JPS62129341A - 架橋性組成物 - Google Patents

架橋性組成物

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JPS62129341A
JPS62129341A JP26752685A JP26752685A JPS62129341A JP S62129341 A JPS62129341 A JP S62129341A JP 26752685 A JP26752685 A JP 26752685A JP 26752685 A JP26752685 A JP 26752685A JP S62129341 A JPS62129341 A JP S62129341A
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JP
Japan
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copolymer
olefin
olefin copolymer
composition
acid
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JP26752685A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwashita
敏行 岩下
Yoshihiro Mogi
茂木 義博
Hitoshi Funada
船田 斉
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 一1 本発明は耐熱性のある架橋型重合体を製造することがで
きる組成物に関する。さらにくわしくは、(A)少なく
ともオレフィンとグリシジルエーテルとのオレフィン系
共重合体(A)ならびに(B)(1)  少なくともオ
レフィンと不飽和モノカルボン酸とのオレフィン系共重
合体(2)少なくともオレフィンと不飽和カルボン酸エ
ステルとからなる共重合体をケン化させ、中和させるこ
とによって得られるオレフィン系共重合体および(3)
少なくともオレフィンと不飽和ジカルボン酸またはハー
フェステルとからなる共重合体からなる群からえらばれ
た少なくとも一種の共重合体(B)からなる架橋性組成
物に関するものであり、耐熱性がすぐれているのみなら
ず、金属などとの接着性についても良好な結果を与える
架橋物を提供することを目的とするものである。
差速JとlΔ これまでに、分子中にアルコール性水酸基を有する熱可
塑性重合体にエピクロルヒドリン系重合体を混合するこ
とによる接着性熱可塑性重合体組成物が知られているが
、熱可塑性であるためにまた塩素を含むために耐熱性に
限度があって充分でなかった。また、組成物中の塩素の
ために衛生性や焼却時の毒性ガス発生による公害などに
問題があるばかりでなく、エピクロルヒドリン系重合体
が高価であるため用途が限られていた。
また、ケン化度85%以下のポリビニルアルコールと共
重合された不飽和カルボン酸またはその酸無水物を10
重量%以下含有するオレフィン系共重合体とから成る組
成物が提案されている(特開昭55−127450号公
報)が、これは保温性フィルムの樹脂組成物に関するも
のであり、保温性のあるポリビニルアルコールとオレフ
ィン系共重合体との均一分散性を高める事を目的とした
ものであって接着性樹脂あるいは架橋用組成物として使
用できるものではなかった。
さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびオレフィ
ンと不飽和カルボン酸、不飽和ジカルボン酸、不飽和ジ
カルボン酸無水物またはその誘導体との共重合体から成
る包装材用樹脂組成物も提案されている(特開昭55−
131033号公報)が、この組成物は耐気体透過性を
有、しながら、刃物などでの切断が容易な防湿の要求さ
れる被包装物の包装材料に適するものであり、接着性樹
脂ないし架橋用組成物として使用することはできない。
現在、電気器械や電子器械などの分野において耐熱性が
良好であり、金属などとの接着性についても優れている
高分子材料が強く要望されている。常温付近で金属など
との接着性が良好な高分子材料は数多くみられるが、#
