JPS6133646B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属材料から成り且つ長さの限られ
ている棒状の工材を剪断する装置であつて、剪断
装置の手前に接続され且つ棒状の工材を長手方向
で剪断装置に搬送する搬送装置と、工材の長手方
向で剪断装置の後ろに接続され且つ工材の搬送運
動を制限するために工材の長手方向に調節移動可
能なストツパを備えたストツパ装置と、工材を剪
断位置で締付け保持する締付け装置と、剪断済み
の工材を剪断位置から後続の加工を行なう装置に
搬送する搬送装置とを有し、前記ストツパがモー
タ駆動装置により工材の長手方向に調節移動せし
められることによつて工材から離されるようにな
つている形式のものに関する。

このような形式の剪断装置は、特に鍛造プレス
用の加熱された素材を切断するために用いられ
る。この場合には、生産工程を阻害することを避
けるために、剪断された工材は所定の目標寸法を
有していなければならない。例えば長過ぎる工材
が鍛造型に送られるとこの鍛造型が破損せしめら
れる。

従つて剪断された工材の長さをコントロールす
るためには、オートメーシヨン式の生産ラインに
於ける剪断装置の後ろに、個々の剪断された工材
の長さを測定するコントロール装置を接続し、剪
断された工材長さの目標値に対する過不足を検出
し、不適当な工材を生産ラインから外すことが出
来るようになつている。しかしながらこのような
特別な検出装置は所属の生産ラインの生産周期時
間を大きくし、特に鍛造プレスに工材を供給する
熱間剪断機に於ては剪断された工材を後から加熱
することを必要にする。

従つて本発明の課題は冒頭に述べた形式の剪断
装置を改良し、最早剪断することの出来ない工材
部分−例えば短過ぎる工材部分又は十分に長いが
最早確実に剪断できない工材部材を確認し、後続
の加工から外すようにすることである。

この課題は工材の長手方向で見て剪断装置の後
ろに、工材を剪断位置で掴み且つ工材の搬送方向
に作用する引張力を工材に作用させる掴み装置
と、締付け装置が作用している状態で前記引張力
を受けて工材が剪断位置から移動させられる運動
を信号化する装置とが設けられており、この信号
化する装置の出力信号で、剪断済みの工材を後続
の加工を行なう装置へ搬送する搬送装置を操作し
て、剪断できない工材部分を後続の加工から外す
ことによつて解決された。

このように構成することによつて、目標寸法よ
りも短い工材部分と、目標寸法よりも長いが申し
分のない締付け保持を行なうには不十分な長さを
有する工材部分との両方が特別の長さ測定装置を
必要とすることなしに確認できるようになつた。
この場合掴み装置はトンク状に構成されており、
調節移動可能なストツパと掴み装置とが共通の搬
送部材によつて工材の長手方向に調節可能に支承
されていると有利である。

本発明の１実施例においては、ストツパと掴み
装置は共通の台車に支承されており、モータによ
り伝動装置を介して工材の長手方向に移動できる
ように構成されている。

次に図面について本発明を説明する： 基板１の上にはＵ字形のスタンド２が脚部を上
にして配置されている。Ｕ字形のスタンド２の脚
部を結合する結合部材３は液圧式のピストンモー
タ４を支承するために用いられている。このピス
トンモータ４はスタンド２の両方の脚部のスリツ
ト５に上下に移動可能に支承された剪断装置の上
刃６を移動させる。この上刃６はスタンド２の両
方の脚部の間に不動に支承された下刃７に対して
移動可能である。

符号８では、上刃６と下刃７によつて規定され
た剪断面の後ろに配置され且つ棒状の工材９を支
持する工材支持体が示されている。工材支持体８
は旋回中心軸１０を中心として旋回可能に支承さ
れている。旋回中心軸１０自体は、棒１２の一端
に固定され且つ棒１２の長手方向に空気力式ピス
トンモータ１３の作用に抗して移動可能に支承さ
れているフオーク状の支承体１１内に配置されて
いる。棒１２は、複動式のピストンモータ１５を
固定するために役立つ支承皿１４を保持してい
る。ピストンモータ１５はケーシングで支承皿１
４に旋回中心軸１４Ａを介して旋回可能に枢着さ
れている。この旋回中心軸１４Ａは旋回中心軸１
０に対して平行に延びている。ピストンモータ１
５のピストン棒１５Ａ自体は、工材支持体８の自
由端部に、旋回中心軸１０に対して平行に延びる
旋回中心軸１６を介して旋回可能に枢着されてい
る。

符号１７では剪断装置の剪断面の前に配置され
た、剪断される工材９が通過する誘導式連続炉が
示されている。工材９を搬送するためには電気モ
ータ１９によつて駆動される搬送ローラ１８が用
いられている。

