JPS5996148A - エチレン系共重合体組成物 - Google Patents

エチレン系共重合体組成物

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JPS5996148A
JPS5996148A JP20599182A JP20599182A JPS5996148A JP S5996148 A JPS5996148 A JP S5996148A JP 20599182 A JP20599182 A JP 20599182A JP 20599182 A JP20599182 A JP 20599182A JP S5996148 A JPS5996148 A JP S5996148A
Authority
JP
Japan
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weight
ethylene copolymer
parts
aluminum
ethylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP20599182A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Maeda
前田 正彦
Kenji Fujitani
憲治 藤谷
Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS5996148A publication Critical patent/JPS5996148A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 本発明はエチレンを主成分とするエチレン系共重合体組
成物に関する。さらにくわしくは、(4)エチレンと脂
肪族−価の第一級アルコールのアクリル酸アルキル酸ア
ルキルおよびメタクリル酸アルギルならびにα−βエチ
レン型不飽和酸およびその無水物とからなる群からえら
ばれた少なくとも一種とを共重合させることによって得
られるエチレン系共重合体、(B)アルミニウムまたは
アルミニウム合金の粉末状物、繊維状物および/または
フレーク状物、(C)導電性カーボンブラック、■)酸
化アンチモン、■ハロゲン含有有機化合物ならびに(ト
)含水無機物質からなる組成物に関するものであり、難
燃性がすぐれているのみならず、電磁波の遮蔽性が大で
ある組成物を提供することを1]的とするものである。
帥 発明の背景 産業の高度化および家庭生活の高水準化によって電磁波
の放射源が増大している。そのため、電磁波の漏洩によ
り、人体への危険な害および電子機器関係におけるIC
の誤動作などの悪影響があり、社会的に重大な問題とな
っている。特に、電子計算機、各種事務処理機器から放
射される電磁波がテレビ、音響機器に障害を与えている
また、自動車の分野においても、エンジンをはじめ、各
種機器の自動制御装置、さらには速度計、回転計などに
電子機器が使用されるようになっている。さらに、マイ
クロ・コンピューターヲ塔載するに至っている。また、
電話、ラジオ、テレビなどの電子機器が自動車内に設置
し、居住性を改善されてきている。これらの各種電子機
器はエンジン部分から放出される電磁波、さらには外部
からの電磁波によって誤動作が生じるなどの障害が発生
している。現在、最も問題となっているのは、車の機器
の操作・動作によって電流が変動するときの過渡現象、
負荷経路の誘導、容量結合、発電機からの誘導干渉、点
火系のふく射などによる過渡電圧障害と自動車内の送信
装置で発生する電磁界によって誘起笛れる障害である。
具体的には、自動車エンジンルーム内の機器間の配線は
、高電圧がかかつているために放射電磁波の強度も強く
しかも狭い空間に速度コントローラー、廃ガスコントロ
ーラー、エンジンコントローラーナトカ多数設置されて
いるために互いに複雑に影響しあっている。これらのこ
とから、電源線、信号線、制御線などの各種配線の電磁
波遮蔽が必要になっている。
さらに、電磁波の側対は電線・ケーブルなどから発生し
ており、時として種々の機器に直接またはアンテナを通
して各種の障害を与えている。特に、進歩の著しいIC
およびLSIにおいては、その作動電流が微少のために
誤動作の原因となっている。従来、電線、ケーブルの被
覆は電力損失をできる限り小さい状態で電流を導くこと
を目的としており、絶縁層の周りをカーボンブラックを
充填して導電化させたゴム状物が使用されている。
しかし、これらでは配線から放射される電磁波を遮蔽さ
せることができていない。
これらのことから、近年、電磁波゛の遮蔽として、各種
の方法が採用されている。
一般に、金属は電磁波を吸収または反射する性質を有し
ているため、電子レンジ、種々の通信機器の電磁波の遮
