JPS6157667A - インクジエツト記録方法 - Google Patents

インクジエツト記録方法

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JPS6157667A
JPS6157667A JP59181511A JP18151184A JPS6157667A JP S6157667 A JPS6157667 A JP S6157667A JP 59181511 A JP59181511 A JP 59181511A JP 18151184 A JP18151184 A JP 18151184A JP S6157667 A JPS6157667 A JP S6157667A
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JP
Japan
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recording
ink
recording material
filler
liquid
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Pending
Application number
JP59181511A
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English (en)
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Takashi Akitani
高志 秋谷
Shigeo Togano
戸叶 滋雄
Ryuichi Arai
竜一 新井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット記録方法、とりわけ多色イン
クジェット記録の改良方法に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録法は1種々の記録液吐出方式(例え
ば、静電吸引方式、圧電素子を用いて記平液に機械的振
動又は変位を与える方式、記録液を加熱して発泡させそ
の圧力を利用する方式等)により、記録液(インク)の
小滴を発生させこれを飛翔させ、それらの一部若しくは
全部を、紙などの被記録材に付着させて記録を行うもの
であるが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の
行える記録法として注目されている。
インクジェット記録用の記録液としては、安全性、印刷
適性の面から主に水系のものが使用されており1.一方
、被記録材としては、従来通常の紙が一般的に使用され
てきた。液状のインクを用いて記録を行う場合には、一
般に記録液が記録用紙上で滲んで印字がぼけたりしない
ことが必要であり、また記録液が記録後可及的速やかに
乾燥して不意に紙面を汚染しないことが望ましい。
そして、とりわけ二色以上の異色の記録液を用いる多色
インクジェット記録方法に於いては、 1)記録液の被記録材への吸収が速やかであって異色の
インクドツトの重複があった場合でも、後で付着した記
録液が前に付着した記録液と混合したり、インクドツト
を乱したり流れ出したりしないこと。
2)記録液液滴が被記録材上で拡散し、インクドツトの
径が必要以上に大きくならないこと。
3)インクドツトの形状が真円に近く、またその周辺が
ぼけないこと。
4)インクドツトの濃度が高く、ドツト周辺がぼけない
こと。
5)被記録材の色が白く、インクドツトとのコントラス
トが大きいこと。
6)記録液の色が、被記録材のいかんにより変化しない
こと、 7)被記録材の寸法変動(例えば、しわ、のび)が記録
前後で少ないこと、 等の諸要求を満足させる必要がある。
しかしながら、従来、これ等の要求を満足させるには、
用いる被記録材及び記録液の錦性に負うところが非常に
大きいことは理解されているが、現実には叙上の諸要求
に応えるインクジェット記録方法は未だ見当たらない状
況にある。
すなわち、例えば被記録材と記録液の関係について考察
してみると、事務用紙として用いられている上質紙に対
して通常(水分含有量が70%程度)の記録液を使用し
てインクジェット記録を行うと、インク吸収性が悪く滲
みの度合が不均一でドツトの形状が著しく悪くなる。
この紙に対して水分含有量の少ない記録液(水が50%
以下)でインクジェット記録を行なうとインク吸収性は
多少改善されるものの、ドツト形状や色彩性は逆に低下
する。また市販のノンコート紙に対してインクジェット
記録を行なうと、インク吸収性は水分含有量にかかわら
ず十分な特性を発揮するがドツト形状及び色彩性が劣る
。また、印刷用のコート紙にインクジェット記録を行な
うと水分含有量の多い記録液(水が70%以上)を用い
た場合にはドツト形状は良いが、ドツトe度が低く、イ
ンク吸収性が非常に悪い、逆に水分含有量の少ない記録
液(水が50%以下)ではインク吸収性は良くなるが、
ドツト濃度が低い。
一方、インクジェット記録法により被記録材に記録をす
る場合、一般的には、記録しようとする画像(原画)を
均等に再分割し、その再分割された画像の1単位(画素
