性基を有する化合物である炭素数6〜22の脂肪族カルボン酸には、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ソルビン酸、エルカ酸、ウンデシル酸、ウンデシレン酸、トリデシル酸、ペンタデシル酸等が挙げられる。
疎水性基を有する化合物である炭素数6〜22の脂肪族アルコールには、例えば、カプロンアルコール、ヘプチルアルコール、カプリルアルコール、ペラルゴンアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミトレイルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エルシルアルコール、ウンデシルアルコール、トリデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。
疎水性基を有する化合物である炭素数6〜22の脂肪族アミドには、カプロン酸アミド、エナント酸アミド、カプリル酸アミド、ペラルゴン酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、マルガリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、アラキドン酸アミド、ソルビン酸アミド等が挙げられる。
親水性基を有する化合物には、例えば、3〜6価のポリオールを好ましく用いることができる。このようなポリオールとしては、グリセリン、ソルビトール、グルコース、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ソルバイド、ジグリセリン、エチレングリコールジグリセリルエーテル、トリグリセリン、テトラグリセリン、ジペンタエリスリトールが挙げられ、ポリオールは、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等であってもよい。
非イオン性界面活性剤が、炭素数6〜22の脂肪族アミドに由来する疎水性基を有する場合、当該非イオン性界面活性剤には、アルキルジエタノールアミドが挙げられ、例えば、オクチルジエタノールアミド、ノニルジエタノールアミド、デシルジエタノールアミド、ウンデシルジエタノールアミド、ドデシルジエタノールアミド、トリデシルジエタノールアミド、テトラデシルジエタノールアミド、セチルジエタノールアミド、ヘプタデシルジエタノールアミド、オクタデシルジエタノールアミド、オレイルジエタノールアミド等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の中でも、ポリオールと脂肪族カルボン酸との部分エステル化合物、またはポリオールと脂肪族アルコールとのエーテル化合物が好適に用いられ、3〜6価のポリオールと脂肪酸との部分エステル化合物がより好適に用いられる。
(有機スルホン酸塩)
シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物のうちの少なくとも一方の樹脂組成物は、有機スルホン酸塩を含んでいる。
シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物の一方の樹脂組成物において、有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%以上であり、他方の樹脂組成物において、有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%未満であることが好ましい。これにより、シール層用の樹脂組成物からシール層を形成し、中間層用の樹脂組成物から中間層を形成し、互いに積層したとき、シール層および中間層において有機スルホン酸塩の濃度に勾配が生じる。本願発明者らは、シール層および中間層において有機スルホン酸塩の濃度に勾配が生させることが、積層フィルムにおける防曇性を一層高めることに寄与することを見出し、本願発明を完成させた。このような観点から、シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物の一方の樹脂組成物において、有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%以上になるように組成物を配合し、他方の樹脂組成物に有機スルホン酸塩を配合しないことがより好ましい。これにより、これら組成物から成形した積層フィルムにおいて、中間層からシール層への有機スルホン酸塩の移行、または、シール層から中間層への有機スルホン酸塩の移行がより好適に生じ、積層フィルムにより高い防曇性を付与できる。これら樹脂組成物から形成された積層フィルムは、シール層および中間層の一方の層において有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%以上であり得る。
本発明のより好ましい態様は、中間層用の樹脂組成物に有機スルホン酸塩を配合し、シール層用の樹脂組成物を配合しないようにして、これら樹脂組成物から成形された中間層およびシール層を備えた積層フィルムである。
なお、シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物の一方の樹脂組成物において、有機スルホン酸塩の含有量は3質量%以下であることが好ましい。樹脂組成物において、有機スルホン酸塩の含有量が3質量%以下であることにより、積層フィルムに高い透明性を付与できる。
有機スルホン酸塩としては、有機スルホン酸のアルカリ金属塩、例えば、アルキルスルホン酸アルカリ金属塩、アルキルアリールスルホン酸アルカリ金属塩、脂肪族スルホン酸エステルアルカリ金属塩等が好適に用いられる。特に、アルキル基の炭素数が6〜22の有機スルホン酸塩が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルカリ金属塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