蔽材として用いられて効果を発揮している。また、同じ
目的のためにプラスチックに金属の溶射、蒸着、塗装、
メッキなどを施すことも行なわれている。さらに、プラ
スチックにカーボン粉末およびアルミニウム以外の金属
粉末のごとき添加剤を比較的多量に混入することによっ
て得られる材料も使用されている。
しかし、材料として金属を使用する方法またはプラスチ
ックに金属の溶射などの処理を施す方法は、比重が大き
いこと、加工性が劣ることおよび処理方法が容易でなく
、処理費用がかかることなどにおいて欠点がある。
また、添加剤を混入する方法については、この添加剤を
少量混入すれば、その効果を十分に発揮することができ
ない。一方、多量に混入すれば、効果を発揮することが
できるが、得られる成形物の機械的強度が大幅に低下す
ると云う欠点がある。
吋 発明の構成 以上のようなことから、本発明者らは、これらの欠点を
有さず、かつ電磁波の遮蔽性能のすぐれ(4) メルト
インデックス(ASTM  D  1238にしたがい
、荷重が2.16 kgおよび温度が190℃の条件で
測定、以下JM、1.Jと云う)が1.0〜500.9
/10分であるエチレンと2.0〜30重量%の炭素数
が多くとも6個の脂肪族−価の第一級アルコールのアク
リル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルならびに分
子中に3〜12個の炭素原子を含むα−βエチレン型不
飽和酸およびその基水物とからなる群からえらばれた少
なくとも一種の単量体とを共重合させることによって得
られるエチレン系共重合体、 (B)  rアルミニウムまたはアルミニウム合金の粉
末状物、繊維状物および/またはフレーク状物」(以下
「アルミニウムの粉末状物など」と云う)、 (0導電性カーボンブラック、 0 酸化アンチモン、 ■ ハロゲン含有有機化合物 ならびに [F] 含水無機物質 からなる組成物であり、該エチレン系共重合体、アルミ
ニウムの粉末状物などならびに導電性カーボンブラック
の合計量中に占めるアルミニウムの粉末状物などの配合
割合は5〜50容量%であり、導電性カーボンブラック
の配合割合は5〜50容量%であるが、エチレン系重合
体の配合割合は90〜40容量%であり、該エチレン系
重合体100重量部に対する酸化アンチモンおよびハロ
ゲン含有有機化合物の配合割合はそれぞれ少なくとも5
重量部であるが、それらの合計量として多くとも50重
量部であり、かつ含水無機物質の配合割合は多くとも4
0重量部であるが、100重量部の導電性カーボンに対
する含水無機物質の配合割合は少なくとも5重量部であ
るエチレン系共重合体組成物が、難燃性が良好であるば
かりでなく、電磁波の遮蔽性についてもすぐれ、さらに
種々の特徴(効果)を発揮する組成物であることを見出
し、本発明に到達した。
■ 発明の効果 特に、本発明の特徴は各種金属のうちでもアルミニウム
を選択したことにある。アルミニウムは他の金属に比べ
て比重が小さいためにエチレン系共重合体と均一に混合
することが容易であるばかりでなく、柔軟性に富んでい
るために混合時および成形加工時に混合機および金型な
どを傷つけることが小さく、加工性もすぐれている。さ
らに、鉄などのように空気中の水分によって侵されるこ
ともない。
すなわち、本発明によって得られる樹脂組成物は、電磁
波の遮蔽性能がきわめてすぐれているばかりでなく、下
記のごとき効果(特徴)を有している。
(1)軽量である。
(2)柔軟であり、弾力性に富む。
(3)成形性がすぐれているため、任意の形状に加工や
成形が容易である。
(4)電磁波遮蔽処理(たとえば、金属の溶射、導電塗
装、メッキなど)に要する二次加工費が必要となり、大
幅なコストダウンになる。
(5)熱伝導性がすぐれているために電子機器のハウジ
ングに使った場合、内部の放熱効率が良くなる。
本発明によって得られる耐衝撃性樹脂組成物は、電磁波
の吸収性能がきわめて良好であるのみならず、上記のご
ときすぐれた効果を有するため、多方面にわたって使用
することができる。代表的な用途を下記に示す。
(1)  ファクシミリ、プリンター、ワードプロセッ
サーなどの事務機器ハウジング材。
(2)  テレビ、ビデオなどの民生家電機器、電子機
器ハウジング機内部部品。
(3)自動車の前記各種測定機器(速度計など)のハウ
ジング材、エンジンなどの自動制御機のハウジング材、
自動車に設置されるマイクロ・コンピューター、電話、
テレビ、ラジオなどのハウジング材、さらには電気配線
カバーのファーネスチューブのカバー。
(4)電子機器のハウジング間の嵌合バッキング、各種
層のバッキングシートなと (5)導波管などのガスケット類、同軸コネクター〔■
 発明の詳細な説明 (5)エチレン系共重合体 本発明において使われるエチレン系共重合体のM、1.
