JPS6028948A - 2−シクロペンテン−1−オンの製造法 - Google Patents

2−シクロペンテン−1−オンの製造法

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JPS6028948A
JPS6028948A JP13648783A JP13648783A JPS6028948A JP S6028948 A JPS6028948 A JP S6028948A JP 13648783 A JP13648783 A JP 13648783A JP 13648783 A JP13648783 A JP 13648783A JP S6028948 A JPS6028948 A JP S6028948A
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cyclopentene
cyclopenten
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sodium bromite
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Toshibumi Kageyama
俊文 影山
Toshio Shiozawa
塩澤 壽夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は亜臭素酸ナトリウム(NaBr0□)の特異的
な反応を利用した2−シクロペンテン−1−オンの製造
法に関する。
さらに詳しくは、シクロペンテンと亜臭素酸ナトリウム
とを反応させて得られるα−ブロモシクロペンタノール
を酸化し、次いで脱臭化水素して2−シクロペンテン−
1−オンを製造する方法に関するものである。
2−シクロペンテン−1−オンFi5員Rt有−fる種
々の生理活性物質例えばプロスタグランジンの中間原料
として医薬品合成の分野において使用される。
(従来技術) 2−シクロペンテン−1−オンの製法としては次の方法
が知られている。
(1) ジシクロペンタジェンに二酸化セレンを作用さ
せて、得られるジシクロペンタジェンのアルコールをノ
母うジウム/炭素系触媒の存在下で熱分解することによ
シ2−シクロペンテ/−1−オンを製造する方法 (2) シクロペンタジェンに塩化水素(I(Ct )
ガスを反応させて、得られた1−クロロ−2−シクロペ
ンテンを重クロム酸で酸化して2−7クロペンテンー1
−オンを製造する方法 (1)の製法は2−シクロペンテン−1−オンの収率が
約20%であり、実用的でない。又(2)の製法は(1
)の製法に代わるものとして提案され利用されている方
法であるが(2)の製法も原料のシクロペンタジェンか
−ら2−シクロペンテン−1−オンへの収率が50〜6
0チと必ずしも満足できるものではない。
一方亜臭素酸ナトリウムはこれまであまシ知られていな
い物質であるが、この物質は特異な酸化力を有−するこ
とから繊維の糊抜剤あるいは工業用水のスライムコント
μmル剤として限られた分野で使用されている。
、(発明の経緯) 本発明者らは従来アルカリ性の希薄な水溶液として製造
、販売されている亜臭素酸ナトリウムを精製し、その特
異な反応作用を利用した有機化合物との反応について種
々研究し、その結果、シクロペンテンと亜臭素酸ナトリ
ウムとを反応させ、高収率でα−ブロモシクロペンタノ
ールを生成させることを見出し、さらに該α−ブロモシ
クロにンタノールは容易に酸化され次いで脱臭化水素さ
れて、2−シクロペンテン−1−オンとなることを見出
して本発明を完成するにいたった。
(発明の構成) 即ち、本発明は、シクロペンテンと亜臭素酸ナトリウム
とを鉱酸を用いてpHを10以下に保ちながら反応させ
α−プロモシクI:Iペンタ/ −ルヲ得る第1反応と
これを酸化してα−ブロモペンタノンとする第2反応と
、さらにこれを脱臭化水素して2−シクロペンテン−1
−オンとする第3反応カラする2−7クロペンテンー1
−オンの製造法である。
本発明の上記第1〜3反応を化学反応式で表わすと次の
通シである。
0口′ (作用及び効果) 本発明の一最大の特徴は上記(1)の反応でこれまで知
られていないこの反応によって、はぼ定量的にα−ブロ
モシクロペンタノールを得るところにあす、得うれたα
−ブロモシクロペンタノールを酸化し脱臭化水素して2
−シクロペンテン−1−オンとするものである。
この第1反応は、pHが10を越えると亜臭素酸力トリ
ウムが安定してしまうため、進行しない。
よって、PI(を1θ以下に保つものである。
第1反応に使用する鉱酸水溶液は特別なものである必要
はなく、一般の硫酸、塩酸等の鉱酸を含む酸性水溶液を
用いれば良い。該水溶液にシクロぺ/テンを攪拌によシ
懸濁させ、亜臭素酸ナトリウム水溶液を添加することに
よりα−ブロモシクロペンタノールが生成する。
シクロペンテンの沸点は46℃であり、揮発しやすいが
氷水浴中などで冷却しながら反応させることによジシク
ロペンテンの揮発損失を防ぐことができる。本発明に使
