JPS62250276A - 分散染料可染型たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の製造法及び捺染法 - Google Patents

分散染料可染型たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の製造法及び捺染法

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JPS62250276A
JPS62250276A JP61095395A JP9539586A JPS62250276A JP S62250276 A JPS62250276 A JP S62250276A JP 61095395 A JP61095395 A JP 61095395A JP 9539586 A JP9539586 A JP 9539586A JP S62250276 A JPS62250276 A JP S62250276A
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芳雄 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は絹や羊毛のようなたんぱく繊維の加工法、詳し
くは布、糸、綿状、紙状、粉状のたんぱく繊維及びそれ
を含む構造物を分散染料可染型たんぱく系構造物に改質
する方法に関するものである。従ってそれら構造物を使
用する衣料関連産業はもとより医療、建築、情報など中
広い分野への用途拡大に貢献すること大である。
従来技術 絹や羊毛のような親水性の大きいたんぱく繊維は、分散
染料に対して本質的に親和性はないが°、近年の捺染技
術の進歩とたんぱく繊維の用途拡大要求から、特に乾式
転写捺染を可能とするたんぱく繊維の開発が望まれてい
た。実用的にはポリエステルなど他の合成繊維とのブレ
ンド構造物の乾式転写、捺染への期待が大きい。
これらの問題に対処するために、絹繊維を多価アルコー
ルで処理する方法(特公昭47−43156)が提案さ
れている他、疎水性の高いビニル系単量体を多量にグラ
フト重合させた場合にも、分散染料で染色されることは
広く知られている。しかしながらこれらの方法は鮮明な
発色性が得られない他、染色堅牢度、特に実用上重要な
ドライクリーニングや湿潤摩擦堅牢度が劣悪である。こ
れらを改善する方法としてビール系単量体でグラフト重
合した後、ヘキサメチレンジイソシアートで処理する方
法(特開昭54−156883)が提案されているが、
絹や羊毛繊維の場合には加工繊維の風合や吸湿性、防し
わ性などがかえって損なわれる欠点がある。
また、カルボン酸の無水物あるいは塩化物で処理したた
んぱく繊維は、分散染料に染まるようになるが、実用程
度まで濃色に染めることは困難であった〔日蚕雑49(
4)302−306(1980) )。そこでモノカル
ボン酸の無水物又は塩化物によるアシル化後、疎水性ビ
ニル系単量体をグラフト重合する方法(特公昭57−3
0185)が提案されたが、これらの方法は刺激性のカ
ルボン酸無水物又は塩化物を、ジメチルホルムアミドや
ジメチルスルホキシドなど、高価で吸水性の高い溶媒と
ともに、しかも無水の条件下で使用せねばならないなど
、実用上不利な点が多かった。すなわちそれら#I無水
物もしくは酸塩化物は、微量の水によって容易にカルボ
ン酸に加水分解し反応性を低下させ、たんぱく繊維のア
シル化が進行しなくなるなど工程管理が困難であった。
発明の解決しようとする問題点 分散染料に不染性であるたんぱく繊維に対しては、何ら
かの手段により分散染料可染性を付与せねばならないわ
けだが、まずビニル単量体をグラフト重合する方法では
、分散染料可染性の疎水性単量体をグラフトしなければ
ならないにもかかわらず、それらはたんぱく繊維との親
和性に欠けるため、グラフト重合体の繊維内沈積が不均
一となり、加工斑の原因となってきた。親水性単量体を
用いれば、グラフト重合体が比較的均一に繊維内に沈積
されるが、分散染料による染色性は低下するなどの問題
が残っていた。そこでまずたんぱく繊維と親和性の高い
化合物でたんぱく繊維を処理して、たんぱく繊維中の親
水性官能基を封鎖した後、疎水性ビニル41体をグラフ
ト重合する方法が考えられる。前述のカルボン酸の無水
物あるいは塩化物を用いる方法はこの範嘲に入るもので
あるが、上述のような欠点の他に、処理たんぱく繊維の
吸湿性は激減し、少なくとも衣料用繊維素材としては不
適当となり、利用範囲が限定される。
本発明者らはこれらの問題点を解決し、ポリエステルな
ど合成繊維と同等の堅牢な乾式気相染色を可能ならしめ
る、たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の改質
方法を検討した結果、本発明を完成した。
問題点を解決するための手段 たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物を、中性塩
水溶液の存在下、種々のエポキシ化合物で処理すると、
繊維中のアミノ基、カルボキシル基、アルコール性及び
フェノール性水酸基が封鎖されて、疎水性が増すととも
