JPS60162838A - 流体噴射式織機における緯入れ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は流体噴射式織機における緯入れ方法に関するも
のである。

従来技術 一般に、流体噴射式織機においては、スレイ上に多数並
設された緯糸ガイド部材の緯糸案内孔の列により形成さ
れる緯糸案内通路内へ緯糸が射出緯入れされ、緯糸案内
通路内へ緯入れされた緯糸は同案内通路に沿って所定間
隔をおいて配設された補助ノズルによりその飛走を助勢
されるようになっている。この緯糸の飛走状態は織布の
品質に対して大きな影響を与えるのみならず、緯入れ最
中において前記緯糸案内通路内から緯糸が飛び出すとい
った緯入れミスをも誘発する要素である。

そこで、緯糸の飛走を制御するため、との飛走状態を左
右するソイ／ノズルあるいは補助ノズルにおける噴射圧
及び噴射タイミングを適宜制御する必要が生ずる。その
ため、従来においては前記緯糸案内通路の適宜位置に所
定間隔をおいて一対の緯糸検出器を設け、雨検出器にお
ける緯糸検出及び機台回転角度に基づいて緯糸先端の飛
走速度を測定し、この測定結果に基づいて前記噴射圧及
び噴射タイミングを制御するという手段が採用されてい
る。通常、前記緯糸検出器は投受光素子からなり、画素
子は経糸との非接触という制約から前記緯糸ガイド部材
の緯糸案内孔を挾んで同案内孔周壁に対向配置される。

ところが、緯糸案内通路を飛走する緯糸先端は前記案内
孔のほぼ全領域を通過可能とみなさなければならないた
め、前記案内孔のほぼ全領域において緯糸検出可能なよ
うに複数の投受光素子を対向配置しなければならないが
、このような複数の投受光素子の取付構成は緯糸ガイド
部材の形状、材質等からの制約により非常に難しい。

目的 本発明は前記問題点を考慮しつつなされたものであって
、その目的は経糸との接触関係が問題となる緯糸案内通
路以外において緯糸の飛走速度を容易に測定することが
でき、この測定結果に基づいて緯糸の飛走を制御し得る
という流体噴射式織機における緯入れ方法を提供するこ
とにある。

構成 前記目的を達成するため、本発明では緯糸の貯留量変化
を測定し、この測定結果に基づいて緯糸の飛走速度を算
出するとともに、同算出結果に基づいて噴射流体の噴射
圧あるいは噴射タイミング等の緯糸飛走状態を左右する
要素を制御し、緯糸の飛走を制御するという手段を採用
した。

実施例 以下、本発明を具体化したス実施例を第１〜３図に基づ
いて説明すると、緯糸供給部１から供給される緯糸Ｙは
測長ローラ機構２によって測長されつつ貯留ノズル３か
ら噴出され、織機の緯入れタイミングに同期して開閉さ
れる緯糸把持用のグリッパ４が閉じているとき、同緯糸
Ｙはスリット５ａを有する貯留パイプ５方向へ噴出貯留
される。

そして、緯糸Ｙが所定最貯留されると、グリッパ４が開
放されるとともに、図示しない圧縮流体供給源に接続さ
れたスレイ６上のメインノズル７が作動され、緯糸Ｙが
スレイ６上に多数並設された緯糸ガイド部材８により形
成される緯糸案内通路Ｓ内へメインノズル１から射出緯
入れされる。緯糸案内通路Ｓ内へ緯入れされた緯糸Ｙは
多数の緯糸ガイド部、材８に沿って所定間隔をおいて配
設された複数の補助ノズル９からの補助噴射流体により
飛走を助勢される。緯糸ガイド部材８及び補助ノズル９
は所定の本数ずつ複数のブロック（図示の例では６つで
あり、１０，１１，１２，１３゜１４．１５で示す）に
取付けられており、各ブロック１０〜１５の補助ノズル
９Ｖｉそれらの内部に設けられた流体通路１０ａ、１１
ａ、１２ａ、１３ａ、１４ａ、１５ａを介して前記図示
しない圧縮流体供給源に接続されている。

