JPS5919352B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPS5919352B2
JPS5919352B2 JP52147184A JP14718477A JPS5919352B2 JP S5919352 B2 JPS5919352 B2 JP S5919352B2 JP 52147184 A JP52147184 A JP 52147184A JP 14718477 A JP14718477 A JP 14718477A JP S5919352 B2 JPS5919352 B2 JP S5919352B2
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harmonic
signal
key
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JP52147184A
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昌信 知花
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication of JPS5919352B2 publication Critical patent/JPS5919352B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/08Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform
    • G10H7/10Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform using coefficients or parameters stored in a memory, e.g. Fourier coefficients

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、デジタル技術を利用した電子楽器の改良に
関し、特に発生楽音の音色を容易に可変制御し得るよう
にした電子楽器に関する。
A、従来技術の説明 電子楽器は、鍵盤部での押鍵操作に対応して発生される
鍵情報によつて発生楽音の音高制御および発音制御が行
なわれるものであつて、このうち特にデジタル形式の電
子楽器としては、波形メモリリ読出し方式および高調波
合成方式等が提案されている。
第1図は従来の板形メモリ読出し方式による電子楽器の
一例を示し、特に単音構成によるものである。
同図において、1は鍵盤部に設けられたキースイッチ回
路であつて、鍵盤部の各鍵に対応したキースイッチを有
し、ある鍵が押鍵操作されると対応するキースイッチが
動作してその出力線に論理値゛1”の信号が出力される
。この場合、キースイッチ回路1には単音優先回路が内
蔵されており、同時に複数のキースイッチが動作した場
合、優先順位の高いキースイッチに対応する出力線にの
み″1”信号が出力されるようになつている。また、こ
のキースイッチ回路1はある鍵が押鍵操作されているこ
とを示すキーオン信号KONを出力するように構成され
ている。キースイッチ回路1の各キースイッチに対応す
る出力線は周波数情報メモリ2の入力側に接続されてお
り、該メモリ2には各鍵の音高に対応する周波数情報数
値Fが記憶されている。
従つて、ある鍵が押鍵されると、その鍵の音高に対応し
た周波数情報数値Fが周波数情報メモリ2から読み出さ
れる。周波数情報メモリ2から読み出された周波数情報
数値Fはアキュムレータ3に供給されており、アキュム
レータ3ではク頭ノクパルスφに同期して周波数情報数
値Fを順次累算し、その累算値qF(q■1、2、3・
・・・・・ N )を波形メモリ4の読出しアドレス信
号として順次出力する。波形メモリ4には所望の楽音(
音源)波形1周期の順次サンプル点振幅値が各アドレス
に記憶されており、アキユムレータ3からの読出しアド
レス信号(累算値QF)により指定されたアドレスに記
憶されている波形振幅値が順次読み出される。
上記の説明から明らかなように、押鍵された鍵に対応し
た周波数情報数値Fがメモリ2から読み出され、これが
クロツクパルスφのタイミングでアキユムレータ3にお
いて累算され、その累算値QFが波形メモリ4の読出し
アドレス信号となる。したがつて、波形メモリ4からは
、押鍵された鍵の音高に対応した周波数の楽音(音源)
波形MWが出力される。一方、・エンベロープ波形発生
器6はキースイツチ回路1から出力されるキーオン信号
KONを受けてアタツク部、接続部、デイケイ部等から
なる音量エンベロープ制御用のエンベロープ波形ENを
発生する。
そして、波形メモリ4から読み出された楽音波形MWは
乗算器5に供給され、エンベロープ波形発生器6から出
力されるエンベカープ波形ENVと乗算され、これによ
つて楽音波形MWに音量エンベロープが付与される。こ
の音量エンベロープの付与された楽音波形MW′は更に
フイルタ、アンプ、スピーカ等からなるサウンドシステ
ム7に供給されて演奏音として発音される。したがつて
、サウンドシステム7からは、押下鍵に対応して周波数
情報メモリ2から読み出される周波数情報数値Fによつ
て決定される周波数(音高)で、かつ波形メモリ4に記
