JP3755050B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C15/0603Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
    • B60C15/0607Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りラジアルタイヤは、通常、タイヤ径方向に走るカーカスとタイヤ周方向に走るベルトとを備えて構成され、更に、タイヤのビード部における主たる剛性補強材として、ビードコアの外周側に硬質ゴム製のビードフィラーを備えている。
【0003】
例えば、図5に示すように、従来のタイヤのビード部100は、カーカス20の両側端20aを係止するビードコア101と、その外周側に配されたビードフィラー102とを備えてなり、ビードコア101はスチールワイヤや鋼板あるいは有機繊維を環状に巻回したもの等よりなり、ビードフィラー102は断面略三角形状の硬質ゴムよりなる。
【0004】
近年、タイヤの高性能化に伴ない、上記ビードフィラー102の外側面に、スチールコード等からなるビード補強層103を配設することがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、省資源が各方面から言われるようになり、タイヤも、薄肉・軽量化による材料使用量の低減および転がり抵抗の低減(燃費向上)の要求が高まっている。
【0006】
しかしながら、上記従来の構造においては、タイヤビード部の剛性はカーカス20,ビードコア101,ビードフィラー102及びビード補強層103によって維持されており、上記従来の構造及び材質のままで軽量化を図ると、タイヤビード部の剛性が不足することになり、タイヤの運動性能を損ねるという問題が生じる。つまり、従来の構造及び材質のままで、タイヤ諸特性を維持しながら軽量化を図ることは困難である。
【0007】
また、上記従来の構造の場合、ビードコア101,ビードフィラー102及びビード補強層103を、それぞれ別設備、別工程で準備して、生タイヤ成形時に組み合せていたので、設備面、生産工数面で改善の余地がある。
【0008】
そこで、本発明は、以下に説明する手段によって、タイヤの運動性能を維持・向上しながら軽量化等を図ることのできる空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明空気入りラジアルタイヤは、カーカスの両側端を係止するビードコアとその外周側のビードフィラーとが、ゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回しながらタイヤ径方向外方に先細りとなる形状に積上げてなるビードコア−フィラー体として一体的に形成され、前記ビードコア−フィラー体を構成する前記ゴム被覆されたコードが剛性の異なる複数のコードからなり、径方向内方ほど剛性の高いコードが配設されたことを基本構成とする
【0010】
このように、ゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回しながら積上げることにより、ビードコアとビードフィラーとをビードコア−フィラー体として一体的に形成しているので、当該ビードコア−フィラー体は、その全体にわたって配設された硬質ゴムよりも充分に高いモジュラスを持つコードにより十分に補強される。その結果、ビードフィラーのボリュームの低減が可能となり、またビード補強層も不要となって、タイヤ諸特性を維持・向上しながら、ビード部の低ボリューム化と軽量化とを達成することができ、タイヤの軽量化が図れる。また、コードの巻回・積上げによりビードコア−フィラー体を形成するので、従来の複数部材を組合せるのに比べ生産性にも優れ、コスト低減も図れる。
【0011】
また、前記ビードコア−フィラー体を構成する前記ゴム被覆されたコードが剛性の異なる複数のコードからなり、径方向内方ほど剛性の高いコードが配設されているため、ビード部の剛性を高く維持しながら、ビード部からサイド部に至るタイヤの良好な剛性バランスを容易に作ることができる。
【0012】
そして、請求項1記載の空気入りラジアルタイヤは、上記基本構成において、前記ビードコア−フィラー体が、径方向内方の高剛性部と径方向外方の低剛性部とよりなり、高剛性部と低剛性部との界面、ビードベース面に対して、タイヤ幅方向内側から外側に向って径方向外方に傾斜していることを特徴とする。これにより、タイヤ幅方向外側の剛性が高くなり、タイヤに横の力が加わった際に、かかる横力に十分耐えることができる。その結果、操舵応答特性が向上し操縦安定性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2記載の空気入りラジアルタイヤは、上記基本構成において、前記ビードコア−フィラー体が、径方向内方の高剛性部と径方向外方の低剛性部とよりなり、高剛性部と低剛性部との界面、ビードベース面に対して、タイヤ幅方向内側から外側に向って径方向内方に傾斜していることを特徴とする。これにより、タイヤ幅方向外側の剛性が低くなり、タイヤが歪みやすくなる。その結果、走行時の衝撃力を吸収して発生騒音を低減させることができる。
【0014】
