JPS62224258A - 栄養食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は血管障害の予防ま九は治療に役立つ栄養食品
に関する。

従来の技術 血管障害は個人毎に異った体質や素因（障害になる原因
）から惹き起され、その治療には通常素因毎に適した医
薬が医者のも方で使用されている。

しかし体質や素因の大部分は食物によって、後天的に形
成されるので、この障害になる前に、栄養的選択で予防
することが、自然で最も賢明な道であると云える。

食糧や未利用の天然資源には、血栓形成を阻害する種々
の成分が含まれてひり、近年それらの生理作用や化学構
造が次第に明らかにされた結果、それらの成分は濃縮分
離して食品の栄養強化に使用されるようＫなって来た。

血管障害の予防または治療に有効な天然成分としては、
リノール陵、パルミトオレイン酸（ＰＯＡ）、ｒ（ガン
マ）−リルン酸（ＧＬＡ）、エイコサペンタエン酸（Ｅ
ＰＡ）、　　ドコサヘキサエン酸（ＤＭＡ）、　　レシ
チン、ビタミンＥ、ならびにオクタコサノール（ＯＣ）
などがある。

食品への応用としては、ＰＯＡを除いて、これらの成分
の１〜２種程度がカプセル、顆粒、ま九は錠剤の、形態
で栄養補助食品として市販されている。

発明が解決しようとする問題点 血管障害を予防または治療するために従来から市販され
ている栄養補助食品は、（１）作用が弱く、（２）　ｖ
！用に当っては各人の素因と製品の機能を考慮した、医
薬に近い選択が求められ、（３）血管障害の予防または
治療を望む広い対象者に有効ではないなどの欠点があっ
た。

この発明は、このような欠点を解決して、各人の素因の
如何に拘らず、血管障害の予防治療にあ・まねく役立つ
栄養食品を提供することにより、人の健康を維持向上さ
せることを目的としている。

問題点を解決するだめの手段 上記の目的を達成するために研究を重ねた結果、血管障
害の予防または治療に役立つ７つの生理活性天然脂質の
中、５種またはそれ以上併用することによって問題点を
解決出来ることを見出し、この発明を完成した。

これ迄血管障害の予防または治療に対して、何らかの形
で役立つとされている天然脂質とその作用は次の通りで
ある。

（１）リノール酸　　炭素数１８．二重結合２個、（ｎ
−６）の脂肪酸（ｎはＣ末端 から数えて最初の二重結合の位 置を示す） ２塁プロスタグランジン（）’Ｇｚ）の？！１躯物質物
質るアジ午トン酸（ＡＡ　）への出発物質であり、コレ
ステロール低下作用のあることが早くから知られている
が、現在では一般に日常の食事で充分摂取されてｈる。

（２）パルミトオレインｉ！！（ＰＯＡ）炭素数１６．
二重結合１個、（ ｎ−６）の脂肪酸 血中に入ると、血管壁の酸化した脂質と置換して、硬化
した血管を蘇生させ、弾力を与える。魚油（１）　ＯＡ
脂肪酸組成中７チ）や海産動物中にも含まれているが、
マカデミアナツツオイル（ＰＯＡ　　２０％）が風味２
色調、安定性いずれの面でも最も優れている。

（３）ｒ（ガンマ）−リルンｒＲ（ＧＬＡ）炭素数１８
．二重結合３個、（ ｎ−６）の脂肪酸 リノール酸からＡＡならびにｌ！ＩＩＰＧへの中間生成
物であシ、Δ６デナチユラーゼ活性が弱い体質２体調で
は必要性が高い。血液＃！渠を促進するＰＧＥｇ　に対
し、抑制するＰＧｇｔとＰＧＥｓとは拮抗して血流を調
節する。微生物による生産が実現する迄、月見草油（Ｇ
ＬＡ　　８％）が唯一の資源である。

（４）エイコサペンタエン＄（ｇＰＡ）炭素数２０．二
重結合５個、（ ｎ−３）の脂肪酸 ３型ＰＧの前駆物質でＰＧｓ　　（血管壁におけるＰＧ
Ｉｓ、血小板におけるＴＸＡｓ）の生成を通じて、血栓
形成を阻害する。中性脂肪とコレステロール低下作用が
ある。

