JPS6052046B2 - 振動部品供給機 - Google Patents

振動部品供給機

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JPS6052046B2
JPS6052046B2 JP10112579A JP10112579A JPS6052046B2 JP S6052046 B2 JPS6052046 B2 JP S6052046B2 JP 10112579 A JP10112579 A JP 10112579A JP 10112579 A JP10112579 A JP 10112579A JP S6052046 B2 JPS6052046 B2 JP S6052046B2
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JP
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unbalanced
vibrating
ball
fixed
unbalanced weights
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JP10112579A
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勝 赤間
敏郎 関根
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は振動部品供給機に関し、特に低騒音で、部品を
供給するのに最適な振動部品供給機に関する。
振動部品供給機は一般にパーツフィーダーとも呼ばれ、
従来、ボルトやナットなどの部品をその方向を一定に整
列させて、次工程に一個づつ供給したり、ビレツト (
例えば、径が100−mnで高さが4007wtの円柱
状の鉄材)を一個づつ、誘導加熱炉に投入するのに広く
使用されている。
第1図及び第2図を参照して従来のこの種の電磁石駆動
型パーツフィーダーについて簡単に説明すると、第2図
に示すようなスパイラル状の移送トラック1aを内部に
有する皿状のボール1が取付板2に固定され、この取付
板2は一定の角度間隔(図示の例では90度)で、一定
の角度(例えば垂直方向に対して20度)傾斜させて配
置固定された複数(図示の例では4個)の板ばね3によ
り駆動部取付台4と結合されている。駆動部取付台4の
上にはコイル6を装着した電磁石5が固定され、これに
対して一定の空隙をおいて接極子7が取付板2に固定さ
れている。以上のように構成されるパーツフィーダー全
体は防振用のゴムばね8によつて基盤上に支持される。
以上のようなパーツフィーダーのコイル6に商用電源(
例えば50H2の商用電源)から交流を半波整流して通
電すると、ボール1は矢印Aで示す方向1戸公知のねじ
り振動を行なう。
なお、この振巾(ストローク)は通常1〜2−であるが
、図をわかりやすくするために拡大して示されている。
第3図で示すように、ボール1内に固定された移送トラ
ック1aの方向をX軸方向とした場合(なお、移送トラ
ックは水平方向に対して2〜3度傾斜しているが説明の
便宜上、水平方向に延びているものとする)、移送トラ
ック1aはX軸に・対し角度θ (図示の例では20度
)傾斜した方向に、第4図に示すように正弦状に変化す
る振動を行なう。移送トラック1aの振巾(いわゆる片
振巾)を第3図においてaとすれば、x軸と垂直方向の
y軸方向成分はAyとなりX軸方向成分はAxとなるが
、部品を移送させるためにはy方向加速度の最大値、す
なわち、Ay×(角周波数)2が重力加速度以上でなけ
ればならない。このような条件下で第4図に示すように
、y方向加速度が重力加速度を越える時点P1で移送ト
ラック1a上の部品はθ方向にジャンプし、移送トラッ
ク1aがP2なる力を受けている時点で移送トラック1
a上に着地し、P1点に相当するP3点で再び部品はθ
方向にジャンプし、以下、第4図で点線矢印で示すよう
に部品は周期的なジャンプ運動をくり返しながら第2図
においてB方向、すなわち反時計方向へと移送されて行
き、やがて移送トラック1aの排出端1bから外部へ排
出されることになる。一方、部品の移送速度を大きくす
るためには、第3図においてAxを大きくしなければな
らないが、このためにaを大きくすると、これに比例し
てAyも大きくなる。すなわち垂直方向の加速度成分が
大きくなると、それだけ部品は移送トラック1aから大
