JP3201202B2 - 楽音信号合成装置 - Google Patents

楽音信号合成装置

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JP3201202B2 JP00361695A JP361695A JP3201202B2 JP 3201202 B2 JP3201202 B2 JP 3201202B2 JP 00361695 A JP00361695 A JP 00361695A JP 361695 A JP361695 A JP 361695A JP 3201202 B2 JP3201202 B2 JP 3201202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変調方式の楽音信号合
成装置に係り、特に変調による側帯波を利用して固定フ
ォルマント特性を有する楽音信号を合成するための楽音
信号合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平2−25449
7号公報に示されているように、発生すべき楽音信号の
周波数又は同周波数の整数倍の周波数に対応した周期を
有し窓関数を表す窓関数波形信号を繰り返し発生すると
ともに、窓関数波形信号の周期毎に所定の位相から始ま
りかつ同周期よりも短い周期を有する波形信号を繰り返
し発生し、両発生された各波形信号を乗算して出力する
ことにより、固定フォルマント特性を有する楽音信号を
合成する楽音信号合成装置は知られている。
【0003】また、例えば特公昭64−4199号公報
に示されているように、発生すべき楽音信号の周波数又
は同周波数の整数倍の周波数を有する波形信号を搬送波
として発生するとともに、同搬送波の周波数とほぼ整数
倍関係にある周波数を有する波形信号を変調波として発
生し、同変調波で前記搬送波を周波数変調して出力する
ことにより、周波数変調により得られる多くの側帯波を
利用して楽音信号を合成する周波数変調方式の楽音信号
合成装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の従
来装置によれば、複数のフォルマントを有する楽音信号
を合成するためには、同従来装置のような楽音信号合成
装置をフォルマントの数だけ並列に設ける必要があり、
装置全体が複雑になるという問題がある。
【0005】また、上記後者の従来装置によれば、周波
数変調により得られる側帯波の分布状態を簡単に推定で
きないので、複数のフォルマントからなり所望のフォル
マント特性を有する楽音信号を合成することは難しかっ
た。
【0006】本願発明は上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、簡単な構成で、複数のフォル
マントからなり所望のフォルマント特性を有する楽音信
号を容易に合成できるようにした楽音信号合成装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の第1の構成上の特徴は、入力した第1周
波数情報により表された周波数を有する第1波形信号を
発生する第1波形信号発生手段と、入力した第2周波数
情報により表された周波数に対応した周期で窓関数を表
す第2波形信号を繰り返し発生する第2波形信号発生手
段と、第2波形信号発生手段により同期制御されて前記
第2波形信号の周期毎に所定の位相から始まりかつ同第
2波形信号の周期よりも短い周期の第3波形信号を繰り
返し発生する第3波形信号発生手段と、第2波形信号と
第3波形信号を乗算して第4波形信号を出力する乗算手
段と、第1波形信号を変調信号として第2波形信号発生
手段にて発生される第2波形信号を変調する変調手段と
を備え、第4波形信号を楽音信号として出力するように
したことにある。
【0008】また、第2の構成上の特徴は、前記第1の
構成上の特徴における変調手段に代えて、第1波形信号
を変調信号として第3波形信号発生手段にて発生される
第3波形信号を変調する変調手段を備え、第4波形信号
を楽音信号として出力するようにしたことにある。
【0009】また、第3の構成上の特徴は、前記第1の
構成上の特徴における変調手段を第1変調手段とし、さ
らに第1波形信号を変調信号として第3波形信号発生手
段にて発生される第3波形信号を変調する第2変調手段
を備え、第4波形信号を楽音信号として出力するように
したことにある。
【0010】また、第4の構成上の特徴は、前記第1の
構成上の特徴における変調手段に代えて、第4波形信号
を変調信号として第1波形信号発生手段にて発生される
第1波形信号を変調する変調手段を備え、第1波形信号
を楽音信号として出力するようにしたことにある。
【0011】さらに、第5の構成上の特徴は、入力した
第1周波数情報により表された周波数を有する第1波形
信号を発生する第1波形信号発生手段と、第1波形信号
発生手段にて発生される第1波形信号を変調入力にて入
力した信号で変調する第1変調手段とを内蔵した第1演
算ユニットと、入力した第2周波数情報により表された
周波数に対応した周期で窓関数を表す第2波形信号を繰
り返し発生する第2波形信号発生手段と、第2波形信号
発生手段により同期制御されて第2波形信号の周期毎に
所定の位相から始まりかつ第2波形信号の周期よりも短
い周期の第3波形信号を繰り返し発生する第3波形信号
発生手段と、第2波形信号と第3波形信号を乗算して第
4波形信号を出力する乗算手段と、第2又は第3波形信
号発生手段にて発生される第2又は第3波形信号を変調
入力にて入力した信号で変調する第2変調手段とを内蔵
した第2演算ユニットと、第1演算ユニットの出力を第
2演算ユニットにおける第2変調手段の変調入力に選択
的に接続可能とするとともに、第2演算ユニットの出力
を第1演算ユニットにおける第1変調手段の変調入力に
選択的に接続可能とする選択接続手段とを備え、第1又
は第2演算ユニットの出力を楽音信号として出力するよ
うにしたことにある。
【0012】
【作用】上記のように構成した第1〜第4の構成上の特
徴によれば、共に第2波形信号発生手段、第3波形信号
発生手段及び乗算手段の作用により、短い周期の第3波
形信号に窓関数を表す第2波形信号が乗算されて第4波
形信号が形成されるので、第4波形信号は第3波形信号
の周波数の近傍に固定フォルマントを有し、第2波形信
号の周波数又はその整数倍の周波数を聴感上の音高とす
る波形信号となる。
【0013】そして、上記第1〜第3の構成上の特徴に
おいては、変調手段(第1及び第2変調手段)が第1波
形信号を変調信号として第2又は第3波形信号を変調す
るので、変調による効果は、第4波形信号が第1波形信
号によって変調されたものとほぼ等しくなる。第4波形
信号は、第1波形信号により変調される前の状態で既に
固定フォルマント特性を有する波形信号であって、特定
の周波数領域にて大きなレベルを有する多数の高調波成
分を有している。したがって、前記第1波形信号による
変調により、第4波形信号の前記多数の各高調波成分に
対して第1波形信号の周波数分だけずれた周波数位置に
