JPS60204319A - 表面保護層形成方法 - Google Patents

表面保護層形成方法

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JPS60204319A
JPS60204319A JP6257984A JP6257984A JPS60204319A JP S60204319 A JPS60204319 A JP S60204319A JP 6257984 A JP6257984 A JP 6257984A JP 6257984 A JP6257984 A JP 6257984A JP S60204319 A JPS60204319 A JP S60204319A
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JP
Japan
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parts
photocurable
hydrosil
meth
copolymer
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Application number
JP6257984A
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English (en)
Inventor
柴田 有佳理
松本 憲嗣
進治 山田
和田 伸太郎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は被着体面に表面保護層を形成する方法に関す
るものであって、さらに詳しくは金属板。
ガラス板、木板、化粧板、プラスチック板の如き板状物
品などからなる被着体の表面が損傷するのを半永久的に
防止するための表面保護層を形成する方法を提供するも
のである。
従来、板状物品などからなる被着体の表面保護は、加工
前の段階においては表面保護粘着フィルムを仮着してお
き、加工後においては塗料などを塗設することによって
行われているのが一般的である。
これらの一連の工程は、板状物品への前記フィルムの貼
り付けから始まり、次いで曲げ、絞り。
打ち抜きなどの加工を行って、さらにフィルムの剥離5
表面洗浄、塗装、乾燥という順序からなっており、煩雑
であるばかりか、洗浄液や塗料には多量の有機溶削が含
まれているために、安全および衛生上の種々の問題があ
った。
したがって、この発明の第1の目的は、加工前の板状物
品の表面保護から加工後の表面保護までを簡単に行える
表面保護層の形成方法を提供することにある。またこの
発明の第2の目的は、施工時に有機溶剤を使用すること
なく、簡Qlな操作で表面保護層を形成する方法を提供
することにある。
さらにこの発明の第3の目的は、高温加湿下におかれて
も表面保護性能が1員なわれることのない表面保護層の
形成方法を提供することにある。
すなわち、この発明は、光透過性支持体上に光硬化性粘
着剤層を設けてなる粘着複合体を被着体面に上記粘着剤
層を介して貼り合わせたのち光照射して」二記粘着剤層
を硬化させ、ついで前記支持体のみを剥離して前記被着
体面に重合硬化物からなる表面保護層を形成する方法で
あって、前記光硬化性粘着剤層を形成するだめの粘着剤
に1■成物が、分子内に(メタ)アクリロイル基と酸性
基とを有する重量平均分子量1,000〜10,000
の光硬化性共重合体をアルカリと水とを用いてヒドロシ
ル化するとともに、このヒドロシル中に分子内に(メタ
)アクリロイル基を有する光重合性化合物および光重合
開始剤を含ませた分散粒子の平均粒子径が0.01〜0
.1μmの範囲にある光硬化性ヒドロシル組成物からな
ることを特徴とする表面保護層形成方法に係るものであ
る。
この発明の方法によれば、加工前および加工中の板状物
品などからなる被着体の表面の損傷は、粘着複合体を貼
り合わせておくことによって防止され、加工後は光照射
して光硬化性粘着剤層を重合硬化して形成してなる表面
保護層により保護されるので、被着体表面が損傷される
ことはない。
つまり、この発明の方法によれば、加工前の表面保護か
ら加工後の表面保護までを行える表面保護層を粘着複合
体の貼り付け、光照射、光透過性支持体の剥離という簡
単な作業によって形成することができる。
また、この発明の方法によれば、上記の粘着複合体に有
機溶剤が含まれず、また上記の作業時にも有機溶剤を使
