JPS62216713A - ビデオデイスク成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、ビデオディスク成形用金型に関し、特に可動
側モールドベースへの可動側スタンパ保持リングの取付
は構造を改良したビデオディスク成形用金型に係わる。

（従来の技術） 従来のビデオディスク成形用金型は、第２因に示す構造
のものが知られている。即ち、回申の１は固定側モール
ドベースであり、このモールドベース１の前面には円板
状の固定側ミラーブロック２が設けられている。前記モ
ールドベース１には、固定側スタンパ保持リング３が内
周面を前記ミラーブロック２の前面側の外周面と接触す
るように嵌合されている。この保持リング３は、組込み
ボルト４の螺着により前記モールドベース１に対して着
脱自在に取付けられている。図中の５は、前面にリング
状凹部６を有する可動側モールドベースであり、該ベー
ス５は前記固定側モールドベース１に対して閉じた時に
、前記固定側スタンパ保持リング３の外周側のモールド
ベース１の前面に当接するようになっている。前記可動
側モールドベース５のリング状凹部６より中心側の前面
には、円板状の可動側ミラーブロック７が前記固定側ミ
ラーブロック２及び保持リング３の一部と対向するよう
に設けられている。前記可動側モールドベース５のリン
グ状凹部６には、可動側スタンパ保持リング８が内周面
を前記可動側ミラーブロック７の外周面に対して所定の
隙間をあけて■合されている。この可動側スタンパ保持
リング８は、その円周に亙って等角度で螺着された４本
乃至１６本のボルト９により前記可動側モールドベース
５に対してｔｌＲ自在に取付けられている。

上述した第２図図示の金型によりビデオディスクを成形
するには、まず、可動側ミラーブロック７にスタンパ１
０をその裏面が該ブロック７の前面に当接するように配
置し、可動側スタンパ保持リング８を複数本のボルト９
を螺着により可動側モールドベース５のリング状凹部６
に固定して該スタンパ１０の外周部を保持する。つづい
て、可動側モールドベース５を固定側モールドベース１
に移動させ、該ベース５の前面を固定側モールドベース
１の前面に当接させる。この時、スタンパ１０は固定側
スタンパ保持リング３によりその外周部から中心よりの
部分が保持されると共に、前記スタンパ１０と固定側ミ
ラーブロック２及び固定側スタンパ保持リング３の一部
との間にディスクキャビティ１１が形成される。この後
、前記キャビティ１１内に例えば可動側ミラーブロック
７の中心に開孔されたカル部より高圧で樹脂を供給して
スタンパ１０表面の凹凸ビットと逆パターンのビットを
有する樹脂製のビデオディスクを成形する。

しかしながら、従来の金型では可動側ミラーブロック７
にセットしたスタンパ１０を可動側スタンパ保持リング
８で保持する際、複数本のボルト９を用いて該保持リン
グ８を可動側モールドベース５のリング状凹部６内に固
定するため、該ボルト９から微細なゴミや切削粉が生じ
る。こうした切削粉等は、前記リング凹部６内のミラー
ブロック７の外周面に落下し、該保持リング８のＩｔ説
時にミラーブロック７の外周面から移動してスタンパ１
０を保持したミラーブロック７の前面に落下してスタン
パ１０の表面や裏面に付着する。スタンパ１ｏ裏面に付
着した切削粉等は、高圧樹脂をディスクキャビティ１１
に充填する時の圧力よりスタンパ１０を変形させ、一方
スタンパ１０の表面に付着した切削粉等はその表面に傷
を付けるため、成形されたディスクの表面平滑性及びビ
ットの信頼性を著しく損う。また、スタンパ１０裏面に
付着した切削粉等は可動側ミラーブロック７のミラー面
に傷を付け、金型野命を短くするという問題を生じる。