に、防しわ性、耐黄変性などが向上することは知られて
いる(特公昭47−24199.52−38131) 
、特に羊毛ではアミノ基が豊富なので、酸化染料の染料
堅牢度やセット性が顕著に向上する。この処理によって
たんぱく繊維は分散染料にも染まるようにはなるが、実
用的な濃色(まで染色することは困難である。
しかしながら、エポキシ化合物で処理したたんぱく繊維
及びたんぱく繊維を含む構造物に、さらにビニル系単量
体をグラフト重合させると、30%程度のグラフト率で
も、気相乾式捺染が可能となり、しかも十分実用に耐え
るだけの堅牢度を示すことがわかった。すなわちエポキ
シ化合物によりたんぱく繊維のアミノ基、カルボキシル
基、水酸基などが封鎖されて疎水性が増加し、次のグラ
フト重合によってグラフト重合体が均一に繊維内に沈積
されるため、グラフト重合後、分散染料で染色すると染
料の繊維内拡散と染着座席とが均一にかつ増加する結果
、濃色均一に、しかも堅牢に染色されると思われる。実
際に期待以上の改質効果が認められるので、エポキシ化
合物処理とグラフト重合、処理との組合せにより、個々
の処理及びグラフト重合処理後エポキシ化合物処理する
方法では予期し得ない相乗効果が発揮されたと考えられ
る。
すなわち本発明は絹、羊毛などのたんぱく繊維構造物又
はたんぱく繊維を含む構造物をエポキシ化合物で処理し
た後、重合性有機単量体によってグラフト重合すること
を特徴とする、分散染料可染型たんぱく繊維構造物又は
たんぱく繊維を含む構造物の製造方法及びそれら分散染
料可染型たんぱく繊維構造物又は゛たんぱく繊維を含む
構造物を分散染料、油溶性染料、塩基性染料、ベンジン
可溶性染料、媒染染料、建染め染料のうち少なくとも1
種の染料を用いて捺染することを特徴とする染色法に関
する。
本発明におけるエポキシ化合物による処理は、公知の方
法(特公昭47−24199.52−38131)を用
いることができる。すなわち水溶性の中性もしくは弱塩
基性金属塩の存在下、種々のエポキシ化合物を含む組成
物をたんぱく繊維構造物又はたんぱく繊維を含む構造物
に含浸させた後、種々の方法で加熱処理することにより
、該構造物の長所を損なわずにエポキシ化合物による加
工を行うことができる。
本発明において用いられるエポキシ化合物処理用触媒は
、公知のもの、すなわちリチウム、ナトリウム、カリウ
ム、ルビジウム、オスミウムのようなアルカリ金属や、
ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウムのようなアルカリ土類金属のカチオンと、
弗素、塩基、臭素、ヨウ素、硝酸、硫酸、酢酸、モノク
ロル酢酸、プロピオン酸、亜硫酸、シアン酸、チオシア
ン酸、チオ硫酸などのアニオンとからなる水溶性中性塩
ないし弱塩基性塩で、1規定水溶液のpHが5.5〜9
.0の範囲内にあるものが望ましい。
これらの塩を水に溶解し、単独に、あるいはエポキシ化
合物を含む組成物中に加えて使用するが、その濃度は一
般に0.1〜3規定でよく、低すぎると反応促進効果が
得られず、高すぎると加熱処理条件や、処理繊維構造物
の違いによって、構造物が部分的に溶解する危険がある
ので、これら塩の濃度調整には十分な注意が必要である
。一般に羊毛や兎毛など獣毛繊維を含む場合で0.1〜
0.5規定、絹繊維の場合で0.5〜1.5規定の範囲
が望ましい。
本発明に使用し得るエポキシドは公知のごとく一般式 (但し式中、R1,R8、R1及びR4は水素原子又は
式化合物を安定に存在せしめ、かつたんぱく繊維との反
応を妨げない任意の有機残基で、相互に連結して環を形
成することもできる基でもある。それら有機残基として
はニトロ、ニトロソ、シアノ、イソシアノ、ハロゲン、
カルボキシル、ジチオカルボキシル、カルボニル、チオ
カルボニル、ヒドロキシル、アミハアミド、アルコキシ
ル、エポキシ、スルホニル、スルファニル、イミノ、イ
ミド、ホスホニル、ホスフィニル基や、それらの基を置
換した、あるいは置換しないアルキル、アルケニル、ア
ルキニル、アラリキル、アリール、アルコキシル、アリ
ールオキシル、アリル、アリルオキシルなどの基である
)で表される。
それらにはアルキレンオキシド類、グリシジルエーテル
類、グリシジルエステル類、エポキシ酸及びそのエステ
ルやアミド類、グリシジルウレタン類、スルホン酸や燐
酸のグリシジルエステル類、エポキシシラン類、エポキ
シアルコール類、エポキシアミン類、ハロゲン化エポキ
シド類、カルボニルエポキシド類などが包含される。
なお、本エポキシ化合物処理法は前述の中性もしくは弱
塩基性塩水溶液の存在下で行うため、たんぱく繊維は十
分に膨張する結果、上述記載のエポキシ化合物のたんぱ
く繊維構造物内への拡散は、均一かつすみやかに行われ
るので、反応は均一に進行する。従ってカルボン酸の無
水物や塩化物で処理する方法(特公昭57−30185
)のように、長鎖化合物が不適当であるようなことはな
い。
これらのエポキシ化合物は1種又は2種以上混合して使
用することができるが、該エポキシ化合物分子中のエポ
キシ基の数、反応性、エポキシ化合物の相互作用を考慮
し、かつ加工たんぱく繊維の種類と使途に適用するごと
く選択して、適宜反応する処理条件を決定することが肝
