JPS621629B2 - - Google Patents

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JPS621629B2
JPS621629B2 JP56061773A JP6177381A JPS621629B2 JP S621629 B2 JPS621629 B2 JP S621629B2 JP 56061773 A JP56061773 A JP 56061773A JP 6177381 A JP6177381 A JP 6177381A JP S621629 B2 JPS621629 B2 JP S621629B2
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JP
Japan
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alkaline earth
earth metal
aluminosilicate
resin
thermoplastic resins
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Application number
JP56061773A
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English (en)
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JPS57177033A (en
Inventor
Yasuo Machino
Hiroyuki Kashiwase
Tsunenosuke Hiramatsu
Muneo Mita
Mitsuo Taniguchi
Toshihiko Morishita
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KOSEI KK
NIPPON KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
KOSEI KK
NIPPON KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂用添加剤組成物に関するもので、
さらに詳述すれば、樹脂の安定化、加工性、離型
性、ならびに吐出現象の改善に役立つ熱可塑性樹
脂用添加剤組成物に係るものである。 従来から熱可塑性合成樹脂の成形加工に当つ
て、その成形加工性、耐熱性、耐候性、等の向
上、合成樹脂中に残存する重合触媒残渣の中和、
あるいは成形加工後のアンチブロツキング性の向
上等の目的で種々の添加剤が単独あるいは併用添
加されているが充分な効果が得られず場合によつ
ては添加することによつて他の予期しない欠点が
生じ不満足な点が多い。特に近年は樹脂製品の低
毒性化あるいはさらに無毒性化が求められ、樹脂
に用いる添加剤も当然のこととして低毒性あるい
は無毒性のものが求められるため、おのづからそ
の添加剤の種類及び量が限定され、従来以上に成
形加工上のトラブルが増幅し、その改善が求めら
れている。又近来生産性の向上を目的として成形
加工温度が高くなつてきたため高温成形加工に適
した添加剤の開発が望まれている。 例えばポリ塩化ビニル樹脂において、従来は安
定剤として鉛化合物系あるいはカドミウム化合物
系が主として用いられてきたが、最近は亜鉛化合
物系及びアルカリ土類金属化合物系安定剤が主体
となりつつあり、そのため熱安定性不足による成
形加工性の低下が大きな問題として提起されてい
る。この成形加工性の低下を改善するためには従
来の鉛化合物系あるいはカドミウム化合物系安定
剤を主体として用いていた場合以上に併用する滑
剤類の選択がむづかしく、又添加量が増えるため
に成形品の物性値の低下、あるいは表面への添加
剤の吐出現象が生じやすく商品価値をいちじるし
く低下させる。また、ポリオレフイン樹脂におい
ては生産性の向上、高分子量化等から必然的に成
形加工温度が従来と比較して数十度高くなる傾向
にある。従つて、従来の滑剤、離型剤では充分な
効果が得られず効果を上げるために添加量を増量
すると成形品の表面への添加剤の吐出現象等の欠
点を生じる。成形加工温度が高くなれば樹脂中に
残存する重合触媒残渣の活性も高くなり成形加工
機壁を腐蝕させることが多い。 過去にこれら上述の欠点を改善する方法がいく
つか提案されてきたが未だ不満足であり、使用条
