JPS5925025B2 - 耐摩耗性および耐折損性にすぐれたロ−ル材 - Google Patents

耐摩耗性および耐折損性にすぐれたロ−ル材

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JPS5925025B2
JPS5925025B2 JP54096338A JP9633879A JPS5925025B2 JP S5925025 B2 JPS5925025 B2 JP S5925025B2 JP 54096338 A JP54096338 A JP 54096338A JP 9633879 A JP9633879 A JP 9633879A JP S5925025 B2 JPS5925025 B2 JP S5925025B2
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定雄 太田
裕至 豊田
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐摩耗性および耐折損性にすぐれたロール材
およびその製造法に関スる。
ロール材はその使用目的上、高荷重下にも折損せず、か
つ摩耗量の少ないことが必要である。
特に熱間圧延設備における鋼片、形鋼、棒鋼等の圧延の
ための粗および中間スタンドの圧延ロールは、高温の材
料を圧下しながら回転するので摩耗量が多く、しかもこ
れらのロールは一般に製品の形状に応じたカリバー(孔
型)が設けられているため、摩耗による該カリバーの形
状変化を修正するに要する改削量は、平滑なロールの場
合よりも多くなる。
一方、これらのスタンドでは、圧下量が比較的多く、ロ
ールに高い曲げ応力が発生するため、カリバーの応力集
中部等における表面ファイアクラックを起点として、圧
延中にクラックが深く進展し、折損事故に到ることも少
な(ない。
従来、これら問題に対処するためにいく種かのロール材
が使用されている。
しかしながら、耐摩耗性と耐折損性(靭性)とは一般的
に相反する材質的特性であって、一方を重視すれば他方
が犠牲にされるという傾向があり、両特性をともに満足
させることは困難である。
例えば、高炭素(0,8〜1.2%C)鋳鋼または鍛鋼
ロールは、耐折損性にすぐれるが、そのために耐摩耗性
を犠牲にしたものであり、また亜共晶(1,4〜2.5
%C)鋳鉄ロールは耐折損性に劣るという欠点がある。
更に、一般の鋳鉄(3〜4%C)ロールは、仕上スタン
ドにはよく用いられるが、耐折損性が低いため粗スタン
ドなどには適用し難い。
本発明は、上記従来の問題を克服するためになされたも
のであって、亜共晶成分にCrおよびMoを添加した所
謂「アダマイト鋼」相当の成分系を有する鋳鋼をベース
として種々研究を行なった結果、造塊過程において粗大
な炭化物を晶出させ、得られる鋳塊に一定の鍛錬比の鍛
造加工を加えることによって特定のミクロ組織を与えれ
ば、ロール折損の原因となる円周方向クラックの伝播抵
抗が、従来のロールに比べて飛躍的に向上し、折損しに
くく、かつクラックを除去するに要する改削量も少なく
なり、しかも使用による摩耗量も著しく減少せしめ得る
ことを見出し本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、C1,2〜2.5%、Si1.5
%以下、Mn1.5%以下、Cr O,5〜5.0%、
Ni 0.1〜2.5%およびMo 0.1〜2.0%
を含有し、必要に応じて該成分のほか、Vl、0%以下
、Wl、0%以下、Co1.0%以下またはTi0.5
%以下の1種または2種以上の元素を含み、残部鉄およ
び不可避の不純物から成り、かつ長さ200〜400μ
m1幅50〜100μmで体積率5〜20%の粗大共晶
炭化物が均一に分散した組織を有するロール材、並びに
該成分組成の溶湯な鋳型に注入し、冷却速度約3.0℃
/分以下で冷却凝固させたのち、得られた鋳塊を、その
胴部の鍛錬比的1.5〜5.0にて鍛造するようにした
ロール材の製造方法を提供するものである。
なお、従来にもアダマイト鋼をベースにして、各種成分
の調整および熱間加工を施して材質上の改善を企図した
提案もいくつかなされている。
しかしながら、従来の通念では、ロール材として必要な
靭性を与えるには組織中に分布する炭化物は微細なほど
良いとされ、そのサイズもせいぜい50μm程度であり
、これまでの提案はいづれも炭化物の均一微細化を目的
としていた。
これに対し、本発明では、粗大炭化物を形成させるよう
にした点で、従来技術と全く異なり、かかる特異の組織
を与えることにより、ロール材、とりわけ、熱間ワーク
ロール材等として必要な耐摩耗性と耐折損性の両特性を
共に満足させることに成功したのである。
本発明ロール材は次のごとき成分組成を有する。
Cは、共晶炭化物の形成に必要であり、そのために1.
