JPS607340Y2 - 紙容器等における重量物の包装製品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、紙容器等における重量物を包装した包装製品
に関するものである。

従来、紙容器等における工具類等の比較的重量のある物
を包装する場合には、その物日体の固定が困難の上に、
外圧に対する緩衝としては、繊維屑、その他の線条物等
の緩衝材を別途充填していたのが現状であった。

本考案は、このような点に鑑みて案出されたもので、重
量物を簡単に固定すると共に、新たに緩衝材を充填する
ことなしに、外圧に対して耐えるように包装したもので
ある。

すなわち、重量物を固定する基板は、その固定部位の中
央部の上下に、内側に折曲げる折片を設けると共に、こ
の折片の少くとも下方の折片には、井桁状に組んだ支片
を設け、さらにその中央部の両側には、外方に折曲げる
折片を、またこの折片の上下には、基板の後方に折曲げ
る折片を設けたものである。

この基板の中央部に、重量物を載置してスキンパックに
より固定し、この固定された基板の上下の折片を内側に
折曲げると共に、中央部の両側に設けた折片を外側に折
曲げ、さらにこの折片に続いた折片を基板の後方に折曲
げる。

このように折片を折曲げた基板を、外箱に挿入して封緘
する。

この場合、重量物は基板にスキンパックされていても、
箱詰にされて保管し、輸送する場合等には、常に荷重が
かかる側を下にする必要から、重量物の下縁は、井桁に
組んだ支片に常に接して支持されることが必要である。

そのため、重量物の固定位置は、下方の折片の折線から
支片の高さの距離だけ離れたところである。

以下本考案を図面について説明する。

第１図に示すものは、被包装物の重量物を固定する基板
Ａであって、その基板Ａは、中央部１と、上下の内側へ
の折片２，３と、中央部１の両側にある外側への折片４
，５と、上下の折片２゜３の両側から切離されて、折片
４，５の上下に連結する折片６，７及び８，９よりなる
ものである。

１０〜１７は各折片の折線である。スキンパックされた
重量物を支えるための井桁状に組んだ支片Ｂは、下方の
折片３上に接着されるか、あるいは載置されて重量物と
一緒にスキンパックされる。

被包装物である重量物Ｃは、基板Ａの中央部１において
、下方の折片３の折線１１より支片Ｂの高さだけの距離
を離して載置味これをプラスチックフィルム１８でスキ
ンバックスル。

重量物Ｃがスキンパックされた基板Ａは、外箱りに挿入
するために、上下の折片２，３は、折線１０．１１より
内側に、中央部１の両側の折片４．５は、折線１２．１
３より外側に、さらに折片６〜９は、折線１４〜１７よ
り中央部１の裏側に接するようにそれぞれ折曲げられる
。

このように折片がそれぞれ折曲げられた基板Ａは、外箱
りに挿入されて封緘される。

この場合、重量物Ｃの下縁を、折線１１から支片Ｂの高
さの距離だけ離したのは、基板Ａから突出状態でスキン
パックされた重量物Ｃの下縁を支片Ｂで支承するためで
あり、重量物Ｃの上縁と折線１０との距離が予めわかれ
ば、この距離と同じだけの長さをもった高さの支片を、
上方の折片２に接着すれば、包装箱を倒にして載置して
も差支えない。

本考案の包装製品は、重量物が基板に対してスキンパッ
クされているから、基板から動いてずれることなく、重
量物が固定されている基板は、上下の内側への折片、両
側の外側への折片、この外側への折片に続く折片によっ
て、外箱内に嵌入保持されているから、重量物は、外箱
に、箱壁から離れた中心部において保持されることにな
り、外圧があっても、直接に包装物の重量物に及ぶこと
がない。

しかも、重量物は、その荷重のかかる下縁において井桁
状に組まれた支片によって支持されているから、外箱の
下方部は補強され、破損することが少ない。

以上のように、本考案は、紙容器等における重量物の包
装において、重量物の固定が簡単であると共に、それの
外圧に対する緩衝を、従来のように緩衝物を別途充填す
ることなく、基板に固定された支片と、基板の折片とに
よって行なうものであるから、紙容器等における重量物
の包装が確実にして簡単に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、基板の平面図、第２図は基板に重量物をスキ
ンパックした状態の斜視図、第３図は同上のＸ−Ｘ線断
面図、第４図は、同上の基板の折片を折曲げた状態の斜
視図、第５図は同上の折片を折曲げた基板を外箱に挿入
した状態の斜視図である。 符号Ａ・・・・・・基板、Ｂ・・・・・・支片、Ｃ・・
・・・・重量物、Ｄ・・・・・・外箱、１・・・・・・
中心部、２，３・・・・・・上下の折片、４，５・・・
・・・両側の折片、６〜９・・・・・・両側の折片に続
く折片、１０〜１７・・・・・・折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部に対して内側に折曲げる上下の折片のうち、少く
   も下方のものには、井桁状に組んだ支片を設けると共に
   、中央部の両側には、外側に折曲げる折片を、またこの
   折片には、さらに外側に折曲げる折片をそれぞれ設けた
   基板に、重量物を中央部に載置してスキンパックし、こ
   の基板を、これらの折片を内側及び外側に折曲げて、外
   箱に挿入して封緘した紙容器等における重量物の包装製
   口口０