JPS6028777Y2 - 雨戸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は雨戸に関し、特に詳述すれば、網戸付の雨戸
に関する。

雨戸は、風雨を避けると共に防犯機能を有し、古くから
家屋の窓部に利用されている。

従来は、板状の雨戸であったのに対し、近年では、通風
、換気を可能にさせるルーバタイプのものが多用され始
めている。

この後者の通風可能なルーバタイプの雨戸は、しかし、
虫等の室内側への侵入を招く。

この対策として、雨戸レールの室内側に網戸レールを配
し、ルーバタイプの雨戸を介して侵入した虫等を網戸で
室内側に入るのを防止させている。

しかしながら、この手段でも、雨戸を網戸との間に虫等
がたまり、又、レールに沿って摺動する網戸の間隙を介
して虫等が、依然、室内側に入り、完全な防虫機能を備
えた家屋窓構造と云えない。

この考案は、通風可能な雨戸に網を張設させるという新
たな考えに基づき、網戸を框組体として雨戸内に嵌込み
且つ網戸の防虫網係止溝を室外側に向けて防虫網をルー
バに接近させるという技術手段により、前述した従来の
雨戸の不具合を解消させることを目的とする。

この考案によれば、 （イ）網を框組体に張設し、これを通風可能な雨戸框組
に嵌込むだけであるから、その装着作業は容易である、 （ロ）防虫網とルーバとを接近させているので、両者間
への虫等が入らない、 （ハ）防虫網の係止部が室内側に露出しないので美観を
損なうことはない、 に）雨戸と網戸との両摺動作業がなく、単一作業となる
ので、雨戸の使い勝手が良く、網戸用レールの不用は、
サツシ枠の見込み幅を小さくさせる、 等の効果を得ることができる。

この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

雨戸１の框組は、上下框２．３および左右縦框４．５よ
りなり、該框組の室外側部にはルーバ６を収態する溝７
が形成される。

この溝７は各框の室外側片８と中央片９とにより画定さ
れる。

中央片９と室内側片１０とにより、網戸１１の収態溝１
２を画定させる。

網戸１１は、方形の框組１３に防虫網１４を張設した構
造であり、その防虫網係止溝１５は、室外側に向けられ
る。

網戸１１の框組１３を構成する。

各框は、中空部１６とその内側の防虫網係止溝１５とを
有する構造である。

又、雨戸用の上下框２．３は、対向する片を有する摺動
部１７を有し、その縦框４．５は、中空の当接部１８を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一例の雨戸の縦断面図、および第２
図はその横断面図である。 図中＝１・・・・・・雨戸、６・・・・・・ルーバ、１
１・・・・・・網戸、１５・・・・・・防虫網係止溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下框および左右の縦框を框組みしてなる雨戸において
   、該雨戸の框組の内周に室外側から室内側へとルーバを
   収態する溝と網戸の収態溝とが並設され室外側のルーバ
   を収容する溝に通風可能なルーバを装着すると共に、方
   形の框組体に防虫網を張設した網戸を室内側の網戸の収
   態溝に嵌込み、さらに、前記網戸の各框の防虫網係止溝
   を室外側に向けて防虫網を前記ルーバに接近させてなる
   ことを特徴とする雨戸。