は10〜50(L!? / 10分であり、10〜40
0g/10分が好ましく、特に20〜300g/10分
が好適である。M、 1.が]、、(1/10分未満の
エナシン系共重合体を使用すれば、得られる組成物の混
合性および成形性が劣り、たとえ成形物(製品)を製造
したとしても、柔軟性がすぐれたものが得られない。一
方、500.9/10分を越えたエチレン系共重合体を
用いると、良好な柔軟性と機械的強度を有する製品が得
られないのみならず、製品の耐熱性も劣る。
該エチレン共重合体を製造するために用いられる単量体
は、炭素数が多くとも6個の脂肪族−価の第一級アルコ
ールのアクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキル
からなる群からえらばれるエステルならびに分子中に3
〜12個の炭素原子を含むα−βエチレン型不飽和酸お
よびその無水物である。このエステルの代表例としては
、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ア
ミルおよびn−ヘキシルならびにこれらの異性体のアク
リル酸ならびにメタクリル酸のエステルがあげられる。
また、該不飽和酸の代表例としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、7マル酸、イタコ
ン酸およびイソクロトン酸ならびにそれらの無水物があ
げられる。これらの単量体のうち、炭素数が1または2
個の脂肪族−価の第一級アルコールのアクリル酸および
メタクリル酸のエステルならびにアクリル酸メタクリル
酸マレイン酸および無水マレイン酸が好適である。エチ
レン系共重合体中に占める単量体の共重合割合は20〜
30重量%であり、30〜30重量%が望ましく、とり
わけ50〜28重量%が好適である。該共重合体中に占
める単量体の共重合割合が2.0重量%未満では、前記
のアルミニウムの粉末状物などとの混合性が劣るために
均一な組成物が得られない。一方、共重合割合が30重
量%を越えた共重合体を使用すると、機械強度のすぐれ
た組成物が得られないために良好な製品が得られない。
このエチレン系共重合体はエチレンと前記単量体とを遊
離基発生剤(たとえば、有機過酸化物、アゾ糸化合物)
を触媒とし、100〜400℃(好ましくは、120〜
300°C)において140〜1500kg/iの圧力
下で共重合させることによって得られるものであり、工
業的に製造され、多方面にわたって使用されているもの
である。
(B)  アルミニウムの粉末状物などまた、本発明に
おいて使われているアルミニウムまたはアルミニウム合
金の粉末状物、繊維状物およびフレーク状物のうち、粉
末状物としては、その平均の大きさは一般には250メ
ツシユないし20メツシユである。また、繊維状物とし
ては、その直径は0.0020〜0.20.mmであり
、長さが10+u+以下のものが加工し易いため望まし
い。
さらに、フレーク状物としては、断面積が0.1×0、
1 mmから5×5mmを有する円形、正方形、長方形
、四角形などの任意の形状のものを用いることができる
が、とりわけその厚さかO,l mm以下のものが望ま
しい。なかでも、約I X 1 mmの断面積をもつ四
角形状で厚さが約0.03mmのものが分散性が良好で
ある。アルミニウムのフレーク状物すどはエチレン系共
重合体内での分散性がよく、繊維状物のようにそれ自体
でからまって玉状物を形成することがない。また、成形
時にエチレン系共重合体の流れ方向に沿って配合する傾
向か強く、同一混合量では導電性が良いばかりか、曲げ
弾性率などを向上させる。とりわけ、1 mmX ]、
 mmの表面積をも゛つフレーク状物は分散性の点から
最つとも好ましい。これらの粉末状物、繊維状物または
フレーク状物は単独で使用してもよいが、二種以上を併
用することによって本発明の目的を達成するために少な
い混合率で効果を発揮することができるため好適である
。また、アルミニウム合金中のアルミニウムの含有量は
、通常80重量%以上である。
(C)  カーボンブラック サラに、本発明において用いられる導電性カーボンブラ
ックとしては、一般にはその比表面積が低温窒素吸着法
およびBET法で測定して20〜1800m2/、!7
  および細孔容積が細孔半径30〜7500大の範囲
において水銀圧入法で測定して1.5〜4. OCC/
 9であり、特に比表面積が600〜1200m/gの
ものが有効である。
該カーボンブラックとしては、チャンネルブランク、ア
