JPS6112823B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は包装に関し、より詳細には端が開口し
たバツグの新規で且つ改良された配置に関する。

従来技術 重ね合された（imbricated）バツグパツケージ
は、食品の包装をはじめとする種々の包装の要求
事項に広く合致している。従来、数多くの改良
が、ストリツプに沿つて配置された複数個の重ね
合されたバツグのパツケージになされてきた。こ
のようなバツグ配置はジー・エイチ・ハンノン
（G.H.Hannon）の1964年12月15日付の米国特許
第3161347号に開示されており、この米国特許に
於いては、複数個の、端が開口したバツグが、バ
ツグの各々の一部が支持ウエブに接触している重
ね合せ配置で支持ウエブに沿つて配置されてい
る。これらのバツグの各々がパツケージに沿つて
同じ方向を向いた開口端を有しそしてストリツプ
に沿つた所定の方向の先行するバツグの各々が続
くバツグの開口を覆つている。上記米国特許第
3161347号に開示されたバツグパツケージは従来
のバツグ充填方法と比べ改良がなされたものであ
るが、本発明はバツグを供給源から処理又は装填
ステーシヨンに容易に移動できるように重ね合さ
れたバツグを適切に方向配置することに関して更
に改良を行なう。

発明の目的 重ね合されたバツグそれ自体は公知であるが、
本発明の目的は、鎖に沿つて種々のバツグをより
一層信頼性をもつて制御できる、バツグの改良さ
れたパツケージを提供することである。例えば従
来のバツグの鎖の包装においては、各バツグは一
端のみでキヤリアに保持されているため、鎖の方
向配置を維持して重力が各バツグを整合させるよ
うに注意していないと、鎖に対し横切る線で折り
畳まれることになる。本発明は、このような注意
深い方向配置を不要とするものである。

発明の要約 本発明は、バツグの各々の一方の側にて開口端
付近で該バツグに取り外し可能に取り付けられた
第１のキヤリアと、該第１のキヤリアが取り外し
可能に取り付けられた該バツグの各々の一方の側
と反対の該バツグの各々の側にて該バツグの各々
に取り外し可能に取り付けられた第２のキヤリア
とを具備する重ね合わされたバツグの鎖を提供す
る。

好ましくは、本発明によるバツグの鎖はそれ自
体に巻かれて重ね合わされたバツグのロールを形
成する。

本発明を一層詳しく理解できるように、次に単
に例として挙げた添付図面を参照して詳細に説明
する。

ここに於いて使用される下記の用語は次の通り
の意味を有するものと理解されたい。

(a) “バツグ”は１つの開口即ち口を有する可撓
性熱可塑性フイルムで構成された入れ物又は容
器を意味する。これは、管状素材から所定の長
さに管を切り取つて一方の端を熱処理で又は金
属クリツプでシールすることにより形成でき、
あるいは単一のシートを折りたたみ、１つの開
口端を残してシートの２つの自由側縁を熱処理
でシールすることによつて通常形成される、シ
ート素材（単一又は複数シート）から構成され
る、一般に小袋と称される入れ物又は容器でよ
い。

(b) “処理ステーシヨン”は、例えば、バツグに
満たすため又は充填するため、あるいは印刷又
はマーク付けの如きなんらかの方式でバツグを
処理する、バツグ即ち小袋を利用する装置又は
設備を意味する。

(c) “貯蔵容器”は、重ね合わされたバツグの鎖
を含んでいる供給箱又は入れ物を意味する。

第１図に於いて、屋根板状（shingled）即ち重
ね合されたバツグ１０，１２，１４，１６の鎖が
正面図で示されている。第２図には第１図の鎖１
が側面図で示されている。明確にするため、バツ
グの全体の鎖の小部分のみが、図示されており、
バツグの数は任意である。重なつているバツグ
が、１つ又は２つ以上のキヤリア又はストランド
（この場合２本のテープ６及び８）にバツグの一
方の側で取り付けられており、バツグはキヤリア
テープ６及び８に、この技術分野で公知の、例え
ば本願出願人の米国特許第3587843号に示されて
いる方式によつて取り付けられる。

