JPS5941905B2 - 予じめ決めた長さの１本の糸を取り上げそして無張力で解放するための繊維機械装置及び二重撚糸機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸供給源から来る糸自由端を把持するための糸
把持機構でもつて、予じめ決めた長さの１本の糸を取ジ
上げそして無張力状態で解放する繊維機械に適用して有
効な装置に関するものであり、該装置を二重撚糸スピン
ドルに適用して有効な糸通しを達成出来る二重撚糸機に
関するものである。

糸貯蔵手段は既に知られている。

それらの手段は例えば峨機又は編機の正面に設置され、
そして高くなつた糸走行速度で所定長の糸をスリツプな
しに積極的に分配することを目的としている。これらの
公知の貯蔵および糸分配装置ａ場合は、糸は巻付けドラ
ムの一端上に巻付けられ、そして前記ドラムの他端から
後端の処理機械へと進められる。このことはドラム表面
上に置かれＦＣ種々の糸巻回がドラムの軸方向に移動し
、その間複数の糸巻回からなる１つの完全な層の全ての
糸巻回が巻付きドラムに沿つて移動させられることを意
味する。このように、これらの公知の糸貯蔵装置は連続
的な緩衝貯蔵体を形成し、それは例えば給糸ボビンから
処理箇所へと連続的又は間歇的に糸が進行する間、常時
糸巻回を支持する。前記糸は糸貯蔵装置にその一端から
入クそしてその他端から出て行く。従つて糸供給体又は
給糸ボビンからの、予じめ決められたすなわち正確に規
定された長さの１本の糸を巻き取勺貯蔵し、そしてその
糸を全体として実質的に瞬間的に進行させそして所定長
の糸の進行すなわち分配が行われた後はその装置が糸領
域に留まるべきでない場合は、前述の公知の装置は全く
使用出来ない。本発明の目的は、一方では巻き取）ドラ
ムを不要とすることが可能であ）、他方ではそして予じ
め決めた長さの糸か無張力状態で全体的に利用できるよ
うに所定長の長さの糸を貯蔵でき且つほとんど瞬間的に
前記糸を再び解放することができることを保証し、それ
によつて予じめ決めた長さの糸を進行させすなわち送り
出した後は糸領域に装置がとどまつている必要のないよ
うな糸貯蔵および供給装置を提供することであジ、該装
置を圧縮空気作動式通糸手段を備えた二重撚糸スピンド
ル装置に適用して円滑な糸通しを能率良く達成すること
である。

本発明によれば、糸供給源から出て来た自由糸端を把持
する糸把持機構によつて、予じめ決めた長さの単独の糸
又は同様のものを取）上げそして無張力に解放する装置
において、糸ループを形成するための糸キヤリアを駆動
するモータを含み、前記糸キヤリアはスタート位置にあ
る時は糸把持機構と糸供給源との間にある糸部分を捕え
るか又は捕えることが可能であ）、そして前記糸キヤリ
アは予じめ決めた実質的に真直ぐな経路に沿つて糸供給
源および糸把持機構から端位置へと離れるように移動可
能であり、前記端位置領域において糸キヤリアによつて
つくられた糸ループを糸キヤリアから解放するための糸
解放部材が配置され、そして糸把持機構を開いて糸ルー
プを去らせるための機構又は手段が設けられていること
を特徴とする。

糸供給源、例えば、給糸ボビン等、から所定長の糸を引
出すために、自由糸端を糸把持機構によつて把持するこ
とができ、それによつて糸キヤリアが糸把持機構と糸供
給源との間の糸部分を捕えて糸キヤリアが糸把持機構お
よび糸供給源から離れる方向に駆動される時、糸が糸供
給源から引出される間に所底長の糸ループが形成される
。