側帯波がそれぞれ生じる。その結果、図3に示すよう
に、第1波形信号によって変調された第4波形信号は、
複数のフォルマントからなる固定フォルマント特性を有
する波形信号となる。
【0014】上記第4の構成上の特徴においては、変調
手段が第4波形信号を変調信号として第1波形信号を変
調するので、第1波形信号の周波数の両側に第4波形信
号に含まれる周波数ずつずれた複数の側帯波が生じる
(ただし、負領域の周波数成分は位相反転されて正領域
に折り返されて現れる)。第4波形信号は、もともと固
定フォルマント特性を有する波形信号であって、特定の
周波数領域にて大きなレベルを有する多数の高調波成分
を有している。したがって、前記第4波形信号による変
調により、第4波形信号のフォルマントが第1波形信号
の周波数の両側に配置されることになるので、図6に示
すように、第4波形信号によって変調された第1波形信
号は複数のフォルマントからなる固定フォルマント特性
を有する波形信号となる。
【0015】上記のように構成した第5の構成上の特徴
においては、選択接続手段により第1演算ユニットの出
力を第2演算ユニットにおける第2変調手段の変調入力
に接続するようにすれば、第2演算ユニットから上記第
1〜第3の特徴と同様な第1波形信号で第4波形信号を
変調した波形信号が出力される。また、選択接続手段に
より第2演算ユニットの出力を第1演算ユニットにおけ
る第1変調手段の変調入力に接続するようにすれば、第
1演算ユニットから上記第4の特徴と同様な第4波形信
号で第1波形信号を変調した波形信号が出力される。そ
の結果、この第5の構成上の特徴によれば、複数のフォ
ルマントからなる固定フォルマント特性を有する波形信
号を選択的に発生させることができる。
【0016】
【発明の効果】上記作用説明からも理解できるように、
上記第1〜第4の特徴によれば、固定フォルマント特性
を有する第4波形信号を形成するための第2波形信号発
生手段、第3波形信号発生手段及び乗算手段と、この第
4波形信号に対して変調信号を発生するための第1波形
信号発生手段及び同変調を行うための変調手段、又は第
4波形信号により変調される波形信号を発生するための
第1波形信号発生手段及び同変調を行うための変調手段
とのみからなる簡単な構成で、複数の固定フォルマント
を有する楽音信号を合成できるようになる。また、上記
第5の特徴によれば、前記と同様に簡単な構成で、選択
的に複数の固定フォルマントを有する楽音信号を合成で
きるようになる。
【0017】さらに、上記第1〜第5の特徴によれば、
複数の固定フォルマントの周波数位置は、第1〜第3波
形信号の各周波数により単純に定義されるので、各フォ
ルマントの周波数位置を容易に推定できるようになる。
したがって、複数の固定フォルマントからなる所望のフ
ォルマント特性を有する楽音信号を容易に合成できるよ
うになる。
【0018】
【実施例】
a.第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説明すると、
図1は本発明に係る楽音信号合成装置の要部をブロック
図により示している。この楽音信号合成装置は、第1波
形信号発生部11、第2波形信号発生部12及び第3波
形信号発生部13を備えている。
【0019】第1波形信号発生部11は、位相データ発
生回路11a及び波形メモリ11bからなる。位相デー
タ発生回路11aはアキュムレータを主要回路部品と
し、入力した周波数情報FNを図示しないクロック信号
により規定される所定タイミング毎に累算して、累算値
を0〜2πを表す位相データとして順次繰り返し出力す
る。累算値が所定値(例えば2π)に達すると、位相デ
ータ発生回路11aはふたたび初期値(例えば0)から
累算を開始する。したがって、位相データの繰り返し周
期は周波数情報FNにより規定され、周波数情報FNに
より示された周波数が高くなるにしたがって短くなる
(図2a参照)。周波数情報FNは、音色選択装置、自
動演奏装置などの音色指定手段により指定される音色に
対応するとともに、鍵盤装置、自動演奏装置などの演奏
手段により指定されて発生すべき楽音の音高周波数又は
その整数倍の周波数(ただし可聴帯域)に比例した値を
示している。波形メモリ11bは、一周期分の所定波形
(例えば、正弦波)を表す多数のサンプリングデータを
記憶している。各サンプリングデータは位相データ発生
回路11aからの位相データにより順次繰り返しアドレ
ス指定され、前記所定波形を表す波形信号が周波数情報
FNにより示された周波数で波形メモリ11bから第1
波形信号として読出し出力される(図2b参照)。
【0020】第2波形信号発生部12も、位相データ発
生回路12a及び波形メモリ12bからなる。位相デー
タ発生回路12aもアキュムレータを主要回路部品とし
て位相データ発生回路11aと同様に動作し、入力した
周波数情報FPを累算して累算値を0〜2πを表す位相
データとして順次繰り返し出力する(図2c参照)。た
だし、この位相データ発生回路12aにおいては、鍵盤
装置、自動演奏装置などの演奏手段からのキーオン信号
KONに同期して初期値(例えば0)から累算を開始
し、累算の一周期毎に同期信号SYを発生する。周波数
情報FPも、音色選択装置、自動演奏装置などの音色指
定手段により指定される音色に対応するとともに、鍵盤
装置、自動演奏装置などの演奏手段により指定されて発
生すべき楽音の音高周波数又はその整数倍の周波数(た
だし可聴帯域)に比例した値を示している。なお、この
周波数情報FPは前記周波数情報FNと同じ値を示して
いても、異なる値を示していてもよい。波形メモリ12
bは、前記窓関数を表す一周期分の波形の多数のサンプ
リングデータを記憶している。各サンプリングデータ
は、位相データ発生回路12aから加算器14aを介し
て供給される位相データにより順次繰り返しアドレス指
定され、前記窓関数を表す波形信号が周波数情報FPに
より示された周波数で波形メモリ12bから第2波形信
号として読出し出力される(図2d参照)。
【0021】第3波形信号発生部13も、位相データ発
生回路13a及び波形メモリ13bからなる。位相デー
タ発生回路13aもアキュムレータを主要回路部品とし
て位相データ発生回路11a,12aと同様に動作し、
入力した周波数情報FCを累算して累算値を0〜2πを
表す位相データとして順次繰り返し出力する(図2e参
照)。ただし、周波数情報FCは音色選択装置、自動演
奏装置などの音色指定手段により指定されて固定フォル
マントの中心周波数位置を示すもので、前記周波数情報
FN,FPに比べて大きな値を示している。したがっ
て、この位相データ発生回路13aから出力される位相
データの一周期は位相データ発生回路11a,12aか
ら発生される位相データの一周期に比べてきわめて短
い。また、この位相データ発生回路13aにおいては、
前記キーオン信号KONの到来により初期値(例えば
0)から累算を開始するとともに、位相データ発生回路
12aからの同期信号SYの到来毎にリセットされて同
初期値から累算をふたたび開始する。波形メモリ13b
