JPS61100307A

JPS61100307A - ドリル付座ぐりカツタ−

Info

Publication number: JPS61100307A
Application number: JP22242884A
Authority: JP
Inventors: Masao Hashimoto; 正夫橋本; Nobuyoshi Katou; 加藤　宣佳; Masayoshi Yugawa; 湯川　正好; Katsuo Misumi; 三隅　活夫
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1984-10-23
Filing date: 1984-10-23
Publication date: 1986-05-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はドリル付座ぐり力・ツタ−に関し、−゛　層詳
細にはドリルと座ぐり力・ツタ−とを一体的に構成し、
しかも、所定の剛性を保持しつつドリル自体の切削屑排
出溝と座ぐりカッターの切削屑排出溝とを分離して夫々
別異に当該切削屑を排出するように構成したドリル付座
ぐリカ、７ターに関する。

従来からドリルを座ぐり力・ツタ−に組み込んだ座ぐり
用カッターが採用されている。比較的小径の孔部を穿設
すると同時に座ぐり加工を行うことが可能であるからで
ある。実公昭第４８−４３．９４２号はこの種の座ぐり
用カッターにお０て、座ぐり用カッタ一本体とドリル本
体とを分離し、鋼球を用いて両者を組み合わせる構成を
開示している。

ところで、前記公報に示されるように、座ぐり用カッタ
一本体とドリルとを分離構成すると、ドリルと座ぐり刃
の位置合わせが困難になるために切削不良が生じ、ある
いは、座ぐり部に対してドリルが若干のクリアランスを
有して係合するために高速度で回転するドリルにぶれが
生じ、これがワークに対する精密な加工を困難とし、ま
た、カッター全体としても耐用性が短縮されるという欠
点を露呈する。さらに、所定の剛性を確保するためにド
リルの切削屑排出溝と座ぐり用カッターの切削屑排出溝
とを共用するのが一般的である。このためにドリルと座
ぐり用カッターとの異なる種類の切刃によって切削され
た切削屑が同一の排出溝を通過するために、狭小な排出
溝構造と相俟って当該排出溝内部に切削屑詰まりが発生
してしまう。すなわち、ドリルと座ぐリカツタ−とを同
時的に回転する場合、座ぐりカッターの切削屑が大であ
るためにドリルからの切削の外部排出が阻止されて切削
屑詰まりが発生する。この結果、切削途上においてドリ
ル自体が折損する事故が後を断たない。

そこで、本発明者等は鋭意考究並びに工夫を重ねた結果
、ドリル本体と座ぐりカッタ一本体とを一体的に形成し
て、しかも、前記ドリルの切削屑排出溝と座ぐり用カッ
ターの切削屑排出溝とを分離構成し、さらにドリル本体
の切刃を座ぐり用カッターの切刃に対して所定角度変位
するよう構成すれば、ドリルと座ぐり用カフターとの間
に組込時のクリアランスが生じることなく、従って、ド
リル自体が切削工程中特異なふれを生じる可能性はなく
、さらに、ドリルから生じる切削屑と座ぐり用カッター
から生ずる切削屑とが互いに異なる排出溝によって分離
して外部へ排出されるために排出溝内に当該切削屑が詰
まることがなく、従って、切削途上におけるドリル自体
ｐ折損等の事故を回避することが可能であり、さらにま
た剛性も増すために工具の高速送りが可能となって生産
効率が一挙に向上するドリル付座ぐりカフターが得られ
、前　　　　　記の種々の問題点が一掃されることを究
明した。　　　　（”従って、本発明の目的はドリルと
座ぐりカッターとを一体的に構成し、従って、剛性が極
めて強く、さらにまた、切削屑自体も好適に排出するこ
とが出来、加工精度が高く加えて耐用性に優れたドリル
付座ぐりカッターを提供するにある。

前記の目的を達成するために、本発明は座ぐり用切刃を
有する座ぐり部と切刃を有するドリル部とを一体的に形
成し、前記ドリル部の終端部分において前記ドリル部を
形成するドリル当たり部が前記座ぐり切刃に対して所定
角度変位するよう構成することを特徴とする。

次に本発明に係るドリル付座ぐりカッターについて好適
な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。

第１図において、参照符号１ｏはドリル付座ぐりカッタ
ーを示し、このドリル付座ぐりカフター１０は座ぐり部
１２とドリル部１４とを含む。座ぐり部１２とドリル部
１４とはこの場合一体的に構成されてなるものである。

座ぐり部１２はその先端部に第１の切刃１６ａと第２の
切刃１６ｂとを有し、夫々の切刃１６ａと切刃１６ｂと
からは互いに反対方向に延在する第１の斜面部１８ａと
第２の斜面部１８ｂとを形成しておく。前記第１切刃１
６ａからは第１斜面部１８ａの反対側に延在して第１の
座ぐりカッター用切削屑排出溝２０ａが画成され、一方
、第２切刃１６ｂからは第２斜面部１８ｂの反対側に延
在して第２の切削屑排出溝２０ｂが画成される。