その後糸供給源から引出された糸長は実質的に全部貯蔵
され、この貯蔵された糸長は糸ルーブが糸解放部材によ
つて糸キヤリアから解放された後瞬間的且つ無張力解放
で、連続する糸処理装置に利用できる。本発明の装置に
は好ましくは圧縮空気インセクタから成る実質的に管状
の糸吸引ノズルを設け、前記圧縮空気インセクタは糸供
給源からの糸端を捕えそしてその糸端を糸キヤリアに引
渡すのに役立ち、そして糸吸引ノズルは同時に糸把持機
構の一部をなすことも可能である。

糸吸引ノズルによつて糸供給源から糸を引出すことを確
実にするために、糸吸収ノズルは直線状に移動可能か旋
回軸で回転するように据付けられる。

それによつて糸吸引ノズルの取付けおよびその運動の特
質は糸供給源の形態又は給糸ボビンの形状およびその位
置に適したものとなる。糸貯蔵装置は支持フレームに全
体として回動可能に取着することができ、それによつて
常にどんな状態であつてもそれに最も適した仕方で、糸
供給源からの糸を受入れ且つ所望の糸長を糸供給源から
引出すための最適条件を用意することができる。

本発明の典型的実施例を添付図面に基いて以下に記載す
る。

特に圧縮空気作動式通糸手段によつて糸入口管を通つて
糸通しが行われるような二重撚糸スピンドルに関連して
説明する。しかしながら本発明の装置は二重撚糸スピン
ドルに限定されることなく、種々の装置に適用すること
ができる。第１図及至第７図は種々の作動位置すなわち
作動段階における本発明の装置の典型的実施例の概略的
側面および二重撚糸スピンドルＯ一部断面を示す図であ
る。図面を参照すれば、本発明にしたがつてつくられた
糸貯蔵装置は繊維機械業界でかつて注目を集め現在は当
業者にとつて周知となつた圧縮空気作動式通糸手段（図
示せず）（西ドイツ公告公報第２４６１７９６号および
英国特許明細書第１４９７７５６号参照）を備えた二重
撚糸スピンドル（一部図示）にあてがわる。

給糸ボビン３から上方に引出され、フライヤ４の穴に糸
通しされ、そして糸入口管５の上端に当接して保持され
た糸端は前記通糸手段によつて、スピンドル・ロータの
領域に設けたインセクタ・ノズルのインセクタ作用で糸
入口管５内に引込まれ、そして圧縮空気ジニットによつ
て糸リザーブ・デイスクの糸ガイド・ダクトを通つて運
ばれ、更に前記圧縮空気ジニットによつてプロテクテイ
ブ・ポツト６とバルーン・リミタ７との間の環状間隙を
通つて上方へ推進される。このようにしてプロテクテイ
ブ・ポツト６とバルーン・リミタ７との間の前記壊状間
隙から出て来た糸はその後従来の仕方で巻取うパツケー
ジ（図示せず）へと進められる。本発明の糸貯蔵装置１
は断面形状が実質的にＵ形のフレーム８を備えている。

例えば本発明の二重撚糸スピンドルに糸貯蔵装置１を設
置した場合前記フレーム８は二重撚糸機に沿つて運行可
能なサービス・トロリ（図示せず）上に搭載することが
可能である。フレーム８には駆動モータ９が設けられ、
この駆動モータ９は歯車およびクラツチ機構（詳細には
図示せず）を介して、軸１０を中心として回転するドラ
ムを駆動する。前記ドラム上にはサスペンシヨン・ベル
ト１１を巻き掛けることができる。サスペンシヨン・ベ
ルト１１の下端にはホルダ１２が取着され、このホルダ
１２はガイド・トラツク１３に沿つて上下動することが
できる。ホルダ１２にはアングル・フツク１４が把持さ
れ、該フツクは糸キヤリアの役目をし、その自由部分１
５は糸を保持し且つ運搬するためのものである。フレー
ム８上にはピストン・ロツド１８と協働するシリンダ１
６が旋回可能に設けられ、前記シリンダは軸１７を中心
として回転できる。

