JPS61127397A - 静電複写画像修正用消しゴム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は静電複写法により形成された画像を修正する為
の消しゴムに関するものである。

（従来の技術） 近年、静電複写法が工業図面の作成に用いられるように
なり、使用される紙の中でも、特にトレーシングペーパ
ーの様な透明性の高い紙に画像を形成させたり、また製
図用フィルムに画像を形成させた第２原図としての用途
が増大している。

静電複写法でトレーシングペーパー等普通紙および製図
用フィルムに画像を形成せしめた。

いわゆる第２原図は２画像がトナーと称される着色合成
樹脂粉末の溶融固着したもので構成されている為、単な
る消しゴム修正では修正出来ない場合が多い。

従来、このような第２原図の修正ハ、トナーの溶剤を画
像の修正部に直接塗布し、トナーを溶解した後、これを
拭取るといった方法が取られていた。

トナーの溶剤としてはトナーを良く溶かす。

ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素や
トナーの溶融固着剤としてのトリクロルエチレンなどの
塩化炭化水素、また、これらの他にも、エステル類、ケ
トン類、脂肪族炭化水素等を単独又は適当に混合して使
用している。

しかし、この方法の場合、トナーを溶解した後、拭取る
為、溶解性の良い溶剤はど２紙面。

フィルム面を汚す傾向を有している。

また、汚れを少なくする為に、水又は低級アルコールと
これと相溶性のあるケトン類、エーテル類、エステル類
を混合した。溶剤を使用した（特公昭４８−１５４２０
号）例等があるが。

修正後の乾燥時間を短かくする為に低沸点、揮発性溶剤
が使用されている。この為、修正操作を迅速に行わねば
ならず、簡単な修正法とは言えなかった。

さらに１画像に直接、溶剤を塗布する為、繊維の密でな
い例えば上質紙といった一般紙については、溶解したト
ナーが紙の繊維の中に浸透してしまい修正が不可能であ
った。

（発明の目的） 本発明者は、これらの状況に鑑み、トナーの溶剤の中で
も特に優れた溶解性を有する物質を見い出し、これを消
しゴム中に含有せしめることが出来れば、上述せる問題
点が解消されるＣヒの見地に立ち、鋭意研究を重ねた結
果２遂に本発明を完成したものである。

（発明の構成） 即ち１本発明は、下記一般式に示す溶剤を芯物質としだ
粉床法マイクロカプセルを消しゴム中に含有せしめたこ
とを特徴とする静電複写画像修正用消しゴムを要旨とす
るものである。

（一般式） （式中Ｒ＋＝Ｈ，Ｃ２Ｈ５，Ｒｚ＝Ｈ，ＣｚＨｓ）本発
明は、トナーの溶剤の中でも特に優れた溶解性を示す上
記一般式に示す溶剤を芯物質としたマイクロカプセルを
消しゴム中に含有せしめたので、溶剤が直接紙面、フィ
ルム面に接しないことより紙面、フィルム面を汚すこと
がないばかりか１画像に対しては優れた消去性を示し、
また、上記一般式に示す溶剤はその沸点が比較的高いも
のであることより消しゴムとしての経時安定性に優れ、
使用時の臭気等も極力緩和できるものとなる。

以下２本発明の詳細な説明する。

消しゴム中に含有される粉床法マイクロカプセルの芯物
質たる溶剤としては、下記一般式に示すものでアリ、そ
の具体例は下表に示すとおりである。

（一般式） （式中Ｒ＋＝Ｈ，Ｃ２Ｈ５Ｒ２＝Ｈ，Ｃ２Ｈｓ）（以上
、新日本製鉄化学工業■製） これらの溶剤は単独もしくは２種以上混合して使用可能
であり、その使用量は消しコ゛ム全量に対して５〜５０
重量％、好ましくは５〜３０重量％である。

わユ２本発明における消しゴムの製造方法にっりて簡単
に述べる０ 先ず、製造の容易性そして量産性等の点で他の方法より
も優れている粉床法マイクロカップセルは、上述せる芯
物質たる溶斉１を例えば超微粉末シリカ粉中で、従来よ
り周知の方法に従い高速攪拌すれば、シリカ壁マイクロ
カプセルが得られる。ここで、前述せる溶剤の量はマイ
クロカプセル全量に対して７５〜３５重量％、好ましく
は７５〜５０重量％となる様にする。次いで、従来より
知られている消しゴム基材、特に好ましくはポリ塩化ビ
ニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体に可塑剤、安定剤、
充填材、更に必要に応じて顔料、香料、研磨材などを加
えてペースト状物としたものに、前述した粉床法マイク
ロカプセルを加え、均一に分散せしめた後。

加熱成型すれば、所望の消しゴムが容易に得られる。

（実施例） 以下１本発明を実施例に基づき詳細に説明する− く粉床法マイクロカプセルの製法〉 ジエチルジフェニル（新日本製鉄化学工業■製、アロサ
イザー４０４）１０５重量部（以下単に「部」と表わす
。）と、ニップシールＬＰ（日本シリカニ業■製）３０
部を攪拌混合してペースト状物１３５部を得、これを超
微粉末シリカ粉３０部中で高速攪拌してシリカ壁マイク
ロカプセルを得た。

〈消しゴムの製法〉 ポリ塩化ビニル（日本ゼオン■裂、Ｇｅ０ｎ１２１）１
５０部ジオクチルフタレート（可塑剤）　　１５０部エ
ポキシ化大豆油（安定剤）　　　　　　３部炭酸カルシ
ウム　（充填材）　　　　　１０部上記成分を攪拌混合
して、塩ヒ二ペースト状物３１３部を得、これに先の粉
床法による７１２力壁マイクロ力プセル１６５部を加え
、均一に攪拌混合した後、１１０Ｃ，２０分間プレス成
型を行ない消しゴムを得た。

（発明の効果） 上記実施例で得られた消しゴムで、トレーシングペーパ
ー及び製図用フィルム上に形成された静電複写法による
画像を１０回擦過したところ２両者ともその画像は容易
に消去、修正でき。

その修正跡にも汚れはみられなかった。

以上詳細に述べた如く２本発明による静電複写画像修正
用消しゴムは、優れた消去性を示し。

しかもその修正跡にも汚ればみられず、また。

繊維の密でない上質紙といった一般紙に対してもトナー
を溶解した溶剤が消し屑に吸着されることにより、トナ
ーを溶解した溶剤が紙に浸透して不具合を招くことが無
いといった如く優れた消しゴムと言えるものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記一般式に示す溶剤を芯物質とした粉床法マイクロカ
   プセルを消しゴム中に含有せしめたことを特徴とする静
   電複写画像修正用消しゴム。 （一般式）▲数式、化学式、表等があります▼ （式中Ｒ＿１＝Ｈ、Ｃ＿２Ｈ＿５Ｒ＿２＝Ｈ、Ｃ＿２Ｈ
   ＿５）