JPS5935980B2 - 磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金 - Google Patents
磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金Info
- Publication number
- JPS5935980B2 JPS5935980B2 JP52028230A JP2823077A JPS5935980B2 JP S5935980 B2 JPS5935980 B2 JP S5935980B2 JP 52028230 A JP52028230 A JP 52028230A JP 2823077 A JP2823077 A JP 2823077A JP S5935980 B2 JPS5935980 B2 JP S5935980B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amorphous alloy
- magnetic
- alloy
- magnetic head
- head core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Magnetic Heads (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は軟磁性特性（高周波特性）に優れかつ耐食性が
改善された磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金に関す
るものでめる。
改善された磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金に関す
るものでめる。
近年ビデオテープレコーダ等の発達に伴い磁気ヘッドコ
ア用の磁性材料の特性として、軟磁性特性の他、耐摩耗
性、耐食性に優れていることが要求される。
ア用の磁性材料の特性として、軟磁性特性の他、耐摩耗
性、耐食性に優れていることが要求される。
例えば従来磁気ヘッドコアとして用いられているフェラ
イトやパーマロイは高硬度の酸化クロムテープの出現及
び磁気カードの普及等によつて耐かけ性、耐摩耗性に劣
り長時間の使用に耐えられない結果となつている。
イトやパーマロイは高硬度の酸化クロムテープの出現及
び磁気カードの普及等によつて耐かけ性、耐摩耗性に劣
り長時間の使用に耐えられない結果となつている。
一方最近耐摩耗性に優れていることから注目されている
高透磁率非晶質合金はこれを磁気ヘッドコアに用いた場
合、磁気テープとの摺接によつて高温、高湿条件でテー
プより浸出する液によりコア材合金が腐食したり、スペ
ーサーを介して衝き合わされているコア材間の細隙に腐
食が発生する等の問題がある。
高透磁率非晶質合金はこれを磁気ヘッドコアに用いた場
合、磁気テープとの摺接によつて高温、高湿条件でテー
プより浸出する液によりコア材合金が腐食したり、スペ
ーサーを介して衝き合わされているコア材間の細隙に腐
食が発生する等の問題がある。
そこで耐食性が更に優れ、しかも実効透磁率の高い、つ
まり高周波特性のよい磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質
合金の開発が望まれている。
まり高周波特性のよい磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質
合金の開発が望まれている。
本発明はかゝる要望に沿つて鋭意研究の結果なさわたも
ので、Ｃに０．０５〜４．０ｗを％、Ｃｕ０．０１〜１
．０ｗを％を含み、かつＳｉ、Ｂ、Ｃ、Ｐの中いずれか
１種又は２種以上をその総和で３〜３０ｗｔ％含有し、
残部Ｆｅ、Ｃｏ、Ｎｉのいずれか２種以上からなる耐食
性及び高周波特性の改善された磁気ヘッドコア用高透磁
率非晶質合金に係わるものである。本発明合金において
、Ｃｒの含有量を０．０５〜４．０ｗを％と限定したの
は０．０５ｗｔ％以下では耐食性の改善効果がなく、又
４．０ｗを％以上では磁気特性が著しく悪くなるからで
ある。
ので、Ｃに０．０５〜４．０ｗを％、Ｃｕ０．０１〜１
．０ｗを％を含み、かつＳｉ、Ｂ、Ｃ、Ｐの中いずれか
１種又は２種以上をその総和で３〜３０ｗｔ％含有し、
残部Ｆｅ、Ｃｏ、Ｎｉのいずれか２種以上からなる耐食