2%以上、好ましくは1.7%以上添加される。
但し、多量に存在すると、鍛造が困難となり、かつ炭化
物が粗大になり過ぎて脆化するので2.5%を上限とし
、好ましくは2.2%以下とする。
Siは、多量に存在するとグラファイトが析出し、所要
量の炭化物が得られなくなるので1,5%を上限とする
Mnは、多量に加えられると靭性の低下をもたらすので
、1.5%以下に規定される。
Crは、炭化物形成のための必須の元素であり、後記の
ごとき共晶炭化物を得るために、0.5〜5.0%、好
ましくは0.8〜3.5%の範囲で加えられる。
なお、従来においてはCr量が2.5%を越えると鍛造
が不可能になるとの見解もあるが、本発明では、そのよ
うな問題はなかった。
Moは、前記Crと同様に炭化物を形成すると共に基地
(マトリックス)の靭性を高め、特に高温における硬度
を高めるので、熱間ロールの耐摩耗性に寄与するために
必要な元素であり、0.1%以上含有せしめる必要があ
るが、一方2.0%を越えて含有せしめると、熱間加工
性が悪くなる。
したがってMo0.1〜2.0%とする。
Ni焼入性を増し、基地(マトリックス)の靭性を高め
るのに有効な元素であり、0.1%以上含有せしめる必
要があるが、5.0%を越えて含有せしめると炭素の黒
鉛化が促進され、ロールとして使用する際の耐摩耗性が
著しく損われる。
さらに好ましくは2.5%以下であって2.5%を越え
ても効果は飽和し実用性を欠く。
したがって、Ni081〜2.5%とする。
上記元素のほか、必要に応じて更に以下の元素の1種ま
たは2種以上を添加することにより材質的特性を改善す
ることができる。
V、W、CoおよびTiは、いずれも基地(マトリック
ス)を微細化し靭性を高めると共に、基地中に微細な炭
化物として析出するなどして、粗大共晶炭化物と相まっ
て耐摩耗性をさらに改善する。
このためVl、0%以下、Wl、0%以下、C。1.0
%以下および/またはTi0.5%以下を添加してよい
なお、p、s、ヒ素、スズその他の不純物は、通常この
種の材料に許容される範囲内であれば、本発明の趣旨は
損われず、例えばPおよびSは、約0.03%を上限と
して存在してもかまわない。
本発明によれば、上記のごとき成分組成の溶湯を適当な
鋳型に注入し、凝固温度を通過する際の冷却速度3.0
°C/分以下、好ましくは約0.5℃/分前後にて冷却
凝固せしめる。
従来アダマイト鋼は、一般に金型鋳造やエレクトロスラ
グ溶解法が適用されていることから分るようにその冷却
速度は比較的高いが、本発明では、むしろ冷却速度を抑
制し、ゆるやかに凝固させることが必要である。
鋳込まれた溶湯の冷却速度はその鋳造体の大きさに左右
されることは言うまでもなく、従ってその形状・重量に
応じた適当な冷却条件を施すことが必要であり、このた
めに、例えば、砂型と金型との中間的な冷却条件を与え
るように、砂型の中に冷し金を埋設したもの、あるいは
金型の内面に砂を内張り(例えば砂層厚約15mm)し
た鋳型等が好ましく用いられる。
上記冷却条件下に得られた鋳塊は、従来のものに比し、
粗大な共晶炭化物の分散した組織を有する。
該炭化物の量は体積率にして5〜20%を占める。
かく得られた鋳塊は、ついで常法に従って鍛造工程に付
される。
該鍛造加工は、ロールの径方向に対し直角方向に加えら
れ、これによって鋳造組織中の粗大共晶炭化物を延伸し
、該炭化物の形状を、長さ200〜400μm1幅50
〜100μm1好ましくは、長さ300μm、幅70t
tm程度とする。
なお、上記各寸法は粗大炭化物の平均値であり、当然上
記の寸法範囲より大きいものや小さいものが存在しても
よい。
