JPS6223930A - 高強度平歯車の製造方法 - Google Patents
高強度平歯車の製造方法Info
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- JPS6223930A JPS6223930A JP16338385A JP16338385A JPS6223930A JP S6223930 A JPS6223930 A JP S6223930A JP 16338385 A JP16338385 A JP 16338385A JP 16338385 A JP16338385 A JP 16338385A JP S6223930 A JPS6223930 A JP S6223930A
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- forging
- strength
- upsetting
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- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、高精度な平歯車の製造方法に係り、特に低
N−Nb岨粗粒化用鋼を用い、温間鍛造により精密型鍛
造を行ない、細粒化処理により歯元曲げ強度を向上させ
た高精度・高強度平歯車の製造方法に関する。
N−Nb岨粗粒化用鋼を用い、温間鍛造により精密型鍛
造を行ない、細粒化処理により歯元曲げ強度を向上させ
た高精度・高強度平歯車の製造方法に関する。
従来技術とその問題点
自動車用篩として使用される歯車精度がJI84級!U
ヒの高精度な平歯車は、一般に、圧延材→熱間鍛造→焼
ならしく焼なまし)→機械加工→歯切り加工→シェービ
ング→浸炭焼入れ・焼戻しの製造工程にて製造されてい
る。従来の製造方法は上記のごとく熱間鍛造後に損拭加
丁、歯切り加工の工程が不可欠であった。この機械加工
、歯切り加工の工程では、熱間鍛造後に素材にスケール
が発生し、熱間鍛造で精密な寸法に仕上げることができ
ないため、熱間鍛造で平歯車粗材である円板まで作製し
ておき、熱間鍛造後に機械加工と歯切り加工によって精
密寸法に仕上げていた。
ヒの高精度な平歯車は、一般に、圧延材→熱間鍛造→焼
ならしく焼なまし)→機械加工→歯切り加工→シェービ
ング→浸炭焼入れ・焼戻しの製造工程にて製造されてい
る。従来の製造方法は上記のごとく熱間鍛造後に損拭加
丁、歯切り加工の工程が不可欠であった。この機械加工
、歯切り加工の工程では、熱間鍛造後に素材にスケール
が発生し、熱間鍛造で精密な寸法に仕上げることができ
ないため、熱間鍛造で平歯車粗材である円板まで作製し
ておき、熱間鍛造後に機械加工と歯切り加工によって精
密寸法に仕上げていた。
しかるに、上記の機械加工および歯切り加工の工程は、
平歯車の製造コストを引き上げる要因であり、歩留りが
悪く量産には不利であり、また歯切り時にメタルフロー
が切断されることになり、歯元曲げ強度が低下する等、
種々の問題があった。
平歯車の製造コストを引き上げる要因であり、歩留りが
悪く量産には不利であり、また歯切り時にメタルフロー
が切断されることになり、歯元曲げ強度が低下する等、
種々の問題があった。
発 明 の 目 的
この発明は従来の前記問題を解決するためになされた本
ので、従来法で不可欠の歯切り加工を省略し、歯元曲げ
強度のすぐれた高精度・高強度の平歯車を歩留りよく高
効率で製造可能な平歯車製造方法を提案することを目的
とするものである。
ので、従来法で不可欠の歯切り加工を省略し、歯元曲げ
強度のすぐれた高精度・高強度の平歯車を歩留りよく高
効率で製造可能な平歯車製造方法を提案することを目的
とするものである。
発 明 の 構 成
この発明に係る高強度平歯車の製造方法は、低N−Nb
1tttt粗粒化鋼を用い、スケール発生がなく高精度
である冷間鍛造と低荷重で高変形能が得られる熱間鍛造
の利点を具備した温間鍛造を利用することにより歯切り
加工工程を省略し、また、鋼材の浸度温度まで加熱保持
したのち、使用耐粗粒化鋼のAr、変態点以下に冷却し
、再び焼入れ温度まで加熱して焼入れを行なう細粒死没
次処理により歯元γ粒度をASTM A 10以上とす
ることにより歯元曲げ強度を向上させる方法である。
1tttt粗粒化鋼を用い、スケール発生がなく高精度
である冷間鍛造と低荷重で高変形能が得られる熱間鍛造
の利点を具備した温間鍛造を利用することにより歯切り
加工工程を省略し、また、鋼材の浸度温度まで加熱保持
したのち、使用耐粗粒化鋼のAr、変態点以下に冷却し
、再び焼入れ温度まで加熱して焼入れを行なう細粒死没
次処理により歯元γ粒度をASTM A 10以上とす
ることにより歯元曲げ強度を向上させる方法である。
すなわち、この発明はC0,07〜0.25%、 sl
o、35%以下、 Mn 0.3〜1.5%、Nb
0.02〜0.1%、11oe A# 0.01〜0.
