JPS599585B2 - 防蝕塗料組成物 - Google Patents

防蝕塗料組成物

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JPS599585B2
JPS599585B2 JP14803480A JP14803480A JPS599585B2 JP S599585 B2 JPS599585 B2 JP S599585B2 JP 14803480 A JP14803480 A JP 14803480A JP 14803480 A JP14803480 A JP 14803480A JP S599585 B2 JPS599585 B2 JP S599585B2
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裕 市村
稔雄 篠原
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Dai Nippon Toryo KK
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Dai Nippon Toryo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄鋼、鋳物等の金属表面上に、物理的特性特に
防蝕性にすぐれた強靭な被膜を形成することができる、
防蝕塗料組成物に関する。
従来、金属の防蝕、防錆を目的とする樹脂被覆(ライニ
ング)が各種公害防止装置や化学装置類を中心にタンク
類、船舶の油槽、船底等に広く行なわれている。
ところでこれらの樹脂ライニングに用いられている樹脂
としては、常置硬化性、現場作業性、価格等の点から不
飽和ポリエステル樹脂、あるいはエポキシ樹脂等が用い
られており、ライニング方法としてはFRPライニング
即ちライニング施工に際してあらかじめ、エポキシ樹脂
に対してはアミン系架橋剤を、不飽和ポリエステル樹脂
に対しては有機過酸化物を架橋開始剤として混合し、ガ
ラス繊維からなるシート状もしくは織布状の基材をライ
ニングすべき母体に当て、これに前記樹脂をフェルトロ
ール等を用いて含浸と同時に脱泡させて硬化させるのが
一般的であつた。この方法の外に最近注目されているの
は、ガラス繊維の代りにガラス質の極めて薄いガラスフ
レークを前記したエポキシ樹脂あるいは不飽和ポリエス
テル樹脂等と配合した組成物を、スプレー塗装により被
塗物に吹付ける方法や、コアなどで被塗物に塗りつける
方法(フレークライニング)なノ どであり、既に実用
化されているものもある。例えば、前記の如き組成物と
しては、使用する有機樹脂結合剤ビヒクル中に微細なガ
ラス薄片を含む、保護並びに装飾用の被覆組成物(特公
昭51−25368号公報)、あるいはライニング用樹
脂j 中に耐蝕材としてガラスフレークと補強材として
ガラスファイバーとを充填したライニング材(特開昭5
2−30855号公報)などが知られており、さらにリ
ン片状ガラスの表面を適当な物質で事前に処理し、疎水
性やリーフイング性を附与し、これを混合したプラスチ
ツク、塗料、絶縁紙等(特公昭47−16821号公報
)も知られている。しかしながら先に述べたような組成
物の施工は、通常被膜の諸性能面を考慮してすべて2U
1以上の超厚膜である。しかも施工費は非常に高く、従
つて通常の鋼構造物には到底適用しえず、上記の如くご
く限られた特殊な用途に使用されているのが実状である
。また前記のFRPライニングエ法で得られた被膜は一
応物理的に強靭であるが施工法が同様に難かしく従つて
施工コストも高いものであつた。
そこでこれらライニングエ法の欠点を改善する目的で、
現在広く用いられているのは前記したガラス質の極めて
薄いガラスフレークと樹脂との配合物を用いる方法であ
るが、それはスブレ一塗装あるいはコテ塗り等、従来の
ライニングエ法に比べて比較的簡便に行ないうる反面、
得られる塗膜物性が劣るという欠点を有することがさけ
られなかつた。本発明は前記の如き従来技術の各種欠点
を解消し、防蝕性、密着性、耐衝撃性等に優れた耐久性