件によつては他の欠点を誘発させることが多く、
その提案を採用することに躊躇しているのが実状
である。 例えば含ハロゲン樹脂及び含酢酸ビニル樹脂の
熱安定化剤あるいはポリオレフイン樹脂の反応触
媒中和剤として、アルカリ土類金属の酸化物、又
は水酸化物の添加が提案されており、これはその
効果が認められるが二次凝集による樹脂中での分
散不良、添加した樹脂の成形加工性の低下等の欠
点を生じるばかりではなく、併用する添加剤、例
えばある種のフエノール系酸化防止剤と反応し、
樹脂を着色せしめることもしばしばある。 又、樹脂に熱安定性及び成形加工性の向上を目
的としてゼオライト結晶構造を有するアルミノケ
イ酸塩の添加が提案されているが、これらはそれ
自体では期待するほどの熱安定性の向上に役立た
ないばかりではなく、含有するゼオライト水が該
樹脂の成形加工時に飛び出して成形製品に水蒸気
による発泡を生ぜしめ商品価値を著しく低下させ
るため、その用途によつては極力添加量は少くせ
ざるを得ない。そのためたとえ効果があつたにせ
よその効果を充分に発揮することができなかつ
た。 これら過去に提案されている方法は上述のごと
く大きな欠点を有しており実用上は非常に困難で
ある。又これら過去に提案されている物質を併用
添加あるいはあらかじめ常温で機械的に混合した
後樹脂に添加してもその欠点は充分に改善できな
い。 本発明者らはこのような欠点を改善し、それら
提案を有効に利用すべく鋭意研究をかさねた結
果、熱可塑性樹脂に添加する滑剤、可塑剤、安定
剤等の添加剤とゼオライト結晶構造を有する特定
のアルミノケイ酸塩及び特定の無機アルカリ土類
金属化合物を加熱混合処理することにより熱可塑
性樹脂に対して熱安定性、分散性の良好でかつ成
形加工時の発泡性の少ない、さらに成形加工後の
製品の吐出現象の少ない熱可塑性樹脂用添加剤組
成物がえられることを知見し、本発明を完成し
た。 即ち本発明は、(イ)沸点が100℃以上で、融点が
300℃以下の滑剤、可塑剤又は安定剤から選ばれ
た1種又は2種以上の熱可塑性樹脂用有機添加剤
と、(ロ)A型、X型もしくはY型のゼオライト又は
ソーダライト族アルミノケイ酸塩から選ばれた1
種又は2種以上のゼオライト結晶構造を有するア
ルミノケイ酸塩及び(ハ)アルカリ土類金属の酸化
物、水酸化物、非晶質ケイ酸アルカリ土類金属
塩、非晶質アルミン酸アルカリ土類金属塩、又は
非晶質アルミノケイ酸アルカリ土類金属塩から選
ばれた1種又は2種以上の無機アルカリ土類金属
化合物を、100℃以上の温度で加熱混合して得ら
れた熱可塑性樹脂用添加剤組成物を要旨とするも
のである。 本発明における熱可塑性樹脂用添加剤組成物は
上述のとおり、樹脂用有機添加剤、特定のゼオラ
イト類及び特定の無機アルカリ土類金属化合物か
らなる混合物であるが常温における単なる機械的
混合物ではなく、100℃以上に加熱処理をされた
混合物であつて、その加熱混合方法は樹脂用有機
添加剤の一部又は全部を加熱溶融した後、無機ア
ルカリ土類金属化合物とゼオライト類を加えて混
合してもよく、又三者を同時に混合して加熱して
もよい。 このようにしてえられた本発明の熱可塑性樹脂
用添加剤組成物は、これを構成する各成分を樹脂
に対し個々に添加した場合又はあらかじめ常温で
機械的に混合したものを添加した場合に比較して
後述試験例に示す如く熱安定性をはじめ要求され
る諸物性が圧倒的に向上することが確認された。 本発明に係る添加剤組成物を構成する三成分の
配合比は樹脂の種類、成形加工方法、用途等によ
つて広範囲にわたり選択されうるが多くの場合、
ゼオライト類と無機アルカリ土類金属化合物との
割合は重量比で1:1.2〜1:0.1、好ましくは
1:1.0〜1:0.5である。又樹脂用有機添加剤と
ゼオライト類及び無機アルカリ土類金属化合物と
の割合は特に限定されない。 本発明に係る樹脂用添加剤組成物は粉末状、顆
粒状、破砕状、ペースト状、スラリー状等のいか
なる形状にすることも可能であり、その形状によ
つて樹脂用添加剤としての性能は変化しない。 本発明において用いられる樹脂用有機添加剤と
しては、沸点が100℃以上で、融点が300℃以下の
滑剤、可塑剤又は安定剤の1種以上が選択され
る。その代表的なものとして次のものがあげられ
る。 滑剤: 1 金属石けん類: 炭素数8〜30を有する飽和又は不飽和のモノ
カルボン酸例えば、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸又