熱性についても接着性についても優れている高分子材料
としてポリエステル樹脂およびポリイミド樹脂が提案さ
れている。しかし、ポリエステル樹脂では吸水性が高く
、20’C!ないし250℃における熱膨張係数も大き
いなどの欠点がある。さらに、ポリイミド樹脂では表面
活性が乏しいために金属などとの接着性が十分でないな
どの欠点を有している。
−が ′ しようと る。 く 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、耐熱性にすぐれているばかりでなく、金属などの種
々の材料との接着性についても良好なオレフィン系重合
体の組成物または架橋物を得ることである。
i01占  ・   ための −゛よび本発明にしたが
えば、前記問題点は、 (A)少なくともすレフインと下記構造式(1)で示さ
れる化合物とからなる共重合体(A)〔以下「オレフィ
ン系共重合体(A)」と云う〕、 (式中、Rはビニル基、アリル基またはメタリル基であ
る) ならびに (B) (1)少なくともオレフィンと不飽和モノカル
ボン酸とからなる共重合体〔以下「オレフィン系共重合
体(B)」と云う) 、 (2)少なくともオレフィン
と不飽和カルボン酸エステルとからなるオレフィン系共
重合体をけん化させ、中和させることによって得られる
共重合体〔以下「オレフィン系共重合体(C)」と云う
〕および(3)少なくともオレフィンと不飽和ジカルボ
ン酸またはそのハーフェステルとの共重合体〔以下「オ
レフィン系共重合体(D)」 と云う〕からなる群から
えらばれた少なくとも一種の共重合体 からなる組成物であり、該組成物中に占める共重合体(
A)の組成割合は1〜99重量%である架橋性組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)オレフィン系共重合体(A) 本発明のオレフィン系共重合体(A)は少なくともα−
オレフィンとグリシジルエーテルとの共重合体であり、
 150°C以下の温度で溶融し、流動性を有するもの
がよい。そのためには不飽和力ルポン酸エステル、ビニ
ルエステルまたはアルコキシアルキルアクリレートなど
の第3成分を含むことが望ましい。
α−オレフィンとしては炭素数が2〜12個(好適には
、 2〜8個)のα−オレフィンが好ましく、その例と
してはエチレン、プロピレン、ブテン−1などがあげら
れるがとりわけエチレンが好適である。
グリシジルエーテルとしては、下記一般式%式% (I)式において、Rはビニル基、アリル基またはメタ
リル基である 該グリシジルエーテルは、ビニルグリシジルエーテル、
アリルグリシジルエーテルおよびメタリルグリシジルエ
ーテルなどがあげられる。
該エポキシ含有モノマー(グリシジルエーテル)の量は
、 0.1モル%以上17モル%以下がよい。接着性の
点からも耐熱性の点からも多ければ多いほど好ましいが
、0.1モル%未満では、接着性の点であまり改良され
ないばかりか、オレフィン系共重合体(A)とその他の
オレフィン系共重合体との組成や反応条件を変えても充
分な耐熱性が得られない。一方、17モル%を越えると
、該共重合体の吸水性が高くなり、成形加工時の発泡や
成形後の吸水などによる電気特性の低下など、好ましく
ない作用をするばかりでなく安全性φ分離・回収などの
製造上の問題や経済的にも不利となり好ましくない。
なお、グリシジルモノマーをエチレンと前記第3成分と
の共重合体にグラフト重合したものも、該グリシジルモ
ノマーを0.1モル%以上含むものは使用することがで
きる。
不飽和カルボン酸エステルの炭素数は通常4〜40個で
あり、特に4〜20個のものが好ましい。代表例として
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレートなどの熱安定性のよいものが好ましく、t−ブ
チル(メタ)アクリレートのように熱安定性の悪いもの
は発泡などの原因となり好ましくない。
さらに、アルコキシアルキルアクリレートの炭素数は通
常多くとも20個である。また、アルキル基の炭素数が
1〜8個(好適には、1〜4個)のものが好ましく、さ
らにアルコキシ基の炭素数が1〜8個(好適には、1〜
4個)のものが望ましい。好ましいグリシジルエーテル