該粗大共晶炭化物のサイズが長さ400μmを越えまた
幅100μmを越える場合は炭化物が過度に粗大化して
もろくなり、局部的に「欠は落ち」を生じたり、ロール
表面の肌あれを起し易くなる。
一方、長さ200μm未満、幅50μm未満では従来の
ロール材と変わらず、耐摩耗性、耐折損性の向上が認め
られなくなる。
また体積率についても、それが5%未満の場合は同様の
欠点があり、一方20%を越えると炭化物同士が連続す
るようになって、かえって亀裂が伝播し易くなり、「欠
は落ち」などが発生する。
該鍛造加工は、鍛錬比15〜5.0で行なわれるが、該
炭化物がロール軸方向に並ぶように鍛伸することが望ま
しく、この点から鍛錬比をやや高めにし24〜5.0で
行なうと−そう好ましい。
鍛造後の熱処理には特別の条件を付加する必要はなく、
従来どおりの焼入れ・焼もどし処理条件に従えばよ(、
例えば温度約900℃からミスト冷却し、ついで温度約
500〜650℃で焼もどし処理することができる。
上述のような製造条件下に得られた本発明ロール材と、
従来ロール材(アダマイト鋼)の鍛造後のミクロ組織を
第6図■(従来のロール材)および■(本発明ロール材
)に示す(倍率はいづれも50倍)。
図から認められるように、本発明ロール材では、凝固過
程で樹枝状晶(テンドライト)の枝と枝の間に粗大な共
晶炭化物(同写真中、白い部分)が形成され(体積率的
10%)、鍛造によって該炭化物がはyロールの軸方向
に並んだ状態第6図■となり(長さ約300μm1幅約
70μm)微細な共晶炭化物が分散した従来ロール材(
第6図■)とは、著しく異なる特異の組織を備えている
ことが判る。
本発明ロール材は、このような粗大共晶炭化物の存在、
特にロール軸方向にはy平行に延伸した形態での存在に
より、後記実施例にも示されるように、破壊靭性試験や
疲労亀裂伝播試験等においてすぐれた特性を示し、また
実ロールにおける摩耗や亀裂の発生も非常に少なく、従
来材に比し卓越した耐摩耗性と耐折損性を発揮する。
次に実施例を挙げて本発明ロール材の緒特性について具
体的に説明する。
実施例 1 第1表に示す成分組成の溶湯を鋳造し、A−Eについて
は本発明方法に従って鋳造(凝固温度付近の冷却速度0
.3〜2.0°C/分)、および鍛造(鍛錬比20〜5
.0)を行なうことにより第6図■に示されるごとき組
織を得、一方Fについては、通常の条件に準じた鋳造お
よび鍛造を行なって同図■に示されるような組織を得た
かく得られたそれぞれの試験材のミクロ組織における共
晶炭化物の形態を測定するとともに試片を採取調製し、
疲労亀裂伝播試験および破壊靭性試験を行なった。
〔〔ミクロ組織 各供試材の共晶炭化物の形態は第2表に示すごとくであ
った。
なお、炭化物の長さおよび幅の数値は共晶炭化物の該寸
法の平均値である。
〔W 疲労亀裂伝播試験 コンパクトテンション型試験片を用いた疲労亀裂伝播試
験結果を第1図に示す。
該試験片は第4図に示すよう板状体(50mmX 50
mmX16mmt)に、ロール軸方向に対して直角方向
に、幅2.5mmの溝を設けたものであり、矢印方向に
700kgの引張荷重をくり返し加えたときに該溝先端
部に発生する亀裂の長さa(mm)を測定し、初期クラ
ックL2mmからの挙動を調べた。
第1図の縦軸は亀裂長さく mm )、横軸は引張荷重
のくり返し数(X 10’ cycles)である。
図中、曲線A、ないしEはそれぞれ本発明ロール材A、
ないしE、曲線Fは従来ロール材Fの性能を示す。
図から、本発明ロール材A−Eの亀裂成長速度は、従来
ロール材Fに比し、非常に低(、靭性にすぐれ、高い耐
折損性を備えることがうかがわれる。
第2図は、上記結果を、応力拡大係数範囲ΔK(kg・