)を、記録時に1つのインクドツトあるいは10のイン
クドツトにより表現する方法によってa画を被記録材上
に再現している。このような記録方式に於いては、記録
画像に充分な記録濃度を与えるためには、充分な画素濃
度(1画素全体・とじての記録濃度)の得られることが
必要となる。このためには、これを同一記録剤濃度の同
一量のインクにより1画素を1つのインクドツトで表現
する場合を例として説明すると、1画素中に記録された
インクドツトがなるべく均一に1画素全体に広がるよう
に記録されるのが好ましい、なぜならば、 A2に、1
画素中に小さな径のインクドツトが記録された場合、イ
ンクドツト自体の記録濃度は高くなるが、画素濃度は低
くなる。
一方、インクドツトの径が大きくなると、インクドツト
自体の記録濃度は低くなるが、画7.濃度は逆に高くな
る。それは、インクドツトが画素全体に広がった時に画
素濃度が最大となるからである。これは1画素濃度が主
に1画素中の記録された部分と非記録部分との相対的な
関係によって規定されるためである。
また、より大きな滲み度を有した被記録材を用いて記録
を行なえば、より大きな画素面積を使用して記録を行な
うことができ、記録速度をより速くすることができる。
従って、所定の大きさの画素中に記録されたインクドツ
トが1画素全体に均一に広がるような適1■の滲み度を
有していることが、更に前述の要求性能に加えてインク
ジェット記録用被記録材には要求される。
例えば、通常の上質紙を被記録材として用いた場合、イ
ンク吸収性が悪く充分に大きなインクドット径が得られ
ず、インクドツトの形状が著しく悪い上、所望の画素濃
度が均一に得られない、また市販のノンコート紙では、
インク吸収性は充分であるが、紙のm維を伝わってイン
クが走り、滲みの度合が紙面内に於いて不均一であり、
インクドツトの形状や大きさを制御しにくく、またイン
クドツト濃度の部分的なバラツキが生じたりして充分な
画素濃度が得られない。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、以上の技術分野に於いて従来技術が解
決し得なかった諸課題を全て満足させることにある。と
りわけ1本発明ではインクジェット記録方式による複数
のカラー記録液を用いたカラー画像の記録に於ける上記
諸要求を満足させることにある。
本発明の他の目的は、広範囲な水分含有量の記録液を使
用しても常に優れた記録特性が発揮できる新規なインク
ジェット記録方法を桿供することにある。
上記及び他の目的は、以下の本発明によって達成される
〔発明の構成〕
すなわち本発明は、被記録材に記録液の小滴を付着させ
ることにより記録を行うインクジェット記録方法に於い
て、前記被記録材の厚さ方向における表層が、充填材と
m維質基材とが混在してなるものであり、且つ、前記記
録液がその水分含有量を20乃至90fifi%の範囲
内とす゛るものであることを特徴とするインクジェット
記録方法である。
以上のように本発明は、使用される被記録材及び記録液
の特定の組合せにその特徴がある。
そこで、本発明に用いられる被記録材について詳細に説
明する。
〔作用〕
本発明に用いる被記録材は、インクを受容する被記録材
の表層部分の独特な構造によって特徴づけられる。
すなわち、本発明に用いる被記録材は、基本的には、主
に繊維質材料からなる基材と、該基材の表面にごく薄く
散布されたように付着した充填材粒子とを有してなるも
のであり、被記録材のインクを需要する被記録材の表層
部分が、少なくとも前記充填材粒子と、前記基材を構成
しているm維の一部が混在してなるものである。
本発明に用いる被記録材の厚さ方向に垂直に切断した模
式的切断面部分を第1図に示す。
:1IJ1図に示すように、本発明の被記録材は、基本
的に1表層部分3と中層部分2と下層部分1と有してい
る。
表層部分3は、少なくとも充填材粒子6と、主に繊維質
材料からなる基材4の繊維5の一部とが混在してなるも
のであり、記録時に主にインクを需要する部分である。
中層部分2は、表層部分3の下に位青し、基材4からな
る部分であり充填材6は存在せず、主にWaSからなっ
ており、この部分はほとんどインクを吸収しない。
下層部分lは、中層部分2の下に位置する部分であり、
中層部分2と共に−!!類の基材4によって構成されて
も良いし、中層部分2を構成する基材4と異なる基材ま
たは適当な支持体によって構成されていても良い。
充填材粒子6は、主に結着剤(不図示)によって基材4
の表面にごく薄く散布されたように付着し固着されてい
る。そして、表層部分3において、繊維5は充填材粒子
6に軽く覆われている部分もあれば、外界と直接に接し
ている部分もある。充填材粒子6は、繊維5を軽く覆っ
ているだけでなく、m維5の間にある隙間にも入り込ん
でいる。このようにして、少なくとも主に基材4を構成
している繊維質材料の繊維5の一部と充填材粒子6とが
混在した本発明における被記録材の表層部分3が形成さ
れている。
第2図は、未発明における被記録材の一例の、表層部分
の厚さ方向に垂直に切断した切断面の1000倍の走査
型電子WJ微鏡による図面代用写真であり、充填材粒子
が主に結着剤(不図示)によって基材の表面にごく薄く
