JPS6119773Y2 - - Google Patents

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JPS6119773Y2
JPS6119773Y2 JP12980983U JP12980983U JPS6119773Y2 JP S6119773 Y2 JPS6119773 Y2 JP S6119773Y2 JP 12980983 U JP12980983 U JP 12980983U JP 12980983 U JP12980983 U JP 12980983U JP S6119773 Y2 JPS6119773 Y2 JP S6119773Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、湿式高こう配磁気分離機に関するも
のである。
従来、スラリー状などの各種の窯業、陶業、ガ
ラス原料あるいは工業排水などの中から、微弱磁
性を有する不純分あるいは汚染物質を除去する目
的で、高こう配磁気分離機と呼ばれる装置が実用
化されている。この分離機の原理は、電磁石を用
いて電磁石に磁界を生成し、この磁界中にマトリ
クスと呼ばれる織布状あるいはウール状にした強
磁性細線を置くことによつてこの細線の周囲に高
い磁気こう配を形成させ、ここにスラリー状など
の被処理原液を通過させることにより、この細線
に磁性物を磁着させるということにあるものであ
る。そして、この細線に磁着される磁性物の付着
量が、ある量に達すると、飽和状態となり、それ
以上磁着しなくなるので、飽和する前に、マトリ
クスを洗浄するようになつている。
また、このための原液の供給、すなわち、給液
と、マトリクスの洗浄との面から見ると、大きく
分けて2種類あり、その一つは、断続的に給液、
洗浄のサイクルを繰り返す形式のものであり、こ
の形式のものにおいては、マトリクスが電磁石に
よつて誘起される磁界中に設置された非磁性容器
の中に固定されており、給液中は電磁石に通電し
て磁界を印加し、洗浄時は、電気を切つて磁界を
取り去り、洗浄液を流すという断続的な作業方法
を用いるものである。
これに対し、他の一つは、固定した電磁石の発
生する磁界中に水平に回転移動するマトリクスを
一定の速度で送り込み、電磁石の磁極を貫通して
上方からあけた穴を通じて原液を連続してマトリ
クス中に流し入れ、磁界中にあるマトリクスの中
を通る際に磁性物をマトリクスに磁着させ、磁界
の外に出たところでマトリクスから磁着物の洗浄
を行なう連続的な作業方式を用いるものである。
本考案は、後者の連続的な磁気分離機に関する
ものであるが、まず、ここで、従来のこの方式の
連続式高こう配磁気分離機についてその構成及び
問題点を、添附図面の第1及び第2図に基づいて
簡単に説明する。
第1図は、従来の連続式高こう配磁気分離装置
の1例の平面図、第2図は、第1図の−線に
よる断面図を示すものであるが、この装置の構造
の主要部分は、第1図に示すように、コイル1及
びヨーク2,2から成る電磁石部分3、数個
の支持ローラ4によつて支持された回転マトリク
ス5及び洗浄装置6から構成されている。なお、
回転マトリクス5は、図示はされていないが、駆
動モータにより矢印5の方向に連続的に回転す
るようになつているものとし、また、洗浄装置6
は、回転マトリクス5の回転方向5の下流にお
いて電磁石部分3の磁界外部に配置され、上部か
らマトリクス5に向かつて圧力液を噴射するよう
になつている。
このような構成を有している従来の分離装置
は、以下のようにして磁気分離が行なわれるよう
になつている。
すなわち、コイル1には、常に電流が流れてお
り、ヨーク2によつて電磁石の内部には磁界が常
時発生している。マトリクス5は、矢印5の方
向への回転によつてこの磁界内に入ると、強く励
磁され、高い磁気こう配が生成される。この状態
の下に、被処理用原液が第2図に矢印10によつ
て示すように、上方からマトリクス5にシユート
7を介して供給されると、原液は、上部のヨーク
に垂直方向にあけられた多数のスロツト2
1′を通り、マトリクス5に到達する。この場合、
原液中に混入する磁性物は、原液がマトリクス5
を通過する際は、マトリクス5によつて捕捉さ
れ、原液は下部のヨーク2に同様に垂直方向に
あけられた多数のスロツト22′を通過し、下部ヨ
ーク2の下方に配置されたシユート8に集めら
れ、矢印11に示すように排出される。
マトリクス5に捕捉された磁性物は、マトリク
ス5の矢印5の方向への引続く回転によつて電
磁石部分3の外部に運び出され、磁界の影響を受
けない位置において、洗浄装置6から下方に噴射
する洗浄液により洗浄される。洗浄液は、別に設
けてある排出口を経て装置から排出される。しか
しながら、このような構成及び作用を有する従来
の分離装置には、次ぎのような問題点がある。す
なわち、 1 上下部のヨーク2,2に供給及び排出用
のスロツト21′,22′がそれぞれあけてあるの
で、磁気的な効率が悪いこと 2 構造が複雑であり、大容量の処理には向いて
いるが、中及び小容量の処理には向いていない
こと などである。
