JPS62261314A - 芳香を有する敷物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、芳香を有する敷物に関するものである。

〈従来の技術〉 カーベントの汚れによる悪臭の発生を防止するために、
抗菌防臭効果を有する処理剤をＩａ維やバッキング材に
付与することが行わ几ている。その付与方法もカーペッ
トに対して防汚効果を有する撥水剤で処理するとか、ク
リーニング剤に芳香剤を混合し、クリーニング後に芳香
が付与ざ几るという永続性の少ないものであり、積極的
にカーペットに永続性のある芳香を付与し防臭を行うた
めには芳香物質を繊維内部に均一に分散混入することが
必要であるが、そうし之混入が困難であるため、永続性
のある芳香性繊維の製造がほとんどできていない。

〈発明が解決しようとする問題点〉　　　　゛本発明は
、芳香物質が内部に均一に分散混入され、永続する芳香
を有する繊維を用いた敷物を提供せんとするものである
。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、沸点２５０℃以上の芳香物質と平均分子ｆｉ
２０００〜４０００の脂肪族ポリエステルポリオールお
よび平均粒子径０．１〜０６５μｍの二酸化チタン微粒
子の混合物が内部に均一分散配合されたポリエステル系
合成繊維を、カーペット構成繊維の１０重盆形以上含む
芳香を有する敷物である。

まず、本発明において用いられる芳香物質としては、例
えばジフェニルオキサイド、ジャスモン５、ヘリオトロ
ピン、バニリン、クマリンなど沸点が２５０℃以上の香
料、および各種の天然香料や合成香料から分離して得ら
れる脚点２５０　’Ｃ以上の芳香物質およびこれらの調
合香料などがある。該芳香物質の沸点が２５０℃より低
い場合には、ポリエステル繊維を紡糸する際、口金直下
での蒸発が激しく繊維中の芳香物質の十分な残量が得ら
れず、また、芳香の永続性も短い。芳香物質の繊維中の
混入城は目的とする香りの種類と強さにより適当な量を
選ぶべきであるが、その範囲は、繊維重量１００に対し
、０．２〜３．ＯＭｔｔ％にすることが望ましく、０．
２：ｉ盪％より少い場合は香りが弱く本来の目的を達成
することができず。また３、０重量％より多くなっても
香りの強さは大さく変化せず、かえってポリエステル繊
維の機械的性質の低下をまねくことがあり、望王しくな
い。

本発明においては、前記芳香物質が、脂肪族ポリエステ
ルポリオールおよび二酸化チタンの微粒°　　子と混合
した状態で、好ましくは特定の混合比率でポリエステル
系合成繊維に混入されているものであり、このことによ
って、芳香物質を繊維中に均一分散配合することができ
る。

脂肪族ポリエステルポリオールとしては１例えば酸成分
としてコノ・り酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライ
ン酸などを用い、グリコール成分としてエチレジグリコ
ール、トリメチレングリコール、１．４−ブタンジオー
ル、１．６−ヘキサングリコールなどを用い重縮合反応
を行って得らするポリエステルポリ゛オールであり、平
均分子鍬が−２０００〜４０００のものである。脂肪族
ポリエステルポリオールのかわりにポリアルキレングリ
コール、末端封鎖ポリアルキレングリコールの使用が考
えられるが、これらは芳香物質をポリエステル中に均一
に分散したり、芳香物質とポリエステルの相溶性を高め
る性能が劣っており芳香物質を繊維中に均一分散してお
くことができない。なお脂肪族ポリエステルポリオール
の平均分子ｍ　カ２０００より小さい場合にはポリエス
テル繊維の機械的性質の低下をまねくことがあり好まし
くなく−ま几平均分子電が４０００より大きい場合は、
芳香物質との相溶性が低くなり、繊維中への均一分散が
行われず、製造も円滑に行えない。

