JPS60165267A - サ−マルヘツドの製造方法 - Google Patents
サ−マルヘツドの製造方法Info
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- JPS60165267A JPS60165267A JP59020505A JP2050584A JPS60165267A JP S60165267 A JPS60165267 A JP S60165267A JP 59020505 A JP59020505 A JP 59020505A JP 2050584 A JP2050584 A JP 2050584A JP S60165267 A JPS60165267 A JP S60165267A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N97/00—Electric solid-state thin-film or thick-film devices, not otherwise provided for
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野)
この発明はZr−N薄膜を抵抗体すなわち発熱体としか
つ少なくともAu層を導電層として用いたサーマルヘッ
ドを安定に製造する方法に関する。
つ少なくともAu層を導電層として用いたサーマルヘッ
ドを安定に製造する方法に関する。
(技術的背景)
Zr−N抵抗材料はTa−N等の材料に比べて比抵抗が
高いため、これを抵抗素子として使用すると、サーマル
ヘッドの高抵抗化、高密度化及び長寿命化が図れるとい
うメリットがある。このため、従来よりZr−N抵抗材
料を用いたサーマルヘッドが提案されている。第1図は
従来提案されているこのようなサーマルヘッドの一例を
示す部分的断面図で、発熱体近傍の層構造を路線的に示
したものである。この従来構造では、Zr−N抵抗材料
から成る薄膜を発熱体とし、Au層及びNiCr層から
成る二重導体層を電極層又は配線層とした構造となって
いる。
高いため、これを抵抗素子として使用すると、サーマル
ヘッドの高抵抗化、高密度化及び長寿命化が図れるとい
うメリットがある。このため、従来よりZr−N抵抗材
料を用いたサーマルヘッドが提案されている。第1図は
従来提案されているこのようなサーマルヘッドの一例を
示す部分的断面図で、発熱体近傍の層構造を路線的に示
したものである。この従来構造では、Zr−N抵抗材料
から成る薄膜を発熱体とし、Au層及びNiCr層から
成る二重導体層を電極層又は配線層とした構造となって
いる。
この第1図のサーマルヘッドにおいて、1は基板で、例
えば、グレーズつきアルミナ基板であり、2はZ r−
N抵抗体薄膜から成る発熱体であり、3.4は電極又は
配線用の電気導体すなわち導電層であって3は旧Or層
、4はAu層である。さらに、5は抵抗体保護層であっ
て、例えば、SiO2又はその他の材料から成り、6は
この抵抗体層5上に設けた耐摩耗層であって、例えば、
Ta20g 又はその他の材料から成っている。この場
合、抵抗体保護層5は導電層のAu層4に接触している
と共に、この導電層(3,4)に形成した窓又は溝7を
介して抵抗体薄膜2にも接触している。
えば、グレーズつきアルミナ基板であり、2はZ r−
N抵抗体薄膜から成る発熱体であり、3.4は電極又は
配線用の電気導体すなわち導電層であって3は旧Or層
、4はAu層である。さらに、5は抵抗体保護層であっ
て、例えば、SiO2又はその他の材料から成り、6は
この抵抗体層5上に設けた耐摩耗層であって、例えば、
Ta20g 又はその他の材料から成っている。この場
合、抵抗体保護層5は導電層のAu層4に接触している
と共に、この導電層(3,4)に形成した窓又は溝7を
介して抵抗体薄膜2にも接触している。
この構造のサーマルヘッドを安定に製造するために、特
に抵抗体2や導電層3.4の安定化を図るために、抵抗
体保護層5及び耐摩耗層6を被着形成する直前の状態つ
まり抵抗体2及び導電層3.4が形成されている状態で
、大気等の酸化雰囲気中で300〜500℃程度の温度
で熱処理を行なっている。
に抵抗体2や導電層3.4の安定化を図るために、抵抗
体保護層5及び耐摩耗層6を被着形成する直前の状態つ
まり抵抗体2及び導電層3.4が形成されている状態で
、大気等の酸化雰囲気中で300〜500℃程度の温度
で熱処理を行なっている。
ところで、この熱処理後の抵抗体2の抵抗値を測定する
と、抵抗体形状とシート抵抗から予想される抵イ値より
非常に大きな値を示したり、値にバラツキがあったり、