性及び高周波特性の改善された磁気ヘッドコア用高透磁
率非晶質合金に係わるものである。本発明合金において
、Ｃｒの含有量を０．０５〜４．０ｗを％と限定したの
は０．０５ｗｔ％以下では耐食性の改善効果がなく、又
４．０ｗを％以上では磁気特性が著しく悪くなるからで
ある。
又Ｃｕの含有量を０．０１〜１．０ｗを％と限定したの
はＣｕ０．０１ｗを％以下ではＣｒとの共存による耐食
性改善の効果がなく、又１．０ｗを％以上では耐食性改
善の向上効果がなく逆に磁気特性を劣化させるためであ
る。
はＣｕ０．０１ｗを％以下ではＣｒとの共存による耐食
性改善の効果がなく、又１．０ｗを％以上では耐食性改
善の向上効果がなく逆に磁気特性を劣化させるためであ
る。
次にＳｉ、Ｂ、Ｃ、Ｐの中いずれか１種又は２種以上を
その総和で３〜３０ｗｔ％としたのは、３ｗｔ％以下の
添加量では非晶質合金とすることが困難であり、又３０
ｗｔ％以上の添加量では非晶質になり難くしかも磁気特
性が著しく劣化するためである。
その総和で３〜３０ｗｔ％としたのは、３ｗｔ％以下の
添加量では非晶質合金とすることが困難であり、又３０
ｗｔ％以上の添加量では非晶質になり難くしかも磁気特
性が著しく劣化するためである。
本発明合金は上記の組成範囲の溶融合金を例えば少くと
も１０４℃／ ｓｅｃ以上の速度で急冷凝固させ非晶質
状態が得られる方法によつて製造することができる。
も１０４℃／ ｓｅｃ以上の速度で急冷凝固させ非晶質
状態が得られる方法によつて製造することができる。
具体的には遠心急冷法、圧延急冷法、片ロール法等が適
当である。これらの方法によつて得られる本発明合金の
テープ又はリボン状薄板は機械的打抜き又は電気化学的
エツチングによつて所要形状に加工し、これを積層して
コアチツプに仕上げるが、この工程は通常のパーマロイ
の場合と同様に実施できる。
当である。これらの方法によつて得られる本発明合金の
テープ又はリボン状薄板は機械的打抜き又は電気化学的
エツチングによつて所要形状に加工し、これを積層して
コアチツプに仕上げるが、この工程は通常のパーマロイ
の場合と同様に実施できる。
このようにして得られた本発明合金よりなる磁気ヘツド
は耐摩耗性に優れていることは勿論、耐食性が良好なた
めより長時間の使用に耐えることができた。以下本発明
の実施例によつてその効果を一層明らかにする。
は耐摩耗性に優れていることは勿論、耐食性が良好なた
めより長時間の使用に耐えることができた。以下本発明
の実施例によつてその効果を一層明らかにする。
実施例 １
Ｃｒ及びＣｕの添加効果を明らかにするために第１表に
示す組成の本発明合金及び比較合金を作製した。
示す組成の本発明合金及び比較合金を作製した。
その製造方法の概要を説明すると、該合金を先端に０．
８ＶＬ（７）４仔Ｌをもつ石英ガラス管内に入れ高周波
誘導加熱装置によつて溶解させた後、２５００ｒｐｍで
回転する２ｆｆＢの圧延ロール間にアルゴンガスの加圧
下（ ０．２ｋｇ／ιＦｌｌ）に石英ガラス管より溶融
合金を噴出せしめる。
８ＶＬ（７）４仔Ｌをもつ石英ガラス管内に入れ高周波
誘導加熱装置によつて溶解させた後、２５００ｒｐｍで
回転する２ｆｆＢの圧延ロール間にアルゴンガスの加圧
下（ ０．２ｋｇ／ιＦｌｌ）に石英ガラス管より溶融
合金を噴出せしめる。
この溶融合金は２個の高速で回転するロールで急冷され
、巾５属Ｉ、厚さ０．０４ｍｍのテープ状非晶質合金と
される。これらはＸ線回析で調べた所、いずれも非晶質
となつていることが確認された。これらの本発明合金（
１）Ｈ５）及び比較例合金（ｌ）〜（４）について硬度
、磁気特性及び耐食性について調べた結果を第１表に示
した。
、巾５属Ｉ、厚さ０．０４ｍｍのテープ状非晶質合金と
される。これらはＸ線回析で調べた所、いずれも非晶質
となつていることが確認された。これらの本発明合金（
１）Ｈ５）及び比較例合金（ｌ）〜（４）について硬度
、磁気特性及び耐食性について調べた結果を第１表に示
した。
これより明らかなようにＣｒを添η口するのみでされた
本発明合金は耐食性の向上効果が一層顕著でるることが
判る。
本発明合金は耐食性の向上効果が一層顕著でるることが
判る。
又磁気特性についても本発明合金の場合その向上が著し
い。
い。
磁気録音用力セツト１個分の磁気テープ（酸化クロムテ
ーブ）を１ｔの蒸溜水中に２５℃で１週間浸漬して得た