は一周期分の所定波形(例えば、正弦波)を表す多数の
サンプリングデータを記憶している。各サンプリングデ
ータは、位相データ発生回路13aから加算器14bを
介して供給される位相データにより順次繰り返しアドレ
ス指定され、前記所定波形を表す波形信号が周波数情報
FCにより示された周波数で波形メモリ13bから第3
波形信号として読出し出力される(図2f参照)。
【0022】加算器14a,14bは、位相データ発生
回路12a,13aからの各位相データに波形メモリ1
1bからの波形データをそれぞれ加算する。これらの加
算器14a,14bは変調手段を構成するもので、これ
らの加算により、第1波形信号発生部11から発生され
た第1波形信号を変調信号として、第2及び第3波形信
号発生部12,13からそれぞれ発生される第2及び第
3波形信号に周波数変調が付与されることになる。
【0023】波形メモリ12b及び波形メモリ13bの
出力は乗算器15に接続されている。乗算器15は、第
3波形信号発生部13からの第3波形信号に第2波形信
号発生部12からの第2波形信号を乗算して、第3波形
信号を第2波形信号により表された窓関数に応じて断続
的に出力する。この断続的な波形信号は図3のAで示す
固定フォルマント特性を有するもので、同フォルマント
特性は周波数情報FCにより示された周波数をフォルマ
ントの中心とし、周波数情報FPで示された周波数ずつ
の間隔で位置する高調波成分を有する。
【0024】乗算器15の出力には乗算器16が接続さ
れており、同乗算器16は乗算器15からの波形信号に
エンベロープ波形発生回路17からのエンベロープ波形
信号を乗算して出力する。エンベロープ波形発生回路1
7は鍵盤装置、自動演奏装置などの演奏手段からのキー
オン信号KON及び音色選択装置、自動演奏装置などの
音色指定手段からのエンベロープ情報EGPを入力し
て、楽音信号の振幅エンベロープ波形を表すエンベロー
プ波形信号を形成して乗算器16に出力する。
【0025】上記のように構成した第1実施例の動作を
説明すると、演奏手段及び音色指定手段における操作に
したがってキーオン信号KON、周波数情報FN,F
P,FC及びエンベロープ情報EGPが出力されると、
第1波形信号発生部11は周波数情報FNにより示され
た周波数を有する第1波形信号を出力する(図2b参
照)。一方、第2波形信号発生部12は、周波数情報F
Pにより示された周波数を有する第2波形信号を搬送波
とし、同搬送波を第1波形信号(変調波)で周波数変調
した窓関数を表す第2波形信号を出力する(図2d参
照)。第3波形信号発生部13は、周波数情報FCによ
り示された周波数を有する第3波形信号を搬送波とし、
同搬送波を第1波形信号(変調波)で周波数変調した第
3波形信号を出力する(図2f参照)。これらの第2及
び第3波形信号は、乗算器15にて乗算されて第4波形
信号として乗算器16に出力される。
【0026】このとき、エンベロープ波形発生回路17
は、キーオン信号KONに応答して発生されかつエンベ
ロープ情報EGPにより指定される形状のエンベロープ
波形信号を発生している。乗算器16は、前記乗算器1
5からの第4波形信号にエンベロープ波形信号を乗算す
ることにより、第4波形信号にエンベロープ波形信号に
より規定される振幅エンベロープを付与して楽音信号と
して出力する。
【0027】このようにして合成される楽音信号におい
ては、加算器14a,14bが第1波形信号を変調信号
として第2及び第3波形信号をそれぞれ変調するので、
変調による効果は、第4波形信号が第1波形信号によっ
て変調されたものとほぼ等しくなる。一方、第4波形信
号は、第1波形信号により変調される前の状態で既に固
定フォルマント特性を有する波形信号(図3A参照)で
あって、第3波形信号の周波数FCを中心とする特定の
周波数領域にて大きなレベルを有しかつ第2波形信号の
周波数間隔を有する多数の高調波成分からなる。したが
って、前記変調により、第4波形信号の多数の各高調波
成分に対して第1波形信号の周波数分だけずれた周波数
位置に側帯波がそれぞれ生じる。その結果、第1波形信
号によって変調された第4波形信号は、図3に示すよう
に複数のフォルマントからなる固定フォルマント特性を
有する波形信号となる。
【0028】次に、上記第1実施例による楽音信号合成
の実験結果を示すと、下記表1に示した仕様1,2の基
で合成した楽音信号のスペクトラムエンベロープはそれ
ぞれ図4(A)(B)のようになる。
【0029】
【表1】 仕様1 仕様2 第1波形信号(変調波)の形状 正弦波 正弦波 同信号の周波数 2200Hz 220Hz 同信号の振幅レベル −7dB −17dB 第2波形信号(窓関数)の形状 正弦波の2乗波 正弦波の2乗波 同信号の周波数 220Hz 220Hz 同信号によるバンド幅 50Hz 50Hz 第3波形信号の形状 正弦波 正弦波 同信号の周波数 4009Hz 1008Hz 第4波形信号(搬送波)の振幅レベル 0dB 0dB なお、上記表1中の第2波形信号によるバンド幅は、第
3波形信号に第2波形信号(窓関数)を乗算して形成し
た波形信号のフォルマントにおけるピーク値から3dB
下がった周波数幅を示している。
【0030】以上の説明及び実験結果が示すとおり、上
記第1実施例によれば、第4波形信号を形成するための
第2波形信号発生部12、第3波形信号発生手段13及
び乗算手段15と、この第4波形信号に対して変調信号
を発生するための第1波形信号発生部11及び同変調を
行うための加算器14a,14bとのみによる簡単な構
成で、複数のフォルマントを有する固定フォルマント特
性の楽音信号を合成できる。また、複数の固定フォルマ
ントの周波数位置は、第1〜第3波形信号の各周波数
(周波数情報FN,FP,FCにより示された周波数)
により単純に定義されるので、各フォルマントの周波数
位置を容易に推定でき、複数の固定フォルマントからな
る所望のフォルマント特性を有する楽音信号を容易に合
成できるようになる。
【0031】なお、上記第1実施例においては、第1波
形信号で第2及び第3の両波形信号をそれぞれ周波数変
調するようにしたが、第1波形信号で第2及び第3の両
波形信号のいずれか一方を周波数変調するようにして
も、第1波形信号で第4波形信号を周波数変調すること
になる。このようにすれば、合成波形信号の周波数特性
は多少変わるが、上記第1実施例と同等な効果が期待で
きるので、同実施例の加算器14a,14bのうちのい
ずれか一方を省略するようにしてもよい。
【0032】b.第2実施例 次に、本発明の第2実施例を図面を用いて説明すると、
図5は本発明に係る楽音信号合成装置の要部をブロック
図により示している。この楽音信号合成装置も、上記第
1実施例と同様に構成した第1波形信号発生部11、第
2波形信号発生部12、第3波形信号発生部13、乗算
器15,16及びエンベロープ波形発生回路17を備え
ている。各部の波形も図2に示すとおりである。
【0033】この第2実施例に係る楽音信号合成装置
は、上記第1実施例の加算器14a,14bに代えて加