（５）ドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ） 炭素数２２．二重結合６個、（ ｎ−６）の脂肪酸 ＥＰＡとはぼ同様の作用を持つが、ＥＰＡと比べてコレ
ステロール低下作用が強い。魚油中には脂肪酸中ｇＰＡ
１５％、ＤＨＡ８％を含ｔｒ。

（６）レシチン（フオスファチジルコリン、Ｅ”Ｃ）血
中で結合した不飽和脂肪酸を末梢血管中のコレステロー
ルにエステル化し、肝臓経由胆汁として脱コレステロー
ルを行う。ＰＣは神経伝達物質アセチルコリンに対する
プリン補給源として、脳機能の活性化にも役立つとされ
ている。

（７）ビタミンＥ 生体中不胞和脂肪酸の酸化を抑制し、血中および血管壁
の過酸化脂質生成さらに血栓形成を抑制する。

（８）オクタコサノール（ＱＣ） 炭素数２８．直鎖飽和アルコ− ル 血中酸素の筋肉への移行２体中エネルギー源の活性化な
どの触媒的促進を行い、筋肉特に心筋の活動を活溌化す
ることにより、血流、血管の作用を正常化するため、血
管障害の予防または治！ＲＫ役立つ。イネ科植物の胚芽
や成長点に含まれる。

天然で共σする炭素数２６．３０にも活性がある。

以上の活性脂質から、日常の食物として既に充分摂取さ
れ、また他の活性脂質原液に伴って存在する可能性の大
きいリノール酸を除いた７橿中、５４またはそれ以上を
配合することによって、■異った作用機能を持つ各成分
により、作用を補完する。■相乗作用により、全体とし
ての機能を高める。■使用に当って医薬的な選択の必要
がなくなった。など血管障害の予防または治療に対して
、広く太き々効果を挙げることが出来る。

５１１重またはそれ以上を必要とする理由は、４Ｐ４以
下では補完や相乗作用の効果が不充分で、５檜類または
それ以上の複合によって始めて充分な効果を挙げ、目的
を達成することが出来るからである。

この発明の栄養食品を製造するには、先ず５種類または
それ以上の活性脂質を選択し、これらの所要量を、対象
とする食品の油層部分に配合溶解した後、それぞれの製
造工程に従って製造する。

すなわち、サラダオイルのように油脂１００％であれば
、油脂の構成を１１整するだけでそのま＼充填し、また
水分を含む製品の場合には、外層がマーガリンのように
油層、マヨネーズのように水層いずれの場合でも、乳化
、冷却、充填する。＆（質や蛋白質を含む水層に分散さ
せたり、半固体に練り込んだりする製造方法も行われる
。

この発明で使用される活性脂質は、天然の食糧または未
利用の天然資源から、食品衛生的に無害。

合法的な方法によって抽出、ａ縮または分離して得られ
た成分を主とするが、食品添加物の範囲に入る合成品も
匣用出来る。すなわち、脂肪酸であるＰＯＡ、ＧＬＡ、
ＥＰＡ、ＤＨＡは遊離酸を塩。

グリセリド、グリセリン脂肪酸エステル、リン脂質など
５　レシチンおよびビタミンＥは天然＠細物または添加
物としての合成品、ＯＣＫついては遊離型、エステル型
いずれも天然物由来として使用出来る。純度２色調、風
味々どについては、共存物質により最終製品に支障が生
じない限り使用可能である。

この発明の栄養食品は、７橿頌中、５種またはそれ以上
の活性脂／Ｊｔｔ−含む食品であって、商品の性格から
次のような二つに大別される。しかしこの発明はこれら
の例示に限定されるものではない〇（１）活性脂質配合
物の栄養補助食品 配合物子のｉ＼または吸着剤に吸着させた粉末。