ビストン・ロツド１８の内側には圧縮空気用ダクト（図
示せず）が形成されてお９、このダクトは適当な圧縮空
気源（図示せず）に連結される。ピストン・ロツド１８
には横方向のクランク・ピン１９が固定され、前記クラ
ンク・ピンは鈍角をなして交差する２つの溝セクシヨン
から成る案内溝２０内で案内される。前記２つの溝セク
シヨンのうち下側の短かい方の溝セクシヨンはアングル
・フツク１４に向つて下方に傾斜しＳいる。ピストン・
ロツド１８の下端には吸引ノズル２１が取着される。こ
の吸引ノズル２１は実際上又は実質的にはオープン・チ
ユーブ２２であ９、オープン・チユーブの先端内には吸
引孔２３を有する管状スピゴツト２４が嵌挿される。こ
の管状スピゴツトの外径はオープン・チユーブ２２の他
の部分の穴２５の内径よりも小さい。管状スピゴツト２
４はオープンチユーブの穴２５に連結した環状室２６に
よつて取囲まれる。ピストン・ロツド１８の内側に延び
ている圧縮空気用ダクトはオープン・チユーブ２２内に
側方から連通し、その結果圧縮空気用ダクトの与圧で吸
引孔２３を有するオープン・チユーブ端の領域において
圧縮空気吸引が生じ、一方圧縮空気ジニットがオープン
・チユーブの他端から噴出する。

吸引孔から離れた方のオーブン・チユーブ端は傾斜端面
２７を有し、この傾斜端面２７は第３図に示した様にし
て設置した糸把持プレート２８に当接することができる
ように作られる。前記糸把持プレート２８は中央穴（図
示せず）を有しそして管状部材２９に固着される。

管状部材２９はスプリングの力に抗して支持部材３０内
へと摺動することができそして連結片３１を介して圧縮
空気源に連結することができる。傾斜端面２７と糸把持
プレート２８で糸把持機構を構成する。前記スプリング
の作用に抗して糸把持プレート２８が後退すると、それ
によつて傾斜端面２７と糸把持プレート２８によつて形
成された前記糸クランプは開くのであるが、このような
糸把持プレート２８の後退は支持部材３０に内蔵し且つ
電源に連結したソレノイド又は電磁石によつて行うか、
或は支持部材３０に内蔵した管状部材２９の一部分を形
成し且つ連結片３１に供給される圧縮空気によつて動作
させることが可能であるようなピストンによつて行うこ
とが出来る。支持部材３０はブラケツト３２によつてフ
レーム８に取９つけられる。軸３６を中心としてフレー
ム８を回動させるために、フレーム８はその部分に対し
て、例えば前述したサービス・トロリの一部をなすであ
ろう支持フレーム上の取付けストラツプ３３を含む手段
によつて、回転可能に取着される。

図示したような糸貯蔵装置の目的は無緊張状態で保持さ
れた適当な長さの自由糸端を用意することであジ、この
自由糸端は例えば二重撚糸スピンドルにニユーマチツク
に糸通しを行ｆ）ために必要であり、前記糸貯蔵装置に
よつて無張力状態でニユーマチツクな通糸手段に利用で
きる糸が糸貯蔵装置１において糸ループの形状で形成さ
れ貯えられる。

二重撚糸スピンドルに関連して本発明に従つて組立てら
れた糸貯蔵装置１を使用する時、給糸ボビン３から来る
、固定されるが限定されない或る長さの自由糸端３４が
バルーン・リミタ７の上方領域に設けた糸クランプ３５
内に挿入される。

第１図にはこのような自由糸端が図示されておジ、給糸
ボビン３は図示したフライヤ４と共に作動するダブリン
グ・ボビンとして図示されている。また第１図は１本の
糸で巻かれた２つのチーズ又はコーンから来た２本の糸
を表わすのにも実質的に適用でさる。スピンドルの正面
に本発明の糸貯蔵装置を位置させた後、圧縮空気インセ
クタの形状に設計された糸吸引ノズル２１は糸クランプ
３５から自由に垂れ下がつている糸端３４に向つて前記
装置から押出される。

