JPS6137499B2

JPS6137499B2 -

Info

Publication number: JPS6137499B2
Application number: JP56019334A
Authority: JP
Inventors: Naoyuki Haketa
Original assignee: Hino Motors Ltd
Current assignee: Hino Motors Ltd
Priority date: 1981-02-12
Filing date: 1981-02-12
Publication date: 1986-08-23
Also published as: JPS57134052A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、車両、殊に、自動車のレンジ・シ
フト型トランスミツシヨンに使用される変速操作
装置に関する。

従来、自動車に使用される多段トランスミツシ
ヨンには、メイン・トランスミツシヨンおよびサ
ブ・トランスミツシヨンより構成され、殊に、コ
ンパクトで迅速な変速を可能にするように設計さ
れたレンジ・シフト型トランスミツシヨンがあ
る。

その種トランスミツシヨンにあつては、構造
上、電気的―機械的に、若しくは、流体的―機械
的に変速誤りを阻止し、しかも、迅速な変速操作
を可能にする変速操作装置を備えてきているのが
一般であり、さらに、その変速操作装置には、よ
り容易な変速操作性およびより高い変速操作の確
実性、すなわち、より高い変速操作の信頼性が要
求されてきている。殊に、従来その種の変速操作
装置にあつては、変速操作の信頼性を高めるため
に、構造が複雑化される傾向にあつた。

この発明の目的は、運転者の高度の操作技術に
依存することなしに、構造を極めて簡単にして、
しかも、高い確実性、すなわち、高い信頼性をも
つて変速操作を可能にし、そのように変速誤にを
阻止し、同期噛み合い機構の損傷を防止し、車両
の運転に支障をきたさぬようになし、また、その
変速操作を極めて容易、かつ、簡単にし、さら
に、迅速な変速操作を可能にし、さらに、製作費
用を廉価にするところのレンジ・シフト型トラン
スミツシヨンに使用される変速操作装置の提供に
ある。

そのために、この発明のレンジ・シフト型トラ
ンスミツシヨンに使用される変速操作装置は、メ
イン・トランスミツシヨンに配置された複数のメ
イン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤ
フトと、ギヤ・シフト・レバー操作に応動して、
そのメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフトと共に、その複数のメイン・トラン
スミツシヨン・ギヤ・シフト・フオークを選択的
にシフトするように、長さ方向に所定の間隔で突
出された２本のシフト・レバーを有するメイン・
トランスミツシヨント・シフト・アンド・セレク
ト・シヤフトと、サブ・トランスミツシヨンに配
置されたサブ・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・フオークと、そのサブ・トランスミツシヨ
ン・ギヤ・シフト・フオークをシフト動作する流
体圧アクチユエータと、その流体圧アクチユエー
タの低速側シリンダ室を流体圧源に接続する低速
側配管に配置され、かつ、その流体圧源からその
流体圧アクチユエータの低速側シリンダ室に供給
される流体圧を遮断する低速側遮断バルブと、そ
の低速側遮断バルブを開閉動作する低速側バルブ
開閉プランジヤと、その流体圧アクチユエータの
高速側シリンダ室を流体圧源に接続する高速側配
管に配置され、かつ、その流体圧源からその流体
圧アクチユエータの高速側シリンダ室に供給され
る流体圧を遮断する高速側遮断バルブと、その高
速側遮断バルブを開閉動作する高速側バルブ開閉
プランジヤと、そのメイン・トランスミツシヨ
ン・シフト・アンド・セレクト・シヤフトが中立
位置にあるときのみ、その低速側および高速側バ
ルブ開閉プランジヤの先端を選択的に受け入れ、
それらのバルブ開閉プランジヤに動きを与えるよ
うに、そのメイン・トランスミツシヨン・シフ
ト・アンド・セレクト・シヤフトに長さ方向に伸
長されて形成されたカム溝とより構成している。

以下、この発明に係るレンジ・シフト型トラン
スミツシヨンに使用される変速操作装置の望まし
い具体例について、図面を参照して説明する。

第１ないし４図は、メイン・トランスミツシヨ
ンおよびサブ・トランスミツシヨンを備えるテイ
ルト・キヤブ型トラツクのレンジ・シフト型トラ
ンスミツシヨンに適用されたこの発明の変速操作
装置の望ましい具体例10を示している。