散布されたように付着し固着され、被記録材の表層の厚
さ方向において主に充填材粒子と基材を構成しているm
雄の一部とが混在している本発明における被記録材の表
層部分の状態が良く示されている。
一方、第3図は、従来の被記録材(商品名;インジェク
ト用紙り、三菱製紙(株)社製)の表層部分の厚さ方向
に垂直に切断した切断面における同倍率の電子顕微鏡に
よる図面代用写真である。第3図には、無数のパルプF
amが重なり合ったこの被記録材の表層部分の構造が良
く示されており1本発明に用いる被記録材とは明確に区
別される。
このように本発明に用いる被記録材の表層部分にインク
による記録が行われた時には、被記録材の表面に付着し
たインクは、主にmm5と充填材粒子6とが混在した表
層部分3に吸収される。そして、被記録材内部の中層部
分2層にはほとんど吸収されず、すなわち被記録材の厚
さ方向にはほとんど吸収されず、表面部分3を水平方向
に広がる。
これは、充填材粒子が繊維に比べて小さいため、充填材
粒子の有する比表面積(単位重量当りの表面積)は当然
繊維よりも大きい、一方、インク(記録液)は充填材ま
たはtjl維の有する表面エネルギーにより被記録材内
に吸収される。このときインクはより大きな表面エネル
ギーを有する。すなわち1表面積のより大きい多数の充
填材粒子によって形成された部分の方に、繊維よりなる
部分よりも速く吸収される。
従って、本発明の被記録材においては、そ−の表層部分
に充填材粒子がごく薄く散布されたように付着し固着さ
れているので、表層部分の表面積が被記録材内部よりも
大きくなっており、その吸収速度の差からインクが被記
録材の厚さ方向へ進むよりも横方向への進みを速くする
ことができる。このため、本発明に用いる被記録材は高
い滲み度を有し、前述の所定の大きさの画素内に充分に
大きなインクドツトを記録するこ、とができる。
本発明に用いる被記録材の主に繊維質材料からなる基材
4としては、紙を使用するのが適当であるが、布あるい
は合成紙等も使用することができる。なお、上述したよ
うな被記録材の厚さ方向へのインク吸収性を押さえるた
めには、サイジング等の方法により液体の吸収性の押え
られた繊維質材料からなる基材4を使用するのが好まし
い。
本発明の下層部分1は、上記基材4に使用した紙、布ま
たは合成紙等の他、樹脂フィルム等の適当な支持体とし
て用いることのできるものが使用できる。
一方、本発明の被記録材の表層部分3を基本的に構成す
る他の成分の1つは、主に結着剤によって基材4の表面
に固着された充填材6である。
該充填材゛としては1例えばシリカ、クレー、タルク、
カオリン、ケイソウ±、炭醜カルシウム、Vt酸カルシ
ウム、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、アルミナ
、ゼオライト等が挙げられ、これらの1種以上が用いら
れる。
被記録材の表層部分3に、主に基材4を構成しているm
維5の一部と上記充填材6が混在するように該充填材の
粒子を前記大村上に固着させ、しかも被記録材の表面部
分に良好なインク吸収性や滲みの度合を与えるためには
、使用される充填材の粒径が0.05pm乃至50pm
より好ましくはO,lpm乃至20Bm程度のものであ
ることが望ましい、充填材の粒径が余りにも大き過ぎる
と被記録材の水平方向へのインクの滲みの度合が不均一
となりドツトの大きさや形状の制御がしにくくなるため
好ましくない。
”更に充填材6として、多孔性の充填材を用いれば、被
記録材の表面部分に付着したインクが多孔性の充填材内
部にも浸透し、インクの記録剤成分(例えば染料や顔料
)が多孔質の充填材に吸若されることによる良好な呈色
性を得ることができる。
他方、上記充填材を基材の表面に固着する結着剤として
は、デンプン、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、ア
ルギン酸ソータ゛、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子;合
成ゴムラテックス等の合成樹脂ラテックス、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルフロラ、イド、ポリ酢酸ビニル
、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、
ポリビニルホルマール、メラミン樹脂、ポリアミド、フ
ェノール樹脂、ポリウレタン、アルキッド樹脂等の有機
溶剤可溶性樹脂が挙げられる。また本発明に用いる被記
録材の表面部分には、本発明の効果を損なわない範囲で
、上記充填材と共にプラスチックピグメント等の他の顔
料類、更には分散剤、蛍光染料、PH調整剤、消泡剤、
潤滑剤、防腐剤、界面活性剤等の各種添加剤を混在させ
ることもできる。
未発明に用いる被記録材は、これらの充填材と結着剤と
をL体とした成分を木等の媒体中に分散させて調整した
塗工液をロールコーティング法、ロッドバーコーティン
グ法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法等により大村上に塗工し、その後可及的速やかに乾
燥させて製造することができる。
