JPS6024301Y2 - ミシンにおける被縫布の位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はミシンにおける被縫布の位置決め装置に関す
る。

第１図に示すようなポロシャツＰの胸元を形成する上下
前立布１，２はそれらの側縁を相互に正確に位置決めし
た重ね合わせた後に基部を四角形にサイクル縫いＣして
縫い合わされている。

しかしながら、従来は上下前立布１，２の重ね合せの位
置決め及び縫合部への位置決めは作業者の目測により行
っていたので、下前宣布２の側縁が上前宣布１の側縁よ
りづれて重ね合されそのまま縫合されてしまい縫い合せ
部分の下前宣布２が上前宣布１よりはみ出てしまったり
、下前宣布２と上前宣布１をが縫合されない部分が生じ
たりまたサイクル縫目が上前宣布１，２の両側縁から一
定の位置に形成されず商品価値が低下するという欠点が
あった。

この考案は、このような欠点を解消することのできるミ
シンにおける被縫布の位置決め装置を提供するにある。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図において、３はベッド４上面を針Ｎの上下動に同
期して前後左右に移動可能に機枠に支持した被縫布移動
板で、中央には針Ｎが挿通する四角形状の針穴５が開口
している。

６は被縫布移動板３に連動して前後左右に移動可能に機
枠に支持した押え腕、７は押え腕６の先端に上下動可能
に支持した支持体、８は支持体７にＵ字状の回動体９を
介して取り付けた押え足で支持体７の上動によってベッ
ド４から離れ支持体７の下動によって針穴５を通じてベ
ッド４と接触するようになっている。

そしてＵ字状の回動体９はＵ字状に対応する被縫布部分
に縫目が形成されると１８０°半転するようになってい
る。

１０は被縫布移動板３上に載置され針穴５の周辺部から
針穴５から離れる水平方向に向けて配置した基板、１１
は基板１０の側縁に立設した第１下前立布案内で、基板
１０と同様に針穴５の周辺部から針穴５から離れら水平
方向に延出している。

１２は第１下前立布案内１１と直交する方向に延出した
分離板、１３は分離板１２の他側縁上に第１下前立布案
内１１と平行に固定した上布の端面を案内する土前立布
案内である。

１４は分離板１２下方の被縫布移動板３上に第１下前立
布案内１１と平行に設けた第２下前立布案内１５は第２
下前立布案内１４と基板１０を挾んで平行に被縫布移動
板３上に固定した受台である。

１６は上前宣布案内１３及び第１下前立布案内１１と直
交する方向に針穴５を挾んて被縫布移動板３上に配置し
上下布の終端を揃える規制板１７は分離板１２を上面か
ら押圧し保持する板バネである。

そして前記第１下前立布案内１１と分離板１２と土前立
布案内１３及び第、２下前立布案内１４とにより上下前
立布を針穴の所定の位置に保持する前立布保持体Ａを構
成する。

尚、前記第１下前立布案内１１を直接被縫布移動板３上
に固定してもよくこの場合には基板１０は必要でなくな
る。

次にこの考案の作用を説明する。

まず、第１図に示す衣服の下部室２の一側端部２ａを第
３図のように第２下前立布案内１４と分離板１２との間
から挿入し一側端部２ａを第１下前立布案内１１に沿う
ように案内する。

次に下部室２の他側端部２ｂを第２下前立布案内１４に
沿って案内し、下部室２を第２図中右方へ引張って下部
室２の終端部２ｃを規制板１６に合わせる。

その後衣服の上前立１の他側端部１ｂを第３図のように
分離板１２上方から挿入し上布端面案内１３に沿うよう
に案内する。

そして下部室２と同様にして上前立１を第２図中右方へ
引っ張って上前立１の終端部１ｃを規制板１６に合わせ
る。

すると上前立１と下部室２とは両側端が常に一定の間隔
をもって平行に重ね合わされると共に針穴５の所定の位
置（サイクル縫目が上前立１の両側端から等距離に形成
される位置）に常に位置することになる。

そして、押え足８を下降すると上前立１及び下部室２は
押え足８とベッド４との間に保持される。

その後ミシンを駆動すると押え足８及び被縫布移動板３
が針Ｎが押え足８と針穴５との間に沿って落ちるように
前後左右に移動して上前立１と下部室２に第１図に示す
ような四角形のサイクル縫目が形成される。

以上述べたように、この考案によれば第１下前立布案内
と第２下前立布案内と規制板及び上前宣布案内とにより
上前立をを下部室の所定位置に常に重ね合わせることが
できると共に、これら重ね合された上前立と下部室を針
穴の所定位置に案内することができるので、下部室が上
前立よりはみ出て縫合されることはなくしかもサイクル
縫目は常に上前立の所定の位置に形成することができ品
質にバラツキの少ない商品価値の高い縫製品を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はポロシャツの部分正面図、第２図はこめ考案の
一実施例装置の部分斜視図、第３図は第２図の■−■線
断面図である。 ３・・・・・・被縫布移動板、５・・・・・・針穴、１
１・・・・・・第１下前立布案内、１２・・・・・・分
離板、１３・・・・・・上前宣布案内、１４・・・・・
・第２下前立布案内、１６・・・・・・規制板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 針穴を有しベッド上面を針の上下動に同期して前後左右
   に移動可能に機枠に支持した被縫布移動板と、 被縫布移動板に連動して前後左右に移動すると共に被縫
   布移動板の針穴を通じてベッド上面と接離可能に機枠に
   支持した押え足と、衣服の下前宣布の一側縁を案内する
   ように被縫布移動板に起立して設けた第１下前立布案内
   と、第１下前立布案内の上端に一側縁を固定し他側縁を
   被縫布移動板と離隔して平行に延出した分離板と、上前
   宣布の一側縁を案内するように分離板の他側縁に起立し
   第１下前立布案内と平行に設けた上前宣布案内と下前宣
   布の他側縁を案内するよう分離板下方の被縫布移動板上
   に分離板と離隔し且つ第１下前立布案内と平行に対向し
   て配置した第２下前立布案内とからなり針穴の周辺部か
   ら離れる水平方向に延出した前立布保持体と、 上下前立布の終端を揃えるように前立布保持体と針穴を
   挾んで被縫布移動板上に配置した規制板とよりなるミシ
   ンにおける被縫布の位置決め装置。