JPS60213331A

JPS60213331A - 弁スリ−ブの製造方法

Info

Publication number: JPS60213331A
Application number: JP6831384A
Authority: JP
Inventors: Hiromi Kajikawa; 梶川　博美; Masao Sugita; 杉田　正男
Original assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Current assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date: 1984-04-05
Filing date: 1984-04-05
Publication date: 1985-10-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は油圧回転弁を構成する弁スリーブの製進方法に
関するものである。

例えば、動力舵取装置等に用いられる油圧回転弁は、複
数個の軸方向溝が形成された弁ロータと、この弁ロータ
の外周に回転可能に嵌装され、その内面に弁ロータの溝
の周方向両側に重合しうる軸方向溝を有する弁スリーブ
とから構成され、これら弁ロータと弁スリーブとの相対
回転変位に応じてパワーシリンダへの圧力流体の給排を
制御するものである。そして、この弁スリーブの溝はい
わゆる盲溝すなわち中間部分だけが溝としての凹部が形
成され、両端部は溝が刻設されない部分として残された
ものでなければならない。

このような盲溝を円筒状の弁スリーブ内面に形成する方
法として、特公昭４９−４！１１５４１号公報に示され
たものが従来から知られている。この方法は、所定寸法
のカッタを、円筒素材の内部で円弧運動による前進、後
退を繰り返させることにより一方の溝を刻設し、更に、
円筒素材を同期回転させて複数本の溝を順次形成してい
くものであり、この方法によると、複雑な構造の装置を
必要とし、又、工作時間も長いという欠点があった。

本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、棒状の素材を
、開口部が拡開された有底筒状体に成形するとともに、
この筒状体の内面に両端部を残して複数の軸方向溝を形
成する第１の工程と、筒状体の拡開された部分を非拡開
部と実質的に同一の口径に圧縮する第２の工程とによっ
て、内面に盲溝を有する弁スリーブを容易に製造するこ
とを可能とした弁スリーブの製造方法を提供するもので
ある。

以下、図示実施例に基づいて本発明を説明する。先ず、
第１図に示すような丸棒状の素材（１）を機械加工或は
冷間又は温間における鍛造加工等の方法により形成し、
この素材（１）を第２図に示すプレスダイ（２）内に挿
入配置した後、第１のプレス工程によって開口部（３ａ
）が外方へ拡開された有底筒状体（３）に成形すると同
時に、その筒状体（３）の内面に複数の軸方向溝を形成
する　（７ＪＪ３図参照）。この工程に用いられるプレ
スダイ（２）は、下方部分（２ａ）が円孔状に、そして
その上部内局面（２ｂ）がテーパ状に形成されている。

一方、パフ　ｆ　（４）は、パンチピン（５）とその上
方大径部（５ａ）に嵌装されたパンチスリーブ（６）と
を有しており、パンチピン（５）は第４図及び第５図に
示すように、先端部（５ｂ）が円柱状に形成され、又、
大径部（５ａ）と先端円柱部（５ｂ）の中間が、上記プ
レスダイ（２）のテーパ面（２ｂ）と略等しい傾斜（α
）を有するテーパ部（５Ｃ）となっている。更に、円柱
部（５ｂ）の外周には、円周方向等間隔に６本の突起部
（７）が設けられている。これら突起部（７）は円柱部
（５ｂ）の先端面（５ｄ）よりやや内方の位置から、円
柱部（５ｂ）とテーパ部（５Ｃ）とが連続する部分に至
る迄の長さく文）を有し、かつ、形成される溝の幅と略
等しい幅（Ｗ）を有している。尚、プレスダイ（２）の
底面は、バックダイ（８）及びその中央に配置されたノ
ックアウトビン（９）と支持部材（１０）とによって支
持されている。

以上の構成に係るプレスダイ（２）及びパンチ（４）を
用いて、素材（１）にプレス加工を行なうと、先ず、パ
ンチピン（５）の円柱部（５ｂ）先端面（５ｄ）が素材
（１）の中央部に接した後、更に下降すると、その中央
部が押圧されて次第に凹陥部（３ｂ）が形成され、この
時中央部から押し出された部分はプレスダイ（２）のテ
ーパ面（２ｂ）とパンチピン（５）のテーパ部（５Ｃ）
との間を押し上げられ、開口部（３ａ）が外方へ拡開さ
れた有底筒状体（３）が得られる。素材（１）が円柱部
先端面（５ｄ）に押されて円筒状に成形されていく過程
において、円柱部（５ｂ）に設けられた突起部（７）の
先端（７ａ）が円柱部先端面（５ｄ）よりやや遅れて筒
状体の内面に接触して６条の溝（１１）を形成する。こ
れら突起部（７）は上述したように、円柱部先端面（５
ｄ）よりやや上方からテーパ部（５ｃ）に至る迄の長さ
く見）を有するよう形成されているので、第１の工程で
形成される軸方向溝（１１）は、有底筒状体（３）内面
の軸方向長さよりも短く、両端が封止されたいわゆる盲
溝となる。尚、上記丸棒状素材（１）の高さくｈ）は、
プレス加工時に開口部（３ａ）側が押し上げられる高さ
くΔｈ）を考慮して決定される。