憶された波形形状(音色)の楽音が発生される。なお、
周波数情報メモリ2の入力側にはラツチ回路2aが設け
られており、離鍵後においてもキースイツチ回路1の出
力を周波数情報メモリ2に供給して離鍵後のデイケイ楽
音を発生させるようになつている。
このため、ラツチ回路2aには、キーオン信号KONが
ワンシヨツト回路8を介してストローブ信号として入力
されており、キーオン信号KONの立土り時にラツチ回
路2aのラツチ動作が行なわれるようになつている。し
たがつて、ラツチされたキースイツチ回路1の出力は、
次に新たな鍵が押鍵操作されてキーオン信号KONが立
上るまで保持される。第2図は従来の高調波合成方式の
電子楽器の一例を示し、第1図と同一部分は同一記号を
用いてある。
同図において、キースイツチ回路1の各キースイツチに
対応する出力線は、各鍵の音高に対応する周波数ナンバ
Rがそれぞれ記憶されている周波数ナンバメモリ9の入
力側に接続されており、鍵盤部である鍵が押鍵操作され
ると、キースイツチ回路1の出力によつて該メモリ9が
アドレスされてその鍵の音高に対応した周波数ナンバR
が読み出される。この場合、周波数ナンバメモリ9は第
1図で示した周波数情報メモリ2の場合と同様にその入
力側にラツチ回路9aが設けられていて、ワンシヨツト
回路8の出力によつてキーオン信号KONの立上り時に
ラツチ動作が行なわれるようになつている。したがつて
、ラツチされたキースイツチ回路1の出力信号は、次に
新たな鍵が押されてキーオン信号KONが立上るまで保
持される。一方、クロツク発振器10は一定周期のクロ
ツクパルスTcを出力しており、このクロツクパルスT
cはカウンタ11においてW分周されて計算区間タイミ
ング信号Txとなる。この場合「W」は合成しようとす
る高調波の総数であつて、例えば第16高調波まで合成
する場合は「W=16」となる。なお、以下の説明にお
ける「高調波」とは基本波をも含むものとし、基本波(
基音)は第1高調波に相当する。このようにして作られ
た計算区間タイミング信号Txはデート12に供給され
る。このデート12は計算区間タイミング信号Txが供
給される毎に開いて周波数ナンバメモリ9から出力され
る周波数ナンバRを音程区間加算器13に供給する。音
程区間加算器13はデート12を介して周波数ナンバR
が供給される毎(すなわち計算区間タイミング信号Tx
が発生する毎)に該周波数ナンバRを累算して1R,2
R,3R・・・・・・と増加する累算値QRを出力する
。そして、音程区間加算器13はその累算値QRが該加
算器13のモジユロ(法)Nを超えるとオーバフローし
て、以後は計算区間タイミング信号Txが発生される毎
に再び同様な累算動作を行なう。このように、計算区間
タイミング信号Txの発生毎に変化する累算値QRは、
クロツクパルスTcによつてゲート制御されるデート1
4を介して高調波区間加算器15に供給される。この場
合、クロツクパルスTcは計算区間タイミング信号Tx
f)W倍の周波数を有しているために、計算区間タイミ
ング信号1Xの1周期間にデート14はW回開かれるこ
とになる。この結果、高調波区間加算器15はク頭ンク
パルスTcの発生毎にデー口4から出力される累算値Q
Rを順次加算してその累算値NqR(n=1,2,3・
・・・・・W)を出力する。そして、W回の累算が完了
すると、計算区間タイミング信号1Xによつてりセツト
され、以後同様な動作を行なう。従つて、この高調波区
間加算器15は、計算区間タイミング信号Txの1周期
の間にクロツクパルスTcにしたがつて順次増加する累
算値NqRを発生していることになる。この累算値Nq
Rは、メモリ・アドレス・デコーダ16においてデコー
ドされ、このデコード出力が正弦波波形1周期の各順次
サンプル点振幅値を各アドレスに記憶している正弦関数
メモリ17にアドレス信号として供給され、該メモ:月
7から. π正弦振幅値SinwnqRを読み出す。
上記の説明から明らかなように、音程区間加算器13の
累算値QRは、楽音波形振幅の計算すべき順次サンプル
点を示し、また高調波区間加算器15の累算値NqRは
現在計算中の順次サンプル点QRにおけるn次高調波の
位相を表わすことになる。
この結果正弦関数メモリ17からは当該サンプル点QR
における各高調波(基本波を含む). πの正弦振幅
値SinwnqR(n=1,2・・・・・・W)が基本
波(第1高調波)、第2高調波、・・・・・・第w高調
波の順で順次発生される。
この場合、計算される楽音波形の順次サンプル点は計算
区間タイミング信号Txの発生毎に順次移行していくも
のであるが、次にどのサンプル点に移行すべきかは周波
数ナンバRによつて決まるものであり、この周波数ナン
バRは操作鍵の音高に比例したものである。したがつて
、正弦関数メモl月7からは操作鍵の音高に対応した各
高調波の正弦振幅値(SinπWnqR)が順次時分割
的に発生される。
一方、メモリアドレス制御装置18はモジユロ(法)W
のカウンタによつて構成されており、カウンタ11に同
期してクロツクパルスTcを順次カウントしてそのカウ
ント値を高調波係数メモリ19にアドレス信号として出
力する。
高調波係数メモI月9には、所望の楽音音色を得るため
に最適な各高調波の振幅値に対応した高調波振幅係数C
nが各アドレスに記憶されており、メモリアドレス制御
装置18からクロツクパルスTcに同期して順次変化す
るアドレス信号(高調波次数nを示す)が供給されると