きく跳躍することになる。この結果として衝撃音(移送
トラックは一般に金属から成つている)も大きくなつて
、騒音問題を生ずる。この騒音問題に対処するためには
、かなりの浪費を必要とする。また部品の跳躍運動が大
きいと、その整列が困難となる。
また部品がこわれ易い材料から成る場合、例えば薬品の
錠剤や半導体のウェハーのような場合、移送トラック1
aとの周期的な衝突により、いわゆる1われョや1かけ
ョの問題が生じ、jこれに対処するためには移送トラッ
ク1a上に緩衝用のシートを張つたり、振動条件に面倒
な制約が加えられねばならない。本発明は以上のような
問題点に鑑みてなされたものであつて、低騒音で部品を
従来より高速で移j遂し、もしくは整列させ得る振動部
品供給機を提供することを目的とするものである。
以上の目的は本発明によれば、らせん状の部品搬送路を
有する部品搬送部と、この部品搬送部を水平面内でねじ
り振動可能に支持する弾性部材クと、前記部品搬送部に
固定された加振機構とを具備し、前記加振機構は所定距
離を隔て)配設された一対の加振部から成り、これら両
加振部はそれぞれ、偏心度の相異なる第一及び第二の不
平衡重錘と、これら不平衡重錘をそれぞれ固定させる回
転軸と、これら回転軸を相互に相反する方向に所定の速
度比で回転させように結合するギア機構と、駆動源とか
ら成り、一方の前記加振部の第一及び第二不平衡重錘は
他方の前記加振部の第一及び第二不平衡重錘とは、それ
ぞれ同一方向に前記駆動源により回転駆動され、前記回
転軸に関しそれぞれ180度異なる角度位置に固定され
ていることを特徴とする振動部品供給機、によつて達成
さ)れる。
以下、本発明の詳細な説明、図示した実施例を参照して
説明する。
第5図及び第7図で示される皿状のボール10は第1図
及び第2図に示すボール1とほS゛同一の・構造を有し
、内部にらせん状の移送トラックが形成されている。
このボール10はボール取付板12に固定され、ボール
取付板12の下面には中心線C−Cの周りに等角度間隔
て4個のばね取付板18が例えば溶接により固定されて
いる。他方、基盤もしくは大地にアンカーボルト16に
固定された基板14の上面にも上述のばね取付板18に
対応する位置に同様なばね取付板26が固定されている
これらばね取付板18,26とばね座20,28とによ
り板ばね34の両端部が挾着されボルト22,30とナ
ット24,32とにより固定される。以上のようにして
、垂直に配置された4個の板ばね34によりボール10
は基板14上に水平面内でねじり振動が可能なように支
持される。
ボール10を固定させている取付板12には更に後述す
る一対の加振部50a,50bから成る加振機構を取付
けるための加振機構取付フレーム36が固定されている
。すなわち加振機構取付フレーム36は一対の縦板38
,40と一対の横板42,44とから成り、縦板38,
40は所定距離を隔て)ボール取付板12の下面に、例
えば溶接により固定され、更に横板42,44と結合さ
れ、補強される。
このように構成された加振機構取付フレーム36の縦板
38,40に後述する回転軸が垂直に配置されるように
一対の加振部50a,50bが固定される。それぞれの
加振部50a,50bにおいては、加振力を発生させる
不平衡重錘を収容するためのブラケット52a,52b
がその底板部46a,46bを介して上述の縦板38,
40に固定されており、その一方の側板部に、第6図に
明示されるように駆動源として誘導電動機Ml,M2が
固定されている。
ブラケット52a,52bの上板部及び下板部には対向
して一対の第1ベアリング・ハウジング54a,64a
及び54b,64bが固定されており、これらハウジン
グ54a,64a,54b,64bに内蔵されるベアリ
ングにより、第一不平衡重錘用回転軸68a,68bが
支承される。更にブラケット52a,52bの上板部及
び下板部に対向して、上述の第1ベアリング・ハウジン
グ54a,64a及び54b,64bと相並んで、第2
ベアリング・ハウジング56a,66a及び56b,6
6bが固定され、これらハウジング56a,66a,5
6b,66bに内蔵されるベアリングにより第二不平衡
重錘用回転軸70a,70bが支承される。電動機Ml
,M2の回転軸の一端にはそれぞれ小径のプーリ76a
,76bが固定され、他方、上述の第一不平衡重錘用回
転軸68a,68bの一端には大径のプーリ78a,7
8bが固定されており、これら小径のプーリ76a,7