算器18を備えている。加算器18は位相データ発生回
路11aからの位相データに乗算器15の出力である第
4波形信号を加算するもので、第4波形信号を変調波と
して搬送波である第1波形信号に周波数変調を付与する
変調手段を構成している。
【0034】上記のように構成した第2実施例の動作を
説明すると、鍵盤装置、音色選択装置、自動演奏装置な
どの演奏手段及び音色指定手段における操作にしたがっ
てキーオン信号KON、周波数情報FN,FP,FC及
びエンベロープ情報EGPが出力されると、第2及び第
3波形信号発生部12,13は周波数情報FP,FCに
より示された周波数を有する第2及び第3波形信号(図
2d及び図2f参照)をそれぞれ出力し、これらの第2
及び第3波形信号は乗算器15により乗算されて加算器
18に出力される。一方、第1波形信号発生部11は、
周波数情報FNにより示された周波数を有する第1波形
信号を搬送波とし、加算器18の作用により同搬送波を
第4波形信号(変調波)で周波数変調した第1波形信号
を出力する(図2b参照)。この周波数変調された第1
波形信号は、乗算器16にてエンベロープ波形発生回路
17からのエンベロープ波形信号と乗算され、同乗算器
16からエンベロープ波形信号により規定される振幅エ
ンベロープの付与された楽音信号が出力される。
【0035】このようにして合成される楽音信号におい
ては、加算器18による周波数変調により、第1波形信
号の周波数の両側に第4波形信号に含まれる周波数ずつ
ずれた複数の側帯波が生じる(ただし、負領域の周波数
成分は位相反転されて正領域に折り返されて現れる)。
第4波形信号は、もともと固定フォルマント特性を有す
る波形信号(図6A参照)であって、特定の周波数領域
にて大きなレベルを有する多数の高調波成分を有してい
る。したがって、前記第4波形信号による変調により、
第4波形信号に含まれるフォルマントが周波数軸上に配
列されるので、図6に示すように、第4波形信号によっ
て変調された第1波形信号は複数のフォルマントからな
る固定フォルマント特性を有する波形信号となる。
【0036】次に、上記第2実施例による楽音信号合成
の実験結果を示すと、下記表2に示した仕様1,2の基
で合成した楽音信号のスペクトラムエンベロープはそれ
ぞれ図7(A)(B)のようになる。
【0037】
【表2】 仕様1 仕様2 第1波形信号(変調波)の形状 正弦波 正弦波 同信号の周波数 220Hz 440Hz 同信号の振幅レベル −17dB −17dB 第2波形信号(窓関数)の形状 正弦波の2乗波 正弦波の2乗波 同信号の周波数 110Hz 110Hz 同信号によるバンド幅 50Hz 50Hz 第3波形信号の形状 正弦波 正弦波 同信号の周波数 4009Hz 4009Hz 第4波形信号(搬送波)の振幅レベル 0dB 0dB なお、この場合も、上記表2中の第2波形信号によるバ
ンド幅は、上記第1実施例の場合と同じものである。
【0038】以上の説明及び実験結果が示すとおり、上
記第2実施例においても、第4波形信号を形成するため
の第2波形信号発生部12、第3波形信号発生手段13
及び乗算手段15と、この第4波形信号により変調され
た楽音信号を発生するための第1波形信号発生部11及
び同変調を行うための加算器18とのみによる簡単な構
成で、複数のフォルマントを有する固定フォルマント特
性の楽音信号を合成できる。また、複数の固定フォルマ
ントの周波数位置は、第1〜第3波形信号の各周波数
(周波数情報FN,FP,FCにより示された周波数)
により単純に定義されるので、各フォルマントの周波数
位置を容易に推定でき、複数の固定フォルマントからな
る所望のフォルマント特性を有する楽音信号を容易に合
成できるようになる。
【0039】なお、上記第1及び第2実施例において、
音階音を得るためには第1及び第2波形信号の各周波数
がほぼ整数倍関係になるように設定することが望ましい
が、音階音以外の音楽的効果音、コンピュータ装置、ゲ
ーム機器などの効果音、警報音などを得るためにはこれ
らの周波数を必ずしもほぼ整数倍関係に設定する必要は
ない。
【0040】また、上記第1及び第2実施例において、
変調として周波数変調を利用するようにしたが、第1波
形信号で第4波形信号(第2波形信号又は第3波形信
号)を位相変調したり、第4波形信号で第1波形信号を
位相変調したりするようにしても、位相変調と周波数変
調波はきわめて似た結果を生み出すので、上記第1及び
第2実施例とほぼ同様な効果が期待できる。また、フォ
ルマントの数をそれほど多く必要としなければ、側帯波
の発生数が少ない振幅変調を利用して、第1波形信号で
第4波形信号(第2波形信号又は第3波形信号)を振幅
変調したり、第4波形信号で第1波形信号を振幅変調し
たりするようにしてもよい。
【0041】c.具体的な適用例 次に、本発明に係る楽音信号合成装置を電子楽器に組み
込んだ具体的な適用例ついて図面を用いて説明すると、
図8は同電子楽器の全体をブロック図により示してい
る。
【0042】この電子楽器は、波形信号を演算する5個
の演算ユニット20A〜20Eを備えている。演算ユニ
ット20A〜20Eは、波形信号形成用の各種制御パラ
メータPAR及びキーオン信号KONをコントローラ2
1から入力するための入力端子と、演算した波形信号を
出力選択回路22へ出力するための出力端子O1,O2
とをそれぞれ備えている。さらに、演算ユニット20
A,20Eは入力選択回路23から変調信号を入力する
ための変調波入力端子Mをそれぞれ備え、演算ユニット
20Cも入力選択回路23から変調信号を入力するため
の変調波入力端子M1,M2を備えている。また、演算
ユニット20D,20Eは、入力選択回路23から搬送
波信号を入力するための搬送波入力端子CIをそれぞれ
備えている。
【0043】コントローラ21は、演算ユニット20A
〜20E、出力選択回路22及び入力選択回路23を制
御するもので、鍵盤装置24における鍵演奏に応答して
キーオン信号KONを演算ユニット20A〜20Eに出
力する。また、コントローラ21は、鍵演奏により指定
された音高及び音色選択装置25における音色選択操作
に応じてパラメータメモリ26から前記制御パラメータ
PAR及び選択接続用の制御パラメータCPARを読出
して、制御パラメータPARを演算ユニット20A〜2
0Eに出力するとともに、制御パラメータCPARを出
力選択回路22及び入力選択回路23に出力する。コン
トローラ21には外部情報入出力装置27も接続されて
おり、同装置27は他の電子楽器、自動演奏装置、他の
音響機器に対する制御パラメータPAR,CPAR及び
キーオン信号KONの授受を行う。
【0044】出力選択回路22及び入力選択回路23
は、演算ユニット20A〜20Eの各入出力を選択的に
接続する選択接続手段を構成するものである。出力選択
回路22は、供給される制御パラメータCPARに応じ
て演算ユニット20A〜20Eの各出力端子O1,O2
から出力された波形信号を選択及び/又は混合して、同
選択及び/又は混合出力を楽音信号として外部へ出力し
たり、入力選択回路23へ帰還する。入力選択回路23
