JPS6013786Y2 - 自立性袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂シートで作られた自立性袋に関し、袋
に座りを付与するためのひろがり部を上部にも設けてな
る自立性袋に関するものである。

従来この種の容器は底部にのみひろがり部を形成してい
るので内容物が消費により減少すると上方が折曲がって
しまったりして使用者にとって不便であり、またなりよ
りも先細り型となっているため容積が小さくという欠点
があった。

本考案は上記の点に鑑みて完成されたものであって、自
立性袋の上部にもひろがり部を設けて筒状として起立せ
しめるようにし容積を大きくすると共に安定性も良好に
し、さらに要すれば上部に表示板を形成して展示効果も
良好となしうるようにしたものである。

以下図面を用いて本考案の好ましい実施例につき詳細な
説明を行なう。

第１図乃至第４図は第一実施例を示し、第１図示の自立
性袋を構成すべきブランク１は第２図で示されている。

ブランク１は合成樹脂シート （フィルムも含む。

以下同様。）から作られ外面に非ヒートシール性物質層
例えば、金属箔、ポリエステル、ナイロンなどが付着し
、内面にはヒートシール性物質層例えばポリエチレン、
ポリプロピレンなどが付着形成されているものであり、
第２図示の如く下壁２、前壁３、上壁４、後壁５及び下
壁６を夫々外折線７，８，９，１０を介して順次区設し
てなっている。

また上壁４には内折線１１が中心部に設けられていて二
折りしうるようになっている。

一方下壁２．６にも内折線１２．１３が設けられていて
それより外方が貼合部１４．１５とされ互いに他の下壁
のものと接合するようになっている。

上下両壁２，４．６の左右端には長方形状の切除部１６
．１７．１８が設けられており、これら切除部よりやや
内方であって上記各壁の置設方向にて全壁に伸びる面積
部分が貼合部１９となっている。

これら貼合部は二点鎖線２０にて示されている。

そして貼合部１９の前後両壁３，５における中途部分に
は内容物充填口を形成するための非貼合部２１が形成さ
れている。

この非貼合部は下壁２．６部分に設けてもよい。

以上のような構成のブランク１は第３図示のように下壁
２，６における貼着部１４，１５どうしを貼合わせ、内
外折線？、８，９，１０，１１゜１２．１３にて上下両
壁２，４，６及び前後両壁３．５を折曲げることによっ
て筒状にされる。

次いでこの筒体は第４図示のように前記二点鎖線２０に
て区画された貼合部１９を含む面内で加熱板などで挾圧
されたヒートシールされる。

また必要に応じて前後壁３，５と上下両壁２゜４．６と
を区画する外折線？、 ８．９． １０近傍もヒートシ
ール２２される。

このヒートシールは自立性袋として組立てられたとき自
立性を良好にすると共に底壁２，６が床などに接触して
傷つかないようにするのに益がある。

かくしてブランク１は上下両壁部２． ４．６に夫々隙
間が形成されることとなり、上下両壁２゜４．６に対向
する前後両壁部３，５を外側に押拡げるようにすれば第
１図示の如くなり、袋は起立できるようになる。

この後充填口から内容物を図示しない適当なノズルによ
り圧入し、ヒートシールすれば包装が完了する。

次に第５図及び第６図は本考案の第二実施例を示し、ブ
ランク３０は前記実施例と同様に下壁３１、前壁３２、
上壁３３、後壁３４及び下壁３５を夫々外折線３６．３
７，３８．３９を介し順次置設してなっている。

たた後壁３４が前壁３２よりも置設方向にて幾分か長く
なっていてしかも外折線３８が切除部４０よりやや内方
に設けられている。

このブランク３０は第３図示の要領で下壁３１．３５に
おける貼着部４１，４２どうしを貼合わせ、内外折線３
６，３７，３８，３９，４３゜４４．４５にて上下両壁
３１，３３，３５及び前後両壁３２，３４を折曲げるこ
とによって筒状にされ、次いで二点鎖線４６にて区画さ
れた貼合部４７を含む面内で加熱板などで挾圧されヒー
トシールされ、前後両壁部３２，３４を外側に押拡げる
と第５図示のようになり、上壁３３の内折線４４により
工性される長い方のものが本体よりも上方に突出するこ
ととなる。

この上壁部分には商品名など種々の表示が施される。

あるいは手さげ部が形成される。充填口４８は前記実施
例と同様側縁に設けても下壁３１，３５部分に設けても
よい。

なお、前記いずれの実施例においても切除部１６．１７
，１８，４０，４９，５０における内折線１１，１２，
１３，４３，４４．４６上部分のみにはシートを残余す
なわち突出せしめておいてヒートシール面を大きくし第
１図及び第５図示のＡ点に大きな力が加わっても破袋す
ることがないようにすることができる。

さて、以上の如く本考案は袋上部にも土壁によるひろが
り部を設けたから内容積を大きくして充填量も多くする
ことができると共に起立性も良好にしうるという効果を
奏するものである。

さらに、一方のひろがり部を形成する下壁は同大に工性
して貼合わせるようにしたから、貼合部に多重壁構造が
生じたとしてもその部分を前後両壁でもって挟着しうる
こととなり、多重壁存在による強度低下を防止しうる。

しかも下壁を工性することによって、ブランクを対称形
とし、又は対称形に近づけることができるから、製袋の
自動化を容易化しうるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案に係る自立性袋の一実施例を
示し、第１図は自立性袋の斜視図、第２図はブランクの
平面図、第３図はブランクの組立途中の斜視図、第４図
は組立を完成したプラクの正面図である。 第５図及び第６図は第二実施例を示し、第５図は自立性
袋の斜視図、第６図はブランクの平面図である。 １．３０・・・・・・ブランク、２，６，３１，３５・
・・・・・下壁、３，３２・・・・・・前壁、４，３３
・・・・・・上壁、５．３４・・・・・・後壁、７．
８． ９． １０． ３６． ３７、３８．３９・・・
・・・外折線、１１，１２，１３゜４３、４４．４５・
・・・・・内折線、１４． １５． ４１．４２・・・
・・・貼合部、１６，１７，１８，４０゜４９．５０・
・・・・・切除部、１９，４７・・・・・・貼合部、２
１．４８・・・・・・非貼合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外面に非ヒートシール性物質層が形成され、内面にヒー
   トシール性物質層が形成されたシートから作られる自立
   性袋において、上記シートに互いに平行な外折線を介し
   て下壁の部分されたものの一方、前壁、上壁、後壁及び
   上記下壁の部分されたものの他方をシート長手方向に順
   次区設し、上記下壁の部分されたものの各先端には相互
   に貼合される貼合部を夫々上記外折線と平行な内折線を
   介して置設し、上記土壁は上記外折線と平行な内折線を
   介して二つに区分し、上記上下両壁の左右端には切除部
   を上記内折線を軸とした対称形に設け、かつ上記全壁の
   左右端から切除部よりややシート内方まで至る部分は各
   壁間を貼合する貼合部としてなる自立性袋。