塗工液中の充填材と結着剤の混合比としては、一般に充
填材100重量部に対して結着剤が・10乃至150f
ii部が適当であり、充填材の平均粒径が大きいときに
は、できるだけ結着剤の量を少なく用いることが好結果
をもたらす、大村上に固着される充填材や結着剤等を含
む成分の塗工量は、1つのインクドツトを形成するイン
クの量とインクドツトが記録される画素の大きさに応じ
た所望のドツト径とによって選定される。すなわち、こ
れら成分の塗工量をより少なくすることにより、より大
きなインクドツトを得ることができる。そして、その塗
工量は、通常1〜30g/m2程度(乾燥塗工機)の範
囲から選択され、表層部分3の厚さは、0.57Lm 
〜l 07zm程度となる。
以上のように、その切断面における表層部分に独特な構
造を有する本発明に用いる被記録材は、インク吸収性が
高く、シかも所定の広さの画素中に記録されたインクド
ツトが画素全体に均一に広がるような適当な滲み度を有
し、良好なインクドツト形状が得られるので、充分な画
素濃度が得られかつ呈色性に優れたものである。
また、本発明では、被記録材における塗工成分の量を変
化させることにより、記録されたインクドツト径を画素
の広さに適応した所望の犬きさに制御することが可能と
なった。更に従来に比較して、より大きな画素濃度を使
用して記録を行なうことができ、記録速度をより速くす
ることが可能となった。
一方1本発明の方法に使用される記録液は、染料等の記
録剤と液媒体成分からなる。該記録液の液媒体成分とし
ては、水と水溶性の各種有機溶剤等の混合物が使用され
るが、記録液中の水の含有量が20乃至9QtiX量%
の範囲内となるよう、2!l整される。記録液中の水の
含有量が90重警務を超える場合には、前述した被記録
材を使用しても記録液の被記録材表面に対するアフィニ
ティーが不十分であり記録液の吸収性が低下して記録液
の定着所用時間が長くなり記録速度が制限されるととも
に、記録液同志の重複があったときに異色の記録液の混
合が起きたり、インクドツトの不要な拡大や乱れが生ず
るめ適当ではない、加えてこのような記録液は吐出安定
性、記録剤の溶解安定性の面でも問題があり適当ではな
い、また、記録液中の水の含有量が20重警務に満たゲ
い場合には、前述した被記録材を使用しても色彩性、滲
み、ドツト形状が不十分となるため適当ではない。
」二記水溶性の有機溶剤としては、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n −ブチルアルコール、5e
C−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール等の炭素原子数が1−4のアルキ
ルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコー
ル等のケトン又はケトンアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレング
リコール;エチレングリコール、プロピレングリコール
、1,2.6−ヘキサンドリオール、チオジグリコール
、へキシレングリコール、ジエチレングリコール等のフ
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類;グリセリン、エチレングリコールメチルエー
テル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エー
テル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル
)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類が挙げられる。
これら多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリ
コール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモ
ノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの
低級アルキルエーテル類は好ましいものである。多価ア
ルコール類は、記録液中の氷が蒸発し、記録剤が析出す
ることに基づくノズルの目詰まり現象を防止するための
湿潤剤としての効果が大きいため、特に好ましいもので
ある。
記録液には可溶化剤を加えることもできる。
代表的な可溶化剤は含窒素複素環式ケトン類であり、そ
の目的とする作用は、染料に代表される記録剤の溶媒に
対する溶解性を飛躍的に向上させることにある6例えば
、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノンが好ましく用いられるものである。
このような成分から調整される記録液は、それ自体で記
録特性(信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定性、
長時間の連続記録性、長時間の記録休止後の吐出安定性
)、保存安定性。
被記録材への定着性に優れたものであるが、これらの特
性を更に改善するために、各種添加剤を更に含有させて
もよい。例えばポリビニルアルコール、セルロース類、