この実施例ではメインノズル７は電磁バルブ１６、サブ
タンク１７及び電磁式圧力制御器１８を介して前記圧縮
流体供給源に接続されている。又、ブロック１０〜１３
にそれぞれ装着された補助ノズル９は各ブロック１０〜
１３に対応してそれぞれ設けられた電磁パルプ１９．２
０，２１．２２を介してそれぞれサブタンク２３に接続
されており、さらに電磁式圧力制御器２４を介して前記
圧縮流体供給源に接続されている。又、ブロック１４及
び１５に装着された補助ノズル９は各ブロック１４．１
５に対応して設けられた電磁バルブ２５．２６を介して
それぞれサブタンク２７に接続され、さらに電磁式圧力
制御器２８を介して前記圧縮流体供給源に接続されてい
る。そして、電磁パルプ１６．１９〜２６及び電磁式圧
力制御器１１Ｉ、２４．２８は制御装置２９からの指令
に基づいて作動されるようになっており、同制御装置２
９は貯留パイプ５のスリン）５ａに沿って所定間隔をお
いて複数配設された投受光素子からなる緯糸検出器３０
及び機台回転角度検出装置（例えば公知のロータリーエ
ンコーダ）３１からの演出信号に基づいて電磁バルブ１
６．１９〜２２，２５゜２６及び圧力制御６１Ｂ、２４
．２８に作動指令を送るようになっている。

第４図に示すように、制御装置２９をなすコンピュータ
３２（中央演算処理部ＯＰＵ、読出し専用メモリＲＯＭ
、読出し及び書替え可能なメモリＲＡＭから構成されて
いる）には予め設定された緯糸の飛走速度、メインノズ
ル１及び各補助ノズル９における初期圧力値及び初期噴
射タイミングが図示しないす変換器及びインプント・ポ
ート３３を介して入力され、記憶されている。そして、
複数の綿糸軸検出器＃＃３ｏから順次入力される緯糸検
出信号及び機台回転角度検出装置３１からの検出信号に
基づいてコンピュータ３２は緯糸の飛走速度を算出する
とともに、同算出速度と前記設定された緯糸飛走速度と
を比較判断し、アウトプント・ポート３４及び図示しな
いＤ／Ａ変換器を介して電磁式圧力制御器１Ｂ、２４．
２８及び電磁バ〃ブ１６，１９〜２２，２５．２６に補
正指令を送るようになっている。

この実施例では前記設定された緯糸飛走速度として第４
図に〔０１，θ２〕で示す機台回転角度範囲内の緯糸飛
走距離曲線０に応じた飛走速度、すなわち曲線０の接線
勾配が採用されてお９、以下、この設定された飛走速度
に応じた緯糸の飛走制御について述べる。なお、第６図
はそのブロック図である。

緯糸Ｙが第１図に示すように貯留パイプ５方向へ所定量
貯留されると、グリッパ４が開放されるとともに、制御
装置２９からの作動指令に基づいて電磁バルブ１６が開
放され、緯糸がメインノズル７から緯糸案内通路Ｓ内へ
射出緯入れされる。

そして、緯糸Ｙの飛走タイミングに同期して制量装置２
９から各電磁バルブ１９〜２２に作動指令が送られ、緯
糸Ｙの飛走が助勢される。この緯糸飛走時において、貯
留パイプ５方向へ噴出貯留されている緯糸Ｙの貯留先端
＠け第１図の上側から下側へ向かって緯糸検出器３０を
順次通過し、各緯糸検出器３０から緯糸検出信号が制御
装置２９に入力される。同装置２９は順次入力される緯
糸検出信号及び機台回転角度検出信号とに基づいて緯糸
の飛走速度を算出するとともに、同算出速度と前記設定
された緯糸飛走速度とを比較判断する。

緯糸Ｙの先端が第１図にＴＰで示す位置に到達する時点
、すなわち貯留パイプ５方向への緯糸Ｙの貯留量がなく
なり、緯糸Ｙが測長ローラ機構２により拘束されつつ飛
走を開始する時点では緯糸検出器１３０による緯糸検出
は終了し、前記Ｉ’Ｐ位置以降の緯糸飛走は第４図に鎖
線で示すように定速度状態に移行する。

前記算出飛走速度が設定された緯糸飛走速度よりも大き
い場合、制御装置２９ｉｄこの算出飛走速度に応じた補
正指令を電磁式圧力制御器１８，２４．２Ｂに送り、各
圧力制御器１Ｂ、２４．２８により制御される流体噴射
圧が減圧方向へ所定量補正される。この噴射圧補正に基
づいて前記算出飛走速度が設定された緯糸飛走速度に収
束すれば制御装置２９はこの補正状態を維持する。この
圧力補正に基づいて前記算出飛走速度が設定された緯糸
飛走速度に収束しない場合には、制御装置２９Ｖｉ前記
圧力補正とともに電磁バルブ１６．１９〜２２，２５．
２６に対して閉成時期を遅らせる補正指令を送り、各ノ
ズル７．９における流体噴射時間が長くされる。