有機スルホン酸塩を構成するアルキルスルホン酸としては、ヘキシルスルホン酸、オクチルスルホン酸、ノニルスルホン酸、デシルスルホン酸、ウンデシルスルホン酸、ドデシルスルホン酸、トリデシルスルホン酸、テトラデシルスルホン酸、ペンタデシルスルホン酸、ヘキサデシルスルホン酸、ヘプタデシルスルホン酸、オクタデシルスルホン酸、ベヘニルスルホン酸等が挙げられる。
有機スルホン酸塩を構成するアルキルアリールスルホン酸としては、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。より具体的には、ヘキシルベンゼンスルホン酸、ベヘニルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
有機スルホン酸塩を構成する脂肪族スルホン酸エステルとしては、ジエチルスルホコハク酸エステル、ジプロピルスルホコハク酸エステル、ドデシルスルホ酢酸エステル、ノニルフェノキシポリエチレングリコールスルホ酢酸エステル等が挙げられる。
有機スルホン酸塩の中でも、アルキルスルホン酸アルカリ金属塩、および、アルキルアリールスルホン酸アルカリ金属塩が好適に用いられる。
〔無機塩〕
シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物のうちの少なくとも一方の樹脂組成物は、無機塩を含んでいることが好ましい。なお、有機スルホン酸塩と無機塩とは、同じ層中に含有されていても、互いに異なる層中に含有されていてもよい。防曇性が相乗的に高まることから、有機スルホン酸塩と無機塩とは、同じ層中に含有されていることが好ましい。
シール層用の樹脂組成物または中間層用の樹脂組成物が無機塩を含有する場合、各層における無機塩の含有量は、0.01質量%以上であることが好ましく、0.02質量%以上であることがより好ましい。また、外観良好なフィルムを得る観点から、各層における無機塩の含有量は、1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。各層における無機塩の含有量が上記範囲内であることにより、層内に存在する非イオン性界面活性剤との相乗作用により、防曇性が一層高まる。
無機塩としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウムが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機塩の中でも、塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウムが好適に用いられる。
〔シール層用の樹脂組成物〕
シール層用の樹脂組成物は、ポリエステル系樹脂および非イオン性界面活性剤を含んでいる。また、シール層用の樹脂組成物は、オレフィン系樹脂を含んでいることがより好ましい。
シール層用の樹脂組成物は、すでに説明した通り、非イオン性界面活性剤の含有量が0.05質量%以上5質量%以下である。また、シール用の樹脂組成物は、すでに説明した通り、3質量%以下の有機スルホン酸塩、および1質量%以下の無機塩を含み得る。
その他、シール層用の樹脂組成物は、アンチブロッキング剤、および酸化防止剤をふくんでいることが好ましく、その他の成分を含んでいてもよい。
(ポリエステル系樹脂)
シール層用の樹脂組成物におけるポリエステル系樹脂の含有量は、シール層用の樹脂組成物を100質量%として、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましい。シール層用の樹脂組成物におけるポリエステル系樹脂の含有量が60質量%以上であることによって、ポリエステル系樹脂製の容器本体のフランジ部に熱融着した際に、十分なシール強度が得られ、良好な密封性が得られると共に、中間層と好適な層間接着強度を示し、易剥離性が得られる。また、易剥離性および防曇性の観点から、ポリエステル系樹脂組成物におけるポリエステル系樹脂の含有量は、95質量%以下であることが好ましく、93質量%以下であることがより好ましい。
シール層用の樹脂組成物に含まれるポリエステル系樹脂には、結晶性ポリエステルと非晶性ポリエステルとが挙げられ、結晶性ポリエステルであることがより好ましい。結晶性ポリエステルおよび非晶性ポリエステルに例示されるポリエステル系樹脂は、二塩基酸と多価アルコールとを重縮合して製造されるものである。二塩基酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。また、多価アルコールとしては、エチレングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ペンタエチレングリコール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等のジオールが挙げられる。上記の二塩基酸と多価アルコールは、任意の組み合わせにより用いられる。具体的には、テレフタル酸/エチレングリコール共重合体やテレフタル酸/エチレングリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノール三元共重合体、2,6−ナフタレンジカルボン酸/エチレングリコール共重合体、テルフタル酸/イソフタル酸/ブタンジオール3元共重合体などが挙げられる。
なお本発明における結晶性ポリエステルとは、以下の方法によって結晶化ピークおよび/または融解ピークが観測される樹脂である。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製DSC220C)を用い以下の条件で樹脂の融解挙動を測定する。各工程において横軸に時間、縦軸に融解熱量をプロットして融解曲線を得、(ii)の工程において観測されるピークを結晶化ピーク、(iii)の工程において観測されるピークを融解ピークとする。
(i)試料約5mgを室温から30℃/分の速度で200℃まで昇温し、昇温完了後、5分間保持する。