mm−3/2 )と亀裂伝播速度(mm/ cycle
)との関係で示したグラフであり(図中の記号は第1
図と同じ)、同図からも亀裂の発生・成長に対する両者
の抵抗力に明瞭な差異があることが判る。
この事実は、従来一般に言われているように、粗大な炭
化物の存在により材料が脆弱化し、強度が低下するとの
見解は正しくなく、むしろ適当な大きさの粗大炭化物の
存在は亀裂の成長を阻止するという好ましい効果をもた
らすと考えられる。
■ 破壊靭性試験 前記と同様のコンパクトテンション型試験片(試片採取
方向はロール軸方向)を用いて破壊靭性試験(破壊進行
方向はロール径方向)で得られた破壊靭性値(Kr c
Xkg−mm−3/2)を第3表に示す。
上記表に示されるように、本発明ロール材の破壊靭性値
は従来ロール材と同等もしくはそれ以上であり、このこ
とからも、従来一般の見解すなわち、炭化物を微細に分
散させれば靭性が向上するとの考えは妥当でなく、むし
ろ本発明のように粗大化する方が有効なことが判る。
なお、実ロールにおける亀裂伝播方向は一般にロール径
方向であるが、本発明ロール材では、粗大炭化物かや一
ロール軸方向に延伸した形状で存在するため、該炭化物
によって亀裂の進行方向が粗大炭化物に沿ってロール軸
方向に変向する。
そのため、亀裂が進行しても折損しに(く継続使用が可
能であり、耐折損性の点からみた本発明ロール材の耐久
力は、従来ロール材に比し、上記第3表に示される数値
の比較具−Lにすぐれるものである。
αV 摩耗試験 第3図に本発明ロール材Aと従来ロール材Fとを同一条
件の摩耗試験に付して得られた結果を示す。
同試験は、第5図(図1は正面図、■は側面図)に示す
ように、リング状試験片Tを硬度(Hv)880の基準
片S(回転速度800rpm)に一定の接触圧力(Pm
ax:140kg/mi)にて押圧し、両者間のすべり
率が30%となるように周速度を異ならしめて回転さぜ
ることにより行ない、そのときの摩耗量(初期の試1験
片屯量に対する重量減少量)を測定して耐摩耗性を評価
した。
図に示されるように、本発明ロール材Aと従来ロール材
Fとは、はぼ同じ炭素含有量であるにもかかわらず、本
発明ロール材の方が、はるかに耐摩耗性にすぐれている
ことが判る6、このことは、素地よりも硬度の高い炭化
物の量が同じ場合には、微細に分散する場合よりも、本
発明材のようにある程度の大きさで存在する方が摩耗に
対する抵抗としてより有効であることを示している。
但し、炭化物が過度に粗大化すると、かえってもろ(な
り、局部的に「欠は落ち」を生じたり、ロール表面の肌
あれを起し易くなるので前記のごとき範囲のサイズで分
散させることが望ましい。
実施例 2 前記実施例10本発明ロール材Aおよび従来材Fからそ
れぞれロールを製造し、連続鋼片ミル(6スタンドミル
)の第3スタンドで両ロールを上下に組合せて使用した
このときの各ロールのクラック発生状況および摩耗状況
を第4表に示す。
上記第4表に示されるように、本発明ロールはクラック
の発生状況、摩耗量のいづれも従来ロールよりすぐれて
いることがわかる。
第7図■は、上記実機試験における本発明ロール使用後
のロール表面(カリバ一部)状況を示す(倍率約1/2
)。
第7図■は従来材の写真である。
両者を比較すると、従来ロールでは、カリバー底部に沿
った円周方向のクラックが発生し折損の危険がうかがわ
れるのに対し、本発明ロールではそのようなりラックは
全くなく、微細な亀甲状ファイアクラックのみであり、
なお長期間の使用に耐え得ることを示している。
以上のように、本発明ロール材は、硬度および靭性のい