はラウリン酸、カプリン酸、モンタン酸、ベヘ
ニン酸又はリシノール酸等のCa、Mg、Ba、
Zn、Cd又はPb塩。 2 炭化水素類: 流動パラフイン、天然パラフイン、合成パラ
フイン、マイクロワツクス、ポリエチレンワツ
クス、塩素化パラフイン、フルオロカーボン
等。 3 脂肪酸及びそのケトン類: ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、
ステアロン等。 4 脂肪酸アミド類: ステアリルアミド、パルミチルアミド等の高
級脂肪酸アミド類、エチレンビス脂肪酸アミド
等のアルキレンビス脂肪酸アミド類。 5 エステル類: ステアリン酸ブチル、水添ロジンメチルなど
の脂肪酸低級アルコールエステル類、グリセリ
ン脂肪酸エステルなどの脂肪酸多価アルコール
エステル類、ポリエチレングリコールジ脂肪酸
エステル等の脂肪酸ポリグリコールエステル
類。 6 アルコール類: セチルアルコール、ステアリルアルコール等
の脂肪アルコール、ポリグリコール、ポリグリ
セロール等。 7 脂肪酸エステル類: アセチルリシノール酸メチル、パルミチン酸
エチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸n
−ブチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸
シクロヘキシル、オレイン酸ブチル、水添ロジ
ンメチルエステル 8 多価アルコールエステル類: グリセリントリアセテート、グリセリントリ
プロピオネート、グリセリントリブチレート、
グリセリントリヘプタノエート、トリエチレン
グリコールジカプリレート、トリエチレングリ
コールジカプレート、ペンタンジオールジイソ
酪酸エステル 可塑剤: 9 フタール酸エステル類: フタール酸ジエチル、フタール酸ジ−n−ブ
チル、フタール酸ジ−i−ブチル、フタール酸
ジヘキシル、フタール酸ジ−i−ヘプチル、フ
タール酸ジオクチル(DOP)、<n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、イソオクチル(オキ
ソ)を含む>、フタール酸ジ−i−ヘプチル−
i−ノニル、フタール酸ジ−n−オクチル−n
−デシル、フタール酸ジデシル、<n−デシ
ル、i−デシルを含む。>、フタール酸ブチル
ベンジル、フタール酸ジフエニル、フタール酸
ジシクロヘキシル、フタール酸ジメチルシクロ
ヘキシル、フタール酸ジメトキシエチル、フタ
ール酸ジブトキシエチル、エチルフタリルエチ
ルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコ
レート、 10 脂肪族二塩基酸エステル類: アジピン酸ジ−i−ブチル、アジピン酸オク
チル<2エチルヘキシル、n−オクチル共>、
アジピン酸ジデシル <i−デシル、n−デシ
ル共>、アジピン酸ジ(n−オクチル−n−デ
シル)、アジピン酸ジベンジル、セバチン酸ジ
ブチル <n−ブチル>、セバチン酸ジオクチ
ル <2エチルヘキシル、n−オクチル共>、
アゼライン酸−n−ヘキシル、アゼライン酸ジ
オクチル <2エチルヘキシル> 11 リン酸エステル類: リン酸トリフエニル、リン酸トリクレジル、
リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸
トリスジクロルプロピル、リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリブトキシエチル、リン酸ジフエ
ニルオクチル、リン酸ジフエニル−2−エチル
ヘキシル 12 ヒドロキシ多価カルボン酸エステル類: 酒石酸ジエチル、アセチルクエン酸トリエチ
ル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルク
エン酸2−エチルヘキシル、クエン酸モノイソ
プロピル、クエン酸トリブチル、クエン酸モ
ノ、ジ、トリステリル 13 エポキシ系可塑剤類: エポキシ化大豆油、エポキシ化ヒマシ油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシ化サフラワー油、
エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシス
テアリン酸オクチル <i−オクチル、2エチ
ルヘキシル共>、3−(2−キセノキシ)−1・