の代表例としては、メトキシメチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート
、およびブトキエチルアクリレートがあげられる。
また、ビニルエステルの炭素数は一般には多くとも20
個(好適には、4〜lO個)である。その代表例として
は酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどがあげられる。
該共重合体(A)は、たとえば高圧下(500〜250
0Kg/ cm’) テ120〜280°Cの温度で、
ラジカル重合することによりあるいはα−オレフィンと
前記第3成分とのオレフィン性共重合体にグリシジルエ
ーテル、パーオキシドなどの遊離基発生剤の存在下にお
いて、−軸または二軸押出機、ニーダ−(ブラベンダー
)などの混練機を用いてグラフト重合させることにより
製造することができるが共重合体(A)中の第3成分と
グリシジルエーテルの和が70重量%を越えると、該ポ
リマーの軟化点が高くなり、 150℃以下での流動性
が損われ好ましくないばかりでなく、経済的にも好まし
くない。
一方、 5重量%以下になると結晶融解温度が高くなり
、低温流動性が損われるために好ましくない。
前記のグリシジルエーテルはオレフィン系共重合体(B
)、オレフィン系共重合体(C)またはオレフィン系共
重合体(D)との架橋用活性点として、またいろいろな
基材との接着性付与剤としての役割を果すものであるが
、グリシジルエーテルの結合量が064重量%未満では
、たとえオレフィン系共重合体(B)、オレフィン系共
重合体(C)またはオレフィン系共重合体(D)のコモ
ノマー組成を変えたり、オレフィン系共重合体(A)と
オレフィン系共重合体(B)、オレフィン系共重合体(
C)またはオレフィン系共重合体(D)との組成を変え
ても実質的な架橋点の数が不足し、耐熱性の点で好まし
くない。
また、オレフィン共重合体(A)のメルトインデッ’)
 ス(JIS K−7210ニ準拠し、温度が180°
Cおよび荷重が2.113Kgで測定、以下「MI」と
云う)は通常0.5g710分以上であり、5.0g7
10分以上が望ましく、とりわけ50 g / 10分
以上が好適である。なお、このMIについては従来のオ
レフィン系共重合体(B)、オレフィン系共重合体(C
)およびオレフィン系共重合体(0)についても同様で
ある。
(B)オレフィン系共重合体(B) また、オレフィン共重合体(B)は前記α−オレフィン
と不飽和モノカルボン酸との共重合体であり、 150
℃以下の温度で溶融し、流動性を有するものがよく、し
たがって前記のすレフイン系共重合体(A)と同じ第3
成分を含むものが好ましい。
本発明に用いることの出来る不飽和モノカルボン酸の炭
素数は一般には3〜20個であり、とりわけ3〜10(
iのものが望ましい0代表例としてはアグリル酸、メタ
クリル酸、イソクロトン酸、クロトン酸、エタクリル酸
などがあげられる。
また、オレフィン系共重合体(B)のごときα−オレフ
ィンと不飽和カルボン酸との共重合体は、前記オレフィ
ン系共重合体(A)と同様に、たとえば前記のごときモ
ノ−v −500〜2500Kg/ Q rn’ (7
)超高圧下、 120〜260°Cの温度で必要に応じ
、連鎖移動剤を用い、撹拌機付きオートクレーブまたは
チューブラ−リアクターで、パーオキサイドなどの遊離
基発生剤を用いてラジカル重合することができる。
オレフィン系共重合体(B)において、第3成分の量は
70重量%で以下であることが好ましく、特に10〜6
0重量%が好ましい。70重量%を越えても本発明の特
徴は発現するが、70重量%を越える必要はなく、製造
上および経済上好ましくない。
不飽和モノカルボン酸のオレフィン系共重合体CB)中
の結合量は、  0.1モル%以上、75モル%以下で
あることが望ましく、とりわけ0.5モル%〜!5モル
%が好適である。なお、不飽和モノカルボン酸モノマー
をオレフィン系共重合体に0.1モル%以上グラフトし
たものも使用することができる。
該不飽和モノカルボン酸は前記オレフィン系共重合体(
A)との架橋反応点として、かつ各種幅広い基材との接
着性を付与するためのものであり、どちらの面からみて