糸吸引ノズル２１の往復運動はシリンダ１６，更に特定
的にはニユーマチツク・シリンダによつて行われる。糸
吸引ノズル２１のストロークおよび旋回運動は図示した
案内溝２０によつて決められる。糸吸引ノズル２１が第
１図に示した位置に達した後、圧縮空気がピストン・ロ
ツド１８内に延びている圧縮空気用ダクトを通つて糸吸
引ノズル２１へと供給され、その結果前述したようにし
て吸引孔２３の領域において吸引力が生じ、この吸引力
が糸を引さつけそしてオーフソ・チユーブの後端から流
出する圧縮空気流に関連してオープン・チユーブ２２に
糸を通す。

その後シリンダ１６内にピストン・ロツド１８が後退す
ると、糸吸引ノズル２１は第２図に示した位置を越して
第３図に示した位置へと移動し、その位置においてオー
ブン・チユーブ後端の傾斜端２７が糸把持プレート２８
に当接し、その結果糸端が把持される。

スピンドルの方へ向う糸の吸引は糸クランプ３５の箇所
で制限され，一方糸端３４は糸把持プレート２８および
傾斜端面２７との間に適当に把持される。

糸クランプ３５と吸引孔２３との間における糸吸引は吸
引ノズル２１がその後退位置にある時、アングル・フツ
ク１４の自由部分１５の領域にある。今や糸貯蔵装置全
体が取付けストラツブ３３の領域にある回転軸３６を中
心として旋回し、その結果糸貯蔵装置の下端はスピンド
ルの中心に向つて移動し（第４図参照）、その後給糸ボ
ビン３からの糸の引出しが直ちに開始され、それによつ
てループを形成することができる。

このために糸クランプ３５と吸引孔２３との間の糸部分
はアングル・フツク１４によつて捕えられそして上方へ
引張られ、それによつてループがつくられる。アングル
・フツク１４の上方への運動は前述した駆動モータ９に
よつて行われる。アングル・フツク１４がその上端位置
に達し、それによつて糸ループの形成が完了した後、そ
れでフレーム８の上部に配置した電磁石３７が応答する
。

この電磁石のアマーチユア３８は軸３９を中心として旋
回可能な二腕レバー４０に作用し、その結果第７図に示
したように、前記レバーの長い方の腕の端部がアングル
・フツク１４の自由端部１５から糸ループを押し出す。
糸ループの形成後で且つアングル・フツクの自由部分１
５から糸ループが落される以前に、スピンドル内部に設
置したニユーマチツク式通糸ユニツトが作動する。

同じく、圧縮空気が連結片３１および管状部材２９を通
つて糸吸引ノズル２１に供給され、空気ブラストｌが生
じる。（第６図参照）。その後、傾斜端面２７および糸
把持プレート２８によつで形成された糸把持機構が開い
た後、糸吸引ノズル２１内にあつた糸部分は第６図に図
解的に示した空気ブラスト色によつて糸吸引ノズル２１
から反対方向に放出される。糸吸引ノズル２１から放出
された丞端は結果として、矢印Ｆで示したような糸入口
管５の上端に生じる低圧力領域に達する。

その糸端は空気ブラスト！によつて糸入口管５内に向う
吸引空気流に引渡され、スピンドルに糸通しされ、一方
同時に本発明の糸貯蔵装置１の領域内の糸ループは解放
されて元の状態に戻）つつある。第７図にはまだ元の状
態に戻つていない糸ループの状態とスピンドルに糸通し
された糸の状態とが図示されており、この図ではほとん
ど完全な糸ループは一点鎖線で表わされ、糸通しされた
糸は二点鎖線で表わされている。

