JPS6024Y2 - 密栓の給湯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器の開口部を密閉する密栓の給湯装置に関す
るものである。

従来の給湯弁を有する密栓では、給湯弁を開くときには
給湯レバーを一方向ヘスライドさせ、閉じるときには逆
方向ヘスライドさせなければならず、操作が面倒である
ばかりでなく、給湯弁を閉め忘れた場合に転倒させると
、湯が流出して危険である。

そこで、給湯弁にスプリングを設け、このスプリングに
より給湯弁を常時閉じる方向に付勢してもよいが、この
場合には弁を開いて給湯する際、給湯弁を押圧し続けな
ければならず、厄介である。

また、給湯弁を開位置で保持するロック機構を設けたも
のも考えられるが、この場合にはロック機構とこのロッ
クを解除するための解除機構とを設けなければならず、
構造が複雑になるとともに、解除操作が面倒になるおそ
れがあった。

本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので、簡単な
構造で給湯弁のロックおよびその解除を可能とするとと
もに、ロックの解除操作が容易な密栓の給湯装置を提供
することを目的とする。

以下、本考案を実施例である添付図面にしたがって説明
する。

第１図において、１は容器の一例である電気ポットの本
体で、この本体１の内部には下部にヒータ（図示せず）
を備えた内容器２が収納固定され、本体１の上端部には
注湯管４を一体に設けた肩体３が載置固定されている。

上記内容器２の上端開口部は肩体３にパツキン５を介し
て密封固定されている。

なお、６はハンドルである。７は上記肩体３の中央部に
着脱自在に取付けられた密栓で、この密栓７は栓本体８
と栓蓋１２と栓下板１５とで構成されている。

栓本体８は注湯管４に連通する給湯口９を有し、この給
湯口９を開閉する給湯弁１０が進退自在にかつスプリン
グ１１によって給湯口９を閉鎖する方向に付勢されて取
付けられている。

栓本体８の前端部には肩体３の注湯管４内面と係合する
突部８ａが設けられ、一方、栓蓋１２の後端部には、フ
ックレバー１３がスプリング１４により第１図右方へ付
勢されて取付けられており、このフックレバー１３の突
起１３ａが肩体３の孔３ａに係合している。

これにより、密栓７は肩体３に対し着脱自在に取付けら
れ、取付状態において栓下板１５の外周部が上記パツキ
ン５に圧着して内容器２内を密閉している。

上記栓蓋１２には給湯弁１０を操作する給湯レバー１６
が取付けられており、この給湯レバー１６は、操作部を
構成する操作体１７と押圧部を構成する押圧体２１とか
らなる。

上記操作体１７は、第３図、第４図に示すことく下面に
嵌合爪１８と垂壁１９と係合爪２０と山形リブ３０とを
突設しである。

また、押圧体２１は、第５図、第６図に示すごとく上部
に上記嵌合爪１８と嵌合して一体化される角孔２２を有
し、両側方に軸部２３を突設腰下部に給湯弁１０の端部
を押圧する突片２４を有している。

一方、栓蓋１２の上面には、上記操作体１７の垂壁１９
及び山形リブ３０の下面がスライド自在な凹所２５を有
腰この凹所２５の中央部には開口孔２６を有し、その前
方側には係合突起２７が、後方側には段差２８がそれぞ
れ設けられている。

上記操作体１７と押圧体２１とは、上記開口孔２６を間
にして嵌合爪１８を角孔２２に嵌合固定することにより
一体化される。

このとき、押圧体２１の軸部２３上面は栓蓋１２下面に
当接する。

これにより給湯レバー１６の抜は止めを果している。

上記構成の給湯装置の作動を説明する。

まず、給湯レバー１６を第１図左方にスライドさせると
、押圧体２１の突片２４が給湯弁１０の端部を押圧し、
給湯弁１０が給湯口９を開く。

そして、給湯レバー１６の係合爪２０が栓蓋１２の係合
突起２７に乗り上げ、かつこの係合爪２０と係合突起２
７とがかみ合うことにより、給湯レバー１６はロックさ
れる（第２図参照）。

このとき、給湯弁１０のスプリング１１により給湯レバ
ー１６を押しもどす方向の力が作用するため、給湯レバ
ー１６の係合爪２０には左回り方向のモニメントが働き
、ロックが外れることがない。

したがって、給湯弁１０は給湯口９を開き続ける。

ロックを解除するときには、給湯レバー１６の後端を下
方に押圧することにより操作体１７の側壁に形成した山
形リブ３０の先端を支点として第２国名回り方向のモー
メントが働くとともに、給湯レバー１６の後端部が栓蓋
１２の段差２８に嵌合し、給湯レバー１６は第２図一点
鎖線で示すように揺動する。

そのため、係合爪２０と係合突起２７とのかみ合いが外
れ、給湯弁１０のスプリング１１により給湯レバー１６
は元の位置に自動的に復帰するとともに、給湯弁１０は
給湯口９を閉鎖する。

このように、ロック時には給湯レバー１６を前方ヘスラ
イドさせ、ロック解除時は給湯レバー１６の後端部を押
すだけで、給湯弁１０を簡単に開閉できる。

第７図は本考案の他の実施例を示し、給湯レバー２９を
一体戒形品で構成し、かつ上記実施例の軸部２３を別体
とし、給湯レバーを開口孔２６に装着後、軸部２３を取
り付は抜は止めしたものである。

なお、第７図において、第１図と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば、給湯レ
バーをスライドさせることにより、給湯弁を開位置でロ
ックし、一方給湯レバーの後端部を押圧することにより
、給湯レバーを揺動させて給湯弁のロックを解除するよ
うにしたので、給湯弁のロックおよびロック解除操作が
容易に行なえるとともに、ロック機構およびロック解除
機構の構造が極めて簡単であり、スペースの小さな密栓
内にコンパクトに収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる密栓を取付けた容器の上部の縦
断面図、第２図はその給湯弁を開いた状態の縦断面図、
第３図、第４図は操作体の縦断面図および底面図、第５
図、第６図は押圧体の平面図および縦断面図、第７図は
本考案にかかる密栓の他の実施例の縦断面図である。 ７・・・・・・密栓、８・・・・・・栓本体、９・・・
・・・給湯口、１０・・・・・・給湯弁、１１・・・・
・・スプリング、１２・・・・・・栓蓋、１５・・・・
・・栓下板、１６・・・・・・給湯レバー、１７・・・
・・・操作体（操作部）、２０・・・・・・係合爪、２
１・・・・・・押圧体（押圧部）、２３・・・・・・軸
部、２５・・・・・・凹部、２７・・・・・・係合突起
、２８・・・・・・段差、２９・曲・ 給湯レバー
３ｏ・・・・・・リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給湯口を有し、容器の開口部を密閉してなる密栓におい
   て、上記給湯口をスプリングの付勢力によって閉鎖する
   進退自在な給湯弁と、下端部に上記給湯弁を押し開く押
   圧部を有し、上端部に上記密栓の上面をスライド自在で
   かつ揺動自在な操作部を有し、スライド終端位置におい
   て密栓の係合突起と係合しかつ操作部の揺動により係合
   が外れる係合爪を有する給湯レバーと、密栓上面に形成
   され、上記給湯レバーがスライド終端位置に達したとき
   給湯レバーの一端部が嵌合して揺動を許す段差とを具備
   してなる密栓の給湯装置。