JPS6013052Y2 - 自走式レコ−ドクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、クリーナ本体の下面に形成されたスピンド
ル嵌入孔に、レコード盤を載置するクリーナ収納基台の
支柱を嵌入して、この支柱を中心にレコード盤上を走行
させる自走式レコードクリーナの改良に関するものであ
る。

従来のレコードクリーナは、片手でレコード盤を把持し
てクリーニングを行うから、レコード盤に手あかが付い
たり、レコード盤を不用意に落下させて破損させるおそ
れがある。

また、清掃の途中でレコード盤の把寺位置を変えながら
全周をふくため、ふきむらが生じやすい。

このため、すでにレコードプレーヤのターンテーブルの
スピンドルに、クリーナ一本体の一端部を回転自在に枢
着して、スピンドルを中心にレコード盤上を走行させな
がら、クリーナ本体に支承されているロールブラシで、
レコード盤上の塵埃を集収させるようにしたものおよび
、第８図に示すようにクリーナ収納基台３０の長手方向
一端部に、長筒形レコードクリーナ３１のスピンドル嵌
入孔３２に嵌入する支柱３３を設けて、上記クリーナ３
１をレコード盤３４上において位置決めさせるとともに
、上記収納基台３０をクリーニング時におけるレコード
盤３４の載置台としたものが提案されている。

ところが、上記第８図に示す例において、レコード盤３
４は片持支持された状態となり、載置台、つまり収納基
台３０の不在部分にあっては、仮想線Ｃで示すように自
重で下方へ撓み変形するため、この変形部分におけるク
リーナのロールブラシ３５とレコード盤３４の表面との
当接状態が悪くなって清掃効果が低下する欠点がある。

このような欠点は、市販のレコードプレーヤのターンテ
ーブルが、レコード盤径より小さいものの場合、たとえ
ばポータプルプレーヤにモ生シるものであるばかりか、
レコード盤自体にわずかな反りがある場合にも生じる。

この考案は上記の欠点を解消して、レコード盤における
収納基台の不在部分のクリーニング効果を高め得る自走
式レコードクリーナを提供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図および第２図において、１は合成樹脂などからな
る長筒形のクリーナ本体、２はレコード盤３を載置する
箱形の収納基台で、この長手方向一端部に支柱４を突設
し、レコード盤３の中央孔５に上記支柱４を嵌入するこ
とによってレコード盤３を収納基台２上に載置している
。

上記クリーナ本体１の下面には、収納基台２の支柱４も
しくは、図示しないターンテーブルのスピンドル嵌入さ
れるスピンドル嵌入孔６を設け、ロールブラシ７を回転
自在に支承するとともに、走行用の動輪８を設けている
。

上記クリーナ本体１の内部には、電源電池９やモータ１
０などが収納されており、上記ロールブラシ７や動輪８
に対して、たとえば第３図に示すような駆動系を採用し
てロールブラシ７と動輪８を回転させる。

第３図において、１１はモータ１０の回転軸１２に固定
された原動プーリで、この原動プーリ１１は上記ロール
ブラシ７の回転軸１３に固定された従動プーリ１４に対
してベルト１５を介して連結されている。

１６はクリーナ本体１に支承され、かつ、ベルト１７に
より上記回転軸１３によって駆動される減速プーリであ
り、この減速プーリ１６には歯車１８が一体に形成され
ている。

