JPS60194188A - 塩素堅牢度向上型固着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セルロース系繊維に対する塩素堅牢度向上型
固着剤に関するものである。

従来、染色物の染料を繊維に固着するためジンアンジア
ミド縮合系のポリマーや第≠級アンモニウム塩ポリマー
等を含む種々の染料固着剤が使用されている（［染色工
業Ｊ　ＶＯ／、　３０　（ｊＬ２弘ｔ〜２５≠（ｌりｇ
λ））。

ところで、染色物を抗層する際、使用する水道水に含ま
れる塩素や塩素系漂白剤の活性塩素は、染色物の染料に
対して脱色剤として作用する。特に、木綿、レーヨンな
どのセルロース系繊維類では、活性塩素が容易に繊維結
晶内部まで浸透し、染料と接触し易く、所謂、塩素水堅
牢度の低下が問題となっている。

そこで、この塩素水堅牢度向上を目的とした染料固着剤
としてポリエチレンイミンを使用することが提案されて
いるが、かかる染料固着剤を使用することにより、従来
に比べ塩素水堅牢度のある程度の向上は見られるものの
、更に塩素水堅牢度の向上された染料固着剤の出現が望
まれている。

上記ポリエチレンイミンを使用する染料固着剤において
は、染料固着剤のｐＨを調整するためにもっばら酢酸が
使用されていた。

本発明は、従来の酢酸調整型ポリエチレンイミン染料固
着剤に比し、優れた塩素堅牢度向上型固着剤を提供する
ことを目的とするものである。

即ち、本発明の要旨は、反応性染料又は直接染料によシ
染色されたセルロース系繊維製品にポリアルキレンイミ
ン水溶液からなることを特徴とする塩素堅牢度向上型固
着剤に存する。

本発明で使用するポリアルキレンイミンとしては、公知
のいずれのものをも挙げることができる。また、適度に
架橋した水溶性のポリアルキレンをも挙げることができ
る。特に、クロスリンク型ポリエチレンイミンが好適で
あシ５例えば、６ダイアサーバーＴ−３，２弘２″（三
菱化成工業株式会社、商品名）を挙げることができる。

上記水溶液中のポリアルキレンイミンの濃度としては、
必要に応じて如何様にも調整し得るが、一般には３０Ｍ
景チ以下、好ましくは、０．００／　〜２．を重量％、
更に好ましくは０．００／　〜２０重量％の範囲を挙げ
ることができる。

本発明においては、上記ポリアルキレンイミン ンを含有する水溶液を、多塩基酸でｐＨをＩ〜７に調整
する。

多塩基酸としては、二塩基酸、例えば、ンユウ酸、アジ
ピン酸、マレイン酸等の脂肪族シカにボア＃　ＩＪンコ
酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸、硫酸等の塩基
度−の無機酸等；三塩基酸、例えば、クエン酸等のヒド
ロキシトリカルボン酸、リン酸等の塩基度３の無機酸等
々が挙げられる。特に、クエン酸、硫酸が好適に使用で
きる。

本発明の塩素堅牢度向上型固着剤（以下単に本発明の固
着剤と記す）には、適宜、公知の他の染料固着剤や仕上
げ用柔軟剤等を含んでいてもよい。

上記本発明の固着剤は、セルロース系繊維類の染色物に
特に好適に適用できる。

セルロース系繊維類としては、木綿、レーヨン、麻等の
セルロース系繊維、また上記繊維と他の天然繊維（羊毛
、絹など）または合成繊維（ポリエステル繊維、アクリ
ル繊維、ナイロン繊維、アセテート繊維など）などとの
混紡、交。

本発明の対象とする染料としては、反応染料、直接染料
などを挙げることができる。反応染料や直接染料等は一
般に使用されるものでよく、／ことえば新版染料便覧〔
有機合成協会綿、丸善■〕第ｇ♂／〜２３弘頁（反応染
料）および第３ｉ、ｔ〜３９０頁（直接染料）に記載の
染料等があげられる。

上記本発明の固着剤による固着処理法としては、浸漬、
噴霧、塗布などの公知の方法があげられる。処理後は水
洗または水洗することなく乾燥される。乾燥は自然乾燥
、加熱乾燥のいずれでもよい。