のある被膜を提供し得る防蝕塗料組成物に関するもので
ある。
即ち本発明は (1)エポキシ樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂と硬化
剤から成る樹脂組成物100重量部に対して、扁平状ポ
リエチレン微粉末又はポリアセタール微粉末を5〜15
0重量部、及び必要により必要量の溶剤を混合してなる
防蝕塗料組成物、及び(2)エポキシ樹脂又は不飽和ポ
リエステル樹脂と硬化剤から成る樹脂組成物100重量
部に対して、扁平状ポリエチレン微粉末又はポリアセタ
ール微粉末5〜100重量部と、防錆顔料5〜150重
量部、及び必要により必要量の溶剤を混合してなる防蝕
塗料組成物に係る。
本発明に用いられる前記「樹脂組成物」とは、エポキシ
樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂と、当該樹脂の分子中
に含有される反応基と相互に反応し、架橋構造を形成し
うる硬化剤(架橋剤もしくは架橋構造の形成反応を開始
、促進するための触媒)との混合物からなるものである
本発明に使用される前記エポキシ樹脂とは、一分子中に
少なくとも二個以上のエボキシ基を有する樹脂で、例え
ば(1)ビスフエノールAとエピクロルヒドリンあるい
はメチルエピクロルヒドリンとの反応により合成された
もの、(2)グリコール類とエピクロルヒト)フッある
いはメチルエピクロルヒドリンとを反応して合成された
もの、(3)フエノール類とホルムアルデヒドを酸性又
はアルカリ性の触媒下で反応して得られるノボラツクま
たはレゾールとエピクロルヒドリンあるいはメチルエピ
クロルヒドリンとを反応して得られたもの、(4)分子
内二重結合を酸化して合成されたもの、(5)ハロゲン
化フエノール類とエピクロルヒドリンあるいはメチルエ
ピクロルヒドリンとを反応して得られたもの、(6)フ
エノール類とエチレンオキサイドあるいはプロピレンオ
キサイド等を付加したものとエピクロルヒドリンあるい
はメチルエピクロルヒドリンとを反応して得られたもの
、(7) カルボン酸とエピクロルヒドリンあるいはメ
チルエピクロルヒドリンとを反応して得られたもの、等
を挙げることができる。
これらは単独又は混合物として使用することができる。
更にこれらの組成物から、容易に類推されるエポキシ系
化合物ならびに上記エポキシ樹脂の誘導体も本発明の範
囲内に含まれることに留意すべきである。
例えば、ポリオール型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂、ハロゲン含有エポキシ樹脂などがそれに含まれる。
そこで市販されているものの商品名として列挙すれば例
えばエピコート(シエル化学製商品名)、エピクロン(
大日本インキ化学工業製商品名)、アラルダイト(チバ
・カーキー製商品名)等が代表例として挙げられる。こ
れら前記エポキシ樹脂の硬化剤としては、一般にエポキ
シ樹脂用硬化剤として使用されているものであれば何で
もよい。例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、メタキシリレンジアミン、メタフエニレンジ
アミン、複素環ジアミンなどの脂肪族又は芳香族ポリア
ミン、ジメチルアミノメチルフエノール、トリス(ジメ
チルアミノメチル)フエノール、ピペリジンなどの第2
級もしくは第3級アミン、ポリアミド樹脂、アミン付加
物(一般にアミンアダクトと称される)等のアミノ系化
合物、チオール、チオコール類、トリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート化合物(プロツクイソシアネートを含む)の外、フ
エノール樹脂、酸無水物、メラミン樹脂、尿素樹脂等が
挙げられる。たゾし樹脂組成物の硬化反応時に扁平状プ
ラスチツク微粉末の熱変形温度以上の加熱を必要とする
ものは、本発明の対象からおのずから除外される。なお
、本発明組成物の適用対象が一般には大型鋼材、及び大
型鋼製品であるため、常泥もしくは強靭乾燥程度でエポ
キシ樹脂と硬化剤との化学反応が進行する組み合せから