断線して値を示さなかったりすることが頻繁に生じてい
ることがわかった。
と、抵抗体形状とシート抵抗から予想される抵イ値より
非常に大きな値を示したり、値にバラツキがあったり、
断線して値を示さなかったりすることが頻繁に生じてい
ることがわかった。
そこで、この抵抗体2の第1図に示した部分に対応する
部分を金属顕微鏡で観察しところ、第2図(A)(この
図は顕微鏡による透過写真から描いた図である)に示す
ように、Au層4及びNiCr層3の導電層と、Zr−
N発熱体である抵抗体薄膜2との間の境界におけるZr
−N抵抗体薄膜2に異常が発生している部分Aがあるこ
とが判明した。この異常をさらに詳しく調べるため、導
電層を構成するAu層4と旧Or層3とをエツチングし
て除去してZr−N抵抗体薄膜2を観察したところ、こ
の異常は第2図と同様に観察された。この顕微鏡による
観察の結果、抵抗値の異常はこのZr−N抵抗体薄膜2
の異常に起因するものであると分かった。
部分を金属顕微鏡で観察しところ、第2図(A)(この
図は顕微鏡による透過写真から描いた図である)に示す
ように、Au層4及びNiCr層3の導電層と、Zr−
N発熱体である抵抗体薄膜2との間の境界におけるZr
−N抵抗体薄膜2に異常が発生している部分Aがあるこ
とが判明した。この異常をさらに詳しく調べるため、導
電層を構成するAu層4と旧Or層3とをエツチングし
て除去してZr−N抵抗体薄膜2を観察したところ、こ
の異常は第2図と同様に観察された。この顕微鏡による
観察の結果、抵抗値の異常はこのZr−N抵抗体薄膜2
の異常に起因するものであると分かった。
次に、この異常な部分Aを、第2図(B)に示すような
矢印Xに沿う方向にEPMA(Electoron P
robe旧cro Analyzer)法により線分析
を行ったところ、第3図に示すような結果が得られた。
矢印Xに沿う方向にEPMA(Electoron P
robe旧cro Analyzer)法により線分析
を行ったところ、第3図に示すような結果が得られた。
第3図の横軸は異常が生じている部分について基板1に
直交する方向にAu層4、異常部分A及びZr−N抵抗
体薄層2をとって表わし、縦軸は各層部分に含まれてい
る成分Zr、 Si、 N 、 Oの各成分量を示して
いる(但し、零レベルが多少異なるが、この発明の説明
には影響がない)、この分析データから明らかのように
、異常部分AではNが減少し、0が増加していることが
判明した。つまり抵抗体であるZr−N層2中にZr7
0が生成されたために、抵抗値に異常を生じ、又、この
異常が金属顕微鏡観察で見られたと考えられる。
直交する方向にAu層4、異常部分A及びZr−N抵抗
体薄層2をとって表わし、縦軸は各層部分に含まれてい
る成分Zr、 Si、 N 、 Oの各成分量を示して
いる(但し、零レベルが多少異なるが、この発明の説明
には影響がない)、この分析データから明らかのように
、異常部分AではNが減少し、0が増加していることが
判明した。つまり抵抗体であるZr−N層2中にZr7
0が生成されたために、抵抗値に異常を生じ、又、この
異常が金属顕微鏡観察で見られたと考えられる。
このような異常はAu層4及びNlGr層3から成る導
電層をM層又はN1CrNのみに置き換えて上述したと
同様な高温熱処理を行った場合には全く起らないし、又
、第1図及び第4図(A)に断面図として示すように、
Au層4とZr−N薄膜2とが直接液していない構造の
場合にも、このような異常は起らないことが実験により
確認された。
電層をM層又はN1CrNのみに置き換えて上述したと
同様な高温熱処理を行った場合には全く起らないし、又
、第1図及び第4図(A)に断面図として示すように、
Au層4とZr−N薄膜2とが直接液していない構造の
場合にも、このような異常は起らないことが実験により
確認された。
このような事実により、この異常は、以下のような原因
に基づくものであるといえる。すなわち、例えば、第4
図(B)にO印Bで示した箇所のように、 Au層4の
パターン形成後NiCr層3のオーバーエツチングによ
ってこのAu層4のN4 m 4 aが垂れ下がったり
、或いは又、第4図(c)に0印Bで示した箇所のよう
に、Au層4をメッキその他の方法により下側のN1(
Er53上に被着すると、このAu層4の端部4aが旧
Or層3の端部側面に沿って抵抗体薄層2にも達して被
着してしまうために、このAu層4の端部4aとZr−
N抵抗体薄膜2とが直接接触し、O印Bで示したこの接
触箇所が酸化雰囲気中での高温熱処理により急速に酸化
してしまい、そのために異常が生じるのである。
