JPS5915445B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絶縁性ガスを充填した容器内に、この容器か
ら絶縁して開閉装置を構成したガス絶縁開閉装置に関す
る。

ガス絶縁開閉装置は、絶縁性ガスとしてＳＦ６ガス等を
用いており、気中絶縁方式の開閉装置に比べて著しく小
型化が可能となった。

このため、都市周辺の変電所で多く用いられる。

最近のガス絶縁開閉装置は、２つの方式にｕｌＪされる
。

１つはしゃ断器、断路器、接地開閉器等の所謂開閉装置
だけをガス絶縁方式とし、母線は気中絶縁方式としたも
のである。

そして他の１つは、母線も含めてガス絶縁方式としたも
のである。

いずれの方式を採用するにしろ、母線に複数のフィーダ
ー用ガス絶縁開閉装置が接続される場合、変電所として
は、母線の軸方向に長くなる傾向にあり、敷地形状に制
約を与えると共に、フィーダー数の増加によって大幅に
据付面積を増大してしまう。

つまり、従来のこの種のものは、母線と直角方向に導入
出するフィーダー用ガス絶縁開閉装置を、母線の軸方向
に複数組配置するため、気中母線であれば、各フィーダ
ー用ガス絶縁開閉装置の引込み用端子ブッシング間に絶
縁距離が磨製であり、母線の軸方向に大きくなる。

またガス絶縁母線であれば、ガス絶縁母線の容器の機械
強度上、各フィーダー用ガス絶縁開閉装置間に所定の距
離を必妥とするため、やＩ／ｉシ母線の軸方向に大きく
なる。

第１図は従来の２重母線方向の回路図の一部を示す。

甲乙母線１，２間は２台の断路器３，４によって連結さ
れ、断路器間に一端を接続したしゃ断器５の他端には断
路器６が接続されてフィーダー用開閉装置が構成されて
いる。

そして、このフィーダー用開閉装置が、必要に応じて複
数組設けられる。

このような方式における従来のガス絶縁開閉装置の構成
を第２図および第３図に示す。

第２図は正面図で、３相一括ガス絶縁母線１゜２士には
それぞれガス絶縁断路器３，４が連結されている。

断路器３，４間はガス絶縁導体７で接続されている。

断路器４側には水平配置したガスし制断器５が連結され
、更に直線的にガス絶縁断路器６が連結されてケーブル
８で導出されている。

このように構成されたフィーダー用ガス絶縁開閉装置は
、第３図の平面図から解かるように各母線毎に相分離構
成されて、ガス絶縁母線の軸方向に沿って並置される。

従って、全体としてみると。母線の軸方向に沿って長い
ものとなっていた。

変電所を構成する片地としては、必ずしも余裕をもって
確保することができず、構成上母線の軸方向に大きくで
きない場合がある。

本発明の目的は、母線の軸方向に大きくなるのを防止し
て、構成を簡略化したガス絶縁開閉装置を提供するにあ
る。

本発明は、二重母線構成とする場合には３組の母線をほ
ぼ同一平面上に並置し、そのうち２組を電気的に接続し
、これら母線装置の両側にフィーダー用ガス絶縁開閉装
置を配置したものである。

以下本発明の実施例を図面と共に説明する。

第４図および第５図は第１図に対応するガス絶縁開閉装
置の正面図および平面図であり、同一物には同一符号を
付けて説明する。

据付面上には３組のガス絶縁母線１，２が同一水平面上
に並置されている。

このガス絶縁母線は絶縁性ガスを充填した容器内にこの
容器から絶縁して導体を配置して構成されている。

以下母線１を甲母線、母線２を乙母線と称する。

′甲母線１は乙母線２をはさんでその両側に配置されて
いる。

甲母線１の上部には、ガス絶縁断路器３が接続されてい
る。

母線１，２の外側には、それぞれガス絶縁断路器３と接
続して水平に配置したガスしゃ断器５があり、このガス
しゃ断器５の端にガス絶縁断路器６が接続されて、更に
ケーブル８で導出されている。