成る樹脂組成物の使用が好ましい。本発明のエポキシ樹
脂と硬化剤からなる樹脂組成物において、エポキシ樹脂
及び硬化剤が常温で液状である場合には特に溶剤を用い
る必要はない。
しかしいずれか一方が常温で固型の場合には、通常行わ
れているように後述する溶剤の一種もしくは二種以上の
必要量に溶解して用いることが好ましい。また本発明で
使用する前記不飽和ポリエステル樹脂としては、公知の
ものがすべて同等に使用可能である。
その合成法としては例えば不飽和酸と飽和酸を併用し多
価アルコールとエステル化反応を不活性ガス中で行ない
、ついで溶剤、あるいは重合性単量体にて希釈して得る
。前記不飽和酸及び飽和酸としては無水マレイン酸、フ
マル酸、シトラコン酸、イタコン酸、テトラクロロ無水
フタル酸、ヘッド酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、エンドメチレ
ンテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸
、アゼライン酸、セバシン酸、アントラセン一無水マレ
イン酸付加物等を挙げることができる。これらは単独又
は混合物として使用される。又前記飽和及び不飽和酸と
反応させる多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタ
ンジオール−1,3、ブタンジオール−1,4、ブタン
ジオール2,3、ペンタンジオール一1,5、ヘキサン
ジオール−1,6、ネオペンチルグリコール、2,2,
4−トリメチルペンタンジオール一1,3、水素化ビス
フエノールA、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジ
アリルエーテル、トリメチレングリコール、2−エチル
−1,3ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、
シクロヘキサンジメタノール−1,4、2,2,4−テ
トラメチルシクロブタンジオ→レ一1,3、1,4−ビ
ス(2−オキシエトキシ)ベンゼン、2,2,4,4−
テトラメチルシクロブタンジオール−1,3等が含まれ
る。これらは単独又は混合物として使用される。また反
応触媒、溶剤および必要により重合防止剤の存在下で、
エポキシ樹脂とα,β−モノエチレン性不飽和モノカル
ボン酸とを反応させて得られるポリエステル樹脂も本発
明に含まれる。
当該エボキシ樹脂としては前記した種類のエポキシ樹脂
がいずれも使用可能である。また、該エポキシ樹脂と反
彪させる不飽和モノカルボン酸としては、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸等があげられ、その他不飽和
多価カルボン酸のモノエステル類、例えばマレイン酸モ
ノエステル等を用いることも出来る。
これらは、単独又は混合物として使用可能である。また
前記の反応触媒としては、アミン類、例えばトリエチル
アミンなど、第4級アンモニウム塩例えば、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、jなどを挙げることができ
る。
更に、重合防止剤としては、例えばハイドロキノン、モ
ノ−t−ブチルハイドロキノン、p−t一ブチルカテコ
ール、2−5−ジ一t−ブチルハイドロキノン、ベンゾ
キノン、2,5−ジフエ[ャ笈■■前記重合性単量体と
しては、例えばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベ
ンゼン、酢酸ビニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸、アクリル酸エチル、アクリロニトリル
、メタクリク 口ニトリル、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ジ
アリルフタレート、2,5−ジクロロスチレン、ジアリ
ルエーテル、トリアリルシアヌレート、4一ビニルシク
ロヘキサノンモノエポキサイド、ビニルピロリドン、ト