2−エポキシプロパン 安定剤: 14 硫黄系酸化防止剤: ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネート等。 15 有機錫系安定剤: アルキル錫化合物、特にモノブチル錫トリク
ロライド、モノメチル錫トリクロライド、モノ
オクチル錫トリクロライド、ジメチル錫ジクロ
ライド、ジブチル錫ジクロライド、ジオクチル
錫ジクロライド、メチルスタノイツク酸、ブチ
ルスタノイツク酸、オクチルスタノイツク酸、
ジメチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイ
ド、ジオクチル錫オキサイド、ジメチル錫サル
フアイド、ジブチル錫サルフアイド、ジオクチ
ル錫サルフアイド、ジシクロヘキシル錫サルフ
アイド、モノブチル錫オキサイド、サルフアイ
ド、メチルチオスタノイツク酸、ブチルチオス
タノイツク酸、オクチルチオスタノイツク酸、
ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫ステアレー
ト、ジオクチル錫ジオレート、ジブチル錫塩基
性ラウレート、ジブチル錫ジクロトネート、ジ
ブチル錫ビス(ブトキシジエチレングリコール
マレート)、ジブチル錫ジメタクリレート、ジ
ブチル錫ジシンナメート、ジオクチル錫ビス
(オレイルマレート)、ジブチル錫ビス(ステア
リルマレート)、ジブチル錫イタコネート、ジ
オクチル錫マレート、ジアミル錫ビス(シクロ
ヘキシルマレート)、ジメチル錫ジクロトネー
ト、ジエチル錫ビス(イソオクチルシトラコネ
ート)、ジプロピル錫ビス(ベンジルマレー
ト)、ジイソブチル錫ビス(プロピルマレー
ト)、ジシクロヘキシル錫マレート、ジオクチ
ル錫ビス(ブチルマレート)、ジブチル錫ジメ
トキシド、ジブチル錫ジラウロキシド、ジオク
チル錫エチレングリコキシド、ペンタエリスリ
トール・ジブチル錫オキシド縮合物、ジブチル
錫ビス(ラウリルメルカプタイド)、ジメチル
錫ビス(ステアリルメルカプタイド)、モノブ
チル錫トリス(ラウリルメルカプタイド)、ジ
ブチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジ
オクチル錫−β−メルカプトプロピオネート、
ジブチル錫メルカプトアセテート、モノブチル
錫トリス(イソオクチルメルカプトアセテー
ト)、モノオクチル錫トリス(2−エチルヘキ
シルメルカプトアセテート)、ジブチル錫ビス
(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジオク
チル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセテー
ト)、ジオクチル錫ビス(2−エチルヘキシル
メルカプトアセテート)、ジメチル錫ビス(イ
ソオクチルメルカプトアセテート)、ジメチル
錫ビス(イソオクチルメルカプトプロピオネー
ト)、モノブチル錫トリス(イソオクチルメル
カプトプロピオネート)、ビス〔モノブチルジ
(イソオクトキシカルボニルメチレンチオ)
錫〕サルフアイド、ビス〔ジブチルモノ(イソ
オクトキシカルボニルメチレンチオ)錫〕サル
フアイド、モノブチルモノクロル錫ビス(イソ
オクチルメルカプトプロピオネート)、モノブ
チルモノクロロ錫ビス(イソオクチルメルカプ
トアセテート)、モノブチルモノクロロ錫ビス
(ラウリルメルカプタイド)、ジブチル錫ビス
(エチルセルソロブマレート)、ビス(ジオクチ
ル錫ラウレート)マレート、ビス(ジオクチル
錫ブチルマレート)マレート等。 16 亜リン酸エステル類: トリオクチルホスフアイト、トリラウリルホ
スフアイト、トリデシルホスフアイト、オクチ
ル−ジフエニルホスフアイト、トリフエニルホ
スフアイト、トリス(ブトキシエチル)ホスフ
アイト、トリス(ノニルフエニル)ホスフアイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホス
フアイト、テトラ(トリデシル)−1・1・3
−トリス(2−メチル−5−第3ブチル−4−
ヒドロキシフエニル)ブタンジホスフアイト、
テトラ(C12〜15混合アルキル)−4・4′−イソ
プロピリデンジフエニルジホスフアイト、テト
ラ(トリデシル)−4・4′−ブチリデンビス
(3−メチル−6−第3ブチルフエノール)ジ
ホスフアイト、トリス(3・5−ジ−第3ブチ
ル−4−ヒドロキシフエニル)ホスフアイト、
トリス(モノ・ジ混合ノニルフエニル)ホスフ