ガス絶縁断路器３間には、それぞれガス絶縁断路器４が
水平に接続され、このガス絶縁断路器４間にガス絶縁接
続導体１０を介して乙母線２が配置接続されている。

このガス絶縁接続導体１０は。電気的に接続された３方
向の接続部を有し、１つの接続部をガス絶縁母線２に接
続し、他の２つの接続部にはガス絶縁断路器４がそれぞ
れ接続されている。

甲乙母線１，２はほぼ同一水平面上にある。

つまり、本実施例は従来方式におけるガス絶縁母線２を
中心にして左右対称な構成となっている。

同図から解かるように、各母線を中心にその左右に構成
したガス絶縁開閉装置によって、同じ相のフィーダー用
ガス絶縁開閉装置２組をほぼ直線的に構成できる。

しかも、フィーダー用ガス絶縁開閉装置を全て母線の一
方側に配置した従来例に比ベガス絶縁接続導体１０を共
用にできるので構成も簡略化できる。

１１はガス絶縁断路器６とケーブル８間の接続用のガス
絶縁接続導体である。

また、特に第５図から解るように、各母線の右側に位置
するガス絶縁開閉装置も従来のように、左側に配置する
と、母線は図面の長さの２倍の軸長が必要となる。

従って、本実施例のような構成とすれば、母線は図示の
もの１組分を省略でき。

これに合わせて、母線の軸方向における据付面積を縮少
できる。

第６図は、本実施例における２重母線方式の３相結図で
ある。

ｕｔＶｔＷは各相を示す。甲母線１の故障時においては
、断路器３を開いて運転を続行し、乙母線の故障時には
、断路器４を開いて運転を続行できる。

これは従来例と同様である。

上記実施例は、３相一括ガス絶瞭母線１，２の重量およ
び軸長から据付面側にこれを配置したため、ガスしゃ断
器５のための架台が必要となっている。

しゃ断器は点検を必要とする機器であることを考慮すれ
ば、据付面近くに配置するのが望ましい。

この点検を容易にした実施例を以下に示す。第７図は正
面図を示し、第４図に示す３組の母線１，２とガス絶縁
断路器３，４部分を１８０度回転して配置することによ
り、ガスしゃ断器５の架台を適めて低ぐ、あるいは省略
したものである。

この実施例によれば、ガスしゃ断器５の点検作業は高所
作業とならず容易に行なえる。

更に異なる実施例を第８図に示す。

本実施例は、重量物である母線１，２およびガスしゃ断
器５を共に据付面近くに配置した例である。

特に母線が３相−捨型である時重量物となるので、本実
施例が最適である。

母線近傍の構成は第４図の例と同じであり、ガスし−ｔ
ｉ器５と甲母線１間の連結構成が相違する。

ガスしゃ断器５としては、通常接地タンク形ガスし−ｍ
器として知られているものを用い、そのタンクの端部上
方に形成した取付フランジへガス絶線接続導体２０を介
して甲母線１側と連結している。

以上の実施例は、いずれも甲乙母線１．２をガス絶縁母
線としたが、これは気中絶縁母線であっても同様の効果
がある。

特に気中絶縁母線の場合。ガス絶縁断路器３と母線はブ
ッシングによって行なわれるので、ガスしゃ断器５は水
平配置が好ましい。

次に、ガスし−ｍ器５を垂直に配置することによって、
母線１，２の並置方向にも縮小した例を説明する。

第９図および第１０図はそれぞれ正面図であり、第６図
の回路図に対応する。

第９図の実施例では、各母線１．２の両側に。

ガスしゃ断器５を垂直に配置している。

このガスし−ｍ器５の下方の端子には、ガス絶縁断路器
３゜４と母線１．２から成るユニットが接続さｔている
。

またガスしゃ断器５の上方の端子は、下方の接続部と反
対側でガス絶縁断路器６およびケーブル８に接続されて
いる。

とのよのにガスし−ｍ器５を垂直に配置すると、第８図
等との比較から解かるように横方向の寸法も縮小できる
。

ガスしゃ断器５間に位置するユニットを、ガスしゃ断器
５の上方の端子と接続して１ガス絶縁断路器６をガスし
ゃ断器５の下方の端子と接続しても同様である。

しかし、第９図の実施例においては、ガスしゃ断器５の
点検のために、他の機器から切り離すのが面倒となる。

つまり、ガスしゃ断器５には母線１との切り離し方向（
図において左方）にケーブル８が接続されているので、
ガスしゃ断器５を他から切り離して点検しようとする時
これが障害となる。