リアリルフオスフエート、などを挙げることができる。
これらは単独又は混合物として使用できる。
不飽和ポリエステル樹脂は、通常不飽和ポリエステルと
前記の如き重合性単量体の混合物として市販され常用さ
れており、本発明においてもこれらが支障なく使用出来
るが、必要により後述する溶剤の一種もしくは二種以上
を必要量添加混合してもよい。本発明の前記不飽和ポリ
エステル樹脂は常法により、硬化剤(重合開始剤、重合
促進剤等)を併用するものである。
前記重合開始剤としては通常の過酸化物等が使用出来る
。例えばメチルエチルケトンパーオキサイド、t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサ
イド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド
、パラメンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジハイドロパーオキシ・\キサン、ベン
ゾイルパーオキサイド等のパーオキサイド類あるいはt
−ブチルパーオキシフタレート、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチ
ルパーオキシビバレート、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、t一ブチルパーオキシイソブチレート等のパーオ
キシエステル類などの1種もしくは2種以上の混合物が
使用しうる。更に必要に応じてアミン類、ナフテン酸コ
バルト、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸鉛等の脂肪酸
金属塩類等の1種もしくは2種以上の重合促進剤を添加
してもよい。本発明の不飽和ポリエステル樹脂に対する
重合開始剤、重合促進剤の添加量は、不飽和ポリエステ
ル樹脂(重合性単量体を含む)100重量部に対して重
合開始剤0.1〜10重量部、重合促進剤0.1〜10
重量部の割合が好ましい範囲として使用出来る。
本発明において、前記必要により用いられる溶剤として
は、例えば脂肪族炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶
剤、ハロゲン化炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤、ケ
トン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン
アルコール系溶剤、エーテルアルコール系溶剤、ケトン
エーテル系溶剤、ケトンエステル系溶剤、エステルエー
テル系溶剤などを挙げることができる。
これらは単独又は混合物として使用することができる。
これらの溶剤は組成物の粘度、塗布作業性等の面から、
通常使用されているような量で用いる。本発明において
使用される扁平状ポリエチレン微粉末又はポリアセター
ル微粉末は、ポリエチレン又はポリアセタールを化学的
もしくは物理的手段により扁平状微粉末(以下単に又は
必要により、扁平状プラスチツク微粉末という)とした
もので、平均厚み50ミクロン以下、好ましくは1〜2
0ミクロン、平均長さ1000ミクロン以下、好ましく
は50〜500ミクロン程度の扁平形状からなるもので
ある。
従前より、前記した樹脂組成物に扁平状ガラス微粉末、
いわゆるガラスフレークを混入せしめた被覆組成物が知
られている。
しかし紋組成物から得られた被覆は、ガラスフレークの
積層による腐食性因子の透過阻止効果は大きいが、一方
最大の欠点としてガラス自体が伸縮性に欠けるため、得
られた被膜の伸縮率が極めて小さいという欠点を有して
いた。加えて前記被覆組成物は、通常の塗料組成物に比
して厚膜に塗布して用いられているが、膜厚が厚くなれ
ばなる程、被塗物のタワミ、変形等に対して被膜が順応
出来ず、被膜破壊、剥離等を生じ易いという欠点を有し
ていた。こわに対し本発明の扁平状プラスチツク微粉末
は、このような欠点を主に改良するために使用さわるも
のである。
換言すわば被膜中での積層効果と被膜の伸縮性改良効果