逆に、緯糸の飛走速度が低下して緯糸の緩みが発生する
場合には、制御装置２９は圧力制御器２８に対して補正
指令を送り、第１図にＴＰで示す位置以降における補助
ノズル９の噴射圧が高められるようになっている。そし
て、この噴射圧補正に基づいて第１図にＴＰで示す位置
以降の飛走緯糸の張力が高められ、緯糸の緩みが解消さ
れる。

このように、緯糸の飛走制御を行なう場合、経糸との接
触関係が問題となるモ緯糸案内通路にて行なわれる緯糸
検出の検出結果に基づいて緯糸の飛走速度を測定すると
いう前記従来方法とは異なり、本発明では緯糸検出上問
題を生じない緯糸貯留部における緯糸貯留量の変化に基
づいて緯糸の飛走速度測定が行なわれる。従って、緯糸
の飛走速度測定は容易に行なわれ得るものであり、この
ような測定に基づいてメインノズル７及び補助ノズル９
の噴射圧及び噴射タイミングの補正を行なって緯糸飛走
状態を制御する方法は織布の品質向上あるいは緯入れミ
スを防止する上で大きな寄与をなすものである。

なお、本発明は前記実施例のみに限定されるものではな
く、例えばグリッパ４として電磁ソレノイド方式の装置
を採用し、緯糸飛走状態を左右する要素となるグリッパ
の開閉タイミングを制御装置２９にて制御するようにし
てもよい。

又、第５図に示す巻付測長方式の緯糸測長装置３５に本
発明を具体化してもよい。同測長装置３５は、機台の回
転駆動源に作動連結された回転支持軸３６と、同支持軸
３６の軸心に沿って設けられた導糸孔３６ａに連通ずる
ように支持軸３６に装着された糸巻付管３７と、回転支
持軸３６の先端部に相対回転可能かつ磁石３８．３９の
吸引力に基づいて静止状態に保持されるドラム４０と、
機台１回転につきドラム４０から交互に１回出没され、
緯糸の副長及び緯入れ方向への引出しを制御する一対の
緯糸係止体４１，４２とから構成されている。そして、
ドラム４０の先端部周面には複数（この実施例では４つ
）の投光素子４３Ａが設けられているとともに、ドラム
４０の周囲に配設されたバルーン制御体４４には受光素
子４３Ｂが前記各投光素子４３Ａと対向して設けられて
いる。従って、緯糸Ｙの引出しに伴なって受光素子４３
Ｂから緯糸検出信号が発せられる。緯入れ１回当りの貯
留緯糸の巻付回数が３巻とすれば、緯入れ１回当りの緯
糸検出信号の発信回数は４×３となり、前記実施例と同
様の緯糸飛走速度測定が可能となる。

もちろん、前記投受九素子４３Ａ、４３Ｂの対は多数個
が望ましく、画素子４３Ａ、４３Ｂを互いに入換え配置
してもよい。

効果 以上詳述したように、本発明の緯入れ方法は、緯糸検出
上問題を生じない緯糸貯留部における緯糸貯留量の変化
に基づいて緯糸の飛走速度測定を容易に行なうことがで
き、このような測定に基づいて緯糸の飛走状態を適宜制
御し得るという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本発明を具体化した一実施例を示し、第１
図は緯入れ装置全体を示す路体正面図、第２図は第１図
のＡ−Ａ線拡大断面図、第３図は制御装置を示すブロフ
ク図、第４図は緯糸の飛走状態を示すグラフ、第５図は
本発明の別個を示す一部破断側面図、第６図は緯糸飛走
制御を示すブロフク図である。 メインノズル７、補助ノズル９、電磁バルブ１６．１９
，２０，２１，２２，２５，２６、電磁式圧力制御器１
Ｂ、２４．２Ｂ、制御装置２９、緯糸検出器３０、緯糸
検出器としての投光素子４３Ａ及び受光素子４３Ｂ１緯
糸Ｙ。 特許出願人　株式会社豊田自動織機製作所代　理　人　
弁理士　恩　１）博　宣

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　所定量の緯糸を測長して貯留する緯糸測長装置から
   供給される緯糸を噴射流体により緯入れする流体噴射式
   織機において、緯糸の貯留量変化を検出し、この検出結
   果に基づいて緯糸の飛走速度を測定するとともに、同測
   定結果に基づいて噴射流体の噴射圧、噴射タイミング等
   の緯糸飛走状態を左右する要素を制御し、緯糸の飛走を
   制御することを特徴とする流体噴射式織機における緯入
   れ方法。