に基づくものであるといえる。すなわち、例えば、第4
図(B)にO印Bで示した箇所のように、 Au層4の
パターン形成後NiCr層3のオーバーエツチングによ
ってこのAu層4のN4 m 4 aが垂れ下がったり
、或いは又、第4図(c)に0印Bで示した箇所のよう
に、Au層4をメッキその他の方法により下側のN1(
Er53上に被着すると、このAu層4の端部4aが旧
Or層3の端部側面に沿って抵抗体薄層2にも達して被
着してしまうために、このAu層4の端部4aとZr−
N抵抗体薄膜2とが直接接触し、O印Bで示したこの接
触箇所が酸化雰囲気中での高温熱処理により急速に酸化
してしまい、そのために異常が生じるのである。
従って、従来の製造方法ではサーマルヘッドを安定に製
造出来ず、製造歩留まりが著しく悪いという欠点がある
。
造出来ず、製造歩留まりが著しく悪いという欠点がある
。
(発明の目的)
この発明の目的は上述した従来の欠点を生じない製造方
法、すなわち、Zr−N抵抗体薄膜とAu層との接触部
分が、高温熱処理によって、酸化されないようにしたサ
ーマルヘッドの製造方法を提供することにある。
法、すなわち、Zr−N抵抗体薄膜とAu層との接触部
分が、高温熱処理によって、酸化されないようにしたサ
ーマルヘッドの製造方法を提供することにある。
(発明の構成)
この目的の達成を図るため、この発明によれば少なくと
もAu層とZr−N抵抗体薄膜とが接触している部分を
直接酸化雰囲気に触れさせないようにした状態で高温熱
処理を行なうことを特徴とする。
もAu層とZr−N抵抗体薄膜とが接触している部分を
直接酸化雰囲気に触れさせないようにした状態で高温熱
処理を行なうことを特徴とする。
(実施例の説明)
以下、この発明の詳細な説明する。
上述した従来の方法によると、 Au層4と、Zr−N
抵抗体fiill12とが接触している部分が酸化雰囲
気にさらされた状態で高温熱処理が行われるために、そ
の部分に急激な酸化が起り、これがため、電気的に不良
導体となる。
抵抗体fiill12とが接触している部分が酸化雰囲
気にさらされた状態で高温熱処理が行われるために、そ
の部分に急激な酸化が起り、これがため、電気的に不良
導体となる。
しかしながら、この発明の方法によれば、少なくともA
u層4と、Zr−N抵抗体薄膜2とが直接接触している
部分を直接酸化雰囲気に触れさせない状態で高温熱処理
を実施する。すなわち、第一の実施例では、高温熱処理
時の雰囲気を非酸化雰囲気、例えば、真空(この場合真
空度を10″3Torrより良い真空度とするのが好適
である)又はArなどの不活性ガス或いはH2などの還
元性ガスとする。このようにすれば、上述したAu層4
及びZr−N薄層2との接触部分は酸化雰囲気にふれる
ことがないので、熱処理時にこの部分の急激な酸化は全
く起らず、従って、従来のような導通不良は生ぜず、
Zr−N薄膜を抵抗体すなわち発熱体として用いたサー
マルヘッドを安定に歩留まり良く製造することが出来る
。
u層4と、Zr−N抵抗体薄膜2とが直接接触している
部分を直接酸化雰囲気に触れさせない状態で高温熱処理
を実施する。すなわち、第一の実施例では、高温熱処理
時の雰囲気を非酸化雰囲気、例えば、真空(この場合真
空度を10″3Torrより良い真空度とするのが好適
である)又はArなどの不活性ガス或いはH2などの還
元性ガスとする。このようにすれば、上述したAu層4
及びZr−N薄層2との接触部分は酸化雰囲気にふれる
ことがないので、熱処理時にこの部分の急激な酸化は全
く起らず、従って、従来のような導通不良は生ぜず、
Zr−N薄膜を抵抗体すなわち発熱体として用いたサー
マルヘッドを安定に歩留まり良く製造することが出来る
。
次に、この発明の第二実施例につき説明する。
この実施例の場合には、Zr−N抵抗体薄層2の上側に
旧Or層3及びAu層4の導電層を順次に被着形成させ
た後、この導電層上に抵抗体保護層5又はさらに耐摩耗
層6を形成する前に、安定化のための熱処理を行うので
はなく、これら抵抗体保護層5又は耐摩耗層6を形成し
た後に所定の高温熱処理を行う。このようにすれば、A
u層4とZr−N層2とが接触している部分を少なくと
も抵抗体保護層5で完全に覆うことが出来るので、この
部分を前述と同様に直接酸化雰囲気に触れさせることな
く熱処理出来、よって、この部分の急速な酸化を防止す
ることが出来る。従って、この実施例の場合にも、熱処
理による導通不良は生じないので、Zr−N薄膜を抵抗
体すなわち発熱体として用いたサーマルヘッドを安定に
歩留まり良く製造することが出来る。