、各アドレスに記憶されている各高調波の振幅値を設定
する高調波振幅係数Cnが順次読み出される。この高調
波振幅係数Cnは高調波振幅乗算器20に出力される。
高調波振幅乗算器20は、正弦関数メモリ17から順次
サンプル点毎に時分割的に読み出される各高調. π
波の正弦振幅値SinwnqRと各高調波別に設定され
た高調波振幅係数Cnとを乗算してその乗算. π値
Fn=CnsinwnqRを累算器21に供給する。
この場合、高調波区間加算器15とメモリアドレス制御
装置18は互いに同期しているために、各高調波別に順
次読み出される高調波振幅係数. πCnが対応する
高調波正弦振幅値SinwnqRに乗算され、これによ
つて各高調波別の振幅値Fnの設定が行なわれる。
累算器21は高調波振幅乗算器20から出力される各高
調波別の振幅値Fnを順次累算する。そして、計算区間
タイミング信号Txが発生されると、デート22が開い
て累算器21の累算値(楽音波形のある順次サンプル点
における振幅値を表わしている)をD−A変換器23に
出力するとともに、累算器21がりセツトされて次の順
次サンプル点における振幅値計算のために再び前述と同
様な累算動作を行なう。従つて、D−A変換器23には
、押下鍵の音高に対応した周期で、かつ1組の高調波振
幅係数Cnにより設定される波形形状の楽音波形の順次
サンプル点における振幅値(デジタル信号)が計算区間
タイミング信号Txの発生毎に入力されることになる。
そして、このD−A変換器23から出力されるアナログ
信号の楽音波形MWは乗算器5に供給され、エンベロー
プ波形発生器6から出力されるエンベロープ波形ENと
乗算され、これによつて楽音波形MWに音量エンベロー
プが付与される。この音量エンベロープの付与された楽
音波形MW′は、フイルタ、アンプ、スピーカ等からな
るサウンドシステム7に供給されて演奏音として発音さ
れる。したがつて、サウンドシステム7からは、押下鍵
に対応して周波数ナンバメモリ9から読み出される周波
数ナンバRによつて決定される周波数(音高)で、かつ
高調波係数メモl月9に記憶された1組の高調波振幅係
数Cnによつて設定される波形形状(音色)の演奏楽音
が発生されることになる。なお、このような高調波合成
方式の電子楽器は、特開昭48−90217号に開示さ
れているのでその詳細説明は省略する。
B.従来技術の欠点 以上の説明から明らかなように、土述した従来の波形メ
モリ読出し方式の電子楽器(第1図)は、楽音の発生時
から終了時まで波形メモリ4に記憶された楽音波形を押
下鍵の音高に対応した周波数でくり返し読み出すもので
あるため、波形メモリ4に記憶する楽音波形を一旦設定
してしまうと発生される楽音の音色が固定化されてしま
い、これに伴なつて音色の変更が自由に行なえなくなつ
てしまう欠点を有している。
また、上述した従来の高調波合成方式の電子楽器(第2
図)も、楽音の発生時から終了時まで高調波係数メモリ
19に記憶された高調波振幅係数Cnによつて設定され
る楽音波形が押下鍵の音高に対応した周波数で繰返し発
生されるものであるため、上記波形メモリ読出し方式の
場合と同様に、高調波係数メモi月9に記憶する各高調
波振幅係数Cnを一旦設定してしまうと発生楽音の音色
変更が行なえなくなつてしまう欠点を有している。
そして、上述した波形メモリ読出し方式あるいは高調波
合成方式の電子楽器において、上記欠点を改善して発生
楽音の音色を変更するために、互いに異なつた波形形状
の楽音波形を記憶した波形メモリを複数設け、あるいは
互いに異なつた値の1組の高調波振幅係数Cnを記憶し
た高調波係数メモリを複数設け これら波形メモリ群あ
るいは高調波係数メモリ群を適宜切換選択して使用する
ことが考えられるが、この場合には多数のメモリ(波形
メモリあるいは高調波係数メモリ)およびその切換制御
装置が必要となり、電子楽器の構成がきわめて複雑にな
るとともに高価なものとなつてしまう。C.この発明の
目的および概要説明 この発明は、上述した従来の欠点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、デジタル形成の電子
楽器において簡単な構成で発生楽音の音色変更を容易に
行ない得るようにすることである。
このためにこの発明は、所定の繰返し周期の第1の波形
を発生する第1の波形発生手段と、上記周期より長い周
期でかつ基準レベルから高レベルに向つて立上りその後
基準レベルに向つて立下る第2の波形を発生する第2の
波形発生手段とを設けると共に、発生すべき楽音の音高
に対応した周期で第1および第2の波形発生手段におけ
る波形発生動作を繰返し初期設定する制御手段を設け、
第1および第2の波形発生手段から発生される波形を乗
算して楽音波形を形成することにより、第1の波形の周
期または第2の波形の変化速度を変更するのみで容易に
発生楽音の音色を変化させ得るようにしたものである。
D.この発明の構成および動作説明 1この発明の構成説明 第3図はこの発明による電子楽器の一実施例を示す構成
図であつて、第1図と同一部分は同一記号を用いてある
同図において、24,25は定数選択スイツチであつて
、それぞれ“1″信号が入力されている可動接点xに選
択接続された固定接点a−nから該゛11信号が出力さ
れる。26,27は各アドレスに互いに異なつた値の定
数KおよびJがそれぞれ記憶されたメモリによつて構成
