JPS5819273Y2 - ル−バ−付ドア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ルーバー付ドアに関し、特に詳述すれば、ル
ーバーを備えるドアに適用されるルーバー付ドアに関す
る。

玄関口、勝手口等に用いるドアは、住宅全体としての装
飾性が重要視されると同時に、採光或いは、遮光通風性
、防犯性、さらに、耐強風両性があることが望ましい。

しかしながら、これまでのドアは、サツシ枠にその全面
に篩板を嵌め込むか、或いは、その一部に、固定ガラス
を設ける構成となっており、採光、遮光、或いは通風性
を自由に調整できない。

このため、ドア附近の室内は、快適な状態に常に変える
ことができない欠点がある。

たとえば、勝手口に用いたドアの室内側は、通風を要す
る時にはドア全体を開放させなければならない。

これは、室外側から室内を視見できるため、防虫、プラ
イバシーの維持等が不可能となり、防犯上も好ましくな
い。

又、遮光を必要とするときには、ガラス部の背後に、ス
ダレとか、ルン等の他の物品を固定させているため、美
観を著しく損ねている。

これらの不具合は、玄関口に用いたドアについても同じ
である。

一方、開閉自在なルーバーが提供されている。

このルーバーは、室内側に位置するチェーン等を操作す
ることで、ルーバーの角度調整を威すが、これは、採光
、遮光、或いは通風性を調整できる利点がある。

本考案の目的は、開閉自在なルーバーをドアに取付は可
能にさせることにより、前述した従来技術の欠点を解消
させようとするもので、そのためのルーバー付ドアを提
供することにある。

本考案の実施例をドアに適用した例を説明する。

ドア１の上枠２は、窓開口周縁材３に沿う基板４の室外
側に上方に延在する取付片５を且つ、その室内側に断面
Ｕ字型の係止部６を一体に成形させ、取付片５を周縁材
３の室外側壁面に固定可能とし、さらに、係止部６の室
内側壁部７を開口周縁材３の開口面に当接させ且つ室外
側壁部８でクッション材９を介してドア１を受けるよう
にする。

ドア框組１０の上框１１は、クッション材９と当接する
壁面１２を有する中空体であり、その内部には補強用の
前壁１３と後壁１２とを一体連結する連結片１４が設け
られる。

前壁１３の下部には、室外側に張出部１５を設け、且つ
後壁１２の下部には溝１６を設け、張出部１５と溝１６
とを連結片１４により一像結合させる。

この連結片１４、前壁１３の下端１７および溝１６の壁
面１８とで、ルーバー装置１９の上部材２０を受ける溝
２１を作る。

前壁１３の下端は室内側に一部延在させ且つ溝１６の下
壁２１を壁面１８より一部室外側に延在させる。

溝１６には、網２２の縁が挿入され、網２２は弾性材か
らなる止メ材２３によりルーバー框１０に固定される。

下框又は中桟２４は、上框１１と対称形に成形する。

第３図を参照する。

ドア１の左縦枠２５は、基板２６の室外側には取付片２
７を、室内側には係止片２８を有し、取付片２７が窓開
口周縁材２９に固定され且つ係止片２８がその開口面に
当接可能とさせる。

基板２６には、その窓開口方向に延出するドア受片３２
を設ける。

ドア１の右縦枠３０は、左縦枠２５と対称形に成形する
。

ドア框組１０の左縦框３１は、実質的には上框１１と同
形に形成するが、その室外側壁には隙間隠し板３３が一
体に設けられる。

又窓開口側の壁面３３には、ルーバー３４を回転させる
ためのシャフト３５の挿入孔が設けられる。

ドア框組１０の右縦框本体３６は、その内部に、ルーバ
ー操作装置１９を収容するに適する中空体であり、縦枠
３０との間には、ヒンジ３７が装着される。

右縦框本体３６の窓開口側は別体の縦部材３８が着脱自
在に結合される。

縦部材３８の室内側には溝１６を設け、窓開口側にはル
ーバー３４のシャフト３９を受ける孔が設けられる。

ドア枠は常法に従って枠組し施工する。

ドア框組１０を、設計に従って、組立てヒンジ３７を介
してドア枠に固定させる。

第４図に示す例はドア全面にルーバーを設けたものであ
り、又、第５図はドアの袖部にルーバーを設けたもので
、ルーバーの取付けおよびそのための構成は、前述した
例と同じにすることができる。

以上から明らかなように、ルーバー付ドアの提供により
、ドア１への回転自在なルーバーの取付が、可能になっ
たため、ドアからの採光、遮光、さらには、通風調整が
可能となる。

ルーバーは、ドアの框組に強固に保持されているので強
風にも充分に耐え台風時にも強いし、又、防犯性にも優
れている。

ルーバーの操作により、採光や通風の調整が可能となる
ため、通風等の目的のため、ドアの開放を必要としない
ので、プライバシーを保持できる。

ルーバー框組にルーバー装置を固定し、ドア枠に取付け
ることができるので工法も極めて簡単である。

又、網も溝に固定するのみで取付けられる利点がある。

これは、防虫効果を大にする。ルーバー操作装置は、ル
ーバー框組を扉枠に吊持させる側の縦框に、即ち、戸当
り側と対向する位置に収納されているので、戸当り時の
振動の影響も少なく、故障がない。

さらに、ルーバー羽根軸着部、ルーバー操作装置および
扉枠に対する吊持部とを、ルーバー框組の縦框本体に収
納しているので、組立、分解或いは解体補修作業は容易
となる。

特に、ルーバー付ドアを勝手口に用いた場合には、従来
のように、ドアを開放させることなくルーバーの開放操
作により通、風が得られるので夏期には、網による防虫
効果も大きく、防犯或いはプライバシー保持の点からも
優れた効果を呈する。

さらに、勝手口にこれまでみられたスダレ等を張る必要
がなく、美観および勝手口の整理等に於て優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はドアの正面図、第２図は第１図の矢視ＩＩ −
ＩＩよりみた縦断面図、第３図は第１図の矢視ＩＩＩ−
ＩＩＩよりみた横断面図、第４図はドア全面にルーバー
を付した例を示す図、第５図は袖にルーバーを付したド
アを示す図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ドア框組によって形成される空間にルーバーを配するル
   ーバー付ドアであって、前記ルーバー付ドアが、内部に
   ルーバー操作装置を収容し且つ室内側壁に操作部を設け
   ている中空体からなる縦框本体を有し、 前記縦框本体の扉枠に面する側壁に蝶番等を装着する吊
   持部を形威し、 前記縦框本体の前記扉枠とは反対側の側壁に、ルーバー
   の端部を保持し且つ室内側に防虫網用溝を開口させた縦
   部材を着脱自在に結合しているルーバー付ドア。