は、供給された制御パラメータCPARに応じて前記帰
還された波形信号を選択及び/又は混合して、演算ユニ
ット20A〜20Eの変調波入力端子M,M1,M2及
び/又は搬送波入力端子CIに供給する。
【0045】次に、各演算ユニット20A〜20Eにつ
いて説明する。演算ユニット20A,20Bはそれぞれ
同一に構成されており、図9に示すように、上記第2実
施例の位相データ発生回路11a、加算器18、波形メ
モリ11b、乗算器16及びエンベロープ波形発生回路
17(図5参照)にそれぞれ対応した位相データ発生回
路31、加算器32、波形メモリ33a、乗算器34及
びエンベロープ波形発生回路35を備えている。位相デ
ータ発生回路31には、乗算器36にて周波数情報FN
と周波数係数MULTを乗算した値MULT・FNが入
力されており、同位相データ発生回路31は前記値MU
LT・FNに反比例した周期で位相データを繰り返し出
力する。加算器32は、位相データ発生回路31からの
位相データと変調波入力端子Mを介して外部から供給さ
れる変調信号とを加算するとともに、乗算器34の出力
信号をフィードバックした波形信号も加算できるように
なっている。これはフィードバック周波数変調を可能と
するもので、フィードバック量は乗算器37に供給され
るフィードバックゲインFBGにより決定される。
【0046】また、波形メモリ33aは位相データ発生
回路31からの位相データによりアドレス指定されるも
のであるが、同メモリ33aは基本波形発生回路33に
内蔵されている。基本波形発生回路33は、この波形メ
モリ33aの他に、各種演算回路、選択回路などを備え
ており、波形選択情報WSに応じて図10に示すような
各種波形信号を選択的に出力できるようになっている。
また、出力端子O1からはエンベロープ波形発生回路3
5にて形成されたエンベロープ波形信号により振幅エン
ベロープの付与された波形信号が出力され、出力端子O
2からは振幅エンベロープの付与されない波形信号が出
力されるようになっている。なお、前記した周波数情報
FN、周波数係数MULT、波形選択情報WS、エンベ
ロープ情報EGP及びフィードバックゲインFBGは、
コントローラ21から供給される制御パラメータPAR
を構成している。これにより、演算ユニット20A,2
0Bは、キーオン信号KONの到来に応答して、周波数
情報FN及び周波数係数MULTにより規定された周波
数を有するとともに波形選択情報WSに対応した高調波
成分を有する波形信号であって、変調波入力端子Mにて
入力した変調信号及び/又はフィードバック信号で周波
数変調した種々の波形信号及び同波形信号に振幅エンベ
ロープを付与した波形信号を出力することが可能であ
る。
【0047】演算ユニット20Cは、図11に示すよう
に、上記第1実施例の位相データ発生回路12a、加算
器14a、波形メモリ12b、位相データ発生回路13
a、加算器14b、波形メモリ13b、乗算器15、乗
算器16及びエンベロープ波形発生回路17にそれぞれ
対応した位相データ発生回路41a,41b、加算器4
2a,42b、窓関数発生回路43a,43b、位相デ
ータ発生回路44a,44b、加算器45a,45b、
基本波形発生回路46a,46b、乗算器47a,47
b、乗算器48及びエンベロープ波形発生回路49を備
えている。この場合、窓関数波形発生回路43a,43
bは、上記演算ユニット20A,20Bの基本波形発生
回路33と同様に位相データ(図12のc1,c2,d
1,d2参照)によりアドレス指定される波形メモリ及
び同波形メモリの出力波形を変換するための演算回路を
備え、sin2・SKT(x/2)を表す窓関数波形信号(図1
2のe1,e2参照)を出力する。なお、xは位相デー
タを表し、SKTは窓関数波形の裾野部分の広がりを制
御するためのスカート部制御情報を表し、同情報SKT
による制御の結果、窓関数波形の裾野部分の広がりが大
きくなるしたがって、固定フォルマントのスペトクラム
エンベロープの幅が狭くなる。基本波形発生回路46
a,46bも、上記演算ユニット20A,20Bの基本
波形発生回路33と同様に構成されて、位相データ(図
12のa1,a2参照)に従って波形選択情報WSに応
じた種々の波形信号(図12のb1,b2参照)を出力
する。
【0048】また、この演算ユニット20Cにおいて、
固定フォルマント特性を有する波形信号を形成するため
の各回路はそれぞれ2系列ずつ用意されている。これ
は、窓関数の時間幅を周波数情報FPに対応した周期の
2倍まで設定できるようにするためで、シフタ51によ
り周波数情報FPを1ビットだけダウンシフトすること
により同周波数情報FPを半分にするとともに、一対の
位相データ発生回路41a,41bはπだけ位相の異な
る位相データ(図12のc1,c2参照)及び同期信号
SYをそれぞれ発生する。さらに、窓関数の時間幅を連
続的に変化させるために、一対の位相データ発生回路5
2a,52bが設けられるとともに、同回路52a,5
2bには時間幅情報BWが入力されている。位相データ
発生回路52a,52bは時間幅情報BWを順次累算し
て、所定の最大値(窓関数波形発生回路43a,43b
内の波形メモリの最大アドレスに対応)に達した時点で
前記累算を停止して、位相データ発生回路41a,41
bからの同期信号SYの到来で初期値(例えば「0」)
から再び累算を開始する。
【0049】比較器53a,53bは位相データ発生回
路41a,41bからの位相データと位相データ発生回
路52a,52bからの位相データとをそれぞれ比較し
て、後者の位相データが前者の位相データより大きいと
きハイレベル信号”1”をセレクタ回路54a,54b
にそれぞれ出力し、それ以外のときローレベル信号”
0”をセレクタ回路54a,54bにそれぞれ出力す
る。セレクタ回路54a,54bはハイレベル信号”
1”の到来に応答して位相データ発生回路52a,52
bからの位相データを選択出力し、ローレベル信号”
0”の到来に応答して位相データ発生回路41a,41
bからの位相データを選択出力する。
【0050】したがって、時間幅情報BWが周波数情報
FPに対応した周期の2倍より小さい値を示していれ
ば、位相データ発生回路52a,52bからの位相デー
タの変化勾配が位相データ発生回路41a,41bから
の位相データの変化勾配よりも急になるので(図12の
c1,c2,d1,d2を参照)、セレクタ回路54
a,54bは位相データ発生回路52a,52bからの
位相データを加算器42a,42bを介して窓関数発生
回路43a,43bにアドレス信号として出力する。一
方、時間幅情報BWが周波数情報FPに対応した周期の
2倍以上の値を示していれば、位相データ発生回路41
a,41bからの位相データの変化勾配が位相データ発
生回路52a,52bからの位相データの変化勾配より
も急になるので(図13のc1,c2,d1,d2を参
照)、セレクタ回路54a,54bは位相データ発生回
路41a,41bからの位相データを加算器42a,4
2bを介して窓関数発生回路43a,43bにアドレス
信号として出力する。その結果、この演算ユニット20