用しないので安全衛生上の問題がない。しかも、上記の
粘着複合体の光硬化性粘着剤層は光硬化性ヒドロシル組
成物を用いて形成されるため、この粘着剤層形成時にも
有機溶剤による安全衛生上の問題がない。
さらに、上記のヒドロシル組成物には乳化剤が含まれな
いため、上記の粘着複合体を被着体に貼り合わせた状態
で高温加湿下に保存した場合にもこの粘着複合体の被着
体に対する接着力は低下せず、また光照射して形成され
る表面保護層も」二記同様の条件下でもはがれや白化を
生じることなく被着体に良好に密着して保護機能を発揮
する。
この発明の方法において用いる粘着複合体を構成する光
透過性支持体としては、通常、200〜500nmの波
長の光の透過率が約10%以−ヒの自己支持性を有する
プラスチックシートまたはフィルムを使用すればよい。
このシートまたはフィルムの素材としてはポリ塩化ビニ
ル、ポリオレフィン(エチレン−酢酸ビニル共重合体お
よびそのケン化物を含む)、ポリエステルなどが挙げら
れる。このシートまたはフィルムの厚みは通常10〜3
00pmである。
上記の支持体」:に設けられる光硬化性粘着剤層は、分
子内に(メタ)アクリロイル基と酸性基とを有する重量
平均分子量1. OOO〜10,000の光硬化性共重
合体をアルカリと水とを用いてヒドロシル化するととも
に、このヒドロシル中に分子内に(メタ)アクリロイル
基を有する光重合性化合物および光重合開始剤を含ませ
た分散粒子の平均粒子径が0.01〜0.1頗の範囲に
ある光硬化性ヒドロシル組成物を用いて形成されたもの
である。
上記の光硬化性共重合体としては、下記の方法にて得ら
れる分子内に酸性基またはこれと酸性基以外の活性水素
とを有するアクリル系共重合体に、この共重合体中の上
記酸性基ないしは活性水素と反応しうる官能基および(
メタ)アクリロイル基を分子内に有する化合物を反応さ
せてなるものが好ましく用いられる。もちろん、上記以
外の方法にて得られる共重合体やこの共重合体がアクリ
ル系以外のものであってもよい。
上記のアクリル系共重合体を用いる場合のこの共重合体
の単量体構成としては、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主体とした主単量体98〜10重量%、好まし
くは95〜45重量%、酸性基を有する共重合体不飽和
単量体2〜20重量%、好ましくはたとえば不飽和カル
ボン酸の場合は5〜15重量%、不飽和スルホン酸の場
合は3〜10重量%および」二記酸性基以外の活性水素
を有する共重合性不飽和単量体0〜70重量%、好まし
くは0〜40重量%であるのがよい。
なお、この明細書における(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとはアクリル酸アルキルエステルおよび/また
はメタクリル酸アJし4−7レエステルを、(メタ)ア
クリレ−1〜とはアクリレートおよび/またはメタクリ
レートをそれぞれ略称したものであり、さらに(メタ)
アクリロイル基とはアクリロイル基および/またはメタ
クリロイル基を略称したものである。
前記の主単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜1
5、とくに好適には3〜10の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを主筆量体中70〜100重量%となるよ
うに用い、その他ビニルエーテル、アクリロニトリル、
アクリルアミド、スチレン、塩化ビニルなどの不飽和t
Bm体を主単量体中0〜30重量%となるように用いる
のがよい。
前記の酸性基を有する共重合性不飽和単量体としては、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸などの酸性基としてカルボキシル
基を有する不飽和カルボン酸またはスチレンスルホン酸
、アリルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、2
−アクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン酸、2
−メタクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
2−アクリロイルオキシベンゼンスルホン酸などの酸性
基としてスルホン基を有する不飽和スルホン酸などが用
いられ、これらの1種もしくは2種板−Lを使用する。