05%、N 0.001〜0.0080%を含有I−
1さらにNi0.4〜3%、Cr 0.4〜1.5%、
M20.15〜0.5%のうちの1種以上を含み、残部
Feおよび不可避的不純物よりなる耐粗粒化性にすぐれ
た温間鍛造用肌焼鋼からなる丸棒鋼材を所要長さに切断
後スケールを除去し、全据込み率で20%以上の予備据
込み加工を施した鍛造用素材を100〜200℃の温度
範囲に加熱して水溶性潤滑剤溶液に浸し、該素材表面に
潤滑被膜を形成し、高周波加熱により650〜900℃
に加熱し、精密型鍛造により平歯車となし、得られた平
歯車にサイジングあるいはシェービングを施し、前記平
歯車を浸炭処理したのち、Ar、変態点以下まで冷却し
、再び加熱して焼入れ焼戻しを行ない歯元r結晶粒度を
ASTM & 10以上とすることを特徴とするもので
ある。
o、35%以下、 Mn 0.3〜1.5%、Nb
0.02〜0.1%、11oe A# 0.01〜0.
05%、N 0.001〜0.0080%を含有I−
1さらにNi0.4〜3%、Cr 0.4〜1.5%、
M20.15〜0.5%のうちの1種以上を含み、残部
Feおよび不可避的不純物よりなる耐粗粒化性にすぐれ
た温間鍛造用肌焼鋼からなる丸棒鋼材を所要長さに切断
後スケールを除去し、全据込み率で20%以上の予備据
込み加工を施した鍛造用素材を100〜200℃の温度
範囲に加熱して水溶性潤滑剤溶液に浸し、該素材表面に
潤滑被膜を形成し、高周波加熱により650〜900℃
に加熱し、精密型鍛造により平歯車となし、得られた平
歯車にサイジングあるいはシェービングを施し、前記平
歯車を浸炭処理したのち、Ar、変態点以下まで冷却し
、再び加熱して焼入れ焼戻しを行ない歯元r結晶粒度を
ASTM & 10以上とすることを特徴とするもので
ある。
この発明の対象鋼である温間鍛造用肌焼鋼は従来の肌焼
鋼に比べ、鋼中のN含有量を抑制することによりNbN
の生成を少なくして、NbCを生成させ、同時にAIN
によりさらにNbNの生成を抑えて、NbCの粗粒化防
止効果を最大限に発揮する特徴を有するものであり、そ
の成分を限定したのは次に示す理由による。
鋼に比べ、鋼中のN含有量を抑制することによりNbN
の生成を少なくして、NbCを生成させ、同時にAIN
によりさらにNbNの生成を抑えて、NbCの粗粒化防
止効果を最大限に発揮する特徴を有するものであり、そ
の成分を限定したのは次に示す理由による。
Cは、この発明の対象鋼が肌焼鋼であり、成形加工後浸
炭あるいは浸炭窒化等の表面処理が施されるものであり
、その芯部の強度および耐衝撃性を確保するためには0
.07%以上必要である。しかし、あまり多くすると耐
衝撃性が悪化するため上限は0.25%とした。
炭あるいは浸炭窒化等の表面処理が施されるものであり
、その芯部の強度および耐衝撃性を確保するためには0
.07%以上必要である。しかし、あまり多くすると耐
衝撃性が悪化するため上限は0.25%とした。
Siは、脱酸剤として必要であるが、0゜35%を超え
ると加工性が悪化するため0.35%以下とした。
ると加工性が悪化するため0.35%以下とした。
Mnは、焼入れ性向上のために含有させるが、このため
には0.3%以上必要である。しか(7多過ぎると加工
性が劣化するため上限は1.5%とした。
には0.3%以上必要である。しか(7多過ぎると加工
性が劣化するため上限は1.5%とした。
Ni)は、結晶粒の粗大化防止のために含有させるが、
この効果を得るためには0.02%以上必要である。ま
た、多いほどこの効果は大きいが、ある程度以上になる
と飽和するため、経済性をも考慮して上限は0.1%と
した。
この効果を得るためには0.02%以上必要である。ま
た、多いほどこの効果は大きいが、ある程度以上になる
と飽和するため、経済性をも考慮して上限は0.1%と
した。
5olAlは、後述のNと共に結晶粒の粗大化防止効果
を有するが、0.01%未満であるとその効果は得られ
ず、0.05%を超えると逆に結晶粒が粗大化し易くな
