JPS5914377B2 - ハツチバツク式リヤゲ−トドアのウインドシ−ルドワイパ−装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はウィンドシールドワイパー装置に係り、特に
、バッチバック式リヤゲートドアに適用されるウィンド
シールドワイパー装置に関する。

近年バッチバック式リヤゲートドアに備えた自動車にお
いて、リヤゲートドアのウィンドシールドワイパー装置
を設けるようになってきているが、これらワイパー装置
はその構成上りャゲートドアのフレーム部に組付けられ
るためリヤゲートドアの重量が増加され、したがってド
アヒンジの剛性強度を太き（しなければならずこれによ
ってさらにドア重量が増加されるとともにドア開閉に際
してより大きな入力を必要とするという不都合が生じて
いた。

この発明は上記従来の不都合を解消すべ（なされたもの
であって、リヤゲートドアの重量増加を最小ならしめる
ウィンドシールドワイパー装置ヲ提供するを目的とする
。

本発明によるバッチバック式リヤゲートドアのウィンド
シールドワイパー装置はモータと、該モータによって回
転されるウオームギヤおよびウオームホイールと、該ウ
オームホイールにクランクロンドを介して連結され、ウ
オームホイールの回転に従って揺動するよう構成された
揺動部材とをそれぞれ車体側に設け、一方ドアフレーム
に支持されかつ車室側端面が前記揺動部材と対向して成
る揺動軸と、該揺動軸に支持されたワイパアームと、該
ワイパアームに支持されたワイパプレードとをそれぞれ
リヤゲートドア側に設け、かつ前記揺動部材と揺動軸の
各対向端面には、いずれか−刃側に位置決め用の突出部
と動力伝達用の突出部を設けると共に他方側にこれら突
出部が嵌合する嵌合穴が形成され、リヤゲートドアが閉
じられるとき、前記揺動部材と揺動軸とを互いに接近し
て前記位置決め用突出部および動力伝達用の突出部がこ
れに対応して設けられた嵌合穴と一致したときにこれら
突出部と嵌合穴とは係合して揺動部材と揺動軸との連結
が成される１ようにしてなり、ドア側にワイパアームの
みが設けられ、これによりドアの重量増加が最小限とさ
れる。

以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明のワイパー装置１を実施した自動車２の
後部を示す斜視図である。

同図に示されるように自動車２のハツチバック式リヤゲ
ートドア３には、そのウィンドシールドガラス４を支持
するドアフレーム５の下部中央にワイパー装置１のワイ
パアーム６が揺動軸７を中心として揺動自在に支持され
ている。

第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線拡大断面図であり、この
図に示されるように、揺動軸７は、軸受８を介してドア
フレーム５に支持されるとともに車室９内に突出した端
部にぢいて、被併合プレート１０を同軸一体的に支持し
ている。

この被係合プレート１０は車室９側の端面Ｋｇいて１一
定の角度位置に配置されたドッグティース１１を有し、
このドッグティース１１は第２図に示されるようにドア
３を開いた状態から第３図のようにドア３を閉じた時、
車体１２側に設けられた保合プレート１３の嵌合穴１４
に嵌合して、被係合プレーＨＯｇよび係合プレート１３
を回転方向に連結するようにされている。

前記係合プレート１３は車体１２の内側にぢいて取り付
けられ定ハウジング１５に固着された軸１６により回転
自在に支持されている。

また、保合プレート１３は軸１６に対して軸線方向に摺
動自在に設けられるとともにばね１７により外側（被保
合プレート１０方向）に付勢されている。

前記係合プレート１３の外周には歯車部１８が形成され
、この歯車部１８は第４図に示されるように揺動歯車１
９とかみ合っている。

この揺動歯車１９はクランクロッド２０を介してウオー
ムホイール２１に連結され、クランクロッド２０とウオ
ームホイール２１との連結点の回転半径がクランクロッ
ド２０と揺動歯車１９との連結点の回転半径より小さい
ことにより、このウオームホイールの回転に従って揺動
するようにされている。

前記ウオームホイール２１はモータ２２の回転軸２３に
連結されたウオームギヤ２４とかみ合ってモータ２２に
より減速駆動されるようになっている。

符号２１Ａはウオームホイルの支持軸を示す。

なお前記被保合プレート１０のドックティース１１およ
び保合プレート１３の嵌合穴１４は、係合する角度位置
が−か所となるように、第５図に示されるようにある角
度間隔位置に配置されている。

もし等角度間隔にｎ個の嵌合穴を設ける場合には、ワイ
パアームの全作動角θに対してｎ（３６以／θとなるよ
うにｎを制限しなければならない。

これはワイパアームがその全作動角範囲内のいかなる位
置に停止しても対応しない他の嵌合穴にドッグティース
が嵌合しないための要件である。

Ｌだし、不等角度間隔位置に設ければｎは前記不等式の
制限を受けることはない。

図において符号２６は車体１２の開口２１の周囲表側に
設けられたシール兼クッション部材、２８はドアフレー
ム５とシールドガラス４の間に設けられたゴム部材をそ
れぞれ示す。