更に、可動側スタンパ保持リング８を可動側モールドベ
ース５に固定する際、スタンパ１０表面に手が触れない
ように複数本のボルト９の螺着を行なう必要があるため
、保持リング８の取付け、取外しが穫めて繁雑となる問
題がある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、可動側スタンパ保持リングを可動側モールドベ
ースに固定する際、微細なゴミや切削粉がスタンパを保
持する可動側ミラーブロックの前面に落下するのを防止
し、かつ同保持リングの取付け、取外し操作を簡便に行
なうことが可能なビデオディスク成形用金型を提供しよ
うとするものである。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、固定側モールドベースと、このモールドベー
スの前面に設けられた円板状のミラーブロックと、前記
モールドベースに前記ミラーブロックの外周面に接触す
るように設けられたスタンパ保持リングと、前記モール
ドベースに対向して配置され、能面にリング状凹部が形
成された可動側モールドベースと、この可動側モールド
ベースの前記凹部より中心側部分に前記固定側ミラーブ
ロック及び固定側保持リングの一部と対向するように設
けられた円板状のミラーブロックと、前記可動側モール
ドベースのリング状凹部に前記可動側ミラーブロックの
前面側の外周面に対し所望の隙間があけられるように着
脱可能に設けられたスタンパ保持リングとを具備したビ
デオディスク成形用金型において、前記可動側モールド
ベースのリング状凹部における中心から反対側の内周面
に複数の溝を放射状に形成し、かつ前記可動側スタンパ
保持リングの半径方向に複数の貫通穴を設けると共に、
これら穴内に外方向に付勢されて突出する前記溝と嵌合
される複数個の球を夫々挿入したことを特徴とするもの
である。

（作＃り 上述した本発明の成形用金型によれば、可動側モールド
ベースのリング状凹部の中心と反対側の内周面軒複数の
溝を放射状に形成し、かつ保持リングの半径方向に複数
の貫通穴を設け、これら穴内に外方向に付勢される複数
の球を夫々挿入した構造になっているため、前記リング
状凹部に前記保持リングを挿入することによって該リン
グの貫通穴内の球が前記凹部の溝に嵌合して固定される
。その結果、従来のボルトの螺合によりスタンパ保持リ
ングを可動側モールドベースのリング状凹部に固定する
場合のようなゴミや切削粉の発生を抑制でき、スタンパ
が保持される可動側ミラーブロック前面への切削粉の落
下等を防止できる。

また、可動側スタンパ保持リングのモールドベースへの
取付け、取外しも極めて簡便となる。

（発明の実施例） 以下、本発明の実施例を第１図を参照して詳細に説明す
る。但し、前述した第２図と同様な部材は同符号を付し
て説明を省略する。

図中の１２は、可動側モールドベース５のリング状凹部
６における中心から反対側の内周面に設けられた溝であ
る。この満１２は、１つではなく、同内周面に放射状に
複数設けられている。また、前記多溝１２は後述する貫
通穴から突出した鋼球部分より深く、かつ突出した鋼球
部分の径より小さい幅にしている。図中の１３は、前記
可動側モールドベース５のリング状凹部６に挿入される
スタンパ保持リング８の半径方向に設けられた貫通穴で
あり、この貫通穴１３は前記リング８の外周面の間口径
がその中央付近の径より狭くなっている。つまり、中央
付近からリング８の外周面の開口に亙ってテーバ状とな
っている。前記貫通穴１３は、前記溝１２と同数となる
ように前記保持リング８に設けられている。そして、前
記各貫通穴１３内には、該貫通穴１３の前記リング８の
内周面側から挿入されたメクラネジ１４が螺着されてお
り、かつ前記貫通穴１３内に位置する該ネジ１４の端部
にはコイルバネ１５が取着されている。

このコイルバネ１５の前記ネジ１４ど反対側には、該コ
イルバネ１５により前記保持リング８の外周方向に付勢
さ：ｉ１．て貫通穴１３のリング８の外周面側の開口か
ら一部突出した鋼球１６が取付けられている。この鋼球
１６は、前記貫通穴１３が前述したようにテーバ状にな
っているため、前記コイルバネ１５で付勢されても同貫
通穴１３から脱落することはない。

上述した第１図図示の金型によりビデオディスクを成形
するには、まず、可動側ミラーブロック７にスタンパ１
０をその裏面が該ブロック７の前面に当接するように配
置する。つづいて、可動側スタンパ保持リング８を可動
側モールドベース５のリング状凹部６に該リング８の貫
通穴１３内から一部突出した鋼球１６が該凹部６の満１
２に合致するように挿入する。こうして保持リング８を
リング状凹部６に挿入すると、前記貫通穴１３内のコイ
ルバネ１５により外方向に付勢された鋼球１６の突出部
が同凹部６の溝１２に嵌合するため、該保持リング８が
可動側モールドベース５に固定され、これによって前記
スタンパ１０の外周部が保持される。なお、前記保持リ
ング８と凹部６との合致操作は図示しない会せマークを
用いて行なえばよい。ひきつづき′、可動側モールドベ
ース５を固定側モールドベース１に移動させ、該ベース
５の前面を固定側モールドベース１の前面に当接させる
。この時、スタンパ１０は固定側スタンパ保持リング３
によりその外周部から中心よりの部分が保持されると共
に、前記スタンパ１０と固定側ミラーブロック２及び固
定側スタンパ保持リング３の一部との間にディスクキャ
ビティ１１が形〜成される。この後、前記キャビティ１
１内に例えば可動側ミラーブロック７の中心に開孔され
たカル部より高圧で樹脂を供給してスタンパ１０表面の
凹凸ビ２ットと逆パターンのピットを有する樹脂製のビ
デオディスクを成形する。