セチレンブラックおよびファーネスブラック法によって
製造されるカーボンブラックがあげられる。これらのカ
ーボンブラックについては、カーボンブラック協会網〃
カーボンブランク便覧“(図書出版社、昭和47年発行
)、ラバーダイジェスト社編ゝゝ便覧、ゴム・プラスチ
ック配合薬品〃(ラバーダイジェスト社、昭和49年発
行)、前記六合成ゴムハンドブック〃などによってそれ
らの製造方法および物性などがよく知られているもので
ある。
0 ハロゲン含有有機化合物 また、本発明において使われるハロゲン含有有機化合物
は難燃化剤として広く知られているものである。その代
表例として、無水テトラクロロフタル酸、塩素化ハラフ
ィン、塩素化ビスフェノールA、臭Hkビスフェノール
S、塩素化ジフェニール、臭素化ジフェニール、塩素化
ナフタリン、トリス(β−クロロエチル)ホスフエート
オヨヒトリス(ジブロモブチル)ホスフェートがあげら
れる。
(ト)酸化アンチモン さらに、本発明において用いられる酸化アンチモンは前
記ハロゲン含有有機化合物の難燃化助剤として一般に用
いられているものである。代表例としては、三酸化アン
チモンおよび五酸化アンチモンがあげられる。
これらのハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモン
は前記ゝゝ便覧、ゴム・プラスチック配合薬品〃などに
よってよく知られているものである。
[F] 含水無機物質 また、本発明において使用される含水無機物質は、結合
水量を10〜80重量%含有するものであり、真比重は
10〜5.0である。含水無機物質の代表例は周期律表
のmA族、nH族およびIII B族の金属およびそれ
らの金属を含む塩の水和物である。該含水無機物質とし
ては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
アルミニウム(Al2O3・nH,、0)、水和石膏、
カホリンクレー、炭酸カルシウム、ハイドロタルサイト
、塩基性炭酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、沈降
性(ijfE酸バリウムなどのように分子内に水分を有
する化合物があげられる。これらの含水無機物質は水に
対して難溶性てあり、100CCの水に対する溶解度は
20℃の温度において、一般には10g以下であり、1
g以下が望ましく、とりわけ0.1g以下が好適である
。好適な含水無機物質としては、水酸化アルミニウム、
水和石膏、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、塩基
性炭酸マグネシウム、沈降性硫酸マグネシウムおよびカ
ルシウムがアケられる。
C)配合割合(組成割合) 本発明のエチレン系共重合体組成物中における前記エチ
レン系共重合体、アルミニウムの粉末状物などおよび導
電性カーボンブラックの合計量中に占めるアルミニウム
の粉末状物の配合割合(組成割合)は5〜50容量%で
あり、特に5〜45容量%が好適である。また、これら
の合計量中に占める導電カーボンブランクの配合割合は
5〜50容量%であり、とりわけlO〜45容量%が好
適である。しかし、これらの合計量中に占めるエチレン
系共重合体の配合割合は90〜40容量%であり、特に
80〜45容量%が好適である(すなわち、アルミニウ
ムの粉末状物などと導電性カーボンブランクの総和は1
0〜60容量%であり、とりわけ20〜55容量%が好
適である)。さらに、アルミニウムの粉末状物などと導
電性カーボンブラックとの容量比が4=1〜1:4が好
ましく、特に3.5:1〜1:3.5が好適である。特
に高周波数領域(MHx)において遮蔽効果のある導電
性カーボンブラックと低周波領域(KHz)における電
磁波遮蔽効果のあるアルミニウム金属のフレーク状物を
混合することにより、より広い周波数領域にわたって遮
蔽効果を示すのみならず、単独で用いた場合では、はと
んど効果を発現しない領域でも、両者を併用することに
よって著しい遮蔽効果を発揮する。この著しい効果を示
す理由については明らかではないが、アルミニウムの粉
末状物などに反射または吸収された電磁波エネルギーが
導電性カーボンブラックを媒介として接地されるものと
推定される。かかる理由をうらづける結果としては、導
電性カーボンブラックを併用することにより、本発明の
組成物の導電性を著しく向上させることである。エチレ
ン系共重合体、アルミニウムの粉末状物などおよび導電
性カーボンブラックの合計量中に占めるエチレン系共重