るため0.01〜0.05%とした。
を有するが、0.01%未満であるとその効果は得られ
ず、0.05%を超えると逆に結晶粒が粗大化し易くな
るため0.01〜0.05%とした。
Nは、従来の通常肌焼鋼にo、 o o s〜0,01
5%含有されており、鋼中でA/Nになって粒界に析出
し結晶粒の粗大化を防止するが、温間鍛造により成形加
工する場合はo、o o s〜0.015%の含有量で
はNbNとなり易く、粗粒化防止能が劣化する。また、
A7?で十分AeNとして固定化するためにもN量はo
、oos%以下にする必要がある。なお下限は製鋼上の
理由によりo、ooi%とした。
5%含有されており、鋼中でA/Nになって粒界に析出
し結晶粒の粗大化を防止するが、温間鍛造により成形加
工する場合はo、o o s〜0.015%の含有量で
はNbNとなり易く、粗粒化防止能が劣化する。また、
A7?で十分AeNとして固定化するためにもN量はo
、oos%以下にする必要がある。なお下限は製鋼上の
理由によりo、ooi%とした。
Nl + cr、 Moは、焼入れ性の付与に有効で、
これらのうちの1種以上を含有させるものであり、N1
は強靭性をも考慮して0.4〜3%、Crは0.4〜1
.5%、 MQは高温焼戻し脆性をも考慮して0.15
〜0.5%とした。
これらのうちの1種以上を含有させるものであり、N1
は強靭性をも考慮して0.4〜3%、Crは0.4〜1
.5%、 MQは高温焼戻し脆性をも考慮して0.15
〜0.5%とした。
この発明では、上記温間鍛造用肌焼鋼からなる丸棒鋼材
を所要長さに切断後スケールを除去するが、丸棒鋼材の
切断は鍛造用素材の変形や端面のだれを防止するため、
鋸または拘束シャー切断が望ましく、またスケール除去
にはショツトブラストあるいは酸洗を適用し、必要に応
じて鍛造用素材のかど部が型鍛造時に折込み疵となるの
を防止する面取を施すのもよい。
を所要長さに切断後スケールを除去するが、丸棒鋼材の
切断は鍛造用素材の変形や端面のだれを防止するため、
鋸または拘束シャー切断が望ましく、またスケール除去
にはショツトブラストあるいは酸洗を適用し、必要に応
じて鍛造用素材のかど部が型鍛造時に折込み疵となるの
を防止する面取を施すのもよい。
また、この発明の鍛造用素材として、全据込み率で20
%以上の予備据込み加工を施したものを用いるのは、鍛
造後の製品歯部において十分に折れ曲ったメタルフロー
を有する鍛造歯車とするためであり、歯元曲げ強度の向
上に有効である。この全据込み率は歯車に鍛造した際の
製品高さと丸棒切断材との比率であり、20%未満では
上記強度向上効果が小さいため、20%以上の予備据込
み加工が必要である。この予備据込み加工は、温間精密
型鍛造工程の歯面鍛造前に行なっても同様の効果が得ら
れる。
%以上の予備据込み加工を施したものを用いるのは、鍛
造後の製品歯部において十分に折れ曲ったメタルフロー
を有する鍛造歯車とするためであり、歯元曲げ強度の向
上に有効である。この全据込み率は歯車に鍛造した際の
製品高さと丸棒切断材との比率であり、20%未満では
上記強度向上効果が小さいため、20%以上の予備据込
み加工が必要である。この予備据込み加工は、温間精密
型鍛造工程の歯面鍛造前に行なっても同様の効果が得ら
れる。
上記鍛造用素材を水溶性潤滑剤溶液に浸漬し、素材表面
に潤滑剤被膜を形成させる際の素材温度は、100℃未
満では表面の潤滑剤被膜の乾燥速度が悪く好ましくなく
、また200℃を超えると潤滑剤が泡状に素材表面に付
着して均一かつ十分な被膜が形成されないため、100
〜200℃の加熱温度とした。また、この潤滑剤被膜は
高周波加熱時のスケール発生防止並びに、精密型鍛造時
の潤滑剤として機能するもので、一般にコロイダルグラ
ファイトが使用されるが、この発明においても水溶性カ
ーボン潤滑剤が好ましい。
に潤滑剤被膜を形成させる際の素材温度は、100℃未
満では表面の潤滑剤被膜の乾燥速度が悪く好ましくなく
、また200℃を超えると潤滑剤が泡状に素材表面に付
