JP3084690B2 - 重合体の製造方法 - Google Patents

重合体の製造方法

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JP3084690B2
JP3084690B2 JP03074305A JP7430591A JP3084690B2 JP 3084690 B2 JP3084690 B2 JP 3084690B2 JP 03074305 A JP03074305 A JP 03074305A JP 7430591 A JP7430591 A JP 7430591A JP 3084690 B2 JP3084690 B2 JP 3084690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(メタ)アクリレ−ト
系重合体の製造方法に関する。さらに詳しくは、放射線
を照射することにより重合もしくは架橋反応が進行して
粘着層ないし感圧接着層を与える粘着剤もしくはラミネ
−ト用接着剤として機能する接着剤に好適に使用される
(メタ)アクリレ−ト系重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テ−プ、フィルム、シ−ト等の基材上に
直接もしくはその離型材上に塗布し、加熱乾燥等の手段
により粘着層を形成する粘着剤として、(メタ)アクリ
レ−ト系重合体が広く使用されている。また、紙とプラ
スチックフィルム、紙と金属箔、プラスチックフィルム
と金属箔等を貼合せてラミネ−ト製品を製造する際に使
用される接着剤としても、(メタ)アクリレ−ト系重合
体を主体とした組成物が多く使用されている。
【0003】かかる(メタ)アクリレ−ト系重合体は、
従来、各種有機溶剤を溶媒として使用した溶液重合ある
いは単量体成分を水で乳化した状態で重合を行なう乳化
重合によって製造されていた。しかしながら、有機溶剤
を使う溶液重合にあっては、粘着剤もしくはラミネ−ト
用接着剤を製造する工程あるいは最終製品すなわち粘着
テ−プ、粘着フィルム、粘着シ−ト等あるいはラミネ−
ト製品等を製造する工程のいずれかの工程において、使
用した有機溶剤の乾燥除去が不可欠であり、この乾燥除
去工程のために大きな設備と多量のエネルギ−を必要と
する。更に、有機溶剤の環境に対する問題や引火の危険
性を抑えるために、多大の設備を必要とする。一方、乳
化重合においては、環境問題や引火の危険に対する設備
は溶液重合の場合ほど必要ないが、水の乾燥除去は不可
欠であり、このための設備あるいは消費エネルギ−が溶
液重合の場合よりも大きくなることもある。
【0004】そこで、これらの問題を解決しようとし
て、無溶媒で(メタ)アクリレ−ト単量体を重合し目的
とする重合体を得ようとする方法が提案されている。特
開昭58−87171号公報には、重合温度を変えるこ
とにより反応を二段階に分けて重合体を無溶媒で重合す
る方法が提案されている。また、特開昭58−1686
10号公報には、特別な反応装置を使用して順次昇温す
ることにより重合体を無溶媒で重合する方法が提案され
ている。
【0005】しかしながら、無溶媒の重合方法では、得
られる重合体が常温付近では流動性を示さないため、温
度を100〜150℃以上にしなければ反応容器からの
取り出し、あるいはその後行なわれる何らかの後処理、
例えば濾過あるいは添加剤の配合等が困難であり、作業
性が著しく悪いという欠点を有している。また、重合体
をかかる高温状態に保つことは、重合体の劣化、着色の
原因となり好ましくない。更に、(メタ)アクリレ−ト
単量体を無溶媒で重合すると、重合体の分子量、分子量
分布等を任意にコントロ−ルすることも困難である。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、(メタ)ア
クリレ−ト系重合体の製造方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、溶媒の乾燥除去が不
要でありかつ無溶媒で(メタ)アクリレ−ト単量体を重
合する際の上記の如き問題点を解決した(メタ)アクリ
レ−ト系重合体の製造方法を提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、放射線硬化型
粘着剤もしくはラミネ−ト用接着剤に好適に使用しうる
(メタ)アクリレ−ト系重合体の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明かとなろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、下記一般式(1)
【0011】
【化1】
【0012】で表される(メタ)アクリレートの少なく
とも1種および分子内にラジカル反応性が互いに異なる
炭素−炭素不飽和結合を2個有する化合物の少なくとも
1種を含有するラジカル重合性化合物の混合物を、重合
溶媒としての炭素数2〜18のアルキル基を有するアル
キルビニルエーテルの存在下で、ラジカル重合せしめ
ゲルパーメーションクロマトグラフィーで2〜4個のピ
ークを持つ分子量分布を示し且つ分子量の最小ピークが