(ii)次いで、200℃から10℃/分の速度で−100℃まで降温し、降温完了後、5分間、保持する。
(iii)次いで、−100℃から10℃/分の速度で200℃まで昇温する。
結晶性ポリエステルは、融点が100〜180℃であり、かつガラス転移温度が10℃以下であることがインフレーション成形性の観点から好ましい。このような結晶性ポリエステルとしては、例えば商品名「バイロン」(東洋紡績(株))製で市販されている樹脂が挙げられる。
(オレフィン系樹脂)
シール層用の樹脂組成物は、オレフィン系樹脂を含んでいることがより好ましい。シール層の樹脂組成物におけるオレフィン系樹脂の含有量は、当該樹脂組成物を100質量%として、3質量%以上39質量%以下の含有量であることが好ましい。
オレフィン系樹脂としては、エチレン系樹脂およびプロピレン系樹脂が挙げられ、エチレン系樹脂には、低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン/ブテン−1共重合体やエチレン/ヘキセン−1共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体などの一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体などが挙げられる。ただし、オレフィン系樹脂として、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体などの一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体を用いる場合には、当該エチレン共重合体中のエチレン由来の構成成分の含有量は、80質量%以上95質量%以下であることが好ましい。このような一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体からなるシール層を有する積層フィルムは、シール層と中間層との接着力が優れるため、積層フィルムを容器から剥離した後の外観をより良好にすることができる。
なお、ビニルモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カルボン酸エステル、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸無水物等が挙げられる。
その他、オレフィン系樹脂には、プロピレン系樹脂として、プロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体などが挙げられる。また、オレフィン系樹脂はエチレン−プロピレン共重合体であってもよい。
(アンチブロッキング剤)
シール層用の樹脂組成物はアンチブロッキング剤を含んでいることがより好ましい。シール層用の樹脂組成物におけるアンチブロッキング剤の含有量は、当該樹脂組成物を100質量%として、容器本体との適切なシール強度を確保する観点から、3質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。また、下限値は特に限定されないが、アンチブロッキング作用に寄与する量として、例えば、0.01質量%以上であってよい。
シール層よび後述の中間層に含有されるアンチブロッキング剤としては、アルミノシリケート、タルク、珪藻土、ゼオライト、マイカ、クレー、架橋シリコーン粒子、架橋ポリアミド粒子、架橋ポリアクリル粒子、架橋ポリスチレン粒子等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(酸化防止剤)
シール層用の樹脂組成物は、酸化防止剤を含んでいることがより好ましい。シール層用の樹脂組成物における酸化防止剤の含有量は、当該樹脂組成物を100質量%として、容器本体との適切なシール強度を確保する観点から、1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。また、下限値は特に限定されないが、酸化防止作用に寄与する量として、例えば、0.01質量%以上であってよい。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名:IRGANOX(登録商標)1010)およびn−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名:IRGANOX(登録商標)1076)等のフェノール系安定剤;ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等のホファイト系安定剤;6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学株式会社製、商品名:スミライザー(登録商標)GP)等のフェノール−ホスファイト二官能系安定剤が挙げられる。これら酸化防止剤は、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
(その他の成分)
ポリエステル系樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記ポリエステル系樹脂およびオレフィン系樹脂以外の樹脂、相溶化剤、滑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、防カビ剤、および抗菌剤等の添加剤を含んでいてもよい。
〔中間層用の樹脂組成物〕
中間層用の樹脂組成物は、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体および非イオン性界面活性剤を含んでいる。また、シール層用の樹脂組成物は、オレフィン系樹脂を含んでいることがより好ましい。
中間層用の樹脂組成物は、すでに説明した通り、非イオン性界面活性剤の含有量が0.05質量%以上5質量%以下である。また、中間層用の樹脂組成物は、すでに説明した通り、3質量%以下の有機スルホン酸塩、および1質量%以下の無機塩を含み得る。