次に上記美施例装置の作用について説明する。

第２図に示されるごと（ドア３を閉じるとまず被保合プ
レート１０のドッグティース１１が、併合プレート１３
に当接する。

この時ドッグティース１１と嵌合穴１４が軸線回りに一
致した角度位置であれば両者はただちに嵌合するが、ず
れていた場合は、ドッグティース１１により保合プレー
ト１３がばね１１に抗して押し込まれ、たとえば第２図
の二点鎖線１３Ａで示す位置にまで押し込まれる。

この状態でモータ２２を駆動するとウオームギヤ２４、
ウオームホイール２１が回転され、このウオームホイー
ル２１にクランクロッド２０を介して連結される揺動歯
車１９は揺動運動を始める。

揺動歯車１９が揺動するとこれと歯車部１８を介して連
結される係合プレート１３も揺動し適宜位置にまで回転
した時に、係合プレート１３の嵌合穴１４が被係合プレ
ート１０のドッグティース１１に嵌合する。

したがって保合プレート１３はばね１１により第３図に
示される位置に押しもどされることとなる。

したがってドア３を開けていた時に、ワイパアーム６が
動いてドックティース１１が嵌合穴１４に嵌合しない位
置に移動されても、保合プレート１０Ｈよび１３のクラ
ッチ作用により両者は容易に連結され、これによりワイ
パアーム６はその初期位置に関係なく揺動され得る。

またドア３を閉めた時のショックはばね１７により吸収
することができる。

次に第６図に示すこの発明の第２実施例を説明する。

第６図はワイパー装置のクラッチ部を示す分解断面図で
ある。

この実施例は揺動軸７への揺動運動の伝達をコーンクラ
ッチにより行うようにしたものである。

すなわち、揺動軸７の先端には先細りのテーパ而を有す
るコーン３０が同軸一体的に設けられ、被保合プレート
１０には前記コーン３０と嵌合するテーパ穴３１が形成
されている。

またコーン３０の外側にはドッグティース３２、テーパ
穴３１の外側のコーン３０に対向する面には嵌合穴３３
がそれぞれ形成されている。

この実施例において前記ドッグティース３２と嵌合穴３
３は揺動軸７と係合プレート１３の保合位置を規制する
ものであり、揺動運動の伝達はコーン３０とテーパ穴３
１の嵌合によって伝達される。

他の構成および作用は前記第２図ないし第５図に示す実
施例と同一であるので説明を省略する。

次に第７図に示す本発明の第３実施例について説明する
。

この第３実施例は、被係合プレート１０と併合プレート
１３の係合を電伍刀により行うようにしたものである。

すなわち被保合プレート１０を磁性体により形成すると
ともに、保合プレート１３側に定礎コイル３５を設けた
ものである。

この電磁コイル３５は前記モータ２２の駆動スイッチ（
図示省略）に電導してオンオフされる電源回路（図示省
略）より通電されるようになっている。

図の符号３６は被保合プレート１０に設けられた位置決
め用ドッグティース、３７は保合プレート１３に設けら
れた嵌合穴をそれぞれ示す。

また符号３８は電磁コイル３５へのコードを示し、この
コード３８は併合ブレード１３の一定範囲での揺動運動
に耐えられるように形成されている。

この実施例ではモータ２２を駆動するとともに定礎コイ
ル３５が通電により励磁され、これにより被保合プレー
ト１０が保合ブレード１３に吸着され、係合プレート１
３の揺動運動が被併合プレート１０に伝達され得ること
となる。

この場合両者の位置決めはドックティース３６と嵌合穴
３７の嵌合により行われる。

上記第７図の実施例は電磁コイル３５の作用により揺動
運動を伝達するようにしたものであるが、電磁コイル３
５の代りに永久磁石を使用するようにしてもよい。

上記各実施例に２いては、モータ２２からの回転運動は
ウオームホイール２１と揺動歯車１９の間に設けられた
クランクロッド２０により揺動運動に変換され、これが
保合プレート１３に伝達されるようにされているが、揺
動運動への変換は第８図に示すように、ウオームホイー
ル２１と保合プレート１３をクランクロッド３９により
連結するようにしてもよい。

この場合クランクロッド３９と被係合プレート１０との
干渉を避けるために被併合プレート１０およびこれと一
体の揺動軸１、ワイパアーム６の作動角が１８０度以下
であることがのぞましい。

また上記各実施例において被係合プレート１０および保
合プレート１３は、両者の対向面に形成されたドッグテ
ィースおよび嵌合穴により位置決めまたは位置決めと動
力伝達をするようにされているが、これは第９図に示さ
れるように被保合プレート１０の外周にドッグティース
４０を、保合プレート１３の対向面に被保合プレート１
０と定位置で嵌合する嵌合穴４１をそれぞれ設けるよう
にしてもよい。