そこで、本考案は、従来公知の分離装置におけ
るこれらの問題点を解決することのできる新規な
湿式磁気分離装置を得ることを、その目的とする
ものである。
本考案は、この目的を達成するために、円環状
の強磁性マトリクスを垂直軸に対して傾斜して連
続回転自在に配置し、その傾斜する回転軌道に
は、その傾斜下方部分において上下1対の磁極の
間のエアギヤツプを通過するように磁場部分を固
定して配置し、また、上部磁極にはこれを貫通し
て原液供給孔を設けると共にその下方に強磁性マ
トリクスを隔てて処理液排出シユートを設け、更
に、磁場部分の磁界の外部には、強磁性マトリク
スの回転軌道の上方に洗浄液噴射ノズルをマトリ
クスを通過して洗浄液を噴射するように配置して
成ることを特徴とするものである。
以下、本考案をその実施例と示す添付図面の第
3−5図に基づいて説明する。
本考案による装置の主要部分は、マトリクスに
磁界を与えるための電磁石部分20、回転するマ
トリクス部分30、その駆動部分40、マトリク
ス30の洗浄部分50及び原液の給排部分60か
ら構成されている。
まず、電磁石部分20は、第3及び4図に示す
ように、上部磁極21、上部ヨーク22、サイド
ヨーク23、下部ヨーク24、下部磁極25及び
上下部ヨーク22,23の回りに配置された1対
の励磁コイル26から構成されており、これらに
よつて磁気回路が形成されるが、上部及び下部磁
極21,25は小さなエアギヤツプを隔てて対向
して配置されている。また、上下部の磁極21,
25の中心線y−yは、分離機の垂直線X−Xに
対して、ある角度αに傾斜して配置されている。
このようにして、励磁コイル26により、誘起さ
れる磁束は、この磁気回路を通つて、上部磁極2
1及び下部磁極25によつて狭まれたエアギヤツ
プで磁界を生成する。
次ぎに、回転マトリクス部分30は、円盤状に
構成されたフレーム31の外周部に取り付けられ
た円環状のマトリクス32から成立つており、そ
の一部は、電磁石部分20の上下部両磁極21,
25の間に形成されたエアギヤツプのほぼ中心部
に入るように設置されており、また、フレーム3
1は、その中心を駆動軸33によつて支持されて
いる。この駆動軸33は、垂直線X−Xに対して
傾斜して配置された架台71の上に軸受34によ
つて回転自在に取付けられている。なお、回転マ
トリクス32は、全体が円環状のとい35の中に
入つて回転するようになつており、また、円環状
のとい35の一部は電磁石部分20において、後
に説明する給排部分60の一部分を形成している
処理液排出シユート63に連結されている。
次ぎに、駆動部分40は、架台71の上に取付
けられた駆動モータ41及びこれによつて駆動さ
れる減速機42から成立つており、これを介して
回転マトリクス部分30の駆動軸33にモータ4
1の回転力を与えるようにする。
また、マトリクス部分30の洗浄部分50は回
転マトリクス32が、第3図に示すように、矢印
37の方向に回転するものとした場合、その電磁
石部分20からの出口側で、電磁石部分20の磁
界の影響のほぼ無くなつた部分にマトリクス32
の上方部分に洗浄ノズル51として設けられてい
る。また、洗浄ノズル51から噴射された洗浄液
は、マトリクス32の下方において、その円環状
のとい35の部分において、ノズル51に近接し
て設けられた洗浄液排出口52を経て排出される
ようになつている(第5図参照)。
最後に、原液の給排部分60としては、給液の
ために、電磁石部分20の上部ヨーク22及び上
部磁極21を縦方向に貫通して原液供給孔61を
あけ、その上端部ヨーク22の開口部には、原液
供給ホツパ62が連結してあり、また、排出のた
めには、前述のように、原液供給孔61の下端部
に対向して、マトリクス32を隔ててその下方の
円環状のとい35に、処理液排出シユート63が
連接してある。このように、処理液排出シユート
63は、第4図からも分かるように、回転マトリ
クス部分30の垂直線X−Xに対する傾斜の最下
方部分において、マトリクス32の放射方向に延
長して配置されている。
なお、第4図から明らかであるように、これら
の本考案の主要部分である電磁石部分20、マト
リクス部分30、駆動部分40及び洗浄部分50
は、それぞれの中心線が、分離機全体の垂直線X
−Xに対して、ある一定の角度αを有して配置さ
れるように、水平基台70の上に、それに対して
角度αを有するように配置された架台71の上
に、その面に対して直角となるように固着されて
おり、この場合、マトリクス32を包囲している
円環状のとい35に連設された処理液排出シート
63は、その中心線が架台71の傾斜方向に最下
部となるように、マトリクス32に対して放射方
向に配置されている。
また、上記の実施例においては、磁極21,2
5は、励磁コイル26によつて励磁されるものと
してあるが、その代わりに、上下部磁極21,2
5として、永久磁石を使用しても良いことは、無
論のことである。
本考案は、このような構成を有しているが、次
ぎに、この分離機によつて行なわれる磁気分離作
用を説明する。
まず、原液は、給排部分60の供給シユート6