要である。かかるエポキシ化合物はそのまま使用できる
が、適当な溶媒に溶解してもよい、すなわち水溶性の場
合はそのまま水溶液として使用されるが、水不溶性のも
のはメタノール、アセトン、ジオキサンなどの水溶性溶
剤と水との混合溶媒に溶解するか、又は適当な方法で乳
化分散液として、また適当な非水溶媒に溶解して使用で
きる。使用するエポキシ化合物の量は、たんぱく繊維の
種類、組織などの他、エポキシ化合物の種類によっても
異なるが、たんぱく繊維の重量に対して2〜40%、好
ましくは6〜20%である。
なお、本発明におけるエポキシ化合物による処理工程は
、公知のごとくたんぱく繊維をエポキシ化合物を含む配
合物中に含浸させるが、たんぱく繊維にエポキシ化合物
を含む噴霧又は発泡組成物を包含させ、加熱処理するも
のである。乾燥後、乾熱で処理する方法以外の加熱法な
らば、蒸熱処理やマイクロ波照射処理などすべての公知
な加熱方法が適用できる。
このようにしてエポキシ化合物で処理をしたたんぱく繊
維構造物又はたんぱく繊維を含む構造物は、常法に従っ
てソーピング、水洗した後、そのままあるいは乾燥させ
て次のグラフト重合加工工程で脱色せず、さらに分散染
料の転写捺染時にも何ら障害とならない染料を、塩類と
同時に添加した水溶液を用いれば、たんぱく繊維の恒久
的改質の他に染色をも同時に実施することができる(特
公昭4B−22874,49−3470)。
エポキシ化合物で処理したたんぱく繊維構造物及びたん
ぱく繊維を含む構造物をグラフト重合するのには、たん
ぱく繊維にグラフト重合する公知の有機単量体はすべて
使用できる。中でも有用なものは、−最式 %式% (但し式中、R,はH又はハロゲン、フルキル基を示し
、R2はヒドロキシル、アミン、ハロゲン、アルコキシ
ル、エポキシ、カルボニル、カルボアルコキシル、アル
ケニルオキシル、アルカノイルオキシル、チオカルボニ
ル、ジチオカルボキシル、シアノ、イソシアノ、ニトロ
などの基を置換した、あるいは置換しないアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アラリキル、アリール、アリル
などの基である)で表わされるアクリル酸及びメタクリ
ル酸のエステル誘導体類で、例えばアクリル酸及びメタ
クリル酸のメチル、エチル、プロピル、ブチル、アリル
、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、
デシル、ビニル、プロピニル、フェニル、ペンデル、グ
リシジル、テトラヒドロフルフリル、ヒドロキシエチル
、ヒドロキシエルミチル、エトキシブチル、メトキシプ
ロピル、エチレングリコール、プロピレングリコールエ
ステルなどが挙げられる。
また一般式 %式% (但し式中、R,はH又はアルキル基を示し、R2、R
2はH又はヒドロキシル、エポキシ、シアハハロゲン、
カルボニル、イソシアノ、ニトロ、アルコキシル、アリ
ルオキシル、アリールオキシル、チオカルボニル、ジチ
オカルボキシル基などを置換した、又は置換しないアル
キル、アリル、アリール、アルケニルなどの基である)
で表わされるアクリルアミドやメタクリルアミドも有用
で、N−プロピルアクリルアミド、N−エチルメタクリ
ルアミド、N、N−エチル、プロピルアクリルアミド、
N、N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチルカルボ
ニルブチルメタクリルアミドなどを挙げることができる
さらに一般式 %式% (但し式中、R,はヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シ
アノ、イソシアノ、カルボニル、ハロゲン、エポキシ、
チオカルボニル、ジチオカルボキシル、アルカノイルオ
キシ基な°どを置換した、又は置換しないアルキル、ア
リール、アリル、アルケニルナトの基である)で表わさ
れるビニルアルコールのエステル類や、一般式 %式% (但し式中、R,はH又はアルキル基で、RZはH又は
ヒドロキシル、アルコキシル、アルケニルオキシル、カ
ルボアルコキシル、ニトロ、ハロゲン、シアハアミハイ
ソシアノ、カルボニル、チオカルボニル、ジチオカルボ
キシルなどの基、もしくはそれらの基をを置換した、あ
るいは置換しないアルキル、アリル、アリール基などで
ある)で表わされるスチレン及びスチレン誘導体が含ま
れるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらのビニル単量体は単独で使用しても2以上
を併用してもよい、さ゛らには他のビニル単量体ととも
に用いてもよいが、その場合には上記ビニル単量体が主
成分をなすように配合使用するのが好ましい。
グラフト重合法としては、公知の化学開始法の他に、紫
外線やγ線、電子線などのエネルギー照射法のいずれも
使用できるが、通常のラジカル開始剤の存在下、水性媒
体中でのグラフト重合法が実用的である。グラフト重合
増量率は染色性を大きく左右し、少なくとも繊維重量の
15%以上、望ましくは30〜10%が必要であるが、
使用するビニル単量体の種類によっては70%以上の増
量では繊維の風合が変化するとともに、染色堅牢度がか