顆粒１錠剤、ドリンク剤。

（２）活性脂質を単独または油脂組成物として、乳化分
散、練り込み等により含ませた栄養食品。

活性脂質使用可１１ヒなすべての食品であるが、例示す
れば次の通りである。

油性食品　　　サラダオイル、マーガリン、ドレッシン
グなど。

糖質加工食品　午ヤンデー、ヌガーなど。

蛋白加工食品　チーズおよびチーズ様食品、プリン、ヨ
ーグルトなど。

小麦粉加工食品　パン、ケーキ、ビスケット、クツキー
、スープなど。

肉類加工食品　ハンバーグ、ソーセージ、カマぼこ、ち
くわなど。

炊　科　　　　乳飲料、乳酸菌飲料、果実飲料。

豆乳など。

作用 ５種またはそれ以上の活性脂質が共存する場合の作用は
、次のように考えられる。

（１）各成分の単独作用による補完 作用機能の異る成分がそれぞれ作用し、全体としての作
用が拡がる。

（２）相乗作用 多成分間の相乗作用は複雑となるので、２〜３成分間の
相乗作用を考え、その複合成分の共存を考えると理解し
易い。次のように考えられる。

１）（ＥＰＡおよびＧＬＡ）とＡＡ（日常食物からの供
給）との共存 ＧＬＡ　−−→ＡＡ　　　　　　ＥＰＡＰ　Ｇ　Ｅｔ　
　　　　　ＰＧＥ２　　　　　　Ｐ　ＧＥＩＧＬＡとＥ
ＰＡはそれぞれ、ＰＧｌｉｌ、ＰＧＥｓとなる過程およ
び生成物として、ＡＡからＰＧＥｚになる過程および生
成物に対して、拮抗的にＰＧＥ２　の作用機能を阻害す
る。

２）Ｉｉ：ＰＡとＰＯＡとの共存 ＥＰＡは血小板と血管壁による凝集抑制、ＰＯＡは血管
壁の再活性化（弾力化）によシ、それぞれの作用を通じ
て、相乗的に血橙形成を阻害し、血液を正常化する。

３）ｇＰＡ、ＤＭＡとビタミンＥの共存過酸化脂質を形
成し易い高度不飽和脂肪酸が、ビタミンＥの存在によっ
て酸化防止され、相乗的に血小板凝集抑制作用が強まシ
、血中コレステロールの低下（ＤＨＡ＞ＥＰＡ）、血中
中性脂肪の低下（ＥＰＡ＞ＤＭＡ）が相乗的に行われる
。

４）ＰＯＡ、レシチン、ＯＣの共存 ＰＯＡは血管壁中の酸化脂質に置換して血管に弾力を与
え、レシチンは末梢血管のＬＤＬコレステロールを除去
することによシ、血管の硬化を防ぐ。ＯＣは６崩の活動
を活性化することにより、血管の作用を活溌にし、収縮
期血圧を下げる。これら王者が相乗的に作用する結果、
血管障害の予防または治療に役立つ。

（３）複合効果 単独多成分の補完、相乗作用、それぞれの複合によって
総合的な効果を挙げる。

実施例 実施例１゜ 次の組成で配合油１００に４を調製し、基本組成物とし
た。この基本組成物中、それぞれの活性脂質を含む油脂
１種を棉実演で置換した組成物を同様にｖ４＄１！　Ｌ
、比較組成物とした。

（１）マカデミアナツツオイル（ＰＯＡ　　２０％）ｏ
Ｋｇ （２）濃縮魚油（ＥＰＡ　　２５％、ＤＨＡ１３チＰＯ
Ａ　　　　７チ）　　　　　　　２ＱＫｆ（３）月見草
油（ｒ−リルン酸　８チ）２ｏｘ９（４）食用レシチン
（ＰＣ１５％）８に９（５）ビタシンＥオイル（ビタミ
ンＷ　　８０％）２に９ これらの組成物でそれぞれ対飼料（コレステロール０．
５係添加）中油脂１０チを置換して、ｉｎ６匹、２週間
ラットを飼育し、２週間後血中脂質を測定、飼育前後、
組成物間の相違を比較した。