83,000以上のポリスチレン換算分子量を示す重合
体を生成せしめること特徴とする重合体の製造法によっ
て達成される。
【0013】上記一般式(1)において、R1は水素原
子またはメチル基であり、R2は炭素数1〜15のアル
キル基である。R2のアルキル基は鎖状、分岐鎖状あ
るいは環状であることができる。
【0014】一般式(1)で表される(メタ)アクリレ
−トとしては、例えばメチル(メタ)アクリレ−ト、エ
チル(メタ)アクリレ−ト、プロピル(メタ)アクリレ
−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、ペンチル(メタ)
アクリレ−ト、ヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ヘプチ
ル(メタ)アクリレ−ト、オクチル(メタ)アクリレ−
ト、ノニル(メタ)アクリレ−ト、デシル(メタ)アク
リレ−ト、ドデシル(メタ)アクリレ−ト、ネオペンチ
ル(メタ)アクリレ−ト、エチルヘキシル(メタ)アク
リレ−ト等を挙げることができる。これらの中でも好適
に使用されるのは、プロピルアクリレ−ト、ブチルアク
リレ−ト、ペンチルアクリレ−ト、ヘキシルアクリレ−
ト、ヘプチルアクリレ−ト、オクチルアクリレ−ト、ノ
ニルアクリレ−ト、デシルアクリレ−ト、エチルヘキシ
ルアクリレ−ト等の前記R2の炭素数が3〜10のアル
キルアクリレ−トである。
【0015】本発明において、一般式(1)で表される
これらの(メタ)アクリレートは、単独でまたは2種以
上を組合わせて使用することができる。かかる(メタ)
アクリレートはアルキルビニルエーテルを除いた他のラ
ジカル重合性化合物[(メタ)アクリレートおよび他の
ラジカル重合性化合物]の混合物中に、特に好ましくは
70〜99.9重量%(以下、単に%で示す)含まれて
いる。
【0016】本発明において使用する、炭素数2〜18
のアルキル基を有するアルキルビニルエ−テルとして
は、具体的には、エチルビニルエ−テル、プロピルビニ
ルエ−テル、ブチルビニルエ−テル、ペンチルビニルエ
−テル、ヘキシルビニルエ−テル、デシルビニルエ−テ
ル、ペンダデシルビニルエ−テル、オクタデシルビニル
エ−テル等の鎖状(分岐したものも含む)アルキルビニ
ルエ−テルシクロペンチルビニルエ−テル、シクロヘ
キシルビニルエ−テル、シクロオクチルビニルエ−テル
等の環状アルキルビニルエ−テル4−ヒドロキシブチ
ルビニルエ−テル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエ−
テル等の水酸基含有アルキルビニルエ−テルを例示する
ことができる。これらの中でも好適に使用されるのは、
デシルビニルエ−テル、ペンタデシルビニルエ−テル、
オクタデシルビニルエ−テル等の炭素数8〜18の鎖状
(分岐したものも含む)アルキルビニルエ−テルであ
る。これらのアルキルビニルエ−テルは単独でもしくは
2種以上組合せて使用することができる。
【0017】本発明において、アルキルビニルエ−テル
は、アルキルビニルエ−テルを除いた他のラジカル重合
性化合物の混合物100重量部に対して、好ましくは1
0〜1000重量部の割合で使用され、さらに好ましく
は30〜500重量部、特に好ましくは70〜200重
量部の割合で使用される。
【0018】本発明において、前記一般式(1)で表わ
される(メタ)アクリレ−トおよび炭素数2〜18のア
ルキル基を有するアルキルビニルエ−テルとも使用する
ことができる他のラジカル重合性化合物としては、例え
ば、
【0019】(A):アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸
類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレ−ト等の水酸基を有するアルキル(メ
タ)アクリレ−ト;ビニルアルコ−ル、アリルアルコ−
ル等の不飽和アルコ−ル類;下記一般式(2)
【0020】
【化2】
【0021】で表わされるアミノ基を有する(メタ)ア
クリレ−ト類;例えば N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、
N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、N−エ
チルアミノエチルアクリレ−ト、N−t−ブチルアミノ
エチル(メタ)アクリレ−ト、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレ−ト、N,N−ジエチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレ−ト等;
【0022】(B):ハロゲン化不飽和炭化水素類、例
えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化イソプロペニ
ル、塩化イソブテニル、クロロプレン、α−クロルスチ
レン、β−クロルスチレン、α−ブロムスチレン、β−
ブロムスチレン、α−ヨ−ドスチレン、β−ヨ−ドスチ
レン等;あるいは不飽和脂肪酸ハロアルキルエステル、