その変速操作装置１０は、前進９段、後退１段
のレンジ・シフト型トランスミツシヨンに適する
ように構成されたもので、複数のメイン・トラン
スミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１１，１
２，１３と、複数のメイン・トランスミツシヨ
ン・ギヤ・シフト・フオーク（図示せず）と、複
数のシフト・ヘツド１４，１５，１６と、そのシ
フト・ヘツド１４，１５，１６に選択的に噛合さ
れる２本のシフト・レバー１８，１９を備えたメ
イン・トランスミツシヨン・シフト・アンド・セ
レクト・シヤフト１７と、そのサブ・トランスミ
ツシヨンに配置されたサブ・トランスミツシヨ
ン・ギヤ・シフト・フオーク２０と、流体圧源、
すなわち、空気圧源（図示せず）と、そのサブ・
トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・フオーク２
０のための流体圧アクチユエータ、すなわち、エ
ア・シリンダ２１と、そのエア・シリンダ２１の
低速側配管、すなわち、低速側空気圧配管２７に
配置された低速側遮断バルブ２２と、その低速側
遮断バルブ２２のための低速側バルブ開閉プラン
ジヤ２３と、そのエア・シリンダ２１の高速側配
管、すなわち、高速側空気圧配管２８に配置され
た高速側遮断バルブ２４と、その高速側遮断バル
ブ２４のための高速側バルブ開閉プランジヤ２５
と、そのバルブ開閉プランジヤ２３，２５のため
に、長さ方向に伸長されて、そのメイン・トラン
スミツシヨン・シフト・アンド・セレクト・シヤ
フト１７に形成されたカム溝２６と、ギヤ・シフ
ト・レバー（図示せず）と、そのギヤ・シフト・
レバーをそのメイン・トランスミツシヨン・シフ
ト・アンド・セレクト・シヤフト１７に連結する
コンドロール・ロツド（図示せず）とを含んでい
る。

そのメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフト１１，１２，１３は、後退および超
低速用、第１速および第２速用―第５速よび第６
速用、および第３速および第４速用―第７速およ
び第８速用であつて、メイン・トランスミツシヨ
ンのケース・カバー（図示せず）に配置されてい
る。

複数のメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シ
フト・フオークは、そのメイン・トランスミツシ
ヨンのケース（図示せず）内において、対応する
メイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シ
ヤフト１１，１２，１３に保持され、主軸スプラ
イン上の結合スリーブを摺動させ、主軸上に空転
する主軸歯車をその主軸に噛み合わせ、サブ・ト
ランスミツシヨン側に動力を伝え得るようにして
いる。

複数のシフト・ヘツド１４，１５，１６は、そ
のメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・
フオークのために、所定の位置において、そのメ
イン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤ
フト１１，１２，１３に固定され、シフト・レバ
ー１８，１９の先端を噛合可能にし、そのシフ
ト・レバー１８，１９の動きによつて、そのメイ
ン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフ
ト１１，１２，１３を介してそのメイン・トラン
スミツシヨン・ギヤ・シフト・フオークをシフト
可能にしてい。

そのシフト・ヘツド１４，１５，１６はシフ
ト・レバー１８，１９の先端を受け入れるため
に、適宜の間隔で突出された一対の角３０，３１
からなるヨーク部２９を備えている。また、その
シフト・ヘツド１４，１５，１６の一つは、対応
するメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・フオークの頂部に一体的に形成することも勿
論、可能である。

メイン・トランスミツシヨン・シフト・アン
ド・セレクト・シヤフト１７は、メイン・トラン
スミツシヨンのケース・カバーに形成されたコン
トロール・ボツクス８１に配置され、コントロー
ル・ロツド、シフト・アンド・セレクト・シヤフ
ト・アツセンブリ（図示せず）、ギヤ・シフト・
ハンド・レバー・ハウジング（図示せず）などを
介して、ギヤ・シフト・ハンド・レバー（図示せ
ず）に連結されている。

そのメイン・トランスミツシヨン・シフト・ア
ンド・セレクト・シヤフト１７は、長さ方向にお
いて、所定の間隔を置いて突出された２本のシフ
ト・レバー１８，１９を備え、そのギヤ・シフ
ト・ハンド・レバーの操作に応動して、そのメイ
ン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフ
ト１１，１２，１３と共に、その複数のメイン・
トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・フオークを
選択的にシフト可能にしている。

そのシフト・レバー１８，１９は、間隔Ｌに決
定され、その間隔Ｌは、第１図に示すように、一
方のシフト・レバー１８が第１速および第２速用
―第５速および第６速用のメイン・トランスミツ
シヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１２のシフト・
ヘツド１５に噛合された状態で、後退および超低
速用のメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフト１１のシフト・ヘツド１４と他方の
シフト・レバーとの間隔ｌ，若しくは、第３速お
よび第４速用―第７速および第８速用のメイン・
トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１
３のシフト・ヘツド１６と一方のシフト・レバー
１８との間隔ｌの２倍にしている。