糸ループの解放後、糸貯蔵装置１はそのスタート位置へ
と回動して戻ジ、その結果他の作業ステーシヨンすなわ
ち他の撚糸スピンドルの領域におけるサービス作業のた
めに糸貯蔵装置を使用することができる。

小さな保留突出部４１を糸貯蔵装置の底部領域に設けて
もよい（第６図）、このような保留突出部４１はフライ
ヤなしで加熱する間（それぞれ１本の糸で巻いた２つの
コーン又はチーズから糸を引出す場合）特により好都合
であり、フアン効果を発生させるであろうスピンドルに
よつて発生せられた自然の吸引力の結果として糸を無制
御に緊張させることを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は種々の作動位置すなわち作動段階に
おける本発明の装置の典型的実施例の概略的側面図を表
わす図である。 １・・・・・・糸貯蔵装置、３・・・・・・給糸ボビン
、５・・・・・・糸入口管、８・・・・・・フレーム、
９・・・・・・駆動モータ、１１・・・・・・サスペン
シヨン・ベノレト、 １２・・・・・・ホノレタ′Ｓｌ
３・・・・・・ガイド・トラツ久１４・・・・・・アン
グル・フツク、１６・・・・・・シリンダ、１８・・・
・・・ビストン・ロッド、１９・・・・・・クランク・
ピン、２０・・・・・・案内溝、２１・・・・・・糸吸
引ノズル、２２・・・・・・オープン・チユーブ、２３
・・・・・・吸引孔、２４・・・・・・スピゴツト、２
６・・・・・・壊状室、２７・・・・・・傾斜端面、２
８・・・・・・糸把持プレート，２９・・・・・・管状
部材、３０・・・・・・支持部材、３１・・・・・・連
結片、３２・・・・・・ブラケツト、３５・・・・・・
糸クランプ、３７・・・・・・電磁石、３８・・・・・
・アーマチュア゛、４０・・・・・・二腕レバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 糸供給源から来る糸自由端を把持する糸把持機構で
   もつて、予じめ決めた長さの１本の糸を取り上げそして
   無張力で解放する繊維機械用装置において、糸ループを
   形成するためのモーターで駆動される糸キャリアを備え
   、前記糸キャリアはスタート位置にある時前記糸把持機
   構と糸供給源との間に位置する糸部分を捕え、そして予
   じめ決めた真直な経路に沿つて前記糸供給源および糸把
   持機構から離れて端位置へと移動可能であり、前記端位
   置領域には糸ループを前記糸キャリアから解放するため
   の糸解放部材が配置され、更に圧縮空気インゼクタの形
   態の管状の糸吸引ノズルを備え、該糸吸引ノズルは、糸
   を吸引するための伸長位置から吸引ノズルの吸引口が糸
   キャリアに糸を引渡すための糸キャリア領域内の位置に
   移動することが出来、その糸引渡し位置では吸引ノズル
   の傾斜端面が把持プレートに接して糸を把持し、更に糸
   把持を開放し糸ループを先方に導く機構を備えたことを
   特徴とする装置。 ２ 糸キャリアがアングル・フックの形態をしており、
   アングル・フックの一端はホルダー内に把持され、そし
   てアングル・フックの自由部分が糸把持機構と糸供給源
   との間の糸部分を捕えて運搬するために使用される特許
   請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 糸解放部材が二腕レバーの形態をしており、前記レ
   バーの一方の腕に電磁石が作用し、前記レバーの他方の
   腕が糸ループを糸キャリアから解放するためのものであ
   る特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の装置。 ４ 糸吸引ノズルが１つのオープン・チューブから構成
   され、そのオープン・チューブ内に圧縮空気用ダクトが
   側方から連通し、それによつて吸引空気流がオープン・