も過剰にある必要はない。多くなると吸水性が高くなり
、成形加工時の発泡や成形後の吸水などによる電気特性
の低下などに悪い影響をもたらすばかりでなく、安全性
・分離・回収などの製造上の問題や経済的にも不利とな
り好ましくない。一方、0.1モル%未満では、接着性
の点で問題はないが、耐熱性の点で不足となるため好ま
しくない。
(C)オレフィン系共重合体(C) さらに、本発明において使用されるオレフィン系共重合
体(C)は、前記のα−オレフィンと、不飽和カルボン
酸エステルからなるオレフィン系共重合体中のエステル
基の一部または全部をケン化し、脱金属処理などの中和
反応を行うことによって得られる共重合体であり、 1
50℃以下の温度で溶融し、流動性を有するものがよい
α−オレフィンとしてはオレフィン系共重合体(A)と
同じ種類の化合物があげられる。不飽和カルボン酸エス
テルの炭素数は通常4〜40個であり、特に4〜20個
のものが好ましい。代表的な例としてはメチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシメチル(メタ)アクリレート、フマール酸ジエ
チルなどがあげられる。
該オレフィン系共重合体(C)中の不飽和カルボン酸エ
ステルの含量は1〜25モル%が好ましい。
エステルのケン化率は、エステルの含量にもよるが、2
0〜80%が好ましい。
ケン化反応は広く知られている方法、たとえばトルエン
およびイソブチルアルコールの混合溶媒(混合比50:
50)の中にNaOHとエステル基を含む共重合体を加
え3時間還流することにより行なえる。ケン化率はMa
c)!の量により任意に調整できる。さらに、このケン
化物を水またはアルコールで析出させ、溶媒を濾過した
後、−昼夜、50°Cで真空乾燥する。このポリマーを
水中に分散させ、これに硫酸を加え、70℃で1時間撹
拌することで脱金属処理(=中和反応)を行なうことに
よりオレフィン系共重合体(C)が得られる。
CD)オレフィン系共重合体(D) オレフィン系共重合体(D)は、前記のα−オレフィン
と不飽和のジカルボン酸またはそのモノエステルとの共
重合体(前記第3成分を含んでもよい)でもよく、また
α−オレフィンと該不飽和のジカルボン酸の無水物との
オレフィン系共重合体(前記第3成分を含んでいてもよ
い)を変性して、酸無水物基の一部または全部をジカル
ボン酸化またはハーフェステル化としたものでもよい。
150°C以下の温度で溶融するものがよい。
α−オレフィンおよび第3成分としてはオレフィン系共
重合体(A)と同じ種類の化合物があげられる。
前記不飽和のジカルボン酸の炭素数は通常多くとも20
個であり、とりわけ4〜12個のものが好適である。該
ジカルボン酸の代表例としては、マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸、シトラコン酸、(メチル)ハイミック酸
があげられる。
該オレフィン系共重合体(1111)において、第3成
分の量は70重量%以下であることが望ましく、とりわ
け10〜80重量%が好適である。70重量%を越えて
も、本発明の特徴は発現するが、70重量%を越える必
要はなく、製造および経済上好ましくない。
不飽和酸無水物基の該共重合体(D)中の結合量は0.
1モル%以上、75モル%以下であることが好ましい。
さらに好しくは0.5モル%〜15モル%である。なお
、不飽和酸無水物基をオレフィンと前記第三成分との共
重合体に0.1モル%以上グラフトしたものも使用でき
る。該不飽和酸無水物基は、上記オレフィン系共重合体
(A)との架橋反応点として、かつ各種の基材との接着
性を付与するためのものであり、どちらの面からみても
過剰にある必要はない。
本発明に使用されるオレフィン系共重合体(D)は上記
共重合中の酸無水物基を変性してなるものである。
変性は、たとえば加水分解および/またはアルコールに
よるハーフェステル化により行われ、アルコールの代表
例としては、メタノール、エタノール、プロパツール、
ブタノールなどの炭素数が多くとも20個の一般アルコ
ールがあげられる。
このようにして得られるオレフィン系共重合体(D)の
うちの酸無水物のハーフェステル化されたものおよびそ
