JPS61257870A - スライバ導入装置を含むカ−ド用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスライバが案内部を通過したのち、案内なしで
、回転ヘッドに設けたスライバトランペットに導入され
るように構成したスライバ導入装置（ケンスコイラ）を
含むカード用装置に係わる。

公知装置では、回転ヘッド（ターンテーブル）の上方に
ほぼ水平な軸の周りを回転するガイドローラを設け、こ
のローラによってスライバを案内する。ローラと回転ヘ
ッドの間隔は回転ヘッドの半径よりも大きい。水平な回
転ヘッドに対して、スライバトランペットとローラとの
間の角度は約７０°である。スライバ速度が例えば３０
０ｍ／ｍｉｎ以上と高くなれば、ローラとトランペット
の間に位置する案内なしのスライバに遠心力が作用して
外方へ強くふくらませ、切断を招くおそれがある。

さらにまた、案内部の領域で塵埃や汚染物などが飛散し
て紡糸室を汚染するという問題がある。

そこで、本発明の目的は上記欠点を回避し、特に、スラ
イバ切れなどの問題を生ずることなくスライバ送り速度
を高め、塵埃、トラッシュなどの飛散を防止できるよう
な頭書の装置を提供することにある。

この目的は特許請求の範囲第１項に特徴として記載した
構成要件によって達成される。

本発明では、案内部（スライバガイド）をフードの上部
カバーに設ける。その利点として、案内部に供給される
スライバ部分に回転ヘッドによって発生する空気流の影
響が及ばない。なぜなら、問題のスライバ部分はフード
の上方を通るからである特にコンデンサの領域で飛散す
る塵埃を排除するため、フードの上部カバーに開口部（
スリット）を設け、吸引装置によって塵埃が前記開口部
を通って内部空間へ吸引され、さらにこの内部空間から
搬出されるように構成する。

案内部と回転ヘッドの間隔は回転ヘッドの半径に等しい
かぐまたはこれよりも小さいことが好ましい。このよう
に設定すれば、回転ヘッドの上方に位置する案内部とス
ライバトランペットの間を、スライバは水平に近い角度
で案内されるから、案内部とスライバトランペットの間
で支えのないスライバ部分をふくらませる遠心力成分は
極めて小さくなる。従って、スライバ切れを起こすこと
なく、例えば３００ｍ／ｍｉｎ以上の極めて高い作業速
度を達成できる。このようにして作業上の支障が回避さ
れるだけでなく、単位時間の生産能力を高めることがで
きる。

好ましくは案内部を漏斗状の案内素子として形成する。

このようにすれば、スライバはコンデンサとしての二重
漏斗を通過することになり、この過程でスライバから空
気が絞り出されるから、スライバが密になり、安定性を
与えられ、スライバ切れの可能性はほとんどなくなる。

空気導入口は案内素子の領域に設けるのが好ましい。こ
のようにすれば塵埃を短い経路で吸引できるからである
。フードは飛散する塵埃、汚染物などを除去できるよう
に吸引装置に接続するのがＪ１７−ましい。案内素子の
手前に、もう１つの案内部を別設するので好ましい。ま
た、この別設案内部はスライバを本来の案内部へ誘導す
ると共に、有害な側方からの空気流を防止できるように
溝として構成するのが好ましい。案内部及び空気導入口
の上方に共通のカバーを設けることが好ましく、これに
より、飛散する塵埃を空気導入口へ誘導することができ
る。フードの上部カバーは、特に紡糸開始（スライバト
ランペットへのスライバ導入）を容易にするフードへの
接近が可能となるように、案内部または案内素子と一緒
に旋回または開放できることが好ましい。案内部または
案内素子を固設し、上部カバーの少なくとも一部を旋回
または開放できるように構成するのも好ましい実施態様
であり、このように構成すれば、紡糸開始に際して１つ
の素子（スライバトランペット）だけを移動させればよ
い。他の好ましい実施態様では、空気導入口を囲んで円
弧状に弯曲した遮へい素子をフード上に、特にスライバ
供給と対向する側に設ける。回転へ・ノドを囲むように
フードの内部空間に円形または円筒形に弯曲した遮へい
素子を設けることにより、汚染物がフードの隅に侵入し
て堆積するのを防止することが好ましい。遮へい素子に
囲まれた空間に対して吸引力を作用させることが好まし
い。遮へい素子を円形または円筒形に形成したことによ
り、一部は高速回転する回転ヘッドの空気流によって条
件づけられる空気流の状態が改善され、均一化される。

