JPS62242611A

JPS62242611A - 肛門周辺部の清浄清拭剤

Info

Publication number: JPS62242611A
Application number: JP61085254A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Onodera; 小野寺　邦洋; Kozo Yoshida; 吉田　公三; Makoto Suminoe; 住ノ江　真; Shinji Sugiyama; 眞次杉山; Taichiro Hirai; 平井　太一郎
Original assignee: NIPPON ZEORA KK; Sanyo Scott KK
Current assignee: NIPPON ZEORA KK; Sanyo Scott KK
Priority date: 1986-04-14
Filing date: 1986-04-14
Publication date: 1987-10-23
Also published as: JPH0552811B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は肛門周辺部清浄清拭剤、更に詳しくは排便後、
通常のトイレットペーパー等で***物を拭き取った後、
肛門周辺部に残存する汚れを容易に除去でき、かつ皮膚
を損傷することなく、痔疾や、痔の気のある人にとって
拭き取り時の痛みを軽減し、さらに肛門周辺部を清潔に
保持し、ひいては痔疾等の悪化を防止するのに有用な清
浄清拭剤に関するものである。

〔従来の技術〕

排便後の肛門の清浄・清拭処理には、一般的にトイレッ
トペーパーが用いられている。また極一部では温水洗浄
器や、清浄綿も使われている。

肛門周辺部の皮膚には細かいひだ、しわ、毛等があり、
***物がこれらの微細部に入り込み、きれいに拭き取る
事を困難にしている。更に、付着した残存物は固化し除
去することが難しくなる。

肛門周辺部の皮膚への刺激をおさえ、付着した便を拭き
取りやすくするには、排便後の入浴、座浴、または温水
清浄器により洗い流す方法が望まれている。

しかし、温水清浄器は使用かわずらしく、また価格が高
いなどの理由により広く普及するに至っていない。清浄
綿は１回当りのコストも高（、水洗トイレに流せないと
いう欠点がある。また広く普及しているトイレットペー
パーは拭き取りが満足なものではなく、敏感な肛門周辺
部の皮膚を刺激する。更に痔疾等の患者には、排便後の
入浴、座浴による清浄・清潔が望ましく、あるいは必要
とされているが、一般の人にとっては面倒であり、また
どこでも実施できるというものでもない。

最近、オイル成分を主とした肛門周辺部清拭剤が提案さ
れているが（特開昭５９−２２５１１１号公報、同６０
−１９３４２４号公報参照）、オイルが付着し、ペタツ
キ感がある等、使用上の問題点がある。また、肛門周辺
部に疾患がある人にとってオイル膜を皮膚上に形成する
ことは、疾患の回復をさまたげることになり望ましいも
のとはいえない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

排便後の肛門周辺部の清浄・清拭には一般的にトイレッ
トペーパーが使用されているが、完全な清拭効果は得ら
れていない。皮膚に残存した便は細菌の繁殖源となり、
損傷皮膚の悪化を助長したり、肛門周辺部のかゆみ、か
ぶれ、ただれの原因ともなる。したがって肛門周辺部を
清潔に保つことは、皮膚の弱い乳児やねたきりの老人、
または痔疾等肛門疾病患者ばかりでなく、公衆衛生上、
一般の人にとっても重要である。

したがって本発明の目的は、一般的に手軽に使用でき、
清拭効果が高く、皮膚への損傷を軽減し、使用感も良い
清浄清拭剤を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

排便後の肛門周辺部の清浄・清拭には、一般的にトイレ
ットペーパーが広く「及している。本発明者は、このト
イレットペーパーと共に使用し、清拭効果が高く、拭き
取るときの皮膚への刺激・損傷を軽減し、肛門周辺部の
清潔を保つことができる清拭剤について研究し、本発明
を完成するに至った。

すなわち本発明は、界面活性剤とアルコールを主成分と
して含をする水溶液から成る肛門周辺部清浄清拭剤であ
る。特に、界面活性剤として水溶性シリコーンを使用す
ることにより、清拭効果も高く、トイレットペーパーの
強度もより高く維持できる。