この不飽和単量体の使用量は、全単量体中2〜20重量
%とするのがよく、この使用量が過少でも過多でもヒド
ロシル化に好結果が得られない。
−に記酸性基以外の活性水素を有する共重合性不飽和単
量体としては、N−メチロールアクリルアミド、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、アリルアルコール、ポリエチレ
ングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル、
エチレングリコールまたはポリエチレングリコールのモ
ノビニルエーテル、プロピレングリコールまたはポリプ
ロピレングリコールのモノビニルエーテルなどの水酸基
含有単量体、アミノエチル(メタ)アクリレート、N−
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−エチル
アミノエチル(メタ)アクリレートなどの第1級ないし
第2級のアミノ基含有単量体などが挙げられる。
上記構成からなる単量体を共重合させることによってア
クリル系共重合体が得られる。共重合は常法に準じて行
うことができ、通常のラジカル開始剤、例えばベンゾイ
ルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド
、アセチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド
、クメンハイドロパーオキサイド、などの過酸化物、α
・α′−アゾビスイソブチロニトリル、α・α′−アゾ
ビスシアノ吉草酸などのアゾ系開始剤を用いて、チオグ
リコール酸、2−メルカプトエタノールなどのメルカプ
タン類、四塩化炭素などの連鎖移動剤の存在下で行えば
よい。
得られるアクリル系共重合体の分子量は、これに分子内
に(メタ)アクリロイル基と酸性基ないし活性水素と反
応しうる官能基とを有する化合物を反応させてなる光硬
化性共重合体のゲルパーミェーションクロマトグラフィ
ー(GPC)により測定される重量平均分子量が、1,
000〜10,000、好ましくは3,000〜9,0
00となるように設定される。上記重量平均分子量が1
,000未満では光照射前の粘着剤層の凝集力が不足し
、一方10,000を越えると高粘度化して、(メタ)
アクリロイル基を導入する際の操作が煩雑となる。
なお、前記の共重合の際には溶剤または希釈剤を使用せ
ずに、すなわち塊状重合により行うことが好ましいが、
通常の溶液重合などによってもよい。
このようにして得られるアクリル系共重合体は、これが
塊状重合法により得られたものである場合には必要であ
れば少縦の不活性溶媒を添加したのちに、またこれが溶
液重合法で得られたものである場合には溶媒を除去−1
ずに、次段階の(メタ)アクリロイル基を導入するだめ
の反応に用いる。
この反応に用いる分子内に上記のアクリル系共重合体中
の酸性基ないしは活性水素と反応しうる官能基および(
メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、2−(
1−アジリジニル)エチル(メタ)アクリレ−I・、2
−(1−アジリジニル)ブチル(メタ)アクリレ−1,
2−(1−アジリジニル)プロピル(メタ)アクリレー
トなどのアジリジニル基含有単量体、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含
有単量体、あるいは前記酸性基またはこれ以外の活性水
素を有する共重合性不飽和単量体のうち(メタ)アクリ
1:1イル基を有する昨量体とトリレン−2・4−ジイ
ソシアネ−1・、トリレン−2・6−ジイツシアネー;
へ、ジフェニルメタン−4・4′−ジイソシアネート、
ナフチレン−1・5−ジイソシアネート、ポリエチレン
グリコールまたはポリプロピレングリコールの如き多価
アルコールと1リレンジイソシアネートなどとの反応物
の如きイソシアネート基含有化合物、1・1′−(4−
メチル−m−フェニレン)−ビス−3・3−アジリジニ
ル尿素、1・1’−(ヘキサメチレン)−ビス−3・3
−アジリジニル尿素、1・1′−(メチレンジ−p−フ
ェニレン)−ビス−3・3−アジリジニル尿素、エチレ
ンビス(2−アジリジニルプロピオネート)などのアジ
リジニル基含有化合物および下記式で表されるビスフェ
ノールA型のエポキシ基含有化合物などとの1:1(モ
ル比)付加物などが挙げられる。
1 ※ 工 匡 工 0−一〇 工 2 前記アクリル系共重合体にこれらの化合物を反応させる