以下、添付図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な
説明する。

〔実施例〕

第１図は（図示しないが）カードの下流側に配置される
スライバ導入装置（ケンスコイラ）の側面図である。ス
ライバ導入装置は固設の回転ヘッド・プレート１を含み
、この回転ヘッド・プレート１に、スライバトランペッ
ト３、フィードローラ４　（カレンダローラ）及びプレ
ッサプレート５（プレッサディスク）を含む回転ヘッド
（ターンテーブル）が取付けられている。プレッサプレ
ート５の下面は回転ヘッドプレート１の下面とほぼ同一
平面に位置する。装置が正常に作動しておれば、トラン
ペット３を介して回転ヘッド２に供給されスライバ６が
回転ヘッドプレート１及び回転ヘッド２の下方に位置す
るケンス７に導入されるようにフィードローラ４が駆動
される。スライバ６が回転ヘッド２を通ってケンス７に
導入される時、ケンス７は回転運動する。ケンス７に導
入されたスライバ６は上向きにケンス７の上側から突出
して、回転ヘッドプレート１及びプレッサプレート５の
ほぼ平坦な下面と当接するが、この状態はケンス充填過
程の大部分及びケンス７の充填後も続く。

回転ヘッドプレート１の上方に、例えば上部カバ一部分
１１ａを含む箱状体から成るフード１１があって回転ヘ
ッド２に重なる。カバ一部分１１ａには、外部から内部
空間へ空気を流入させる（矢印Ａ）ための空気導入口１
１ｂがある。フード１１の側壁部分には空気を導出する
（矢印Ｂ）ための（図示しないが）吸引装置に接続する
開口部１１ｃがある。

回転ヘッド２の上方には、二重漏斗状に形成され、上部
カバ一部分１１ａに固設された、スライバ６の案内部と
しての漏斗状鴬内素子８を設ける。

案内素子８の手前に、例えば溝状に形成したもう１つの
案内素子１０を別設する。カードから来るスライバ６は
ローラ１２及びほぼ水平な案内素子１０を通って、上方
から案内素子８の漏斗状開口部８ａに進入し、狭窄部８
ｂを通過した後、漏斗状開口部８Ｃを通って下向きに案
内素子８を出る。

この時、スライバ６はスライバトラ・ンペフト３にむか
つて向きを変える。スライバトランペット３、または水
平な回転ヘッド２と回転ヘッド２の上方に位置する案内
素子８との間の角度αは約３０゜である。従って、水平
に近いスライバ案内が行われ、有害な遠心力が著しく弱
められる。スライバ６が狭窄部８ｂを通る時、スライバ
６がら空気が絞り出されることでスライバ６が密になり
、その結果、安定性を増すから切断のおそれはほとんど
なべなる。

第２図は角ばった箱に収納されている回転ヘッド２の俯
緻図である。回転ヘッド２を囲んで箱の内部空間に、例
えば板金から成る円形または円筒形に、弯曲した遮へい
素子１３が回転へ７ドプレート１に固設されている。こ
の遮へい素子１３には除塵のための吸引管１３ａが接続
している。矢印Ｃは回転ヘッド２の回転方向を示す。

第３図は第１図と対応する俯緻図である。溝１０は底面
１０ａ及び２つのやや外方に向いた壁面１０ｂを具備す
る。案内素子８の、（ローラ１２及び溝１０により）ス
ライバが案内される側とは反対の側に（破線で示す）空
気導入口１１ｂを設ける。

・このように構成したから、壁面１０ｂの方向に飛散す
る塵埃、トラッシュなどが空気導入口１１ｂに誘導され
る。

第４図は狭窄部８ｂにむかって内方ヘテーパする案内素
子８の入口域８ａを示す。フード１１の上部カバ一部分
１１ａに、案内素子８を囲む空気導入口１１ｂを設ける
。案内素子８の手前にはもう１つの案内部１０が別設さ
れている。