えって低下する場合もあるので、適当に定めることが好
ましい。
なお、グラフト重合加工は単量体台を液にたんぱく繊維
を含浸させて処理する方法の他、単量体含有液をたんぱ
く繊維に付着させた後、適当な加熱方法、例えば乾熱又
は蒸熱、マイクロ波加熱処理する方法も用いることがで
きる。
グラフト重合加工液には、繊維中への加工液の浸透を迅
速かつ円滑に行わせるための界面活性剤、加工液のpH
調整のための添加物質、その他加工液の粘度を調整する
ための調整剤、例えば糊料などの各補助剤を適宜加えて
もよい。
本発明方法が適用されるたんぱく繊維は、糸状、布状、
綿状、紙状いがなるものでもよく、単独又は2種以上の
混紡あるいは混色にも適用できる。
また、これら繊維は未精練のもの、精練したものいずれ
であってもよい。
本発明に用いられる開始剤としては、公知のもの、例え
ば過硫酸のカリウム、ナトリウム、アンモニウムのよう
な過硫酸塩、過酸化水素、過酢酸又は過酸化ベンゾイル
のごとき無機及び有機過酸化物の他、過硼酸塩、過マン
ガン酸塩などであり、これらは1種又は2種以上用いて
もよく、さらに亜硫酸塩、チオ硫酸塩、2酸化チオ尿素
などの還元性化合物を併用し、レドックス重合とするこ
ともできる。
以上のような加工剤を含む加工液をたんぱく繊維に付着
させる場合には、種々の方法をとることができる0例え
ば加工液中に浸種して絞ってもよく、また加工液を噴霧
したり、パフディングあるいは下部を加工液に浸種して
いるローラを回転させ、その上を通過させたりするなど
適宜の方法が用いられる。また不連続式、連続式のいず
れでもよく、布状のものに対しては連続式、例えば加工
液を容れた槽内に設けたガイドロールによって布を誘導
しながら加工液中に浸種し、最後にマングルで絞ったり
、あるいは多数の細孔を穿ったパイプの上を通し、過剰
分の加工液を上記油孔から減圧吸引して除去するなどし
て生産性をあげることができる。いずれにしてもたんぱ
く繊維に対してできるだけ均一に加工液を付着させるよ
うに操作する必要がある。
加工液を付着させる場合の付着量は、たんぱく繊維に対
して50〜350重量%、好ましくは70〜200重量
%の範囲がよく、単量体の付着量としては繊維重量に対
して20〜100重量%、好ましくは30〜80重量%
の範囲がよく、たんぱく繊維の種類、単量体の種類、所
望グラフト重合率に応じて上記範囲内から適宜選ぶのが
よい、なお、上記範囲外であってももちろん本発明を実
施することはできる。
また本発明による改質されたたんぱく繊維もしくはたん
ぱく繊維を含む構造物を染めることができる染料には、
C,1,Disperse Blue系、例えばブルー
3.58.87.95.106 、Yellow系、例
えばイエロー3.7.23.54.64、Orange
系、例えばオレンジ、1.20.21、Rad系、例え
ば11.5o、60゜Violet系、例えばバイオレ
ット1.28.87などが含まれるが、これらに限定さ
れるわけではない。
ポリエステルを対象として開発された市販乾式転写捺染
染料、転写紙及びアクリル繊維に適した染料や転写紙な
ども使用できる。なお、染色は本発明の目的に鑑み、公
知の捺染法が適用できるが、特に昇華転写捺染法で行う
とき、本発明は有用であり、〜300g/ 3 ”まで
の加圧もしくは加圧せず、〜250℃までの加熱で行う
ことができる。公知のナオプリンター2Fやルメール及
びカネギーサを使用したり、転写捺染後、スチーミング
などすることもできる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
実施例中に示す%及び部は、特に記さない限り重量%及
び重量部であり、各種測定値は次の方法に従った。
グラフト増量率(%)− (グラフト重合加工繊維の重量−未加工繊維の重量)十
未加工繊維の重量×100 染着性は、日立uv −vIs光電比色計の600nm
で測定した表面反射率から求めた表面染着濃度の大小(
1〜5段階)で示した染色堅牢度は各々次のJIS規格
に従って評価した。すなわちドライクリーニングはL0
860−1974、汚染はLO848−19740、摩
擦はLO849−197H学振型)である。
実施例1 精練及び漂白した16匁付絹羽二重をINチオ硫酸ナト
リウム水溶液に浸種し、2本ロールマングルで約100
%に絞液した後、エチレングリコールジグリシジルエー
テル20部、四塩化炭素70部、インプロパツール10
部よりなる加工液(浴比約20倍)に浸種し、75−7
6℃で3時間処理した。処理後、沸騰アセトン、石鹸水
で洗浄、さらに水洗し、乾燥した。この処理による重量
増加率は17%であった。該絹繊維に対してスチレン4
0%、非イオン性乳化剤3%、過硫酸゛アンモニウム3
゛に、ギ酸0.04%を含む水性乳濁液(浴比20倍)
に、このエポキシ処理絹布を入れ、30分間で85℃ま
で徐々に昇温した後、同温度で30分間グラフト重合加
工を行った。常温付近まで冷却した後、水洗、さらに5
0℃の石鹸水、温水で洗浄後、風乾し、グラフト重合加
工絹繊維を得た。
グラフト重合加工後、絹繊維は日本サーモプリンテック
ス社製、転写紙(青)を重ね合わせ、直本工業社製、転
写捺染機(ネオプリンター2F型)で230℃で30秒