バツグが２本の平行なキヤリアテープのみによ
つて支持されている場合、特に貯蔵容器内及び外
でバツグの鎖を配置する間及び取り扱う間、並び
に満たされた容器の積込み及び取り扱いの際に問
題が生ずる。即ち、テープ６及び８へのそれぞれ
のバツグの取り付け点から離れたバツグの端が相
互に乱れそして重なり又はしわがよつてしまう。
重ね合されたバツグの整合を維持することが非常
に望ましい場合がある。

支持テープ又はキヤリアテープ４を、１つ又は
２つ以上のキヤリアテープ６及び８と反対側で鎖
１に取り付けること又は接着することによつてバ
ツグの相互の整合を制御することが判かるであろ
う。

第１図を参照して説明すると、各々のバツグの
開口端又は口端３が、他の全てのバツグと同様に
キヤリアテープ６及び８に対して同じ方向に向い
ている。第１図及び第２図に示した如く、一番下
のバツグに従つてバツグの各々が重なるバツグの
開口端を覆い、最も先方のバツグの口部のみが露
出せしめられている。また、支持テープ又はキヤ
リアテープ４が、１つ又は２つ以上のキヤリアテ
ープ６及び８と反対側で鎖１に取り付けられてい
る。第１図及び第２図の双方に示される如く、キ
ヤリア６及び８に取り付けられるのはバツグの
各々の開口端部分であり、一方バツグの各々の閉
じられた端即ち底部分５が鎖のもう一方の側の付
加のキヤリアテープ４に取り付けられ、このよう
にして、バツグを、該付加のキヤリアテープ４と
バツグの反対側に取り付けられたキヤリアテープ
６及び８との間にトラツプする。図示した如くキ
ヤリアテープ４は長手方向に平行にキヤリアテー
プ６及び８の間で横方向にほぼ中央で配置される
のが好ましい。キヤリアテープ４，６及び８は同
じ型又は異なつた型の接着材料を備えることがで
きる。適切な材料が上記米国特許第3587843号に
記載されている。キヤリアテープ４，６及び８は
任意の適切な方式でバツグに取り付けることがで
きる。キヤリアテープの少なくとも１つが各々の
側に用いられる。単一のキヤリアテープが用いら
れる場合、好ましくは２つのテープのストリツプ
が用いられる場合よりもストリツプの幅が広く、
例えばその幅は2″（5.08cm）乃至9″（22.86cm）
である。

本発明に従う重ね合されたバツグは、積み重ね
られたバツグの開口が衛生的にカバーされ頂部バ
ツグの下に保たれると共に、容易に設置され且つ
迅速に使用できる。上記した重ね合わされたバツ
グはバツグの貯蔵及び利用を容易に且つ有効に
し、そしてその困難さを最小にする。

新しい設備又は装置はバツグの新しいパツケー
ジを使用することが必要であることがしばしばあ
るが、これは本発明を用いる重ね合された鎖を備
えている場合は生じない。第３図に於いて、重ね
合された鎖を供給源から処理ステーシヨンへの引
渡し又は供給する方法が簡略に図示されている。
このような重ね合されたバツグを貯蔵する好まし
い方法の１つは、それらを貯蔵容器７の内に図示
した如く保持することであるが、本発明のバツグ
は上記ハンノンの米国特許第3161347号の第５図
に示されている如きロール形状で貯蔵することも
できる。

バツグの鎖は、供給容器又は貯蔵容器７から案
内手段９を越え鎖からキヤリアテープ４を取り去
つて支持ロール１１に供給され、そしてバツグ充
填又は処理ステーシヨンに供給される。支持ロー
ル１１の代りに、一連のローラ又はテーブル面の
如き支持手段を用いることができる。