従って、本発明によれば可動側モールドベース５のリン
グ状凹部へのスタンパ保持リング８の固定は該凹部２内
周面の溝１２に該保持リング８の貫通穴１３のコイルバ
ネ１５により外方向に付勢されて突出した鋼球１６の突
出部を嵌合することによってなされるため、従来のボル
トにより固定する場合のようなゴミや切削粉の発生、該
切削粉のスタンパが保持された可動側ミラ−ブロック７
前面側への落下を抑制できる。その結果、前記切削粉等
のスタンパ１０の表面及び裏面への付着に伴って高圧樹
脂をディスクキャビティ１１に充填する時の圧力よるス
タンパ１０の変形、傷付き及び可動側ミラーブロック７
のミラー面に傷を付きを防止でき、ひいては表面平滑性
が優れ、高精度のビットを有するビデオディスクを成形
できると共に金型寿命を向上できる。また、突出した鋼
球１６と満１２との嵌合において該満１２の幅を鋼球１
６の突出部の径より小さくしているため、振動による可
動側スタンパ保持リング８のガタッキを防止できる。更
に、可動側スタンパ保持リング８を可動側モールドベー
ス５に固定する操作がワンタッチであるため、スタンパ
１０表面に手が触れることなく、簡単に保持リング８の
取付け、取外しできる。なお、金型の締め圧力は固定側
モールドベース１と可動側モールドベース５の間に加わ
り、かつ高圧樹脂によるスタンパ１０外周部への圧力は
固定側スタンパ保持リング３で規制されるため、可動側
スタンパ保持リング８には特に大きな力が加わらない。

このため、可動側保持リング８のモールドベース５への
固定は、既述した溝１２と突出した鋼球１６との嵌合で
充分に達成できる。

［発明の効果コ 以上詳述した如く、本発明によれば可動側ミラーブロッ
クの前面にスタンパを素早くかつ任意の位置に保持でき
、しかもボルト穴の位置合せやボルト締め等の繁雑な作
業を解消できると共に、これに伴うゴミや切削粉の前記
ミラーブロック前面への落下、スタンパの表裏面への付
着によるスタンパの変形、傷発生を防止でき、ひいては
非常に外観が良好なビデオディスクを簡優に成形でき、
かつ高寿命のビデオディスク成形用金型を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すビデオディスク成形用
金型の部分拡大断面図、第２因は従来のビデオディスク
成形用金型を示す部分拡大断面図である。 １・・・固定側モールドベース、２・・・固定側ミラー
ブロック、３・・・固定側スタンパ保持リング、５・・
・可動側モールドベース、６・・・リング状凹部、７・
・・可動側ミラーブロック、８・・・可動側スタンパ保
持リング、１０・・・スタンパ、１２・・・溝、１３・
・・貫通穴、１５・・・コイルバネ、１６・・・鋼球。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定側モールドベースと、このモールドベースの前面に
   設けられた円板状のミラーブロックと、前記モールドベ
   ースに前記ミラーブロックの外周面に接触するように設
   けられたスタンパ保持リングと、前記モールドベースに
   対向して配置され、前面にリング状凹部が形成された可
   動側モールドベースと、この可動側モールドベースの前
   記凹部より中心側部分に前記固定側ミラーブロック及び
   固定側保持リングの一部と対向するように設けられた円
   板状のミラーブロックと、前記可動側モールドベースの
   リング状凹部に前記可動側ミラーブロックの前面側の外
   周面に対し所望の隙間があけられるように着脱可能に設
   けられたスタンパ保持リングとを具備したビデオディス
   ク成形用金型において、前記可動側モールドベースのリ
   ング状凹部における中心から反対側の内周面に複数の溝
   を放射状に形成し、かつ前記可動側スタンパ保持リング
   の半径方向に複数の貫通穴を設けると共に、これら穴内
   に外方向に付勢されて突出する前記溝と嵌合される複数
   個の球を夫々挿入したことを特徴とするビデオディスク
   成形用金型。