JPS59185539A - 弁スリ−ブの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油圧回転弁を構成する弁スリーブの製造方法に
関するものである。

例えば、動力舵取装置等に用いられる油圧回転弁は、複
数個の軸方向溝が形成された弁ロータと、この弁ロータ
の外周に回転可能に嵌装され、その内面に弁ロータの溝
の周方向両側に重合しうる軸方向溝を有する弁スリーブ
とから構成され、これら弁ロータと弁スリーブとの相対
回転変位に応じてパワーシリンダへの圧力流体の給排を
制御するものである。そして、この弁スリーブの溝はい
わゆる盲溝すなわち中間部分だけが溝としての凹部か形
成され、両端部は溝が刻設されない部分として残された
ものでなければならない。

このような盲溝を円筒状の弁スリーブ内面に形成する方
法として、特公昭４９−４９５４１号公報に示されたも
のが従来から知られている。この方法は、所定寸法のカ
ッタを、円筒素材の内部で円弧運動による前進、後退を
繰り返させることにより一木の溝を刻設し、更に、円筒
素材を同期回転させて複数本の溝を順次形成していくも
のであり、この方法によると、複雑な構造の装置を必要
とし、又、工作時間も長いという欠点があった。

本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、円筒状素材の
一端を拡開させる工程と、この円筒状素材の内面に、両
端部を残して複数の軸方向溝を形成する工程と、Ｌ記拡
開部を拡開前の１０径に復帰させる工程とによって弁ス
リーブの内面に盲溝を形成する弁スリーブの製造方法を
提供するものである。

以下、図示実施例に基づいて本発明を説明する。先ず、
第１図に示すような底部（ｌａ）を有する円筒状の素材
（１）を鍛造又は削り出し等の方法により成形し、この
素材（１）を第２図に示す第１プレス工程によって、そ
の開口部（１ｂ）を外方へ拡開する。この工程に用いら
れるプレスダイ（２）は、上部内周面（２ａ）がテーパ
状に形成されており、一方、パンチ（３）はプレスダイ
（２）のテーノく而（２ａ）と合致した傾斜面（３ａ）
を有する円錐台状をなしている。上記素材（１）をプレ
スダイ（２）内に配置してパンチ（３）によるプレス加
工を行ない素材（１）の開口部（１’ｂ）を外方へ拡開
する。

次いで、第２のパンチ（４）を用いて、開口部（１ｂ）
が拡開されている円筒状素材（１）の内面に複数の軸方
向溝（５）を形成する第２のプレス工程を行なう。第２
のパンチ（４）は第４閃及び第５図に示すように、弁ス
リーブに形成される溝の数と同数の突起（６）が円周方
向等間隔に設けられている。これら突起（６）は先端（
６＆）が最も外方へ突出し、その上部（６ｂ）は内方へ
傾斜し、プレス加工時の逃げ部を形成している。以上の
構成にかかる第２のパンチ（４）によってプレス加工を
行ない、複数の溝（５）を同時に形成する。尚、このプ
レス加工は、一工程によって完全な溝（５）を形成する
場合だけでなく、荒加工及び仕上加工等の２以」−の工
程によっても良いことは勿論である。この時、素材（１
）の開口部（１ｂ）は外方へ拡開されているので、パン
チ（４）の突起先端（６ａ）は開口側の先端部内面（１
ｃ）には干渉することなく、開口部（１ｂ）から若干内
方入った部分（１ｄ）に先ず接触し、その後底部（１ａ
）へ向かって進行し、底部（ｌａ）近傍に−・部を残し
た位評迄溝（５）を形成する。従って、−上記第１のプ
レス工程によって、素材（１）が外方へ拡開される昂４
すなわちプレスダイ（２）及びパンチ（３）のそれぞれ
のテーパ面（２ａ）　、　（３ａ）の傾斜角（α）は、
素材（１）の先端部内面（１−ｃ　）が溝（５）として
加工されずに残されるために必′要な角度によって決定
される。尚、スプリングバック等を考１＝することはい
う迄もない。

続いて、第３の工程で、第１の工程によって拡開した開
口部（１ｂ）拡開前の口径に復帰させる。この工程で用
いられる第３のパンチ（７）は、素材（１）の拡開前の
内径と略同−・の外径を有し、かつ、素材（１）の底面
（１ｅ）から開「コ部（１ｂ）までの軸方向長さよりも
長い部分（７ａ）を有している（第６図参照）。第３の
工程では、上記第１．第２の工程で素材（１）の底部（
１ａ）を支持していた支持部材（８）を取り外して、第
３のパンチ（７）により押圧する。第３のパンチ（７）
の先端面（７ｂ）が、累月（１）の底部（１ａ）に当接
して素材（１）を下方へと押し下げる。すると素材（１
）の拡開した部分は、グイ（２）のテーパ面（２ａ）か
ら下方の円孔部分（２ｂ）内へ押し込まれ、拡開前の状
態に復帰される。この時、パンチ（７）は素材（１）の
元の内径と略等しい外径を有しているので、素材（１）
開口部（１’ｂ）のガイドとなり、正確に拡開前の口径
に復帰させる。

更に、パンチ（７）を押し下げ、′素材（１）をプレス
ダイ（２）の円孔部（２ｂ）から下方へ押し出した後、
プレスダイ（２）の下面（２ｃ）と素材（１）の上面（
ｉｆ）間にＣ型ワッシャ（８）を挿入しく第７図参照）
。