される第1、第2定数発生器であつて、この第1、第2
定数発生器26,27はそれぞれ定数選択スイツチ24
,25の出力によつてアドレスされて定数K,Jを発生
する。
28はアキユムレータ3から出力される累算値QFの最
上位ビツト信号(MSB)を入力して、その立上りに同
期したパルスDを発生するワンシヨツト回路、29,3
0は第1、第2定数発生器26,27から出力される各
定数KおよびJをそれぞれクロツクパルスφのタイミン
グで順次累算してその累算値QKおよびQJを出力する
とともに、ワンシヨツト回路28からパルスDが出力さ
れる毎にその内容(QK,qJ)がりセツトされる第1
、第2アキユムレータ、31,32は第1、第2アキユ
ムレータ29,30から出力される累算値QKおよびQ
Jによつてそれぞれアドレス制御されるメモリによつて
構成された第1、第2波形発生器であつて、第1波形発
生器31には正弦波波形1周期の順次サンプル点振幅値
が各アドレスに記憶されており、また第2波形発生器3
2には第4図aに示すように片極性でかつ1周期の後半
において振幅値が順次ほぼ零となる波形の順次サンプル
点振幅値が各アドレスに記憶されている。
そして、これら第1アキユムレータ29と第1波形発生
器31および第2アキユムレータ30と第2波形発生器
32はそれぞれ第1および第2波形発生回路33,34
を構成している。35は第1、第2波形発生回路33,
34から出力される波形信号W,とW2を乗算して波形
信号W1を波形信号W2によつて変調した楽音波形MW
を出力する乗算器である。
そして、これら定数選択スイツチ24,25、第1、第
2定数発生器26,27、ワンシヨツト回路28、第1
、第2波形発生回路33,34、乗算器35は楽音波形
発生回路Aを構成している。2この実施例の動作説明 このように構成された電子楽器において、定数選択スイ
ツチ24,25の各可動接点xをそれぞれ切換操作して
固定接点a−nのいずれかに接続すると、可動接点Xに
入力されている“1″信号が選択接続された固定接点か
ら出力されて第1、第2定数発生器26,27をそれぞ
れアドレスする。
したがつて、第1定数発生器26からは定数選択スイツ
チ24の出力によつてアドレスされた記憶位置に記憶さ
れている定数Kが読み出され、また第2定数発生器27
からは定数選択スイツチ25の出力によつてアドレスさ
れた記憶位置に記憶されている定数Jが読み出される。
この状態において、鍵盤部である鍵が押鍵操作されると
、キースィツチ回路1からはこの押下鍵に対応した出力
線にのみ論理値゛1”の出力信号が発生され、この出力
信号によつて周波数情報メモリ2がアドレスされてこの
押下鍵の音高に対応した周波数情報数値Fが読み出され
る。
また、キースイツチ回路1から出力信号が発生されると
、いずれかの鍵が押鍵操作中であることを示すキーオン
信号KONがキースイツチ回路1から出力され、このキ
ーオン信号KONを入力としてその立上りに同期したパ
ルスを発生するワンシヨツト回路8の出力によつて周波
数情報メモリ2内のラツチ回路2aが動作してその時の
入力信号をラツチし、次に新たな鍵が押鍵されてキーオ
ン信号KONが発生されるまで該入力信号を保持し続け
る。
周波数情報メモリ2から出力された押下鍵音高に対応し
た周波数情報数値Fはアキユムレータ3に入力され、ア
キユムレータ3は該数値Fをクロツクパルスφのタイミ
ングで順次累算してその累算値QFを出力するとともに
、累算値QFが最大累算値(モジユロ)を起えるとオー
バフローして累算動作をくり返す。そして、このアキユ
ムレータ3の累算値QFの最上位ビツト信号(MSB)
は、ワンシヨツト回路28に入力されてその立上りに同
期したパルスDに変換される。
したがつて、パルスDは累算値QFの周期に同期して発
生されることになり、このパルスDによつて第1、第2
波形発生回路33,34の第1、第2アキユムレータ2
9,30がりセツトされる。りセツトされた第1、第2
アキユムレータ29,30は再び第1、第2定数発生器
26,27から出力される定数KおよびJをそれぞれク
ロツクパルスφのタイミングで順次累算してその累算値
QKおよびQJを出力する。この場合、定数Kは定数J
に比較して大きな値に選定されており、このために累算
値QKのくり返し周期は累算値QJのくり返し周期に比
較して極めて早いものとなる。そして、第1アキユムレ
ータ29の累算値QKは、第1波形発生器31を順次ア
ドレスして第4図bに示す周期の短い正弦波波形を連続
的に読み出す。また、定数Kは比較的小さな値に設定さ
れているために、第2アキユムレータ30から出力され
る累算値QJのくり返し周期は長いものとなり、この累
算値QJによつてアドレスされる第2波形発生器32か
ら読み出される波形は第4図aに示すようにその周期が
極めて長いものとなる。このようにして発生された第1
、第2波形発生器31,32の波形信号W1およびW2
は乗算器35において乗算され、その出力波形MWは第
4図cに示すように第1波形発生器31から出力される
周期の短い繰り返し波形の波形信号W1(第4図b)を
第2波形発生器32から出力される周期の長い波形信号
W2(第4図a)によつて振幅変調した波形信号となる
。この楽音波形MWは乗算器5においてキーオン信号K
ONの発生によつて動作を開始するエンベロープ波形発
生器6から供給されるエンベロープ波形ENと乗算され