Cによれば、窓関数の時間幅は、最大時間幅を周波数情
報FPに対応した周期の2倍として、それまでは時間幅
情報BWにしたがって可変制御されることになる。な
お、さらに窓関数の時間幅を長くするためには、演算ユ
ニット20C内の2系列の各種回路を3系列以上にすれ
ばよい。
【0051】これらの2系列構成により、演算ユニット
20Cにおいては、周波数情報FCにより示された周波
数の波形信号が周波数情報FPに対応した周期の2倍の
周期を有する窓関数波形信号により断続的に乗算器47
a,47bから出力されるとともに、同出力された両波
形信号は加算器42a,42b,45a,45bの作用
により変調波入力端子M1,M2に供給された変調信号
で周波数変調されたものとなっている。そして、乗算器
47a,47bの各出力が加算器55にて加算されるの
で、周波数情報FPに対応した周期の2倍の周期を有す
る前記波形信号は同周波数情報FPに対応した周期で断
続的に出力される波形信号に戻される。
【0052】また、出力端子O1からはエンベロープ波
形発生回路49にて形成されたエンベロープ波形信号に
より振幅エンベロープの付与された波形信号が出力さ
れ、出力端子O1からは振幅エンベロープの付与されな
い波形信号が出力されるようになっている。なお、前記
した周波数情報FC,FP、時間幅情報BW、スカート
部制御情報SKT、波形選択情報WS及びエンベロープ
情報EGPは、コントローラ21から供給される制御パ
ラメータPARを構成している。これにより、演算ユニ
ット20Cは、キーオン信号KONの到来に応答して、
周波数情報FC、時間幅情報BW及びスカート部制御情
報SKTにより規定された固定フォルマント特性を有す
るとともに、周波数情報FP及び波形選択信号WSに応
じた高調波成分を有する波形信号であって、変調波入力
端子M1,M2にて入力した変調信号で周波数変調した
種々の波形信号及び同波形信号に振幅エンベロープを付
与した波形信号を出力することが可能である。
【0053】演算ユニット20D,20Eはそれぞれ同
一に構成されており、図14に示すように、ホワイトノ
イズを発生するホワイトノイズ発生器51を備えてい
る。ホワイトノイズ発生器51からのホワイトノイズは
ローパスフィルタ52、加算器53及び相関ノイズ発生
回路54を介して乗算器55に供給される。ローパスフ
ィルタ52は、ホワイトノイズに含まれる低周波成分の
みを通過させて低域にフォルマントを有するノイズ信号
を形成するもので、入力したスカート部制御情報NSK
により制御されて低域フォルマントのスカート部(裾野
部)の広がりを可変制御する。加算器53は、ローパス
フィルタ52を通過したホワイトノイズに直流成分NR
Sを加算することにより、フォルマントのピークの急峻
度を高めるもので、同急峻度の大きさは前記直流成分N
RSにより決定される。相関ノイズ発生回路54は直流
成分NRSの付加されたノイズに相関性をもたせてフォ
ルマント特性をさらに変更するもので、入力した帯域幅
情報NBWによりフォルマントの帯域幅が可変制御され
る。
【0054】乗算器55には、基本波形発生回路56か
らの波形信号又は搬送波入力端子CIにて入力した搬送
波信号がセレクタ回路57を介して供給されるようにな
っている。基本波形発生回路56は演算ユニット20
A,20Bの基本波形発生回路33(図9参照)と同様
に構成され、位相データ発生回路58からの位相データ
によりアドレス指定されて波形信号を読出すとともに、
波形選択情報WSに応じて前記読出した波形信号を種々
に変更して出力する。位相データ発生回路58も演算ユ
ニット20A,20Bの位相データ発生回路31と同様
に構成され、周波数情報NFに対応した周期で位相デー
タを繰り返し出力する。セレクタ回路57は、ハイレベ
ル”1”の搬送波選択情報CSELに応答して搬送波入
力端子CIにて入力した搬送波信号を選択出力し、それ
以外のとき基本波形発生回路56からの波形信号を選択
出力する。乗算器55は相関ノイズ発生回路54からの
ノイズ信号とセレクタ回路57からの波形信号とを乗算
する。したがって、セレクタ回路57からの波形信号の
周波数位置近傍に前記決定したフォルマントを有するノ
イズ信号が得られる。
【0055】この乗算器55の出力は、乗算器61にて
エンベロープ波形発生回路62にて形成したエンベロー
プ波形信号と乗算されて出力端子O1から出力される。
一方、出力端子O2からは振幅エンベロープの付与され
ない波形信号が出力される。なお、前記したスカート部
制御情報NSK、直流成分NRS、帯域幅情報NBW、
波形選択情報WS、搬送波選択情報CSEL、周波数情
報NF、及びエンベロープ情報EGPは、コントローラ
21から供給される制御パラメータPARを構成してい
る。これにより、演算ユニット20D,20Eは、キー
オン信号KONの到来に応答して、周波数情報NF及び
波形選択信号WSにより規定される周波数位置又は搬送
波入力端子CIにて入力した搬送波信号の周波数位置
に、スカート部制御情報NSK、直流成分NRS及び帯
域幅情報NBWにより規定された固定フォルマント特性
を有するノイズ信号及び同ノイズ信号に振幅エンベロー
プを付与したノイズ信号を出力することが可能である。
【0056】次に、上記のように構成した電子楽器の動
作を説明する。音色選択装置25又は外部情報入出力装
置27からある音色を表す選択信号がコントローラ21
に供給されると、コントローラ21は選択信号に応答し
て制御パラメータPAR,CPARをパラメータメモリ
26から読出して、制御パラメータPARを各演算ユニ
ット20A〜20Eに供給するとともに、制御パラメー
タCPARを出力選択回路22及び入力選択回路23に
供給する。出力選択回路22及び入力選択回路23は、
前記制御パラメータCPARに応答して演算ユニット2
0A〜20Eを例えば図15のように結線する。各演算
ユニット20A〜20Eは、制御パラメータPARに応
じた演算を実行可能な状態になる。なお、この結線状態
において、加算器71は選択出力回路22に内蔵されて
いて波形信号を混合するための加算器を示し、加算器7
2は選択出力回路22又は選択入力回路23に内蔵され
ていて波形信号を混合するための加算器を示している。
【0057】そして、鍵盤装置24又は外部情報入出力
装置27から楽音信号の発生指示を表すキーオン信号K
ONが各演算ユニット20A〜20Eに供給されると、
各演算ユニット20A〜20Eは作動を開始する。この
結線状態によれば、演算ユニット20A,20Bから出
力された波形信号が加算器72にて混合され、演算ユニ
ット20Cの変調波入力端子M1,M2に供給される。
したがって、演算ユニット20Cにて発生される固定フ
ォルマント特性の波形信号が演算ユニット20A,20
Bからの波形信号で周波数変調されるので、上記第1実
施例と同様な複数のフォルマントからなる固定フォルマ
ント特性を有する波形信号が加算器72を介して出力さ
れる。また、出力信号には、演算ユニット20D,20
Eからのフォルマント特性を有するノイズ信号も付加さ