着して均一かつ十分な被膜が形成されないため、100
〜200℃の加熱温度とした。また、この潤滑剤被膜は
高周波加熱時のスケール発生防止並びに、精密型鍛造時
の潤滑剤として機能するもので、一般にコロイダルグラ
ファイトが使用されるが、この発明においても水溶性カ
ーボン潤滑剤が好ましい。
精密型鍛造時の加熱は、スケールの生成を抑止しかつ経
済的に加熱処理するために例えば、200℃/ m l
n以上の加熱速度で急速加熱する必要があり、高周波
加熱が好ましい、また、高周波加熱時の加熱温度は、6
50℃未満では変形能が低く、鋳造荷重が高くなり、ま
た製品に加工硬化め影響が残るため好ましくなく、逆に
900℃を超えるとスケールが生成し製品の歯形精度が
低下するため、650〜900℃の加熱温度とした。
済的に加熱処理するために例えば、200℃/ m l
n以上の加熱速度で急速加熱する必要があり、高周波
加熱が好ましい、また、高周波加熱時の加熱温度は、6
50℃未満では変形能が低く、鋳造荷重が高くなり、ま
た製品に加工硬化め影響が残るため好ましくなく、逆に
900℃を超えるとスケールが生成し製品の歯形精度が
低下するため、650〜900℃の加熱温度とした。
精密型鍛造は、上記温度に加熱し、た鍛造用素材を例え
ばクランクプレス等の鍛造機械に装着された金型に装入
して温間で行なう。成形後の製品は金型より取出して空
冷するが、素材が焼入れ性の高い材料の場合は、後工程
での切削を容易にするため徐冷する。また、浸炭時の粗
粒化防止にも徐冷が有効である。
ばクランクプレス等の鍛造機械に装着された金型に装入
して温間で行なう。成形後の製品は金型より取出して空
冷するが、素材が焼入れ性の高い材料の場合は、後工程
での切削を容易にするため徐冷する。また、浸炭時の粗
粒化防止にも徐冷が有効である。
精密型鍛造により得られた平歯車に苅しサイジングある
いはシェービングを施すのは、平歯車の歯形精度をより
向上させるためであり、要求される歯車精度やコスト等
の諸条件に応じて適宜選定すればよい。
いはシェービングを施すのは、平歯車の歯形精度をより
向上させるためであり、要求される歯車精度やコスト等
の諸条件に応じて適宜選定すればよい。
この発明における平歯車のglk細化浸炭処理は、通常
の浸炭温度まで加熱し、所要時間これを保持したのち、
Ar1変態点以下まで冷却し、再度所要焼入れ温度まで
加熱して焼入れ焼戻しを行なう方法を用いるが、その際
の加熱温度、保持時間、冷却速度等は材質に応じて適宜
選定すればよい。
の浸炭温度まで加熱し、所要時間これを保持したのち、
Ar1変態点以下まで冷却し、再度所要焼入れ温度まで
加熱して焼入れ焼戻しを行なう方法を用いるが、その際
の加熱温度、保持時間、冷却速度等は材質に応じて適宜
選定すればよい。
なお、この発明において、歯元r結晶粒度をASTMA
IO以上としたのは、最終製品の歯元γ粒径は小さいほ
ど歯元曲げ強度が大きく、ASTM410以上では特に
大きな強度を示すが、通常の肌焼鋼では微細化浸炭処理
を施してもASTM A10以上は得られず、低N−N
1)耐粗粒化用鋼を用いた場合のみASTMAIO以上
となることが判明したことKよる。
IO以上としたのは、最終製品の歯元γ粒径は小さいほ
ど歯元曲げ強度が大きく、ASTM410以上では特に
大きな強度を示すが、通常の肌焼鋼では微細化浸炭処理
を施してもASTM A10以上は得られず、低N−N
1)耐粗粒化用鋼を用いた場合のみASTMAIO以上
となることが判明したことKよる。
第1図はこの発明に係る高強度平歯車の製造工程を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
すなわち、低N−Nb耐粗粒化鋼からQる丸棒鋼材を鋸
またはシャー切断にて所要長さに切断後、ショツトブラ
ストあるいは酸洗にてスケールを除去し、必要に応じて
面取を施した後、全据込み率で20%以上の予備据込み
加工を施して鍛造用素材とする。次に、この鍛造用素材
を100〜200℃の温度に加熱して水溶性カーボン潤