   チューブの前端に形成され、該前端は１つの吸引孔を規
   定し、一方圧縮空気ジェットがオープン・チューブの後
   端領域において流出することができる特許請求の範囲第
   １項から第３項までのいずれかに記載の装置。 ５ 圧縮空気用ダクトが糸吸引ノズルを支承するピスト
   ン・ロッドの内部に延びており、前記ピストン・ロッド
   が旋回可能に取着されたシリンダから前進および後退す
   ることができる特許請求の範囲第４項記載の装置。 ６ 横方向のクランク・ピンがピストン・ロッドによつ
   て支承され、前記クランク・ピンが鈍角で交差する２つ
   の溝セクションから成る案内溝内で案内される特許請求
   の範囲第５項記載の装置。 ７ ピストン・ロッドがシリンダ内に後退する時、第１
   の溝セクションがピストン・ロッドに実質的に平行であ
   り、そして第２の溝セクションがシリンダから最も離れ
   た第１の溝セクションの端に連続している特許請求の範
   囲第６項記載の装置。 ８ 糸把持機構が弾性力に抗して、好ましくはスプリン
   グの作用に抗して移動可能である糸把持プレートを備え
   ている特許請求の範囲第１項から第７項のいずれか１つ
   に記載の装置。 ９ 把持プレートが、その糸把持用圧接表面に開口を有
   し、その開口は糸から別の方向に向かうその側方で圧縮
   空気源に連結されている特許請求の範囲第８項記載の装
   置。 １０ 糸吸引ノズルをなすチューブの後端面がチューブ
   の軸線に関して傾斜しており、糸把持プレートは前記傾
   斜端面から実質的に直角に持上げることが出来る特許請
   求の範囲第１項又は第９項記載の装置。 １１ 装置が支持部材上に旋回可能に設置されている特
   許請求の範囲第１項から第１０項のいずれか１つに記載
   の装置。 １２ 給糸ボビンから来る糸自由端を把持する糸把持機
   構でもつて、予じめ決めた長さの１本の糸を取り上げそ
   して無張力で解放する装置において、糸ループを形成す
   るためのモータで駆動される糸キャリアを備え、前記糸
   キャリアはスタート位置にある時前記糸把持機構と糸供
   給源との間に位置する糸部分を捕え、そして予じめ決め
   た真直な径路に沿つて前記糸供給源および糸把持機構か
   ら離れて端位置へと移動可能であり、前記端位置領域に
   は糸ループを前記糸キャリアから解放するための糸解放
   部材が配置され、更に圧縮空気インゼクタの形態の管状
   の糸吸引ノズルを備え、該糸吸引ノズルは糸を吸引する
   ための伸長位置から吸引ノズルの吸引口が糸キャリアに
   糸を引渡すための糸キャリア領域内の位置に移動するこ
   とが出来、その糸引渡し位置では吸引ノズルの傾斜端面
   が把持プレートに接して糸を把持し、更に糸把持を解放
   して糸ループを先方に導く機構を備えた装置：それぞれ
   圧縮空気作動手段によつて、糸をインゼクタ作用で糸入
   口管５内に引込みそして圧縮空気ジェットによつて糸リ
   ザーブ・ディスク内の糸ガイド・ダクトを通つて運ぶ圧
   縮空気作動式通糸手段を有する多数のスピンドルと協同
   関係に設置した二重撚糸機。 １３ 各撚糸スピンドルに対してそれぞれ１つの固定の
   糸クランプが、前記撚糸スピンドルを支持する機台の外
   側で各バルーン・リミタの上縁領域に設けられている特
   許請求の範囲第１２項に記載の二重撚糸機。 １４ 給糸ボビンから来る糸自由端を把持する糸把持機
   構でもつて予じめ決めた長さの１本の糸を取り上げそし
   て無張力で解放する装置が、二重撚糸機に沿つて移動可
   能なサービス・トロリ上に搭載され、そして糸吸引ノズ
   ルが選択された１つの撚糸スピンドルの糸入口管の上方
   の空間の方へ向くことが出来る特許請求の範囲第１２項
   に記載の二重撚糸機。