脂肪族ポリエステルポリオールの添加量は、繊維型ｊｉ
１００に対し０．１〜２．５重１に形にすることが好ま
しく、添加量が０．１ｉｌｉ腫％より少い場合は芳香物
質をポリエステル中に均一にかつ相溶性良く混合分散さ
せることかでざなくなり好ましくなく、また添加量が２
．５］重量％より多い場合はポリエステル繊維の機械的
性質の低下をまねき好ましくない。

ざらに、本発明で用いられる二酸化チタン微粒子は、０
．１〜０．５μｍの粒径を有するもので、＊維重瀧に対
して０．０２〜０．２１歇％添加ざ几る。二酸化チタン
微粒子を添加する理由は芳香物質と脂肪族ポリエステル
ポリオールの混合物に適度の粘性を与え、繊維成形時の
ポリエステル溶融物への添、加と混合を円滑に行うため
である。二酸化チタンのかわりに無水ケイ酸の微粒子を
用いることが考えられるが、無水ケイ酸の場合は、芳香
物質と結合してゲル状物質を形成したり、あるいは微粒
子同士の凝集などによりポリエステル繊維中で異物を生
成しやすく紡糸性を悪くし、繊維の機械的物性が低下す
る。二酸化チタンの平均−次粒子径が（）、】μ？Ａよ
り小さい場合は、芳香物質と脂肪族ポリエステルポリオ
ールの混合物に添加し念時の増粘作用が大きすぎたり、
凝集を起こして芳香物質混合物を繊維中に均一分散させ
ることができず、また、０．５μｍより大きい場合は増
粘作用が小さすぎて芳香物質混合物に適度の粘性を与え
ることができず、芳香物質を同様均一分散することが困
難である。二酸化チタン微粒子の添加量はポリエステル
重４１１００に対し０．０２〜０．２Ｍ量％にする必要
があるが、添加量が０．０２重量％より少ない場合は、
芳香物質および脂肪族ポリエステルポリオールと混合し
定時の粘性を高くする効果が小さく、また添加量が０．
２重量％を越える場合は、粘性が高くなりすぎるため好
ましい芳香物質の均一分散状態が得られない。

ざらにまた、本発明の芳香物質混合物において、芳香物
質と脂肪族ポリエステルポリオールの重量比は５：１〜
５：′４に対するのが好ま［７く、芳香物質と脂肪族ポ
リエステルポリオールの重量比が５：１以下では芳香物
質がポリエステル中に均一に、かつ相溶性良く混合分散
しにくく、５：４以上ではｍ維の機械的性質が低下する
、。

本発明における添加成分として芳香物・質と脂肪族ポリ
エステルポリオール１ど加えて平均−次粒子径が０．１
〜０．５μｍの二酸化チタン微粒子をポリエステル重線
１００に対し０．０２〜０．２重量％−を添加する必要
がある。

また、同時に用いる脂肪族ポリエステルポリオールと二
酸化チタンの重量比は１０：１〜１０：３であることが
有効で、二酸化チタンが脂肪族ポリエステルポリオール
に対し少ない場合は混合物の粘性を高くする効果が小さ
く、また多くなると混合物の粘性が高くなりすぎるため
いずれも、芳香物質を１維中に均一分散しにくい。

以上のように、本発明においては、特定の脂肪族ポリエ
ステルポリオールおよび二酸化チタン微粒子と混合され
た状態で芳香物質が繊維中に混入されるとさ、芳香物質
が均一にかつ芳香が長期間持続する状態でａ維中に分散
混合されるものであり、カーペットの構成繊維として使
用するとき、芳香効果の永続性が得られる。

このような芳香物′ａを混入したポリエステル系合成繊
維は、ポリエステルに対し、前述の芳香物質とｆｌｌｌ
ｊ族ポリエステルポリオールおよび二酸化チタン微粒子
からなる混合物を紡糸直前のポリエステル溶融物に添加
することによって簡単に製造ざ几る。