以上のように、界面の傾斜を変えることにより、タイヤの用途、要求性能に応じて最適バランスを更に容易に作ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤについて図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、参考例に係るラジアルタイヤ10の右側半分の断面図である。図において、12はビード部、14はサイド部、16はショルダー部、18はトレッド部、20はカーカス、22はベルトを示し、タイヤ10は、左右1対のビード部12、サイド部14及びショルダー部16と、両ショルダー部16間にまたがるトレッド部18とよりなる。カーカス20は、繊維又はスチールコードをタイヤ幅方向センター(赤道)に対してほぼ90°の角度で配列した1枚又は複数枚のカーカスプライよりなり、トレッド部18の径方向内側に配されて、そこからショルダー部16及びサイド部14を経て、左右のビード部12において端部20aが巻上げられて係止されている。なお、図中、Rはタイヤ10のビード部12が配されるリムを示している。
【0017】
ビード部12には、ビードコア及びビードフィラーを一体的に形成してなるビードコア−フィラー体24が配されている。ここで、一体的とは、従来の如くビードコアのみがゴム被覆されたコードを巻回することにより形成されているのではなく、ビードコア及びビードフィラーともにゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回することにより形成されていることを意味し、前記コードは必ずしも連続している必要はない。このビードコア−フィラー体24は、断面略三角形状をなす環状の部材であり、その周りには内側から外側に向ってカーカス20の端部20aが巻上げられている。
【0018】
このビードコア−フィラー体24は、硬質ゴムにタイヤ周方向に走るコード26を埋設せしめた複合体であって、図2に示すように、コード26をゴム28で被覆してなる1本の紐状物30をタイヤ周方向に巻回しながら径方向外方に先細りとなる形状に積上げて形成されている。このように外方に先細りなる形状に積上げることにより、ビードコア−フィラー体24の上端部、即ち径方向外方寄りの部分におけるコード26の配設本数を少なくして、ビード部12からサイド部14に至る部分において、所望の剛性分布が得られるようにしている。
【0019】
なお、紐状物30としては、通常1本のコード26をゴム28で被覆してなるものを用いるが、場合によっては、複数本のコード26をゴム28で被覆してなるものを用いてもよい。
【0020】
かかるコード26としては、ナイロン,ポリエステル,ビニロン,レーヨン及びアラミド等の有機繊維又はスチール等の金属繊維の単独若しくは撚合せた複合コードを用いることができる。
【0021】
このようなビードコア−フィラー体24を備えるタイヤを製造するに際しては、予め紐状物30を巻回・積上げてビードコア−フィラー体24を形成しておいて、これをタイヤ成形時にカーカス20等の他のタイヤ構成部材と組立てたり、あるいはタイヤ成形時にカーカス20の両端部に直接紐状物30を巻回・積上げてビードコア−フィラー体24を形成してもよい。
【0022】
以上のように、コード26を巻回・積上げることにより、ビードコアとビードフィラーとを一体的に形成しているため、この一体的に形成されたビードコア−フィラー体24は、その全体にわたってコード26が配設され、このコード26により十分に補強される。そのため、従来のビードフィラーに相当する部分におけるボリュームの低減が可能となるとともに、ビード補強層も不要となる。その結果、タイヤ諸特性を維持・向上しながら、ビード部12の低ボリューム化と軽量化とを達成することができる。また、コード26の巻回・積上げによりビードコア−フィラー体24を形成するため、その幅を変えることが容易であり、また従来の複数部材を組合せるのに比べ生産性にも優れる。
【0023】
図3は、本発明の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤにおけるビード部12の構成を示している。
【0024】
この実施形態は、上記参考例のビードコア−フィラー体24が、径方向内方の高剛性部24aと径方向外方の低剛性部24bとよりなる点に特徴を有する。すなわち、ビードコア−フィラー体24は、ゴム被覆された剛性の異なるコード26a,26bを、径方向内方ほど剛性の高いコード26aが、外方ほど剛性の低いコード26bが配されるように、巻回・積上げることにより、一体的に構成されている。詳細には、まず剛性の高いコード26aを巻回・積上げることにより高剛性部24aを形成し、つづいてその外方に剛性の低いコード26bを巻回・積上げることにより低剛性部24bを形成する。
【0025】
かかるコード26a,26bの巻回・積上げ構成の一例を図3(b)に示している。この例では、まず、周方向に巻回する剛性の高いコード26aを、矢印で示すように、ビードコア−フィラー体24の幅方向両端で折返すように積上げて高剛性部24aを形成し、その後、周方向に巻回する剛性の低いコード26bを、矢印で示すように、同じくビードコア−フィラー体24の幅方向両端で折返すように積上げて低剛性部24bを形成している。
【0026】