その他、中間層用の樹脂組成物は、シール層用の樹脂組成物と同じくアンチブロッキング剤、および酸化防止剤を含んでいることが好ましく、その他の成分を含んでいてもよい。なお、アンチブロッキング剤、酸化防止剤およびその他の成分は、シール層用の樹脂組成物と同様であるためその説明を省略する。
〔エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体〕
中間層用の樹脂組成物におけるエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体の含有量は、シール層用の樹脂組成物を100質量%として、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましい。中間層用の樹脂組成物におけるエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体の含有量が60質量%以上であることによって、隣接するシール層および基材層と好適な層間接着強度を示し、密封性を確保すると共に易剥離性を発揮することができる。また、易剥離性および防曇性の観点から、エチレン系樹脂組成物におけるエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体の含有量は、95質量%以下であることが好ましく、93質量%以下であることがより好ましい。
エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体中の、エチレンに由来する単量体単位の含有量は、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましく、80質量%以下であることが好ましく、75質量%以下であることがより好ましい。また、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体中の、不飽和カルボン酸エステルに由来する単量体単位の含有量は、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、40質量%以下であることが好ましく、35質量%以下であることがより好ましい。各単量体単位の含有量が上記範囲であることにより、非イオン性界面活性剤、無機塩および有機スルホン酸塩との相溶性が高まり、良好な防曇性が得られる。
(オレフィン系樹脂)
中間層用の樹脂組成物に含まれるオレフィン系樹脂には、上述のシール層用の樹脂組成物にて例示されたオレフィン系樹脂が挙げられ、エチレン系樹脂であることが好ましい。ただし中間層用の樹脂組成物として一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体を用いる場合には、該エチレン共重合体中のエチレン由来の構成成分の含有量は、80〜95質量%であることが好ましい。中間層を有する積層フィルムは、隣接するシール層、および基材層との接着力が優れるため、積層フィルムを容器から剥離した後の外観をより良好にすることができる。
中間層用の樹脂組成物におけるオレフィン系樹脂の含有量は、当該樹脂組成物を100質量%として、3質量%以上39質量%以下の含有量であることが好ましい。
〔基材層用の樹脂組成物〕
基材層用の樹脂組成物は、オレフィン系樹脂を含む。その他、基材層用の樹脂組成物は、シール層用の樹脂組成物、および中間層用の樹脂組成物と同じくアンチブロッキング剤、および酸化防止剤を含んでいることが好ましく、その他の成分を含んでいてもよい。なお、アンチブロッキング剤、酸化防止剤およびその他の成分は、シール層用の樹脂組成物および中間層用の樹脂組成物と同様であるためその説明を省略する。
基材層用の樹脂組成物に含まれるオレフィン系樹脂には、上述のシール層用の樹脂組成物にて例示されたオレフィン系樹脂が挙げられ、エチレン系樹脂であることが好ましい。ただし基材層用の樹脂組成物として一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体を用いる場合には、該エチレン共重合体中のエチレン由来の構成成分の含有量は、80〜95質量%であることが好ましい。このような一種以上のビニルモノマー由来の構成単位とエチレン由来の構成単位からなるエチレン共重合体からなる基材層を有する積層フィルムは、基材層と隣接層との接着力が優れるため、積層フィルムを容器から剥離した後の外観をより良好にすることができる。その他、基材層用の樹脂組成物は、ポリエステル系樹脂、およびポリアミド系樹脂等を含んでいてもよい。
〔積層フィルムの製造方法〕
シール層用の樹脂組成物、中間層用の樹脂組成物、および基材層用の樹脂組成物の製造方法としては、特に限定されるものではなく、それぞれ別個に、あらかじめメルトブレンド(溶融混練)してもよく、個々にドライブレンドしてもよく、または一種以上のマスターバッチにしてドライブレンドしてもよい。ドライブレンドにおいてはヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー等の各種ブレンダーが用いられ、メルトブレンドにおいては単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロール等の各種ミキサーが用いられる。
積層フィルムの製造方法としては、特に限定されるものではなく、公知のフィルムの製造方法を採用し得る。シール層、中間層および基材層は、共押出インフレーション成形法、共押出Tダイキャスト成形法、共押出ラミネート成形法等によって製造することができる。
あるいは、シール層と中間層との二層を、共押出インフレーション成形法、共押出Tダイキャスト成形法、共押出ラミネート成形法等によって積層した後に、押出ラミネート成形法またはドライラミネート成形法により、中間層上に基材層を積層してもよい。シール層と中間層との二層を積層するときに、シール層から中間層へと、または中間層からシール層へと有機スルホン酸塩がブリードする。これにより、本願発明の効果を奏するものと推察される。