6bと大径のプーリ78a,78bとに■ベルト80a
,80bが巻回される。
第二不平衡重錘用回転軸70a,70bの一端及び、こ
れと同じ側にある第一不平衡重錘用回転軸68a,68
bの他端には、それぞれ小径ギア84a,84b及び大
径ギア82a,82bが固定される。
小径ギア84a,84bと大径ギア82a,82bとは
相かみ合い、歯数比は1:2である。従つて、電動槻X
l,M2の駆動時、第二不平衡重錘用回転軸70a,7
0bは第一不平衡重錘用回転軸68a,68bの倍の速
度て逆方向に回転する。回転軸68a,68bには、ほ
S゛半円形状の第一不平衡重錘72a,72bが図示し
ないがボルト・ナットにより固定される。
本実施例では第一不平衡重錘72a,72bはそれぞれ
同形状の2個の不平衡重錘から成り、72aと72bと
は第6図で明らかなように相互に180度ずらせた角度
位置に固定される。もう一方の回転軸70a,70bに
は、やはりほS゛半円形状であるが、第一不平衡重錘7
2a,72bより径の小さい第二不平衡重錘74a,7
4bが図示しないがボルト・ナットにより固定される。
本実施例では第二不平衡重錘74a,74bは、第一不
平衡重錘72a,72bに対して第6図に示す角度位置
では、それぞれの加振部50a,50bにおいて同一の
位相に固定される。電動機Ml,M2の駆動により、回
転軸68aと68bは同一方向に、例えば反時計方向に
回転させられ、従つてもう一方の回転軸70a,70b
は時計方向に回転させられるが、これにより第一及び第
二不平衡重錘72a,72b及び74a,74bには遠
心力Fl,F2(F1=F2=F)及びFl,f2(f
1=F2=f)(第8A図〜第8D図参照)が発生する
遠心力F及びfの大きさは第一及び第二不平衡重錘72
a,72b及び74a,74bの重心Gl,G2,gl
,g2の回転軸68a,68b及び70a,70bの軸
心からの距離をR(Gl,G2に関し相等しい)、r(
Gl,g2に関し相等しい)とし、第一及び第二の不平
衡重錘72a,72b及び74a,74bの質量をM,
mとし、回転軸68a,68b及び70a,70bの角
速度をω1,ω2とすれば、それぞれF=凭ω12及び
f=Mrω22となる。また本実施例によれば第二不平
衡重錘用回転軸70a,70bは第一不平衡重錘用回転
軸68a,68bの倍の速度で回転するので、ω2=2
ω1である。なおまた本実施例によれば第一不平衡重錘
72a,72bは第7図に明示されるように同形状の2
個の不平衡重錘から成るが、これに代えて同形状の1個
の不平衡重錘(但し質量は2個の場合の2倍とする)が
第7図に示すような2個の不平衡重錘72b,72b間
の中心位置において回転軸68a,68bに定されてい
る場合と遠心力は同一てあるので、本実施例の作用の説
明においては簡略化のためにこのように1個から成るも
のとする。また本明細書では上述の■及びMrを不平衡
重錘の偏心度と呼ぶことにする。本発明の実施例による
振動部品供給機は以上のように構成されるが、以下その
作用について説明する。
電動機Ml,M2に電源を加えて、これらを駆動すると
、■ベルト80a,80bを介して第一不平衡重錘用回
転軸68a,68bが、例えば800r.p.mの回転
速度で反時計方向に回転する。
他方、大径ギア82a,82bと小径ギア84a,84
bとのかみ合いにより、第二不平衡重錘用回転軸70a
,70bは倍の、すなわち1600r.p.mの回転速
度で時計方向に回転する。なお、電動機Ml,M2への
電源投入直後は、それらの特性上の相異や負荷の差など
により回転数は異なるが、中心線C−Cの周りでの大き
なねじり振動により同期化力が発生し、短時間て上述の
同一速度で回転するに至る。すなわち第8A図〜第8D
図に示すような定常状態となる。次に第一及び第二不平
衡重錘72a,72b及び74a,74bの各回転位相
について第8A図〜第8D図を参照して説明する。
回転軸68aと70aの軸心及び68bと70bの軸心
を通る直線をそれぞれY1軸及びY2軸とする場合、そ
れらの間の距離は第6図で示すようにIであるが、図を
簡略化するために第8A図〜第8D図ではこれを縮小し
て示す。
第8A図に示す回転位相においては、第一不平衡重錘7
2a,72bの遠心力Fl,F2のY1及びY2方向成
分は零であり、Y1軸及びY2軸に対し垂直なX1軸及
びX2軸において相反する方向にある。
従つて中心軸C−Cの周りの回転モーメントは零であり