このように剛性の異なる複数種のコード26を用いる場合には、高剛性部24aにスチールコード又はアラミドコードを用い、低剛性部24bにナイロンコード、ポリエステルコード、ビニロンコード又はレーヨンコードを用いることが好ましい。但し、高剛性部24aにスチールコードを用いた場合には、低剛性部24bにアラミドコードを用いることも好適である。
【0027】
この実施形態では、高剛性部24aと低剛性部24bの界面32が、ビードベース面12aに対して、タイヤ幅方向の内側から外側に向って径方向外方に傾斜している。なお、ビードベース面12aとは、リムベースに当接して配されるビード部12の底面であり、本実施形態では、タイヤ回転軸を含む水平面に対してやや傾斜して配されている。
【0028】
高剛性部24aは、ビード部12の剛性の効果を高めるため、その高さ(ビードベース面12aに垂直な方向における最大寸法)Hが、その幅(ビードベース面12aに平行な面内における最大幅)Wに対し、1.2倍以上に構成されている。この実施形態においては、高剛性部24aの上端は、界面32の外側端であるため、この外側端の高さHoが、Wに対し1.2倍以上になっている。
【0029】
この実施形態のタイヤでは、ビードコア−フィラー体24が、径方向内方の高剛性部24aと径方向外方の低剛性部24bとよりなるため、ビード部12の剛性を高く維持しながら、ビード部12からサイド部14に至る剛性バランスに優れている。また、界面32をビードベース面12aに対して幅方向外方に向って径方向外方に傾斜させたことにより、ビード部12の外側剛性が高く、後記のように操縦安定性が高い。
【0030】
図4は、実施形態における界面32の他の構成例を示している。この例では、界面32が、ビードベース面12aに対し、タイヤ幅方向内側から外側に向って径方向内方に傾斜している。この場合にも、図4(b)示すように、まず剛性の高いコード26aを、つづいて剛性の低いコード26bを、矢印で示すように、ビードコア−フィラー体24の幅方向両端で折返すように積上げることにより、高剛性部24a及び低剛性部24bを形成することができる。
【0031】
このように界面32をビードベース面12aに対して幅方向外方に向って径方向内方に傾斜させたことにより、ビード部12の外側剛性が低くタイヤが撓みやすいので、後記のようにロードノイズ性能が高い。
【0032】
なお、この場合、高剛性部24aの高さHは、界面32の内側端の高さHiであるため、この内側端の高さHiが、高剛性部24aの幅Wに対し1.2倍以上になっている。また、界面32は、図3に示す例のように平坦であっても、本例の如く湾曲していてもよい。
【0035】
【実施例】
上述した効果を確かめるために、タイヤサイズを205/55R16として、以下のような実施例を行なった。
【0036】
実施例1〜4及び比較例1
表1に示すビード部材構成により実施例1〜4及び比較例1の各タイヤを作成した。詳細には以下のとおりである。
【0037】
実施例1(参考例):図1に示す構造。コード26として3000デニールのアラミドの4本撚りコードを用い、これをゴム被覆してなる断面積2.0mmの紐状物30を、幅W=8.0mm、高さ(ビードベース面12aに垂直な方向における最大寸法)Ht=60mmに巻回・積上げした。
【0038】
実施例2:図3に示す構造。ビードコア−フィラー体24の幅Wを8.0mm、高さHtを60mmとした。高剛性部24aでは、実施例1と同様の紐状物30を、界面32の外側端の高さHo=25mm、界面32の内側端の高さHi=7.0mmに巻回・積上げした。低剛性部24bでは、コード26bとして1260デニールのナイロン6,6の2本撚りコードを用い、これをゴム被覆してなる断面積1.1mmの紐状物30を巻回・積上げした。
【0039】
実施例3:図3に示す構造。ビードコア−フィラー体24の幅Wを7.0mm、高さHtを60mmとした。高剛性部24aでは、コード26aとして直径0.96mmのスチールコードを用い、これをゴム被覆してなる断面積1.5mmの紐状物30を、界面の外側端の高さHo=15mm、界面32の内側端の高さHi=2.6mmに巻回・積上げした。低剛性部24bでは、コード26bとして1500デニールのアラミドの2本撚りコードを用い、これをゴム被覆してなる断面積1.1mmの紐状物30を巻回・積上げした。
【0040】
実施例4:図4に示す構造。ビードコア−フィラー体24の幅Wを7.0mm、高さHtを60mmとした。高剛性部24aでは、実施例3の高剛性部24aと同様の紐状物30を、界面の外側端の高さHo=2.6mm、界面32の内側端の高さHi=15mmに巻回・積上げした。低剛性部24bでは、実施例3の低剛性部24bと同様の紐状物30を用いて巻回・積上げした。
【0041】
比較例1:図5に示す構造。ビードコア101は、直径0.96mmのスチールワイヤを径方向内側から5本,5本,5本,5本,5本の計25本配設したリング状の束で構成し、幅w=7.0mm、高さh1=7.0mmとした。ビードフィラー102としては、略三角形状をなすゴム部材を用い、高さh2=45mmとした。ビード補強層103としては、2+2×0.22のスチールコードよりなる部材を用い、高さh3=53mmとした。
【0042】