て振幅エンベロープが付与される。
そして、この振幅エンベロープが付与された楽音波形M
W/は、サウンドシステム7において演奏楽音に変換さ
れて発音される。上述のように構成された電子楽器にお
いて、楽音波形MW(MW′)の周期はパルスDの発生
周期、つまり押下鍵の音高に対応した周波数情報数値F
を累算するア午ユムレータ3から出力される累算値QF
の変化くり返し周期に同期したものとなり、これによつ
て発生楽音の音高が決定される。
すなわち、波形発生回路33,34は、押下鍵の音高に
対応した周波数ω。のパルスDによりその波形発生動作
が繰返し初期設定(りセツト)されるので、この波形発
生回路33,34から発生される波形信号Wl,W2は
上記周波数ω。を基本周波数として繰返すことになる。
従つて、波形信号Wl,W2はそれぞれ次の式(1),
(2)で表わすことができる。但し、kは基本波を含む
高調波成分の次数を表わし、Akは第k次高調波成分の
振幅レベルを表わす。
なお、波形信号W1は、この実施例においては、上述し
たように正弦波波形を周波数ω。
の周期毎に繰返し初期設定したものであるから、実質的
には周波数ω。の基本波成分ともともとの正弦波波形の
周波数(累算値QKの繰返し周波数)に対応した高調波
成分とからなる。但し、mは基本波を含む高調波成分の
次数を表わし、Bmは第m次高調波成分の振幅レベルを
表わす。
そして、この波形信号W,とW2とが乗算されて楽音波
形MWが形成されるので、楽音波形MWは、となる。
この(3)式を展開することにより、楽音波形MWは「
kωo±Mcl)。
」の多数の周波数成分、すなわち周波数ω6の整数倍(
1.2.・・・・・・i・・・・・・)の周波数成分か
ら構成されることが判る。従つて、楽音波形MWの基本
周波数はω。となり押下鍵の音高に対応したものとなる
。なお、この場合、波形信号W,,W2の波形形状(第
4図A,b)の設定のし方によつては、楽音波形MWに
含まれる基本波成分(周波数ω。
)の振幅レベルが非常に小さくなつたり、あるいは基本
波成分がなくなつたりすることもあるが、このような場
合でもこの楽音波形MWを楽音として聞くと基本周波数
ω。の楽音が発音されているように聞こえ、何ら問題は
ない。このことは、「電子楽器と電気楽器のすべて」(
昭和41年1月15日誠文堂新光社発行)の第7頁記載
された「音の高さについて」の説明、および「フアイン
マン物理学」(1974年10月15日岩波書店発行)
の第340頁〜342頁記載された「25−6非線型の
応答」に関する説明などから容易に理解できる。このよ
うに、波形発生回路33,34の波形発生動作は上述し
たようにパルスDによつて押下鍵音高に対応した周期で
繰返し初期設定されるため、波形信号Wl,W2の波形
形状、特に波形信号W,の波形形状が音高に応じて変化
するので楽音波形MWの波形形状も音高に応じて変化す
るものとなり、これによつて音高に応じて音色が変化す
る楽音が得られる。
また、定数選択スイツチ24を切換選択して定数Kを変
更すると、第1波形発生器31から出力される波形信号
W1(第4図b)の周波数(周期)が変化し、また定数
選択スイツチ25を切換選択して定数Jを変更すると第
2波形発生器32から出力される波形信号W2(第4図
a)の時間軸方向の広がりが変化する。したがつて、定
数選択スイツチ24,25を切換えて、第1、第2定数
発生器26,27から読み出される定数K,Jを変更す
ることにより発生楽音の波形形状、つまり第2波形発生
器32の波形信号W2によつて振幅変調された第1波形
発生器31の波形信号W,の波形形状が変化することに
なる。この結果、楽音波形MWの波形変化に対応してそ
の楽音波形に含まれる各高調波成分の分布が変化し、こ
れによつて発生楽音の音色を容易に変化させることが可
能となる。なお、発生楽音の音高は前述したように、押
下鍵の音高に対応した周波数情報数値Fを累算するアキ
ユムレータ3の累算値QFの変化周期に同期してワンシ
ヨツト回路28から出力されるパルスDの周期のみによ
つて決定されるために、定数発生器26,27から発生
される定数K,Jの値に対して高い精度を要求する必要
はない。E.この発明による他の実施例 第5図は第3図に示す第1、第2波形発生器31,32
の他の実施例を示し、特に第1、第2波形発生器31,
32を前述の第2図に示すような高調波合成方式によつ
て構成した場合を示すものである。
なお、この第5図においては第1波形発生器31につい
てのみ示してあるが、第2波形発生器32についても同
様である。
同図において、36はクロツクパルスTcを発生するク
ロツク発振器、37はクロツクパルスTcを[W」分周
して第3図のクロツクパルスφに一致した計算区間タイ
ミング信号Txを発生するカウンタであつて、この場合
「W」は合成しようとする高調波(基本波も含む)の総
数である。
38(1クロツクパルスTcの発生毎に開となつて第3
図に示す第1アキユムレータ29の累算値QKを出力す
るゲート、39はゲート38の出力(QK)を順次累算
して累算値NqK(n=1,2,3,・・・・・・W)
を出力するとともに、計算区間タイミング信号Txの発
生毎にその内容(累算値NqK)がりセツトされる高調
波区間加算器、40は高調波区間加算器39から出力さ
れる累算値NqKをデコードして正弦波波形の順次サン
プル点振幅値が各アドレスに記憶されている正弦関数.