のジカルボン酸モノエステル(七ツマー栄位)の炭素数
は一般には多くとも40個であり、特に5〜20個のも
のがあげられる。その代表例としては、前記ジカルボン
酸の代表例のいずれかのカルボン酸基が該−級アルコー
ルの代表例によってハーフェステル化されたものがあげ
られ、代表例として、マレイン酸モノメチルエステル、
マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸モノインプ
ロピルエステル、マレイン酸モノブチルエステルおよび
イタコン酸モノエチルエステルがあげられる。
なお、上記では、酸無水物基を含むオレフィン共重合体
を変性することにより、オレフィン系共重合体(D)を
得る例を示したが、該共重合体を構成する部分を無水マ
レイン酸基の変性によらずに独立の共重合成分(例えば
、マレイン酸エステル)として共重合しても良い。たと
えば、α−オレフィン、(メタ)アクリル酸アルキル、
無水マレイン酸及びマレイン酸エステルの四成分を共重
合しても良い。
(E)組成物の製造 本発明の組成物を製造するにあたり、前記オレフィン系
共重合体(A)とオレフィン系共重合体(B)、オレフ
ィン系共重合体(C)またはオレフィン系共重合体(D
)を均一に混合させる。
混合方法としてはオレフィン系重合体の分野に於て通常
行なわれているヘンシェルミキサーのごとき混合機を使
ったトライブレンドでもよく、バンバリーミキサ−、ニ
ーグー、二軸押出機、単軸押出機、ロールミルなどの混
合機を使って溶融混合させる方法でもよい。このさい、
あらかじめトライブレンドし、得られた混合物を溶融混
合させることにより、ざらに押出機の先端にスタティッ
クミキサーなどを用いることにより、より一層均−な混
合物を製造することができる。
なお、溶融状態で混合するさい、オレフィン系共重合体
(A)とオレフィン系共重合体(B)、オレフィン系共
重合体(C)またはオレフィン系共重合体(D)とが実
質的に架橋反応しない条件下で行うことが必要である。
かりに混合中に反応が起ると、均一な組成物が得られな
いし、そのために組成物を成形加工する際の成形性を悪
くするばかりでなく、目的の成形品の形状や成形物を架
橋したときの、耐熱性などを低下させることになるため
好ましくない。
そのため、溶融混合する場合には、前記オレフィン系共
重合体(A)、オレフィン系共重合体(B)、オレフィ
ン系共重合体(C)およびオレフィン系共重合体(D)
の各温度での粘度によるが、25℃(室温)〜150°
Cであることが好ましく、とりわけ 140°C以下が
望ましい。
このためにもオレフィン系共重合体(A)、オレフィン
系共重合体(B)、オレフィン系共重合体(C)および
オレフィン系共重合体(D)の軟化温度または通常結晶
融解温度はl 20 ’O以下であり、とりわけ 10
0°C以下が好適であり、流動性はできるだけ大きい方
が好都合である。
なお、得られる混合物(組成物)中に占めるオレフィン
系共重合体(A)の組成割合(混合割合)は 1〜99
重量%であり、 2〜98重量%が好ましく、特に5〜
95重量%が好適である。組成比が大きく異なる場合お
よび粘度差が大きい場合には均一な組成物を得ることは
難しいためにできるだけ粘度の近いものを用いるとか、
組成比が1:1に近いような高濃度のマスターバッチを
つくっておき希釈するというような方法を用いることに
より目的の組成物をつくることもできる。
なお本発明の組成物を製造する場合、オレフィン系重合
体の分野で一般に使われている酸化防止剤、紫外線劣化
防止剤、発泡剤、発泡助剤、金属劣化防止剤、難燃剤、
粘着剤のごとき添加剤やカーボンブラックなど充填剤を
、本発明の組成物の有する特性を損わない限り添加して
もよい。
CF)架橋物(架橋型重合体)の製造方法以上のように
して得られた組成物を注型して加熱することにより成形
された架橋型重合体を得ることができるし、該組成物を
Tダイフィルム成形機などを用い、まずフィルムを成形
し、このフィルムをアルミニウム、紙、セロファン、銅
、ポリイミド樹脂フィルム、PET 、 PBT 、ナ
イロン、ポリサルホンなどの諸々の基材に片面または両
面貼合わせた後、加熱することにより、あるいは該組成
物をロールまたはカレンダーロールにより適当な厚みの