、並進運動成分の合計も零である。なお、X1軸とX2
軸との間の距離1。XFなる回転モーメントが生じてい
るが、Y1軸とY2軸との間の距離1に比べて1。は充
分に小さいので、これは無視してよい。同様に第二不平
衡重錘74a,74bの遠心力Fl,f2のYl,Y2
方向成分は零であり、X1方向及びX2方向において相
対しているので、第.二不平衡重錘74a,74bによ
る中心軸C−Cの周りの回転モーメントは零であり、並
進運動成分の合計も零である。第8A図の回転位相から
、第一不平衡重錘72a・,72bが90度反時計方向
に回転すると、第8B図に示す位相関係となる。
この回転位相においても、第一及び第二不平衡重錘72
a,72b及び74a,74bの遠心力Fl,F2及び
Fl,f2の並進運動成分の合計は零となるが、第一不
平衡重錘72a,72bの遠心力Fl,F2により、中
心軸一C−Cの周りにF×1なる回転モーメントを生ず
る。これにより、ボール10は水平面内で回転する力を
受ける。他方、第二不平衡重錘74a,74bの遠心力
Fl,f2のY1方向及びY2方向成分は零であので、
これらにより回転モーメントは発生しない。第8B図の
回転位相から、第一不平衡重錘72a,72bが更に9
0度反時計方向に回転すると、第8C図に示す位相関係
となる。
この回転位相では、第8A図の回転位相と同様、第一及
び第二不平衡重錘72a,72b及び74a,74bの
遠心力Fl,F2及びFl,f2のY1方向及びY2方
向成分は零であり、X1方向及びX2方向においてそれ
ぞれノ相反する方向にあるので、回転モーメントは零で
あり(10は1に比べて無視し得るので)、並進運動成
分の合計も零である。第8C図の回転位相から、第一不
平衡重錘72a,72bが更に90度反時計方向に回転
すると、・第8D図に示す位相関係となる。
この回転位相でも、上述の各回転位相と同様に第一及び
第二不平衡重錘72a,72b及び74a,74bの遠
心力Fl,F2及びFl,f2による並進運動成分の合
計は零であるが、第一不平衡重錘72a,72bの遠”
心力Fl,F2により第8B図とは逆方向のF×1なる
回転モーメントが生じる。第8D図に示す回転位相から
、第一不平衡重錘72a,72bが更に90度反時計方
向に回転すると、第8A図に示す回転位相となり、1回
の周期運動を終える。以上のように第一及び第二不平衡
重錘72a,72b及び74a,74bが周期運動を行
なうので、ボール10には水平面で振動するねじり力が
与えられることがわかる。次に一般的な回転位相につい
て説明する。
今、第8A図に示す回転位相からt秒後の第一及び第二
不平衡重錘72a,72b及び74a,74bの回転位
置を示す第9図のようになる。図において、第一不平衡
重錘72a,72bの遠心力Fl,F2のX漸、X1軸
方向の成分はFlcOsO)t及び−F2COSωt、
またY1軸、Y2軸方向の成分はFlsinωt1−F
2Sinωtであり、第二不平衡重錘74a,74bの
遠心ガ,,F2のX1軸、X2軸方向の成分はFlCO
S2ωt及び−F2COS2ωt1またY1軸及びY廟
方向の成分は−Flsin2ωt及びF2sin2ωt
である。従つて被加振部としてのボール10(剛体)を
X1軸又はX2軸方向に及びY1軸又はY2軸方向に並
進させようとする並進運動成分の合計X及びYは、それ
ぞれX=FlCOSωt−F2cOsOt+FlCOS
2ωt−F2cOs2ωt=0(F1=F2=F及びf
1=F2=fであるので)、Y=FlsinO)t一F
2sinωt−Flsin2ωt+F2sin2ωt=
oとなるので、ボール10は並進運動は行なわない。
一方、Y1軸及びY2軸方向の成分によるボール10の
中心軸C−Cの周りの回転モーメントの合計My=1
(FsinO)t−Fsin2ωt)であり、X1軸及
びX2軸方向の成分による回転モーメントの合計Mx=
10(FcOsO)t−FcOs2ωt)となるが、上
述したようにl〉10であるので、Mxは無視して考え
てよい(実際に1。=0と説計することも可能てある)
。従つてボール10は周期的に変化する回転モーメント
Myを受けて水平面内でねじり振動を行なうのであるが
、次にこのねじり振動はどのようなものであるかについ
て説明する。
第10図に示すように、第一及び第二不平衡重錘72a
,72b及び74a,74bの遠心力による回転モーメ
ントの合計Myは時間tと共に変化するのであるが、こ
のMyを示す曲線は第一不平衡重錘72a,72bによ
