JPS598502A - 全地形用車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は砂地、岩１石等が散在する悪路等、自在の地形
の走行に適する車両、即ち全地形用事、特に、前輪にク
ロスブライタイヤを、又後輪に特定の構成を有するラジ
アルタイヤを装着することにより、耐久性、走行安定性
、操縦安定性の他、振動、乗心地を改善した全地形用事
に関する。

全地形用事は通常１個の前輪と、２個の後輪を具えてお
り、悪路走行時にも走行安定性、操縦安定性、耐久性、
乗心地等の諸性能を満足することが望まれる。これらの
諸性能は、おもにタイヤの構造の寄与が大きいとされて
おり、したがって従形用タイヤの用途の特殊性及び構造
面について研究を行なった結果、通常の４輪車あるいは
２輪車とは、タイヤに要求される機能特に前輪と後輪と
の機能分担が異なり、前輪、後隣に装着タイヤの構造の
組合せを選択することでも前記諸性能は大きく変動する
ことを見い出した。例えば前記特性の内、操縦安定性に
関しては、前輪タイヤのコーナリングパワー及び横剛性
を後輪タイヤに比較して高くするのが効果的であり、そ
のためには、前輪タイヤにクロスブライタイヤを、後輪
タイヤにラジアルタイヤを採用するこ七が好ましいこ々
。

しかし、全地形用車は悪路を比較的低速かつ低荷重で走
行し、通常の４輪車、２輪車とは走行条件が全く異なる
ため、通常のクロスプライタイヤあるいはラジアルタイ
ヤをそのまま採用しても満足な性能はえられない。そこ
老漏明者は、全地形用車の走行条件、即ち悪路において
比較的低速かつ低荷重で走行するばあいにおける前記要
求特性を満足する前輪及び後輪のタイヤ構造及び組み合
せを種々検討した結果、前輪に特定構造のクロスプライ
タイヤを後輪には特定構造のラジアルタイヤを組み合せ
ることにより、耐久性、乗心地、走行安定性、操縦安定
性等の特性を満足しうろことを見い出し本発明を完成し
た。

以下本発明の一実施例を図面にしだがって説明する。

第１図は本発明の全地形用車の後輪に使用するラジアル
タイヤ（２）がリム（３）に装着された状態の断面図を
示す。

図においてラジアルタイヤ（２）ζも左右一対のビード
ワイヤ（４）と該ビードワイヤ（４）に両端を係止した
トロイド状カーカス（５）、更に該カーカス（５）の外
側でクラウン部領域に配置されるベルト層（６）、史に
該ベルト層（６）外側に配置されるトレッドゴム（７）
とから構成される。前記カーカス（５）は通常５００〜
２０００デニールのモノフィラメントをタイヤの赤道面
に対して７５〜９０°の角度、特に好ましくはほぼ９０
°の角度で相互に平行に配列される。ここでモノフィラ
メントを用いた為、ゴムとの界面に空隙が除去され接着
性が改善されるとともにフードレスタイヤの有する優れ
た柔軟性をそのまま維持しながらタイヤ（２）の全体の
補強が達成できる。

またモノフィラメントの打込数は耐疲労性、強度のバラ
ンスを考慮して１０〜７０工ン１１５ＬＭ（７）　範囲
で選定される。なお本発明ではベルト層（６）は必ずし
も必要ではないが、ベルト層（６）の使用にヨッて耐久
性、操縦安定性を一層向上することができる。

ここで該ベルト層（６）はモノフィラメント又はコード
をタイヤの赤道面に対して７５′〜９０゛に配列した少
なくとも１枚の補強プライで構成される。

一般に車輌用タイヤのベルト層（６）のコード角は、タ
イヤ赤道面に対して比較的浅く配置し「たが効果」を付
与することによりタイヤトレッド部に剛性を持たせ操縦
安定性を維持するものであるが、本発明のラジアルタイ
ヤ（２）の如く、岩石等の散在する悪路を走行する特殊
用途のタイヤでは岩石等の未配物を包みこむ効果あるい
はトレッド部の耐損傷、耐亀裂性がより重要な要求特性
である。そこで本発明ではベルト層（６）のモノフィラ
メント又はコードを、第２図番こ示す如く′タイヤの赤
道面（Ｃ）に対して７５°〜９０″の範囲の角度に設定
し、トレッド部に柔軟性を維持しながら該部分を補強す
るものである。前記角度は第２図に示すごとく、好まし
くは約９０°に配置されるが、それ以外の角度を用いる
場合は前記カーカス（５）のモノフィラメントと相互に
交叉する如く配置し、ベルト層（６）の剛性の方向性を
緩和することが望ましい。