シートを作成しておき、これらを接着させたい基材の間
に挟み、高温加熱プレスすることにより接着させること
ができる。または、一般に押出ラミネーションとして知
られている方法と同様な方法で2層または多層ラミネー
ションした後、高温で加熱処理することにより、耐熱性
が大きく、接着強度の大きな複合材を得ることができる
また、該組成物の架橋フィルムは、フィルムを温度の異
なるロールを低温から230〜240°C以下まで次々
に並べておき、若干のテンションをかけつつ昇温するこ
とにより造ることもできる。または、前記のごとき方法
で得られた未架橋のTダイフィルムやシートを、テフロ
ンなどのフィルムにはさみ、加熱プレスすることによっ
ても、架橋フィルムまたはシートをつくることができる
。これらは架橋フィルムであるが接着性を有しており、
種々の基材を貼り合わせて加熱することにより強固に接
着することができ、勿論著しい耐熱性を有している。
さらに、上記組成物を造る際に化学発泡剤を混合してお
くと架橋発泡フィルムやシートを、または両側に基材を
つけることにより接着剤を用いずに耐熱架橋発泡の複合
材(サンドイッチ)も造ることができる。パイプも同様
に造ることができる。
架橋のための加熱温度は、使われる各オレフィン系共重
合体のそれぞれのコモノマー組成により若干界なるが、
一般には155℃以上であり、特に170°C以上が望
ましい。
加熱時間は加熱温度およびオレフィン系共重合体の組成
割合によって、大きく変るが、数秒から数時間のオーダ
ーである。
なお、本発明の組成物からなる架橋重合体の接着性およ
び耐熱性を充分発現させるためには、オレフィン系共重
合体(A)と他のオレフィン系共重合体の架橋反応物の
ゲル分率は10%以上が好ましく、50%以上が好適で
あり、特に70%以上のゲル分率が最適であり、そのよ
うな条件を採ることが必要である。
また、J Is 、に−7210に従い、荷重2.18
Kg、温度190°Cの条件下での流動性指数は0.0
1 g / 10分以下である。
なお、ゲル分率は、架橋重合体サンプルを300メ、シ
ュの金網に入れ、 6時間梯騰トルエンでソンクスレー
抽出した後、金網のまま80°Cで18時間乾燥の後重
さを測定し、金網中に残存している重量を算出し、重量
パーセントで表示したものである。
プ7 例 ゛よびL なお、実施例および比較例において使用した各オレフィ
ン系共重合体のコモノマーである第2コモノマー、第3
コモノマーの共重合割合およびそれらの種類、ケン化率
、中和度、加水分解等/\−フエステル化率ならびにM
Iを第1表に示す。
実施例1、比較例1 第1表に示されているオレフィン系共重合体(A)〔以
下「共重合体(A)」と云う〕とオレフィン系共重合体
(B)〔以下「共重合体(B)」と云う〕、オレフィン
系共重合体(C)〔以下「共重合体(C)」 と云う〕
またはオレフィン系共重合体(D)〔以下「共重合体(
D)」と云う〕について、シリンダ一部の直径が301
11mの単軸の押出機を用い、 140℃以下の温度で
混合し、第2表に示される比率の混合組成物を得た。
これらの、シリンダー径40mmのTダイフィルム成形
機を用い、シリンダ一部のC1、C2、C3およびダイ
の温度をそれぞれ110℃、115℃、 120℃、1
25°Cに設定し、フィルム成形を行い、いずれもフィ
ルム厚み60〜100ミクロンの透明で、ゲルやフィッ
シュアイのないきれいなフィルムが得られた。
これらのフィルムを、アルミニウム箔(70ミクロン)
に 160℃と 180℃と240°Cで予熱1.5分
、加圧20Kg/ c m’で時間を変えてプレスし、
0.23mmの接着板を得た。得られた接着板の室温に
おける接着強度(T型剥gIJIS KEi854)は
第2表に示すように、著しく大きいものであった。なお
、このときのそれぞれのサンプルのゲル分率も第2表に
示した。また、前記非架橋のTダイフィルムの上下にテ
フロンシートをおき 160°Cと 180℃および2
40°Cで、接着板作成時と同様の手法で0.23ma
+厚みのシートを作成した。これらを、 200℃、2
50°C1300℃、 350℃のハンダ浴に3〜30
分間これらを浸清し、フィルムの状態を観察した。その