アイト、水素化−4・4′−イソプロピリデンジ
フエノールポリホスフアイト、ビス(オクチル
フエニル)・ビス〔4・4′−ブチリデンビス
(3−メチル−6−第3ブチルフエノール)〕・
1・6−ヘキサンジオールジホスフアイト、フ
エニル・4・4′−イソプロピリデンジフエノー
ル・ペンタエリスリトールジホスフアイト、ト
リス〔4・4′−イソプロピリデンビス(2−第
3ブチルフエノール)〕ホスフアイト、フエニ
ル・ジイソデシルホスフアイト、ジ(ノニルフ
エニル)ペンタエリスリトールジホスフアイ
ト、トリス(1・3−ジ−ステアロイルオキシ
イソプロピル)ホスフアイト、4・4′−イソプ
ロピリデンビス(2−第3ブチルフエノー
ル)・ジ(ノニルフエニル)ホスフアイト等。 17 フエノール系酸化防止剤: 2・6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、
4・4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフエノール)、2・2′−チオビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフエノール)、4・4′ビス
(2・6−ジ−t−ブチルフエノール)、4・
4′ビス(2・6−ジイソプロピルフエノー
ル)、2・4・6−トリイソプロピルフエノー
ル、4・4′−ブチリデンビス(3−メチル−6
−t−ブチルフエノール)、1・1・3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ブチル
フエニル)ブタン、テトラキス〔β−(3・5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)
プロピオニルオキシメチル〕メタン、1・3・
5−トリス(4−ヒドロキシ−3・5−ジブチ
ルベンジル)2・4・6−トリメチルベンゼン
等。 次にゼオライト結晶構造を有するアルミノケイ
酸塩としては、A型、X型もしくはY型のゼオラ
イト、ソーダライト族アルミノケイ酸塩が好適で
あり、特に工業的にはA型ゼオライトが好まし
い。これらのゼオライト類は通常はナトリウム塩
であるが、周期律表第族又は第族の金属イオ
ンでイオン交換された金属置換型であつてもよ
く、持にゼオライトの金属イオンの全部又は一部
をカルシウム、マグネシウム又は亜鉛でイオン交
換した金属置換型ゼオライトが実用上好ましい。 又、無機アルカリ土類金属化合物としては
Mg、Ca、Sr、Baの酸化物、水酸化物、非晶質ケ
イ酸塩、非晶質アルミン酸塩、非晶質アルミノケ
イ酸塩が用いられる。これら無機アルカリ土類金
属化合物物の粒径は微細なほど好ましく一次粒子
がゼオライト類の粒子より小さい方がより好まし
い。 本発明の熱可塑性樹脂用添加剤組成物は次のよ
うにして製造される。即ち、樹脂用有機添加剤、
ゼオライト類、及び無機アルカリ土類金属化合物
を、100℃以上に加熱して固液混合した後冷却す
るのであつて、具体的には樹脂用有機添加剤の加
熱溶融物中にゼオライト類及び無機アルカリ土類
金属化合物を同時に又は別個に添加して固液混合
した後冷却するか、あるいは上記三成分を同時に
混合して加熱した後冷却するのであつて、実質的
にはゼオライト類の結晶水(いわゆるゼオライト
水)の一部又は全部を脱水せしめる温度及び時間
で混合することが望ましい。以上の製造方法にあ
つては通常は常圧下で混合を行うが樹脂用有機添
加剤の種類によつては加圧又は減圧下あるいは不
活性ガス雰囲気中で混合してもよい。 本発明の樹脂用添加剤組成物の構成成分以外に
樹脂に添加して有用な添加剤例えば充填剤、無機
安定剤、顔料等を本発明の添加剤組成物の製造工
程中又は製造後に併用添加してもよい。 本発明の熱可塑性樹脂用添加剤組成物は殆んど
すべての熱可塑性合成樹脂に有効であるが、その
代表例としてはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリ酢酸ビニル、塩素化ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、
AS樹脂、ABS樹脂、EVA樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリアルキレンテレフタレ
ート樹脂、イソプロピレン樹脂、ニトリルゴム等
の単一重合樹脂、共重合樹脂及びこれら相互のポ
リマーブレンドをあげることができる。 又、本発明の熱可塑性樹脂用添加剤組成物の使
