JPS61253426A - 電磁流量計のア−スリング固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電磁流量計のセラミック製測定管端面にアース
リングを固定する電磁流量計のアースリング固定方法に
関するものである。

〔従来の技術〕

電磁流量計はファラデーの電磁誘導現象を利用して測定
管内を通過する導電性流体の流量を電気信号に変換する
ことによシ流量測定を行なうものであって、測定に際し
ての可動部分がないことや、測定のための圧力損失が生
じない等の利点があるばかシでなく、他の測定装置では
測定困難な腐食性流体やスラリ固形物などを含んだ流体
の流量測定が可能であるところから、各方面に広く用い
られている。

この種の電磁流量計における測定管は、両端に７ランジ
を有する管状に形成されていてその局面外方には、はｙ
鞍形状に巻回された一対の励磁コイルが測定管を挾んで
上下に配設される。そして、測定管の両側フランジ端面
には、それぞれ環状のアースリングが配設されておシ、
その外周部を測定管の７ランジに固定しかつ外周面を被
測定流体に接液させることによシ、測定流体を基準電位
に接続して電極部での起電力の取出しを精度よく行ない
測定精度を向上させるように構成されている。

このようなアースリングには従来、白金、タンタルなど
、高融点導電材で形成された金属リングが用いられてい
るが、近年、測定管をセラミックで形成したものにおい
ては、その両端面の開口周囲に白金ペーストを塗布して
メタライズ°することによってアースリングとすること
が行なわれている０ 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このような従来のアースリング固定方法
においては、摩耗性の高い流体を測定する場合に数１０
μというような薄い白金層では、これが削られてしまっ
てアースリングの機能を果さなくなることがあシ、また
、腐食性流体を測定する場合には、白金ペースト中のバ
インダが液で侵されてこれまたアースリングの機能を果
さなくなるという問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

このような問題点を解決するために本発明では、焼成前
のセラミック測定管の端面開口に沿って設けた凹部に、
環状の高融点導電金属板を下敷きとして少なくとも半焼
成のセラミックリングを嵌着したのち、全体を焼成して
一体とすることＫよシアースリングを測定管に固定する
ようにした。

〔作用〕

こうすることによシ、未焼成のセラミック測定管が焼成
の結果収縮し、収縮率の小さい既焼成のセラミックリン
グとの間でアースリングが強固に固定される。アースリ
ングと金属ケースとの短絡は、アースリングの外周に金
属ケースと連結される突片を一体形成しておくかあるい
は、アースリングと金属ケースとの間の測定管端面の一
部に白金ペーストを塗付してメタライズする。

〔実施例〕

第１図は本発明に係るアースリング固定方法を説明する
ために示す電磁流量計要部の縦断面図、第２図は同じく
端面図、第３図は同じくアースリング固定部の拡大縦断
面図、第４図は同じくアースリングの斜視図である。図
において、測定管１は焼成前のＡｌ２Ｏ３セラミツクを
用いて両端部に７ランジを有する円筒状に形成されてお
シ、その両側７ランジの端面には、環状の凹孔１鼻が開
口に沿ってこれと同心状に形成されている。またアース
リング２は高融点導電材料によシ円周外壁ムを有する円
板状に形成されておシ、その中心部には、測定管１の内
孔１ｂと同径の円孔２ｂが穿設されている。前記凹孔１
ａの゛内周面の一部とこれに連続する７ランジ端面なら
びにこの端面に連続するフランジ外周面の一部とには、
アース片となる小幅の白金ペースト３が塗付されている
ｏ４は半ａ、３セラミックによシ、アースリング２の内
周円よシもわずかに小径の環状に形成されたセラミック
リングであって、その内孔はアースリング２の円孔２ｂ
と同径に形成されている。

