JPS601218Y2 - リヤエンジンバスにおけるエンジンル−ム冷却風の排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、リヤエンジンバスのエンジンルーム内を冷
却した空気の排出装置に関する：ものである。

一般にリヤエンジンバスにあっては、エンジンの一側に
ラジヱ：〒りを配設すると共＆；、エンジンの他側にマ
フラ、−を配設し、ラジェータの冷却風を車体の一側面
から吸い込むようにしている。

このようなリヤエンジンバスの車外騒音を低減させるた
めに、近年ではエンジンルームとラジェータルームとを
区画いエンジンルームおよびラジェータルームにアンダ
ーカバーを装着し、エンジンルーム内の過熱を防止する
ために、ラジェータルームからの排風をエンジンルーム
内に後部から導入し、これをニレジンの両側に設けた左
右の流出口からそれぞれ前方に吐出さ、せるようにして
いる。

ところが、このようにエンジンルームの冷却風を前方に
吐出させると、バスの走行にともなって前記冷却風（熱
風）が車体の側部に廻り込み、これが再びラジェータル
ームに吸い込まれてラジェータ気水温度が上昇して各種
の障害をもたらすことがある。

この考案は、上記のような従来の欠点を解消し、エンジ
ンルーム内の冷却機能を損うことなく前述のような熱風
の吹き返しを防止できるリヤエンジンバスにおけるエン
ジンルーム冷却風の排出装置を提供するものである。

以下、添付図面に示された二実施例に基づいてこの考案
を詳細に説明する。

図において、１はリヤエンジンバスの車体であって、そ
の後部中央にはエンジン２を収容したエンジンルーム３
を形成している。

。４はエンジンルーム３のアンダーカバーである。

５はエンジンルーム３の一側に形成されたラジェータル
ームであって、ラジェータルーム６および冷却ファン７
を収容し、車体１ｐ−側面に吸込口８を開設している。

９はエンジンルーム３の後端部とラジェータルーム５の
後端部とを連通させる連通口である。

１０は前記エンジン２のマフラーであって、エンジンル
ーム３を挟んでラジェータルーム５の反対側に装着され
ており、このマフラー１０の上方に形成されたクリーナ
ルームには図示しないエアクリーナ等が収容されている
。

なお、このクリーナルーム１１とエンジンルーム３とを
区画する仕切板１２には通風口１３が開設され、また、
クリーナルーム１ｊの底面には前記マフラー１０に向っ
て開口する通風口１４を開設し、ラジェータルーム５か
ら連通口９を介してエンジンルーム３内に送り込まれた
冷却風の一部を通風口１３からクリーナルーム１１内に
流入させ、さらに、これを通風口１４からマフラー１０
に向って流出させるようにしている。

１５は前記アンダーカバー４の前端両側部から上方に向
かう仕切板であって、図示しないオグジャリークロスに
固定されており、前記エンジン２の両側に形成された左
右の通路の前端部、即ち、。

流出口１６をそれぞれ狭窄し、かつ、ラジェータルーム
５に近い流出口１６の開口面積を反対側の流出口１６の
開口面積より実質的に小さくなるようにしている。

実施例では、左右の流出口１６を同一形状にしているも
のであるから、ラジェータ。

ルーム５側の仕切板１５を他方仕切板１５より大きくし
てその開口面積を実質的に小さくしたのであるが、前記
流出口１６をともに狭窄してその開口面積を減少させ、
かつ、ラジェータルーム５側の流出口１６の開口面積を
他方より小さくするも。

のであれば仕初板１５の形状は任意である。

１７はフロアパネル１．・８から垂下させた前壁である
。

また、前記アンターカバー４１こおけるマフラード０側
の側面には冷却風の吐出口１９が開設され、この吐出口
１９からもエンジンルーム３内の冷却風が吐出されるよ
うになっている。

斯る構成において、エンジン２が運転されると、ファ、
７７の回転にともなって車体１の一側からラジェータ・
ルーム５内に冷却風が吸い込まれ、ラジェータ６を冷却
した後に連通口９からエンジンルーム３内の後部に送り
込まれる。

エンジンルーム３内に送り込まれた冷却風は、その風圧
によってエンジン、、ルーム３内を前方に移動して該ル
ーム３．内を冷却し、仕切板１５ぞ狭窄された左右の流
出口１６から前方に流出する。

また、エンジンルーム３内に送り込まれた冷却風の一部
は、該ルーム３内を冷却した後に吐出口１９からマフラ
ー１０に向って吐出され、かつ、通風口１３からクリー
ナルーム１１および通風口１４を経てマフラー１０に向
って上方から吐出されるので、マフラー１０をも冷却さ
せることができる。

このような冷却風の排出に際して、エンジン２の両側に
設けられた流出口１６は仕切板１５でそれぞれ狭窄され
、しかも、ラジェータルーム５側の流出口１６の実質開
口面積が他方の流出口１６より小さく形成されているの
で、エンジンルーム３内を冷却した熱風はほとんど車体
１のマフラー１０側に向って排出され、ラジェータルー
ム５側にはあまり排出されない。

したがって、走行等にともなってラジェータルーム５に
吹き返される冷却風（熱風）は極めて微量となり、ラジ
ェータ６の冷却に悪影響を及ぼすことはない。

なお、エンジンルーム３内の通風性は吐出口１９にて確
保され、しかも、エンジンルーム３の前端には僅かなが
らも流出口１：６が実質的に開口しているので、エンジ
ンルーム３内が過熱状態に陥ることがない。

また、上記実施例では、ラジェータルーム５の排風をエ
ンジンルーム３内の冷却風として利用するようにしたも
のであるが、両ルーム３，５を完全に遮断して車体１の
後部等から補助ファンを用いてエンジンルーム３内に冷
却風を導入するようにしてもよく、前記流出口、仕切板
、吐出口等の大きさはエンジンルーム杓の冷却風流量に
て適宜設定すればよい。

以上説明したように、この考案によれは、エンジンルー
ム内の冷却機能を損うことなくエンジンルームの冷却排
風がエンジンルームに再吸入されるのを防止できると共
に、過熱状態に陥り易いマフラーを強制的に冷却できる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す要部の縦断面図、第
２図は第１図めｎ−■断面図、第３図は第２図のｍ−ｍ
：断面図、第４図は第１図の■失視図である。 ２・・・・・・エンジンく ３・・・・・・エンジンル
ーム、４・・・・・・アンダーカバー、５−−−−−−
ラジェータルーム、１０・・・・・・マフラー １５・
・・・・・仕切板、１６・・・・・・流出口、１９・・
・・・・吐出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンターカバーを備えたエンジンルームの一側にラジェ
   ータルームを形成すると共に、このラジェータルームの
   反対側にマフラーを配設し、エンジンルーム内に後方か
   ら導入した冷却風をエンジンの両側部に設けた左右の流
   出口から前方に吐出させるようにしたリヤエンジンバス
   において、前記アンダーカバー、におけるマフラー側の
   側面に冷却風の吐出口を開設すると共に、前記ラジェー
   タルーム側に位置する流出口の開口面積が他方の流出口
   の開口面積より実質的に小さくなるように前記両流出口
   をそれぞれ狭窄する仕切板をアンダーカバーの前端部に
   設けたことを特徴とするリヤエンジンバスにおけするエ
   ンジンルーム冷却風の排出装置。