用量は樹脂の種類や使用目的によつて異なるが樹
脂100重量部に対して本発明組成物中の無機物の
総量が0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量
部となるような範囲が適当である。 なお、本発明の熱可塑性樹脂用添加剤組成物を
前記の樹脂に添加剤使用するに当り、必要に応じ
て該組成物以外に充填剤、可塑剤、安定剤、滑
剤、酸化防止剤、増白剤、紫外線吸収剤、顔料等
を併用添加してもよい。 以下本発明の効果を実施例と比較例によつて示
す。 実施例 1 ステアリン酸亜鉛5.5Kg、カルシウム置換A型
ゼオライト1.6Kgおよび水酸化カルシウム2.9Kgを
スーパーミキサー(川田製作所製)に入れ、撹拌
をしながら外部より加熱して試料温度が125℃に
なつた時に加熱を止めそのままの温度で20分間撹
拌を続けた後、取り出して冷却固化後粉砕して本
発明の樹脂用添加剤組成物を得た。この組成物を
105℃×90分の条件で揮発分を測定したところ0.6
%であつた。 比較例 1 実施例1と同様にステアリン酸亜鉛5.5Kg、カ
ルシウム置換A型ゼオライト1.6Kgおよび水酸化
カルシウム2.9Kgをスーパーミキサーに入れ、常
温で20分間撹拌混合後取り出し比較例1組成物を
得た。この組成物を実施例1と同様の条件で揮発
分を測定したところ1.7%であつた。 実施例 2 ステアリン酸11.9Kgを130℃に加熱溶融した
後、撹拌をしながら水酸化カルシウム0.8Kgおよ
び酸化亜鉛0.9Kgを加えて直接反応させてステア
リン酸亜鉛6.5Kgおよびステアリン酸カルシウム
6.5Kgの混合溶融物を作り、この混合溶融物の温
度を150℃に保ち撹拌を続けながらカルシウム置
換ソーダライト族アルミノケイ酸2.0Kgおよび酸
化マグネシウム0.62Kgを加えて均一に20分間混合
後取り出し冷却固化して本発明の樹脂用添加剤組
成物を得た。この組成物の揮発分(実施例1と同
様の条件で測定)は0.7%であつた。 比較例 2 ステアリン酸亜鉛6.5Kg、ステアリン酸カルシ
ウム6.5Kg、カルシウム置換ソーダライト型ゼオ
ライト2.0Kgおよび酸化マグネシウム0.62Kgをリ
ボンブレンダーを用いて常温で30分間混合して比
較例2の組成物を得た。この組成物の揮発分(実
施例2と同様の条件で測定)は2.0%であつた。 実施例 3 ジラウリルチオジプロピオネート3.0Kg、カル
シウム置換A型ゼオライト2.5Kg、ステアリン酸
カルシウム2.0Kg、非晶質アルミン酸カルシウム
2.5Kgをスーパーミキサーを用いて外部より加熱
しながら撹拌混合し試料温度が130℃になつた後
30分間撹拌し、冷却固化した後破砕して本発明の
樹脂用添加剤組成物を得た。この組成物の揮発分
は0.6%であつた。 比較例 3 実施例3と同様にジラウリルチオジプロピオネ
ート3.0Kg、カルシウム置換A型ゼオライト2.5
Kg、ステアリン酸カルシウム2.0Kg、非晶質アル
ミン酸カルシウム2.5Kgをスーパーミキサーを用
いて常温で30分間撹拌混合して比較例3の組成物
を得た。この組成物の揮発分は1.8%であつた。 実施例 4 ステアロン3.0Kgを150℃で加熱溶融して撹拌し
ながらステアリン酸マグネシウム2.0Kgを加えて
混合後さらにY型ナトリウムゼオライト2.5Kgお
よび非晶質ケイ酸カルシウム2.5Kgを加えて150℃
の温度を保ちながら30分間撹拌混合した後冷却固
化して本発明の樹脂用添加剤組成物を得た。この
組成物の揮発分は0.8%であつた。 比較例 4 ステアロン3.0Kg、ステアリン酸マグネシウム
2.0Kg、Y型ナトリウムゼオライト2.5Kgおよび非
晶質ケイ酸カルシウム2.5Kgをスーパーミキサー
を用いて常温で30分間撹拌し、比較例4の組成物
を得た。この組成物の揮発分は2.8%であつた。 実施例 5 エポキシ化大豆油2.0Kg、流動パラフイン2.0
Kg、ラウリン酸亜鉛0.5Kg、亜鉛置換X型ゼオラ
イト3.0Kg、および非晶質アルミノケイ酸カルシ
ウム0.8Kgをらいかい機に入れて150℃で30分間撹
拌混合後60℃に温度を下げた後トリスノニルフエ
ニルホスフアイト1.7Kgを加えて10分撹拌して、
本発明の樹脂用添加剤組成物を得た。この組成物
の揮発分は1.8%であつた。 比較例 5 実施例5と同様にエポキシ化大豆油2.0Kg、流
動パラフイン2.0Kg、ラウリン酸亜鉛0.5Kg、亜鉛
置換X型ゼオライト3.0Kg、非晶質アルミノケイ