水溶性樹脂等の粘度調節剤;カチオン、アニオン又はノ
ニオン系の各種界面活性剤、ジェタノールアミン、トリ
エタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液によるP
Hjl整剤を挙げることができる。
また、記録液を帯電するタイプのインクジェット記録方
法に使用される記録液を調合するためには、塩化リチウ
ム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無機塩類等
の比抵抗調整剤が添加される。なお、熱エネルギーの作
用によって記録液を吐出させるタイプのインクジェット
方式に適用する場合には、熱的な物性値(例えば、比熱
、熱膨張係数、熱伝導率等)が調整されることもある。
本発明の方法によれば、異色の記録液が短時間内に同一
箇所に重複して付着した場合にも記録液の流れ出しや滲
み出し現象がなく、鮮明で優れた発色性の画像が得られ
る。しかも記録液の吐出方式、記録目的等に応じて広範
な記録液を使用しても、常時これらの優れた特性を発揮
させることができ、カラーの記録を行なう場合のインク
ジェット記録方法として優れたものである。
以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 充填剤として炭酸カルシウム(平均粒子径:lpm)を
用い、結看剤としてデンプンとSBRラテックスを用い
て下記組成に基づ!!塗工用組成物を作製した。
炭酸カルシウム     100XI11.置部デンプ
ン         30   /1SBRラテックス
     l Q    l/水          
         3 0 0       tt一方
、謙維質基材としては、JIS  P8122 に基づ
くサイズ度35秒の一般上質紙(坪量65g/m2)を
使用し、この支持体上に上記塗工用組成物を乾燥塗工f
f13g/:m2の割合でブレードコーター法により塗
工し、常法により乾燥させて被記録材を得た。得られた
被記録材の厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の10
00倍の走査型電子顕微鏡による図面代用写真を第2図
に示す。
この被記録材に対して、下記のインクを用い、ドロップ
レット径90 g m 、画素サイズ300X3004
mの記録条件でカラーインクジェット記録を行い、被記
録材の記録特性の評価を行なった。
インクNo、A:水分含有量が約90wt%のインク(
組成) グリセリン           8重量部水    
                     9011
C,1,ダイレクトブルー86   2/1インクNo
、B:水分含有量が約70wt%のインク(組成) グリセリン          28重量部水    
                    7011C
,1,ダイレクトブルー86   2//インクNo、
C:水分含有量が約50wt%のインク(組成) エチレングリコール       48重量部水   
                      50 
 l/C,1,ダイレクトブルー86  2 インクNo、D:水分含有量が約30wt%のインク(
組成) ジエチレングリコール      20重量部N−メチ
ル−2−ピロリドン   20 l/エチルセロソルブ
        28 l/水           
              30  l/C,1,ダ
イレクトブルー86   2//インクNo、E:水分
含有量が約20wt%のインク(Ml成) ジエチレングリコール      10重量部N−メチ
ル−2−ピロリドン   3011エチルセロソルブ 
       3811水             
            2011C11,ダイレクト
ブルー86   2//インクNo、F:水分含有量が
約10wt%のインク(組成) ジエチレングリコール      10重量部N−メチ
ル−2−ピロリドン   40 l/エチルセロソルブ
        3811水            
             10  l/C,1,ダイ
レクトブルーB6   2//被記録材の記録特性の評
価結果を表1に示す0表1に於ける記録特性の評価に際
し、1)画素濃度は、全ての画素に記録した場合の反射
光学濃度を写真濃度計NLM−STD−Tr(ナルミ商
会)を用いて測定した。
2)ドツト形状は、印字ドツトを実体ma鏡で観察して
、はぼ円形のものを01円形が多少くずれたものをΔ、
不定形のものをXとした。
3)滲み度は、印字ドツトの直径を実体顕微鏡でΔll
I定し、インクドロプレットの何倍になったかで示した
4)色彩鮮明性は、インクジェット記録画像の色の鮮明
さを目視により比較し、最も良いものを0、最も悪いも
のを×とし、0,0゜Δ、Xのランク分けをした。
5)インク吸収性は、3ドツト重ね印字した1秒後に被
記録材表面上に、インクの流れ出しがなく1画像 の鮮
明なものをOlそれ以外を×とした。
実施例2 充填材としてシリカ(商品名;ニブシルE220A日本
シリカニ業製、平均粒子径1.0pm)を用い、結着剤
としてポリビニルアルコールとSBRラテックスとを用