πメモリ41をアドレスして正弦振幅値Sinwn
qKを読み出すメモリ・アドレス・カウンタ、42はク
ロツクパルスTcをカウンタ37に同期して順次カウン
トし、そのカウント値をアドレス信号nとして出力する
メモリアドレス制御装置であつて、このメモリアドレス
制御装置42はモジユロ(法)Wのカウンタによつて構
成されている。
43は各高調波別の高調波振幅係数Cnを記憶した高調
波係数メモリであつて、メモリアドレス制御装置42か
ら出力されるアドレス信号n(高調波次数を示す)によ
つて各高調波振幅係数Cnが順次読み出される。
44は正弦関数メモリ41から出力. πされる正弦
振幅値SinwlqKと高調波係数メモリ43から出力
される高調波振幅係数Cnとを乗算して乗算値Fnを出
力する乗算器、45は乗算値Fnを累算して出力すると
ともに、計算区間タイミング信号1Xの発生毎にりセツ
トされる累算器、46は計算区間タイミング信号Txの
発生毎に開となつて累算器45の累算値を出力するゲー
ト、47はデート46の出力をD−A変換して第3図に
示す乗算器35に出力するD−A変換器である。
このように構成された第1波形発生器31において、ク
ロツクパルスφ(計算区間タイミング信号Tx)により
順次変化する第1アキユムレータ29(第3図)から出
力される累算値QKは、クロツクパルス1Cによつてゲ
ート制御されるゲート38を介して高調波区間加算器3
9に供給される。
この場合、クロツクパルスTcは計算区間タイミング信
号Tx(クロツクパルスφ)のW倍の周波数を有してい
るために、計算区間タイミング信号Txの1周期間にデ
ート38はW回開かれることになる。この結果、高調波
区間加算器39はクロツクパルスTcの発生毎にゲート
38から出力される累算値QKを順次加算してその累算
値NqK(n=1,2,3,・・・・・・W)を出力す
る。そして、加算器39はw回の累算を完了すると、計
算区間タイミング信号Txによつてりセツトされ、以後
同様な動作を行なう。従つて、この高調波区間加算器3
9は、計算区間タイミング信号Txの1周期の間にクロ
ツクパルスTcにしたがつて順次増加する累算値NqK
を発生していることになる。この累算値IqKは、メモ
リ・アドレス・デコーダ40においてデコードされ、こ
のデコード出力が正弦波波形1周期の順次サンプル点振
幅値を各アドレスに記憶している正弦関数メモリ41に
アドレス信号として供給され、該メモリ. π41か
ら正弦振幅値SinwnqKを読み出す。
上記の説明から明らかなように、第1アキユムレータ2
9(第3図)の累算値QKは、第1波形発生器31から
発生される波形信号W,の計算すべき順次サンプル点を
示し、また高調波区間加算器39の累算値Nqkは現在
計算中のサンプル点QKにおけるn次高調波の位相を表
わすことになる。この結果正弦関数メモリ41からは当
該サンプル点QKにおける各高調波(基本波を含む)の
. π正弦振幅値Sinv!7′NqK(n=1,2
・・・・・・W)基本波(第1高調波)、第2高調波、
・・・・・・第W高調波の順で順次発生される。
この場合、波形信号W1の計算される順次サンプル点は
、計算区間タイミング信号Txの発生毎に順次移行して
いくものであるが、次にどのサンプル上に移行すべきか
は第1定数発生器26(第3図)から出力される定数K
によつて定まるものである。したがつて、正弦関数メモ
リ41からは、定数Kに比例した周期. πで各高調
波の正弦振幅値SinwnqKが順次時分割的に発生さ
れる。
一方、メモリアドレス制御装置42からは、クロツクパ
ルスTcに同期して順次変化するアドレス信号n(高調
波次数を示す)が高調波係数メモリ43に出力される。
高調波係数メモリ43はアドレス信号nが入力されると
、各アドレスに記憶している各高調波の振幅値を設定す
る高調波振幅係数Cnを順次発生する。この高調波振幅
係数Cnは、高調波振幅乗算器44において正弦関数メ
モリ41から順次サンプル点毎に時分割的に読. π
み出される各高調波の正弦振幅値SinwnqKと乗算
される。
そして乗算器44の乗算値Fnは累算器45に供給され
る。この場合、メモリアドレス制御装置42は高調波区
間加算器39と同期しているために、各高調波別に順次
読み出される高調波振幅係数Cnが対応する高調波正弦
振幅値. πSinwnqKに乗算され、これによつ
て各高調波別の振幅値Fnの設定が行なわれる。
累算器45は、高調波振幅乗算器44から順次出力され
る各高調波別の振幅値Fnを順次累算し、その累算値(
? Fn)を計算区間タイミング信号Txの発n=1生
時にデート46を介してD−A変換器47に出力すると
ともに、りセツトされて次の順次サンプル点振幅値の計
算のために再び同様な累算動作を行なう。
したがつて、D−A変換器47には、アキユムレータ2
9(第3図)の累算値QKに対応した順次サンプル点に
おける波形振幅値が計算区間タイミング信号Txの発生
毎に入力されることになり、このD−A変換器47から
は定数Kに対応した周期でかつ各高調波振幅係数Cnに
よつて設定された波形形状のアナログ波形信号W1が発
生される。この場合、第3図の定数選択スイツチ24を
切換選択して定数Kを変更することによつて出力波形信
号W1の周波数(周期)を変化させることができる。ま
た、高調波係数メモリ43に記憶させる各高調波振幅係
数Cnの値を種々選定することによつて、いかなる複雑
な波形形状を有する波形信号W1を発生することができ
、これに伴なつて発生楽音の音色を容易に複雑なものと
することができる。F.この発明による更に他の実施例 第6図は波形発生器31,32の更に他の実施例を示す
回路図であつて、第5図と同一部分は同一記号を用いて
その説明を省略する。
同図において、48は低周波数のパルスLPを発生する
低周波発振器、49はカウント出力をアドレス信号tと
して高調波係数メモリ43に出力するカウンタ、50は
カウンタ49の最大カウント時に出力される゛1″信号
を反転するインバータ、51は低周波発振器48の出力