そこで、アースリング２を測定管１に固定するには、一
対のアースリング２を測定管１０両側凹孔１１に下敷き
として嵌装しさらに各アースリング２内にセラミックリ
ング４を嵌装する。このようにしてアースリング２とセ
ラミックリング４とを装着した焼成前の測定管１を例え
ば１３００〜１４００℃で焼成すると測定管１は焼成に
よって２０−程度収縮するがセラミックリング４は半焼
成または全焼成であるからさほど収縮しないｏしたがっ
てアースリング４は、収縮した凹孔１ａと収縮しないセ
ラミックリング４との間に挾持されて強固に固定される
。また、これと同時に白金ペースト３がメタライズされ
てコ字状の塗付面へ強固に付着する。

そこで、測定管１の外周部に一対の励磁コイル５を装着
したのち、円筒状の金属ケース６を測定管１の７ランジ
部に嵌装し、止ねじ７を白金ペースト３に対応させて金
属ケース６に螺入する。こうすることによシ、金属ケー
ス６と測定管１とが固定されるとともに、白金ペースト
３と基準電位を有する金属ケース６とが短絡される。、
このようにして組立を終った電磁流量計は、アースリン
グ３の内周が、測定管１の内孔１ｂを通過する被測定流
体に接液するので、電極部での起電力の取出しが精度よ
く行なわれる。

第５図は本発明の他の実施例として第４図に対応して示
すアースリングの斜視図であって、本実施例においては
、前記実施例のようにアースリング２と金属ケース６と
を短絡させるための白金ペースト３を設けず、その代シ
に、前記実施例と同形状のアースリング２の外周部にＬ
字状のアース片８を同材料で一体形成して突設した。し
たがってこれを下敷きＫしてセラミックリング４を、凹
孔１ａＫ嵌装したのち焼成すると、前記実施例と同様に
アースリング２が固定されるとともに、アース片８の先
端折曲部が金属ケー又６と測定管１の７ランジとの間へ
係入されて止ねじ７で固定されるので、アースリングと
しての機能は前記実施例と同じである。

また、第６図は本発明の他の実施例として第４図に対応
して示すアースリングの斜視図であって、本実施例にお
いてはアースリング２人を、円周外壁のない扁平環状に
形成し、アース片８人をコ字状に形成した。こうするこ
とによシ、アースリング２人を下敷にしてセラミックリ
ング４を凹孔１ａに嵌装して焼成すれば、アースリング
２人が固定されかつアースリングとしての機能を果すこ
とは前記各実施例と同じである。

なお、前記各実施例において、アースリング２の材料と
しての白金の溶解点が１７８０℃であるのに対して焼成
温度が１３００〜１４００℃であるから、アースリング
２が溶けない。

〔発明の効果〕

以上の説明によシ明らかなように、本発明によれば電磁
流量計のアースリング固定方法において焼成前のセラミ
ック測定管の端面開口に沿って設けた凹部に、環状の高
融点導電金属板を下敷きとして少なくとも半焼成のセラ
ミックリングを装着したのち全体を焼成して一体とする
ことによシ、アースリングが強固に固定されて脱落する
ことがなく、電磁流量計全体の耐用性が向上するととも
に、従来のような白金ペーストとは異なシ白金等の金属
板で形成されたアースリングは、スラリーを含んだ摩耗
性の高い流体を測定する場合でもこれに削られることが
なく、また腐食性流体を測定する場合でもこれに侵され
ることがないので、アースリングとしての機能を損なう
ことがなく耐用性が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るＩＩ！磁流磁流量子−スリング固
定方法を説明するために示す電磁流量計要部の縦断面図
、第２図は同じく端面図、第３図は同じくアースリング
固定部の拡大縦断面図、゛第４図は同じくアースリング
の斜視図、第５図および第６図はそれぞれ本発明の他の
実施例を第４図に対応して示すアースリングの斜視図で
ある。 １・・・Φ測定管、　１ａ・・・φ凹孔、１ｂ・・・・
内孔、２，２Ａ・・・・アースリング、３・・・・白金
ペースト、４・・・・セラミックリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 焼成前のセラミック測定管の端面開口に沿つて設けた凹
   部に、環状の高融点導電金属板を下敷きとして少なくと
   も半焼成のセラミックリングを嵌装したのち、全体を焼
   成して一体とすることを特徴とする電磁流量計のアース
   リング固定方法。