旧Or層3及びAu層4の導電層を順次に被着形成させ
た後、この導電層上に抵抗体保護層5又はさらに耐摩耗
層6を形成する前に、安定化のための熱処理を行うので
はなく、これら抵抗体保護層5又は耐摩耗層6を形成し
た後に所定の高温熱処理を行う。このようにすれば、A
u層4とZr−N層2とが接触している部分を少なくと
も抵抗体保護層5で完全に覆うことが出来るので、この
部分を前述と同様に直接酸化雰囲気に触れさせることな
く熱処理出来、よって、この部分の急速な酸化を防止す
ることが出来る。従って、この実施例の場合にも、熱処
理による導通不良は生じないので、Zr−N薄膜を抵抗
体すなわち発熱体として用いたサーマルヘッドを安定に
歩留まり良く製造することが出来る。
これら第−実施例及び第二実施例に従って高温熱処理を
行った場合に実験で得られた夫々の試料(I)及び(I
I)の発熱体の抵抗値の変化を次頁の表Iに示す。
行った場合に実験で得られた夫々の試料(I)及び(I
I)の発熱体の抵抗値の変化を次頁の表Iに示す。
表 I (単位%)
この表Iは試料(■)(比抵抗7000 gΩam)及
び試料(II) (比抵抗2500ルΩcm)について
、雰囲気を大気どした場合(従来方法)、5i02抵抗
体保護層を被着した場合及び真空とした場合のそれぞれ
につき、l、3.5.7時間(h’)の熱処理を経過し
た時の発熱体の熱処理前の抵抗値からの変化の割合を百
分率(%)で示す、この場合、熱処理温度を300℃と
し及び抵抗増加分を正の量として示した。この表I中、
熱処理前の欄は5i02抵抗体保護層を被着した場合の
抵抗値の変化の割合を゛その被着前の抵抗値を基準にし
て示し、又表IのX印は抵抗測定不能な状態を示す。こ
の実験結果から、従来方法つまりAu層4とZr−N薄
膜2との接触部分を大気中にさらし、300℃で熱処理
を行うと、試料(I’)及び(II)のいずれの場合に
も、1〜3時間の間で前述した異常が発生し、電気的に
断線してしまうことが分かる(図中×印)。
び試料(II) (比抵抗2500ルΩcm)について
、雰囲気を大気どした場合(従来方法)、5i02抵抗
体保護層を被着した場合及び真空とした場合のそれぞれ
につき、l、3.5.7時間(h’)の熱処理を経過し
た時の発熱体の熱処理前の抵抗値からの変化の割合を百
分率(%)で示す、この場合、熱処理温度を300℃と
し及び抵抗増加分を正の量として示した。この表I中、
熱処理前の欄は5i02抵抗体保護層を被着した場合の
抵抗値の変化の割合を゛その被着前の抵抗値を基準にし
て示し、又表IのX印は抵抗測定不能な状態を示す。こ
の実験結果から、従来方法つまりAu層4とZr−N薄
膜2との接触部分を大気中にさらし、300℃で熱処理
を行うと、試料(I’)及び(II)のいずれの場合に
も、1〜3時間の間で前述した異常が発生し、電気的に
断線してしまうことが分かる(図中×印)。
次に、第一実施例つまり真空中(例えば、真空度を2
X 104〜8 X 10” Torrとする)で各試
料につき熱処理を行った場合には、7時間後においても
数%の抵抗値の増加しかなく、もちろん、Au層4とZ
r−N薄膜2との接触部分においても何の異常も認めら
れないことが確認された。
X 104〜8 X 10” Torrとする)で各試
料につき熱処理を行った場合には、7時間後においても
数%の抵抗値の増加しかなく、もちろん、Au層4とZ
r−N薄膜2との接触部分においても何の異常も認めら
れないことが確認された。
このような結果は、不活性ガス或いは還元性ガスを雰囲
気として使用した場合にも類推出来る。
気として使用した場合にも類推出来る。
次に、第二実施例つまりAu層層上上Si02の抵抗体
保護層5を設けてこのAu層4とZr−n薄層2との接
触部分を酸化雰囲気から隔離した状態で熱処理を行った
場合につき検討する。この場合には、この抵抗体保護層
の被着後であって熱処理前の状態での抵抗値はその被着
前に比べて、試料(夏)では17.3%、試料(II)
では35.2%変化している。しかしながら、これを3
00°Cで熱処理した後の抵抗値は、 5i02の保護
層5の被着後の抵抗値を基準としてみると、7時間後に
おいても第一実施例の場合と同程度の抵抗変化しかなく
、この実施例の場合にもAu層4とZr−N層2との間
の接触部分においては何ら異常も認められないことが分
かる。
保護層5を設けてこのAu層4とZr−n薄層2との接
触部分を酸化雰囲気から隔離した状態で熱処理を行った
場合につき検討する。この場合には、この抵抗体保護層
の被着後であって熱処理前の状態での抵抗値はその被着
前に比べて、試料(夏)では17.3%、試料(II)