例えば2−クロロエチル(メタ)アクリレ−ト、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、
3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト等;
【0023】(C):分子内にラジカル反応性が互いに
異なる炭素−炭素不飽和結合を2個有する化合物、具体
的には下記一般式(3)
【0024】
【化3】
【0025】で表わされる化合物;下記一般式(4)
【0026】
【化4】
【0027】で表わされる化合物;下記一般式(5)
【0028】
【化5】
【0029】で表わされる化合物;下記一般式(6)
【0030】
【化6】
【0031】で表わされる化合物;下記一般式(7)
【0032】
【化7】
【0033】で表わされる化合物;および下記一般式
(8)
【0034】
【化8】
【0035】で表わされる化合物、
【0036】(D):アクリロニトリル、シアノエチル
(メタ)アクリレ−ト、シアノプロピル(メタ)アクリ
レ−ト等シアノ基を有するビニル化合物;アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチル
アクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド等アミド基を有するビニル化合
物;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム
等のN−ビニルラクタム類;酢酸ビニル;スチレン;お
よびα−メチルスチレン等を挙げることができる。
【0037】これらの他のラジカル重合性化合物のう
ち、(C)で示された化合物は必須成分である。そして
(A)および(D)に示された化合物は、特に、重合体
が粘着剤もしくはラミネート用接着剤として配合された
際、粘着特性もしくは接着特性を所望のものに調整する
のに有用であり、(B)および(C)に示された化合物
は、特に重合体の放射線に対する反応性を高めるのに有
用である。さらに、(C)で示された化合物を使用する
と、重合体の分子量分布をブロードにすることが可能で
る。かかる(C)で示された化合物を使用した本発明
における重合体は、ゲルパーメーションクロマトグラフ
ィーで分析すると、〜4個のピークを持った分子量分
布を観測することができる。また、それらのピークのう
ち、分子量の最小のピークは83,000以上のポリス
チレン換算分子量を示す。
【0038】本発明において、前記(A)〜(D)で示
された他のラジカル重合性化合物は、所望の用途によ
り、単独もしくは2種以上組合せて使用することがで
き、アルキルビニルエーテルを除いた他のラジカル重合
性化合物の混合物中に、好ましくは0.1〜30%含ま
れる。
【0039】本発明における重合反応方式は、連続式反
応であっても、あるいは回分式反応であってもよい。さ
らに、一括チャ−ジ方式あるいはインクレメントチャ−
ジ方式を採用することもできる。また重合温度は、通常
10〜180℃であり、特に50〜120℃が好まし
い。
【0040】重合に際して使用される重合開始剤として
は、通常の熱ラジカル開始剤、例えばパ−オキシジカ−
ボネ−ト、ケトンパ−オキサイド、パ−オキシケタ−
ル、ハイドロパ−オキサイド、ジアルキルパ−オキサイ
ド、ジアシルパ−オキサイド、パ−オキシエステル等の
有機過酸化物;2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,
2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2'−アゾビスイソ酪酢ジメチル、1,1'−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾ化合
物を使用することができる。これら重合開始剤の使用量
は、アルキルビニルエ−テルを除いた他のラジカル重合
性化合物の混合物100重量部に対して、好ましくは
0.0001〜5重量部、特に好ましくは0.01〜2重
量部である。
【0041】さらに、重合に際しては、連鎖移動剤を使
用することもできる。連鎖移動剤としては、例えばオク
チルメルカプタン、ノニルメルカプタン、デシルメルカ
プタン、ドデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタ
ン類;チオグリコ−ル酸オクチル、チオグリコ−ル酸ノ
ニル、チオグリコ−ル酸2−エチルヘキシル、β−メル
カプトプロピオン酸2−エチルヘキシル、ペンタエリス
リト−ルテトラチオグリコレ−ト等のチオグリコ−ル酸
エステル類;2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペ
ンテン、1−メチル−4−イソプロピリデン−1−シク
ロヘキセン等を挙げることができる。これらのうち、チ
オグリコ−ル酸エステル類;2,4−ジフェニル−4−
メチル−1−ペンテン、1−メチル−4−イソプロピリ
デン−1−シクロヘキセン等を使用した場合には、重合
生成物が低臭気となり好ましい。連鎖移動剤の使用量
は、アルキルビニルエ−テルを除く他のラジカル重合性
化合物の混合物100重量部に対して、好ましくは0.
