JPH0521772Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、照明器具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の照明器具は、第４図に示すように絶縁板
４１から係止爪４２を突設し、この係止爪４２を
本体４３の被係止孔４４に引つ掛けて絶縁板４１
を本体４３を取り付けており、プリント配線基板
４５は絶縁体４１に装着するようにしていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、かかる先行技術にあつては、プリント
配線基板４５の装着部品４６の重量が絶縁体４１
に作用しているために、ランプ着脱時にランプホ
ルダーにかかる力によつて、前記引つ掛け状態が
簡単に解除され、絶縁体４１は本体４３から落下
するという問題があつた。

この考案の目的は、絶縁体をねじ止めによつて
確実に固定でき、しかも、プリント配線基板と本
体との絶縁も容易であり、さらには、絶縁体の取
付作業も簡単な照明器具を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の照明器具は、本体に絶縁体を介して
プリント配線基板を取り付け、このプリント配線
基板にランプホルダーを装着し、前記プリント基
板を本体カバーで覆うとともに、この本体カバー
から前記ランプホルダーを突出した照明器具にお
いて、前記絶縁体のうち、前記プリント配線基板
の前記ランプホルダー装着部位と相対向する部位
にねじ止め部を形成し、このねじ止め部をかいし
て前記絶縁体を前記本体にねじ止めしたものであ
る。

〔作用〕

この考案の構成によれば、このねじ止め部を介
して前記絶縁体を前記本体にねじ止めしたので、
絶縁体を本体に引つ掛けて取り付けるのに比べて
絶縁体を一層確実に本体に固定でき、しかも、前
記絶縁体のうち、前記プリント配線基板の前記ラ
ンプホルダー装着部位と対応する部位にねじ止め
部を形成したので、ランプ着脱時にランプホルダ
ーにかかる力によつてねじ止め部に生じる応力
（曲げ応力等）を小さく抑えることができ、した
がつて、ねじ止め箇所を多く設けなく済み、ねじ
止め作業が簡単になるのは勿論のこと、ねじの使
用箇所を一箇所に集中でき、したがつて、ねじを
使用しても絶縁対策を簡単に行うことができる。

〔実施例〕

この考案の一実施例の照明器具を第１図ないし
第３図に基づいて説明する。照明器具は、本体１
に照明回路パターンが印刷されたプリント配線基
板３が取り付けられ、このプリント配線基板３を
本体カバー５で覆つている。このプリント配線基
板３は板状の絶縁体２を介して本体１に取り付け
られ、さらに、プリント配線基板３にはランプホ
ルダー４が装着され、このランプホルダー４にラ
ンプ８を電気的に接続して保持する。絶縁体２に
はねじ止め部６が形成され、このねじ止め部６を
介して本体１に絶縁体２がねじ７止めされてい
る。ねじ止め部６はプリント配線基板３の前記ラ
ンプホルダー４装着部位と相対向する部位に形成
されている。

照明器具は、天井に取り付けられるものであつ
て、引掛シーリング９によつて電源と接続され
る。

本体１および本体カバー５は金属板を曲成した
ものである。

絶縁体２の裏面がわには先端に係止爪１０を有
する係止片部１１が形成され、また、絶縁体２の
表面がわには先端に係止爪１２を有する基板係止
片部１３およびスペーサ１４，１５が形成されて
いる。スペーサ１５は、プリント配線基板３に装
着されるコネクタ１６周囲部と対応する部位に、
周壁を立設して構成されている。絶縁体２のうち
スペーサ１５に囲まれる部位は、裏がわに向けて
に凹設され、この凹設部１７の奥部にねじ挿入孔
２４が形成されている。ねじ止め部６は、凹設部
１７とねじ挿入孔２４とで構成されている。

１８はランプホルダー４用の位置決め体であつ
て、絶縁体２に一体的に形成されている。この位
置決め体１８の係止面１９にランプホルダー４の
角部２０を係止させてランプホルダー４のガタツ
キを防止している。

一方、本体１の絶縁体２取付部位には凹所２１
が形成され、この凹所２１にねじ孔２２および係
止孔２３が形成されている。

第２図は絶縁体２の取り付け状態を示してお
り、絶縁体２は、ねじ挿入孔２４を介して本体１
にねじ７止め固定される。

また、プリント配線基板３は、第３図のように
プリント配線基板３の周壁は基板係止片部１３で
係止される。

ランプホルダー４の基端がわには接続端子２５
が形成されてコネクタ１６に接続されている。ま
た、ランプホルダー４の先端がわにはランプ保持
部２６が形成され、このランプ保持部２６のラン
プ８接触面にはランプソケツトが形成され、ま
た、ランプホルダー４の両側面には被係止用肩部
２８が段状に形成されている。

本体カバー５にはランプホルダー突出用のスリ
ツト孔２９が形成され、スリツト孔２９と直径方
向に対向してランプ支持ばね３２が取着されてい
る。本体カバー５中央には引掛シーリング９操作
用の中央孔３０が設けられている。本体カバー５
は本体１にねじ３１止めされている。

ランプホルダー４を位置決め固定する場合に
は、プリント配線基板３のコネクター１６にラン
プホルダー４を嵌め込み、ランプホルダー４の係
止肩部２８を本体カバー５のスリツト孔２９の孔
縁に係止する。

このように、凹設部１７とスペーサ１５とで、
ねじ７をプリント配線基板３から十分に離すこと
ができるので、プリント配線基板３と本体１との
絶縁距離を十分に確保することができる。

〔考案の効果〕

この考案の照明器具によれば、絶縁体を本体に
引つ掛けて取り付けるのに比べて絶縁体を一層確
実に本体に固定できる。しかも、ランプ着脱時に
生じるねじ止め部の応力を小さく抑えることがで
き、したがつて、ねじ止め箇所を多く設けなく済
み、ねじ止め作業が簡単になるのは勿論のこと、
ねじの使用箇所を一箇所に集中でき、絶縁対策が
容易になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の照明器具の斜視
図、第２図はその部分拡大断面図、第３図は一実
施例の絶縁体の拡大した斜視図、第４図は従来例
の部分拡大断面図である。 １……本体、２……絶縁体、３……プリント配
線基板、４……ランプホルダー、５……本体カバ
ー、６……ねじ止め部、７……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体に絶縁体を介してプリント配線基板を取り
   付け、このプリント配線基板にランプホルダーを
   装着し、前記プリント基板を本体カバーで覆うと
   ともに、この本体カバーから前記ランプホルダー
   を突出した照明器具において、前記絶縁体のう
   ち、前記プリント配線基板の前記ランプホルダー
   装着部位と相対向する部位にねじ止め部を形成
   し、このねじ止め部を介して前記絶縁体を前記本
   体にねじ止めしたことを特徴とする照明器具。