合体の配合割合が90容量%を越えると、特に低周波領
域における遮蔽効果を十分に発揮することができる組成
物が得られない。一方、40容量%未満では、組成物の
成形性が低下するのみにならず、均一状の組成物が得ら
れないこともある。
さらに、100重量部のエチレン系共重合体に対する酸
化アンチモンおよびハロゲン含有有機化合物の配合割合
は少なくとも3重量部であり、特に5重量部以上が好ま
しい。また、それらの合計量として10〜50重量部が
望ましく、とりわけ10〜45重量部が好適である。さ
らに、100重量部のハロゲン含有有機化合物中のハロ
ゲン元素量に対する酸化アンチモンの配合割合は、一般
には100〜600重量部であり、100〜400重量
部が好ましく、特に難燃性およびブリード性の点から1
50〜400重量部が好適である。
100重量部のエチレン系共重合体に対する酸化アンチ
モンおよびハロゲン含有有機化合物の配合割合がそれぞ
れ5重量部未満では、得られる組成物の難燃性が劣る。
また、100重量部のエチレン系共重合体に対して合計
量として50重量部を越えた酪化アンチモンおよびハロ
ゲン含有有機化合物を配合した場合、組成形の成形性が
劣り、かりに成形物が製造できたとしても、機械的強度
が満足すべきものではないから好ましくない。
本発明の重要な点はカーボンブラックおよび通常の難燃
剤(ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモン)か
らなる通常の難燃処方に加えて電気電導性が良好であり
、かつ高難燃性(UL−94法でV−0)を付与するた
めに前記カーボンブラック100重量部に対して少なく
とも5重量部の含水無機物質を配合することであり、と
りわけ7〜20重量部配合することが望ましい。また、
100重量部のエチレン系共重合体に対する含水無機物
質の配合割合は多くとも40重H@Isであり、特に3
5重量部以下が好ましい。100重量部のエチレン系共
重合体に対して40重量部を越えた含水無機物質を配合
した場合、得られる組成物の機械的強度が劣るため望ま
しくない。
0 組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するさい、オレフィン系樹脂の分
野において一般に、用いられ゛ている酪素および熱に対
する安定剤、金属劣化防止剤、充填剤ならびに滑剤をさ
らに添加してもよい。
また、本発明の組成物は、ポリオレフィンの業界におい
て一般に使われているヘンシェルミキサーのごとき混合
機を用いてトライブレンドしてもヨく、ハンガ+)−ミ
キサー、ニーダ−、ロールミルおよびスクリュ一式押出
機のごとき混合機を使用して溶融混練することによって
得ることができる。このさい、あらかじめトライブレン
ドし、得られる組成物(混合物)を溶融混練することに
よって均一状の組成物を得ることができる。この場合、
一般には溶融混練した後、ペレット状物に成形し、後記
の成形に供する。
成形方法としては、押出成形法、射出成形法およびプレ
ス成形法があげられる。さらに、スタンピング法、押出
シートを用いてのプレス成形法、真空成形法などの成形
法のごときポリカーボネート樹脂の分野において一般に
使われている成形法も適用してよい。
本発明の組成物は、前記したごとく、加工性がすぐれて
いるため、前記の成形法によって種々の形状物に成形さ
れて多方面に使用することができる。
■ 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、体積固有抵抗値は
第1図に示される成形物から縦3cn′Lおよび横が1
cTLの試片を取り出し、第1図のAおよびB(いずれ
も幅は1 cm ) 2ケ所に表裏に導電性銀ペースト
を塗った。ペーストが充分乾燥した後、各ペースト塗布
間の抵抗値をテスター(三相電気計器製、S#A  5
R−3TR)を用イテ測定シタ。
体積固有抵抗値は得られた値を厚さく1)で割って、(
Ω・儒)で表わした。また、電磁波の遮蔽効果の測定は
、厚さが3mmのシートを使ってIO×10×30cI
rLのサンプル箱を製作し、箱の中にポータプル発振器
を所定の周波数(200MHx  )  に調節して入
れた。この箱を電波暗室内に置き、受信アンテナで箱内
の発信器から出る電波を検波器を経てマイクロ波用電力
計で測定した。シートから製作した箱を除いた状態にお
ける発振器からの電波も同様に計測し、サンプル箱の有
無による電解強度(μV)の比率をデシベル(dB)で
表わしてサンプルシートの電磁波減衰量とした。さらに