る回転モーメントM1=1FS1nωtと第二不平衡重
錘74a,74bによる回転モーメントM2=ー1fs
in2ωtとの和によつて得られる。
すなわち、第10図のM1及びM2で示すように回転モ
ーメントM2は回転モーメントM1の半分の周期で正弦
変化をし、これらを合成したものが曲線Myであつて、
第一不平衡重錘72a,72bの回転周期と同じ周期て
変化することがわかる。
なお、グラフ図示においてF=7としている。振動学か
ら明らかなように共振周波数より充分に高い周波数の加
振力でボール10を振動させた場合には、その変化と加
振力との間の位相差はπてある。本実施例の振動部品供
給機の共振周波数はボール10、加振機構取付フレーム
36、加振部50a,50bなどからなる被加振部の質
量(慣性モーメント)と、これを支持する板ばね34の
ばね常数(ねじりばね常数)とによつて、部品供給機の
共振周波数が決定されるが、本実施例では加振周波数の
約5分の1程度になるように、板ばね34のばね常数を
定めて防振効果をも併せて図つている。従つて、ボール
10に対する回転モーメントと変位(中心軸C−Cの周
りのねじり角θ)との間の位相差はπであるので、第1
0図においてMyのグラフを時間軸tに関して反転し、
ある常数をかければ、変位すなわちボール10のねじり
角θのグラフが得られる。あるいは、M1及び鳩のグラ
フを時間軸tに関して反転した後、これらにある常数を
かけた後、合成することによつても得られる。上述した
Myの計算で明らかなように、ボール10を上方から見
た場合、時計方向を正方向としているので、ボール10
は反時方向に角度θ1ねじれ運動した後、時計方向に高
速でねじり運動し、角度位置θ2に至(01=ーθ2)
次いで反時計方向に低速でねじり運動し、角度位置θ1
に至る。以下同様に時計方向には高速でねじれ運動をし
、反時計方向には低速でねじれ運動をする。すなわち、
ボール10は図式化すれば第11図に示すようにねじれ
振動を行なう。このようなボール10、すなわちその移
送トラックのねじれ振動により、移送トラック上の材料
、例えばビレツトは反時計方向に移送トラックに沿つて
移送される。すなわち、第10図においては、(1)〜
(■)間の高速時計方向回転領域においては、材料と移
送トラック面との間の静止摩擦力に打ち勝つて、移送ト
ラックのみが時計方向に回転して、移送トラック面と材
料との間ですベリが生ずる。次いで(■)〜(■)の低
速反時計方向回転領域においては移送トラック上の材料
は移送トラックと共に反時計方向に回転する。このよう
にして、材料は移送トラックを反時計方向に移送され、
第2図に示すように移送トラックの排出端に至り、こ)
から図示しないがシュートへと落下し、次工程に導かれ
る。以上のように、材料はジャンプ運動することなく、
すベリ運動のみで移送されるので、騒音は殆んどなく、
また公知のように移送トラック上に附加的構成を加えて
材料(ボルトや方向性のある部品)を整列させる場合、
より確実な整列作用を得ることができる。以上の実施例
では、第一不平衡重錘72a,72bを反時計方向に回
転させる場合について述べたが、時計方向に回転させる
ように電動機Ml,隅を駆動してもよい。
この場合には第二不平衡重錘74a,74bは反時計方
向に回転し、時間tにおける回転モーメントMyを求め
れば次のようになる。すなわち、第12図を参照して、
時間tにおける第一不平衡重錘72a,72bによる回
転モーメントM1=ー1Fsin0)t(時計方向を正
とする)であり、第二不平衡重錘74a,74bによる
回転モーメントM2=1fsin2ωtである。
従つてこれら回転モーメントの和My=M1+M2=ー
1Fsin(J)t+1Fsin2ωtであり、これら
を図示すれば、第13図のようになる。この第13図に
おいても第10図と同様にF=ガとされており、ねじれ
角θのグラフは回転モーメントMyのグラフを時間軸t
に関して反転することによつて得られる。
このグラフから明らかのように、ボール10は時計方向
に角度01ねじれ運動した後、反時計方向に高速でねじ
り運動し、角度位置02に至る(θ1=ー02)。次い
で反時計方向に低速でねじれ運動し、角度θ1に至る。
以下同様に反時計方向には高速でねじれ運動をし、時計
方向には低速てねじれ運動をする。すなわち、ボール1
0は図式化すれば第14図に示すようにねじれ振動を行
なう。このようなボール10、すなわちその移送トラッ