づれにもすぐれ、実ロールとしての使用において、良好
な耐摩耗性と耐折損性を発揮し、従来ロールに比し、1
回当りの改削量が少なくてすみ、それによって使用寿命
が長くなり、また組替周期を長くすることができる。
更に折損の危険性も低く、長期安定した円滑な圧延操業
が保証される。
実施例 3 第5表に示す成分組成の溶湯な、本発明方法に従って鋳
造(凝固温度付近の冷却速度3.0℃/分)、および鍛
造(鍛造比3.0)を行なった。
得られた各供試材(本発明材)の共晶炭化物の形態は第
6表に示すごとくであった。
これらの供試材について、実施例1と同様にして、第5
図に示すような摩耗試験片を用いて転勤摩耗試験を行な
った。
その結果を第7表に示す(参考に前記供試材Aについて
のデータも併記する)。
上記結果から明らかなように、V、W、Coおよび/ま
たはTiを添加することにより、本発明材Aよりもさら
に耐摩耗性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、疲労亀裂伝播試験による亀裂長さと荷重負荷
くり成し回数との関係を示すグラフ、第2図は、応力拡
大係数範囲と亀裂伝播速度の関係を示すグラフ、第3図
は、摩耗試験における回転数と摩耗減量の関係を示すグ
ラフ、第4図は、コンパクトテンション型試験片の形状
を示す平面図、第5図は、摩耗試験要領説明図(同図1
は正面図、■は側面図)、第6図1およびTIは、それ
ぞれ従来ロール材および本発明ロール材のミクロ組織を
示す図面代用写真、第7図IおよびIIは、それぞれ実
機試験機における使用後の本発明ロール材および従来ロ
ール材のロール表面(カリバ一部)状況を示す図面代用
写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I C1,2〜2.5%、Si1.5%以下、Mn1
    .5%以下、Cr 0.5〜5.0%、Ni O,1〜
    2.5%およびMo0.1〜2.0%を含み、残部鉄お
    よび不可避の不純物から成り、かつ長さ200〜400
    μm、幅50〜100μmで体積率5〜20%の粗大共
    晶炭化物が均一に分散した組織を有することを特徴とす
    る耐摩耗性および耐折損性にすぐれたロール材。 2 C1,2〜2.5%、Si1.5%以下、Mn1
    .5%以下、Cr O,5〜5.0%、Ni O,1〜
    2.5%およびMo 0.1〜2.0%を含有し、さら
    にVl、0%以下、Wl、0%以下、Co1.0%以下
    、またはTi0.5%以下の1種または2種以上の元素
    を含み、残部鉄および不可避の不純物から成り、かつ長
    さ200〜400μm、幅50〜100μmで体積率5
    〜20%の粗大共晶炭化物が均一に分散した組織を有す
    ることを特徴とする耐摩耗性および耐折損性にすぐれた
    ロール材。 3 C1,2〜2.5%、Si1.5%以下、Mn1
    .5%以下、Cr O,5〜5.0%、Ni O,1〜
    2.5%およびMo0.1〜2.0%を含み、残部鉄お
    よび不可避の不純物から成る溶湯を鋳型に注入し、冷却
    速度3.0℃/分以下で冷却凝固させたのち、得られた
    鋳塊を、その胴部の鍛錬比1.5〜5.0にて鍛造する
    ことにより、長さ200〜400μm1幅50〜100
    μmで体積率5〜20%の粗大共晶炭化物が均一に分散
    した組織とすることを特徴とする耐摩耗性および耐折損
    性のすぐれたロール材の製造法。
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