更に製剤をエアゾール製剤にすることにより清拭剤を使
用する際、トイレットペーパーの強度を一層強く維持で
き、ソフトな清拭ですぐれた清拭効果を示すことが判明
した。

以下本発明の詳細な説明する。

界面活性剤として最も好ましいものは水溶性シリコーン
である。

水溶性シリコーンとは疎水基がジメチルシリコーンオイ
ルで親木基がポリエーテルから構成された界面活性剤で
あり、具体例としては ■　ジメチルシロキサン・メチル（ポリオキシエチレン
）シロキサン共重合体 ■　ジメチルシロキサン・メチル（ポリオキシエチレン
）シロキサン・メチル（ポリオキシプロピレン）シロキ
サン共重合体 ■　ジメチルシロキサン・メチル（ポリオキシプロピレ
ン）シロキサン共重合体などが挙げられる。

水溶性シリコーンを添加することにより、清拭効果が高
（なるばかりでなく、トイレットペーパーの強度を一層
高く維持することができる。

本発明に使用されるその他の界面活性剤の具体例として
は、次のものが挙げられる。

１、　ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類ポリオキシエチレンソルビクンモノステアレートなど２、　ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類ポリオ
キシエチレンモノステアレートなど３、　ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類ポリオキシエチレンセチルエ
ーテルポリオキシエチレンラウリルエーテルなど４、　ポリ′
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル類ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなど５、ポリオキシエチレンヒマシ油６、　ポリオキシエチレン硬化とマシ油７、　ポリオキ
シエチレンラノリン８、　アルキル硫酸エステル類ラウリル硫酸ナトリウムなど９、　ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル類ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムな
ど１０、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類ポリオキシエチレンソルビットモノラウレート１１、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアル
キルエーテル類ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエー
テルなど１２、　　アルキルリン酸エステル類ラウリルリン酸ナトリウムなど１３、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エス
テル類ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム
など１４、Ｎ−アシルサルコシン類ラウロイルサルコシンナトリウムなど１５、両性界面活性剤１５−１　ベタイン系１５−２　イミダシリン系使用される部位が皮膚の内でも特異な肛門周辺部であり
、皮膚への刺激等から考えると低刺激性の界面活性剤を
選定することが望ましい。

アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコール等が挙げられる。

界面活性剤の添加量は０．１〜３０％（重量％、以下同
じ）の範囲が好ましく、皮膚への刺激、ペタツキ感等、
使用感の点から０．１〜１０％の範囲がさらに好ましい
。

アルコールとしてはエタノールが最も好ましく、添加量
は活性剤の種類、量により異なるが１〜３０％の範囲が
よく、皮膚への刺激、製剤の安定性等から１〜１５％が
さらに望ましい。

エアゾール製剤は、通常使用されているＬＰＧやフロン
ガスを１〜４０％加えて常法によりつくることができる
。

又、これらの清拭剤には保湿剤、抗炎症剤、殺菌剤、香
料などを適宜配合することができる。

実施例１界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル
を５％、エタノールを１５％配合した水溶液からなる清
拭剤と、オイル製剤（スクワラン３０％、ホホバ油　２
０％、流動パラフィン５０％）からなる清拭剤とを、ヒ
ト排便時、トイレットペーパーで通常の清拭をし、トイ
レットペーパー上に便の着色が認めら□れなくなった後
、清拭剤を用いてさらに拭き取ることができた便の量を
測定した。結果を第１表および第１図に示す。

第　　１　　表拭き取られた便の量（ｍｇ　）末完蒙　０．４２　　０．１５　　０．０９　　０．０
４　　０．７０製本発明製剤を用いると、オイル製剤を用いた場合にくら
べて、１回目の清拭による拭き取り量がはるかに多く、
しかも４回までの清拭で除去できる便の量が約１０％高
い値を示し、清拭効果がすぐれていることが判る。