クのねじれ振動により、移送トラック上の材料、例えば
ビルツトは時計方向に移送トラックに沿つて移送される
。すなわち第13図において、(1)〜(■)間の高速
反時計方向回転領域においては、材料と移送トラック面
との間の静止摩擦力に打ち勝つて、移送トラックのみが
反時計方向に回転して、移送トラック面と材料との間で
すベリが生じる。次いで(■)〜(■)間の低速時計方
向回転領域においては移送トラック上の材料は移送トラ
ックと共に時計方向に回転する。このようにして、材料
は移.送トラックを時計方向に移送される。以上のよう
に、第一不平衡重錘72a,72bを時計方向に回転す
るように電動機Ml,M2を駆動にれは電源端子への接
続を切り換えることによつて簡単に行なわれる)した場
合には、ボール!10の移送トラック上を材料は時計方
向に移送されるので、ボール10が第2図に示すような
左巻きの移送トラックとは逆巻きの、すなわち右巻きの
移送トラックを有する場合に、このように第一不平衡重
錘72a,72bは時計方向に回転させ・ることが要求
される。
換言すれば、同一の加振機構に対して、移送トラックの
うず巻き方向の異なるボールが適用され得る。第1図に
示すような従来の加振機構に対しては移送トラックのう
ず巻き方向は特定されるが、本実施例によれば、その必
要がないので、汎用性が高いものと言える。本発明の実
施例による振動部品供給機は以上のように構成され、作
用するのであるが、本発明はこの実施例に限定されるこ
となく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可
能である。例えば、以上の実施例では、第一不平衡重錘
72a,72bはそれぞれ2個の不平衡重錘からなつて
いるが、勿論これを第二不平衡重錘74a,174bと
同様に1個の不平衡重錘から成るようにしても良く、形
状も半円形状に限定されない。しかしながら、以上の実
施例のように第一不平衡重錘72a,72bをそれぞれ
2個の不平衡重錘から成る方がそれらを定させる回転軸
に対する遠心力による応力分布はより好ましいものとな
ろう。この点で第一不平衡重錘72a,72bをそれぞ
れ更に多数個の不平衡重錘から成るように構成してもよ
い。第二不平衡重錘74a,74bについても同様のこ
とが言える。また不平衡重錘72a,72b,74a,
74bの回転軸68a,68b,70a,70bへの固
定角度位置についても上述の実施例に限定されることは
ない。
すなわち実施例では、第6図または第8A図に示す位置
にそれぞれ固定されている(第8B図〜第8D図の位置
は第8A図と等価)が、これに限ることなく、例えば、
第15図に示す角度位置関係で第一不平衡重錘72a,
72b及び第二不平衡重錘74a,74bがそれぞれ回
転軸68a,68b及び70a,70bに固定されても
よい。要するに、一方の加振部50aの第一及び第二不
平衡重錘72a,72bと他方の加振部50bの第一及
び第二不平衡重錘72b,74bとがそれぞれ相互に1
80度異なつた角度位置に固定されておればよい。なお
、第15図に示すように第一及び第二不平衡重錘72a
,72b及び74a,74bをそれぞれ回転軸68a,
68b及び70a,70bに固定させた場合には第10
図または第13図に示すようなグラフから形状、位相及
び高さの点で少し変化するが、同じ傾向のグラフが得ら
れて材料をすベリ移送させ得ることは明らかである。ま
た、これによつて移送速度の制御が可能となる。更に、
上述の実施例では第一不平衡重錘72a,72bと第二
不平衡重錘74a,74bの回転速度比を1:2とした
が、これを1:3や1:4にしても同様に周期的な非対
称なねじり運動が得られることは明らかである。
更にまた、上述の実施例ではボール10を板ばね34に
より基板14上に支持する構成とされたが、上方から板
ばねを介して懸垂させる構成としてもよい。更に、上述
の実施例では板ばねは垂直に配置されているが、垂直方
向に多少傾斜させて配置してもよい。
しかし、この場合にはボール10の振動加速度の垂直方
向成分〈重力加速度(g)の条件を満速させて材料のジ
ャンプ運動を生じさせないものとする。なお、また板ば
ね34に代えて、これらと同じ高さを有するリング状の
ゴムばね(このリングの中空部に加振機構取付フレーム
及び加振機構が納められる)を使用してもよい。
更に、実施例においては被加振部としては単に材料を移
送するボール10が説明されたが、これに限ることなく