積層フィルムの厚みは特に限定されないが、通常、10〜100μmである。また、積層フィルムの全厚みに対するシール層の厚みは、3〜70%であることが好ましく、5〜50%であることがより好ましい。シール層の厚みが薄すぎると、当該積層フィルムを容器の蓋材として用いた場合に容器とのシール強度が不十分となる傾向があり、厚すぎると蓋材を剥離する際にシール層を構成する樹脂組成物が伸びて剥離後の外観を損なうことがある。中間層および基材層の厚みは、積層フィルムを適用する蓋材の用途等に応じて、適宜に設定することができる。
〔蓋材〕
本発明の一態様に係る積層フィルムは、その基材層側の面に、支持材を積層することにより、容器の蓋材として好適に使用することができる。支持材は、予め成形されたフィルムをドライラミネート法等により基材層上に積層してもよく、押出ラミネート法により基材層上に積層してもよい。なお、支持材を積層する前に、上記積層フィルムの基材層側の面に、コロナ放電処理等の表面処理を行なっていてもよい。さらに、必要に応じて、上記支持材上に、印刷層、塗工層、蒸着層、透明保護層等の更なる層を積層してもよい。
支持材として用いられる予め成形されたフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等の樹脂フィルム、アルミニウム等の金属箔、紙等が挙げられる。支持材が、金属箔、紙等の不透明材である場合は、内容物の状態を外部から視認し得るように、支持材の少なくとも一部に窓部を形成することが好ましい。窓部は、例えば、支持材の一部を切り欠くこと等によって形成することができる。
本発明の一態様に係る積層フィルムは、易剥離性と共に、透明性および防曇性を兼ね備える。よって、当該積層フィルムを含む蓋材は、外部から内容物の状態を視認することが好ましいトップシール型包装容器の蓋材として、好適に用いることができる。
〔容器〕
本発明の一態様に係る積層フィルムを含む蓋材を、当該積層フィルムのシール層が容器本体と当接するようにして、容器本体のフランジ部に熱融着することにより、当該蓋材と容器本体とを備えてなるトップシール型の容器を形成することができる。容器本体は、好ましくは、ポリエステル系樹脂製である。
上記蓋材と容器本体とを備えてなる容器は、内容物の状態を視認することが好ましい種々の製品、例えば、サラダ、カットフルーツ、惣菜、漬物、ヨーグルト、ゼリー等の水分を含む食品を収容するための包装容器として、好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<マスターバッチの作製>
非イオン性界面活性剤としてグリセリンモノオレエート(理研ビタミン(株)製 リケマールOL−100E)7質量%、有機スルホン酸塩としてアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(竹本油脂(株)製 エレカットS−412−2、アルキル基の炭素数6〜22)2.5質量%、無機塩として塩化ナトリウム0.5質量%、アンチブロッキング剤としてアルミノシリケート(水澤化学工業(株)製 シルトンJC−50)3質量%、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%、および、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセン−E FV402(密度913kg/m、MFR=3.8g/10min))84質量%をバンバリーミキサーに供給し、140℃で5分間混合し、得られた混合物を65mmΦ単軸押出機に供給し、ペレット化することでマスターバッチAを得た。
非イオン性界面活性剤としてジグリセリンステアレート(理研ビタミン(株)製 リケマールS−71−D)10質量%、アンチブロッキング剤としてアルミノシリケート(水澤化学工業(株)製 シルトンJC−50)3質量%、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%、および直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセン−E FV402(密度913kg/m、MFR=3.8g/10min))84質量%をバンバリーミキサーに供給し、上記マスターバッチAと同様の方法によりペレット化することで、マスターバッチBを得た。
非イオン性界面活性剤としてグリセリンモノオレエート(理研ビタミン(株)製 リケマールOL−100E)7.5質量%、有機スルホン酸塩としてアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(竹本油脂(株)製 エレカットS−412−2、アルキル基の炭素数6〜22)2.5質量%、アンチブロッキング剤としてアルミノシリケート(水澤化学工業(株)製 シルトンJC−50)3質量%、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%、および、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセン−E FV402(密度913kg/m、MFR=3.8g/10min))84質量%をバンバリーミキサーに供給し、140℃で5分間混合し、得られた混合物を65mmΦ単軸押出機に供給し、ペレット化することでマスターバッチCを得た。
〔実施例1〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915(融点139℃、ガラス転移点−70℃))92質量%、マスターバッチA 5質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002(エチレン由来の単量体単位の含有量69質量%、アクリル酸メチル由来の単量体単位の含有量31質量%、MFR(190℃、2.16kgf)=5g/10min))92質量%、マスターバッチB 5質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