また、この変速操作装置１０において、シフ
ト・ヘツド１５，１６間の間隔はシフト・ヘツド
１６とシフト・レバー１８との間隔ｌに合わされ
ている。

サブ・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・フ
オーク２０は、サブ・トランスミツシヨンのケー
ス内に配置され、低速から高速で、また、高速か
ら低速へレンジ・シフトし、そのサブ・トランス
ミツシヨンのギヤの噛合いを変え得るようにして
いる。勿論、そのサブ・トランスミツシヨン・ギ
ヤ・シフト・フオーク２０は、エア・シリンダ２
１の操作ロツド３４に固定され、そのエア・シリ
ンダ２１によつてレンジ・シフトされる。

そのエア・シリンダ２１は、サブ・トランスミ
ツシヨンのケース・カバー８０に形成されたシリ
ンダ３２と、そのシリンダ３２内に往復摺動可能
に嵌め込まれたピストン３３と、そのピストン３
３に一端を固定した操作ロツド３４とよりなり、
低速側および高速側空気圧配管２７，２８を介し
てそのシリンダ３２の低速側および高速側シリン
ダ室３５，３６の空気圧源、すなわち、エア・タ
ンクに接続している。

そのように、エア・シリンダ２４は、低速側お
よび高速側空気圧配管２７，２８を低速側および
高速側シリンダ室３５，３６にコネクタ３７，３
８を介してそれぞれ接続し、エア・タンクから供
給される圧縮空気につて、サブ・トランスミツシ
ヨン・ギヤ・シフト・フオーク２０をレンジ・シ
フト可能にしている。

その低速側および高速側空気圧配管２７，２８
に配置された低速側および高速側遮断バルブ２
２，２４は、コントロール・ボツクス８１に並べ
られて、メイン・トランスミツシヨンのケース・
カバー上に配置され、メイン・トランスミツシヨ
ン・シフト・アンド・セレクト・シヤフト１７の
動きに応じて、低速側および高速側遮断バルブ２
２，２４によつて、開閉動作され、エア・タンク
からエア・シリンダ２１の低速側および高速側シ
リンダ室３５，３６に圧縮空気を供給および排気
している。

その低速側および高速側遮断バルブ２２，２４
は、互に共通にするバルブ・ハウジング・ブロツ
ク３９に組み込まれ、しかも、構造を互いに同じ
く構成されている。

その低速側および高速側遮断バルブ２２，２４
は、第１図から理解されるように、所定の位置に
おいて、そのバルブ・ハウジング・ブロツク３９
にバルブ・ボア４０，４１を形成し、そのバル
ブ・ボア４０，４１に形成されたバルブ・シート
４２，４３を開閉するように、ポペツト４４，４
５をそのバルブ・ボア４０，４１に配置し、バル
ブ・スプリング４６，４７でそのポペツト４４，
４５をバルブ・シート４２，４３に常に押し付け
るように構成されている。

また、低速側および高速側遮断バルブ２２，２
４は、そのポペツト４４，４５の先端をプランジ
ヤ・ボア５７，５８内に突出し、そのプランジ
ヤ・ボア５７，５８内に往復摺動可能に嵌め込ま
れた低速側および高速側バルブ開閉プランジヤ２
３，２５の切欠き５５，５６に先端を噛合させて
いる。

さらに、その低速側および高速側遮断バルブ２
２，２４は、入口４８，４９を互いに連絡し、コ
ネクタ５２，共通空気圧配管６１を介して、エ
ア・タンクに接続し、また、コネクタ５３，５
４，低速側および高速側空気圧配管２７，２８を
介して、エア・シリンダ２１の低速側および高速
側シリンダ室３５，３６に出口５０，５１をそれ
ぞれ接続している。

その低速側および高速側バルブ開閉プランジヤ
２３，２５は低速側および高速側遮断バルブ２
２，２４のポペツト４４，４５のための切欠き５
５，５６を備えて、バルブ・ハウジング・ブロツ
ク３９に形成されたプランジヤ・ボア５７，５８
に往復摺動可能に嵌め込まれ、しかも、カム溝２
６を形成しているメイン・トランスミツシヨン・
シフト・アンド・セレクト・シヤフト１７の外周
面に押し付けるように、プランジヤスプリング５
９，６０で先端をプランジヤ・ボア５７，５８の
外側に突出する性向が付与されている。

