JPS6013888Y2 - 首振自在吐水管の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水栓類における首振自在吐水管の取付構造に関
するものであり、目的とするところは簡易にして確実且
つ水栓類の新規意匠の創作を構造上可能と威すことにあ
る。

従来例えば混合水栓ａにおける首振自在吐水管すの取付
構造は第１図に示す如く吐水管す上部に設けた環状溝Ｃ
に止めリングｄを嵌着し、該止めリングｄ下方からユニ
オンナットｅを本体ｆの下端外部に設けられた雄螺子部
ｇに螺着するものであるが、この構造ではユニオンナッ
トｅが外部に露出しているため、取付時に工具に依って
ナラ１ｅ表面に傷をつけ美観を損うことがあるのみなら
ず、ユニオンナットｅが水栓類の新規な意匠を得るに大
きな障害となっていた。

本考案は上記の点に鑑み案出されたものであり、以下本
考案の実施例を図面に従って説明すると、図中１は混合
水栓本体であり、給水、給湯接続脚２，３を介して給水
管、給湯管（図示せず）に接続され、給水ハンドル４及
び給湯ハンドル５の回転運動に連動して通水、止水を行
なう給水弁及び給湯弁（図示せず）・を備えて戊り、該
給水弁、給湯弁を通過する水及び湯が混合流路６を経て
吐水管７に供給される構造は従来公知の湯水混合水栓と
同様である。

吐水管７はその内部に流路８を有し、外郭形状略々Ｓ字
型の管状部材で、一端に吐水口９が設けられると共に、
他端には外周に上側よりオーリング嵌着溝１０、止めリ
ング嵌着溝１１の順に周設された円筒部１２が形成され
ている。

１３は接続管体であり、該接続管体１３は上部外周に雄
螺子部１４が螺設され、且つ下部外周には工具を係止す
るための工具掛部１５が形成されると共にその軸方向に
吐水管７の円筒部１２が挿入可能な貫通孔１６が設けら
れている。

本体１の混合流路６末端には、円筒部１２を挿入可能と
威した六割部１７と、該穴割部１７の下方に上記接続管
体１３の雄螺子部１４に螺合する雌螺子部１８とが形成
されている。

本考案は以上の如き構造から戒り、取付に際しては、先
ず接続管体１３の貫通孔１６に吐水管７の円筒部１２を
下方より挿入し、止めリング嵌着溝１１が接続管体１３
の上方に位置したところで、該溝１１に止めリング１１
′を嵌着して、吐水管７から接続管体１３が上方へ抜け
ないように威した後に、吐水管７の円筒部１２に設けら
れたオーリング嵌着溝１０にオーリング１０′を嵌着す
る。

次に工具掛部１５に工具を係止させ、接続管体１３を回
転させることにより、接続管体１３の雄螺子部１４と本
体１内の雌螺子部１８とが螺合され、吐水管７は本体１
に首振自在に取付けられる。

本考案による首振自在吐水管の取付構造は、以上の如く
構成され、本体１と吐水管７とはオーリング１０′、止
めリング１１′、及び接続管体１３とに依って水密かつ
確実に組付けられると共に該接合手段がほとんど隠蔽さ
れるため極めて審美性に富む商品化が可能となり、また
締付操作がほとんど隠蔽されている工具掛部に係止させ
行うものであるため、簡単に行えるばかりでなく、傷を
つける恐れも少なく、例え誤って傷をつけた場合でも従
来のユニオンナットのように外部に露出してはいないの
で美観を損ねるといった問題は全くなく利用価値大なる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の首振自在吐水管の取付構造を示す一部切
欠正面図である。 第２図乃至第４図は本考案の実施例を示す図であり、第
２図は首振自在吐水管の取付構造を示す一部切欠正面図
、第３図は接続管体の斜視図である。 １・・・・・・給水栓本体、６・・・・・・混合流路、
７・・・・・・吐水管、９・・・・・・吐水口、１０・
・・・・・オーリング嵌着溝、１１・・・・・・止めリ
ング嵌着溝、１２・・・・・・円筒部、１３・・・・・
・接続管体、１４・・・・・・雄螺子部、１５・・・・
・・工具掛部、１８・・・・・・雌螺子部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端にオーリング嵌着溝、止めリング嵌着溝を周設した
   円筒部が形成され、他端に吐水口が形成された吐水管の
   上記円筒部を、上部外周に雄螺子部が下部外周に工具掛
   部が夫々形成された接続管体に貫通させると共に、該接
   続管体の雄螺子部と、給水栓本体流路の端部内面に形成
   した雌螺子部とは螺合し、前記オーリング嵌着溝にはオ
   ーリングが、止めリング嵌着溝には止めリングが夫々嵌
   着されていることを特徴とする首振自在吐出管の取付構
   造。