結果を斌2夷りご云す− 実施例2〜7 オレフィン系共重合体(A)とオレフィン系共重合体(
B)、オレフィン系共重合体(C)またはオレフィン系
共重合体(D)との50対50の混合組成物をラボブラ
ストミルで110℃以下の温度でローター回転数が40
回回転力で3〜4分間混合することにより組成物を得た
。次に、85℃のロールで 1.5amの厚みのシート
を作り、これらをテフロンのシートの間にサンドイッチ
状にはさみ、 180〜240°Cの温度で30分〜2
時間、20Kg/ c m’の圧力でプレスし架橋シー
トを作成した。
これらの架橋シートのゲル分率、耐熱性、電気特性(湿
度53〜97%)および沸騰水で2時間煮沸後の体積固
有抵抗のデーターを第3表に示す。
(以下余白) 実施例8 実施例1で得た未架橋のTダイフィルムをアルミニウム
箔にプレスで230°Cで10〜30分または300°
Cで3〜10分間5〜20Kg/ c m’正圧力接着
させた。これらを25+am幅のタンザク状にサンプリ
ングし、 150〜300℃の高温のオープン中に10
分間放首後素早く取り出して一80℃のドライアイスメ
タノール中に浸漬して10分間放置するというヒートサ
イクル操作を5〜10回繰返した後、室温(21’C)
で接着強度を測定した結果を第4表に示す。
この結果は非常に厳しいヒートサイクルをかけても接着
強度は変化せず強力であることを示している。
実施例9 実施例1と同様の方法で成形したA−3とD−3の50
対50の混合組成物のTダイフィルムをアルミニウム箔
(100pm )の間にサンドイッチ状にはさみ230
°Cテ5分間20Kg/ c m’の圧力でプレスで接
着した。このサンドイッチ状サンプルを幅25mmのタ
ンザク状に切り、沸騰水中に最高48時間浸漬した。
この後21°C1湿度54%の恒温室に2詩間放置後T
型jlI離試験法により接着強度を測定した。浸漬時間
4時間および48時間後の接着強度はそれぞれ9.8、
8 、8Kg 725mmであった。本発明の架橋物は
沸騰水中に浸漬しても、浸漬時間によらず接着強度は一
定でありしかも非常に強力であった。
(以下余白) 第4表 実施例10 前記α−オレフィン共重合体を(エチレン89モル%、
エチルアクリレート8.5モル%、無水マレイン酸1,
5モル%)20gをトルエン200m愛に、溶解し、こ
れに100ccの水と無水マレイン酸部分の3倍モルの
トリエチルアミンを添加し、80℃で強制的に撹拌を加
えつつ5時間加熱した。その後、塩酸を添加して中和し
、さらに弱酸性になるまで、塩酸を追認して一昼夜放置
した。その後、析出溶媒としてヘキサンを加え、ポリマ
ーを析出させ、数回へキサンを交換してポリで−を洗浄
した。その後、ポリマーは40°Cで一昼夜真空乾燥し
た。
加水分解率についてはIR測測定り17130cm  
の酸無水物に起因する吸収の減少より計算したところ、
 100%加水分解していた。
実施例11 ハーフェステル化反応の例を以下に示す。
共重合体(エチレン88モル%、エチルアクリb、kQ
I;手 」1)へ  重臣−にで 17 イ ソ縦  
15キ )し気)20gを200 mlのトルエンに溶
解し、メタノール100 an トリエチルアミンl 
rnlを添加し、メタノールの還流条件下で6時間反応
した。その後析出溶媒とじて、ヘキサンを加えポリマー
を析出させ、数回へキサンを交換してポリマーを洗浄し
た。その後、ポリマーは40°Cで一昼夜真空乾燥した
ハーフェステル化率については、 IR測測定り178
0cm−’の酸無水物に起因する吸収の減少より計算し
たところ、70%の無水マレイン酸がハーフェステル化
していた。
A−3とB−2(以下raJと云う)、A−3とC−1
(以下rbJ と云う)およびA−2とD−2(以下r
cJと云う)の50・50(重量比)からなる混合物な
らびにA−3単独(以下rdJと云う)およびB−2単
独(以下「e」と云う)をキャラストメーター(東洋ボ
ールドウィン社製、型式 JSR−m型)を使用し、 
200’0(7)温度において架橋曲線を求めた。結果
を第1図に示す。
この第1図から、A−3またはB−2のごとく、それぞ
れオレフィン系共重合体が単独では、架橋しないために
トルクの上昇はないが、A−3とB−2、A−3とC−