パンチ（７）を素材（１）の内部から抜き取る。

以上のように、円筒状素材（’ｌ）の一端を拡開した後
、プレス加工によって溝（５）を形成し、その後拡開し
た部分を元の口径に復帰させることにより、従来困難と
されていた、円筒部材内面の盲溝加工を、単純な直線運
動の繰り返しによって行なうことができる。本発明方法
によって製造される弁スリーブは、従来周知のものと実
質的に同様であり、その詳細は図示しないが、内周面に
上記実施例の場合には６個、その他４個、８個等の偶数
個の軸方向溝が等間隔で形成されており、この弁スリー
ブの内部に回転可能に嵌入され、スリーブの谷溝の周方
向両側にオーバーラツプする複数の軸方向溝を有する弁
ロータとともに油圧回転弁を構成する。又、弁ス１）−
ブの溝が等間隔でない場合でも、弁ロータの溝をこれら
の溝に対応させて形成すれば、油圧回転弁を構成するこ
とは可能である。

尚、上記実施例では、有底筒状の素材（１）を用いたが
、必ずしも底部（１ａ）を必要とするものではなく、例
えば、第８図に示すように第３のパンチ（７）が係合し
うる内向きフランジ（Ｉｇ）を有するものであれば良い
。尚、素材（１）が完全な円筒であっても（第９図（ａ
）参照）、同図（ｂ）の如く、第２のプレス工程によっ
て生ずる***部（ｌｈ）４こ第３のパンチ（７）を係合
させてグイ（２）内部に押し込むことは可能である（同
図（Ｃ））。又、通常油圧回転弁の溝には、好ましい油
圧特性を得るために面取り部が形成されているが、−に
配力２のポンチ（４）の突部（６）の形状によってこの
面取り部を溝と同時に加工することも可能である。更に
、第３のパンチ（７）の外径を、素材（１）の内径と略
等しいものとしたが、より細いものを用いた場合には、
拡開部が復帰する寿のガイド面を持たないが、これによ
っても拡開部を元の口径に復帰させることは可能である
。この時にはパンチ（７）を抜くだめのＣ型ワッシャ（
８）を必要としないことはいうまでもない。

以上述べたように、本発明方法によれば、直線運動のみ
のプレス加工によって、円筒部材の内面に複数の盲溝を
同時に加工することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図は本発明の一実施例を示し、第１図は円
筒状素材の縦断面図、第２図及び第３図はそれぞれ第１
の工程及び第２の工程を示す縦断面図、第４図及び第５
図はそれぞれ第２のパンチの正面図及び底面図、第６図
及び第７図は第３の工程を示す縦断面図、第８図は円筒
状素材の他の例を示す縦断面図、第９図（ａ）、　（ｂ
）、　（ｃ）は他の形状の素材を用いた実施例を示す縦
断面図である。 （１）・・・円筒状素材、　（１ｂ）・・・拡開部　（
開口部）（４）・・・突起を有するパンチ、（５）・・
・溝。 特許出願人　　　　　自動車機器株式会社。 ；パ。 ゛・、、Ｌ 箪　２　図 第４図 第５又 第６図 年　７　図 １ 第　８　図 第９ 丁　続　補　正、潟　（自発） １、事件の表示 昭和５８年特許願第６０５３０号 ２、発明の名称 弁スリーブの製造方法 ３、補正をする名 本件との関係　特許出願人 住　所　　　東京都渋谷区代々木２丁目１０番１２号ノ
　トウツヤＮ　４ 名　称　　　自動車機器株式会社 ４代理人　〒１０３ 住　所　　　東京都中央区日本橋本町１丁１」４番地中
肉ビル４階 ５、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄、図面の簡単な説明の欄
および図面。 ６、補正の内容 （１）明細書第７頁第１７行の「第２のポンチ」という
記載「第２のパンチ」と補正する。 （２）明細書第７頁第１８行の「突部（６）の形状によ
って」という記載を「突起部（６）の形状を例えば第１
０図の如くすることによって」と補正する。 （３）明細書第８頁第６行の「いうまでもない。」とい
う記載の後に次の文章を挿入する。 ［上記円筒状素材（１）を冷間、温間等の鍛造によって
成形する場合の一例について説明すると、第１１１１ｆ
ｆｌ（ａ）に丞すような丸棒（１１）を同図（ｂ）の如
くプレスダイ（１２）内に配置し、その後、所定の外径
を有するパンチ（１３）によりプレス加工を行ない（同
図（ｃ）参照）、これにによって第１図に示す円筒状素
材（１）を形成する。上記丸棒（１１）の高さくｈ）は
、プレス加工時に、開口部側（１４）が押し上げられる
高さく△ｈ）を考慮して決定される。尚、円筒状素材（
１）の成形は上記方法に限定されるものではなく、機械
加工等その他の手段によっても良いことはいう迄もない
。」 （４）明細書第８頁第１８行の「実施例を示す縦咄面図
である。」という記載を「実施例を示すＲｈ１１′ｉｊ
図、第１０図は第２工程に用いるパンチの他の例の・部
を示す横断面図、第１１図（ａ）〜（ｃ）は　１ｒ筒状
素材を成形する工程の一例を示し、（ａ）図ｔＪ斜視図
、（ｂ）および（ｃ）図は縦断面図である。」と補正す
る。 （５）図面中に、ｓ＋θ図、第１１図（ａ）（ｂ）（ｃ
）を追加する。 第１０図 ら

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状素材の一端を拡開させる工程と、この円筒
   状素材の内面に両端部を残して複数の軸方向溝を形成す
   る工程ど、上記拡開部を拡開部の口径に復帰させる工程
   とを有することを特徴とする弁スリーブの製造方法。
2. （２）複数の軸方向溝が、この溝と同一の幅の突起部を
   有するパンチを用いて、拡開部側からプレス加］二を行
   なうことによって形成されることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の弁スリーブの製造方法。
3. （３）複数の軸方向溝が、この溝と同数の突起部を有す
   るパンチを用いて同時に形成されることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載の弁スリーブの製造方！去。