れる。なお、図15中の波線で示すように、各演算ユニ
ット20C,20D,20Eから独立して波形信号を発
生するようにしてもよい。
【0058】また、他の音色選択によれば、演算ユニッ
ト20A〜20Eは例えば図16のように結線される。
なお、この結線状態において、加算器73は選択出力回
路22に内蔵されていて波形信号を混合するための加算
器を示し、演算ユニット20Aはフィードバック周波数
変調により波形信号を合成して出力することを意味して
いる。この結線によっても、演算ユニット20Cにて発
生される固定フォルマント特性の波形信号が演算ユニッ
ト20Bからの波形信号で周波数変調されるので、上記
第1実施例と同様な複数のフォルマントからなる固定フ
ォルマント特性を有する波形信号が加算器73を介して
出力される。
【0059】また、他の音色選択によれば、演算ユニッ
ト20A〜20Eは例えば図17,18のように結線さ
れる。なお、この結線状態において、加算器74,75
は選択出力回路22に内蔵されていて波形信号を混合す
るための加算器を示す。図17の結線によれば、演算ユ
ニット20A,20B又は演算ユニット20Aにて発生
される波形信号が、演算ユニット20Cから発生され固
定フォルマント特性を有する波形信号で周波数変調され
るので、上記第2実施例と同様な複数のフォルマントか
らなる固定フォルマント特性を有する波形信号が加算器
74,75を介して出力される。
【0060】また、他の音色選択によれば、演算ユニッ
ト20A〜20Cは例えば図19,20のように結線さ
れる。図19の結線によれば、演算ユニット20Aから
発生される波形信号により演算ユニット20Cにて発生
される波形信号が周波数変調され、さらに前記周波数変
調された波形信号により演算ユニット20Cにて発生さ
れる固定フォルマント特性を有する波形信号が周波数変
調される。また、図20の結線によれば、演算ユニット
20Aから発生される波形信号により演算ユニット20
Cにて発生される固定フォルマント特性を有する波形信
号が周波数変調され、さらに前記周波数変調された波形
信号により演算ユニット20Bにて発生される波形信号
が周波数変調される。したがって、これら図19,20
の結線により、上記第1及び第2実施例よりも複雑なフ
ォルマントからなる固定フォルマント特性の楽音信号が
合成される。
【0061】さらに、他の音色選択によれば、演算ユニ
ット20A〜20Cは例えば図21のように結線され
る。これによれば、演算ユニット20A,20Bから発
生される各波形信号により演算ユニット20Cにて発生
される波形信号が周波数変調されるが、この場合には、
演算ユニット20Cの変調波入力端子M1,M2には異
なる波形信号が付与されるので、複雑なフォルマントか
らなる固定フォルマント特性の楽音信号が合成される。
【0062】その結果、この電子楽器においては、上記
第1及び第2実施例と同様に簡単かつ容易に複数のフォ
ルマントからなる固定フォルマント特性を有する波形信
号を得ることができる。さらに、同電子楽器によれば、
選択接続手段を構成する出力選択回路22及び入力選択
回路23の作用により、演算ユニット20A〜20Dを
種々の態様で選択的に接続することができ、複数のフォ
ルマントからなる固定フォルマント特性を有する波形信
号を用いた各種の楽音信号を簡単に合成できるようにな
る。
【0063】以上説明した図15〜図21は各演算ユニ
ット20A〜20Eの結線状態を例示的に列挙するもの
で、各演算ユニット20A〜20Eの結線状態はさらに
種々に変形されるものである。
【0064】なお、上記具体的実施例においては、固定
フォルマント特性の波形信号を発生するための演算ユニ
ット20Cを一つのみ設けるようにしたが、この演算ユ
ニット20Cを複数設けるようにすることもできる。こ
れによれば、固定フォルマント特性の波形信号で固定フ
ォルマント特性の波形信号を周波数変調できるようにも
なる。また、この具体的実施例においても、周波数変調
に代えて、位相変調、振幅変調を行うようにしてもよ
い。
【0065】また、上記具体的実施例においては、各演
算ユニット20A〜20Eをハード回路で構成するよう
にしたが、各演算ユニット20A〜20Eをマイクログ
ラム処理により演算態様が制御されるディジタル信号処
理回路で構成するようにしてもよい。もちろん、各演算
ユニット20A〜20Eを時分割多チャンネル形式の演
算回路で構成して、複数の楽音信号を同時に合成出力可
能とするようにしてもよい。
【0066】さらに、上記実施例においては、制御パラ
メータPAR,CPARを音高指定及び音色指定に応じ
て変更制御するようにしたが、これらの制御パラメータ
PAR,CPARを鍵タッチ、音量指定、息圧(ブレス
コントローラ)などにより変更制御するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る楽音信号合成装置
の要部ブロック図である。
【図2】 図1の各部の信号波形図である。
【図3】 図1の楽音信号合成装置により合成した楽音
信号におけるフォルマントの発生状態を説明するための
スペクトラムエンベロープ図である。
【図4】 (A)(B)は、共に同楽音信号合成装置による
楽音信号合成の実験結果を示すスペクトラムエンベロー
プ図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係る楽音信号合成装置
の要部ブロック図である。
【図6】 図5の楽音信号合成装置により合成した楽音
信号におけるフォルマントの発生状態を説明するための
スペクトラムエンベロープ図である。
【図7】 (A)(B)は、共に同楽音信号合成装置による
楽音信号合成の実験結果を示すスペクトラムエンベロー
プ図である。
【図8】 本発明に係る楽音信号合成装置を電子楽器に
適用した具体例を示すブロック図である。
【図9】 図8の演算ユニット20A,20Bの具体例
を示すブロック図である。
【図10】 図9の基本波形発生回路にて発生される種
々の波形信号を示す波形図である。
【図11】 図8の演算ユニット20Cの具体例を示す
ブロック図である。
【図12】 同演算ユニット20Cの作動を説明するた
めの図8の各部の波形図である。
【図13】 同演算ユニット20Cの作動を説明するた
めの図8の各部の波形図である。
【図14】 図8の演算ユニット20D,20Eの具体
例を示すブロック図である。
【図15】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の一例を示す機能的ブロック図である。
【図16】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【図17】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【図18】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【図19】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【図20】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【図21】 図8の各演算ユニット20A〜20Eの結