用する亜臭素酸ナトリウムは必ずしも精製品である必要
はない。亜臭素酸ナトリウムの公知の製法には、水酸化
ナトリウム水溶液に塩素と臭素を順次通じて製造する方
法、又水酸化ナトリウムに臭素のみを通じる製法がある
が、上記の方法で製造された亜臭素酸ナトリウムにはそ
の安定化のため及び製法上の理由によりpHが13〜1
4になる濃度の水酸化ナトリウムが含まれている。さら
には臭化ナトリウムなど、亜臭素酸ナトリウムの生成の
際に副生ずる塩類が含まれているが、前記(1)又は(
2)の反応にこれらはそのまま、あるいは希釈して使用
することができる。
!iた、上記亜臭素酸ナトリウム水溶液から濃縮及び析
出操作によって亜臭素酸ナトリウムの結晶を得、この水
溶液を用いるとともできる。尚、亜臭素酸塩としては亜
臭素酸す) IJウムが最も入手しやすいものであるが
、反応(1)には他の亜臭素酸塩例えばカルシウム塩、
カリウム塩を用いることができ、ナトリウム塩と同様α
−グロモシクロペンタノールを得ることができる。
反応(1)の主生成物はα−ブロモシクロペンタノール
であるが、反応条件によってはα−ブロモシクロペンタ
ノン及びジプロモシクロペンクンカ少量副生ずる。
反応液の酸性が極端に強いとα−ブロモシクロペンタノ
ールへの選択率は下がる傾向がある。反応液のpHは1
〜6の範囲、特に2〜3が好ましい。
亜臭素酸ナトリウム水溶液を添加し反応が進行すること
によシpHはアルカリ性に移行するからpHを測定し、
適宜酸を加えることによって反応液のpi(を10以下
に保つことが必要でおる。亜臭素酸ナトリウム水溶液性
一度に全量を加えるよ少時間をかけてゆりくシ添加する
ことによって選択率が高くなる傾向がある。
副生物のうちα−ブロモシクロペンタノ7は反応(3)
テコ−フクロペンテン−、l−オンになるので副生じて
も問題にならない。
ジブロモ(ンタンの生成を抑制できる条件で反応させる
ことで定量的にα−ブロモシクロペンタノールが得られ
る。
反応(2)のα−プロモシク筒ペンタノールから2−プ
ロそシクロペンタノンへの酸化U、2級フルコールのケ
トンへの酸化剤として知られている重クロム酸塩、ハロ
ゲン、N−ハロダ/酸アミドなどによりて容易に進行す
る。尚反応(2)には上記以外に一般の酸化剤も使うこ
とができる。
酸化剤としても作用する亜臭素酸ナトリウムを反応(1
)でα−プ四モモジクロペンタノール生成量以上過剰に
加えることによってもα−ブロモシクロペンタノンは生
成する。この場合反応(1)と反応(2)は続けて行わ
すことができる。
2級アルコールのケトンへの酸化剤として一番良く使わ
れる重クロム酸塩を使用した場合90〜95%の収率で
α−プロモシクロペンクノンカ得られる。ただし酸化の
条件が強すぎると副生物が多くなることがある。反応(
3)のα−ブロモシクロペンタノンの脱臭化水素は、通
常使われているα−ハロケトン等の脱ハロゲン化水素剤
によって容易に進行し、2−シクロペンテン−1−オン
が生成する。
脱ハロゲン化水素剤としては炭酸リチウム−塩化リチウ
ム、コリジン−塩化リチウム、炭酸カリウム、炭酸、リ
チウム−ジメチルホルムアミド(DMF )酸化マグネ
シウム、臭化リチクムー炭酸リチウムにどがある。
ジメチルホルムアミドを用い、α−ブロモシクロペンタ
ノンの脱臭化水素を行ったところその結果2−シクロペ
ンテン−1−オンを85〜95チの高収率で取得するこ
とができた。
本発明の方法は、反応(1)でシクロベンテノンと亜臭
素酸ナトリウムから容易にほぼ定量的にα−ブロモシク
ロペンタノールを製造し、続< (2) 、(3)の反
応で酸化脱臭化水素することによって2−シクロペンテ
ン−1−オンを製造するものである。
本発明方法は亜臭素酸ナトリウムというあま)知られて
いない物質を用いることによって簡便に2−7クロペン
テンー1−オンを80〜90チの高収率で製造するもの
である。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 攪拌装置を有し、氷水浴中に設置された反応容器に水z
oomtを仕込み、これにシクロペンテン01吊ル冬派
力n IJI性りで扁這式ぜ、とれに硫酸水溶液を滴下
し、pHが2〜3になるよう調節しつつ、亜臭素酸ナト
リウム結晶(純度94.3チ)を水に溶解して調製した
0、5mo1μの亜臭素酸ナトリウム水溶液を0.41
2時間かけて滴下し7’C。
次いで、硫酸水溶液を滴下してpHを1に調節し、上記
と同じ結晶を用いて調製した1 mol/lの亜臭素酸
ナトリウム水溶液0.2tを加え、室温で10時間攪拌
反応させた。反応後、ジエチルエーテルを用いて生成物
を抽出し、該抽出液をガスクロマトグラフィーで分析し
たところα−ブロモシクロペンタノンの含有率は96チ
であった。さらに該抽出液のジエチルエーテルを減圧蒸
留した残留物の重量は16.0 gであった。この結果
、シクロペンテンからα−ブロモシクロペンタノンの収
率は94%であった。
α−ブロモシクロペンタノンを96チ含有する該残留物
i−o、ogを臭化リチウム(Ltnr−H20)9.