さらに、直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製 エボリューSP4020(密度937kg/m、MFR(190℃、2.16kgf)=1.8g/10min))97質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、基材層用のオレフィン系樹脂組成物を得た。
3種3層共押出インフレーション加工機(押出機A:50mmΦ、押出機B:50mmΦ、押出機C:50mmΦ、層構成:チューブ状フィルム外面/中面/内面=押出機A/押出機B/押出機C)を用意し、押出機Aにシール層用のポリエステル系樹脂組成物、押出機Bに中間層用のエチレン系樹脂組成物、押出機Cに基材層用のオレフィン系樹脂組成物をそれぞれ投入した。次いで、押出機A/押出機B/押出機C/ダイス=170℃/160℃/180℃/180℃で成形し、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造した。得られた積層フィルムのシール層の厚みは4μmであり、中間層の厚みは8μmであり、基材層の厚みは18μmであり、全体の厚みは30μmであった。
〔実施例2〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915)72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002)72質量%、マスターバッチA 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
シール層を構成する樹脂組成物として、上記で得られたシール層用のポリエステル系樹脂組成物を用い、中間層を構成する樹脂組成物として、上記で得られた中間層用のエチレン系樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造した。
〔実施例3〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915)72質量%、マスターバッチA 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002)72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
シール層を構成する樹脂組成物として、上記で得られたシール層用のポリエステル系樹脂組成物を用い、中間層を構成する樹脂組成物として、上記で得られた中間層用のエチレン系樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造した。
〔比較例1〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915)72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002)72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
シール層を構成する樹脂組成物として、上記で得られたシール層用のポリエステル系樹脂組成物を用い、中間層を構成する樹脂組成物として、上記で得られた中間層用のエチレン系樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造した。
〔実施例4〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915(融点139℃、ガラス転移点−70℃))67質量%、マスターバッチC 15質量%、アンチブロッキング剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E EMB−21)15質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002(エチレン由来の単量体単位の含有量69質量%、アクリル酸メチル由来の単量体単位の含有量31質量%、MFR(190℃、2.16kgf)=5g/10min))72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
さらに、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセン−E FV202(密度925kg/m、MFR(190℃、2.16kgf)=1.9g/10min))97質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、基材層用のオレフィン系樹脂組成物を得た。
3種3層共押出インフレーション加工機(押出機A:50mmΦ、押出機B:50mmΦ、押出機C:50mmΦ、層構成:チューブ状フィルム外面/中面/内面=押出機A/押出機B/押出機C)を用意し、押出機Aに基材層用のオレフィン系樹脂組成物、押出機Bに中間層用のエチレン系樹脂組成物、押出機Cにシール層用のポリエステル系樹脂組成物をそれぞれ投入した。次いで、押出機A/押出機B/押出機C/ダイス=180℃/160℃/170℃/180℃で成形し、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造した。得られた積層フィルムのシール層の厚みは4μmであり、中間層の厚みは8μmであり、基材層の厚みは18μmであり、全体の厚みは30μmであった。チューブ状の積層フィルムの外面側(基材層側)に28W・min/mの条件でコロナ処理を施した。
〔実施例5〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915(融点139℃、ガラス転移点−70℃))67質量%、マスターバッチB 15質量%、アンチブロッキング剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E EMB−21)15質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002)72質量%、マスターバッチC 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