実施例２〜１０更１ミ清拭効果を検討するため、０．５　ｍｇのヒト新
鮮大便を前腕層側皮膚に塗布し、乾燥後、実施例１の清
拭剤およびオイル製剤を用いて清拭しその残量を測定し
たところ第２図に示す結果が得られた。

本発明の清拭剤はトイレットペーパーのみの清拭よりは
るかにすぐれていることが判明し、更にオイル清拭より
１回目の拭き取り量が約１０％多いことが判明した。

又、他の界面活性剤について同様の試験を行ったところ
第２表の結果がえられ、清拭効果が高いことが判明した
。

実施例１１活性剤として水溶性シリコーン（ジメチルシロキサン・
メチル（ポリオキシエチレン）シロキサン共重合体１０
％）およびアルコールとしてエタノール２０％を用い実
施例２と同様に試験をしたところ、他の活性剤と同様清
拭効果が高いことが判明した。その結果を第３図に示す
。

実施例１２〜１９水溶性シリコーン（１）を用いエタノール１０％添加し
た水溶液において、水溶液シリコーンの濃度によるトイ
レットペーパーの強度を測定したところ、第４図の結果
を得た。２３ｇ／ｍ”のトイレットペーパー２０　Ｘ　
５０　ｔａｍ片５枚を重ね、清拭剤０、０２　ｇを付着
し、１分間放置し、引っばり、切断されたときの力（ｇ
）を測定した。

水溶性シリコーン濃度が高くなるほど、トイレットペー
パーの強度が維持され易くなり、濃度５％以上でトイレ
ットペーパーの使用が可能となった。

又、清拭効果を実施例２と同様に測定した。第３表に示
す結果が得られた。他の界面活性剤の場合と同程度、も
しくはそれ以上の効果を示した。

実施例２０〜２９界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル
と水溶性シリコーン（１）を用い、アルコールとしてエ
タノール１０％を配合した水溶液を、エアゾール製剤と
なし、トイレットペーパーの強度を測定したところ第４
表に示す結果をえた。

水溶液のままではトイレットペーパーと併用すると強度
が低下するため使用しにくい清拭剤でも、エアゾール製
剤にすることにより、トイレットペーパーとの併用が可
能になった。

上記各実施例の清拭剤をエアゾール製剤としたときの清
拭効果は第５表の通りであり、水溶液のまま使用した場
合とほぼ同程度の効果を示した。

第　　４　　表エアゾール製剤（水溶液製剤９５％：ＬＰ６　５％）第
　　５　　表〔発明の効果〕以上のように界面活性剤とアルコールを含有する水溶液
は排便後の清拭効果を高め、肛門周辺部の清潔・清浄を
保ち、更に水溶性シリコーンを界面活性剤として使用す
ることにより、トイレットペーパーの強度を維持し清浄
効果の高い清拭剤となる。更にこれらをエアゾール製剤
とすることによりトイレットペーパーの強度をさらに高
めることができる。

これらの水溶液の清拭剤を使用すると、トイレットペー
パーの表面を柔軟にし肛門周辺部の皮膚を損傷すること
なく清拭することができる。又、エアゾール製剤にする
ことにより使用時のソフトな肌ざわりを与え、ソフトな
清拭によりすぐれた清拭効果を与えてくれ所期の目的を
達成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は拭きとり回数と、拭きとられた便の量との関係
を示す図面であり、第２図および第３図は拭きとり回数
と、便の残量との関係を示す図面であり、第４図は清拭
剤中の水溶性シリコーンの濃度と、これを付着したトイ
レットペーパーの強度との関係を示す図面である。１回目　　２回目　　３回目　　４回目拭き取り回数第２図１回目　　　２回目　　　３回目第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）界面活性剤とアルコールを主成分として含有する
水溶液から成る肛門周辺部清浄清拭剤。
（２）界面活性剤が水溶性シリコーンである特許請求の
範囲第（１）項記載の清浄清拭剤。
（３）エアゾール製剤の形態をなす特許請求の範囲第（
１）項記載の清浄清拭剤。