001〜3重量部である。
【0042】本発明の方法によって得られた重合体を含
む混合物(以下「反応混合物」という)には、未反応の
アルキルビニルエ−テルが残存する。かかる未反応のア
ルキルビニルエ−テルは、粘着剤あるいはラミネ−ト用
接着剤として反応混合物を配合された組成物(以下「組
成物」と略す)に放射線照射を行った際に反応して、硬
化もしくは架橋するため、未反応アルキルビニルエ−テ
ルを除去しないことが必要である。
【0043】未反応で残るアルキルビニルエ−テルの量
は、重合条件によって制御することができるが、重合体
を処理する際の作業性あるいは放射線照射の際の反応性
を考慮すると、通常、反応混合物中の重合体の濃度が6
0〜95%、好ましくは80〜90%となるようにコン
トロ−ルすべきである。
【0044】また、組成物を配合する際、組成物の粘度
を制御するか、所望の粘・接着特性を得るか、あるいは
放射線照射の際の反応性を高める目的で、通常、放射線
反応性希釈剤、架橋剤、(放射線)重合開始剤等の種々
の添加剤を配合することができる。かかる種々の添加剤
の例としては下記の化合物を例示することができる。
【0045】放射線反応希釈剤:放射線反応性希釈剤
は、組成物の粘度を低下させるために配合されるもので
あり、好ましくは組成物中に3〜50%、より好ましく
は10〜40%の割合で配合される。かかる放射線反応
性希釈剤としては、例えば炭素−炭素不飽和結合を有す
る化合物を挙げることができる。
【0046】具体的には、(メタ)アクリル酸、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレ−ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レ−ト、ブトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ−
ト、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレ−ト、エチルジエチレングリコ−ル(メタ)アクリ
レ−ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ポリ
エチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、ポリプロピ
レングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、メチルトリエチ
レンジグリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレ−ト、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリロイルモルホリ
ン、前記一般式(1)で表される(メタ)アクリレ−
ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト、トリシクロデ
カニル(メタ)アクリレ−ト、下記一般式(9)
【0047】
【化9】
【0048】で表わされる単官能(メタ)アクリレ−
ト、下記一般式(10)
【0049】
【化10】
【0050】で表わされる単官能(メタ)アクリレ−
ト、下記一般式(11)
【0051】
【化11】
【0052】で表わされる単官能(メタ)アクリレ−
ト、下記一般式(12)
【0053】
【化12】
【0054】で表わされる単官能(メタ)アクリレ−
ト、および下記一般式(13)
【0055】
【化13】
【0056】で表わされるN−ビニルラクタム類を例示
することができる。
【0057】架橋剤: 架橋剤は、放射線照射による組成物の硬化を促進させる
ために配合するものであり、例えばトリメチロ−ルプロ
パントリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ル
トリ(メタ)アクリレ−ト、エチレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、テトラエチレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、1,4−ブタンジオ−ルジ(メタ)アク
リレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリ
レ−ト、ネオペンチルグリコ−ル(メタ)アクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパントリオキシエチル(メタ)
アクリレ−ト、トリシクロデカンジメタノ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ジシクロペンタジエンジ(メタ)ア
クリレ−ト、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレ−トトリ(メタ)アクリレ−ト、トリス(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレ−トジ(メタ)アクリレ−
ト、3−アクリロイルオキシグリセリンモノメタクリレ
−ト、ビスフェノ−ルAのジグリシジルエ−テルに(メ
タ)アクリレ−トを付加させたエポキシ(メタ)アクリ
レ−ト等の多官能(メタ)アクリレ−トを例示すること
ができる。これらの架橋剤の配合量は、組成物中に15
%以下であることが望ましく、特に10%以下であるこ
とが好ましい。15%を超えると、放射線照射による硬
化に際して、架橋が進みすぎて粘着層または接着層が硬
くなり、所望の粘着力、接着力等が得にくくなる傾向が
ある。
【0058】(放射線)重合開始剤: 組成物を重合もしくは架橋せしめるために照射する放射
線が電子線、γ-線の如き高エネルギ−線である場合、
通常、重合開始剤を配合する必要はないが、紫外線、可