パルスLPとをインバータ50の出力に基づきカウンタ
49のカウント入力端に供給するアンドデート、52は
キーオン信号KONの立上りに同期したパルスを出力し
てカウンタ49をりセツトするワンシヨツト回路である
。このように構成された回路に於いて、押鍵に伴ない発
生されるキーオン信号KONの立上り時にワンシヨツト
回路52から出力されるパルスによつてカウンタ49が
りセツトされる。
この結果、カウンタ49のカウント値が最大カウント値
となつた時に出力される゛18信号を反転するインバー
タ50の出力が01″となり、これに伴なつて低周波発
振器38の出力パルスLPがアンドデート51を介して
カウンタ49のカウント入力端に供給される。カウンタ
49は低周波発振器48からパルスLPが発生される毎
にこれをカウントして順次カウントアツプし、そのカウ
ント値が最大カウント値(オール“1”)となつた時点
において、インバータ50の出力が001となり、これ
に伴なつてアンドゲート51が閉じて以後のカウント動
作を中止する。一方、このように低周波発振器48の出
力パルスLPによつて順次増加するカウンタ49のカウ
ント値は、高調波係数メモリ43にアドレス信号tとし
て供給される。高調波係数メモリ43はメモリアドレス
制御装置42の出力(n)とカウンタ49の出力(t)
とによつてアドレスされて所定の高調波振幅係数Cn′
を出力するもので、このメモリ43から読み出される高
調波振幅係数Cn′は高調波次数(n)と時間(1)の
関数となる。この場合、カウンタ49の出力(t)は低
周波発振器48の発振周期に対応して変化するために、
高調波係数メモリ43から出力される各高調波振幅係数
Cn′は高調波次数毎に時間の経過とともに変化する値
となり、そしてカウンタ49が最大カウント値に達する
とそれ以後は同一値となる。したがつて、この高調波振
幅係数Cn′を高調波振幅乗算器44に供給して正弦関
数メモリ41から出力される正弦振幅値. πSi
nwnqKと乗算すると、その乗算値Fnは各高調波次
数毎に時間の経過とともに変化することになる。
フルカウントとなつた時点以後においては同一値となる
。したがつて、このような構成による波形発生器31,
32を第3図に示す電子楽器に用いた場合には、自然楽
器における発音と同様に発音開始時から時間経過ととも
に発生楽音の音色を微妙に変化させて自然件のある豊か
な楽音が得られる。
G.この発明による他の実施例第7図はこの発明による
電子楽器の他の実施例を示し、特に第3図に示す第1、
第2定数発生器26,27および定数選択スイツチ24
,25からなる定数発生手段の改良に関するものである
53は鍵盤部の各鍵の音域(例えは1オクターブまたは
半オクターブ単位)に対応してそれぞれ異なる値の定数
K′を記憶しているメモリであつてキースィツチ回路1
の出力によつてアドレスされ押下鍵の属する音域に対応
した定数K′を発生する。
54は各鍵の音高に対応してそれぞれ異なる値の定数J
′を記憶しているメモリであつて、キースイツチ回路1
の出力によつてアドレスされ押下鍵の音高に対応した定
数J′を発生する。
メモリ53,54からそれぞれ読み出された定数K′,
J′は第3図に示す第1、第2アキユムレータ29,3
0にそれぞれ供給され、アキユムレータ29,30にお
いてクロツクパルスφにしたがつて順次累算される。
このように定数発生手段を構成することにより第1アキ
ユムレータ29からは押下鍵の属する音域に対応して変
化する累算値QK′が出力され、また第2アキユムレー
タ30からは押下鍵の音高に対応して変化する累算値Q
J′が出力される。
したがつて、第1アキユムレータ29の累算値QK′に
よつてアドレスされる第1波形発生器31からは押下鍵
の属する音域に対応した周期の波形信号W1(第4図b
)が発生され、この波形信号W1の周期は押下鍵の属す
る音域によつて変化する。また、第2アキユムレータ3
0の累算値QJ5によつてアドレスされる第2波形発生
器32からは押下鍵の音高に対応した周期を有する波形
信号W2(第4図a)が発生され、この波形信号W2の
周期は押下鍵の音高によつて変化する。この結果、乗算
器35から出力される楽音波形MW(W1×W2)は押
下鍵の属する音域によつてその波形形状が変化する(押
下鍵の属する音域によつて波形信号W1が変化するため
)。
ここで、ワンシヨツト回路28(第3図)から発生され
るパルスDは楽音波形MWの周期(周波数)を決定する
もので、該パルスの発生周期は押下鍵の音高に対応して
変化することはすでに説明した。
一方、波形信号W2の周期も上述のように押下鍵の音高
に対応して変化するものであり、この場合パルスDの発
生周期と波形信号W2の周期は一致している(パルスD
の発生周期が短かくなれば波形信号W2の周期も短かく
なる)。したがつて、パルスDによる波形信号W2のり
セツトは押下鍵の音高に関係なく常に波形信号W2のほ
ぼ同じ位置で行なわれる。すなわちパルスDが発生する
ときには、波形信号W2は必ずその後半部分(第4図a
に示す波形の振幅値がほぼ零の部分)に入つており、こ
の部分で波形信号W2をりセツトしてもりセツトに伴な
うノイズは生じない。ちなみに、波形信号W2の前半部
分(第4図a)において該信号W2をりセツトすると、
信号W2はある振幅値から急に零に立下るためりセツト
に伴なうノイズが生じる。第3図に示すように波形信号
W2を定数Jに基づいて発生させた場合には、波形信号
W2の周期は押下鍵の音高に関係なく常に一定となるの
で、押下鍵の音高が高くなるにしたがつてパルスDの発
生周期が短かくなり波形信号W2のりセツトタイミング
が前半部分に入つてきてりセツトノイズが生じる恐れが
あるが、この実施例によれは上述したようにそのような
不都合は何ら生じない。したがつて、この実施例によれ
ば、前述の第3図の実施例の場合とは逆に、波形発生回
路33,34から発生される波形信号Wl,W2の波形
形状は押下鍵の音高に関係なくほぼ同じになるので、音
高が変わつても常にほぼ同一音色の楽音が得られる。