従つて、そのメイン・トランスミツシヨン・シ
フト・アンド・セレクト・シヤフト１７が中立位
置にあるときのみ、低速側および高速側バルブ開
閉プランジヤ２３，２５の一方は、対応するプラ
ンジヤ・スプリング５９，６０によつてカム溝２
６に押し出され、先端をカム溝２６に噛合し、そ
のような低速側および高速側バルブ開閉プランジ
ヤ２３，２５の動きに伴なつて、対応する低速側
および高速側遮断バルブ２２，２４のポペツト４
４，４５の先端と低速側および高速側バルブ開閉
プランジヤ２３，２５の切欠き５５，５６との相
対的位置が第１図に示すように、ずれ、そのポペ
ツト４４，４５はバルブ・ボア４０，４１のバル
ブ・シート４２，４３を開放し、エア・タンクか
らエア・シリンダ２１へ圧縮空気を流し、サブ・
トランスミツシヨンのギヤ・シフト・フオーク２
０を低速側から高速側へ、また、高速側から低速
側へレンジ・シフト可能にする。

そのカム溝２６は、第１および４図に示すよう
に、所定の位置において、そのメイン・トランス
ミツシヨン・シフト・アンド・セレクト・シヤフ
ト１７の長さ方向に伸長されて形成され、上述の
ように、そのメイン・トランスミツシヨン・シフ
ト・アンド・セレクト・シヤフト１７が中立位置
にあるときのみ、その低速側および高速側バルブ
開閉プランジヤ２３，２５の一方の先端を受け入
れ、その低速側および高速側バルブ開閉プランジ
ヤ２３，２５の一方に動きを与え、対応する低速
側および高速側遮断バルブ２２，２４を開閉動作
するようにしている。

さらに、この変速操作装置１０は、第１図に示
すように、そのメイン・トランスミツシヨン・シ
フト・アンド・セレクト・シヤフト１７に低速お
よび高速レンジ・セレクト感知段７０，７１を形
成し、また、コントロール・ボツクス８１に穿た
れた穴７２にスチール・ボール７３を配置し、そ
のメイン・トランスミツシヨン・シフト・アン
ド・セレクト・シヤフト１７のシフト動作に応じ
て、スプリング７４でそのスチール・ボール７３
をその低速および高速レンジ・セレクト感知段７
０，７１に押し付けその変速操作装置１０の低速
レンジから高速レンジへ、また、高速レンジから
低速レンジへのセレクト感を運転者に与え得るよ
うにしている。

また、ギヤ・シフト・ハンド・レバー・コント
ロール・ロツドなどは通常のように構成され、所
定の位置に配置されている。

次に、上述のように構成されたこの発明の変速
操作装置１０の動作を説明する。

今、低速レンジから高速レンジへサブ・トラン
スミツシヨンをレンジ・シフトし、次いで、メイ
ン・トランスミツシヨンのギヤの噛み合いを変え
て変速する場合について述べるに、図示の状態で
は、低速側バルブ開閉プランジヤ２３の先端がメ
イン・トランスミツシヨン・シフト・アンド・セ
レクト・シヤフト１７のカム溝２６に噛合し、そ
の低速側バルブ開閉プランジヤ２３によつて、低
速側遮断バルブ２２が開かれ、また、高速側バル
ブ開閉プランジヤ２５の先端がそのカム溝２６か
ら外れてあり、その高速側バルブ開閉プランジヤ
２５によつて、高速側遮断バルブ２４が閉じられ
ているので、エア・シリンダ２１の低速側シリン
ダ室３５には、圧縮空気がエア・タンクから供給
されて、サブ・トランスミツシヨンのギヤ・シフ
ト・フオーク２０は低速レンジにシフトされ、そ
の際、また、シフト・レバー１８が第１速および
第２速用シフト・ヘツド１５に噛合されているの
で、そのメイン・トランスミツシヨン・シフト・
アンド・セレクト・シヤフト１７を第３図に示す
ように回転させるならば、メイン・トランスミツ
シヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１２のギヤ・シ
フト・フオークは第１速または第２速にシフトさ
れる。