公知のようにボール10の移送トラック面上に突起や溝
などの附加的構成を加えて、移送しながら材料の選別や
整送などの作用を行なわせてもよい。
なお、また以上の実施例では第一不平衡重錘72a,7
2bと第二不平衡重錘74a,74bとは横方向に並ん
だ配置とされたが、これに代えて、縦方向にすなわち上
下方向に並んだ配置とされてもよい。
この場合には、例えば大径ギア82a,82bとかみ合
うギアを別に設け、更にこのギアと直結するギアに実施
例の小径ギア84a,84bに相当するギアをかみ合せ
るようにすればよい。このような不平衡重錘の配置によ
り、上述のX1−X2軸間の距離1。を零にすることが
できる。本発明は以上のように構成されるので、構造が
簡単であり、また、被加振部としてのボールは移送方向
にはゆつくり前進するが、戻りは急速となるので移送物
の従来のもの)ようにトラックに対し衝突しながらジャ
ンプする方式と異なり、スリップする関係となる(第1
1図または第14図参照)。従つて材料からの騒音もな
く、材料に1われョや1かけョを生じることもなく、従
来のようにほこりをたてることもない。また共振型でな
いので、面倒な設計や調整も不要で、防振も容易である
など種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の振動部品供給機の一部破断正面図、第2
図は同平面図、第3図及び第4図は同供給機の作用を説
明するための線図、第5図は本発明の実施例による振動
部品供給機の正面図、第6図は第5図における■−■線
方向の拡大断面図、第7図は第5図における■−■線方
向から見た同供給機の側面図、第8A図〜第8D図及び
第9図は本発明実施例の作用を説明するための各不平衡
重錘の平面図、第10図及び第11図は同様に作用を説
明するためのグラフ、第12図は第9図とは反対方向に
各不平衡重錘を回転させた場合を説明するための不平衡
重錘の平面図、第13図及び第14図は各不平衡重錘を
第10図及ひ第11図の場合とは反対方向に回転させた
場合の同供給機の作用を説明するためのグラフ、及び第
15図は各不平衡重錘の回転軸への取付位置関係の変形
例を示す平面図である。 なお図において、10・・・・・・ボール、34・・・
・・・板ばね、36・・・・・・加振機構取付フレーム
、50a,50b・・・・・・加振部、68a,68b
・・・・・・第一不平衡重錘用回転軸、70a,70b
・・・・・・第二不平衡重錘用回転軸、72a,72b
・・・・・・第一不平衡重錘、74a,74b・・・・
・・第二不平衡重錘、82a,82b・・・・・・大径
ギア、84a,84b・・・・・・小、径ギア、Ml,
M2・・・・・・誘導電動機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 らせん状の部品搬送路を有する部品搬送部と、この
    部品搬送部を水平面内でねじり振動可能に支持する弾性
    部材と、前記部品搬送部に固定された加振機構とを具備
    し、前記加振機構は所定距離を隔てゝ配設された一対の
    加振部から成り、これら両加振部はそれぞれ、偏心度の
    相異なる第一及び第二の不平衡重垂と、これら不平衡重
    垂をそれぞれ固定させる回転軸と、これら回転軸を相互
    に相反する方向に所定の速度比で回転させように結合す
    るギア機構と、駆動源とから成り、一方の前記加振部の
    第一及び第二不平衡重垂は他の前記加振部の第一及び第
    二不平衡重垂とは、それぞれ同一方向に前記駆動源によ
    り回転駆動され、前記回転軸に関しそれぞれ180度異
    なる角度位置に固定されていることを特徴とする振動部
    品供給機。
JP10112579A 1979-08-08 1979-08-08 振動部品供給機 Expired JPS6052046B2 (ja)

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KR100817153B1 (ko) * 2002-06-17 2008-03-27 주식회사 포스코 균일한 압연롤 표면거칠기 가공을 위한 그리트 이송장치
CN110092145A (zh) * 2019-05-10 2019-08-06 江苏巨鑫磁业有限公司 一种软磁磁芯振动排列装置

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