なお、この実施例における定数K′およびJ5は発生楽
音の周波数を決定するものではないから、前述の周波数
情報数値Fのような正確さは要求されない。
また、定数J′は各鍵毎に設定しなくても定数K′のよ
うに音域に対応したものでもよい。さらに、定数K′お
よびJ′を発生させるために専用のメモリ(53および
54)を設けずに周波数情報数値Fを利用して定数K′
およびJ′を形成するようにしてもよい。なお、上述し
た実施例においては、第1波形発生器31から正弦波を
くり返し発生させ、第2波形発生器32からは片極性で
かつ1周期の後半で順次ほぼ零となる波形を発生させた
場合について説明したが、この発明はこれに限定される
ものではなく、比較的周期の短いくり返し波形および比
較的長い周期で1周期の後半において順次ほぼ零となる
波形を発生するものであればいかなる波形であつても良
いことは言うまでもない。
また、波形発生器31,32としては、波形メモリ読出
し方式および高調波合成方式の他に例えは特開昭50−
126406号に開示されているような周波数変調方式
あるいは特開昭51−78315号に開示されているよ
うなウオルシユ関数方式等を用いて上記の条件を満たす
所望の波形信号を発生させるようにしてもよい。
さらに、波形発生器31,32を押下鍵の音高に対応し
て周期的にりセツトする手段として、押下鍵の音高に対
応した周波数FW報Fを所定速度で累算した累算値QF
を用いる代わりに、予め各鍵の音高に対応した周波数の
パルス信号を形成しておき、この多数のパルス信号から
押下鍵に対応したものを選択してこの選択したパルス信
号で波形発生器31,32をりセツトするようにしても
よい。
勿論この他の方法でもよいもので、要は押下鍵の音高に
対応した周波数(周期)のパルス信号を形成すれはよい
ものである。第3図の第1および(または)第2アキユ
ムレータ29,30に供給されるクロツクパルスφを一
定周期(例えば10〜20Hz)で変調すれは(すなわ
ち第1および(または)第2波形発生器31,32にお
ける波形信号W,,W,の発生速度を周期的に変化させ
れは)発生される楽音のスペクトルがゆれて人声に類似
した楽音となる。
H.この発明による効果以上説明したように、この発明
による電子楽器は、所定の繰返し周期の第1の波形を発
生する第1の波形発生手段と、上記周期より長い周期で
かつ基準レベルから高レベルに向つて立上りその後基準
レベルに向つて立下る第2の波形を発生する第2の波形
発生手段とを設けると共に、発生すべき楽音の音高に対
応した周期で第1および第2の波形発生手段における波
形発生動作を繰返し初期設定する制御手段を設け、第1
および第2の波形発生手段から発生される波形を乗算し
て楽音波形を形成するように構成したので、上記各波形
の発生速度を変更する(第3図の定数K,Jを変更する
)のみの非常に簡単な構成で楽音の音色を変化させるこ
とができる。
また、上記各波形の発生速度を押下鍵の音高に関係なく
一定にしたり(第3図の実施例)、あるいは音高に対応
して制御したり(第7図の実施例)することにより、発
生楽音の音色を音高に応じて変化させたりあるいは変化
させなかつたりすることもできる。
さらに、上記各波形の発生速度を時間経過に従つて変更
することにより(第6図の実施例)、音色が時間的に変
化する自然性のある豊かな楽音が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の波形メモリ読出し方式の電子楽器の一例
を示す構成図、第2図は従来の高調波合成方式の電子楽
器の一例を示す構成図、第3図はこの発明による電子楽
器の一実施例を示す構成図、第4図a−cは第3図に示
す各部の波形図、第5図〜第7図はこの発明による電子
楽器の他の実施例を示す構成図である。 1・・・・・・キースイツチ回路、2・・・・・・周波
数情報メモリ、2a・・・・・・ラツチ回路、3・・・
・・・アキユムレータ、5・・・・・・乗算器、6・・
・・・・エンベロープ波形発生器、7・・・・・・サウ
ンドシステム、8・・・・・・ワンシヨツト回路、24
,25・・・・・・定数選択スイツチ、26,27・・
・・・・第1、第2定数発生器、28・・・・・・ワン
シヨツト回路、29,30・・・・・・第1、第2アキ
ユムレータ、31,32・・・・・・第1、第2波形発
生器、33,34・・・・・・第1、第2波形発生回路
、35・・・・・・乗算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の繰返し周期の第1の波形を発生する第1の波
    形発生手段と、上記第1の波形の繰返し周期より長い周
    期で、かつ基準レベルから高レベルに向つて立上りその
    後基準レベルに向つて立下る第2の波形を発生する第2
    の波形発生手段と、発生すべき楽音の音高に対応した周
    期のパルス信号を繰返し発生するパルス信号発生手段と
    、上記パルス信号により上記第1および第2の波形発生
    手段における波形発生動作を繰返し初期設定し、楽音の
    音高に対応した周期で上記第1および第2の波形を繰返
    し発生させる制御手段と、上記第1および第2の波形発
    生手段から発生される波形を乗算して楽音波形を形成す
    る乗算手段とを備え、上記乗算手段から出力される楽音
    波形に基づき楽音を発生する電子楽器。 2 第1および第2の波形発生手段は、それぞれ上記第
    1の波形または第2の波形における複数のサンプル点の
    振幅値を記憶したメモリと、上記制御手段による初期設
    定の後、所定の定数をクロックパルスに従つて累算し、
    その累算値出力によつて上記メモリから各サンプル点の
    振幅値を読み出すアキュムレータとから構成することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。
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