熱転写を行った。なお比較のため、同−絹羽二重をエポ
キシ化合物処理及びグラフト重合加工ともに行わずに同
一条件で染料を熱転写した場合を比較例1−1、絹繊維
をレゾルシンジグリシジルエーテルでエポキシ化合物処
理し、グラフト重合加工を行わないで同一条件で染料の
熱転写した場合を比較例1−2、絹繊維をエポキシ化合
物で処理することなく、スチレンにより上記同様にグラ
フト重合加工して染料を同様に熱転写した場合を比較例
1−3、またポリエステルタックを同一染料、同一条件
で転写染色した場合を比較例1−4とし、それらの染着
性の良否及び染色堅牢度を表にまとめると表1のような
結果となった。
上表から明らかなように、絹繊維そのままでは比較例1
−1のごとく当然のことながらほとんど染着しないし、
エポキシ化合物処理のみ(比較例1−2)でも染着は不
十分である。なお、グラフト重合加工のみした比較例1
−3は、染着は一応十分であるが、染色堅牢度が劣悪で
ある。これに対してエポキシ化合物処理後、グラフト重
合した実施例1は比較例1−4のポリエステルの場合と
同等の高い染着性を示し、かつ十分に実用性がある耐ド
ライクリーニング性と耐摩擦堅牢度を有している。特に
実施例1の場合、転写紙の色もポリエステル織物の比較
例1−4と同様に退色しており、染料の気相拡散が容易
に起こっていることがわかる。これに対して比較例1−
1.1−2.1−3では転写紙の退色度が劣り、拡散が
不十分であることが知られる。
実施例2 10%チオシアン酸カリウム水溶液を98%含浸した精
練絹糸(21中/2双)を、レゾルシンジグリシジルエ
ーテル15部、パークロルエチレン60部、エタノール
10部、n−ヘキサン15部よりなる加工液に浸種しく
浴比約15倍)、70〜75℃で3時間処理した。処理
後、実施例1と同様に処理したところ、付加量は12%
であった。該繊維に対してエトキシエチルメタクリレー
ト35%、ヒドロキシエチルアクリレート5%、非イオ
ン性乳化剤3%、過酸化ベンゾイル3%、蟻酸0.06
%を含む水性乳濁液(浴比20倍)に該エポキシ処理絹
糸を入れ、30分間で80℃、45分間で85℃とし、
この温度でさらに15分間処理した後、実施例1と同様
に処理した。
該グラフト重合加工糸を織布とした後、実施例1と同様
な染料転写紙で同様に熱転写を行った。結果は表1に示
したが、該織布は実施例1と同程度に良好な染色性と実
用的な堅牢度を有していた。
実施例3 ビニルシクロヘキセンジオキシド10部、フェニルグリ
シジルエーテル10部、長鎖アルコールのエチレンオキ
シド付加物からなる起泡剤1.3部、n−オクタン5部
、ポリエチレンオキシド系安定剤0゜5部、非イオン性
界面活性剤15部、シリコーン系湿潤剤0.2部に、濃
度がINになるように臭化カリウム水溶液を加えた処理
液を市販のオークス型混合機中で発泡させた。該泡状組
成物を精練漂白した16匁付絹羽二重に、アプリケータ
を用いて塗布し、150%に圧搾含浸させ、そのままガ
ラス容器内に密閉し、2450MH2箱型オーブンに入
れ、600−で3分マイクロ波処理をした。その後、実
施例1と同様に処理したところ、付加率は9%であった
。該繊維に対してメタクリルアミド10%、N。
N−ジ−n−ブチルメタクリルアミド30%、非イオン
性乳化剤3%、30%過酸化水素水8%、濃硫酸0.0
5%を含む水性乳濁液(浴比20倍)に、該エポキシ処
理布を入れ、実施例2と同様に処理した後、実施例1と
同様な染料転写紙で同様に熱転写を行った。結果を表1
に示した。同表の結果を比較すると、グラフト重合した
ビニル単量体の疎水性の差によって染着性に多少差があ
るが、比較例1−4のポリエステルタフタと遜色のない
耐ドライクリーニング性と耐摩擦堅牢性を示している。
実施例4 グリセリントリグリシジルエーテル10部、フェニルグ
リシジルエーテル10部、トリクロルエタン60部、ブ
タノール10部、デカリン10部とからなるエポキシ加
工液と、INの酢酸ナトリウム水溶液とを用い、実施例
1と同様な条件でエリ蚕布を処理したところ、付加量は
11%であった。該加工布に対してブチルメタクリレー
ト35%とへキシルアクリレート5%とをスチレンの代
わりに添加した実施例1と同様のグラフト重合加工液を
用い、咳エポキシ処理布を実施例1と同様に処理をした
後、日本サーモプリンテックス社製、転写紙(赤)を使
用して実施例1と同一条件で熱転写を行った。
さらに実施例1と同様な染着性及び染色堅牢度試験を行
い、表2に示した。比較のため、同一エリ蚕布を再加工
とも行わず、同一染料を熱転写した場合を比較例4−1
、エポキシ化合物だけ熱転写染色した場合を4−2、グ
ラフト重合加工だけした後、染色した場合を4−3、ポ
リエステルタフタを再加工せず同一条件で染色したもの
を比較例4−4として同表に示した。
表2から明らかなように、組織布そのままでは比較例4
−1のごとくほとんど染着しない、エポキシ化合物処理
のは(比較例4−2)でも染着は不十分である。なお、
グラフト重合加工のみした比較例4−3は、染着は比較
的よいが染色堅牢度が劣悪である。これに対して実施例
4は濃色に捺染され、かつ耐ドライクリーニング性や耐