酸カルシウム0.8Kgおよびトリスノニルフエニル
ホスフアイト1.7Kgをらいかい機に入れ、60℃の
温度で40分間撹拌して、比較例5の組成物を得
た。この組成物の揮発分は4.1%であつた。 次に試験例1〜3において、本発明樹脂用添加
剤組成物を各種樹脂に添加した場合の効果を比較
例と対比して具体的に説明する。各例において用
いられた試験方法ならびに評価は次のとおりであ
る。 試験方法 Γ試料の調製 試料組成物を表面温度160℃に調節した試験ロ
ールで5分間混練して厚さ0.5mmのシートを得
た。このシートを各試験に供した。 Γ熱安定性(1) 試料シートをガラス板にのせ、200℃に調節し
たギヤー式老化試験機に入れ、30分後に取り出し
てその着色度を目視で判定する。 Γ熱安定性(2) 試料シートをガラス板にのせ120℃に調節した
ギヤー式老化試験機に入れ、168時間後に取り出
してその劣化度を目視で判定する。 Γ吐出度 試料シートを70℃の水道水中に24時間浸漬した
後、その表面への吐出度を目視で判定する。 Γロール粘着度 各配合の樹脂組成物をテストロールで混練する
際のロールへの粘着程度を観察した。 Γ分散度 試料シートを170℃のプレスで0.3mmのシートに
調製し、そのシート中に分散し不良となつている
スポツトの量を目視で判定した。 Γ発泡度 試料シートを200℃に加熱したプレスで圧力100
Kg/cm2で20分間加熱した後シートを取り出し発泡
状態を目視で判定した。 評価は表1を基準とした。
【表】 試験例 1 PVC(ゼオン103EP)100重量部、DOP(新日
本理化)50重量部に実施例1、2及び比較例1、
2の組成物と参照のために通常使用されている
Ba−Zn系粉末安定剤PSL−8E(耕正)を1.5重量
部加えて各種試験を行つた。その結果を表2に示
す。
【表】
【表】 試験例 2 無添加ポリプロピレン樹脂(MI=3.5)100重
量部、BHT(ヨシノツクスBHT)0.05重量部、
ヒンダードポリフエノール系酸化防止剤(イルガ
ノツクス1010)0.05重量部に実施例3、4及び比
較例3、4の組成物及び参考のために通常使用さ
れているステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
リチウムを0.1重量部を加えて上記試験を行つ
た。その結果を表3に示す。
【表】 試験例 3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン
UE−630)100重量部、エポキシ化大豆油2.0重量
部に実施例5及び比較例5の組成物及び参考のた
めに通常使用されているステアリン酸亜鉛1.0重
量部を加えて試験した。その結果を表4に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 沸点が100℃以上で、融点が300℃以下の
    滑剤、可塑剤又は安定剤から選ばれた1種又は
    2種以上の熱可塑性樹脂用有機添加剤と、 (ロ) A型、X型もしくはY型のゼオライト又はソ
    ーダライト族アルミノケイ酸塩から選ばれた1
    種又は2種以上のゼオライト結晶構造を有する
    アルミノケイ酸塩及び (ハ) アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、非晶
    質ケイ酸アルカリ土類金属塩、非晶質アルミン
    酸アルカリ土類金属塩、又は非晶質アルミノケ
    イ酸アルカリ土類金属塩から選ばれた1種又は
    2種以上の無機アルカリ土類金属化合物を、
    100℃以上の温度で加熱混合した後、冷却して
    得られた熱可塑性樹脂用添加剤組成物。 2 ゼオライト結晶構造を有するアルミノケイ酸
    塩がカルシウム、マグネシウム又は亜鉛から選ば
    れた金属イオンでイオン交換された金属置換アル
    ミノケイ酸塩である特許請求の範囲第1項の熱可
    塑性樹脂用添加剤組成物。 3 アルカリ土類金属がカルシウムである特許請
    求の範囲第1項の熱可塑性樹脂用添加剤組成物。 4 ゼオライト結晶構造を有するアルミノケイ酸
    塩と無機アルカリ土類金属化合物との配合重量比
    が1:1.2〜1:0.1の範囲である特許請求の範囲
    第1項の熱可塑性樹脂用添加剤組成物。
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