符号２０では、スタンド２の両方の脚部の間に
支承され且つ押さえ付け部材２１を作動させるた
めに役立つ複動式のピストンモータが示されてい
る。この押さえ付け部材２１は剪断しようとする
工材９の上面に向かつて高さ調節可能であり且つ
この工材９を剪断位置に保持するために役立つ。

符号２２では、架台２４の上を矢印２３方向に
移動可能な台車が示されている。この台車２２の
移動は、電気式の駆動モータ２５によつて伝動装
置２６と、この伝動装置２６を介して縦方向に回
転可能なねじスピンドル２７とを介して行なわれ
る。台車２２は機械的なストツパ２８とトング状
の掴み部材３０を備えた掴み装置２９の保持体と
して役立つ。掴み部材３０は液圧式の調節モータ
３１によつて所属の制御装置を介して開閉され
る。この場合閉じられた掴み部材３０は剪断しよ
うとする工材９を掴んで固定する。

符号３２では、掴み装置２９，３０，３１と組
合わされた電気的なリミツトスイツチが示されて
いる。このリミツトスイツチは掴み部材３０が閉
じられている掴み装置の終端位置を信号化する。

掴み部材３０はストツパ２８に当接させられた
棒状の工材９を掴み且つ閉じられた状態で工材９
に引張力を伝達できるように配置されている。

符号４０では、架台２４の下に配置された、旋
回中心軸４１を中心として旋回可能に支承され且
つ電気モータ４２によつて旋回中心軸４１を中心
として旋回可能な工材案内装置が示されている。
符号４３では、液圧式のピストンモータ４４で工
材案内装置の案内路に齎らすことが出来る機械的
な遮断スライダが示されている。この遮断スライ
ダ４３は工材案内装置４０の案内路を遮断し、剪
断された工材を後続の鍛造プレス又はそれに類似
したものに搬送するために役立つコンベアベルト
４５に、剪断された工材が達することを阻止す
る。

工材案内装置４０内に遮断スライダ４３が差込
まれた状態で、工材案内装置４０は旋回中心軸４
１を中心として図平面から外へ旋回可能である。
これによつて工材案内装置４０の上にある剪断さ
れた工材はそれを他の加工機械に供給するか又は
残塊として導出する第２のコンベアベルトに供給
される。

以上記載した剪断装置は以下のように働く： 予熱された、例えば鋼から成る棒状の工材９は
搬送装置１８，１９によつて誘導式連続炉１７に
供給され、そこで鍛造温度よりも高い温度まで加
熱される。加熱された工材は剪断装置の上刃並び
に下刃の剪断平面を越えてストツパ２８に達し、
この状態でピストンモータ２０を作動させること
によつて押さえ付け部材２１により剪断位置に固
定される。次いで所属の機械制御装置はモータ２
５を作動させ、台車２２をそれに固定されたスト
ツパ２８と一緒に僅かな値だけ剪断しようとする
工材から引離す。これによつて工材はプリズム形
の案内を保持する工材支持体８の上にストツパ２
８に支えられずに載るようになる。これと同時に
ピストンモータ３１を作動させることによつて掴
み装置が閉じられ、トング状の掴み部材３０が工
材支持体８の上にある工材掴み、引張力が工材に
及ぼされる。

工材支持体８に載つている工材部分が最早押え
付け部材２１によつて締付けて保持することが出
来ない程短いと、この工材部分は掴み部材３０に
よつて台車２２の方向に引張られ、電気的なリミ
ツトスイツチ３２が作動される。このリミツトス
イツチ３２は機械の制御装置に適当な信号を与え
る。この制御装置は掴み装置３０を開き、ピスト
ンモータ１５を作動し、工材支持体８を旋回中心
軸１０を中心として旋回させることによつて、短
い工材が工材案内装置４０の上に齎らされる位置
に動かされる。同時にピストンモータ４４によつ
て遮断スライダ４３が作動され、この遮断スライ
ダ４３によつて短い工材がコンベアベルト４５の
上を搬送されることが阻止される。従つて工材案
内装置４０を旋回中心軸４１を中心としてモータ
４２で傾倒させることによつて、寸法の異なる工
材は不良品として選別される。

これに対して工材支持体８に載つている棒状の
工材９が剪断過程を実施できる部分長さを有して
いると、リミツトスイツチ３２は作動されず、時
限スイツチが所定の時間帯が経過した後で掴み部
材３０を開き、ストツパ２８が離された状態でピ
ストンモータ４が剪断を行なうために作動せしめ
られる。

この場合、上刃は所定の移動力で工材９の表面
に下降せしめられ、工材９が剪断され、工材支持
体８がピストンモータ１３の力の作用に抗して水
平な状態を維持したままで僅かに下降させられ
る。工材支持体８の下降はばりのない、真直ぐな
切断面を工材９に保持する。