前記第１切削屑排出溝２０ａからは所定角度変位して第
２斜面部１８ｂに指向する傾斜面２２ａが形成され、一
方、第２切削屑排出溝２０ｂからも同様に第１斜面部１
８ａに対して第２の傾斜面２２ｂが画成される。一方、
前記第１切刃１６ａと第２切刃１６ｂの中央部分から前
記ドリル部１４が延在する。ドリル部１４は螺旋状に周
回する第３の切削屑排出溝２４ａと第４の切削屑排出溝
２４ｂとを有し、従って、これらの切削屑排出溝２４ａ
、２４ｂによってドリル当たり部２６が形成されること
になる。前記第３切削屑排出溝２４ａはドリル切刃２８
ａ部分から前記傾斜面２２ａに至ってこの傾斜面２２ａ
を大きくえぐる排出溝３０を画成し、一方、第４切削屑
排出溝２４ｂは第２のドリル切刃２８ｂから第２傾斜面
２２ｂまで延在して、同様に前記傾斜面２２ｂを大きく
えぐる排出溝を形成する。

すなわち、第３切削屑排出溝２４ａと第４切削屑排出溝
２４ｂとは夫々傾斜面２２ａ、２２ｂを大きく食い込む
ように座ぐり部１２まで臓在している。

この場合、第２図から容易に諒解されるようにドリル切
刃２８ａ、２８ｂは実質的には直線状を構成し、一方、
座ぐり切刃１６ａ、１６ｂも同様に実質的には直線状で
ある。然しなから、本発明ではドリル切刃２８ａ、２８
ｂに対しては前記座ぐり切刃１６ａ、１６ｂはθ°変位
させておく（第４図参照）。この場合、この変位角度は
１５°乃至３０゜にすれば好適な切削工程が営まれるこ
とが実験的に証明された。なお、図中、参照符号３２ａ
。

３２ｂはこのドリル付座ぐりカフター１０をチャックす
るためのチャック溝である。

本発明に係るドリル付座ぐりカッターは基本的には以上
のように構成されるものであり、次にその作用並びに効
果について説明する。

ドリル付座ぐりカッター１０をチャック溝３２ａ、３２
ｂを介して回転駆動源に装着し、前記回転駆動源を高速
度で駆動させながらドリル切刃２８ａ、２８ｂをワーク
、すなわち、被削材４０に圧接すれば、前記ドリル切刃
２８ａ、２８ｂは被削材４０に食い込み、切削を開始す
る。切削された被削材４０からの切屑は第３排出溝２４
ａあるいは第４排出°溝２４ｂを介して傾斜面２２ａ、
２２ｂ側へと順次送り出される。傾斜面２２ａ、２２ｂ
に到達した切削屑は排出溝３０を通り広径な第１切削屑
排出溝２０ａ、第２切削屑排出溝２Ｏｂ側へと導出され
ることになる。すなわち、傾斜面２２ａ、２２ｂを大き
くえぐる溝３０は当該傾斜面との稜線３１によって大き
く切削屑の排出方向を変位させることになる。この結果
、第７図並びに第８図に示すように切削屑排出溝２０ａ
、２０ｂ方向に切削屑は排出される。一方、所定距離ド
リル切刃２８ａ、２８ｂが被削粉４０に食い込むことに
よって座ぐり部１２の第１切刃１６ａ並びに第２切刃１
６ｂが被削材４０に当接し、ドリル部１４と一体的に座
ぐり切削動作を開始する。すなわち、第１切刃１６ａ、
第２切刃１６ｂによって切削された切屑は第１切削屑排
出溝２０ａ、第２切削屑排出溝２０ｂから外部へと導出
される。第７図に示すように、この場合、ドリル部１４
の切削屑と座ぐり部１２の切削屑とは夫々第１切削屑排
出溝２０ａ、第２切削屑排出溝２０ｂに到達するが個々
の実質的排出経路は異なり、しかも前記排出溝２０ａ、
２０ｂは大きく開放された空間に臨んでいるためにドリ
ル部１４の切削と座ぐり部１２の切削とが互いに干渉す
ることはない。すなわち、切削屑はその経路を異にして
外部へ導出されるために、切屑同志が切削途上において
混在することはない。

結局、ドリル部１４の排出溝２４ａ、２４ｂにその切削
屑が詰まることもなく、切削工程中、荷重なロードがか
からない。このため、前記ドリル部１４が折損する虞れ
はない。さらにまた、第１切刃１６ａ、第２切刃１６ｂ
と第１ドリル切刃２８ａ１第２ドリル切刃２８ｂとが第
２図に示すように互いにθ°、好ましくは１５°乃至３
０°変位しているために、切削屑の排出が完全に分離し
た状態で行われる。