次に前記ベルト層（６）に使用するモノフィラメントは
、通常６００〜３０００アー−ルの範囲で打込数は１０
〜７０エンド１５ａ＋の範囲のものが用いられる。６０
０デニ一ル未満の場合トレッド部の補強効果が低下し、
また３０００デニールを越える場合タイヤの製造コスト
の観点から経済的でない。また本発明に係るラジアルタ
イヤ（２）は一般車輌用タイヤと比較し内圧が低くしか
も補強層が極めて少ない為、走行時屈曲変形が大きく、
したがってより高い耐屈曲疲労性が要求され、その為打
込数を前述の如く比較的高い範囲に設定する必要があり
、特に３０〜５ｏ工ンド７５ｍの範囲が望ましい。更に
ベルト層（６）に使用されるコードは、前述のモノフィ
ラメントを数本撚り合わせて構成されるが、この場合の
撚数は前記モノフィラメントとは・ぼ同範囲で選定され
る。

前記カーカス（５）及びベルト層（６）に使用されるモ
ノフィラメントはナイロン、ポリエステル、レーヨン、
芳香族ポリアミド等の材質が使用される、このよう馨こ
構成されるラジアルタイヤ（２）は、ゴム質以外にモノ
フィラメントよりなるカーカス（５）あるいはベルト層
（６）及びビードワイヤ（４）を有するのみであるから
、コードレスタイヤの優れた柔軟性と耐損傷性、耐久性
を兼ね備え、しかも構造が比較的簡単である為、製造方
法も一般の車輌用タイヤに比較して工程、手数がかなり
省略できる利点がある。

次に第３図は、本発明の全地形用車の前輪のリム（９）
に、クロスブライタイヤ０〔を装着した状態の断面図を
示す。図においてクロスブライタイヤＯＧのカーカス０
２は、有機繊維よりなるコードをタイヤ円周方向の中心
面に対して２０〜６０°の角度で配置される少なくとも
２層のプライからなり、そイはコードが相互に交叉する
よう配置され、いわゆるクロスブライを構成している。

第　　　１　　　　表 注１　タイヤＡを基準としてその相対値で示す。

数値が高いほど優れていることを示す。

第　　　２　　　表 注２） 実車走行によるフィーリング試験であり５段階評価方法
を採用した。

しかして本発明の全地形用車は、前記ラジアルタイヤ（
２）又はセミラジアルタイヤを後輪に、また前記クロス
プライタイヤＯｅを前輪に使用することを特徴とするも
のであり、前輪クロスプライタイヤＯＧの横剛性が後輪
のラジアルタイヤ（２）の横剛性よりも相対的に高く、
操縦安定性、乗心地、耐久性に優れている・ 実施例 第１表で示す仕様で製造したタイヤサイズ２２×１１．
００−８の横剛性を測定し同表に示す。又タイヤＡを前
、後輪に装着したもの、タイヤＣを前輪にタイヤＡ又は
Ｂを後輪に装着した１２５ＣＣの３輪車について実車走
行試験を行ない、その結果を第

【図面の簡単な説明】

第１図は後輪タイヤに使用するラジアルタイヤの断面図
、第２図はそのブレーカ−の一部拡大図第３図は前輪タ
イヤに使用するクロスプライタイヤの断面図である。 （２）・・ラジアルタイヤ、（３）・・・リム（４）・
・・ビードワイヤ、（５）・・・カーカス（１■・・・
クロスプライタイヤ、０２・・・カーカス（＋４＋・・
・ビードワイヤ 特許出願人　住友ゴム工業株式会社 代理人　弁理士　苗　　村　　　　正 第１図 第２図 第３駁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）有機繊維コードがタイヤの円周方向中心間に対し
   て４５〜８５°の角度で配置された少なくとも２層のプ
   ライからなり該ブライが相互ｌこ交叉するとともにその
   両端が一対のビードワイヤで折り返したカーカスを具え
   たクロスブライタイヤを前輪に装着する一方、モノフィ
   ラメントをタイヤ赤道面に対して７５〜９０°に配列し
   た少なくとも１枚の補強プライよりなりその両端をビー
   ドワイヤに係止したトロイド状カーカスを見えたラジア
   ルタイヤを後輪に装着したことを特徴とする全地形用事