0.9 、炭酸リチウム10.011.ジメチルホルム
アミド(DMF ) 50 dとともに窒素ガス流通下
撹拌しながら100℃で2時間反応させた後放冷し、こ
れに水500dを加え、生成物をジエチルエーテルで、
抽出した。
該抽出液を減圧蒸留した後、シリカゲルカラムで分離し
溶媒を除去し、2−シクロペンテン−1−オン4.5g
を得た。
この結果、α−ブロモシクロペンタンから2−シクロペ
ンテン−1−オンへの1tslti91%で、シフnペ
ンテンからの2−シクロインチ7−1−オンへの収率は
85.5%であった。
実施例2 実施例1での0.5 molμの亜臭素酸ナトリウム水
溶液0.4tO代わシに、水酸化ナトリウム水溶液に塩
素、臭素を順次滴下して製造した亜臭素酸ナトリウムを
82.211/を含む水溶液を水で希釈した0、2 m
o1μの亜臭素酸ナトリウム水溶液1tを用い、該水溶
液を4時間かけて滴下した。それ以外は実施例1と同様
の条件と方法でα−ブロモシクロペンタノールを製造し
た。反応後生酸物をクロロホルムで抽出したところ該抽
出液のα−ブロモシクロペンタノールの含有率はガスク
ロマトグラフィー分析の結果97チであった。
該抽出液の?!!媒を減圧蒸留した後の残留物は16.
51でおっ九〇 該残留物10.0.9を重クロム酸力1)ラム(K2C
r20.’2I(20) 1 a、o Ji’、硫酸9
ゴ、水10017゜ジエチルエーテル100Mとともに
室温で18時間攪拌した。
反応後、・2エチルエーテルで抽出し、水で洗浄した抽
出液をガスクロマトグラフィーで分析したOその結果α
−ブロモシクロペンタノンの含有率は96%でおった。
尚溶媒を減圧留出した後の残留物は9.9gでわ9た。
該残留物9.9gを実施例1の脱臭化水素反応と同様の
条件、方法で反応、抽出、カラム分離した。その結果2
−シクロペンテン−1−オン4.611を得た。fiu
ちα−ブロモシクロペンタンから2−シクロペンテン−
1−オンへの収率は9°5チであった。従ってシクロペ
ンテンからの収率は91チであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の反応から成ることを特徴とする2−シクロペ
    ンテy−1−オンの製造法。 (イ) シクロ(ンテンと亜臭素酸ナトリウムとを、鉱
    酸を用いてpHを10以下に保ちながら反応サセ、α−
    ブロモシクロペンタノールとする第1反応 ←) α−ブロモシクロペンタノールを酸化してα−ブ
    ロモシクロペンタノンとする第2反応eウ α−ブロモ
    シクロペンタノンを脱臭化水素して、2−シクロペンテ
    ン−1−オンとする第3反応 2、第2反応において、酸化を亜臭素酸ナトリウムを用
    いて行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の2−シクロペンテン−1−オンの製造法。 3、 第2反応において、酸化を重クロム酸塩を用いて
    行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の2
    −シ゛クロペンテンー1−オンの製造法。 4、第3反応で脱臭化水素を臭化リチウム及び炭酸リチ
    ウムを用いて行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項第2項及び第3項記載の2−シクロペンテン−1−
    オンの製造法。
JP13648783A 1983-07-26 1983-07-26 2−シクロペンテン−1−オンの製造法 Granted JPS6028948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004060845A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Manac Inc. 2−シクロペンテン−1−オンの製造方法
US6787673B2 (en) 2002-11-08 2004-09-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing 2-bromocyclopentanone

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787673B2 (en) 2002-11-08 2004-09-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing 2-bromocyclopentanone
WO2004060845A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Manac Inc. 2−シクロペンテン−1−オンの製造方法

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