実施例1〜4及び比較例1のタイヤにつき、タイヤ剛性(よこ剛性、前後剛性)、コーナリングパワー、転がり抵抗、操縦安定性及びロードノイズ性能を測定した。結果を表1に示す。表1において、これらの物性はいずれも比較例1のタイヤの値を100としたときの指数表示で表わしている。転がり抵抗のみ指数が小ほど良好で、他の性能は指数が大ほど良好であることを示している。
【0043】
【表1】
Figure 0003755050
各物性の測定方法は、以下のとおりである。
【0044】
タイヤ剛性;よこ剛性kyは、圧縮試験機により、垂直方向に基準負荷をかけたタイヤに対し、基準負荷の30%に相当する横方向の力を作用させて横撓みを測定し、横方向の力を横撓み量で除して算出。前後剛性kxは、上記基準負荷をかけたタイヤに対し、基準負荷の30%に相当する前後方向の力を作用させて前後撓みを測定し、前後方向の力を前後撓み量で除して算出。
【0045】
コーナリングパワー;スリップ角=2°でドラムテストを行ない、横方向に発生する力を2で割って算出。
【0046】
転がり抵抗;基準内圧、基準負荷、速度80km/hでドラム上走行させて、回転抵抗を測定。
【0047】
ロードノイズ性能;空気圧2.0kgf/cmとしたタイヤを3000ccクラスの国産乗用車に装着し、2名を乗車させた状態にて速度60km/hで荒れた舗装路面を走行させて、車内音をフィーリング評価した。
【0048】
操縦安定性;上記テスト車両をテストコース内で所定の走法によりドライバーがフィーリング評価した。
【0049】
表1に示すように、実施例1〜4のタイヤは、比較例1のタイヤに比べてビード部の重量を低減させつつも、タイヤ剛性、コーナリングパワー及び転がり抵抗が維持・向上していた。そして、同一材料で比較すれば、ビードコア−フィラー体24の径方向内方の高剛性部24aと径方向外方の低剛性部24bとの界面32が、ビードベース面12aに対してタイヤ幅方向内側から外側に向って径方向外方に傾斜している実施例3のタイヤにおいては、界面32が径方向内方に傾斜している実施例4のタイヤより、操縦安定性が優れており、逆に実施例4は実施例3よりロードノイズ性能に優れていた。
【0050】
【発明の効果】
本発明の空気入りラジアルタイヤであると、ゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回・積上げて、ビードコアとビードフィラーとを一体的に形成することにより、タイヤ諸特性を維持・向上しながら軽量化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係る空気入りラジアルタイヤの右側半分の断面図である。
【図2】前記ラジアルタイヤにおいて、ゴム被覆されたコードを巻回しながら積上げている状態を示す要部断面斜視図である。
【図3】(a)は、実施形態に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図であり、(b)は、該ビード部のビードコア−フィラー体を形成する一例を示す断面模式図である。
【図4】(a)は、実施形態におけるビード部の他の構成例を示す断面図であり、(b)は、該ビード部のビードコア−フィラー体を形成する一例を示す断面模式図である。
【図5】従来の空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【符号の説明】
10……空気入りラジアルタイヤ
12……ビード部
20……カーカス
24……ビードコア−フィラー体
24a…高剛性部
24b…低剛性部
26……コード
26a…高剛性部を構成するコード
28b…低剛性部を構成するコード
28……ゴム
30……紐状物
32……界面

Claims (2)

  1. カーカスの両側端を係止するビードコアとその外周側のビードフィラーとが、ゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回しながらタイヤ径方向外方に先細りとなる形状に積上げてなるビードコア−フィラー体として一体的に形成され、
    前記ビードコア−フィラー体を構成する前記ゴム被覆されたコードが剛性の異なる複数のコードからなり、径方向内方ほど剛性の高いコードが配設されることで、前記ビードコア−フィラー体が、径方向内方の高剛性部と径方向外方の低剛性部とよりなり、その界面が、ビードベース面に対し、タイヤ幅方向内側から外側に向って径方向外方に傾斜していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. カーカスの両側端を係止するビードコアとその外周側のビードフィラーとが、ゴム被覆されたコードをタイヤ周方向に巻回しながらタイヤ径方向外方に先細りとなる形状に積上げてなるビードコア−フィラー体として一体的に形成され、
    前記ビードコア−フィラー体を構成する前記ゴム被覆されたコードが剛性の異なる複数のコードからなり、径方向内方ほど剛性の高いコードが配設されることで、前記ビードコア−フィラー体が、径方向内方の高剛性部と径方向外方の低剛性部とよりなり、その界面が、ビードベース面に対し、タイヤ幅方向内側から外側に向って径方向内方に傾斜していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
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