（各群６匹の平均値） （以下余白） 本発明（基本組成）による全コレステロールの実施例Ｚ 実施例１で得た基本組成′吻を充填して、ｌカプセル３
００ｑのソフトカプセルとし、各パターンの高脂血症患
者に対し、１日当り６カプセルを２ケ月間服用させた後
、血清コレステロールおよび中性脂肪を測定した。その
結果、この発明の栄養食品は、いずれのパターンの高脂
血症に対しても著しい効果を挙げることが出来た。

比較例１゜ ａ縮魚＋ｌｊ　２　Ｋｖにレシチン０．８に？、　ビタ
ミンＥオイル（ビタミンＥ　８０チ）０．２１’４を配
合した油脂組成向を充填、３００キノフトカプセルとし
、実施例２と同様の方法で高脂血症患者に投与した。

その結果、実施例２の本発明組成物に比べて効果が少く
、中性脂肪低下作用には効果が認められたが、コレステ
ロール低下作用が弱かった。また高脂血症のパターンに
よシ、効果が町成夛異っていた。

実施例λ 実施例１でｌ５４ｍした基本組成＊３０Ｋｆに対し、植
物硬化油（綿実硬化油７０チ、ヤシ硬化油３０チ、融点
３＆２℃）７０に９を加えた配合油１００Ｋｙ　（融点
２＆８℃）に醗酵孔（乳固形分ｌＯ％。

酸度０・５５％）２０Ｋｇ、食塩ｉ、ｓＫｇを使用して
、乳化、捏和、冷却、充填してマーガリンを製造した。

このマーガリン１日尚り３？を、３ケ月間。

高血圧症患者１０人が毎日１ｍ続して摂取したところ、
１０人中８人に血圧の低下、６人に耳鳴シ。

顔のほてりの消失など顕著な改善幼果が認められた。

実施倒毛 乳固形分１０％の殺菌済脱脂乳２０　Ｋｆに対し、ラク
トバチルス・ブルガリクスのスターター５００１を加え
、３７℃１２時間醗酵させて得た醗酵孔（酸度１．４％
）を使用して栄養飲料を製造した。

醗酵孔１５陣に対し、１０　Ｋ９の砂糖を加えて加熱均
質化した後、次のような配合組成物１．５　ＫＦを食用
乳化剤１５０ｆと＼もに加えて撹拌乳化し、更にｔｓｏ
ｉ／に４で加圧均質化する。この原液を水で６倍に希釈
し九栄養飲料は、併記りよすな活性脂質を含有し、これ
を継続的に飲むことによシ、血管障害の予防または治療
に役立ち、更に器質的老人痴呆を防ぐのに大きな手段と
なつ九。

発明の効果 この発明が実用化され、活性脂質７櫨中、５櫨またはそ
れ以上が日常摂取されると、各成分による補完、相乗的
、複合的効果により、作用が弱く、医薬的選択が必要で
あった従来の栄養食品の欠点を解決し、摂取する人々の
血管血流障害を巾広く予防治療出来、人の健康に寄与す
る所極めて大である。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）パルミトオレイン酸、γ−リノレン産、エイコサ
   ペンタエン酸、ドコナヘキサエン酸、レシチン、ビタミ
   ンＥ、オクタコサノールの７種の活性脂質中、５種また
   はそれ以上を含有することを特徴とする栄養食品。
2. （２）活性脂質を含む油脂が外相を形成する特許請求の
   範囲第１項記載の栄養食品。
3. （３）活性脂質を含む油脂が内相を形成する特許請求の
   範囲第１項記載の栄養食品。
4. （４）カプセル、粉末、顆粒、錠剤、アンプル、ピンな
   どを剤形とする特許請求の範囲第１項記載の栄養食品。
5. （５）乳、乳蛋白、植物蛋白を含む飲料を形態とする特
   許請求の範囲第１項および第３項記載の栄養食品。
6. （６）マカデミアナツツオイルをパルミトオレイン酸源
   とする特許請求の範囲第１、第２、第３、第４および第
   ５項記載の栄養食品。