滑剤等の潤滑溶液に浸漬し、素材表面に潤滑剤被膜を形
成する。
またはシャー切断にて所要長さに切断後、ショツトブラ
ストあるいは酸洗にてスケールを除去し、必要に応じて
面取を施した後、全据込み率で20%以上の予備据込み
加工を施して鍛造用素材とする。次に、この鍛造用素材
を100〜200℃の温度に加熱して水溶性カーボン潤
滑剤等の潤滑溶液に浸漬し、素材表面に潤滑剤被膜を形
成する。
続いて、高周波加熱により前記素材を650〜900℃
に急速加熱した後、クランクプレス等の鍛造機械にて温
間精密型鍛造を行ない、得られた平歯車を空冷または徐
冷した後、押出鍛造等のサイジングあるいは切削仕上げ
を行なうシェービングを施して平歯車の歯形精度を向上
させる。なお、前記予備据込み加工は温間精密型鍛造工
程の歯面鍛造前に行なってもよい。
に急速加熱した後、クランクプレス等の鍛造機械にて温
間精密型鍛造を行ない、得られた平歯車を空冷または徐
冷した後、押出鍛造等のサイジングあるいは切削仕上げ
を行なうシェービングを施して平歯車の歯形精度を向上
させる。なお、前記予備据込み加工は温間精密型鍛造工
程の歯面鍛造前に行なってもよい。
最終工程の細粒化浸炭処理では、第2図にその浸炭処理
方法を示すごとく、まず通常の浸炭温度T1まで加熱し
、当該温度に所要時間保持したのち、Ar、変態点以下
まで冷却し、再度所要焼入れ温度T2まで加熱し、所要
時間保持したのち冷却して浸炭焼入れを行なう。続いて
、再び所要の焼戻し温度T3まで加熱し焼戻しを行ない
、歯元γ結晶粒度をASTM A 10以上とする。第
3図は歯元γ結晶粒度の測定位置を示す図で、図中の点
用部分で測定する。
方法を示すごとく、まず通常の浸炭温度T1まで加熱し
、当該温度に所要時間保持したのち、Ar、変態点以下
まで冷却し、再度所要焼入れ温度T2まで加熱し、所要
時間保持したのち冷却して浸炭焼入れを行なう。続いて
、再び所要の焼戻し温度T3まで加熱し焼戻しを行ない
、歯元γ結晶粒度をASTM A 10以上とする。第
3図は歯元γ結晶粒度の測定位置を示す図で、図中の点
用部分で測定する。
実 施 例
第1表に示す供試鋼を用い、第2表および第4図に示す
仕様の平歯車を第2表に示す諸条件で温間鍛造した。
仕様の平歯車を第2表に示す諸条件で温間鍛造した。
すなわち、圧延【7たままの供試丸棒鋼材を第2表に示
す寸法に鋸切断【7、その後ショツトブラストにてスケ
ールを除去し、全据込み率53%の予備据込みを施し、
140℃に加熱して、水溶性潤滑剤(商品名:デルタフ
オージ1441日本アチソン社製)の2倍希釈液中に浸
漬し潤滑剤被膜を形成した後、高周波加熱し第2表に示
す条件でクランクプレスによる温間鍛造を行なった。
す寸法に鋸切断【7、その後ショツトブラストにてスケ
ールを除去し、全据込み率53%の予備据込みを施し、
140℃に加熱して、水溶性潤滑剤(商品名:デルタフ
オージ1441日本アチソン社製)の2倍希釈液中に浸
漬し潤滑剤被膜を形成した後、高周波加熱し第2表に示
す条件でクランクプレスによる温間鍛造を行なった。
温間鍛造後、型より取出して空冷し7、シェービングを
施した後細粒化浸炭処理を施【7た。焼入れ焼戻し後の
歯元硬度は、曲げ強度に大きな影響を与えるため、全供
試鋼において歯元硬度がHV 350±20になるよう
に焼入れ焼戻し条件を調節した。
施した後細粒化浸炭処理を施【7た。焼入れ焼戻し後の
歯元硬度は、曲げ強度に大きな影響を与えるため、全供
試鋼において歯元硬度がHV 350±20になるよう
に焼入れ焼戻し条件を調節した。
得られた各歯車の歯元曲げ強度と材料の結晶粒度を測定
した結果を第3表に示す。なお、歯元曲げ強度試験はプ
レス機で歯を曲げる試験を行ない、結晶粒度はASTM
のダレインサイズ番号(GS & )で示している。
した結果を第3表に示す。なお、歯元曲げ強度試験はプ
レス機で歯を曲げる試験を行ない、結晶粒度はASTM
のダレインサイズ番号(GS & )で示している。
また、比較のため、第1表に示す比較鋼を用い、上記と