摩擦堅牢度もポリエステルと同等の実用性能を有してい
る。実施例1と染料は異なっても、実施例4では転写紙
の退色が比較例4−4と同様であるので、染料の気相拡
散が容易に起こっていることがわかる。これに対して比
較例4−1.4−2.4−3では転写紙の退色度も劣り
、拡散が不十分であることが知られる。
実施例5 プロピレングリコールジグリシジルエーテル20部と水
素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル10部、ト
ルエン3部、炭素数11〜15の譲状第2アルコールの
エチレンオキシド付加物からなる噴霧安定剤1部、低分
子量ポリエチレンと非イオン性界面活性剤とを含む乳濁
液15部に、濃度が0.8Nになるよう硝酸ナトリウム
水溶液を加えた処理液を市販のノズル振動式噴霧機で噴
霧させた。該霧状組成物を精練した兎毛布に塗布し、1
60%に圧搾含浸させた。以下、実施例3と同様に処理
した。付加量は15%であった。温布に対してベンジル
メタクリレート35部、ブチルアクリレート5部とをエ
トキシエチルメタクリレートとヒドロキシアクリレート
との代わりに用いた実施例2と同様な処理液中で、該エ
ポキシ処理布を実施例2と同様に処理した0次いで実施
例4と同様な染料転写紙で同様に熱転写を行った0表2
に示したように良好な染着性と十分な堅牢度が得られた
実施例6 プロピレングリコールジグリシジルエーテル20部とグ
リセリントリグリシジルエーテル5部とをレゾルシンジ
グリシジルエーテルの代わりに用い、他は実施例2と同
様な処理液でモヘヤ布を実施例2と同様に加工したとこ
ろ、付加量は16%であった。温布に対してp−ブロモ
スチレン20部、スチレン10部、ブトキシエチルメタ
クリレート10部とをスチレンの代わりに用いた実施例
1と同様の処理液で該エポキシ化合物処理布を、実施例
1と同様に処理した0次いで実施例4と同様な染料転写
紙で同様に熱転写を行うた0表2に示したような良好な
染着性と十分な堅牢度が得られた。
実施例7 N、N−ジグリシジルアニリン5部と、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル15部、0.2部の非イオン
性界面活性剤、濃度が0.8Nになるように加えた塩化
カリウム水溶液からなる水性乳濁液に、羊毛モスリンを
浴比20倍で浸種し、70℃で3時間尻した。以下、実
施例1と同様に処理して付加量13%の処理布を得た。
温布に対してp−メチルスチレン35部とブトキシエチ
ルアクリレート5部とをスチレンの代わりに用い、実施
例1と同様な処理液中で該エポキシ処理布を実施例1と
同様な条件で処理した0次いでツェナセットプル−(C
,1,Disperse Blue 3)を含む染料転
写紙で同様に熱転写を行い、試験結果を表3に示した。
なお、両加工とも行わない試料を捺染した比較例7−1
、エポキシ処理だけして捺染した比較例7−2、グラフ
ト重合加工のみで捺染した比較例7−3、ポリエステル
タフタを捺染した比較例ツー4も表3に示した。
実施例7はポリエステルタックを捺染した比較例7−4
と同等の分散染料染着率と、染色堅牢度とを示したが、
エポキシ化合物処理だけの比較例7−2は染着量が不十
分であり、グラフト重合加工だけの比較例7−3は染着
堅牢度が劣っており、いずれも実用性に乏しい。
実施例8 ポリエステル/羊毛が50150の混紡サージを0゜3
Nのチオシアン化すチェーム水溶液に浸種し、100 
%に絞液した後、エピクロルヒドリン5部、ビニルシク
ロヘキサンオキシド5部、スチレンオキシド10部、パ
ークロルエチレン40部、ヘキサン20部、ブタノール
10部、メタノール1o部からなる加工液に浴比15倍
で浸種し、75℃で2時間加熱をし、以下実施例1と同
様に処理した。付加量は12%であった。温布に対して
オクチルメタクリレート30部、フェノキシエチルメタ
クリレート1゜部とを、スチレンの代わりに用いた実施
例1と同様の加工液で、該エポキシ処理布を実施例1と
同様に処理をした0次いで実施例7と同一の転写紙を用
い、同一条件で熱転写した。なお、同じサージを何ら加
工せず捺染した場合を比較例8−1、エポキシ処理布 2、グラフト重合加工だけして捺染した場合を比較例8
−3とした。結果を表3に合わせ記した。
エポキシ化合物処理だけの比較例8−2もかなり濃色に
染色されるが、これにグラフト重合加工を行った本実施
例8のほうが、染着性は一層増加している。また、グラ
フト重合加工だけ行った比較例8−3は、染着は濃色だ
が堅牢度が不十分である。なお、比較例7−4は実施例
8の比較例8−4とみなすこともできる。
以上、実施例及び比較例を調べれば明らかなように、た
んぱく繊維が疎水性の高い重合性有機単量体を大量にグ
ラフト重合加工して捺染染色しても、基質に強固に染色
していないので染色堅牢度が低く、かつムラになりやす
いのに鑑み、本発明は一旦エボキシ化合物で当該繊維を
処理することによって、防しわ性や防縮性、耐光性、耐
薬品性を付与するとともに、たんぱく繊維の親水性を減
じて、捺染染色堅牢度やセット性を向上させ、しかる後
、グラフト重合してさらに染着性を高め、捺染染着性及
び染色堅牢度を一段と改善したのである。従って、本発