第３図は、支持ロール１１のすぐ前の重ね合わ
されたバツグの鎖の路内に配置されている、キヤ
リアテープを取り外すための案内手段９を示す。
キヤリア取り外し案内手段９は上記鎖の路の下に
図示され、従つてバツグをキヤリアテープ６及び
８に接着剤で接着したままにし、これらのキヤリ
アテープ６及び８は共にバツグを前方に引張るの
に用いられる。取り外し案内手段９がこの具体例
では遊びローラ１３と引き取りスプール１５とを
具備する。任意の他の手段をキヤリアテープ４を
取り外すため用いることができる。これらのバツ
グを使用するのに適した装置が米国特許第
3619696号及び第3698547号に示されている。

仮に、図示したものとさかさまの状態で供給さ
れるならば、キヤリア取り外し案内手段９はバツ
グの引き渡し路の上にもつてくる必要がある。

発明の効果 上記の如く、本発明は、使用中の改良された方
向配置で重なつた開口端を有するバツグの鎖を提
供できる。本発明は、バツグが２本の平行なキヤ
リアテープのみによつて支持されている場合に生
ずる問題、例えば貯蔵容器内又は外でバツグの鎖
を配置し又は取り扱う際にバツグのテープへの取
り付け点から離れた端が相互に重なり、場合によ
つてはしわがより、バツグの整合を維持すること
が困難になるという問題を解決するものである。

付加的なテープ又は一対のテープをバツグの
各々の閉じた端に取り付けることによつて、バツ
グのパツケージの充填の間、種々のバツグの方向
配置を確実に維持できる。従つて、充填中にバツ
グの閉じられた端があちこち動いたり、きちんと
していないパツケージがバーケージ上のバツグを
損傷することはない。

さらに本発明のバツグの鎖は、積み重ねられた
バツグの開口が頂部バツグの下に保たれ、衛生的
な状態を維持するという利点をも有している。

即ち、本発明のバツグの鎖はその取り扱いが容
易であり、重ね合わされたバツグの鎖は相互にス
リツプしたり屈曲することもなく、上方向、下方
向その他いづれの方向への供給も障害なく可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従うバツグの鎖の正面図。
第２図は、第１図の重ね合わされたバツグの鎖の
簡略側面図。第３図は、処理ステーシヨンへ本発
明の重ね合わされたバツグの鎖を供給する作動を
示す簡略図。 １……バツグの鎖、３……開口端、４……キヤ
リアテープ、５……底部分、６，８……キヤリア
テープ、１０，１２，１４，１６……バツグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バツグの各々が、開口端、閉端及び該開口端
   と該閉端との間を延びている側部とを有し、複数
   個のバツグが、該開口端に隣接して該バツグの
   各々の一方の側にて該バツグに取り外し可能に取
   り付けられた第１のキヤリアによつて重なつた配
   置状態で共に連結されているバツグの鎖におい
   て、該閉端に隣接して該バツグの他方の側にて該
   バツグに取り外し可能に取り付けられた第２のキ
   ヤリアを具備することを特徴とするバツグの鎖。 ２ 該第１のキヤリアが接着キヤリアである特許
   請求の範囲第１項記載のバツグの鎖。 ３ 該第１のキヤリアが少なくとも２つのテープ
   の平行ストランドを含む特許請求の範囲第２項記
   載のバツグの鎖。 ４ 該第２のキヤリアが接着キヤリアである特許
   請求の範囲第１〜３項のいづれかに記載のバツグ
   の鎖。 ５ 該第２のキヤリアが少なくとも１つのテープ
   のストランドである特許請求の範囲第４項記載の
   バツグの鎖。 ６ 該鎖が重なつたバツグのロール形態にそれ自
   体の回りに巻かれている特許請求の範囲第１〜５
   項のいづれかに記載のバツグの鎖。