1のように混合物(組成物)の場合では、この温度にお
いて架橋反応がおこり、トルクが上昇することが明らか
である。
皮且二差」 本発明によって得られる未架橋の組成物は流動性がよく
、加工性にすぐれているために種々の成形物たとえばフ
ィルム、シート、パイプなどヲ容易に製造することがで
きる。
また、本発明によって得られる架橋型重合体は一般の熱
可塑性樹脂と同様に電気絶縁性にすぐれている。
最も特徴のある効果は下記のごとき耐熱性、接着性にす
ぐれている点である。
1)#熱性については、300°C以上の温度、短時間
であれば360℃以上でさえも一般に変色、発泡および
変形を起さない。
2)接着性については、本発明にかかわる未架橋組成物
または成形させて得られる前駆体(たとえばフィルムや
シート)を第三物質と密着させてから加熱することによ
って架橋させると、その第三物質と強く接着してしまう
ことである。
第三物質としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス
スチール、0ちゆう、トタン、ブリキのごとき金1ぶ類
ならびに合金類、ガラスセラミックス、アミド、イミド
樹脂、ポリスルホン、ポリエステル、ポリカーボネート
、ポリウレタン、セロハン、各種の紙類および極性基を
有するモノマーをグラフトさせることにより得られる変
性ポリオレフ、「ン重合体のごとき、極性基を有する合
成樹脂などがあげられる。
本発明によって得られる組成物およびその架橋物は以上
のごとき効果を有するために多方面番こわたり広く、有
効に利用することができる。
耐熱性、接着性のほかに体積および表面固有抵抗などの
電気絶縁性が大きく、誘電率および:A電正接が小さい
などの電気特性にすぐれ、接着強度の1耐水、・耐有機
溶媒性、耐酸、耐アルカリ性などの耐薬品性にすぐれ、
また接着強度のヒートサイクル性、耐煮沸性(#湿性)
に著しくすぐれる点、さらにエツチング特性、メッキ特
性にすぐれるなどの特徴を有しているため、プリント基
板用積層板やフレキシブル配線板などの電子材料など種
々の′屯気器械、電子@器に好適である。また、耐熱、
接着性の必要な自動車部品などの素材として利用される
【図面の簡単な説明】
第1図はA−3とB−2(a) 、 A−3とC−1(
b)およびA−2とD−2(c)からなる混合物ならび
にA−3単独(d)およびB−2単独(e)の架橋曲線
図である。この図において、縦軸はトルク(Kg −c
m)であり、横軸は架橋時間(分)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)少なくともオレフィンと下記構造式( I )で示
    される化合物とからなる共重合体(A)、▲数式、化学
    式、表等があります▼( I ) (式中、Rはビニル基、アリル基またはメタリル基であ
    る) ならびに (B)(1)少なくともオレフィンと不飽和モノカルボ
    ン酸とからなる共重合体、(2)少なくともオレフィン
    と不飽和カルボン酸エステルとからなるオレフィン系共
    重合体をけん化させ、中和させることによって得られる
    共重合体および(3)少なくともオレフィンと不飽和ジ
    カルボン酸またはそのハーフエステルとの共重合体から
    なる群からえらばれた少なくとも一種の共重合体からな
    る組成物であり、該組成物中に占める共重合体(A)の
    組成割合は1〜99重量%である架橋性組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63317542A (ja) * 1987-06-19 1988-12-26 Showa Denko Kk エチレン系共重合体混合物
JPS6414235A (en) * 1987-07-08 1989-01-18 Showa Denko Kk Crosslinked ethylenic copolymer mixture
JPH03287650A (ja) * 1990-04-05 1991-12-18 Nippon Paint Co Ltd 熱硬化性樹脂組成物

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