明によれば、たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む布帛
などの構造物を分散染料により昇華気相染色し、ポリエ
ステルなど疎水性の高い合成繊維と同等な染着性、染色
堅牢度にすることができ、用途拡大に貢献する特徴を有
する。
発明の効果 このように本発明ではたんぱく繊維構造物又はたんぱく
繊維を含む構造物をまずエポキシ化合物で処理し、それ
ら官能性アミノ酸残基をヒドロキシアルキル化すること
によって、適度な疎水性を均一に付与させる。その際、
たんぱく繊維の特徴を損なうことなく、防しわ性、耐光
性、耐薬品性などが恒久的に付与される0次いで疎水性
ビニル単量体をグラフト重合すると、エポキシ化合物処
理をしない場合と比較して格段に均一に繊維内にグラフ
ト重合体が沈積されるため、グラフト効率が大巾に増加
すとともに、多量のビニル単量体をグラフト重合させて
も該グラフト重合繊維構造物の物性の低下や、経時変化
による変色や脆化も起こらないことがill!認される
。従って分散染料で転写捺染が濃色に、しかも堅牢に染
色されるばかりでなく、帯電性や耐光性なども著しく改
良されたたんぱく繊維構造物もしくはたんぱく繊維を含
む構造物を得ることができる。
指定代則人   工業技術院繊維高分子材料研児所長 
同大 昭復代理人   新 実 n 部 (外1名)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物をエ
    ポキシ化合物で処理した後、疎水性ビニル系化合物でグ
    ラフト重合したことを特徴とする、分散染料可染型たん
    ぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物。
  2. (2)エポキシ化合物で処理し、その後、疎水性ビニル
    系化合物でグラフト重合して得た分散染料可染型たんぱ
    く繊維及び当該たんぱく繊維を含む構造物を、分散染料
    、油溶性染料、塩基性染料、ベンジン可溶性染料、媒染
    染料及び建染め染料からなる群から選ばれる少なくとも
    1種の染料を用いて捺染することを特徴とするたんぱく
    繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の捺染方法。
  3. (3)上記たんぱく繊維が、家蚕、天蚕、エリ蚕、柞蚕
    などの絹繊維よりなる特許請求の範囲第2項記載の捺染
    方法。
  4. (4)上記たんぱく繊維が、羊毛、カシミヤ、モヘヤ、
    兎毛などの獣毛繊維よりなる特許請求の範囲第2項記載
    の捺染方法。
  5. (5)上記エポキシ化合物が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中、R_1、R_2、R_3、R_4は水素原
    子又は式化合物を安定に存在せしめ、かつたんぱく繊維
    との反応を妨げない任意の有機残基で、相互に連結して
    環を形成してもよい)で表される少なくとも1種の化合
    物である特許請求の範囲第2項〜第4項いずれか1項記
    載の捺染方法。
  6. (6)上記有機残基がニトロ、ニトロソ、シアノ、イソ
    シアノ、ハロゲン、カルボニル、カルボキシル、チオカ
    ルボニル、ジチオカルボキシル、ヒドロキシル、アミノ
    、アミド、アルコキシル、エポキシ、スルホニル、スル
    ファニル、イミノ、イミド、ホスホニル、ホスフィニル
    基や、それらの基を置換した、あるいは置換しないアル
    キル、アルケニル、アルキニル、アラリキル、アリール
    、アルコキシル、アリールオキシ、アリル、アリルオキ
    シ基からなる群から選ばれるものである特許請求の範囲
    第5項記載の捺染方法。
  7. (7)上記エポキシ化合物による処理を、アルカリ金属
    又はアルカリ土金属の中から選ばれた金属の中性塩ない
    し弱塩基性塩の1種又はそれ以上の水溶液又は水性溶液
    の共存下で実施する特許請求の範囲第2項〜第6項いず
    れか1項記載の捺染方法。
  8. (8)上記エポキシ化合物による処理が、上記構造物に
    エポキシ化合物又はエポキシ化合物を含有する液状、あ
    るいは霧状、泡状組成物を含浸させ、予備乾燥すること
    なく、乾熱、蒸熱あるいはマイクロ波処理することによ
    って実施される特許請求の範囲第2項〜第7項いずれか
    1項記載の捺染方法。
  9. (9)上記ビニル系化合物が一般式 CH_2=CR_1C_6H_4R_2 (但し式中、R_1はH又はアルキル基で、R_2はH
    又はアルコキシル、エポキシ、カルボアルコキシル、ア
    ルケニルオキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、イソシア
    ノ、アミノ、カルボニル、ヒドロキシル、ジチオカルボ
    キシル、チオカルボニルなどの基を置換した、あるいは
    置換しないアルキル、アルケニル、アルキニル、アラリ
    キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アリル
    、アリルオキシ、アルカノイルオキシなどの基である)
    で表わされるスチレンの誘導体の中から選ばれた1種又
    はそれ以上からなる特許請求の範囲第2項〜第8項いず
    れか1項記載の捺染方法。
  10. (10)上記ビニル系化合物が一般式 CH_2=CR_1CO_2R_2 (但し式中、R_1はH又はハロゲン、アルキル基を示
    し、R_2はヒドロキシル、アミノ、アルコキシル、エ
    ポキシ、ハロゲン、カルボニル、カルボアルコキシル、
    アルケニルオキシル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、チ
    オカルボニル、ジチオカルボキシル、アルカノイルオキ
    シルなどの基を置換した、あるいは置換しないアルキル
    、アルケニル、アルキニル、アラリキル、アリール、ア
    リルなどの基である)で表わされるアクリル酸及びメタ
    クリル酸のエステル類の中から選ばれた1種又はそれ以
    上からなる特許請求の範囲第2項〜第8項いずれか1項
    記載の捺染方法。
  11. (11)上記ビニル系化合物が一般式 CH_2=CHOCOR_1 (但し式中、R_1はヒドロキシル、アミノ、シアノ、
    イソシアノ、ニトロ、ハロゲン、エポキシ、カルボニル
    、チオカルボニル、ジチオカルボキシル、アルカノイル
    オキシなどの基を置換した、あるいは置換しないアルキ
    ル、アリル、アリール、アルケニル、アルキニルなどの
    基である)で表わされるビニルアルコール誘導体の中か
    ら選ばれた1種又はそれ以上からなる特許請求の範囲第
    2項〜第8項いずれか1項記載の捺染方法。
  12. (12)上記ビニル系化合物が一般式 CH_2=CR_1CONR_2R_3 (但し式中、R_1はH又はアルキル基を示し、R_2
    、R_3はH又はヒドロキシル、エポキシ、シアノ、イ
    ソシアノ、ニトロ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボ
    ニル、ジチオカルボキシル、アルコキシル、アリルオキ
    シル、アリールオキシルなどの基を置換した、又は置換
    しないアルキル、アリル、アリール、アルケニルなどの
    基である)で表わされるアクリルアミドやメタクリルア
    ミドの中から選ばれた1種又はそれ以上からなる特許請
    求の範囲第2項〜第8項いずれか1項記載の捺染方法。
  13. (13)上記ビニル系化合物が、 CH_2=CR_1C_6H_4R_2、 CH_2=CR_1CO_2R_2、 CH_2=CHOCOR_1及び CH_2=CR_1CONR_2R_3 で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1
    種の化合物である特許請求の範囲第2項〜第8項いずれ
    か1項記載の捺染方法。
  14. (14)グラフト重合が、脱酸素系中で行われる特許請
    求の範囲第2項〜第13項記載の捺染方法。
  15. (15)グラフト重合が、ビニル系化合物の水溶液もし
    くは水性分散液を上記構造物に含浸させて実施される特
    許請求の範囲第2項〜第13項いずれか1項項記載の捺
    染方法。
  16. (16)グラフト重合が、重合触媒の使用もしくはエネ
    ルギー照射により行われる特許請求の範囲第2項〜第1
    5項いずれか1項記載の捺染方法。
  17. (17)グラフト重合が、ビニル化合物又はビニル化合
    物を含有する液状あるいは霧状、泡状組成物を上記構造
    物に含浸させ、予備乾燥することなく、乾熱、蒸熱ある
    いはマイクロ波処理することによって実施される特許請
    求の範囲第2項〜第16項いずれか1項記載の捺染方法
  18. (18)上記捺染法が、昇華転写捺染法であることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項〜第17項いずれか1項
    記載の捺染方法。
JP61095395A 1986-04-23 1986-04-23 分散染料可染型たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の製造法及び捺染法 Granted JPS62250276A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02229284A (ja) * 1989-02-27 1990-09-12 Asahi Senshoku Kk たん白繊維製品の高堅牢度染色方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02229284A (ja) * 1989-02-27 1990-09-12 Asahi Senshoku Kk たん白繊維製品の高堅牢度染色方法

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