第５図では円弧状の空気導入口１１ｂを囲むようにして
円弧状遮へい素子１４を上部カバ一部分１１ａを設けで
ある。空気導入口１１ｂはブリッジによって３つのゾー
ンに分割されている。

カバ一部分１１ａは第６図の場合、例えば紡糸開始の際
して案内素子８及びスライバトランペット３に手が届く
ように、ピボット１１ｄを中心に上向きに旋回または開
放することができる（弯曲矢印Ｄ）。スライバ６は案内
素子８に達してからスライバトランペット３にむかって
向きを変える。

第７図の場合には、案内素子８をカバー１１２の固定部
分に固設してあり、空気導入口１１ｂとピボ、ット１１
ｅとの間に位置すカバー１１３の他の部分を、ピボッ）
１１ｅを中心に上方へ旋回または開放できる（弯曲矢印
Ｅ）。

【図面の簡単な説明】

ｖｒ１図は上部カバ一部分にフード及び漏斗状案内素子
を有する本発明装置を略示する側面図；第２図は円形ま
たは円筒形に弯曲した遮へい素子を有する第１図のフー
ドを示す断面図；第３図は第１図に示した本発明装置の
俯敞図；第４図は空気導入口を有する漏斗状案内素子の
俯轍図；第５図はフードに設けた円弧状遮へい素子を示
す斜視図；第６図は案内素子と一緒に開放旋回できる上
部カバ一部分を有する第１図と同様の装置を略示する側
面図；第７図は固設案内素子及び一部が開放旋回できる
カバーを有する第１図と同様の装置を略示する側面図で
ある。 １・・・回転ヘッドプレート、　　２・・・回転ヘッド
、３・・・スライバトランペット、 ４・・・フィードローラ、 ５・・・プレッサプレート、　　　６・・・スライバ、
７・・・ケンス、　　　　　　　　８・・・案内素子、
１０・・・別設の案内素子、　　　１１・・・フード、
１３　、１４・・・遮へい素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、スライバが案内部を通過したのち、案内なしで、回
   転ヘッドに設けたスライバトランペットに導入されるよ
   うに構成したスライバ導入装置（ケンスコイラ）を含む
   カード用装置において、案内部がフード（１１）の上部
   カバー域（１１ａ）に配置されてスライバ導入装置の領
   域にまたがるようにしたことと、フード（１１）のカバ
   ー域（１１ａ）に少なくとも１つの空気導入口（１１ａ
   ）を設けたことを特徴とする、スライバ導入装置を含む
   カード用装置。 ２、案内部（８）と回転ヘッド（２）との間隔が回転ヘ
   ッド（２）の半径に等しいか、またはこれよりも小さい
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３、案内部（８）を漏斗状の案内素子として構成したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項に記
   載の装置。 ４、空気導入口（１１ｂ）が案内素子（８）の領域に存
   在することを特徴とする特許請求の範囲第１項から第３
   項までのいずれか１項に記載の装置。 ５、フード（１１）を吸引装置（１１ｃ；１３ａ）に接
   続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項から第４
   項までのいずれか１項に記載の装置。 ６、案内素子（８）の手前に少なくとも１つの案内部（
   １０）、例えばプレートやローラを別設したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第５項までのいずれか
   １項に記載の装置。 ７、別設の案内部（１０）を溝として構成したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項から第６項までのいずれ
   か１項に記載の装置。 ８、案内部（８）及び空気導入口（１１ｂ）の上方に共
   通のカバー（１１ｃ）を設けたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項から第７項までのいずれか１項に記載の
   装置。 ９、上部カバー域（１１ａ）を案内部（８）または案内
   素子と共に旋回または開放できる（１１ｄ）ことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第８項までのいずれか
   １項に記載の装置。 １０、案内部（８）または案内素子を固設したことと、
   上部カバー域（１１ａ）の少なくとも一部を旋回または
   開放（１１ｅ）できることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項から第９項までのいずれか１項に記載の装置。 １１、空気導入口（１１ｂ）を囲むように円弧状の遮へ
   い素子（１４）をフード（１１）上に設けたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第１０項までのいずれ
   か１項に記載の装置。 １２、フード（１１）の内側に回転ヘッド（２）を囲ん
   で円形に弯曲した遮へい素子（１３）を設けたことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項から第１１項までのいず
   れか１項に記載の装置。