JPS62210098A - ガラス水処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、クーリングタワー、貯水槽、プール、ソー
ラーシステム、および濯既用水などに発生ｒるスライム
や藻類などのような水棲細菌および水棲生物の発生を防
ぎ除去するガラス水処理剤に関する。

〔従来の技術およびその問題点〕

淡水が循環貯蔵されるクーリングタワー、貯水槽、プー
ル、ソーラシステム、ｆｆＭｉ用水などに細菌や水棲生
物が発生すると衛生面や経済面など管理上重大な問題と
なる。

たとえば、クーリングタワー内でバクテリヤが多量に発
生すると、ゼラチン状のかたまりをつくり、他の固形物
と結合してスライムを形成し、タンク内壁や、管壁に固
着して熱伝導度を悪くするとともに、局部腐食やピッチ
ングの原因となる。

また、藻類は、スプレーボンド、充填層、ベッセルなと
光のあたる場所に多量に発生し、水流をさまたげるとと
もに、ピッチングの原因とｆよる。このスライムや藻類
の発生を防ぎ、除去するために、従来は、フィルターに
よる濾過、ゼオライトなどの多孔質素材による吸着、有
機スズ化合物などの薬品の投入ｌこよる消毒などが行な
われているが完゛全ｔものではない。

一方、プールにおいては、利用頻度の増加とともに、大
腸菌の異常増殖による水質の汚染、藻の発生による浄化
機能の低下などが問題になる。プールの水質汚染を防ぐ
ために塩素殺菌が実施されているが、塩素濃度が高くな
るとともに、年少者の眼や咽頭に障害を起し、水着が脱
色するなどの弊害が起っている。

そこで、この発明は、殺菌、殺微生物作用に浸れた特性
を有する一価の銀イオンを、基材の溶解性ガラス中に長
期にわたって安定に含有させ、且つ溶解性ガラスの溶解
速度を変化させることによって、殺菌、殺微生物作用の
調節ができる水処理剤を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記の問題点を解決するｆこめに、組成中
に一価の銀イオンを含有する溶解性ガラス１こよって水
処理剤を構成したものである。

〔作用〕

溶解性ガラスは、ガラス成分が溶解し易いガラスであり
、５ｉＯｚ、Ｂｚ０３およびＰ２Ｏ５の一種または二種
以上の網目形成酸化物と、Ｎａ２Ｏ、Ｋ２Ｏ、にａｏ　
。

ＭｇＯ、ＢａＯ、Ｚｎｏｒ、［どの網目修飾酸化物、Ａ
　１２０３゜Ｔｉ０ｚ　などの中間体酸化物の組成比に
よって溶解速度を制御することができるものである。

この溶解性ガラス中において、銀はガラス成分中に、−
価の銀イオンとして安定に存在し溶解ガラスの溶解に応
じて表面から徐々に溶出する。したがって、−価の銀イ
オンを含む溶解性ガラスを水処理剤として使用すると、
殺菌、殺微生物の作用を有Ｊ−る一価の鈑イオンが長期
にわたって一定速度で溶出し、持続性のある水処理剤と
なる。

〔実施例〕

以下、この発明の詳細な説明する。

ます、−価の銀イオンを含有する溶解性ガラスは、ガラ
ス成分１００重量部に対し一価の銀イオンを酸化銀（Ａ
ｇｚＯ）に換算して０．１〜２．５重置部を添加してこ
れを融解することによって得られるが、溶解性ガラス組
成中に一価の銀イオンを安全に含有させるためには、ガ
ラス成分の網目形成酸化物と、網目修飾酸化物との組成
比や融解温度、融解時間などの熱処理条件を適切に選ぶ
必要がある。

〔実施例１〜３〕 実施例１〜３においては、表−１に示した組成比になる
ようにガラス成分原料を均一に混合し、ガラス融解炉を
用い、１１００℃の温度で６０分間融解した後、急冷し
て、−価の銀イオンを含有する溶解性ガラスを作成した
。この溶解性ガラスをボールミルで粉砕し、標準篩１２
メツシユ（目の開き１．６８ｒｒＬｒｒＬ）を通過し、
３２メツシユ（目の開き０．５ｒｒＬｍ）を通過した微
粒子のガラスを選別シ、アルコールで洗滌後乾燥して、
ガラス水処理剤とした。

表　　−１ 上記のようにして作成したガラス水処理剤各１０．００
ｇｒを秤量し、これに蒸留水を１ｏｏｃｃ加えて、７５
℃で４０分、さらに８０℃で２６０分処理した。後、未
溶解のガラス水処理剤をＰ別法で回収し、乾燥後再び秤
量し、その差より溶解量を求めた。その結果を表２に示
す。表２には、溶解量より換算した一価の銀イオンの量
およびｌ）Ｈ値なども併記する。