シール層を構成する樹脂組成物として、上記で得られたシール層用のポリエステル系樹脂組成物を用い、中間層を構成する樹脂組成物として、上記で得られた中間層用のエチレン系樹脂組成物を用いた以外は、実施例4と同様にして、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造し、コロナ処理を施した。
〔比較例2〕
結晶性ポリエステル(東洋紡(株)製 バイロンGM915(融点139℃、ガラス転移点−70℃))67質量%、マスターバッチB 15質量%、アンチブロッキング剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E EMB−21)15質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、シール層用のポリエステル系樹脂組成物を得た。
また、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフトCG4002)72質量%、マスターバッチB 25質量%、および、酸化防止剤マスターバッチ(住友化学(株)製 スミカセン−E CMB−735)3質量%をドライブレンドし、中間層用のエチレン系樹脂組成物を得た。
シール層を構成する樹脂組成物として、上記で得られたシール層用のポリエステル系樹脂組成物を用い、中間層を構成する樹脂組成物として、上記で得られた中間層用のエチレン系樹脂組成物を用いた以外は、実施例4と同様にして、シール層/中間層/基材層が順に積層されてなるチューブ状の積層フィルムを製造し、コロナ処理を施した。
<評価用ラミネートフィルムの作製1>
上記実施例1〜3および比較例1で得らえたチューブ状の積層フィルムの両端をスリットし、チューブ状の積層フィルを2枚に開き、そのうちの一方を、シール層と基材層とが接面するようにロール状に巻き取った。得られたロール状サンプルを35℃で7日間状態調整した後、基材層側の面に93W・min/mの条件でコロナ処理を施した。コロナ処理後、さらに35℃で7日間状態調整した。康井精機(株)製コーターを用い、脂肪族エステル系コート剤(主剤:三井化学(株)「タケラックA−525」、硬化剤:三井化学(株)「タケネートA−52」、酢酸エチルをそれぞれ10対1対15の質量比で配合し十分に混合したもの)をポリエステルフィルム(ユニチカ(株)製、商品名「PTMX」、厚さ25μm、幅330mm)に塗布し、上記で得られたコロナ処理後35℃で7日間状態調整した積層フィルムのコロナ処理面と圧着させた後、40℃のオーブンにて17時間加熱し、評価用のラミネートフィルムを得た。
<評価用ラミネートフィルムの作製2>
上記実施例4、5および比較例2で得られたチューブ状の積層フィルムの両端をスリットし、チューブ状の積層フィルを2枚に開き、そのうちの一方を、シール層と基材層とが接面するようにロール状に巻き取った。得られたロール状サンプルを35℃で7日間状態調整した。康井精機(株)製コーターを用い、脂肪族エステル系コート剤(主剤:三井化学(株)「タケラックA−525」、硬化剤:三井化学(株)「タケネートA−52」、酢酸エチルをそれぞれ10対1対15の質量比で配合し十分に混合したもの)をポリエステルフィルム(ユニチカ(株)製、商品名「PTMX」、厚さ25μm、幅330mm)に塗布し、上記で得られた35℃で7日間状態調整した積層フィルムのコロナ処理面と圧着させた後、40℃のオーブンにて17時間加熱し、評価用のラミネートフィルムを得た。
<防曇性評価>
カップ状のポリエステル系樹脂製容器本体(容量280mL、深さ3cm)の内側底面に、大小2種類のフォントサイズの文字列を印刷したラベルを貼付け、内部に40mLの水を満たした。カップ上縁のフランジ部に両面テープを貼り、上記で得られた評価用のラミネートフィルムを、シール層側の面がフランジ部の両面テープに当接するようにして貼り合わせ、容器を封緘した。この容器を5℃の冷蔵庫に30分間静置した後、23℃、相対湿度50%の環境に取出し、ラミネートフィルムの内側の水滴の付着状態を観察した。水滴の付着状態を、5から1で評価し、3以上を「可」、それ以下を「不可」とした。なお、評価に用いた文字列は画数2〜3のカタカナであり、大きいフォントのカタカナ4字、および小さいフォントのカタカナ10字であった。なお、大きいフォントのフォントサイズは、横幅約15mm×縦幅約10mmであり、小さいフォントのフォントサイズは、横幅約5mm×縦幅約5mmであった。
5.フィルム表面に水が広がった状態で透視性がよく、大小2種類のフォントサイズのカタカナの全てが鮮明に読み取れた。
4.大小2種類のフォントサイズの文字の全てが読み取れるが、小さいフォントサイズのカタカナの一部は水滴により滲みがあった。
3.大きいフォントサイズのカタカナの全てが読み取れるが、小さいフォントサイズのカタカナの一部は、水滴により読み取れなかった。
2.大小2種類のフォントサイズのカタカナの一部は、水滴により読み取れなかった。
1.フィルム表面が微細な水滴で覆われ、大小2種類のフォントサイズのカタカナの全てが、水滴により読み取れなかった。
<透明性>
JIS K7105:1981に従い、上記で得られた評価用のラミネートフィルムの全光線透過率、拡散光透過率を測定し、HAZE値((拡散光透過率/全光線透過率)×100)を算出した。HAZE値が20以下である場合を「可」、20を越える場合を「不可」とした。
<易剥離性>