参考までにドリル切刃と座ぐり切刃とがその変位度をＯ
ｏとする場合を第９図並びに第１０図に示し、一方、ド
リル切刃と座ぐり切刃とが互いに４５°以上変位してい
る場合について第１１図並びに第１２図に例示する。前
記変位度が全くない場合、すなわち、θ°が０の時ドリ
ル切刃と座ぐり切刃によって生じた切削屑は混在し、結
局、切削屑の詰まりが起こる。また、変位度が互いに４
５°以上ある時、二種の切削屑は互いに分離して排出さ
れるがカッター自体の剛性が弱まってしまう不都合があ
る。

本発明によれば、以上のようにドリル部と座ぐり部とを
一体的に構成したのでドリル部と座ぐり部との位置は確
定的なものとなり、従って、ドリルと座ぐりカッターと
を分離した構造のものから生ずるクリアランスに起因す
るドリルぶれ等の発生はない。しかも、ドリルの切削屑
排出溝と座ぐりカッターの切削屑排出溝とを角度を変え
ることにより分離構成しているために、ドリルによって
生ずる切削屑が座ぐリカツタ−によって生ずる切削屑に
負けて、切削詰まりを起こす可能性もない。さらにまた
、ドリル切刃と座ぐりカッターの切刃とが１５°〜３０
°の範囲内において変位しているためにカッタ一本体の
剛性も十分に確保出来る。

以上のように、本発明によれば、簡単な構成で精度の高
い切削加工が出来、しかも、剛性に冨み且つ折損等の事
故からも容易に回避することが可能な座ぐりカッターが
得られる。

以上、本発明について好適な実施例を挙げて詳細に説明
したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並
びに設計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るドリル付座ぐりカッターの斜視図
、第２図は第１図に示すカッターの正面図、第３図は第
１図に示すカッターの側面図、第４図は第３図のＩＶ−
ＩＶ線断面図、第５図は第３図のカッターを９０°変位
させた状態の一部省略説明図、第６図は第３図に示すカ
ッターのウェブの断面図、第７図は切削途上における本
発明に係るカッターと切削屑との関係を示す一部切断正
面図、第８図は切削途上における本発明に係るカッター
と切削屑との関係を示す説明図、第９図はドリル切刃と
座ぐり切刃の角度に変位がない場合の切削屑との関係を
示す一部切断正面図、第１０図は第９図に示すカッター
と切削屑との排出関係を示す説明図、第１１図はドリル
切刃と座ぐり切刃の角度が４５°以上変位している場合
の切削との関係を示す一部切断正面図、第１２図は第１
１図に示すカッターと切削屑の排出関係を示す説明図で
ある。１０　°−ＦＩＪ／Ｌ／イ寸座（゛す”　′ター　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１１２・
・座ぐり部　　　　　　　１４・・ドリル部１６ａ、１
６ｂ・・切刃１８ａ、１８ｂ・・斜面部２０ａ・２０ｂ・・切削屑排出溝２２ａ、２２ｂ・・傾斜面２４ａ、２４ｂ・・切削屑排出溝２６・・ドリル当たり部２８ａ、２８ｂ・・ドリル切刃３０・・排出溝　　　　　　　　３１・・稜線３２ａ、
３２ｂ・・チャック溝　　４０・・被削材−４′／手続補正書帽発）昭和６０年１１月２２日特許庁長官　　宇賀　連部　殿　　　　　　　透１、事
件の表示　　　昭和５９年　特許願　第２２２４２８号
３、補正をする者事件との関係　　特許出願人住所（居所）　　東京都港区南青山二丁目１番１号氏名
（名称）　　本田技研工業株式会社４、代理人５、補正命令の日付　　自発１、　明細書第９頁第１２行の「・・・されるために、切屑同志が・・・」とあるを「
・・・されるために、切屑同士が・・・」と補正します
。２）　同第９頁第１５行の「・・・工程中、荷重」とあるを「・・・工程中、過電」と補正します。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）座ぐり切刃を有する座ぐり部と切刃を有するドリ
ル部とを一体的に形成し、前記ドリル部の終端部分にお
いて前記ドリル部を形成するドリル当たり部が前記座ぐ
り切刃に対して所定角度変位するよう構成することを特
徴とするドリル付座ぐりカッター。
（２）特許請求の範囲第１項記載のドリル付座ぐりカッ
ターにおいて、ドリル当たり部は座ぐり切刃に対して１
５°乃至３０°の範囲で変位してなるドリル付座ぐりカ
ッター。
（３）特許請求の範囲第１項または第２項記載のドリル
付座ぐりカッターにおいて、ドリル切刃によって切削さ
れる切削屑の排出溝と座ぐり切刃によって切削される切
削屑の排出溝とを分離して形成してなるドリル付座ぐり
カッター。