では35.2%変化している。しかしながら、これを3
00°Cで熱処理した後の抵抗値は、 5i02の保護
層5の被着後の抵抗値を基準としてみると、7時間後に
おいても第一実施例の場合と同程度の抵抗変化しかなく
、この実施例の場合にもAu層4とZr−N層2との間
の接触部分においては何ら異常も認められないことが分
かる。
尚、これら実施例では加熱温度を300℃としたが、多
の任意好適な温度であっても良い。
の任意好適な温度であっても良い。
(発明の効果)
以上の説明からも明らかなように、この発明によるサー
マルヘッドの製造方法によれば、抵抗体及び導電層の高
温熱処理を、導電層を形成するAu層と抵抗体すなわち
発熱体であるZr−N抵抗体薄層との接触部分が酸化雰
囲気に直接接触しないようにして、行うので、これら接
触部分での急激な酸化を防止することが出来、従って、
Zr−N抵抗体薄膜を発熱体として用いAu層含む導電
層を電極層又は配線層としれ用いたサーマルヘッド“を
安定に歩留まり良く製造することが出来るという利益を
得る。
マルヘッドの製造方法によれば、抵抗体及び導電層の高
温熱処理を、導電層を形成するAu層と抵抗体すなわち
発熱体であるZr−N抵抗体薄層との接触部分が酸化雰
囲気に直接接触しないようにして、行うので、これら接
触部分での急激な酸化を防止することが出来、従って、
Zr−N抵抗体薄膜を発熱体として用いAu層含む導電
層を電極層又は配線層としれ用いたサーマルヘッド“を
安定に歩留まり良く製造することが出来るという利益を
得る。
尚、この発明は上述した実施例にのみ限定されるもので
はないこと明らかである0例えば、発熱体としてのZr
−N抵抗体薄層及び導電層としてのAu層以外の構成成
分は他の任意好適の材料であっても良い。また、導電層
は二重層以外の多重層であっても良い、また、雰囲気と
して用いるガスはAr不活性ガス或いはH2還元性ガス
等以外の不活性ガス又は還元性ガスであっても良い、さ
らに、導電層上に設けられ、Au層とZr−に抵抗体薄
層との接触部分を酸化雰囲気から隔離する層としては上
述した材料以外の材料であって、しかも、この接触部分
に酸化を生じさせない任意好適な材料を使用することが
出来るし、その層を一層又は二層以上の層で形成しても
良い。
はないこと明らかである0例えば、発熱体としてのZr
−N抵抗体薄層及び導電層としてのAu層以外の構成成
分は他の任意好適の材料であっても良い。また、導電層
は二重層以外の多重層であっても良い、また、雰囲気と
して用いるガスはAr不活性ガス或いはH2還元性ガス
等以外の不活性ガス又は還元性ガスであっても良い、さ
らに、導電層上に設けられ、Au層とZr−に抵抗体薄
層との接触部分を酸化雰囲気から隔離する層としては上
述した材料以外の材料であって、しかも、この接触部分
に酸化を生じさせない任意好適な材料を使用することが
出来るし、その層を一層又は二層以上の層で形成しても
良い。
第1図はこの発明の説明に供するサーマルヘトの発熱体
近傍の構造を示す略図的断面図、・第2図(A)及び(
B)は発熱体近傍の状態を説明するための金属顕微鏡写
真の模写図、 第3図は第2図(B)の矢印Xの方向に沿ってEPHA
法により測定した線分析の結果を示す曲線図、第4図(
A)〜(C)は発熱体を構成する抵抗体薄膜に異常が発
生する原因を説明するための、発熱体付近の略図的断面
図である。 1・・・基板、 2・・・Zr−N抵抗体薄層3・・・
(電極層又は配線層を形成する)導電層4・・・(電極
層又は配線層を形成する) Auの導電層4a・・・(
Auの導電層4の)端部 5・・・抵抗体保護層、 6・・・耐摩耗層7・・・窓
又は溝、 X・・・矢印。 特許出願人 沖電気工業株式会社 同 上 日本電信電話公社 第1図 第2図 (A) (R) 第3図
近傍の構造を示す略図的断面図、・第2図(A)及び(
B)は発熱体近傍の状態を説明するための金属顕微鏡写
真の模写図、 第3図は第2図(B)の矢印Xの方向に沿ってEPHA
法により測定した線分析の結果を示す曲線図、第4図(
A)〜(C)は発熱体を構成する抵抗体薄膜に異常が発
生する原因を説明するための、発熱体付近の略図的断面
図である。 1・・・基板、 2・・・Zr−N抵抗体薄層3・・・
(電極層又は配線層を形成する)導電層4・・・(電極
層又は配線層を形成する) Auの導電層4a・・・(
Auの導電層4の)端部 5・・・抵抗体保護層、 6・・・耐摩耗層7・・・窓
又は溝、 X・・・矢印。 特許出願人 沖電気工業株式会社 同 上 日本電信電話公社 第1図 第2図 (A) (R) 第3図
Claims (1)