視光の如き低エネルギ−線の場合、放射線重合開始剤を
配合する必要がある。かかる放射線重合開始剤として
は、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾイン
イソブチルエ−テル、ベンジル、ベンゾインエチルエ−
テル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、キサントン、フルオレノン、4−クロロベンゾフェ
ノン、トリフェニルアミン、カルバゾ−ル、3−メチル
アセトフェノン、4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、
4,4'−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラ−ケトン、ベ
ンゾインプロピルエ−テル、アセトフェノンジエチルケ
タ−ル、ベンゾインエチルエ−テル、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、4'−イソプロピル−2
−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、α,α'−ジ
クロロ−4−フェノキシアセトフェノン、ベンジルジメ
チルケタ−ル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ク
ロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサント
ン、ジエチルチオキサントン、3,3−ジメチル−4−
メトキシベンゾフェノン、2−メチル−1−〔4−(メ
チルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン、α
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ユベクリ
ルP36(UCB社製高分子量化ベンゾフェノン)、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィン
オキシド等のラジカル系重合開始剤;2,5−ジエトキ
シ−4−(p−トリルメルカプト)ベンゼンジアゾニウ
PF 6 - 、2,4,6−トリクロロベンゼンジアゾニウム
PF 6 - 、4−ジメチルアミノナフタレンジアゾニウム
6 - 、シクロペンタジエニルフェロセニウムPF 6 - 等の
イオン系重合開始剤等が挙げられる。これら重合開始剤
は、全組成中に通常0.5〜20%、好ましくは3〜1
0%配合することができる。
【0059】また、必要に応じて、放射線増感剤を使用
することができる。かかる放射線増感剤としては、例え
ばトリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジエ
タノ−ルアミン、エタノ−ルアミン、4−ジメチルアミ
ノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−
ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安
息香酸イソアミル、UCB社製ユベクリルP102、1
03、104、105等が挙げられる。これら放射線増
感剤は、組成物中に通常15%以下、好ましくは10%
以下配合することができる。
【0060】なお、電子線、γ−線の如き高エネルギ−
線を照射する場合であっても、上記の如き放射線重合開
始剤を配合できることはいうまでもないことであり、特
にイオン系重合開始剤を配合すると硬化度を上げること
ができる。
【0061】更に、上記の如き放射線重合開始剤の代わ
りに、通常の熱重合開始剤を配合することもできる。か
かる場合には、放射線照射による組成物の重合もしくは
架橋の他、熱による組成物の重合もしくは架橋も可能と
なる。このような熱重合開始剤としては、例えば、過酸
化ベンゾイル、ラウロイルパ−オキサイオド、クメンハ
イドロパ−オキサイド、メチルエチルケトンパ−オキサ
イド、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の有機過酸
化物、および2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,
2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2'−アゾビス酪酸ジメチル、1,1'−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)等を挙げることが
できる。
【0062】その他の添加剤:さらに、組成物には、ロ
ジン系樹脂、テルペン−フェノ−ル系樹脂、テルペン系
樹脂、キシレン系樹脂等の粘着付与剤、連鎖移動剤、酸
化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤、
カップリング剤、フィラ−、顔料、染料等を必要に応じ
て配合することができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は、これら実施例に限定されるものではな
い。
【0064】実施例1 2−エチルヘキシルアクリレ−ト 1200g、メチル
メタクリレ−ト 120g、アクリル酸 90g、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレ−ト45g、
ジシクロペンテニロキシエチルアクリレ−ト 45g、
ドデシルメルカプタン 7.5gおよびラウリルビニル
エ−テル 600gを反応容器に入れ、十分窒素置換を
行った後、過酸化ベンゾイル 12gを添加し、攪拌し
ながら90℃で12時間反応させた。
【0065】反応終了後、反応混合物約1gをテトラヒ
ドロフラン 約30gに溶解し、この溶液をガスクロマ