ことによって分子内に(メタ)アクリロイル基と酸性基
とを有する光硬化性共重合体を得ることができる。この
際の前記化合物の使用量としては、アクリル系共重合体
の酸性基またはこれ以外の活性水素を有する共重合性不
飽和単量体の含量に応して適宜決定することができ、−
上記酸性基が反応後も共重合体中に残存するような使用
量とされる。
このようにして得られるこの発明に係る光硬化性共重合
体は、分子内に(メタ)アクリロイル基を少なくとも1
個、好ましくは1〜10個有するとともに、前記酸性基
を有することを特徴としている。またその分子量は、前
述したとおり、GPCによる重量平均分子量が1,00
0〜10,000の範囲にある。
この発明においてはこの光硬化性共重合体をこれに含ま
れる有機溶剤や未反応物を必要に応じて蒸留などの手段
によって除いたのち、また必要ならばヒドロシル化を容
易にするためにメタノール、エタノール、n−プロパツ
ール、イソプロピルアルコール、5eC−ブタノールな
どのアルコール系水溶性溶媒を添加したのち、攪拌下、
アルカリと水とを加えて中和処理する。
このときの処理温度は共重合体の種類、性状に応じて一
定温度下に保たれるが、一般には40〜95℃である。
中和処理に用いるアルカリないしアルカリ水溶液として
は、アンモニア、アンモニア水、苛性ソーダ、苛性カリ
などの苛性アルカリの水溶液があり、i11常共重合体
のカルボキシル基やスルホン基の如き酸性基に対して約
1150〜2当量の割合で使用すればよい。
このように中和処理したのち、さらに攪拌を続けてよく
混合しながら、水を徐々に加えていくと、一定時間後に
いわゆる転相現象がおこり、水が連続層となり、このな
かに共重合体粒子が分散されたO/W型の分散体からな
りかつ上記分散粒子の粒子径が非常に小さくされたいわ
ゆるヒドロシルが生成する。このヒドロシル生成後、通
常はさらに必要量の水を徐々に添加し、ヒドロシルの粘
度と固形分濃度を調節することができる。
この発明において使用する光硬化性ヒドロシル組成物は
、上記のヒドロシルに分子内に(メタ)アクリロイル基
を有する光重合性化合物および光重合開始剤を含ませた
ものであり、特に上記光重合性化合物の使用により光硬
化性能を高めたことを特徴とする。
上記光重合性化合物としては分子内に少なくとも1個、
好ましくは1〜10個の(メタ)アクリロイル基を有す
るものが用いられる。その具体例としては、1・4−ブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、1・6−ヘ
キサンゲリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ (メタ)アクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラ(メタ)アクリレート、などの単量体または
エポキシアクリレート、ウレタン変性アクリレート、オ
リゴエステルアクリレートなどのオリゴマーなどが挙げ
られ、これらは必要に応5 して2種以上を併用してもよい。
この光重合性化合物の使用量としては、前記光硬化性共
重合体との合計量中2〜50重量%、好ましくは10〜
30重量%とするのがよい。この使用量が過少では充分
な光硬化性を得にり<、一方過多となると粘着剤層の光
照射前の凝集性に劣り側面への糊はみ出しなどが生じる
ため、好ましくない。
また光重合開始剤としては、前記光硬化性共重合体およ
び光重合性化合物の光重合反応を促進させるものであれ
ばとくに制限されない。例えば、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、α−メチルベンゾインなど
のベンゾイン類、1−クロロアントラキノン、2−クロ
ロアントラキノンなどのアントラキノン類、ベンゾフェ
ノン、p−クロロヘンシフエノン、p−ジメチルアミノ
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類、ジフェニルジ
スルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどの
含イオウ化合物類などを挙げ6 ることができる。このような光重合開始剤は、通常前記
光硬化性共重合体と光重合性化合物との合計量100重
量部に対して0.05〜20重量部、好ましくは0.5
〜10重量部の範囲で用いられる。
上記の光重合性化合物および光重合開始剤を、前記光硬