- Zr−N抵抗体薄膜上にAu層を含む導電層を設け、そ
の後にこれら抵抗体薄膜及び導電層を高温熱処理する工
程を経てサーマルヘッドを製造するに当り、少なくとも
Au層とZr−N抵抗体薄膜1りとが接触している部分
の前記高温熱処理を、直接酸化雰囲気に触れさせないよ
うにした状態で、行なうことを特徴とするサーマルヘッ
ドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59020505A JPS60165267A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | サ−マルヘツドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59020505A JPS60165267A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | サ−マルヘツドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60165267A true JPS60165267A (ja) | 1985-08-28 |
Family
ID=12029014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59020505A Pending JPS60165267A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | サ−マルヘツドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60165267A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5115878A (en) * | 1989-07-26 | 1992-05-26 | Mazda Motor Corporation | Hood structure for a vehicle |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541901A (en) * | 1977-05-02 | 1979-01-09 | Dechitsupuman Mekaniku E Idoro | Device for mining submarine oil field |
JPS5437763A (en) * | 1977-08-30 | 1979-03-20 | Canon Inc | Thermal head |
JPS559301A (en) * | 1978-07-01 | 1980-01-23 | Nissan Motor | Connector for igniter |
JPS5882770A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-18 | Hitachi Ltd | 感熱記録ヘツド |
-
1984
- 1984-02-07 JP JP59020505A patent/JPS60165267A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541901A (en) * | 1977-05-02 | 1979-01-09 | Dechitsupuman Mekaniku E Idoro | Device for mining submarine oil field |
JPS5437763A (en) * | 1977-08-30 | 1979-03-20 | Canon Inc | Thermal head |
JPS559301A (en) * | 1978-07-01 | 1980-01-23 | Nissan Motor | Connector for igniter |
JPS5882770A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-18 | Hitachi Ltd | 感熱記録ヘツド |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5115878A (en) * | 1989-07-26 | 1992-05-26 | Mazda Motor Corporation | Hood structure for a vehicle |
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