腐食液（ＰＨ５．ｌ）５０ＣＣに、第→１表の比較合金
（１）及び本発明合金（２），（３）の巾５ｍ１，←厚
さ０．０４ｍ７７！、長さ１００ｍ７１Ｌのテープを浸
漬、温に放置してその腐食状況を観察した。
ーブ）を１ｔの蒸溜水中に２５℃で１週間浸漬して得た
腐食液（ＰＨ５．ｌ）５０ＣＣに、第→１表の比較合金
（１）及び本発明合金（２），（３）の巾５ｍ１，←厚
さ０．０４ｍ７７！、長さ１００ｍ７１Ｌのテープを浸
漬、温に放置してその腐食状況を観察した。
その結果を第２表に示す。
室
実施例 ３
第３表に示す組成の非晶質合金を実施例２と同じじ腐食
液を用いて腐食試験をした。
液を用いて腐食試験をした。
Ｏその結果を第３俵に示す。
上記の実施例１，２，３より磁気テープに対する耐食性
がＣｒとＣｕの添加により著しく向上することが明らか
に認められる。
がＣｒとＣｕの添加により著しく向上することが明らか
に認められる。
Claims (1)
- １ Ｃｒ０．０５〜４．０ｗｔ％、Ｃｕ０．０１〜１．
０ｗｔ％を含み、かつＳｉ、Ｂ、Ｃ、Ｐの中いずれか１
種又は２種以上をその総和で３〜３０ｗｔ％含有し、残
部Ｆｅ、Ｃｏ、Ｎｉのいずれか２種以上からなることを
特徴とする磁気ヘッドコア用高磁率非晶質合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52028230A JPS5935980B2 (ja) | 1977-03-15 | 1977-03-15 | 磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52028230A JPS5935980B2 (ja) | 1977-03-15 | 1977-03-15 | 磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS53113216A JPS53113216A (en) | 1978-10-03 |
| JPS5935980B2 true JPS5935980B2 (ja) | 1984-08-31 |
Family
ID=12242789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52028230A Expired JPS5935980B2 (ja) | 1977-03-15 | 1977-03-15 | 磁気ヘッドコア用高透磁率非晶質合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5935980B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5559701A (en) * | 1978-10-30 | 1980-05-06 | Toshiba Corp | Magnetic head |
| US4268325A (en) * | 1979-01-22 | 1981-05-19 | Allied Chemical Corporation | Magnetic glassy metal alloy sheets with improved soft magnetic properties |
| JPS60246604A (ja) * | 1984-05-22 | 1985-12-06 | Hitachi Metals Ltd | 巻磁心 |
| JPS6379932A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-09 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 高耐食アモルファス合金 |
| CN109300641B (zh) * | 2018-11-07 | 2020-04-24 | 钢铁研究总院 | 一种用于电磁传动器件的软磁合金磁粉 |
-
1977
- 1977-03-15 JP JP52028230A patent/JPS5935980B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS53113216A (en) | 1978-10-03 |
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