トグラフィ−により分析することによって、各モノマ−
およびラウリルビニルエ−テルの反応率を求めた。 下記式(1)
【0066】
【式1】
【0067】に基づいて求められた反応率は、ラウリル
ビニルエ−テルが55%、他は全て99%以上であっ
た。
【0068】また、反応混合物をゲルパ−メ−ションク
ロマトグラフィ−により分析したところ、重なり合った
3つのピ−クを持つクロマトグラムが高分子量領域に認
められた。これら3つのピ−クのトップの分子量は、ポ
リスチレン換算で、8.3万、25.1万、58.1万で
あった。また分子量別の構成割合は、ポリスチレン換算
で40万を超えるものが27.5%、40〜10万が3
3.3%、10万未満が39.2%であった。
【0069】さらに、反応混合物の90℃における粘度
をブルックフィ−ルド型粘度計で測定したところ、3
2,000CPSであった。
【0070】実施例2 2−エチルヘキシルアクリレ−ト 1215g、酢酢ビ
ニル 90g、アクリル酸 90g、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレ−ト 45g、ジシクロペ
ンテニロキシエチルアクリレ−ト 45g、N−ビニル
ピロリドン 15g、ドデシルメルカプタン 7.5gお
よびラウリルビニルエ−テル 600gを反応容器に入
れて、十分窒素置換を行った後、過酸化ベンゾイル 1
2gを添加し、攪拌しながら90℃で12時間反応させ
た。
【0071】反応終了後、実施例1の場合と同様にして
反応混合物を分析し、各モノマ−およびラウリルビニル
エ−テルの反応率を求めたところ、ラウリルビニルエ−
テルが58%、他は全て99%以上であった。
【0072】また、反応混合物をゲルパ−メ−ションク
ロマトグラフィ−により分析したところ、重なり合った
3つのピ−クを持つクロマトグラムが高分子量領域に認
められた。これら3つのピ−クのトップの分子量は、ポ
リスチレン換算で、9.1万、26.3万、61.0万で
あった。また分子量別の構成割合は、ポリスチレン換算
で40万を超えるものが29.1%、40〜10万が3
5.1%、10万未満が35.8%であった。
【0073】さらに、反応混合物の90℃における粘度
をブルックフィ−ルド型粘度計で測定したところ、4
3,000CPSであった。
【0074】参考例1 実施例1の反応混合物77.1gに2−ヒドロキシエチ
ルアクリレ−ト 8.9g、フェノキシエチルアクリレ−
ト 6g、イソボルニルアクリレ−ト 5gおよびトリプ
ロピレングリコ−ルジアクリレ−ト 3gを配合し組成
物を得た。
【0075】得られた組成物を、厚さ50μmのポリエ
ステルフィルムに、25g/m2となるように塗工し、
その後、塗布面に加速電圧165KVで3Mradの電子線を
照射して硬化させた。電子線の照射は、エレクトロカ−
テン型電子線加速器(エナジ−・サイエンシズ・インコ
−ポレイテッド社製)を用いて、窒素雰囲気下で行っ
た。
【0076】硬化終了後、組成物の塗工されたポリエス
テルフィルムを幅25mmのテ−プ状に切りだし、JIS
Z 0237記載の方法で研磨したステンレス鋼板上
に、JIS Z 0237記載の手動ロ−ラ−を用いて
圧着した。これを25℃の温度下に40分間静置した
後、25℃下において50mm/分の引張り速度で180
度ピ−ル試験を行ったところ、1300gのピ−ル力を
示した。
【0077】参考例2 実施例2の反応混合物77.9gに2−ヒドロキシエチ
ルアクリレ−ト 8.1g、フェノキシエチルアクリレ−
ト 6g、イソボルニルアクリレ−ト 5gおよびトリプ
ロピレングリコ−ルジアクリレ−ト 3gを配合し組成
物を得た。
【0078】得られた組成物を、実施例1の場合と同様
にして厚さ50μmのポリエステルフィルムに塗工、硬
化して試験片を調整し、180度ピ−ル試験を行った。
ピ−ル力は1600gであった。
【0079】
【発明の効果】本発明の方法によれば、何ら特別な装置
を用いることなく、比較的低い温度にて、重合体を製造
することができ、かつ重合体の分子量分布等のコントロ
ールが容易である。また、本発明の方法によって得られ
た重合体の反応混合物は、その粘度が高くないために、
製造後の後処理における作業性も、無溶媒で製造された
従来の重合体に比べて優れている。さらに、本発明の方
法によって得られる重合体の反応混合物に含まれる低分
子量の化合物は、塗工後放射線を照射することにより、
あるいは加熱することにより、反応して重合もしくは架
橋するために、除去する必要がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 勝利 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−132233(JP,A) 特開 昭60−106813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 2/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 で表される(メタ)アクリレートの少なくとも1種およ
    び分子内にラジカル反応性が互いに異なる炭素−炭素不
    飽和結合を2個有する化合物の少なくとも1種を含有す
    るラジカル重合性化合物の混合物を、重合溶媒としての
    炭素数2〜18のアルキル基を有するアルキルビニルエ
    ーテルの存在下で、ラジカル重合せしめてゲルパーメー
    ションクロマトグラフィーで2〜4個のピークを持つ分
    子量分布を示し且つ分子量の最小ピークが83,000
    以上のポリスチレン換算分子量を示す重合体を生成せし
    ること特徴とする重合体の製造法。
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