次に、そのメイン・トランスミツシヨン・シフ
ト・アンド・セレクト・シヤフト１７を中立位置
にして、第１図上、左方に距離ｌだけ動かすなら
ば、低速側バルブ開閉プランジヤ２３の先端がカ
ム溝２６に噛合された状態を維持し、また、高速
側バルブ開閉プランジヤ２５の先端がカム溝２６
から外れた状態にあり、従つて、前述の場合と同
様に、そのサブ・トランスミツシヨンのギヤ・シ
フト・フオーク２０が低速レンジにシフトされた
状態にあつて、しかも、シフト・レバー１８が第
３速および第４速用シフト・ヘツドに噛合される
ので、そこで、第３図に示すように、そのメイ
ン・トランスミツシヨン・シフト・アンド・セレ
クト・シヤフト１７を回転するならば、メイン・
トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１
３のギヤ・シフト・フオークは第３速または第４
速にシフトされる。

さらに、そのメイン・トランスミツシヨン・シ
フト・アンド・セレクト・シヤフト１７が図示の
ように中立位置にして、第１図上、左方に距離ｌ
だけ動かされるならば、低速側バルブ開閉プラン
ジヤ２３の先端がカム溝２６から外れる一方、高
速側バルブ開閉プランジヤ２５の先端がカム溝２
６に噛合されるので、その低速側バルブ開閉プラ
ンジヤ２３によつて、低速側遮断バルブ２２は閉
じられ、また、高速側遮断バルブ２４は高速側バ
ルブ開閉プランジヤ２５によつて開かれ、エア・
シリンダ２１の高速側シリンダ室３６には、圧縮
空気がエア・タンクから供給されて、サブ・トラ
ンスミツシヨンのギヤ・シフト・フオーク２０は
低速から高速へレンジ・シフトされ、その際、ま
た、シフト・レバー１８が第３速および第４速用
シフト・ヘツド１６から外れ、シフト・レバー１
９が第１速および第２速用シフト・ヘツド、すな
わち、第５速および第６速用シフト・ヘツド１５
に噛合されるので、メイン・トランスミツシヨ
ン・シフト・アンド・セレクト・シヤフト１７を
第３図に示すように回転するならば、メイン・ト
ランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１２
のギヤ・シフト・フオークは第５速または第６速
にシフトされる。

次いで、そのメイン・トランスミツシヨン・ギ
ヤ・シフト・アンド・セレクト・シヤフト１７を
中立位置にして、第１図上、左方に距離ｌだけ動
かすならば、高速側バルブ開閉プランジヤ２５の
先端がカム溝２６に噛合された状態を維持し、ま
た、低速側バルブ開閉プランジヤ２３の先端がカ
ム溝２６から外れた状態にあり、従つて、前述の
場合と同様に、そのサブ・トランスミツシヨンの
ギヤ・シフト・フオーク２０高速側レンジにシフ
トされた状態にあつて、しかも、シフト・レバー
１９が第３速および第４速用シフト・ヘツド、す
なわち、第７速および第８速用シフト・ヘツド１
６に噛合されるので、そこで、再び、メイン・ト
ランスミツシヨン・シフト・アンド・セレクト・
シヤフト１７を第３図に示すように回転するなら
ば、メイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフト１３のギヤ・シフト・フオークは第
７速または第８速にシフトされる。

また、そのメイン・トランスミツシヨン・シフ
ト・アンド・セレクト・シヤフト１７が第１図に
示す状態から右方に距離ｌだけ動かされるなら
ば、低速側バルブ開閉プランジヤ２３の先端がメ
イン・トランスミツシヨン・シフト・アンド・セ
レクト・シヤフト１７のカム溝２６に噛合し、そ
の低速側バルブ開閉プランジヤ２３によつて、低
速側遮断バルブ２２が開かれ、また、高速側バル
ブ開閉プランジヤ２５の先端がそのカム溝２６か
ら外れてあり、その高速側バルブ開閉プランジヤ
２５によつて、高速側遮断バルブ２４が閉じれて
いるので、エア・シリンダ２１の低速側シリンダ
室３５は、圧縮空気がエア・タンクから供給され
て、サブ・トランスミツシヨンのギヤ・シフト・
フオーク２０は低速レンジにシフトされ、その
際、シフト・レバー１８はシフト・ヘツド１５か
ら外れ、他方シフト・レバー１９は後退および超
低速用シフト・ヘツド１４に噛合されるので、そ
こで、メイン・トランスミツシヨン・シフト・ア
ンド・セレクト・シヤフト１７を第３図に示する
ように回転するならば、メイン・トランスミツシ
ヨン・ギヤ・シフト・シヤフト１１のギヤ・シフ
ト・フオークは後退または超低速側にシフトされ
る。