が大巾にはかわるものである。本発明の扁平状プラスチ
ツク微粉末の形状は前記した如き特定のものであるが、
その厚みはプラスチツク微粉末の重なり層を多くすると
いう観点から出来るだけ薄い方が好ましく、その厚みは
約50ミクロン以下である。
厚みが約50ミクロン以上となると特に被膜の厚みが薄
い場合、プラスチツク微粉末の重なり層が少なくなり、
腐蝕性因子の耐遮断効果が著しく減退する。他方、プラ
スチツク微粉末の長さについては1000ミクロン以上
になると、被膜中で微粉末が折れ曲つたり、あるいは均
一な重なり層を形成し難い等の欠点があられれるので好
ましくない。
本発明に於て、前記樹脂組成物(固形分、重合性単量体
は固形分として計算する)100重量部に対する扁平状
プラスチツク微粉末の添加量は、扁平状プラスチツク微
粉末を単独に用いる場合は5〜150重量部、好ましく
は10〜80重量部である。前記割合に於て該微粉末の
量が5重量部より少ないと、蒸気水分その他の腐食性因
子の透過、貫通を阻止する効果が得られない。また15
0重量部より多くなるとピンホールの発生が多くなると
いう欠点が生ずる。なお、扁平状プラスチツク微粉末は
防錆顔料と併せ用いる場合には5〜100重量部、好ま
しくは10〜60重量部の割合で用いる。扁平状プラス
チツク微粉末の量が5重量部に満たない場合及び100
重量部を越える場合の欠陥は前記したものと同じである
。本発明の別の態様に於て使用する「防錆顔料」は一般
に、市場で容易に入手可能なものはいずわでも良い、例
えばその代表例を列挙すると、鉛丹、亜酸化鉛、シアナ
ミド鉛、塩基性クロム酸塩、金属鉛、扁平状金属鉛等の
金属鉛粉および鉛化合物、ストロンチウムクロメート、
カルシウムクロメート、ジンククロメート、モリブデン
酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、タングステン酸亜鉛
、タングステン酸カルシウム、タングステン酸マグネシ
ウム、クロム酸鉛、リン酸亜鉛、リン酸了ルミニウム、
オルソリン酸錫、四ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛等の酸
素酸塩類、さらに扁平状アルミニウム粉、金属亜鉛粉、
扁平状金属亜鉛粉等の1種もしくは2種以上の混合物で
ある。
前記防錆顔料の防蝕塗料組成物中に於ける添加量は、樹
脂組成物100重量部に対して5〜150重量部、好ま
しくは10〜100重量部である。
前記に於て防錆顔料の量が5重量部より少ないと防錆効
果がない。一方150重量部より多いと被膜にピンホー
ルの発生が著しくなり、被膜物性が低下して目的とする
効果が得られない。通常、厚膜型被膜に於ては、塗装方
法、管理、養生不備等によりピンホールの発生を生じや
すい。すなわち本来、この種被膜自体には防蝕効果は殆
んど期特出来ず、初期のピンホールの存在の有無がその
後の被膜の耐久性を左右する。しかし実際の施エレベル
に於ては被膜中のピンホールを皆無とすることは難かし
い。それ故本発明の前記態様の如き、組成物中の防錆顔
料の存在は、腐蝕性因子の浸透に対して極めて効果的に
働くという特長を有する。フ更に前記防錆顔料のうち、
防錆効果と多重層の重なり層を形成する性質を併せもつ
扁平状亜鉛粉、扁平状金属鉛粉、扁平状アルミニウム粉
の併用が最も好ましい。
更に本発明の防蝕塗料組成物には、必要により、着色顔
料、体質顔料、沈殿防止剤、分散剤、その他の扁平状顔
料等を添加することが可能である。
かくして得られた本発明の組成物は、ハケ、ローラー、
エアレススプレー、エアスプレー等の常法により、目的
とする鉄鋼材表面に膜厚5m1L以下好ましくは最低膜
厚300ミクロン程度以上になるよう塗布された後、常
温もしくは強制乾燥により乾燥される。乾燥後得られた
被膜は塗膜物性、耐蝕性に優れた性能を有するものであ
る。以下本発明の具体的な効果を実施例により説明する
尚実施例及び比較例の「部」又は「%」は「重量部」又
は「重量%」を示す。〔1〕扁平状ポリエチレン微粉末
の作成 メルトインデツクス0.5g/10m1!11密度0.