線状態の他の例を示す機能的ブロック図である。
【符号の説明】
11…第1波形信号発生部、12…第2波形信号発生
部、13…第3波形信号発生部、11a,12a,13
a…位相データ発生回路、11b,12b,13b…波
形メモリ、14a,14b,18…加算器、15,16
…乗算器、17…エンベロープ波形発生部、20A〜2
0E…演算ユニット、21…コントローラ、22…出力
選択回路、23…入力選択回路、24…鍵盤装置、25
…音色選択装置、26…パラメータメモリ、27…外部
情報入出力装置、31,41a,41b,44a,44
b,52a,52b…位相データ発生回路、32,42
a,42b,45a,45b…加算器、33,46a,
46b…基本波形発生回路、43a,43b…窓関数波
形発生回路、47a,47b…乗算器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−254497(JP,A) 特開 平2−273793(JP,A) 特開 平4−318599(JP,A) 特公 昭59−19352(JP,B2) 特公 昭54−20851(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 7/00 - 7/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力した第1周波数情報により表された周
    波数を有する第1波形信号を発生する第1波形信号発生
    手段と、 入力した第2周波数情報により表された周波数に対応し
    た周期で窓関数を表す第2波形信号を繰り返し発生する
    第2波形信号発生手段と、 前記第2波形信号発生手段により同期制御されて前記第
    2波形信号の周期毎に所定の位相から始まりかつ同第2
    波形信号の周期よりも短い周期の第3波形信号を繰り返
    し発生する第3波形信号発生手段と、 前記第2波形信号と第3波形信号を乗算して第4波形信
    号を出力する乗算手段と、 前記第1波形信号を変調信号として前記第2波形信号発
    生手段にて発生される第2波形信号を変調する変調手段
    とを備え、前記第4波形信号を楽音信号として出力する
    ようにしたことを特徴とする楽音信号合成装置。
  2. 【請求項2】入力した第1周波数情報により表された周
    波数を有する第1波形信号を発生する第1波形信号発生
    手段と、 入力した第2周波数情報により表された周波数に対応し
    た周期で窓関数を表す第2波形信号を繰り返し発生する
    第2波形信号発生手段と、 前記第2波形信号発生手段により同期制御されて前記第
    2波形信号の周期毎に所定の位相から始まりかつ同第2
    波形信号の周期よりも短い周期の第3波形信号を繰り返
    し発生する第3波形信号発生手段と、 前記第2波形信号と第3波形信号を乗算して第4波形信
    号を出力する乗算手段と、 前記第1波形信号を変調信号として前記第3波形信号発
    生手段にて発生される第3波形信号を変調する変調手段
    とを備え、前記第4波形信号を楽音信号として出力する
    ようにしたことを特徴とする楽音信号合成装置。
  3. 【請求項3】入力した第1周波数情報により表された周
    波数を有する第1波形信号を発生する第1波形信号発生
    手段と、 入力した第2周波数情報により表された周波数に対応し
    た周期で窓関数を表す第2波形信号を繰り返し発生する
    第2波形信号発生手段と、 前記第2波形信号発生手段により同期制御されて前記第
    2波形信号の周期毎に所定の位相から始まりかつ同第2
    波形信号の周期よりも短い周期の第3波形信号を繰り返
    し発生する第3波形信号発生手段と、 前記第2波形信号と第3波形信号を乗算して第4波形信
    号を出力する乗算手段と、 前記第1波形信号を変調信号として前記第2波形信号発
    生手段にて発生される第2波形信号を変調する第1変調
    手段と前記第1波形信号を変調信号として前記第3波形
    信号発生手段にて発生される第3波形信号を変調する第
    2変調手段とを備え、前記第4波形信号を楽音信号とし
    て出力するようにしたことを特徴とする楽音信号合成装
    置。
  4. 【請求項4】入力した第1周波数情報により表された周
    波数を有する第1波形信号を発生する第1波形信号発生
    手段と、 入力した第2周波数情報により表された周波数に対応し
    た周期で窓関数を表す第2波形信号を繰り返し発生する
    第2波形信号発生手段と、 前記第2波形信号発生手段により同期制御されて前記第
    2波形信号の周期毎に所定の位相から始まりかつ同第2
    波形信号の周期よりも短い周期の第3波形信号を繰り返
    し発生する第3波形信号発生手段と、 前記第2波形信号と第3波形信号を乗算して第4波形信
    号を出力する乗算手段と、 前記第4波形信号を変調信号として前記第1波形信号発
    生手段にて発生される第1波形信号を変調する変調手段
    とを備え、前記第1波形信号を楽音信号として出力する
    ようにしたことを特徴とする楽音信号合成装置。
  5. 【請求項5】入力した第1周波数情報により表された周
    波数を有する第1波形信号を発生する第1波形信号発生
    手段と、前記第1波形信号発生手段にて発生される第1
    波形信号を変調入力にて入力した信号で変調する第1変
    調手段とを内蔵した第1演算ユニットと、 入力した第2周波数情報により表された周波数に対応し
    た周期で窓関数を表す第2波形信号を繰り返し発生する
    第2波形信号発生手段と、前記第2波形信号発生手段に
    より同期制御されて第2波形信号の周期毎に所定の位相
    から始まりかつ第2波形信号の周期よりも短い周期の第
    3波形信号を繰り返し発生する第3波形信号発生手段
    と、前記第2波形信号と第3波形信号を乗算して第4波
    形信号を出力する乗算手段と、前記第2又は第3波形信
    号発生手段にて発生される第2又は第3波形信号を変調
    入力にて入力した信号で変調する第2変調手段とを内蔵
    した第2演算ユニットと、 前記第1演算ユニットの出力を前記第2演算ユニットに
    おける第2変調手段の変調入力に選択的に接続可能とす
    るとともに、前記第2演算ユニットの出力を前記第1演
    算ユニットにおける第1変調手段の変調入力に選択的に
    接続可能とする選択接続手段とを備え、前記第1又は第
    2演算ユニットの出力信号を楽音信号として出力するよ
    うにしたことを特徴とする楽音信号合成装置。
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