剪断過程が終了すると、改めてピストンモータ
１５が作動せしめられ、工材支持体８が旋回中心
軸１０を中心として旋回せしめられ、所定の寸法
に切断された工材が工材案内装置４０を介してコ
ンベアベルト４５に供給される。

この作業過程が終了しても、剪断しようとする
工材が押さえ付け部材２１によつて十分に締付け
られている限り、前述の検査過程及び剪断過程は
繰返えされる。しかしながら押さえ付け部材が工
材を締付けなくなるか又はその締付け力が十分に
強くないと、掴み装置２９，３０，３１によつて
掴まれた工材は搬送方向に引張られ、電気的なリ
ミツトスイツチ３２が作動せしめられることによ
つて工材支持体８が傾倒せしめられて選別され
る。

このような構成の利点は、工材の十分な長さの
コントロールが押さえ付け部材２０，２１のコン
トロールによつて行なわれることである。このよ
うな形式で、押さえ付け部材によつて締付けられ
ているが最早十分に固定されない工材すら検出さ
れ、剪断過程から外される。この剪断過程から外
された工材は鋸断によつて必要な長さに切断し、
所定の目的のために使用することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すものであつて、
第１図は本発明の剪断装置の部分的に断面した側
面図、第２図は第１図の−線に沿つた平面図
である。 １……基板、２……スタンド、３……結合部
材、４……ピストンモータ、５……スリツト、６
……上刃、７……下刃、８……工材支持体、９…
…工材、１０……旋回中心軸、１１……支承体、
１２……棒、１３……ピストンモータ、１４……
支承皿、１５……ピストンモータ、１６……旋回
中心軸、１７……誘導式連続炉、１８……搬送ロ
ーラ、１９……電気モータ、２０……ピストンモ
ータ、２１……押さえ付け部材、２２……台車、
２３……矢印、２４……架台、２５……駆動モー
タ、２６……伝動装置、２７……ねじスピンド
ル、２８……ストツパ、２９……掴み装置、３０
……掴み部材、３１……調節モータ、３２……リ
ミツトスイツチ、４０……工材案内装置、４１…
…旋回中心軸、４２……電気モータ、４３……遮
断スライダ、４４……ピストンモータ、４５……
コンベアベルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 金属材料から成り且つ長さの限られている棒
   状の工材９を剪断する装置であつて、剪断装置
   ６，７の手前に接続され且つ棒状の工材９を長手
   方向で剪断装置６，７に搬送する搬送装置と、工
   材９の長手方向で剪断装置６，７の後ろに接続さ
   れ且つ工材９の搬送運動を制限するために工材９
   の長手方向に調節移動可能なストツパ２８を備え
   たストツパ装置と、工材９を剪断位置で締付け保
   持する締付け装置２０，２１と、剪断済みの工材
   ９を剪断位置から後続の加工を行なう装置に搬送
   する搬送装置とを有し、前記ストツパ２８がモー
   タ駆動装置により工材９の長手方向に調節移動せ
   しめられることによつて工材９から離されるよう
   になつている形式のものに於て、工材９の長手方
   向で見て剪断装置６，７の後ろに、工材９を剪断
   位置で掴み且つ工材９の搬送方向に作用する引張
   力を工材９に作用させる掴み装置２９，３０，３
   １と、締付け装置２０，２１が作用している状態
   で前記引張力を受けて工材９が剪断位置から移動
   させられる運動を信号化する装置３２とが設けら
   れており、この信号化する装置の出力信号で、剪
   断済みの工材９を後続の加工を行なう装置へ搬送
   する搬送装置を操作して、剪断できない工材部分
   を後続の加工から外すことを特徴とする、金属材
   料から成る棒状の工材の剪断装置。 ２ 調節移動可能なストツパ２８と掴み装置２
   ９，３０，３１とが共通の搬送部材によつて、工
   材の長手方向に調節移動可能に支承されている、
   特許請求の範囲第１項記載の、金属材料から成る
   棒状の工材の剪断装置。 ３ ストツパ２８と掴み装置２９，３０，３１と
   を支承する共通の搬送部材が台車２２であつて、
   工材の長手方向にモータ２５によつて伝動装置２
   ６，２７を介して調節移動可能である、特許請求
   の範囲第２項記載の、金属材料から成る棒状の工
   材の剪断装置。 ４ 掴み装置２９，３０，３１がトング状に相互
   に調節可能に支承された２つの掴み部材３０から
   成つており、これらの掴み部材３０が共通の駆動
   装置２９，３１によつて作動させられる、特許請
   求の範囲第３項記載の、金属材料から成る棒状の
   工材の剪断装置。