化性共重合体からなるヒドロシル中に含ませる方法とし
ては、二通りの方法がある。まず第一の方法は、ヒドロ
シル化前の光硬化性共重合体に予め混合しておきこれを
前記方法にてヒドロシル化する方法である。第2の方法
は、前記のヒドロシル化後にこのヒドロシルに添加する
ことによって共重合体分散粒子内部に含浸移行させる方
法である。後者の方法における添加手段は任意であり、
添加するべき光重合性化合物および光重合開始剤の性状
に応じて単独でもしくは有機溶剤に溶解した状態で添加
することができる。
かくして得られるこの発明に係る光硬化性ヒドロシル組
成物は、分散粒子を構成する成分として前記の光硬化性
共重合体、光重合性化合物および光重合開始剤を必須成
分として含み、この分散粒子が平均粒子径0.01〜0
.1 pmの範囲で水中に均一にかつ安定に分散された
ものである。そしてこのヒドロシル中に一般の重合体エ
マルジョンの如き乳化剤が実質的に含まれ−でいないこ
とを特徴としている。このヒドロシルの粘度は一般に2
5℃で30〜1,000ボイズ、固型分濃度は通常10
〜60重量%である。
なお、この光硬化性ヒドロシル組成物には、目的に応じ
て他の配合剤を添加してもよい。添加の時期はヒドロシ
ル化前であってもヒドロシル化後であってもよい。配合
剤の例としては、複合粘着体の製造中の熱重合や保存中
の反応を防止する重合禁止剤としてたとえばハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、tert−
ブチルカテコール、p−ヘンゾキノン、’l、5−te
rt−ブチルハイドロキノン、フェノチアジンなど、着
色または装飾などを目的とするたとえば亜鉛華、黄鉛、
ベンガラなどの顔料、I・ルイジンレツド、フタロシア
ニンブルー、フタロシアニングリーンなどの染料、その
他金属粉、ガラスピーズ、ガラス粉末、ガラスフレーク
など、また被着体面への接着力の向上を目的とするたと
えばキシレン樹脂、クマロン樹脂などの接着性付与樹脂
などが挙げられる。
この発明において上記の光硬化性ヒドロシル組成物を用
いて光硬化性粘着剤層を形成するには、このヒドロシル
組成物を前記支持体の片面に塗布したのち乾燥すればよ
い。また、このヒドロシル組成物を剥離処理した支持体
上に塗布し乾燥して粘着剤層とし、しかるのちこの粘着
剤層を上記の支持体の片面に転着してもよい。この光硬
化性粘着剤層の厚みとしては通常約1〜100μmの範
囲とするのがよい。
このように構成された光透過性支持体と光硬化性粘着剤
層とからなるシート状、フィルム状などの粘着複合体は
、金属板、ガラス板、木板、化粧板、プラスチック板な
どからなる板状物品などの被着体面に、粘着剤層を介し
て貼り合わされる。
貼り合わされた上記粘着剤層を重合硬化させるには、光
透過性支持体側から高圧水銀灯、超高圧水9 銀打、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、キセ
ノン灯などの光源を用いて0.3秒以上、好ましくは3
秒以−L光照射を行う。光照射の時期は目的により被着
体の加工前でも加工後でもよい。
光照射後、上記支持体のみを剥離することにより、被着
体面には重合硬化物からなる表面保護層が形成される。
硬化により粘着剤層のW性情動性が失われているため上
記支持体の剥離は容易に行える。
以上のように、この発明の方法によれば、被着体面の表
面保護に用いた粘着複合体に光照射し、光透過性支持体
を剥がすことによって、半永久的に表面を保護しうる表
面保護層を形成することができる。もとより、この発明
の方法は、被着体の加工などに関係なく、単に物品面に
表面保護層を形成するだけのためにも使用できる。
つぎに、この発明の実施例を示す。以下において部およ
び%とあるのはそれぞれ重量部および重量%を、Mwと
あるのはGPCにより測定した重量平均分子量を意味す
る。
0 実施例1 メチルメタクリレート 60部 n−ブチルアクリレート 25部 アクリル酸 15部 2−メルカプトエタール 2部 上記重合原料のうちの10部とα・α′−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を11のフラスコに仕込み、窒
素雰囲気下40℃で30分攪拌し、その後70℃に昇温
して上記重合原料の残りを2時間で滴下し、その後2時
間、80℃で加熱攪拌し、粘稠なアクリル系共重合体(
Mw6,000)を得た。この共重合体100部に対し
て2−(1−アジリジニル)ブチルアクリレート8部を