960のポリエチレンを、延伸フイルム製造装置を用い
てフイルム成型せしめたのち、液体窒素中で前記フイル
ムを−160℃に冷却し、冷凍粉砕し、ついで金網でふ
るい分けた。
得られた微粉末は厚み5〜18ミクロン、長さ50ミク
ロン以下15%、50〜500ミクロン68%、500
ミクロン以上17%の粒度分布から成る扁平状微粉末で
あつた。
(以下単にポリエチレンと呼ぶ)〔旧扁平状ポリアセタ
ール樹脂微粉末の作成比重1.42、融点175℃、流
動泥度18『Cのポリアセタール樹脂を延伸フイルム製
造装置を用いてフイルム成型せしめたのち、液体窒素中
で前記フイルムを−160℃に冷却し、冷凍粉砕し、つ
いで金網でふるい分けた。
得られた微粉末は厚み4〜16ミクロン、長さ50ミク
ロン以下8%、50〜500ミタロン62%、500ミ
クロン以上2001)の粒度分布から成る扁平状微粉末
であつた。
(以下単にポリアセタールと呼ぶ)実施例 1 表−1の組成より成る本発明の防蝕塗料組成物及び比較
のための本発明外の塗料組成物を調整した。
150×50×1.6W!lの軟鋼板(JIS−G−3
141)をグリッドブラストによりミルスケール、錆、
油分を完全に除去した後、前記組成物をエアスプレーに
て乾燥膜厚が500±20ミクロンになるよう塗装し、
20℃、75(fl)RHの条件下で7日間乾燥して各
種試験に供した。
得られた結果は表−2のとおりであつた。実施例 2 イソフタル酸不飽和ポリエステル樹脂(実施例1と同じ
)100重量部、有機ベントナイト(実施例1と同じ)
3部、スチレンモノマー10部、ナフテン酸コバルト(
実施例1と同じ)1部、メチルエチルケトンパーオキサ
イド1部からなる樹脂組成物100重量部に対してポリ
アセタールの添加量を変化させ実施例2の組成物を得た
尚比較のためポリアセタールの代りにガラスフレーク(
平均長さ150〜200ミクロン、平均厚さ3〜5ミク
ロン)の添加量を変えて塗料組成物を得た。得られた実
施例及び比較例の組成物を用い、厚み500±10ミク
ロン、幅10m11長さ100mmの試験片を作成し、
20℃、75%RHの条件下で7日間乾燥せしめて得ら
れた塗膜を、JIS一K−7115の方法に準じた伸び
率測定試験に供した。その結果は第1図の通りであつた
。伸び率比は、樹脂組成物のみの伸び率を1とした時の
伸び率比で表示したものである。実施例 3 エポキシ当量184〜194の直鎖状ビスフエノール型
エポキシ樹脂と、硬化剤として活性水素当量80の芳香
族アミンからなるポリアミド樹脂を用いてエポキシ樹脂
と硬化剤を当量比で混合し得られたエポキシ樹脂組成物
を用いて表−3の組成よりなる塗料組成物を調整した。
尚比較のため本発明外の塗料も調整した。150×50
×1.6關の軟鋼板(JIS−G−3141)をグリツ
ドブラストによりミルスケール、錆、油分を完全に除去
した後、前記組成物をエアスプレーにて乾燥膜厚が50
0±20ミクロンとなるように塗装し、20℃、75%
RHの条件下で7日間乾燥して各種試験に供した。
前記比較試験結果表−2、表−4及び第1図より明らか
に本発明の防蝕塗料組成物より得られた被膜は物性、防
蝕性ともに非常に優れたものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ポリアセタールまたはガラスフレークの添加
量と被膜の伸び率比を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エポキシ樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤
    から成る樹脂組成物100重量部に対して、扁平状ポリ
    エチレン微粉末又はポリアセタール微粉末を5〜150
    重量部、及び必要により必要量の溶剤を混合してなる防
    蝕塗料組成物。 2 扁平状ポリエチレン微粉末又はポリアセタール微粉
    末は、平均厚み50ミクロン以下、平均長さ1000ミ
    クロン以下の扁平状のものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の防蝕塗料組成物。 3 エポキシ樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤
    から成る樹脂組成物100重量部に対して、扁平状ポリ
    エチレン微粉末又はポリアセタール微粉末5〜100重
    量部と、防錆顔料5〜150重量部、及び必要により必
    要量の溶剤を混合してなる防蝕塗料組成物。 4 扁平状ポリエチレン微粉末又はポリアセタール微粉
    末は、平均厚み50ミクロン以下、平均長さ1000ミ
    クロン以下の扁平状のものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載の防蝕塗料組成物。 5 防錆顔料は、扁平状金属粉であることを特徴とする
    特許請求の範囲第3項記載の防蝕塗料組成物。
JP14803480A 1980-10-22 1980-10-22 防蝕塗料組成物 Expired JPS599585B2 (ja)

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