被着体として、非晶性ポリエステルシート(厚み200μm)を長さ90mm×巾100mmのサイズに切り出したものを用意した。当該被着体と、上記で得られた評価用のラミネートフィルムのシール層とを当接させ、圧力3kg/cm、時間1秒で温度200℃にて、巾10mmの帯状に、被着体の長さ方向と平行になるようにヒートシールして、複合シートを得た。得られた複合シートを、帯状のシール部分と垂直に、該シール部分を含むように15mm巾間隔に切り出し、15mm×100mmの試験片を作製した。島津製作所製オートグラフAGS−X型引張試験機を使用し、23℃雰囲気下、300mm/minの引張速度で180度剥離させたときの剥離強度を測定した。剥離強度が5〜15N/15mm幅であれば、剥離時の易剥離性と、容器本体とのシール強度とのバランスに優れるといえる。よって、剥離強度が5〜15N/15mm幅の範囲内であるものを「可」として評価し、5〜15N/15mm幅の範囲外であるものを「不可」として評価した。
Figure 2021123109
実施例1〜5の積層フィルムを含むラミネートフィルムは、良好な易剥離性および透明性に加えて、優れた防曇性を兼ね備えていた。これに対し、比較例1、2の積層フィルムを含むラミネートフィルムは、防曇性に劣り、水滴の付着により容器内部をクリアに視認できないものであった。
本発明の一態様に係る積層フィルムは、易剥離性と共に、透明性および防曇性を兼ね備え、種々の食品等を収容するための包装容器の蓋材のシーラントとして好適に用いられる。

Claims (17)

  1. シール層と、中間層と、基材層とが、この順で積層されてなる積層フィルムであって、
    前記シール層が、ポリエステル系樹脂および非イオン性界面活性剤を含有し、
    前記中間層が、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体および非イオン性界面活性剤を含有し、
    前記基材層が、オレフィン系樹脂を含有し、
    前記シール層および前記中間層のうちの少なくとも1つの層が、有機スルホン酸塩をさらに含有する、積層フィルム。
  2. 前記シール層および前記中間層のうちの少なくとも1つの層が、無機塩をさらに含有する、請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 前記シール層および前記中間層のうちの一方の層は、前記有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%以上であり、他方の層は、前記有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%未満である、請求項1または2に記載の積層フィルム。
  4. 前記シール層および前記中間層のうちの一方の層は、前記有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%以上であり、かつ、前記無機塩の含有量が0.01質量%以上であり、他方の層は、前記有機スルホン酸塩の含有量が0.05質量%未満であり、かつ、前記無機塩の含有量が0.01質量%未満である、請求項2に記載の積層フィルム。
  5. 前記中間層が、前記有機スルホン酸塩を含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層フィルム。
  6. 前記有機スルホン酸塩が、アルキルスルホン酸アルカリ金属塩、アルキルアリールスルホン酸アルカリ金属塩および脂肪族スルホン酸エステルアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  7. 前記無機塩が、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化マグネシウムおよび塩化カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項2または4に記載の積層フィルム。
  8. 前記非イオン性界面活性剤が、3〜6価のポリオールと脂肪族カルボン酸との部分エステルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  9. 前記シール層は、前記ポリエステル系樹脂の含有量が60〜95質量%であり、前記非イオン性界面活性剤の含有量が0.05〜5.0質量%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  10. 前記中間層は、前記エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体の含有量が60〜95質量%であり、および、前記非イオン性界面活性剤の含有量が0.05〜5.0質量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  11. 前記エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体は、60〜80質量%のエチレンに由来する単量体単位を含み、20〜40質量%の不飽和カルボン酸エステルに由来する単量体単位を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  12. 前記ポリエステル系樹脂が、結晶性ポリエステルである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  13. 前記シール層および前記中間層が、オレフィン系樹脂をさらに含有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  14. 前記シール層および前記中間層が、アンチブロッキング剤をさらに含有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  15. 前記シール層、前記中間層および前記基材層が、酸化防止剤をさらに含有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の積層フィルムを含む蓋材。
  17. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の積層フィルムを含む蓋材を備えてなる容器。
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