加え、50℃で5時間反応させて光硬化性共重合体を得
た。
つぎに、この光硬化性共重合体100部に65℃で25
%アンモニア水溶液15部を加え中和処理したのち、攪
拌しながらさらに300部の水を加え半透明のヒドロシ
ルとした。このヒドロシルに攪拌下さらに1・6−ヘキ
サンジオールジアクリレート10部およびベンゾフェノ
ン5部を添加し、この添加成分を重合体粒子中に含浸さ
せることにより、光硬化性ヒドロシル組成物を得た。こ
のヒドロシル組成物は、平均粒子径が0.08μm(ナ
ノサイザーによる)、粘度(25℃)が200ボイズ、
固型分濃度が36.0%であった。
このヒドロシル組成物を厚さ60innのポリ塩化ビニ
ルシー1・の片面に乾燥後の厚みが5μmとなるように
塗布し、100℃で5分間乾燥して光硬化性粘着剤層を
形成し、粘着複合シートを得た。さらに、この複合シー
トをBA仕上げステンレス板5US304に光硬化性粘
着剤層を介して貼り合わせたのち、高圧水銀灯(80W
/cm/l灯)で10cmの距離から約5秒間紫夕1線
照射して前記の粘着剤層を硬化させ、ついでポリ塩化ビ
ニルシートのみを剥離して、前記のステンレス板上にア
クリル系重合硬化物からなる表面保護層を形成した。
実施例2 エチルアクリレ−168部 酢酸ビニル 20部 メタクリル酸 12部 チオグリコール酸 3部 上記重合原料のうちの10部とイソプロピルアルコール
20部とα・α′−アゾビスイソブチロニトリル0.2
部とをIIlのフラスコに仕込み、窒素雰囲気下40℃
で30分攪拌し、その後70℃に昇温して上記重合原料
の残りを2時間で滴下し、その後2時間、80℃で加熱
攪拌し、粘稠なアクリル系共重合体(Mw5.000)
を得た。この共重合体100部に対してグリシジルメタ
クリレ−1−13部を加え、50℃で8時間反応させて
光硬化性共重合体を得た。
つぎに、この光硬化性共重合体100部に65°Cで2
5%アンモニア水溶液15部を加え中和処理したのち、
攪拌しながらさらに340部の水を加えて半透明のヒド
ロシルとした。このヒドロシルに攪拌下トリメチロール
プロパンジアクリレート25部とベンジルジメチルケタ
ール2部とハイドロキノン0.01部とを添加し、これ
ら添加成分3 を重合体粒子中に含浸させることにより、光硬化性ヒド
ロシル組成物を得た。このヒドロシル組成物は、平均粒
子径0.08部m(ナノサイザーによる)、粘度(25
℃)力月80ボイズ、固型分濃度が35%であった。
このヒドロシル組成物を用いて以下実施例1と同様にし
て粘着複合シートを得、またこの複合シートを用いて実
施例1と同様にして表面保護層を形成した。
実施例3 エチルメタクリレート 60部 2−エチルへギシルアクリレート 20部アクリル酸 
20部 ラウリルメルカプタン 、 1.2部 上記重合原料のうちの10部とα・α′−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を】lのフラスコに仕込み、窒
素雰囲気下40℃で30分攪拌し、その後70℃に昇温
しで」二記重合原料の残りを2時間で滴下し、その後2
時間、80℃で加熱撹拌し、粘稠なアクリル系共重合体
(Mw8,000)4 を得た。
この共重合体100部に対して、ジブチルスズジラウレ
ート0.1部およびトリレン−2・4−ジイソシアネー
トと2−エチルへキシルメタクリレートとの1:1 (
モル比)付加生成物20部を加え、50℃で8時間反応
させて光硬化性共重合体とした。
この共重合体100部にジペンタエリスリトールへキサ
アクリレート10部およびベンゾインエチルエーテル3
部を加え、65℃で攪拌しながら25%アンモニア水溶
液15部を加えて中和処理し、これに攪拌下さらに40
0部の水を加え半透明の光硬化性ヒドロシル組成物を得
た。このヒドロシル組成物は、平均粒子径0.08μm
(ナノサイザーによる)、粘度(25℃)が220ボイ
ズ、固型分濃度が31%であった。
このヒドロシル組成物を用いて以下実施例1と同様にし
て粘着複合シートを得、またこの複合シーl−を用いて
実施例1と同様にして表面保護層を形成した。
実施例4 エチルアクリレート 60部 2−エチルへキシルアクリレ−+−20部ヒドロキシエ
チルアクリレート 10部スルホプロピルアクリレート
 5部 2−メルカプトエタノール 2部 上記重合原料のうちの10部およびα・α′−アゾビス
イソブチロニトリル0.1部を11のフラスコに仕込み
、窒素雰囲気下40℃で30分攪拌し、その後70℃に