上記回転軸１３に嵌挿された動輪８には上記歯車１８に
噛合する歯車１９が固定されている。

２０はスリップ防止用の弾性リングである。

上記クリーナ本体１の上面には、レコード盤３の半径方
向にわたって、たとえば蟻溝形のガイド部２１が形成さ
れる。

このガイド部２１は、この始端部つまりスピンドル嵌入
孔６側を、終端部すなわちクリーナ本体１の先端部１ａ
側よりもわずかに低“くしで傾斜状に形成している。

したがって、クリーナ本体１を平行状に定置した場合は
、ガイド部２１を案内に往復動自在に設けられているス
ライドバランサ２２が上記始端部に位置する。

上記スライドバランサ２２は、鉄、銅、鉛などの比較的
比重の大きい金属によって形成することが望ましく、第
４図で明らかなようにスライドバランサ２２の両側に突
設した蟻２３を上記ガイド部２１の蟻＄２１ａ、２１ａ
に摺動自在に嵌入し、かつその下面にボールのような転
勤子２４を回転自在に取り付け、この転動子２４がガイ
ド部２１の底面２１ｂ上を転動して、スライドバランサ
２２が、ガイド部２１に沿って往復移動するように構成
されている。

上記構成にわいて、収納基台２上に載置されたレコード
盤３は、基台２の不在部分が自重によって下方に撓み変
形する。

その変形量の大きさは、第５図のＡ位置において最大で
、収納基台２に載置されているＢ位置における変形量は
Ｏになり、上記Ａ位置からＢ位置にかけて漸次変化する
。

したがって、クリーナ本体１が第６ａ図のように収納基
台２に対応して位置している時には、スライドバランサ
２２はガイド部２１の始端に存在しているけれど、第６
ｂ図のように収納基台２の不在部分にクリーナ本体１が
移動した場合には、レコード盤３の撓み変形に応じてク
リーナ本体１も幾分傾斜するため、スライドバランサ２
２はガイド部２１の終端部へ移動し、クリーナ本体１の
先端部１ａ側の重量を増大してロールブラシ７を撓み変
形しているレコード盤３の表面に対して正確に当接させ
て適正な清掃を行なう。

第７図は他の実施例を示し、ガイド部２１として真空の
ガラス管を使用し、その内部に水銀のスライドバランサ
２２を封入しており、このように構成しても上記実施例
と同様の効果を奏する。

上記実施例のクリーナ本体１は、市販のポータプルプレ
ーヤの径小ターンテーブル上にレコード盤を載置した場
合であっても使用できる。

この場合はスピンドル嵌入孔６に上記プレーヤのスピン
ドルを挿入させて使用すればよい。

以上説明したように、この考案はガイド部を案内にレコ
ード盤の撓み変形に応じて、レコード盤の半径方向へ移
動するスライドバランサを設け、このスライドバランサ
の移動によってレコード盤に対してロールブラシを正確
に当接させるようにしているから、片持ち支持されてい
るレコード盤を適正に清掃することができる利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用した自走式レコードクリーナの
斜視図、第２図は収納基台に載置したレコード盤上にク
リーナ本体を定着した状態を示す側面図、第３図は駆動
機構の平面図、第４図はガイド部を一部破断して示す斜
視図、第５図は収納基台に載置したレコード盤の平面図
、第６ａ図は収納基台の上位にクリーナ本体が位置した
場合の側面図、第６ｂ図は収納基台の不在部分にクリー
ナ本体が位置した場合の側面図、第７図は他の実施例の
側面図、第８図は従来例の説明図である。 １・・・・・・クリーナ本体、２・・・・・・収納基台
、３・・・・・・レコード盤、７・・・・・山−ルブラ
シ、２１・・・・・・ガイド部、２２−−−−−−スラ
イドバランサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クリーナ本体１の下面に形成されたスピンドル嵌入孔６
   にレコード盤３を載置するクリーナ収納基台２に形成し
   た支柱４を嵌入して、この支柱４を中心にレコード盤３
   上を走行しながら上記クリーナ本体１に支承されたロー
   ルブラシ７で上記レコード盤３上の塵埃を集収する自走
   式レコードクリーナであって、上記クリーナ本体１には
   上記レコード盤３の半径方向にわたってガイド部２１を
   形成し、レコード盤３の撓み変形に応じて上記ガイド部
   ２１に沿って往復移動自在なスライドバランサ２２を設
   けたことを特徴とする自走式レコードクリーナ。