これを改良したのが第１０図に示す実施例である。

本実施例は、第９図に示す実施例同様垂直に配置したガ
スしゃ断器５を用いている。

ガス−し制断器５間の対向側には、上方に母線１，２と
ガス絶縁断路器３，４から成るユニットが接続されてい
る。

またガスしゃ断器５の対向側の下方には、ガス絶縁断路
器６を介してケーブル８が接■・キれている。

本実施例によれば、ガス絶縁開閉装置の軸方向を更に縮
／ｈできる。

また、ガスしゃ断器５の点検は、それぞれガスしゃ断器
５を外側に移動して。

他の機器から切り離して行なうことができる。

第９図および第１０図においては、ガスしゃ断器５とガ
ス絶縁断路器６を別々の容器を用いて構成しており、第
４図〜第８図に示す実施例と異なるが、後者の実施例に
おいても、ガスしゃ断路器５をガス絶縁断路器６と別体
に構成し、各実施例におけるガス絶縁接続導体１１の位
置にガス絶縁断路器６を置き換えることもできる。

尚この断路器６はライン側、電源側の差により除くこと
もできる。

以上説明した実施例において、ガス絶縁母線１゜２は相
分離型であっても適用できることを先に述べたが、逆に
母線に合わせて断路器やしゃ断器を３相−捨型にするこ
ともできる。

また第９図の実施例に、第１０図の実施例の利点を生か
すには、ガス絶縁断路器６およびケーブル８を、ガスし
ゃ断器５間の対向側に接続すれば良い。

この時、母線側の機器がケーブル８の邪魔になる。

これを避けるには、例えばガスしゃ断器５の対向側に接
続する機器を、その上下では多少異なる方向に接続する
と良い。

以上説明したように本発明は、新たに１本のガス絶縁母
線を追加し、これら並置した母線の側方両側にフィーダ
ー用ガス絶縁開閉装置を構成したため、母線の軸方向に
据付面積を縮小できると共に、必要な母線の長さを短か
くできる。

【図面の簡単な説明】

〜第１図は変電所の一構成例の部分単相結線図、第２図
および第３図は第１図に対応する従来のガス絶縁開閉装
置の正面図および平面図、第４図および第５図は本発明
ガス絶縁開閉装置の一実施例を示す正面図および平面図
、第６図は第４図および第５図に対応する３相結線図、
第７図乃至第１０図は本発明のそれぞれ異なる他の実施
例を示す正面図である。 符号の説明、１・・・・・・ガス絶縁母線、２・・・・
・・ガス絶縁母線、３・・・・・・ガス絶縁断路器、４
・・・・・・ガス絶縁断路器、５・・・・・・ガスしゃ
断器、８・・・・・・ケーブル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数のガス絶縁母線をほぼ同一水平面に並置し、ガ
   スしｍ器とガス絶縁断路器を有するフィダー用ガス絶縁
   開閉装置は、前記ガス絶縁母線の軸方向の側方に並置し
   て直角方向に導入出するものにおいて、前記ガス絶縁母
   線は中央に位置させる母線と、この左右に位置させる電
   気的に同一母線の３組をＦＪ’！同一水平面に配置し、
   前記中央のガス絶縁母線の両側に、左右のガス絶縁母線
   およびフィダー用ガス絶縁−閉装置を対称に配置し、前
   記各フィダー用ガス絶縁開閉装置は中央および左右に位
   置する２つのガス絶縁母線１と接続すると共に、対応す
   るフィダー用ガス絶縁開閉装置間をガス絶縁接続導体を
   介して接続したことを特徴とするガス側縁開閉装置。