、難燃性はアンダーライター ラボラトリ−(UL)9
4法にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において用いたエチレン系共
重合体、アルミニウムフレーク、アルミニウム繊維、ア
ルミニウム粉末、導電性カーボンブラックならびに難燃
化剤として使用したノ・ロゲン含有有機化合物、酸化ア
ンチモンおよび含水無機物質は下記のごとき形状および
物性を有するものである。
〔囚 エチレン系共重合体〕
エチレン系共重合体として、M、1.が2 (1/ 1
0分であるエチレン−エチルアクリレート共重合体〔密
度 0.931 El /ffl、エチルアクリレート
共重合割合 18重量%、以下rEEA(1)Jと云う
〕、M、1.が25C1/10分であるエチレン−エチ
ルアクリレート共重合体+:[&  o、935g/ 
CI& %エチルアクリレート共重合割合 25重量%
、以下rEEA(2)Jと云う〕、M、1.が105g
10分であるエチレン−メチルアクリレート共重合体(
メチルアクリレート共重合割合 18.0重量%、以下
「EMAJと云う)、M、1.が60gZlO分である
エチレン−メチルメタクリレート共重合体(メチルメタ
クリレート共重合割合 180重量%、以下JEMMA
Jと云う)およびM、I。
が300g/10分であるエチレン−アクリル酸共重合
体(密度 0.9279 /cIIL、アクリル酸含有
量 13重量%、以下[EAAJと云う)を使った。
〔(B)  アルミニウム・フレーク状アルミニウム・
フレークとして、断面積が1×1朋、厚さが0.03 
mmの正方形のフレーク状アルミニウム(以下rA7 
フレーク」と云う)を用いた。
〔(C)  アルミニウム粉末) アルミニウム粉末として、粒径が74〜150ミクロン
のアルミニウム粉末(以下「Al粉末」と云う)を使用
した。
〔(至) アルミニウム繊維〕
アルミニウム繊維として、長さが約6朋、径が65ミク
ロンのアルミニウム・ファイバー(以下1’−An繊維
]という)を使った。
〔(ト)導電性カーボンブラック〕
導電性カーボンブラックとして、平均粒径が約30ミリ
ミクロンのファーネス・ブラック〔米国キャボット社製
、商品名 パルカン(Vulcan )XC−72、密
度 約1.89 / CC)表面積 200@” / 
ji z以下[C,B、Jと云う〕を使った。
〔(ト)ハロゲン含有有機化合物〕
ハロゲン含有有機化合物として、密度が3.3g/dで
あるデカブロモジフェニルオキサイド(融点 304℃
、平均 3ミクロン、臭素含有量約82重量%、以下「
デカプロ」と云う)を使用した。
〔(G)酸化アンチモン〕
酸化アンチモンとして、密度が5.259/iである三
酸化アンチモン(融点 656°C1平均粒径 05ミ
クロン、以下「5b203」と云う)を用いた。
〔含水無機物質〕
含水無機物質として、超微粉ケイ酸マグネシウム(密度
 275 、!i’ /”=%比表面積 20 m/ 
9 %粒径 0.32〜6ミクロン、5in2含有量 
62.5重量%、MgO含有量 30.6重量%、H2
0含有量4.99重量%、以下「MgO−8iO2」と
云う)を用いた。
実施例 1〜12、比較例 1〜5 重量部に対して、10重量部のデカプロ、5重量部の5
b203および10重量部の画0・5102 (ただし
、比較例4ではデカプロ、5b203およびMgO・S
iO2はいずれも使用せず、また比較例5では、デカプ
ロおよびSb2 C1,?iAずれも前記と同じ量添加
したが、MgO−SiO□は添加せず)、ならびにエチ
レン系共重合体、Al 繊維、Alフレーク、AA粉末
およびC,B、をそれぞれ第1表に示す配合割合(いず
れも容量%)であらかじめヘンシエルット化を行ない、
組成物を製造した。得られたそれぞれの組成物を210
℃に設定した電熱プレスを用いて厚さが3mmのシート
(試験片)を製造した。
このようにして得られた各試験片の体積固有抵抗値およ
び電磁波減衰量の測定を行なった。それらの結果を第2
表に示す。
また、前記のペレットから同様にプレス成形を行なって
厚さが1/8インチの試験片を製造し、UL−94法に
したがって難燃性のテストを行なった。全実施例および
比較例1ない3の試験片では■−〇であった。これに対
し、難燃剤を全く添加しなかった比較例4の試験片では
全く難燃性を示さず、また難燃化剤のうちMgO・51
02を添加しなかった比較例5の試験片では残り火があ
り、V−1であった。
さらに、各試験片のアイゾツト衝撃強度(ASTM  