昇温しで−F記重合原料の残りを2時間で滴下し、その
後2時間80℃で撹拌し、粘稠なアクリル系共重合体(
Mw6,000)を得た。
この共重合体100部に対して、ジブチルスズジラウレ
ート0.1部およびヒドロキシエチルアクリレートとト
リレン−2・4−ジイソシアネートとの1:l (モル
化)付加物10部を加え、50℃で8時間反応させて光
硬化性共重合体とした。
この共重合体100部にペンタエリスリト−ルトリアク
リレート25部およびベンジルジメチルケタール2部を
加え、65°Cで攪拌しながら25%アンモニア水溶液
10部を加えて中和処理し、これに攪拌下さらに300
部の水を加え半透明の光硬化性ヒドロシル組成物を得た
。このヒドロシル組成物は、平均粒子径が0.08μm
(ナノサイザーによる)、粘度が290ボイズ(25℃
)、固型分濃度が25.0%であった。
このヒドロシル組成物を用いて以下実施例1と同様にし
て粘着複合シートを得、またこの複合シーl−を用いて
実施例1と同様にして表面保護層を形成した。
上記実施例1〜4で得られた表面保護層について鉛筆硬
度、密着力を測定した結果を次表に示す。
なお、密着力については、被着体を銅板およびアクリル
板として実施例1〜4と同様にして表面保護層を形成し
た場合の値を併記した。
また、光照射前の粘着複合シートの接着力(初期接着力
)、この複合シートを被着体に貼り合わせたのち湿熱下
で保存したときの接着力および光照射後支持体を剥離す
る際の接着力(支持体剥離7 カ)について調べた結果も次表に併記した。
なお、上記測定は次の方法により行った。
〈初期接着力〉 粘着複合シートを25部幅に切断し、BA仕−ヒげステ
ンレス板5US304に貼り合わせて30分間放置した
のち180度引き剥がし接着力を測定した(引き剥がし
速度300n/分、20℃×65%RH)。
〈湿熱下保存後の接着力〉 粘着複合シートを25+n幅に切断し、BA仕−L8 げステンレス板5US304に貼り合わせて40℃、9
5%RHの恒温恒湿機内に24時間放置後、180度引
き剥がし接着力を上記と同様の条件で測定した。
〈支持体剥離力〉 粘着複合シートを251111幅に切断し、BA仕上げ
ステンレス板SUS 304に貼り合わせたのち、高圧
水銀灯(80W/cIm/ 1灯)で10(2)の距離
から約5秒間紫外線照射後、支持体の180度剥離接着
力を上記と同様の条件で測定した。
〈鉛筆硬度〉 JIS−に−5400に準じ、表面保護層の硬度を測定
した。
〈密着力〉 表面保護層に、1部間隔の切れ目を基盤目状に100個
入れ、これに市販のセロハン粘着テープを貼り付け、次
いでテープを剥がして基盤目片の残留%で表示した。
上記実施例からも明らかなように、この発明の方法によ
れば、被着体上に表面保護機能にすぐれた保護層を簡単
に形成しうるものであることが判る。
特許出願人 11東電気工業株式会社 1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光透過性支持体上に光硬化性粘着剤層を設けてな
    る粘着複合体を被着体面に上記粘着剤層を介して貼り合
    わせたのち光照射して」−記粘着剤層を硬化させ、つい
    で前記支持体のみを剥離して前記被着体面に重合硬化物
    からなる表面保護層を形成する方法であって、前記光硬
    化性粘着剤層を形成するための粘着剤組成物が、分子内
    に(メタ)アクリロイル基と酸性基とを有する重量平均
    分子量i、ooo〜10,000の光硬化性共重合体を
    アルカリと水とを用いてヒドロシル化するとともに、こ
    のヒドロシル中に分子内に(メタ)アクリロイル基を有
    する光重合性化合物および光重合開始剤を含ませた分散
    粒子の平均粒子径が0.01〜0.1μの範囲にある光
    硬化性ヒドロシル組成物からなることを特徴とする表面
    保護層形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6359528A (ja) * 1986-05-19 1988-03-15 レイケム・コ−ポレイション 基材保護用物品および保護方法
JP2013537573A (ja) * 2010-07-27 2013-10-03 サイテック サーフェース スペシャリティーズ、エス.エイ. 放射線硬化性水性組成物

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