この場合ドッグティース４０は摩耗等に対して強いもの
となる。

さらに上記各実施例は、ワイパアームの揺動軸がりャゲ
ートドアのフレーム部分に支持されたものであるが、ス
ポーツタイプ車、軽自動車等において、フレームのない
ガラスあるいは合成樹脂板のみからなるリヤゲートドア
の場合は、第１０図に示されるように、揺動軸７の軸受
８をゴムブツシュ４２を介して支持すればよい。

また、前記各実施例においては、ドア側のワイパー機構
が非常に小さくなるので、ガラスにワイパアームの揺動
軸を設げることができ、したがって、ドアフレームのな
いリヤゲートドアにも適用できる。

上記のようにこの発明はバッチバック式リヤゲートドア
のウィンドシールドワイパー装置において、モータと、
該モータによって回転されるウオームギヤおよびウオー
ムホイールと、該ウオームホイールにクランクロッドを
介して連結され、ウオームホイールの回転に従って揺動
するよう構成された揺動部材とをそれぞれ車体側に設け
、一方ドアフレームに支持されかつ車室側端面が前記揺
動部材と対向して成る揺動軸と、該揺動軸に支持された
ワイパアームと、該ワイパアームに支持されたワイパプ
レードとをそれぞれリヤゲートドア側に設け、かつ前記
揺動部材と揺動軸の各対向端面には、いずれか−刃側に
位置決め用の突出部と動力伝達用の突出部を設けると共
に他方側にこれら突出部が嵌合する嵌合穴が形成され、
リヤゲートドアが閉じられるとき、前記揺動部材と揺動
軸とが互いに接近して前記位置決め用突出部および動力
伝達用の突出部がこれに対応して設けられた嵌合穴と一
致したときにこれら突出部と嵌合穴とは係合して揺動部
材と揺動軸との連結が成されるようにしたので、ドア側
にワイパアームのみが設けられることになり、これによ
りドアの重量増加が最小限となると共に、リヤゲートド
アの開閉作動を確実に行なえるという優れた効果を有す
る。

加えて、揺動部材と揺動軸の対向面に突出部と嵌合穴と
を用いて連結した構造としたので、例えば特開昭５３−
４９２９号公報に開示された被動ギヤと駆動ラックの連
結構造に較べて動力伝達が確実になされるばかりか、構
造簡単でかつ安価に製造できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るワイパー装置を実施した自動車の
後部を示す斜視図、第２図は第１図の■−Ｉｆ線に沿う
要部拡大断面図、第３図は同実施例の扉を閉じた状態を
示す断面図、第４図は第２図の■−■線矢視図、第５図
はドッグティーズ部分乞示す平面図、第６図は本発明の
第２実施例のクラッチ部分を示す分解断面図、第１図は
本発明の第３実施例のクラッチ部分を示す分解断面図、
第８図は不発明の揺動運動変換機構の変形例を示す断面
図、第９図はクラッチ機構の他の実施例を示す分解斜視
図、第１０図は、本発明の他の実施例の一部を示す断面
図である。 １・・・ワイパー装置、２・・泪動車、３・・・リヤゲ
ートドア、４・・・ウィンドシールドガラス、６・・・
ワイパアーム、１・・・揺動軸、１０・・・被係合プレ
ート、１１・・・ドッグティース、１２・・・車体、１
３・・・保合プレート、１４・・・嵌合穴、１７・・・
ばね、１９・・・揺動歯車、２０・・・クランクロッド
、２２・・・モータ、３２・・・ドックティース、３３
・・・嵌合穴、３６・・・ドックティース、３１．４１
・・・嵌合穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータと、該モータによって回転されるウオームギ
   ヤおよびウオームホイールと、該ウオームホイールにク
   ランクロンドを介して連結され、ウオームホイールの回
   転に従って揺動するよう構成された揺動部材とをそれぞ
   れ車体側に設け、一方ドアフレームに支持されかつ車室
   側端面が前記揺動部材と対向して成る揺動軸と、該揺動
   軸に支持されたワイパアームと、該ワイパアームに支持
   されたワイパプレードとがそれぞれリヤゲートドア側に
   設け、かつ前記揺動部材と揺動軸の各対向端面には、い
   ずれか−刃側に位置決め用の突出部と動力伝達用の突出
   部を設けると共に他方側にこれら突出部が嵌合する嵌合
   穴が形成され、リヤゲートドアが閉じられるとき、前記
   揺動部材と揺動軸とが互いに接近して前記位置決め用突
   出部および動力伝達用の突出部がこれに対応して設けら
   れた嵌合穴と一致したときにこれら突出部と嵌合穴とは
   係合して揺動部材と揺動軸との連結が成されるよう構成
   されたことを特徴とするバッチバック式リヤゲートドア
   のウィンドシールドワイパー装置。