D  256にしたがい、ノツチ付)を測定した。いず
れの試験片も70以上の値を示し、弾力性があり、衝撃
吸収能力が高いことを示した。
比較例 6〜9 比較例6および7は、An粉末およびC,B、の配合量
を第1表に示すように増加させ、また比較例8では、エ
チレン系共重合体として使ったEEA(1) 100重
量部に対してデカプロの配合量を40重量部および5b
203の配合量を20重量部にがえ、さらに比較例9で
は、EEA(1)100重量部に対してMgO−8IO
2の配合量を50*量部にかえたほかは(Al フレー
クおよびC,B、の配合量は、比較例8および9はいず
れも実施例1と同じ)いずれも実施例1と同じ条件でヘ
ンシェルミキサーでトライブレンドを行ない、得られた
各種混合物を実施例1と同様に溶融混練してペレット化
を試みたが、いずれもペレットを製造することができな
かった(均−状の組成物は得られない)。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる組成物は、電磁波遮蔽性が良好であるばかりで
なく、ハロゲン含有有機化合物、酸化アンチモンおよび
含水無機物質のうち、いずれかを配合しない組成物に比
べて難燃性が著しく改良されていることが明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図は体積固有抵抗値を測定するための試片の斜視図
である。第1図のAおよびB(表裏)は導電性銀ペース
トの塗布図である。 特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精− 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 囚 メルトインデックスが10〜500.!7/10分
    であり、エチレンと20〜30重量%の炭素数が多くと
    も6個の脂肪族−価の第一級アルコールのアクリル酸ア
    ルキルおよびメタクリル酸アルキルならびに分子中に3
    〜12個の炭素原子を含むα−βエチレン型不飽和酸お
    よびその無水物とからなる群からえらばれた少なくとも
    一種の単量体とを共重合させることによって得られるエ
    チレン系共重合体、 (匂 アルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末状物
    、繊維状物および/またはフレーク状物、C)導電性カ
    ーボンブランク、 0 酸化アンチモン、 ■ ハロゲン含有有機化合物 ならびに (D 含水無機物質 からなる組成物であり、該エチレン系共重合体、アルミ
    ニウムまたはアルミニウム合金の粉末状物、繊維状物お
    よびフレーク状物ならびに導電性カーボンブラックの合
    計量中に占める粉末状物、繊維状物およびフレーク状物
    の配合割合はそれらの合計量として5〜50容量%であ
    り、導電性カーボンブラックの配合割合は5〜50容量
    %であるが、エチレン系共重合体の配合割合は90〜4
    0容量%であり、該エチレン系共重合体100重量部に
    対する酸化アンチモンおよびハロゲン含有有機化合物の
    配合割合はそれぞれ少なくとも3重量部であるが、それ
    らの合計量として多くとも50重量部であり、かつ含水
    無機物質の配合割合は多くとも40重量部であるが、1
    00重量部の導電性カーボンブランクに対する含水無機
    物質の配合割合は少なくとも5重量部であるエチレン系
    共重合組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115943A (ja) * 1984-11-09 1986-06-03 Meidensha Electric Mfg Co Ltd 難燃性電磁波シ−ルド組成物
EP0548162A1 (en) * 1990-09-10 1993-06-30 Raychem Corporation Flame retardant conductive polymer composition device
US5925276A (en) * 1989-09-08 1999-07-20 Raychem Corporation Conductive polymer device with fuse capable of arc suppression

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