2から送り込まれ、電磁石部分20の上部ヨーク
22及び上部磁極21を貫通して設けられた供給
孔61を通り電磁石部分20による磁界の中を駆
動部分40によつて回転しているマトリクス部分
30のマトリクス32に達する。この時、原液中
に含まれる磁性物は、回転するマトリクス32を
通過する際に、その中の磁気こう配によりマトリ
クス32に磁着されるが、非磁性物はマトリクス
32を通過し、給排部分60の処理液排出シート
63を経て外部に排出される。また、マトリクス
32に磁着された磁性物は、マトリクス32の回
転によつて磁界の外部に選び出されるが、磁界の
外部に出ても、液の表面張力によつて落下せず、
洗浄部分50の洗浄ノズル51の位置まで運ば
れ、洗浄ノズル51からの洗浄液の強い噴射によ
りマトリクス32から洗い流される。そして、ノ
ズル51の下方の円形のとい35の中に集めら
れ、装置の傾斜により、洗浄液排出口52から排
出される。このようにして、常に洗浄されたマト
リクス32が回転し、電磁石部分20の上下部分
の磁極21,25間のエアギヤツプに入るという
形で、連続した磁気分離が行なわれる。
本考案による磁気分離機は、上記のような構成
及び作用を有しているので、次ぎのような効果を
有することは、明らかなところである。すなわ
ち、 1 分離機全体を傾斜させるので、磁場部分の下
側磁極部に穴をあける必要がないこと 2 このように、下側磁極に穴がないので、従来
の方法に比べ磁界強度及び磁界の均一度の点で
有利であること 3 連続式磁気分離機として、小容量のものから
大容量のものまで製作が可能であること などである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来公知の湿式磁気分離機の1例を
示す平面図、第2図は、その−線による断面
図、第3図は、本考案の1実施例を第4図の矢印
の方向に見た平面図、第4図は、第3図の−
線による縦断面図、第5図は、第3図の−
線の部分を矢印の方向に見た一部切断正面図であ
る。 20……電磁石部分、21,25……磁極、2
2,23,24……ヨーク、30……マトリクス
部分、31……フレーム、32……強磁性マトリ
クス、33……駆動軸、35……とい、50……
洗浄部分、51……洗浄液噴射ノズル、52……
洗浄液排出口、60……給排部分、61……原液
供給孔、63……処理液排出シユート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 円環状強磁性マトリクス32を上下方向に液
    が通過可能であるように且つその駆動軸33が
    垂直線(X−X)の方向に対して傾斜して連続
    的に回転するように配置し、この強磁性マトリ
    クス32の垂直線(X−X)に対して傾斜する
    回転軌道の傾斜下方部分の一部に、上下部のヨ
    ーク22,24、上下部磁極21,25及び励
    磁コイル26から成る電磁石部分20を、強磁
    性マトリクス32が上下部磁極21,25の間
    のエアギヤツプを通過するように配置し、上部
    ヨーク22及び上部磁極21を貫通して原液供
    給孔61を設け、また、強磁性マトリクス32
    の回転軌道の一部には、その回転方向37にお
    いて磁石部分20の外部に、強磁性マトリクス
    32を貫通して洗浄液を噴射するノズル51を
    強磁性マトリスク32の上部に配置し、更に、
    強磁性マトリクス32の傾斜下方部分には処理
    液排出シユート63が設けて成る湿式磁気分離
    機。 2 円環状の強磁性マトリクス32を円盤状のフ
    レーム31の外周部に取付け、強磁性マトリク
    ス32を円環状のとい35の中に緩く収容し、
    このとい35に強磁性マトリクス32の傾斜下
    方部分において処理液排出シユート63を連設
    し、また、とい35には、洗浄ノズル51の強
    磁性マトリクス32を隔てた下部において洗浄
    液排出口52を設けて成る実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の湿式磁気分離機。
JP12980983U 1983-08-24 1983-08-24 湿式磁気分離機 Granted JPS6039319U (ja)

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JPS6039319U JPS6039319U (ja) 1985-03-19
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JP12980983U Granted JPS6039319U (ja) 1983-08-24 1983-08-24 湿式磁気分離機

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JPS6039319U (ja) 1985-03-19

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