いて、下記組成に基づき塗工用組成物を作製した。
シリカ ・        100 正量部ポリビニル
アルコール   25  l/SBRラテックス   
   5  〃水                 
 500    〃一方、繊維質基材としては、実施例
1と同じ一般上質紙を使用し、この支持体上に上記塗工
用組成物を乾燥塗工i2g/m2の割合でブレードコー
ター法により塗工し、常法により乾燥させて被記録材を
得た。
この被記録材の厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の
1000倍の走査型電顕写真は、第2図に示した実施例
1で得られたものとほぼ同様であった。
この被記録材の記録特性を実施例1と同様にして評価し
た結果を表2に示す。
実施例3 充填材粒子としてタルク(平気粒子径2pm)を用い、
結着剤としてガゼインを用いて、下記組成に基づき塗工
用組成物を作製した。
タルク       100   重量部ガゼイン  
    20   /l 水             500     〃一方
、繊維質基材としては、実施例1と同じ一般上質紙を使
用し、この支持体上に上記塗工用組成物を乾燥塗工量2
 g / m2の割合でプレードコーター法により塗工
し、常法により乾燥させて被記録材を得た。
この被記録材の厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の
1000倍の走査型電顕写真も、第2図に示した実施例
1で得られたものとほぼ同様であった・ この被記録材の記録特性を実施例1と同様にして評価し
た結果を表3に示す。
比較例1 被記録材として市販のインクジェット用紙(商品名コイ
ンクジエツト用紙L、三菱製紙(株)社製)を使用して
インクジェット記録特性の評価を実施例1と同様にして
行った。その結果を表4に示す、なお、このインクジェ
ット用紙の厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の10
00倍の走査型電子顕微鏡による図面代用写真を第3図
に示す。
比較例2 被記録材として市販のフートコート紙()l’lj品名
、SKコート、山陽国策パルプ(株)製)を使用してイ
ンクジェット記録特性の評価を実施例1と同様にして行
った。その結果を表5に示す。
表−1 表−2 表−3 表−4 表−5
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる被記録材の一例の。 厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の模式図、第2図
は本発明に用いる被記録材の一例の、厚さ方向に垂直に
切断した切断面部分を表わすための1000倍の走査型
電子顕微鏡による図面代用写真、第3図は従来のインク
ジェット用紙の厚さ方向に垂直に切断した切断面部分の
走査型電子顕微鏡による図面代用写真である。 図に於いて、 1は被記録材の下層部、2は被記録材の中層部、3は被
記録面の表層部、4は主に繊維質材料からなる基材、5
はFa雌、6は充填材粒子である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 被記録材に記録液の小滴を付着させることにより記録を
    行うインクジエツト記録方法に於いて、前記被記録材の
    厚さ方向における表層が、充填材と繊維質材料とが混在
    してなるものであり、且つ、前記記録液がその水分含有
    量を20乃至90%の範囲内とするものであることを特
    徴とするインクジエツト記録方法。
JP59181511A 1984-08-29 1984-08-29 インクジエツト記録方法 Pending JPS6157667A (ja)

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US06/767,362 US4636410A (en) 1984-08-29 1985-08-20 Recording method
IT4849685A IT1182843B (it) 1984-08-29 1985-08-28 Metodo di registrazione
FR8512843A FR2570988B1 (fr) 1984-08-29 1985-08-28 Procede d'impression a jet d'encre sur une surface receptrice constituee d'une charge et d'une matiere fibreuse

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02113985A (ja) * 1988-10-24 1990-04-26 Canon Inc インクジェット記録方法
CN104610805A (zh) * 2015-01-15 2015-05-13 长兴艾飞特塑料科技有限公司 一种无机材料与水性聚氨酯树脂复合的水性油墨连接料的制备方法

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