次いで、有底筒状体（３）内からパンチ（４）を抜き取
った後、第２の工程によって開口側拡開部（３ａ）を円
筒状の非拡開部（３ｃ）の口径と実質的に同一の口径に
圧縮する。筒状体（３）の内部からパンチ（４）を抜き
取る際には、パンチスリーブ（６）を同位置に残したま
までパンチピン（５）を上昇させれば、パンチ（４）を
筒状体（３）から容易に離脱させることができる。

第２の工程で用いられる第２のパンチ（１２）は非拡開
部（３ｃ）の内径と略同−の外径を有する先端部（１３
ａ）とそれよりも若干細い外径の上方部（＋３ｂ）とか
ら成るパンチピン（１３）と、その上部外周に嵌装され
たパンチスリーブ（１４）とを有している　（第６図参
照）、第２の工程では、プレスダイ（２）下方のバック
ダイ（８）の中央部に配置されて丸棒状素材（１）或は
成形された有底筒状体（３）の底面を支持していたノッ
クアウトビン（９）及び支持部材（ｌＯ）を取り外した
後、第２のパンチ（１２）により押圧する。すると、第
２のパンチピン（１３）の先端面（１３ｃ）は、筒状体
（３）の底部（３ｄ）に接した後、この筒状体（３）を
下方へと押し下げる。その結果、し込まれ、非拡開部（
３ｃ）の外径と同一の外径に圧縮される。同時に開口部
（３ａ）の内径も非拡開部（３Ｃ）の内径と実質的に同
一になるように変形される。

上記第１及び第２の工程によって、筒状体（３）の内面
に両端が封止された軸方向溝（１１）が形成され、その
後、筒状体（３）の底部（３ｄ）を取り除いたり両端及
び内外径等の仕上を行なって弁スリーブを完成する。上
記第２のパンチ（１２）を筒状体（３）から抜き取る際
には、第１のパンチ（４）の場合と同様にパンチスリー
ブ（１４）を用いれば、容易に離脱させることができる
。

本発明方法によって製造される弁スリーブは、従来周知
のものと実質的に同様であり、その詳細は図示しないが
、内周面に上記実施例の場合には６個、その他４匍、８
個等の偶数個の軸方向溝が等間隔で形成されており、こ
の弁スリーブの内部に回転可能に嵌入され、スリーブの
谷溝の周方向両側にオーバーラツプする複数の軸方向溝
を有する弁ロータとともに油圧回転弁を構成する。又、
弁スリーブの溝が等間隔でない場合でも、弁ロータの溝
をこれらの溝に対応させて形成すれば、油圧回転弁を構
成することは可能である。尚、通常油圧回転弁の溝には
、好ましい油圧特性を得るために面取り部が形成されて
いるが、上記第１のノくンチ（４）の突起部（７）の形
状によってこの面取り部を溝と同時に加工することも可
能である。更に、第２のパンチ（１２）のパンチピン（
１３）の形状を、上方部（１３ｂ）の外径が先端部（１
３ａ）の外径と等しくなるよう構成すれば、プレス加工
時に、圧縮される開口部（３ａ）内面のガイドとなり、
筒状体（３）の内周面を正確に一致させることができる
。

以上述べたように、本発明方法によれば、単純な直線運
動の繰り返しによって、従来困難とされていた円筒部材
内面の盲溝加工を行なうことができ、弁スリーブの製造
を容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明の一実施例を示し、第１図は丸
棒状素材の斜視図、第２図はプレスダイ内に配置された
丸棒状素材を示す縦断面図、第３図は第１の工程を示す
縦断面図、第４図及び第５図は第１の工程のパンチピン
を示し、それぞれ正面図、底面図、第６図は８２の工程
を示す縦断面図である。（１）・・・棒状素材、　（３）・・・有底筒状体、（
３ａ）・・・開口部、　（３Ｃ）・・・非拡開部、（１
１）・・・軸方向溝。第１図第２図第３図第４図第５図第６図３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）棒状の素材を、開口部が拡開された有底筒状体に
成形するとともに、この筒状体の内面に両端部を残して
複数の軸方向溝を形成する第１の工程と、筒状体の拡開
された部分を非拡開部と実質的に同一の口径に圧縮する
第２の工程とから成る弁スリーブの製造方法。
（２）第１の工程は、円孔の上部内周面が上方へ向けて
拡開するテーパ状に形成されたプレスダイと、先端円柱
状部の上方に上記プレスダイのテーパと略等しい傾斜の
テーパ部を有し、かつ円柱状部外周に複数の突起部が形
成されたパンチとを用いたプレス加工により行なわれる
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の弁スリー
ブの製造方法。
（３）複数の突起部がパンチの円柱状部外周に等間隔で
形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第２項
記載の弁スリーブの製造方法。
（４）突起部が、形成される軸方向溝と略同−の幅を有
することを特徴とする特許請求の範囲第２項又は第３項
記載の弁スリーブの製造方法。
（５）突起部は円柱状部の外周面上を軸方向に伸び、か
つその長さが形成される有底筒状体の軸方向長さよりも
短いことを特徴とする特許請求の範囲第２項ないし第４
項のいずれかに記載の弁スリーブの製造方法。
（６）第１の工程によって、軸方向溝と同時に。谷溝の両側壁に面取り部を形成することを特徴とする特
許請求の範囲第２項記載の弁スリーブの製造方法。
（７）８２の工程は、有底筒状体の非拡開部の外径と略
等しい内径を有するプレスダイの孔内に、有底筒状体の
拡開された部分を圧入することにより行なわれる特許請
求の範囲第１項記載の弁スリーブの製造方法。