同様の工程により同仕様の平歯車を製造し、得られた平
歯車の結晶粒度と歯元曲げ強度を第3表に併せて示した
。
同様の工程により同仕様の平歯車を製造し、得られた平
歯車の結晶粒度と歯元曲げ強度を第3表に併せて示した
。
第3表の結果より明らかなごとく、低N−N1)耐粗粒
化鋼を用い、20%以上の予備据込みを施し、温間鍛造
し、細粒化浸炭処理を行なって得られたものは、通常鋼
を用いて同様の工程で製造した平歯車より高強度を示し
、従来の熱間鍛造、歯切り加工した平歯車(歯元曲げ強
度は5000kf程度)より強度の大幅向上が確認され
た。
化鋼を用い、20%以上の予備据込みを施し、温間鍛造
し、細粒化浸炭処理を行なって得られたものは、通常鋼
を用いて同様の工程で製造した平歯車より高強度を示し
、従来の熱間鍛造、歯切り加工した平歯車(歯元曲げ強
度は5000kf程度)より強度の大幅向上が確認され
た。
また、歯形精度を調べるため、第1表に示すB鋼を用い
、7000個の平歯車を製造し、歯形精度を測定したと
ころ、第4表に示す結果を得た。
、7000個の平歯車を製造し、歯形精度を測定したと
ころ、第4表に示す結果を得た。
第4表の結果より、この発明に係る製造方法は、I!s
総合総合4濱精平歯車を歯切り加工なしで高能率で量産
できることが確認された。
総合総合4濱精平歯車を歯切り加工なしで高能率で量産
できることが確認された。
(以下余白)
第 2 表
(以下余白)
第 3 表
結晶粒度: JIS−G 0551による粒度ム第
4 表 発 明 の 効 果 以上説明したごとく、この発明方法によれば、従来不可
欠であった歯切り工程を省略できるので、製造コストの
引き下げが可能となり、また予備据込みによるメタルフ
ローの強化および成品横断面でのメタル70−が切断さ
れないこと、さらに歯元結晶粒径の微細化により歯元曲
げ強度の大幅向上がはかられ、高精度・高強度の平歯車
を高能率で安価に製造することができる。
4 表 発 明 の 効 果 以上説明したごとく、この発明方法によれば、従来不可
欠であった歯切り工程を省略できるので、製造コストの
引き下げが可能となり、また予備据込みによるメタルフ
ローの強化および成品横断面でのメタル70−が切断さ
れないこと、さらに歯元結晶粒径の微細化により歯元曲
げ強度の大幅向上がはかられ、高精度・高強度の平歯車
を高能率で安価に製造することができる。
第1図はこの発明に係る高強度平歯車の製造工程を示す
ブロック図、第2図は同上における細粒化浸炭処理方法
を示す図、第3図は平歯車の歯元結晶粒度測定位置を示
す概略図、第4図はこの発明の実施例における平歯車を
示す縦断側面図である。
ブロック図、第2図は同上における細粒化浸炭処理方法
を示す図、第3図は平歯車の歯元結晶粒度測定位置を示
す概略図、第4図はこの発明の実施例における平歯車を
示す縦断側面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C 0.07〜0.25%、Si 0.35%以下
、Mn 0.3〜1.5%、Nb 0.02〜0.1%
、solAl 0.01〜0.05%、N 0.001
〜0.0080%を含有し、さらにNi 0.4〜3%
、Cr 0.4〜1.5%、Mo 0.15〜0.5%
のうちの1種以上を含み、残部Feおよび不可避的不純
物よりなる耐粗粒化性にすぐれた温間鍛造用肌焼鋼から
なる丸棒鋼材を所要長さに切断後スケールを除去し、全
据込み率で20%以上の予備据込み加工を施した鍛造用
素材を100〜200℃の温度範囲に加熱して水溶性潤
滑剤溶液に浸し、該素材表面に潤滑被膜を形成し、高周
波加熱により650〜900℃に加熱し、精密型鍛造に
より平歯車となし、得られた平歯車にサイジングあるい
はシェービングを施し、前記平歯車を浸炭処理したのち
、Ar_1変態点以下まで冷却し、再び加熱して焼入れ
焼戻しを行ない歯元γ結晶粒度をASTM No.10
以上とすることを特徴とする高強度平歯車の製造方法。 2 予備据込み加工は、温間精密型鍛造工程の歯面鍛造
前に行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の高強度平歯車の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16338385A JPS6223930A (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高強度平歯車の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16338385A JPS6223930A (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高強度平歯車の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6223930A true JPS6223930A (ja) | 1987-01-31 |
JPH0535203B2 JPH0535203B2 (ja) | 1993-05-26 |
Family
ID=15772841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16338385A Granted JPS6223930A (ja) | 1985-07-23 | 1985-07-23 | 高強度平歯車の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6223930A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH01201423A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-14 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 肌焼鋼強靭部品の製造方法 |
WO2008126939A1 (ja) | 2007-04-11 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corporation | 鍛造用鋼 |
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CN104972037A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-10-14 | 陈文建 | 一种改善锻件表面质量的锻造工艺 |
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CN107699671A (zh) * | 2017-08-05 | 2018-02-16 | 周君 | 一种雪橇合金滑板用型钢 |
-
1985
- 1985-07-23 JP JP16338385A patent/JPS6223930A/ja active Granted
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EP2762593A1 (en) | 2007-04-11 | 2014-08-06 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Forging steel |
US9657379B2 (en) | 2007-04-11 | 2017-05-23 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Forging steel |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0535203B2 (ja) | 1993-05-26 |
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