上述のようにして、レンジ・シフト型トランス
ミツシヨンは、ギヤ・シフト・ハンド・レバーの
操作で、簡単かつ、確実に変速される。

如上の構成になるこの発明によれば、流体圧ア
クチユエータへの流体圧を給排制御する電磁弁が
省かれ、その電磁弁のためのレンジ完了検出器、
電気的なレンジ・シフト制御用切換器、ギヤ・シ
フト・ハンド・レバーの中立位置検出器などが省
かれ、そのように構造が極めて簡単化され、かつ
製作費用が廉価になり、また運転者の高度の操作
技術に依存することなしに、高い確実性、すなわ
ち、高い信頼性で、しかも、そのギヤ・シフト・
ハンド・レバー操作で変速が可能になり、そのよ
うに変速操作が簡単かつ、容易になり、しかも、
変速誤りが阻止され、同期噛み合い機構の損傷が
防止され、車両の運転に支障をきたさぬようにな
り、また、迅速な変速操作が可能になり、さら
に、変速操作装置が機械的振動に対して強くな
り、耐久性が向上され、かつ、寿命が長くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、メイン・トランスミツシヨンおよび
サブ・トランスミツシヨンを備えるレンジ・シフ
ト型トランスミツシヨンに適用されたこの発明の
変速操作装置の部分縦断面図、第２図は、第１図
に示す変速操作装置のサブ・トランスミツシヨン
ギヤ・シフト・フオークおよびエア・シリンダの
縦断面図、第３図は第１図の３―３線に沿つて示
した断面図、および第４図は第１図の４―４線に
沿つて示した断面図である。１０……変速操作装置、１１，１２，１３……
メイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シ
ヤフト、１４，１５，１６……シフト・ヘツド、
１７……メイン・トランスミツシヨン・シフト・
アンド・セレクト・シヤフト、１８，１９……シ
フト・レバー、２０……サブ・トランスミツシヨ
ン・ギヤ・シフト・フオーク、２１……エア・シ
リンダ、２２……低速側遮断バルブ、２３……低
速側バルブ開閉プランジヤ、２４……高速側遮断
バルブ、２５……高速側バルブ開閉プランジヤ、
２６……カム溝、２７……低速側空気圧配管、２
８……高速側空気圧配管、７０，７１……低速お
よび高速レンジ・セレクト感知段、７３……スチ
ール・ボール、７４……スプリング。

Claims

【特許請求の範囲】１メイン・トランスミツシヨンに配置された複
数のメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフトと、そのメイン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・シヤフトに保持された複数のメイン・トラン
スミツシヨン・ギヤ・シフト・フオークと、ギヤ・シフト・レバー操作に応動して、そのメ
イン・トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・シヤ
フトと共に、その複数のメイン・トランスミツシ
ヨン・ギヤ・シフト・フオークを選択的にシフト
するように、長さ方向に所定の間隔で突出された
２本のシフト・レバーを有するメイン・トランス
ミツシヨン・シフト・アンド・セレクト・シヤフ
トと、サブ・トランスミツシヨンに配置されたサブ・
トランスミツシヨン・ギヤ・シフト・フオーク
と、そのサブ・トランスミツシヨン・ギヤ・シフ
ト・フオークをシフト動作する流体圧アクチユエ
ータと、その流体圧アクチユエータの低速側シリンダ室
を流体圧源に接続する低速側配管に配置され、か
つ、その流体圧源からその流体圧アクチユエータ
の低速側シリンダ室に供給される流体圧を遮断す
る低速側遮断バルブと、その低速側遮断バルブを開閉動作する低速側バ
ルブ開閉プランジヤと、その流体圧アクチユエータの高速側シリンダ室
を流体圧源に接続する高速側配管に配置され、か
つ、その流体圧源からその流体圧アクチユエータ
の高速側シリンダ室に供給される流体圧を遮断す
る高速側遮断バルブと、その高速側遮断バルブを開閉動作する高速側バ
ルブ開閉プランジヤと、そのメイン・トランスミツシヨン・シフト・ア
ンド・セレクト・シヤフトが中立位置にあるとき
のみ、その低速側および高速側バルブ開閉プラン
ジヤの先端を選択的に受入れ、それらのバルブ開
閉プランジヤに動きを与えるように、そのメイ
ン・トランスミツシヨン・シフト・アンド・セレ
クト・シヤフトに長さ方向に伸長されて形成され
たカム溝とを含むレンジ・シフト型トランスミツシヨンに
使用される変速操作装置。