JPS6114405Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は切断工具（回し挽きのこ刃）を駆動す
るモータと、切断箇所に向けられた空気案内通路
とを備えた手持ち工具、特に回し挽きのこに関す
る。このような形式の手持ち工具はドイツ連邦共
和国出願公開第2546527号明細書に基づいて既に
公知である。この公知の手持ち工具に設けられた
空気案内通路は、切断箇所において生じる切りく
ずを吸い込むため又は吹き飛ばすために働いてい
る。しかしながら、使用されている吸込み装置又
は吹出し装置の作用は、この作用を加工される材
料に適合することができないので理想的であるこ
とは言えない。例えば木材を加工するためには、
大きな吸込み作用又は吹出し作用を持つ空気流が
有利である。こねに対して、潤滑剤及び（又は）
冷却剤を必要とする材料を加工する場合には、吹
込み空気流又は吹出し空気流が潤滑剤及び（又
は）冷却剤を切断箇所から取り除かないように気
を付けなくてはならない。

空気案内通路内に調整弁が取り付けられてお
り、空気案内通路の切断箇所側の端部が少なくと
もその一部において、空気案内通路を通つて吹き
出される空気流を変化させる簡単に交換可能な成
形体によつて構成されていることを特徴とする本
考案による手持ち工具には公知のものと較べて、
吸込み空気流又は吹出し空気流をその都度加工さ
れる材料に最適に適合されること、ひいては材料
に応じて生じる種々異なつた必要条件に切くず除
去装置を簡単な手段で最適に適合させることがで
きるという利点がある。

実用新案登録請求の範囲の従属項に記載した手
段によつて、本考案による手持ち工具の有利な実
施例が可能である。調整弁を、空気案内通路を横
方向に貫通して案内されているピンとして構成す
ると特に有利である。調整弁の有利な作業箇所は
簡単な形式で係止装置によつて示すことができ
る。空気案内通路開口において交換可能な成形体
を共働させる場合に、調整弁の異なつた調整位置
に関連した同一のマークを種々異なつた成形体に
付けておくと便利である。

次に図面につき本考案の実施例を説明する。

通気スリツト２の設けられた機械ケーシング１
内には図示されていないモータと周知の伝動装置
とがのこ刃保持体３を駆動するために取り付けら
れている。のこ刃保持体３にはのこ刃４（図面で
は回し挽きのこ刃）が緊定されている。ベースプ
レート５は円弧状のブリツジ６を介して機械ケー
シング１と結合され、ブリツジ６自体はねじ７を
介して機械ケーシング１に保持されている。機械
ケーシング１にはさらに、のこ刃４を支持する支
持ローラ９を保持している保持体８が固定されて
いる。支持ローラ９はこの場合、ピン１１によつ
て止められている軸１０に支承されている。機械
ケーシング１は空気案内通路１２を形成してい
る。この空気案内通路１２の切断箇所側の開口の
一部は、種々異なつた交換可能な成形体１３によ
つて形成されている。この成形体１３は機械ケー
シング１に形成されたあり溝案内部１４に保持さ
れている。空気案内通路１２は、フライス加工に
よつて形成された切欠き１６を有するピン１５に
よつて横方向で貫通されている。切欠き１６はこ
の場合、ピン１５の残つているウエブ１７がピン
１５の一方の回動終端位置において空気案内通路
１２を開放し（第１図において実線で示してあ
る）、かつ他方の回動終端位置では空気案内通路
１２を閉鎖できるように設定されている。ウエブ
１７が破線で示されている位置にある場合、ウエ
ブ１７は空気案内通路１２の横断面を僅かだけ開
放している。ピン１５の外側に向かつて案内され
た端部にはつまみ１８が設けられている。このつ
まみ１８は軸平行な孔１９のなかに係止ピン２０
と係止ばね２１とを収容している。係止ピン２０
の半球状のヘツドには、機械ケーシング１に成形
された複数の相応な係止ノツチ２２が配属されて
いる。つまみ１８には線状マーク２３が配置され
ている。この線状マーク２３は異なつた調節マー
ク２４，２５，２６に合致させることができる。
相応な調節マークを種々異なつた成形体１３に付
けておくこともできる。例えば第１図の実施例に
おいて取り付けられている成形体１３は調節マー
ク２４を付けられている。この調節マーク２４に
よつて与えられる、成形体１３と調整弁として作
用するピン１５の位置との間の組合わせは、木工
のために最適である。ピン１５は機械ケーシング
１に設けられた孔２７に受容され、この孔２７の
なかで止めリング２８によつて確保されている。
のこ刃４の切断箇所は符号２９で示されている。

この実施例において示されている装置は吹出し
装置として構成されている。吸い込まれた空気の
一部は空気案内通路１２を通つて切断箇所２９に
向つて送られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による手持ち工具を部分的に破
断して示す図、第２図は第１図に示された手持ち
工具をＡ−Ａ線に沿つてその一部を破断して示す
側面図である。 １……機械ケーシング、２……通気スリツト、
３……のこ刃保持体、４……のこ刃、５……ベー
スプレート、６……ブリツジ、７……ねじ、８…
…保持体、９……支持ローラ、１０……軸、１１
……ピン、１２……空気案内通路、１３……成形
体、１４……あり溝案内部、１５……ピン、１６
……切欠き、１７……ウエブ、１８……つまみ、
１９……孔、２０……係止ピン、２１……係止ば
ね、２２……係止ノツチ、２３……線状マーク、
２４〜２６……調節マーク、２７……孔、２８…
…止めリング、２９……切断箇所。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 切断工具を駆動するモータと、切断箇所に向
   けられた空気案内通路とを備えた手持ち工具で
   あつて、空気案内通路１２内に調整弁が取り付
   けられており、空気案内通路１２の切断箇所２
   ９側の端部が少なくともその一部において、空
   気案内通路１２を通つて吹き出される空気流を
   変化させる簡単に交換可能な成形体１３によつ
   て構成されていることを特徴とする手持ち工
   具。 ２ 調整弁が、空気案内通路１２を横方向に貫通
   して案内されているピン１５として構成され、
   このピン１５が、空気案内通路１２の範囲に設
   けられたフライス加工による切欠き１６と、機
   械ケーシング１から外に向かつて案内された端
   部と、ピン１５を回動させるために前記端部に
   設けられたつまみとを有している実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の手持ち工具。 ３ 調整弁として構成されたピン１５に係止装置
   が配属されている実用新案登録請求の範囲第２
   項記載の手持ち工具。 ４ 簡単に交換可能な成形体１３があり溝案内部
   １４内で保持されている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の手持ち工具。 ５ 空気案内通路１２が機械送風機から切断箇所
   ２９近くの吹出し箇所に導びかれており、吹出
   し空気流が機械送風機によつて生ぜしめられて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項記載の手持
   ち工具。