本発明においては、前述の芳香物質を混入したポリエス
テル繊維を、カーペット構成繊維の１０重鍬形以上、好
ましくは２０〜６０重量％を、他の繊維と混合しカーペ
ットとするものである。具体的には、該繊維はパイル糸
、−次基布、二次基布として使用ざｚしるもので、該芳
香ポリエステル繊維と他の繊維との混紡糸−混繊糸、交
撚糸として、パイル糸あるいは基布に用いるが、該芳香
ポリエステルｍ１Ｉｋからなる糸と他の糸をパイルとし
て混在させるか、交織するように用いるかあるいは、該
芳香ポリエステル繊維と他の繊維の混合ウェッブとして
用いる。芳香物質を含むポリエステル繊維が１０重量％
以下では、敷物製品の芳香が十分でなく、該繊維が６０
重鍬形以上になると、もはや製品の芳香の強さはほとん
ど変化しない。

本発明における敷物としては、パイルを有する各種カー
ペットするいはパイルを有しないカーペット、ラグ類、
不織布カーペント等、いかなる敷物にも適用されるが、
待にパイル糸として芳香を有するポリエステル繊維を用
したものが良い。

く作用及び効果〉 本発明によれば、芳香物質が水リエステル系繊維内部に
おいて、脂肪族ポリエステルポリオール中に混合ざ几た
状態で微小分散配合され保持ざＩＬ、芳香物質が？＆量
づつ線維表面から拡散していくため、繊維の芳香の永続
性はきわめて良好であり、敷物として、きわめて良好な
永続性をもつ芳香製品となる。なお、本発明の敷物は更
に他の抗菌剤や撥水剤、防汚剤により加工されても良い
。

実施例 クマリンと、アジピン酸と１，４−ブタンジオールとか
ら得られた平均分子ｆｉ２５００の脂肪族ポリエステル
ポリオールと平均−次粒子径０．２５μｍの二酸化チタ
ンとを重鼠比で２０：１０：３に混合し、１１０〜１２
０℃で加熱混練した芳香物質混合物を固有粘度０．６８
のポリエチレンテレフタレートを溶融したものに対して
４．５Ｎ量％添加してスタティックミキサーで混合し、
２８０℃で紡糸して得た１０ｄｒ、１２７ｍの繊維を５
ｏｉｉｌｔ％と、通常のポリエステル繊維（８ｄｒ−１
２７ｍ）　５０重量％との混紡糸Ｗ】１５をパイル糸と
して、タフトマシンで１２ステツチのタフトを行い、パ
イル長８１麿のパイルカーペットとした。この結果クマ
リンの芳香が長期間持続した製品となつ之。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）沸点が２５０℃以上の芳香物質と平均分子量２００
   ０〜４０００の脂肪族ポリエステルポリオールおよび平
   均粒子径０．１〜０．５μｍの二酸化チタン微粒子の混
   合物が内部に均一分散配合されたポリエステル系合成繊
   維をカーペット構成繊維の１０重量％以上含むことを特
   徴とする芳香を有する敷物。 ２）混合物が繊維重量に対して０．３〜５重量％分散配
   合されたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の芳香を有する敷物。 ３）繊維重量に対して、芳香物質が０．２〜３重量％、
   ポリエステルポリオールが０．１〜２．５重量％、二酸
   化チタン微粒子が０．０２〜０．２重量％である特許請
   求の範囲第１項もしくは第２項に記載の芳香を有する敷
   物。 ４）芳香物質とポリエステルポリオールの重量比が５：
   １〜５：４で、ポリエステルポリオールと二酸化チタン
   の重量比が１０：１〜１０：３である特許請求の範囲第
   １〜３項のいずれかに記載の芳香を有する敷物。 ５）ポリエステルポリオールの平均分子量が２０００〜
   ４０００である特許請求の範囲第１〜４項のいずれかに
   記載の芳香を有する敷物。 ６）芳香物質を配合したポリエステル系合成繊維をパイ
   ル糸として使用する特許請求の範囲第１〜５項のいずれ
   かに記載の芳香を有する敷物。 ７）芳香物質を配合したポリエステル系合成繊維を基布
   として使用する特許請求の範囲第１〜５項のいずれかに
   記載の芳香を有する敷物。