上記処理液には染色加工で通常用いられる。

電解質や仕上げ用薬剤、樹脂加工用薬剤などを加えるこ
とが出来る。

上述の様に、本発明の固着剤を使用して固着処理すれば
、染色物の耐塩素堅牢度を著しく向上させることができ
る。

また５本発明の固着剤を使用することにより、いわゆる
湿潤堅牢度も向上することがある。

以下に実施例を挙げて、更に本発明を具体的に説明する
。

実施例／ シルケット加工した綿メリヤスを下記の反応染料でそれ
ぞれ常法の浸染染色することによって得られた反応染料
染色物を、本発明の固着剤ダイアサーバーＴ−３２４１
２を用い下記処理条件で処理した。その塩素堅牢度試験
結果を第１表に示した。

（試験に供した反応染料） 染　料　名　染料濃度 ＣｌＮｏ、Ｒｅａｃｔｉｖｅ　Ｂ’ｌｕｅ　、２／　／
％ｏ、ｗ、ｆＯより１◇、Ｒｅａｃｔｉｖｅ　Ｂｌａｃ
ｋ　ｊ　／％ｏ、ｗ、ｆ（処理条件） 染料固着剤濃度＝３％Ｏ，Ｗ、ｆ 酸及びｐＨ：第１表に示す各種の酸を用い染料固着剤の
水溶液の ｐＨが乙になる様調整した。

浴　比　：／：３０ 温度×時間　：、２ｒＣ×２Ｑ分 水　洗　二流水洗い×３０秒 脱水、乾燥　：遠心脱水、！ＩＣ×３０分（塩素水堅牢
度試験法） Ｊ工５ＬＯＩｌ＃−／り１３（有効塩素、２　ｏ　ＰＰ
ｍ　）に準拠して実施した。塩素水堅牢度の向上効果は
、酢酸を用いｐＨを乙に調整した水溶液で染料固着処理
した処理布の塩素水堅牢度をスタンダードとし、これに
対して向上された級数で示した。即ち１例えば、「１級
」とあるのは、スタンダードの級数よシ、塩素水堅牢度
が／級向第１表 （註）　Ｓ：標準 （以下の各人において同じ） 第１表より二塩基酸、三塩基酸特に有機酸ではクエン酸
が又無機酸では硫酸が、塩素堅牢度の向上効果を最大限
に撥挿せしめたことが明らかである。

実施例コ 実施例１と同様の方法を使用し、クエン酸でｐＨ調整を
行ない、調整されたｐＨ値と塩素堅牢度の向上効果を実
施例１と同様の手法で比較した。結果を第２表に示す。

第２表 一 ／〜７に調整することにより、本発明の固着剤の塩素堅
牢度の向上効果が大巾に増巾することが明らかである。

実施例３ シルケット加工した綿メリヤスを下記の直接染料でそれ
ぞれ常法の浸染染色することによって得られた直接染料
染料物を本発明の固着剤ダイアサーバーＴ−３コグタと
ｐＨ調整用の酸として酢酸（比較例）とクエン酸（実施
例）とを用いた他は実施例／と同様の手法で処理し、そ
の塩素堅牢度試験を行った。その結果を第３表に示す。

（試験に供した直接染料） 染　料　名　染料濃度 Ｃ工Ｎｏ、　Ｄｉｒｅｃｔ　Ｂｌｕｅ　／り２　２％　
ｏ、ｗ、ｆＣ工　Ｎｏ、Ｄｉｒｅｃｔ　Ｂｌｕｅ　／り
３　．２％　ｏ、ｗ、ｆＣ！Ｉ　Ｎｏ、　Ｄｉｒｅｃｔ
　Ｂｌｕｅ　２０／　２％ｏ、ｗ＋ｆ第３表 第３表によシ直接染料での染色物の場合もクエン酸で本
発明の固着剤の水溶液のｐＨ調整を行なうことにより、
塩素堅牢度の向上効果大巾に向上させることが明らかで
ある。

出　願　人　三菱化成工業株式会社 代　罪　人　弁理士　長谷用　− ほか１名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）反応性染料又は直接染料によシ染色されたセルロ
   ース系繊維製品に使用する塩素堅牢度イミン水溶液から
   なることを特徴とする塩素堅牢度向上型固着剤。