表　　−２ 上記の表−２から明らかなように、この発明の水処理剤
は、ガラス組成を変化させることにより、−価の銀イオ
ンの溶出量を制御できることがわかった。

この実施例の滅菌効果を知るために、ＳＣＤ寒天培地を
用いて、生菌の発生数を測定した。

ＳＣＤ寒天培地は、ポリペプトン　カゼインペプトン１
５チ　ポリペプトン　大豆ペプトン５％塩化ナトリウム
５チ　寒天１５％および水６０％の組成よりなる。生菌
数の測定手順は、（１）　　シャレーに表−１に示した
実施例１〜３の溶液各１　ｍｅを入れ、（２）　　この
シャレーにＳＣＤ寒天培地を入れゲル化させ、（３）恒
温槽で３５±１℃に保持して７２時間培養した後、生菌
数をよみ取った。その結果を表−３に示すが、表−３に
は、大阪市の水道水を対象にした結果も併記する。

表　−３ 表−３の結果より、実施例２のみ、ごく微計の生菌の発
生が認められたが本発明のガラス水処理剤は、滅菌作用
が大変すぐれていることがわかる。

〔実施例４〕 実施例４は、クーリングタワーでの滅菌作用および防藻
作用を示したものである。

酸化物組成Ｎａ２Ｏ１Ｑ、Ｑ　、Ｂ２Ｏ３５Ｑ、０　、
Ｓ　ｉｏｚ　４Ｑ、０モルチに一１曲の銀イオンをＡｇ
２Ｏ１こ換算して０．５重量％添加した組成のガラス水
処理剤を作成した。直径５〜】０ｎＬｒｒＬの大きさを
もつガラス水処理剤の塊７　Ｋ９Ｆ水の容１１１１０ト
ンのクーリングタワー内に投入して、水質の経時変化を
観察した。その結果を表−４に示す。

表　　−４ 表−４の結果より、実施例４の組成をもつガラス水処理
剤をクーリングタワーに用いると、内壁に付着していた
スライムが除去され、長期間にわたり藻の発生が認めら
れず、色度や濁度などが減少し水質の向上が認められた
ことより、ガラス水処理剤を用いると滅菌作用、防藻作
用および水質の向上などに効果があることがわかる。

〔実施例５〕 実施例５はチーズを用いた防菌作用を示したものである
。

酸化物組成Ｎａｚ０４０，０　、Ｂ２Ｏ３３０，０、Ｓ
　１ｏ２３０，０モルチに一価の銀イオンをＡｇｚＯに
換算して０．５重量製添加した組成のガラス水処理剤を
作成した。試験には、約３０　ｇｒ　の長方形のチーズ
を中央より切断し、２個のシャーレに別々に入れ、各々
に水道水を６０ＣＣ注入した。後、−万はそのまま、他
方には上記のような組成をもつガラス水処理剤の１．３
ｇｒの塊を入れて、室温（１５〜２０℃〕に放置して経
時変化を観察した。その結果２表−５に示すが実験後の
ガラス水処理剤の重量は、計測できるほど減少していな
かった。

表−５の結果より実施例５の組成をもつガラス水処理剤
は生菌の発生を抑制する防菌作用に効果があることがわ
かる。

〔実施例６〜８〕 実施例６〜８は、海藻の生育を阻止するいわゆる防汚作
用を示したものである。

実施例６〜８に用い１こガラス水処理剤は、表−６に示
すような酸化物組成をもつガラスである。

なおこのガラス塊の溶解速度は０．３〜０．４％／日で
あった。

表　−に の実施例の防汚作用はまず海底よりアオサ類の藻が固着
した直径約１５０の岩塊を３個採取し、これを海水２０
ｇの入ったポリ容器３個にそれぞれＶ潰した。後実施例
６−８の約１０　ｇｒ　のガラス塊を別々に投入して、
経時変化を調べた。結果を表７に示す。

表　　−７ 表−７の結果よりいわゆる防汚作用はガラス水処理剤中
に一価の銀イオンが含まれる場合（このみ起り、また急
速に防汚効果を期待する場合（こは海水中に、約０．０
１円）＋ｎｌＪ、上の一価の銀イオンが含まれる必要が
あることがわかった。

なおこれらの実施例は、海水中の比較的大型の藻である
アオサ顛を用いて実験したが淡水プールなどに発生する
小型の藻類にも効果があると判断てきる。

〔効果〕

この発明のガラス水処理剤は、以上のようなものである
から長期にわたって、水棲細菌や水棲生物の発生を防き
除去する。滅菌作用、防藻作用および水質保全作用を持
ち、基材となる溶解性ガラスの溶解速度を制御すること
によって、上記の作用に有効な一価の銀イオンの溶出を
任意に変化させることができるという効果を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 組成中に一価の銀イオンを含有する溶解性ガラスからな
   るガラス水処理剤。